最終更新日:'22/5/18  最終チェック日:'22/5/18
我流・個別分析 <カイリキー>

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<概論>

格闘ポケモンの中では合計種族値No.1であり、格闘最強技であるクロスチョップも覚える、格闘の代表格とも言えるポケモン。
HPと攻撃力も格闘No.1であるが、その他の種族値もバランス良く備わっており、死角の少ないポケモンである。
サブ技も地震・岩雪崩を筆頭に豊富で、特に素の攻撃力が高いので、特殊で言うサンダーやファイヤーのように、
目覚めるパワーでも弱点を突けばそれなりの火力を出せるというのは大きな魅力のひとつ。
特攻もカビゴンと同じ程度にはあるので、威力の高い大文字も侮れない。
長期的な受けは得意な方ではないものの、
カビゴンの他にもバンギラス、ブラッキー、パルシェン、ハガネール、ミルタンクといったメジャーなポケモンに強く、
サブ技の選択次第で他の様々なポケモンにも、対面から勝てるようになるため、
対面性能を活かして起点を作り、そこから的確に弱点を突いて崩していくような戦いを得意とする。
カビゴンやガラガラのような汎用的な決定力を出せるわけではないものの、
相手の選出をしっかりと読んで、ここぞと言う時に刺す、裏決定力として活躍し続けている。


<実戦的ステータス>

タイマン性能■■■■■■■■■■ 出番の多さ■■■■■■■■□□
複数対決性能■■■■■■■□□□ 使い方の多様性■■■■■■■■■□
対カビゴン性能■■■■■■■■■■ 不利な相手への対抗力■■■■■■■■□□
対その他の一線級■■■■■■■■■□ 個人的総合評価■■■■■■■■■□


<優劣関係>

格好の餌カビゴン バンギラス ハピナス ハガネール イノムー
割と有利ブラッキー ライコウ ゲンガー パルシェン マルマイン ミルタンク
場合によるムウマ ナッシー スターミー ガラガラ ケンタロス リザードン
割と不利ヘラクロス フーディン ファイヤー スイクン エアームド ベトベトン
天敵フシギバナ サンダー グライガー ウツボット


<防御面>

55食べ残し55めざ霊50黄金の実50
55サンダーの雷超低確率2発中乱数2発微高確率2発確2
51ライコウの10万ボルト超高確率4発低確率3発低確率3発確3
55カビゴンの捨て身タックル確3低確率2発低確率2発確2
50カビゴンののしかかり超低確率4発確4確4微低確率3発
バンギラスの地震中乱数4発超低確率3発超低確率3発超高確率3発
50スターミーの波乗り超低確率4発確4確4微高確率3発
50パルシェンの冷凍ビーム乱数5-6発超高確率4発超高確率4発確4
55ゲンガーの雷確4高確率3発超高確率3発確3
52ゲンガーの10万ボルト乱数5-7発超低確率4発超低確率4発確4
50ハピナスの雷乱数6-7発乱数5-6発乱数5-6発超低確率4発
50エアームドのドリル嘴確3確3低確率2発高確率2発


<技候補>

クロスチョップ必須の属性一致メイン技。PPが不安だが急所率が嬉しい。
鈍いを積んだカビゴンすら一撃で倒せる見込みがあるのはかなり貴重。
以下、サブ技候補が大量にあり、基本的にはそこから適宜2-3個選ぶことになる。
岩雪崩
めざ岩
サブ技候補。飛行ポケモンへの唯一の抵抗手段。威力が低く、
多くの飛行ポケモンは3発かかってしまうため、寝言で粘られないように鈍いと併用すると有効。
アンコールを使う際は、岩雪崩は両立出来ないためめざ岩で妥協することになる。
地震サブ技候補。毒ポケモンへの唯一の抵抗手段。
他のサブ技に比べて威力が高いため、等倍相手にもそれなりのダメージが入るのが特長。
めざ蟲サブ技候補。エスパーポケモンへの抵抗手段。
特に4倍弱点であるナッシーには致命傷を与えられる。目覚めるパワーにしてはHPが落ちないのもポイント。
めざ霊サブ技候補。エスパーとゴーストポケモンに満遍なく打点が入る。
メインのクロスチョップとは無差別破壊コンビネーションであり、この2つだけで無難に攻撃範囲が広がるので、
鈍いや眠る+寝言で運用する際に向いている。
めざ飛サブ技候補。ヘラクロス・フシギバナ・ウツボットと、ここまでのどれでも弱点を突けなかった相手に有効な打点。
特にヘラクロスには4倍弱点を突くことができ、大幅に有利を取れるようになる。こちらの記事も。
以上の目覚めるパワーはどれか1つしか持たせられないため、どこを重視するかによる。
大文字
火炎放射
サブ技候補。ここまでと違って特殊攻撃だが、並の特殊耐久ならば弱点を突けば2発で倒せる。
攻撃範囲としてはめざ飛と似ていて、ヘラクロスや草ポケモンに有効であるほか、エアームドも倒しやすくなる。
フルアタの場合は4つ目ぐらいにこの技を持たせたくなる場合がそこそこある。
捨て身タックルサブ技候補。ここまでのサブ技とは性質が異なり、誰の弱点を突くことも出来ない。
その代わり、威力が高く範囲も広いため、鈍いと併用することで、幅広い相手への汎用的な打点となる。
のしかかりサブ技候補。攻撃範囲は捨て身タックルと同じだが、威力は低い代わりに、追加効果の麻痺が主目的。
格闘受けのうち、フシギバナやスターミーのような、状態異常を治せない相手に刺さる場合がある。
鈍い
ヨガのポーズ
ここまでに挙げたほとんどの攻撃技の火力を底上げするための技。
メイン技のクロスチョップのPPの少なさを補うことも出来る。
防御を上げたければ鈍い、素早さを下げたくなければヨガのポーズを選択。
眠る攻撃範囲を狭める代わりに、一度回復出来るようにしておけば、カビゴンやバンギラスへ出せる回数が増える。
寝言鈍い+クロスチョップ一点特化にする使い方と、のしかかりやめざ霊と併用して幅広く受け続ける使い方がある。
アンコールムウマやフシギバナ等、搦め手を使ってカイリキーを攻略して来る相手に非常に有効な技。
低レベルで、エースの起点作りとして使うことも出来る。
岩雪崩・のしかかり・捨て身タックル等と両立不可なので注意。
どくどくのしかかりと同じく、状態異常を治せないポケモンに有効。これが無効な鋼には元々強い。
守るどくどく+食べ残し(+アンコール)と併用すれば、なかなかの粘りを見せてくれることがある。
光の壁サポートとして使える技だが、自らがサンダー等にタイマンで勝てるようになることも可能。
怖い顔遅いポケモンのサポートの他、素早さを逆転させてアンコールに繋げるコンボも。
冷凍パンチ4倍弱点のグライガーへのピンポイント役割破壊。対カイリュー・ワタッコは、岩雪崩と大差無い。
爆裂パンチクロスチョップが必須なので、サブ技として持たせてしまうと攻撃範囲を広げられないのがネック。
一応、カイリキーはこの技を最強の火力で打てるポケモンではある。
泥棒低レベルで黄金の実や奇跡の実と組み合わせて、奇襲的な使い方だろうか。
カウンターこちらも奇襲の意味合いが強い。対エアームドやヘラクロス等で役に立ちそう。
当て身投げ影分身戦術へのピンポイントキラーになる他、
後攻技なので、鈍いと組み合わせると吹き飛ばしやカウンター対策になったりする。
威張る相手のカイリキー受けが特殊ポケモンだった場合、強行突破しやすくなるかも知れない。
メロメロ元々の攻撃種族値が高いため、個体値を落として♀で使ってもさほど火力が落ちないのが魅力。
♀にするには攻撃個体値を3まで落とす必要がある。詳しくは型サンプルにて。
身代わり上記の技と組み合わせる他、鈍いと併用したりするのもワンチャン?詳しくは型サンプルにて。
気合溜めピントレンズと組み合わせれば、クロスチョップの急所率が50%に!!
指を振るがんばってハサミギロチンを出してください
地割れ一撃アリ用。カビゴンに対面有利を取りながら、後続に一撃のリスクを与えられる強みがある。


<型サンプル>

Lv.55 クロスチョップ/地震/岩雪崩/目覚めるパワー蟲@黄金の実

概論に書いたように、格闘に弱いポケモンを起点にしながら、幅広いサブ技で弱点を突いて相手を崩す、典型的な使い方。
まずはフルアタの代表例をいくつか紹介。
クロスチョップが効かない相手のうち、毒やゴーストには地震、飛行や蟲には岩雪崩、エスパーにはめざ蟲が有効。
それぞれ、耐久力の低い相手ならば、2発で倒せてしまうことも多いため、
交代読みで上手く攻撃を当てることが出来れば、そのまま全体を崩せてしまうことも。
岩雪崩は3発かかる相手も多いが、Lv.50のサンダーやギャラドスぐらいならば、高確率2発で倒したりすることが可能。
めざ蟲は、基本的にはエスパーの弱点を突くための技であり、
それならば同時にゴーストの弱点も突けるめざ霊の方が攻撃範囲的には優秀なのだが、
ナッシーへのピンポイント役割破壊として採用する価値がある。
ピンポイントと言えどナッシーというのは対戦において非常によく使われるポケモンであり、
カイリキーと同速であり、サイコキネシスで弱点も突いて来るため、
これを手早く倒せるかどうかというのはカイリキーにとって死活問題となる。
また、めざ蟲はめざ霊に比べて、HP個体値が落ちないため、耐久が少しだけ高くなり、所持がバレにくいという利点も。
ゴーストポケモンには効かないというデメリットはあるが、
ゲンガーに対しては地震で間に合っており、ムウマの弱点は突けなくなるものの、これも地震でそれなりの打点が入る。
持ち物の黄金の実に関しては、様々な恩恵がある。
まず、Lv.50スターミーのサイコキネシスを高確率で2耐え出来るようになるため、めざ蟲によってタイマンで勝てる見込みがある。
Lv.50ギャラドスのめざ飛も同じく高確率2耐え出来るようになり、これも岩雪崩2発で倒すことが出来る。
この他、例えば55ライコウの10万ボルトを高確率3耐え、55磁石サンダーの雷を高確率2耐え、などがある。
ただし、状態異常を治せないという弱点を抱えており、これを気にするならば奇跡の実にする手もある。
また、これらの道具がどうしても余っていない場合、クロスチョップの急所率に磨きをかけるため、ピントレンズにする手も。
特にフルアタの場合、積み技が無いため、クロスチョップの火力を伸ばすことが出来ず、PPが危うくなることがある。
そこで、急所に当たりやすくすることで強行突破するという作戦だ。
ログ … 黄金の実+岩雪崩でギャラドスに勝つ
ログ … 岩雪崩で55サンダーを崩せる


Lv.55 クロスチョップ/岩雪崩/目覚めるパワー霊/大文字@奇跡の実

フルアタの例をもう1つほど。
かつて、この型やそれに準ずるような型が、Lv.55サンダーパーティのWAとして採用され、一線級で活躍していた時期があった。
55サンダーでは突破の難しいカビゴンやライコウ、バンギラスあたりをエースとしたパーティへの刺し要員として使われていた。
上記の岩雪崩の他、ゴースト・エスパーにはめざ霊が、草・ヘラクロス・エアームドには大文字が有効。
めざ霊は上記の型の解説に書いた通り、ナッシーの4倍弱点を突けない代わりに、ゴーストを簡単に倒せるようになる。
大文字は50ナッシーを先制で確2、黄金の実を持っていても高確率2発で倒せる他、50ヘラクロスを高確率2発、フシギバナを中乱数2発。
また、クロスチョップ+大文字で50エアームドを確定で倒すことも出来る。
特に、上記の型と比べてムウマの他、ヘラクロスやウツボットあたりを倒しやすくなる点がメリットと言える。
逆に、ニドクインやベトベトンと言った毒ポケモンに受けられてしまうという弱点を持つ。
因みに対フシギバナに関しては、大文字で約半分のダメージを与えられるが、
光合成で同じ分だけ回復され、お互いPPは同じであり、こちらは火傷を期待出来る代わりに命中率が悪いため、
抵抗は出来るものの、過信は禁物と言ったところ。
これを、連射して火傷の追加効果を狙えるようにするために、敢えて火炎放射が使われる場合もある。
カイリキーを使う際の重要な注意点として、他の広範囲型エースと比べると素早さが低いという点がある。
これは何を意味するかと言うと、上からダメージを蓄積されやすく、3タテまで狙うのは体力的に厳しいということである。
そのため、サポートは大爆発の力を借りて、枚数を削れるようにしたいところ。
なお、大文字の代わりに眠るを持ったセミフル型が、かつてよく使われていた。
これは攻撃範囲が狭まり、フシギバナやヘラクロスをほとんど突破出来なくなる代わりに、
カビゴンを流せる回数が増えたり、バンギラスに対してはかなり厚い受け役割を持つことが出来るのが偉い。
ここまで紹介したのはフルアタのほんの一例であり、あとは環境に応じてサブ技を選んで行けば良い。
例えば、対サンダーがそこまで重要視されなかった時代では、クロスチョップ/地震/めざ蟲/大文字という型も存在した。
ログ … ムウマを起点にして全抜き


Lv.55 クロスチョップ/岩雪崩/目覚めるパワー蟲/ヨガのポーズ@黄金の実

攻撃範囲を1個狭める代わりに、積み技を持つことによって、全体の火力を底上げ出来るようにした型。
特にメイン技のクロスチョップは、火力はあるがPPは少なく、眠る+寝言で粘られたりするとPPを切らされてしまう危険性がある。
そこで、ヨガのポーズを1回積むことによって、ほとんどのポケモンは等倍でも2発で倒せるようになるため、
大幅にPPが節約でき、急所に当たれば一撃で倒せるケースも増える。
岩雪崩や各種目覚めるパワーも、威力は低いため、少し耐久の高い相手には、弱点を突いても3発かかることも多い。
これも同様に、ヨガのポーズを1回積むことで、ことごとく2発になり、格段に倒しやすくなる。
特に、55サンダーを岩雪崩2発で倒せるようになるのはかなり大きく、
カイリキーはサンダーの雷を高確率で2耐え出来るため、後出しのサンダーをそのまま突破出来てしまう線が現実的となる。
それどころか、雷は命中率が低いため、対面からでもワンチャン性能がある。
この他、ヨガのポーズを1回積んだクロスチョップで55カビゴンを確1、めざ蟲でナッシーも確1となるのも非常に大きく、
これらの相手には先制出来るため、1回積むことさえ出来ればノーダメージで突破出来ることになる。
このように、積み技で必要攻撃回数を減らすことによって、相手から受けるダメージも抑えられるようになり、全抜きがしやすくなる。
この攻撃範囲の場合、ゴーストの突破が少し時間がかかるが、ゴーストは耐久力が低く、回復技を持たないことも多いため、
サイクルしながらそのうち突破するということも狙える。
因みにヨガのポーズは、同じく攻撃力を上げる鈍いにする手もある。
こちらは、ヨガのポーズと異なり、1回積んでしまうとカビゴンやナッシーに後手になってしまう点が痛いが、
その代わり防御力が上がるため、例えば鈍いを積んで来るカビゴンに対しては、同じく鈍いを合わせることで、
相手からの攻撃を安全に受けつつ、常にクロスチョップの圧力をかけることが可能となる。
パーティ … 格闘QA(2023)
パーティ … カイリキーヘラクロスWA(2013)
ログ … セミフルの攻撃範囲を刺す
ログ … ヨガのポーズ+セミフル


Lv.50 クロスチョップ/岩雪崩/目覚めるパワー蟲/鈍い@先制のツメ

低レベルで使う場合の一例。ハッキリ言って、基本的な使い方はLv.55とほとんど同じである。
ここまで紹介したLv.55の型を、そのままLv.50で使っても良いというぐらいだ。
Lv.50であっても、クロスチョップでしっかり55カビゴンを2発、バンギラスを1発で倒すことが出来るほか、
鈍いorヨガのポーズを1回積めば、クロスチョップで50カビゴンを高確率一撃、
めざ蟲で50ナッシーを確1、岩雪崩で55サンダーを高確率2発で倒すことが出来る。
このように、レベルを割かずに低コストで運用することも出来るというのも、カイリキーの大きな強みのひとつ。
攻撃範囲はここまで書いたのと同じように自由にカスタマイズすれば良いし、
鈍いの枠は攻撃技を追加してフルアタにしたり、眠る+薄荷の実にしても良い。
道具も、Lv.50であってもやはり黄金の実は様々な場面で役に立つが、
低レベルでの決定力ということで、このように先制のツメを持たせて事故要素を増やすという手もある。
この際に、鈍いとの相性が非常に良く、素早さが下がったのに常に先制出来る可能性を秘めている。
スターミーに対して、自己再生させることなくめざ蟲2発で倒してしまったり、
サンダーに対して、先制岩雪崩で怯ませつつ突破したり、
ムウマに対して、道連れを掻い潜って一方的に倒したりと、様々な恩恵がある。
パーティ … 53ランターンHA(2022)
パーティ … ガルーラカイリューWA(2021)
パーティ … プテラゲンガーWA(2020)
パーティ … 53ヤドランHA(2011)
ログ … 鈍いを積んでも先制出来る恐ろしさ
ログ … 鈍い+岩雪崩でカイリューに勝つ
ログ … 剣の舞+高速移動サポートを受けて全抜き
ログ … 麻痺サポートから鈍いで全抜き
ログ … 目覚めるパワー飛行でフシギバナを突破


Lv.50 クロスチョップ/目覚めるパワー岩/アンコール/鈍い@黄金の実

アンコールを使った型の一例。
例えばカビゴンの鈍い、ガラガラの剣の舞、といった積み技を読んでカイリキーを繰り出すことが出来れば、
そのまま相手をハメることが出来る。
この他、黒い眼差し+滅びの歌+道連れ、と複数の技を駆使してカイリキーを倒して来るムウマのような相手にも非常に有効で、
道連れをされず一方的に倒すのを狙いやすくなる。
フシギバナに対しても、宿木のタネや光合成をアンコールし、その隙に鈍いを積んでワンチャン狙うことが出来たりする。
エースに繋ぐための、起点作りとして使っても良い。
これはほんの一例で、鈍いは無くても良いし、攻撃技もご自由に。
ただし、重要な注意点として、アンコールは遺伝技であるため、初代マシン技の岩雪崩やのしかかりとは両立不可。
岩技はめざ岩で妥協することになるが、これでも鈍いを1回積めば55サンダーをやや高確率2発で倒せる。
アンコールと相性の良い技としては他に、例えばどくどくという手もある。また、怖い顔を覚えることも出来る。
自分より素早い相手に対しては、怖い顔を使い、次のターンに先制でアンコールを打つというコンボが可能。
また、他に便利なサポート技としては、光の壁なんかも覚える。
パーティ … ライコウガラガラWA(2020)
パーティ … リングマオムスターデンリュウTA(2019)
パーティ … カブトプスペルシアンWA(2016)
ログ … アンコール持ちカイリキー
ログ … 地震+めざ岩+アンコール型


Lv.55 クロスチョップ/捨て身タックル/鈍い/眠る@薄荷の実

サブ技を1本に絞り、鈍い+眠るを両方持たせた型。これによって耐久も上がり、受け役割もいくつか持てるようになる。
サブ技の候補は色々あるが、ここまでに挙げた広範囲型では候補にならなかった技として、捨て身タックルがある。
弱点こそ突くことが出来ないものの、威力・範囲ともにこれ1つだけで申し分なく、
攻撃範囲的にはゴースト以外の全ての格闘耐性に満遍なく打点を持つことが出来る。
1回鈍いを積めば、天敵である50フシギバナやヘラクロスも捨て身タックルで確定2発で倒すことができ、
更には55サンダーも高確率2発で倒せるというのはかなり大きい。
ゴーストで止まるということで、サポートには追い打ちを入れたいところ。
なお、この型のように幅広く満遍なくというわけでなく、特定の相手を意識したサブ技にするのも手。
例えばサンダー等の飛行を重点的に対策するなら岩雪崩、エスパーやゴーストを簡単に倒せるようにするならめざ霊、など。
パーティ … サンダーカイリキーWA(2014)
パーティ … カイリキーSA(2012)
パーティ … ガラガラサンダーポリゴン2カイリキーQA(2011)
パーティ … 54カイリキー変則編成(2011)
ログ … 鈍い+めざ霊カイリキーが刺さる
ログ … 鈍いカイリキーの突破性能
ログ … 鈍いカイリキーの突破性能2


Lv.55 クロスチョップ/鈍い/眠る/寝言@食べ残し

広範囲とは真逆の道を行く、クロスチョップ一点集中型。
例えばサイコキネシスを持たないスターミーや、鈍いを持たないヘラクロス、低レベルのサンダー等といったポケモンは、
クロスチョップ耐性によってカイリキーをある程度受けることは出来るが、カイリキーに対する有効打も持たない。
それでも、カイリキーが回復技無しのフルアタだった場合、チマチマとダメージを蓄積させればそれが対策となった。
しかし、そんなカイリキーが眠る+寝言+食べ残しまで持つことによって、
倒されないままどんどん鈍いで火力を上げて行くことが出来るため、そのような中途半端な受けを崩壊させられる可能性を秘めている。
具体的には、52サンダーの10万ボルトや55スターミーの波乗りあたりは4発かかるため、カイリキーを倒し切れない。
一方でカイリキーは、鈍いを3回ほど積めば、ほとんどの格闘耐性をクロスチョップ2発、急所で一撃で倒せるようになる。
特筆すべき点は、ほとんどの型で突破が絶望的であるフシギバナに対しても、勝てる可能性がそれなりにあるという点。
逆に、格闘耐性を持ちつつ弱点も突いて来る、サイコキネシス持ちのスターミーやナッシー、
鈍いによる攻撃力UPに対抗出来る、鈍いヘラクロスや甘えるニドクイン等は、逆立ちしても突破出来ない天敵となる。
エスパーとゴーストには特に弱いので、これもサポートに追い打ちがほぼ必須となるだろう。
また、PPの少なさも大きな弱点のひとつで、身代わりや守るには特に弱いという面もある。
パーティ … 50ねむねごカイリキーinカイリューSA(2019)
パーティ … リングマカイリキーWA(2017)
パーティ … フーディンカイリキーWA(2009)
ログ … 55寝言鈍いカイリキー
ログ … 55寝言鈍いカイリキー2
ログ … 鈍いカイリキーの突破性能
ログ … 低レベルでも寝言鈍いカイリキー


Lv.50 クロスチョップ/目覚めるパワー霊/眠る/寝言@呪いのお札

アタッカーとしてではなく、ある程度受け役割を持ちつつ運用出来る型。
耐性が多いわけではないため、3発余裕で受かるような相手はほとんど居ないが、
その代わりクロスチョップの圧力があるため、寝言でいつでも動けるようにすることで、誤魔化し的な受け方が出来る。
クロスチョップとめざ霊は無差別破壊コンビネーションであり、この2つだけで攻撃範囲はそれなりに広く、
カビゴン、バンギラス、パルシェン、ハガネール、ハピナスなどを筆頭に、
サイコキネシスを持たないスターミーや、スイクン、イノムー、ヌオーと言ったぬるいポケモンも誤魔化すことが可能。
Lv.50でのしかかりを連打して来るカビゴンに強めなのも長所。
また、この型ならゴーストに対しても受け役割を持ちつつ起点にまで出来るというのが貴重。
特に、格闘に弱いポケモン+エスパーやゴーストで固めてあるパーティというのは時々あり、
そのようなパーティに対して、受け役割を持ちながら決定力のキーとなることが出来る。
道具に関しては、Lv.55だとLv.50スターミーに対してめざ霊やめざ蟲で2発で倒すことが出来たが、
Lv.50だとこれが低確率2発になってしまう。
スターミーを低確率2発ということは、自己再生連打で受け切られてしまう危険性があるため、
そこを高確率2発で倒せるようになる呪いのお札が、費用対効果が高い。
この他、無難に汎用性のあるピントレンズも良いだろう。
また、破壊の遺伝子という手もある。この場合、1回目に限り、
場に出しただけでカビゴンを一撃で倒せる可能性があるという恐怖に陥れることが出来る。
それを受けに来たゴーストも、めざ霊で一撃で倒すことが出来る。
上手く行動出来ず失敗した場合は、次のサイクルからは普通に眠る+寝言で受けポケモンとして使えば良い。
パーティ … パルシェンカビゴンWA(2020)
パーティ … カビゴンサンダーWA(2010)
ログ … めざ霊カイリキーが刺さる
ログ … めざ霊カイリキーが刺さる2


Lv.50 クロスチョップ/のしかかり/眠る/寝言@ピントレンズ

同じく眠る+寝言でぬるいポケモンを受けつつ、こちらは麻痺を撒くことが出来る。
サポート用としてLv.50で紹介しているが、バランスパーティにおいてLv.52ぐらいで使うのもアリ。
状態異常を治せないスターミーやナッシーに対しては、効果抜群を与えられない代わりに麻痺という大きな圧力をかけられる。
この他にも、麻痺を治せないニドクイン等にも有利を取れるようになったり、
フシギバナにもワンチャン事故を狙えるようになるのは大きい。
因みにこの型に限ったことではないが、低レベルでカイリキーを使う場合、
Lv.55カビゴンの捨て身タックルで2発で倒れてしまうため、迂闊に後出しするとそのまま殴り負けてしまう。
そこで、黄金の実を持たせることでそれを高確率で2発耐えるようになるので、
眠る+寝言型であっても、黄金の実を持たせることの有用性は大きい。
ログ … 寝言のしかかりカイリキー


Lv.50 クロスチョップ/穴を掘る/眠る/寝言@ピントレンズ

例えばカビゴンに対するめざ霊など、寝言で下手に要らぬサブ技が出たりせずに、クロスチョップか眠るしか出ないようにするために、
クロスチョップ/眠る/寝言/ - という、技3つのカイリキーを使うという発想がある。
このような型を、「ロロノア型」と呼んだりするらしい。
しかし、寝言では絶対に発動しない技というものもある。ソーラービーム等の2ターンかかる技と、我慢である。
何も持たせないよりは、万が一でも役に立つ場合のことを考えて、やはり何か4つ目の技を持たせた方が良いということで、
この穴を掘るのような、寝言で発動しない技を持たせることがある。
カイリキーが覚える技としては、他にロケット頭突きや我慢でも可。
パーティ … サンダーSA(2008)
ログ … 寝言空手チョップカイリキー


Lv.50 クロスチョップ/地震/どくどく/守る@食べ残し

某氏考案の、幅広くサポートが出来る低レベルカイリキー。
のしかかりと同様、スターミーやナッシーの弱点は突けないものの、状態異常で苦しめることが出来る。
特に耐久力の低いエスパーポケモンは、毒ダメージ+地震だけでも受けが手一杯となる。
どくどくが無効化される鋼と毒ポケモンに対しては、クロスチョップと地震で弱点を突けるため、毒を撒きやすくなっている。
カイリキーは明確な受け役割は持ちにくいポケモンだが、逆に致命的な一撃を食らうことも少ないため、
食べ残し+守るによって思わぬ硬さを発揮することがある。
サブ技が変わっているが、解説はこちらにも。


Lv.55 クロスチョップ/目覚めるパワー霊/地震/泥棒@破壊の遺伝子

恐怖の破壊の遺伝子型。弱点を突けばほとんどのポケモンは一撃でなぎ倒されてゆく。
既述のように、岩雪崩は3発かかる相手が多いため、破壊の遺伝子でも2発かかるのが少し残念。
泥棒は適当に書いたので、更に攻撃範囲を広げる技を持たせても良いだろう。
なお吹き飛ばしを対策したいならカウンターもしくは当て身投げという選択肢もある。
当て身投げは一応威力70はあり、破壊の遺伝子状態だと50エアームドを確2で倒すに至る。
これも裏決定力ということで、Lv.50で使うのも大アリだろう。
ログ … 55破壊の遺伝子カイリキー


Lv.55 クロスチョップ/のしかかり/鈍い/身代わり@食べ残し

某氏考案の型。鈍いと身代わりの併用により、ぬるい物理技を身代わりが耐えられるようになる。
その隙にどんどん積んで行って決定力を出したい。
のしかかりで麻痺にも期待出来るため、鈍いや身代わりとの相性はとても良い。
最も大きいのは対フシギバナで、身代わりは葉っぱカッターを耐えることが出来るため、
後出しして来たフシギバナに対しては、交代際に身代わりを貼ることによって鈍いの起点にし、
完全に相性をひっくり返し得る力を持っている。こちらにログがひとつ。


Lv.55 クロスチョップ/のしかかり/メロメロ/身代わり@食べ残し

カイリキーは攻撃種族値が高いポケモンなので、少々攻撃個体値を下げても相対的にあまり火力は落ちない。
そのため攻撃個体値を下げ、♀でメロメロを狙うというのもワンチャンあるかも知れない。
カイリキーの♂:♀比率は3:1なので、♀で使うには個体値を3まで下げ3FFFで使う必要があるが、
それでもLv.55の火力がLv.53と同等に落ちるという程度である。
注意点として、攻撃個体値をここまで落とすと目覚めるパワーはシステム上威力50でしか使えなくなるので、
サブ技は持たせるなら地震、岩雪崩、ノーマル技あたりになるだろう。
サンプルではメロメロの通用しないスターミーやサンダーあたりに効くのしかかりを挙げた。
パーティ … いばみがカイリキーSA(2010)


<相棒>

・サンダー
サンダーカイリキーWAというのがいつの時代もあるように、ダブルエースを組む際の一番の相棒。
カイリキーの相棒がサンダーというよりは、サンダーから組み始めた際の穴埋めとしてカイリキーが入ることが多いが、
カイリキーから組み始めてもまた、サンダーが有効になることは多いだろう。
攻撃範囲の補完が非常に取れており、これらの双方を止めることはとても難しい。
WAではなくとも、同時選出出来るように片方をLv.50にしたり、
バランスパーティでLv.52で両方を使うというのも大アリ。

・ライコウ
サンダーと攻撃範囲は同じで、防御面では地面に弱くなる代わりにサンダーに強くなるのがメリット。
これも、片方がエースのパーティに、もう片方をサポートとして組み込んでも良いし、
バランスパーティで使うのも良い。

・フーディン
格闘+エスパーも相性が良いため、これもWAにしても良いし、片方をサポートにしても良い。
フーディンをメロみが+電磁波型にして、55カイリキーのサポートをさせることも出来る。

・ケンタロス
カイリキーの苦手な相手は、破壊の遺伝子ケンタロスで対面有利を取れる相手が多いため、WAを組ませるという手がある。
逆に破壊の遺伝子ケンタロスにとっても、苦手な鈍いを積んで来るカビゴンやミルタンクに強いカイリキーは助かる存在。

・カビゴン、パルシェン、ゲンガー、マルマイン等
カイリキーは長期的な受け合いは苦手とするポケモンであるため、大爆発などである程度試合速度を速める必要がある。
そのため、特に55カイリキーのサポートにはこれらのようなポケモンが居ると良いだろう。


<対策例>

・フシギバナ
最も低コストかつ汎用性のある鉄壁になることが出来る、最強のカイリキーキラー。
ほとんどの型のカイリキーを止めつつ突破まですることができ、その上で起点にしながら後続に負荷をかけることまで出来る。
大文字、めざ飛、鈍い+寝言、アンコールあたりを使われると、やや精度は落ちる。
それでも、汎用性は落ちるものの、対策法はあり、
例えば大文字に対しては、光合成のPPが足りるよう不思議な木の実を持たせたり、
鈍いを対策するならば、鳴き声を持たせるといった対策法がある。
レベル差最大のめざ飛は怖いので、相手のHPが確認出来る環境ならば、カイリキーのHPは確認しておきたい。

・グライガー
フシギバナと並んで2大カイリキーストッパーと言える存在。
これもフシギバナと同じく、クロスチョップはもちろん、あらゆるサブ技も物ともしない。
唯一冷凍パンチだけは絶対に無理だが、ピンポイント過ぎるので放置して良いレベルだろう。
これも鈍いを積んで来る場合を考慮すれば、こちらも鈍いを持たせたり、嫌な音やカウンターという対処法がある。

・ヘラクロス
その次ぐらいに優秀なカイリキー受け。これもLv.50で十分、クロスチョップ+あらゆるサブ技に強い。
ただしLv.55カイリキーの大文字に関しては、高確率2発で倒されるので少し不安定。
一応、クロスチョップや岩雪崩でも確4で倒されてしまうので、しっかり対策するなら急所で倒されないように寝言は欲しい。
めざ飛は流石に絶対に無理なので諦めるしか無い。
なお、ヘラクロス側も、カイリキーを倒すのに時間がかかることがあるが、カイリキーは眠るが無かったり、
あったとしても受け役割が無いので、眠らせるだけで十分機能停止に追いやれるだろう。
徹底するなら、眠る+寝言+めざ飛+ピントレンズor鋭い嘴、と言ったところか。

・サンダー、ファイヤー、リザードン、カイリュー、ギャラドス等
種族値が高く、汎用性のある飛行ポケモンならば、カイリキーを流しつつ起点にすることが出来る。
カイリキーが岩雪崩さえ持っていなければ、ほぼガン受けが出来ると思って良いだろう。
岩雪崩では弱点を突かれてしまうものの、4倍弱点でなく、レベル差が開き過ぎていなければ、2耐えすることが出来る。
ファイヤーやリザードンは4倍弱点を突かれてしまうものの、高レベルならば一撃で倒れることは無いので、
対面から大文字で押し勝てる場合もある。
ギャラドスは、標準装備のめざ飛によって自然とカイリキーに圧力をかけることも可能。
ここに挙げたポケモンは全てリフレクターを覚える上、カイリキーに先制が出来るため、
岩雪崩持ちに対しても、対面からリフレクターである程度誤魔化すことが出来る。

・クロバット、ワタッコ
ややマイナーになるが、このあたりも岩雪崩以外には滅法強く、様々な補助技によりカイリキーを苦しめることが出来る。
ワタッコは、クロスチョップや地震に対して受け出しが決まれば、アンコールで縛ることが出来るし、
岩雪崩持ちに対しても上から眠り粉で行動を止めることが出来る。
大文字やめざ飛でも弱点を突かれてしまう点には注意。
クロバットは、クロスチョップに対しては1/4耐性を持っているため余裕で受かる。
岩雪崩に対しても、怪しい光である程度誤魔化すことが出来る。

・ムウマ、ゲンガー
クロスチョップを無効化出来るゴーストポケモン。
めざ霊(ゲンガーは地震も)では弱点を突かれてしまうものの、上からの道連れや大爆発によって誤魔化すことが可能。
逆にこれらを持っていないカイリキーに対しては、かなりの回数受け続けることが出来る。
クロスチョップ1本や、サブ技がノーマル技の場合は、完封まで出来る。
そこまで行くと、追い打ちを持ったポケモンが隣に控えている場合が多い点には要注意。
ゲンガーは、カイリキーへの有効打を持たない場合が多いため、逆に眠る+寝言カイリキー等に受けられてしまう場合もある。
サイコキネシスを持つことで、これを打開することが可能。

・スターミー、フーディン、ナッシー、エーフィ等
カイリキーより素早い上に、再生回復が出来るエスパーポケモンも、有力な壁になる。
ただし、目覚めるパワー霊か蟲のどちらかは持っている場合が多いため、受け続けるのは難しい。
特にナッシーの場合、レベル差を付けられるとカイリキーに先制される上、めざ蟲2発で倒されてしまう。
あくまで対面からサイコキネシスで大ダメージを与えられるのと、クロスチョップに対しては受け出し可能、という程度。
ただ、スターミーは光の粉やリフレクターがあれば、自己再生で受け続けられる可能性もある。

・ベトベトン、マタドガス、ニドクイン、ニドキング、ウツボット、ドククラゲ等
毒ポケモンは、基本的に地震以外で弱点を突かれないため、カイリキーの壁となることが出来る。
また、地震を持っていたとしても、それぞれの手段で誤魔化すことが可能。
ベトベトンやマタドガスは、大爆発の圧力をかけることが出来る。
ニドクインは、対面からの甘えるにより誤魔化すことが出来る。
ウツボットはフシギバナと同じ属性で、地震を等倍で受けられるため、大文字かめざ飛ぐらいしか怖い技は無い。
耐久が低いためクロスチョップ急所などはシンプルに痛いが、アンコールや眠り粉によっても誤魔化すことが出来る。

・ヤンヤンマ、バタフリー、レディアン、モルフォン、スピアー、ハリーセン、ネイティオ等
カイリキーの攻撃範囲によっては、このようなマイナーなポケモンでも止めることが出来る場合がある。
特に飛行や蟲ポケモンは、種族値が低くてもカイリキーに先手は取れる場合が多く、
岩雪崩さえ持っていなければ複数回受け出しが出来る場合がある。
あとは、それぞれ状態異常技や積み技などの起点にしてしまおう。

・スイクン、ドンファン、エアームド等
クロスチョップ耐性が無くとも、物理耐久の高いポケモンで誤魔化す手もある。
これらのポケモンでカイリキーを受けるメリットとして、属性が関係無いため、サブ技に左右されないという点がある。
特に、カイリキーが積み技を持っていなければ、クロスチョップを何発も打たせるため、PPに訴えかけることが出来る。
エアームドは、大文字で致命傷を食らってしまうが、逆にこちらもドリル嘴で圧力をかけることが出来る。

・パルシェン、マルマイン
カイリキーと殴り合っても絶対に勝てないが、大爆発によって1-1交換には持ち込めるポケモン。
特に、リフレクターを貼ることで、クロスチョップを耐えつつ、大爆発で後続に繋げれば、こちらの有利な展開に持ち込みやすい。
ただし、クロスチョップが急所に当たるとリフレクターを貫通してしまうので、その点には注意が必要。

・ソーナンス
カイリキーがフルアタだった場合、思考停止でカウンターを連打しているだけで勝てる場合がある。
大文字を持っていた場合は、カウンターかミラーコートの読み合いになるが、
2回でも読み勝てば勝てるため、多少の読み外しは許される。


<一撃ありの場合>

Lv.50 クロスチョップ/地割れ/岩雪崩/鈍い@先制のツメ

カイリキーは地割れを覚えるため、飛行以外の全ての受けを崩壊させることが出来る。
特に、フシギバナやヘラクロスやムウマで止まらなくなるのは、一撃無しルールに比べてかなり大きい。
唯一効かない飛行ポケモンに対しても、岩雪崩で打点を持つことが出来る。
また、カイリキー自身が、一撃ありルールで猛威を奮うケンタロスにやや強いというのも追い風。
Lv.50のポケモンは、ほとんどが55ケンタロスに対面から不利を取られてしまう中、
カイリキーはLv.50でも互角かそれ以上を取れる極めて貴重なポケモンである。
55地割れカビゴンに対しても、やはり対面からクロスチョップで有利を取れるのは大きい。
このように、環境のトップに居る一撃持ちのポケモンに単体で強い上、自身も一撃技によって崩しを狙いやすいため、
一撃ありルールのカイリキーは一撃無しよりもやや地位が向上すると考えられる。
鈍いは岩雪崩で55サンダーを倒しやすくするのと、先制のツメとのシナジーが良いため持たせているが、
ナッシーやムウマを対策したければ、目覚めるパワー蟲やゴーストにしても良いだろう。
また、55ケンタロスには捨て身タックルを打たれると高確率2発で倒されてしまうが、
持ち物を黄金の実に変更することで、これを高確率2耐え出来るようになり、クロスチョップで有利が取れるようになる。
他には、一撃技への回避率を上げる光の粉という手も。
パーティ … アズマオウニドキングWA(2022)
パーティ … ヤドランSA(2023)
ログ … 格闘受けを地割れで一蹴
ログ … 格闘受けを地割れで一蹴2
ログ … ガラガラを上から一撃
ログ … 先制のツメ+岩雪崩でサンダーを倒す


Lv.50 クロスチョップ/当て身投げ/カウンター/地割れ@黄金の実

対ケンタロスに特化した型の一例。
ケンタロスは身代わりを持っていることが多いので、クロスチョップは外れ待ちされてしまう危険性がある。
そこで、必中技である当て身投げを使うことで、確実に身代わりを壊すことが出来る。
地味に当て身投げは、一撃技対策の影分身に対しても対策となることが出来る。
また、捨て身タックルで殴って来た場合はカウンターを決めればほぼ一撃で倒すことが出来るし、
VC環境では、角ドリルを打って来て外した場合でも、カウンターで一撃で倒すことが出来る。
そして、黄金の実によって、捨て身タックルを2耐え出来るようになっている。
流石にここまで徹底しなくても良いので、適宜どれかを抜いて、攻撃範囲を広げたりしても良いだろう。


Lv.50 クロスチョップ/地割れ/眠る/寝言@光の粉

クロスチョップがあるだけで、対カビゴンや対ケンタロスの性能はある程度あるので、
あとは眠る+寝言で地割れの試行回数を稼げるようにするという手もある。
当然、この型だと飛行には止められてしまうという弱点を持つ。


Lv.55 クロスチョップ/地割れ/岩雪崩/眠る@薄荷の実

エースで使う場合も変わらず、クロスチョップ+地割れがメインとなるだろう。
カイリキーのレベルが高ければ、何も持っていなくてもケンタロスの捨て身タックルを2耐え出来る耐久が得られるので、
眠る+薄荷の実で一旦回復出来るようにしておくのも良いだろう。
例えば上から10万ボルト3発で倒して来る55ライコウのような相手に対しても、
地割れ→眠る(薄荷の実)→地割れ→地割れ、と3回試行回数を稼ぐことが出来る。


Lv.55 クロスチョップ/地割れ/威張る/身代わり@食べ残し

カイリキーはあまり素早くはないが、対面有利によって相手が引く隙に身代わりを残せることがあるため、
そこからいばみがを展開しつつ地割れの試行回数を稼ぐ狙い。
一撃無しルールと同様、攻撃個体を3まで落として、メロメロ+身代わりにする手もあるかも知れない。


<その他ルールのログ>

・ヒストリアカップ2024
ログ … 寝言+クロスチョップ+地割れで全破壊

・2006ルール
パーティ … フーディンカイリキーWA(2011)
ログ … 冷凍パンチの攻撃範囲
ログ … 地震の攻撃範囲

・指振りルール
パーティ … 54カイリキーSA(2007)
ログ … サイコウェーブで高乱数を引く

・ドラフト対戦【ワンリキー】
ログ … 地震+目覚めるパワー飛行の範囲で全抜き


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