最終更新日:'24/2/8  最終チェック日:'24/2/8
我流・個別分析 <エアームド>

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<概論>

マンタインと対を成す種族値を持つポケモンだが、
種族値と属性の噛み合いにより、マンタインを大きく突き放して対戦界のトップクラスに躍り出ているポケモン。
第3世代以降と違って撒き菱などを撒くことは出来ないが、その硬さを生かした強みは金銀でも健在である。
屈指の物理耐久の高さを持ちながら、物理弱点をひとつも持たない上、地面・毒と無効化属性も2つもあるので、
ハピナスが「総合特殊受け」であるように、こちらは「総合物理受け」の筆頭と言える。
積み技に対しても吹き飛ばしでしっかり対策出来るため、
特殊技の有効打を持たない物理ポケモンは、このエアームドをどう突破するかで必ず頭を抱えることとなるのである。
特にノーマル技+地震の攻撃範囲を持ったカビゴンを受けることが出来る非常に稀有な存在で、
逆にエアームドのせいで、仕方なく大文字や電磁砲といった特殊攻撃を持つカビゴンが居るというほど。
レベルや技構成にも依るがガラガラに後出しから勝ったり、どくどくや泥棒でほぼ機能停止に追い込めるのも非常に優秀で、
パルシェンと並んで2大ガラガラ受けと言って良い存在でもある。
格闘ポケモンに対しては、格闘技を等倍で喰らってしまうため、受けとしてはあまり安全ではないものの、
逆にこちらも属性一致のドリル嘴で圧力をかけられるため、結果的に格闘にもかなり強いポケモンとなっている。
特殊耐久は低いので、電気や炎にド起点にされてしまうばかりか、等倍の水技にすら押し負けてしまいがちだが、
半減出来るエスパーや悪技あたりは、特防ダウンや急所さえ無ければそれなりに受けることが出来る。
自身に決定力はほぼ無いため、完全にその耐久を活かしたサポートキャラとなるが、
逆に相手の攻めをストップさせることで、こちらのエースで速度勝ちを狙うような使い方となるだろう。


<実戦的ステータス>

タイマン性能■■■□□□□□□□ 出番の多さ■■■■■■■■■□
複数対決性能■■■■■■■■■□ 使い方の多様性■■□□□□□□□□
対カビゴン性能■■■■■■■■■□ 不利な相手への対抗力■□□□□□□□□□
対その他の一線級■■■■■■□□□□ 個人的総合評価■■■■■■■■■□


<優劣関係>

格好の餌ヘラクロス ガラガラ ブラッキー ドンファン スピアー
割と有利カビゴン ミルタンク カイリキー ナッシー ハッサム フシギバナ ドーブル ハガネール
場合によるムウマ ハピナス ガルーラ ケンタロス
割と不利フーディン ゲンガー バンギラス スターミー スイクン
天敵サンダー ライコウ マルマイン ファイヤー ニドクイン レアコイル マグカルゴ


<防御面>

52食べ残し5250黄金の実50
55カビゴンの鈍い+捨て身タックル高確率4発超低確率3発確4微低確率3発
55カビゴンの電磁砲微低確率2発高確率2発低確率2発確2
50カビゴンの腹太鼓+のしかかり確3低確率2発低確率2発高確率2発
55めざ霊カイリキーのクロスチョップ微高確率3発確3高確率3発確3
50カイリキーのクロスチョップ確4微低確率3発確4高確率3発
55ヘラクロスのめざ格乱数5-6発超高確率4発超低確率4発確4
55ケンタロスの大文字超低確率2発微低確率2発低確率2発超高確率2発
55めざ蟲ガラガラの剣の舞+岩雪崩高確率2発確2微高確率2発確2
バンギラスの岩雪崩中乱数4発確4確4低確率3発
バンギラスの冷凍ビーム高確率4発超低確率3発確4中乱数3発
50パルシェンの冷凍ビーム低確率3発確3微低確率3発確3
55フーディンのサイコキネシス超低確率4発確4中乱数4発確4


<技候補>

ドリル嘴属性一致メイン技1。決定力は出せないが、格闘や草への役割遂行として使える。
鋼の翼属性一致メイン技2。バンギラスやイノムー等を意識する場合はこちら。
ドリル嘴と両方とも持たせる技スペースはあまり無いかも
吹き飛ばしパーティに1匹は欲しいコンボ封じとして、エアームドがコレを持つことが多い。
ブラッキーやムウマの黒い眼差し解除、ハッサムやガラガラの剣の舞解除など。
どくどく硬くて非力という性質上、必然的にダメージソースとして頼ることになる技。
回復出来ないガラガラやパルシェン等に対しては、何よりの決定力になることも。
眠るせっかくの耐久力を活かすには、持たせておきたい技。耐性を活かせば、一部特殊技も受けられる。
必須というわけではなく、黄金の実や食べ残しに回復を依存する手もある。
鈍い大文字や電磁砲以外のカビゴンは、コレと眠るを併用してガン受けが出来る。
特に、地震カビゴンを受けられるのはかなり貴重。吹き飛ばしと併用で、稀に決定力になることも?
泥棒ガラガラに対しては機能停止に追い込む最強の技。他にも食べ残しを狙ったり、
薄荷の実・奇跡の実を奪って、眠るで2度回復するなど色々出来る。
守る非常に硬いポケモンなので、眠るが無くても、この技と食べ残しの併用だけでかなり場持ちする。
更に、どくどくや砂嵐のダメージを稼ぐことも出来るため、攻守一体となる技。
砂嵐どくどくと似ているが、眠っている相手にも有効という利点がある。
岩エースのサポートとして使うと、格闘や地面受けも兼任出来て便利。
すなかけ命中100%で誰にでも効くので、意外と厄介な補助技。後出しして来た雷サンダー等に有効。
睨み付けるカビゴンを受けるだけでなく、倒したい場合に候補に挙がる。
いびき更に急所までケアした精度の高い受けをしたい場合に。詳しくは型サンプルにて
空を飛ぶどくどくや砂嵐と併用してターン稼ぎに使えるか?くれぐれも雷には注意
寝言かなり硬くなるが、ここまでしなくても充分なので、少々もったいないかも
メロメロ♀で使えばカビゴンを倒しやすくなったり、鋼の翼と併用で岩を倒せたりするかも・・・?
めざ炎役割破壊候補。エアームドミラー等、鋼を倒したい時に。
めざ地役割破壊候補。天敵の電気・炎・岩・ゲンガー等に対するささやかな抵抗。
めざ岩役割破壊候補。天敵のサンダーやファイヤーに対するささやかな抵抗。
めざ格役割破壊候補。対バンギラスが主だが、カビゴンにもドリル嘴より少しだけ強い。
めざ水役割破壊候補。サイドンやゴローニャへのピンポイントキラー。
ガラガラにもドリル嘴より少しだけ強いが、大して変わらない。
ゴッドバード浪漫


<型サンプル>

Lv.50 ドリル嘴/どくどく/吹き飛ばし/眠る@薄荷の実

様々なノーマル・格闘・地面などの物理ポケモンを幅広く受け流しつつ、毒を撒けるというオーソドックスな型。
吹き飛ばしでブラッキーやハッサムのバトンタッチ、ムウマの滅びの歌、その他影分身などのコンボ封じも担当出来る。
どくどくを与え、自慢の硬さを活かして受け回すことで、眠るで回復出来ないポケモンはそれだけで倒せる場合もある。
特にLv.50の食べ残し+自爆カビゴンや、パルシェン、ナッシー、ガラガラ、ムウマ等は狙い目。
特殊には滅法弱く、起点にされやすいのが何よりの弱点だが、特殊の中でもエスパーには耐性を持っているため、
ナッシーには強かったり、フーディンもサブ技でエアームドへの有効打を持っていなければ、受け出し出来ることがある。
ドリル嘴は非力ではあるが、51ヘラクロスを確1、50カイリキー・フシギバナを高確率2発で倒せる程度の決定力はある。
重要な注意点として、鈍いや剣の舞を積んで来る相手に対して、吹き飛ばしで解除することは出来るが、
相手が最後の1匹だった場合、これが無効化されてしまうため、
最後に1枚残った鈍いカビゴンや影分身などに対しては弱いという点に、くれぐれも注意する必要がある。
パーティ … カビゴンミルタンクWA(2023)
パーティ … カビゴンバンギラスWA(2022)
パーティ … エレブーエンテイエビワラーTA(2021)
パーティ … スターミーイノムーWA(2016)
パーティ … カビゴンSA(2013)
パーティ … ヌオーSA(2013)
パーティ … エース追加型(2012)
パーティ … サンダースSA(2011)
パーティ … ヤドランHA(2011)
ログ … カビゴン&ガラガラへの流し性能
ログ … 回復出来ないノーマルポケモンへの要塞
ログ … 地震無効化と吹き飛ばしによる破壊の遺伝子解除
ログ … ハガネールをノーダメージで完封
ログ … バトンタッチ+ガラガラへのキラー
ログ … 鈍いの無いカビゴンはガン受け可能
ログ … 50カビゴンには吹き飛ばし+ドリル嘴だけで吠えループ急所待ちも可能
ログ … ピンポイントで大爆発を読んで止める
ログ … どれだけ剣の舞を積まれてもヘドロ爆弾は無効
ログ … ドンファンを超高精度で流す


Lv.50 ドリル嘴/鈍い/吹き飛ばし/眠る@薄荷の実

鈍いを持たせることによって、電磁砲や大文字などで弱点を突いて来ないカビゴンをガン受け出来るようにした型。
特に、地震カビゴンをガン受け出来るというのは、全ポケモンで見てもかなり貴重であり、
そのためにエアームドが採用されることもしばしばあるというぐらいだ。
相手が鈍いを積んで来たら、吹き飛ばすよりも、こちらも鈍いを合わせて行った方が安全。
ドリル嘴は非力なのでカビゴンを突破するには至らないが、PPで勝てるため、タイマンならPP戦の末に最終的に勝つことが出来る。
また、鈍い+吹き飛ばしは地味にコンボにもなっており、
稀ではあるがエアームドに対して特殊決定力を持っていない選出に対しては、これで全抜きを狙うことも可能。
鈍いを持たないカビゴンに対しては、単体でも決定力となることが出来る。
どくどくが無いため、電気や炎、バンギラス等のド起点にされやすいというのが最大の弱点。
また、ガン受けとは言っても、適切にサイクルされると捨て身タックル急所待ちにはされてしまうため、
カビゴン側もそれなりの勝率を確保出来るという点はあらかじめ飲み込んだ上で使おう。
パーティ … バンギラスフーディンWA(2013)
パーティ … スターミーSA(2010)
パーティ … 53フーディン変則編成(2009)
パーティ … バランス編成(2008)
パーティ … カイリキーガラガラサンダーススターミーQA(2007)
ログ … 鈍いエアームドで地震カビゴンを完封
ログ … 鈍いエアームドで崩す
ログ … 鈍いエアームドで崩す2
ログ … 対腹太鼓カビゴン性能
ログ … ピクシー・ヘラクロス受け性能


Lv.50 ドリル嘴/どくどく/鈍い/眠る@薄荷の実

ならば、鈍いでカビゴンをガン受けでき、なおかつどくどくで起点回避もしようという、上記2つの良いとこ取りのような型。
最も便利そうに見えるものの、ブラッキーやムウマ等のコンボは対策出来ない他、
実は肝心のLv.55カビゴンに対してPPが足りず、最終的に勝てないという致命的な弱点がある。
とは言え、Lv.50の自爆カビゴンや、ミルタンク等に対して鉄壁の性能を発揮出来て、これらには勝つことが出来る。
因みに、どうしても55カビゴンにPPで勝ちたい場合、メイン技をつつくに変更するという型が発掘されたことがある。
つつくのPPは最大56回と、十分すぎるほど多いため、無事カビゴンのPPを切らした上で、どくどくを入れて勝つことが可能。
ただし当然、威力はドリル嘴の半分にも満たないほどなので、
ガラガラ・カイリキー・ナッシー等への圧力が無さすぎて、それらには強行突破されてしまう危険性はある。
パーティ … 54ヘラクロスSA(2022)
ログ … カビゴン+ガラガラを崩す
ログ … つつくでPP戦に勝つ


Lv.50 ドリル嘴/鈍い/睨み付ける/眠る@光の粉

カビゴンに対してPP戦で勝てるという場合、ターン制限のあるルールでは耐え切られてしまい、引き分けとなってしまうことがある。
そこで、睨み付けるを持たせることで、PP戦になる前に、突破を狙えるようになる。
防御を1段階下げても鈍いで戻されてしまうが、鈍いのPPは16回なのに対し、睨み付けるは最大48回使えるため、
最終的には鈍いのPPを切らして、カビゴンの防御を下げまくることで、ドリル嘴で突破出来るようになる。


Lv.50 睨み付ける/いびき/鈍い/眠る@不思議な木の実

以上の型はいずれにしても、55カビゴンに適切にサイクルを回され、鈍いから捨て身タックルを連打されると、
ほとんど急所待ちにされてしまい、エアームドは防戦一方になってしまう。
一時的にカビゴンを流せばそれで良くて、あとはエースが決定力を出してくれるのならばそれでも良いが、
ハピナス等と併用してガン受けに徹してPP戦を狙おうとする場合、
急所率も考えるとエアームド側が不利を強いられてしまうこともある。
エアームドが素眠りである以上、この問題は避けられないため、
これを解決するには、エアームド側は眠っている間に動いて誤魔化すしか無い。
となると寝言を持たせるのが自然な発想となるが、カビゴンを受け切るのに鈍いも必須であるため、技枠が残り1つになってしまう。
鈍いも寝言もPPは多くないため、カビゴンにPP戦で勝ちたければ、残りの技のPPが多くなければならない。
更に、PPで勝つことが出来ても、悪足掻き状態になったカビゴンを倒し切れなければ意味が無い。
鈍いを積み切って食べ残しを持った55カビゴンというのは異常に硬く、
やっとの思いでPPを枯らしたと思いきや、悪足掻きから逆襲されるという恐ろしい結末が待っている。
どくどくを持っていればサクッと倒せるのだが、やはりPPが足りない。
結局、残りの1枠で、カビゴンに勝てるPPと、その後突破まで持ち込める決定力を両立するのはほぼ不可能と言える。
寝言+睨み付けるならば、PPを枯らした上でカビゴンの防御力を下げ、
エアームドの悪足掻きでカビゴンを倒し切れそうだが、サイクルを回されてしまうとそうは行かない。
エアームドのPPが切れてからカビゴンに一旦引っ込められると、せっかく下げた防御が元に戻ってしまう。
したがって、お互い通常の状態で悪足掻きを打ち合うだけとなり、この場合食べ残しのあるカビゴンが圧勝してしまう。
今解決しようとしている問題は、あくまで「サイクルも含めてより安全にカビゴンに勝つ」であることを忘れてはならない。
そこで、寝言ではなく、いびきを持たせるという発想がある。
いびきは火力こそ無いが、3割という高い確率で怯みの追加効果があるのが非常に大きい。
これによって、エアームドは寝ている間でもカビゴンの動きを止めることができ、
結果的に捨て身タックル急所によって突破されるリスクをかなり抑えることが出来る。
更に、技をもう1つ持たせる猶予があり、ここでPPが多く、防御も下げられる睨み付けるを持たせる。
すると、いびきのPPを残した状態で、カビゴンのPPを枯らすことが出来る。
あとは、睨み付ける+いびきが両方残っているため、カビゴンを倒し切れるという寸法である。
カビゴンからは毎ターン悪足掻きが飛んで来るため、エアームドは必ずダメージを受けて眠ることができ、
そこから3ターンに2回ずつ、いびきでダメージを与えて行くことが出来る。
エアームド側の最も太い負け筋としては、「鈍い削り」がある。
カビゴンがサブ技地震型ならばこれは心配しなくて良いが、
寝言型だった場合、寝言で鈍いを引かれてしまうと、エアームドはそれに対応するために鈍いを使わなければならない。
すると最終的に、カビゴンの鈍いのPPが残った状態でエアームドの鈍いが先に切れてしまい、
カビゴンにだけ鈍いを積まれて、受からなくなってしまうというギミックである。
また、これ以外の負け筋としては、受ける際にいびきを使い過ぎて、
肝心のカビゴンのPPを切らした後、倒し切れるほどのいびきのPPが残っておらず、
エアームド側も決定力を失い、結果上記の寝言と同じようにお互い悪足掻きになってしまって負けるというパターンも考えられる。
これらをどちらも解消する手として、不思議な木の実を持たせるのが良いだろう。
鈍いのPPが危うければそちらに発動させ、鈍いが大丈夫そうなら、いびきに発動させると良い。
いびき・睨み付ける・不思議な木の実というレア技・道具を3種類も使ったド変態で、
まるで汎用性の無さそうな型だが、極めてメジャーな55寝言カビゴン・55地震カビゴンの双方を、
サイクルでの急所待ちも考慮した上でここまで高い精度でガン受けしつつ、突破まで見込めるポケモン・型というのが、
果たして他に存在するだろうかと考えれば、あながち馬鹿に出来ないのではなかろうか。
ログ … いびき型で55カビゴンをガン受けしつつ倒す


Lv.50 ドリル嘴/どくどく/吹き飛ばし/守る@食べ残し

食べ残しを持たせることで、眠るを持つことなく、守るだけで場持ち出来るようにした型。
毒を喰らわず、耐久力の高さにより受ける1発分のダメージも小さめなので、
眠るで回復するより食べ残し+守るでジワジワと粘った方が硬さを発揮出来るという場面は少なくない。
守るはどくどくとも相性が良く、天敵が相手でも、毒を盛ってからすぐ逃げずに1ターン分守って毒ダメージを稼ぐことが出来る。
どくどく+守るを繰り返すだけで、眠るを持たないポケモンは毒ダメージだけで倒せることもあり、
更に守るは敵の決死の大爆発をも無効化出来るため、Lv.50の使い捨て大爆発型のポケモンには非常に刺さりやすい。
また、大文字や眠るの無いLv.55ガラガラに、Lv.50でタイマンで勝てるというのも特筆すべき点であり、
どくどく⇒守る⇒ドリル嘴⇒守る⇒ドリル嘴、とすれば勝つことが出来る。
破壊の遺伝子ケンタロスとのタイマンでも、同様の手順で有利を取ることが出来る。
食べ残しを喰ってしまいコストがかかるというのが何よりのデメリットで、またのしかかり等での状態異常を治せないという弱点もある。
パーティ … バランス編成(2019)
パーティ … カビゴンケンタロスポリゴン2TA(2013)
パーティ … バランス編成(2011)
ログ … どくどく守るエアームド無双
ログ … どくどく守るエアームド無双2
ログ … 眠るが無くても盤石な受け回しが可能
ログ … 眠るが無くてもサイクルで80ターン凌ぎ切る


Lv.50 ドリル嘴/どくどく/泥棒/吹き飛ばし@黄金の実

ガラガラを強く意識した型。Lv.50エアームドは、55ガラガラの剣の舞+岩雪崩では半分削らされてしまうが、
直後に黄金の実が発動するため、次のターンに泥棒で太いホネを奪うことが出来る。
太いホネを失ったガラガラは基本的に無力であり、そこから毒も入れられるので、ガラガラをほぼ機能停止させることが出来る。
回復技が無いため、その他のノーマルや格闘受けに関しては回数制限付きになるが、
その代わり、どくどくも泥棒もあるので、後ろのポケモンにちょっかいをかけやすい。
なお、この他に泥棒との組み合わせとして、眠る+薄荷の実を持たせる場合もある。
この場合、1回眠って実を消費した後も、泥棒で薄荷の実や奇跡の実を奪えば、再び眠るで一瞬で目を覚ますことが出来る。
また、いつでも自由に泥棒出来る状態にしておくために、初めから道具無しで使う手もある。
パーティ … ライコウSA(2018)
ログ … 泥棒エアームドの対ガラガラ性能


Lv.50 ドリル嘴/砂嵐/吹き飛ばし/眠る@薄荷の実

どくどくの代わりに砂嵐を持たせた型。
エアームドが決定力を出すというよりは、砂嵐と共に攻める岩や地面エースを使う際、
そのサポートとして、地面・格闘・草受けを兼ねて使うぐらいがちょうど良いだろう。
これもあとは細部適当に。砂嵐+どくどくの両刀にする、守る+食べ残しにする、鋼の翼にする等。
面白いのは、砂嵐は毒と違って、「全体のターンの最後」にダメージが入る。
これが何を意味するかと言うと、吹き飛ばしで相手の控えポケモンを引きずり出した際、
引きずり出されたポケモンが毒を食らっていてもそのターンにダメージは入らないが、
砂嵐ならばそのターンにダメージを与えることが出来る。
つまり、相手の控えにいるポケモンに対して強制的にダメージを与えるという、追い打ちに似た使い方が出来るということである。
これを利用して、サイクルを崩壊させられるチャンスがあるため、吹き飛ばしは持たせておくと良いだろう。
こちらの記事も参照されたい。
パーティ … オムスターバンギラスWA(2012)
パーティ … バンギラスSA(2012)
ログ … 砂嵐+吹き飛ばしを駆使する
ログ … 常に砂嵐で相手に負荷を与え続ける
ログ … 砂嵐+どくどくのダブルスリップダメージ
ログ … 55素眠りカビゴンを砂嵐で追い込む


Lv.52 鋼の翼/どくどく/吹き飛ばし/眠る@薄荷の実

エアームドのメイン技と言えばドリル嘴が主流だが、もうひとつの属性一致技として、鋼の翼がある。
ドリル嘴と違って格闘や草ポケモンへの圧力は無くなり、威力も10低いため等倍相手にもダメージは弱くなるが、
天敵のひとつであるバンギラスに対してそこそこ抵抗が出来るようになる。
バンギラスに弱いパーティなら、それだけでメイン技を鋼の翼にする価値はあるかも知れない。
この他、ある程度ニッチではあるが、サイドンやイノムー、ルージュラ、プテラあたりにも強くなる。
鋼の翼を言いたかっただけなので、残りはご自由に。ここまでのように鈍いを持たせたり、食べ残し+守るにしても良い。
サンプルではLv.52にしてあるが、これはバンギラスに確実に先制出来るレベルである。Lv.51だと同速。
パーティ … バランス編成(2020)
ログ … 鋼の翼でバンギラスを釘付け


Lv.55 ドリル嘴/鋼の翼/睨み付ける/砂嵐@食べ残し

敢えてエースで使うなら、例えばこんな感じだろうか、という一例。
エアームドはLv.52でバンギラスに先制出来るが、更にLv.55まで上げることで、55ハッサムや50フシギバナ等に先制出来るようになる。
Lv.55の睨み付ける+ドリル嘴で、50スターミー・50ハピナス・55ゲンガー・55ムウマ高確率2発、
50カビゴン・55ガラガラ確3、50スイクン高確率3発。
睨み付ける+鋼の翼で、51サイドン・52ゴローニャ・52ツボツボ確2、バンギラス高確率2発。
砂嵐も絡めれば、55食べ残しカビゴンの突破も現実的になる。
パーティ … エアームドSA(2011)
ログ … 55エアームドの硬さ


Lv.50 目覚めるパワー炎/どくどく/泥棒/吹き飛ばし@黄金の実

変な目覚めるパワーで役割破壊を狙う一例。
特攻種族値は40しか無いが、例えば目覚めるパワー炎でLv.50エアームドやハガネールは4発で倒せるため、急所待ちに追い込める。
目覚めるパワー炎の場合、鋼に強くなれるため、サンプルのようにどくどくを撒くのと相性が良いだろう。
目覚めるパワー水や格闘ならば、砂嵐が相性が良いかも知れない。
他には技候補に挙げたように、ライコウ・バンギラス・ゲンガー・純炎ポケモン等に抵抗が出来る目覚めるパワー地面や、
サンダー・ファイヤー・リザードン等に抵抗が出来る目覚めるパワー岩などを持たせるのも手だが、
これらの場合はあくまで「苦手な相手への抵抗手段」程度の認識で、サブ技に持たせるぐらいがちょうど良いかも知れない。


<相棒>

・ハピナス
ガン受けコンビの代名詞とも呼べる、超有名な「ハピエア」もしくは「ハピ無道」。
ハピナスが特殊を全て受け、エアームドが物理を全て受ける。
物理+特殊の両刀型のポケモンには滅法弱いものの、いずれか一方ずつならば基本的にこの2匹で受けが利き、
あとはどくどくを入れてひたすらサイクルを回して相手の体力を削って行ったり、
ハピナスがひたすら冷凍ビームの試行回数を稼いで凍結を狙ったり、
残ったもう1匹のLv.55のエースで隙を見て決定力を出したり出来る。
あまりに防御的なので、逆に受からない場合は何も出来ず一瞬で崩されてしまうこともある点に注意。

・カビゴン
カビゴンもハピナスに次いだ万能特殊受けと言えるので、同様に相性が良い。
ハピナスよりも特殊受け性能は劣るが、代わりに決定力があるため、
多少不利な相手に対してもカビゴンの火力で誤魔化せるという場合がある。
ハピナス+エアームドに対して、より柔軟性があるコンビと言えるだろう。
ハピナスと違って、カビゴン自身Lv.55でエースとして使うことも出来る。

・スターミー
基本的には上記のカビゴンと更に併用した3枚セット前提だが、
これによってかなり広い範囲に対してガン受けで止めることが出来る。
カビゴン+エアームドでは受からない、高火力の炎や、広範囲型のポケモン、一部の格闘ポケモン等を止められる。
敵に電気ポケモンが居なければ、エアームド+スターミーだけでも十分な範囲を受け止めることが可能。
この2匹でサイクルを回すことも出来る。あとはエースに決定力を出してもらおう。

・ライコウ
やはりハピナスやカビゴンと似ていて、特殊ポケモン全般に対して強いため、
物理全般を止められるエアームドと組ませることで、2枚で広範囲に対して受け回しが出来る。

・バンギラス、オムスター、サイドン等
岩ポケモンをエースとして使う際、その弱点となる地面・格闘・草あたりへの受け役割を持ちつつ、
砂嵐でサポートをするという動きがエアームドは出来る。
特にカビゴンに対しては、サブ技が地震ならエアームド、大文字ならエースの岩ポケモン、でそれぞれ止めやすいため、
相手の型に合わせて適切な方で受けることで、役割選択が出来る。

・イノムー、ダグトリオ等
その他、砂嵐を自分では起こせない地面ポケモン等をエースとする際、
サポートで代わりに砂嵐を起こす役としてエアームドを起用出来る。
いずれも格闘や草あたりには弱く、電気には強いため、エアームドとの相性補完はそれなりに取れている。


<対策例>

・電気ポケモン全般
エアームド自身の決定力はまるで無く、攻撃技もほとんどの場合ドリル嘴であり、
万が一違ったとしてもせいぜい鋼の翼なので、
いずれにしても半減でき、上からほとんど一撃で倒せる電気ポケモンは、最強のエアームドキラー。
対策というよりは、むしろ喜んで起点にしに行くぐらいで良いだろう。
ただ、回復を食べ残しに依存し、眠るを持たないポケモンは、どくどくを狙われやすいのと、
持ち物を消費した後のエアームドは、泥棒を狙って来る場合もあるので、そのあたりに注意。

・炎ポケモン全般
電気ポケモンと違ってドリル嘴は等倍で食らってしまうため、あまり何度も繰り返し起点にはしづらいが、
対面してしまえば、やはりエアームドを上から一撃で倒せるポケモンがほとんどなので、
そこから起点を作って後ろを崩しやすい。
奇跡の実を持っていれば、どくどくにも動じない。

・バンギラス
ドリル嘴を半減で余裕で受けつつ、大文字があれば余裕でエアームドを倒せるため、起点に出来る。
大文字まで行かずとも、岩雪崩や冷凍ビームでも十分に打点はある。
ただし、眠るを持っていない場合は、やはりどくどくに注意。
また、稀に鋼の翼を打って来るエアームドも居なくはないということにも留意されたい。
素早さは、Lv.50エアームドには確実に先制でき、Lv.51エアームドと同速。

・スターミー、パルシェン、スイクン、キングドラ、シャワーズ等
水ポケモンは、エアームドの弱点こそ突けないものの、波乗りで基本3発以内で倒すことができ、
防御面も、よほど耐久が低くなければドリル嘴は余裕なので、結果的にエアームドを完封することが出来る。
眠るを持っていないパルシェンは、どくどくを打たれてしまうといずれサイクルで倒れてしまうが、
パルシェン側も、その隙に撒き菱を撒くことが出来れば、同様に相手にサイクルの負荷をかけられるようになる。

・オーダイル、ゴルダック、ジュゴン、カブトプス、キングラー、アズマオウ等
その他マイナーな水ポケモンも、基本的に上記の水ポケモンと同様のことが言える。
エアームドは起点にして展開するチャンスと思って良いだろう。

・ベトベトン、マタドガス、ドククラゲ、ニドクイン、ニドキング
エアームドに有効な特殊攻撃を持った毒ポケモンも、エアームドを全抜きの起点にしやすい。
貴重なダメージソースであるどくどくさえ封印してしまえば、あとは貧弱なドリル嘴ぐらいしか基本的に打てないので、
受け出しから余裕で起点にして展開することが出来る。
ただし、エアームドに先制出来ないベトベトンやマタドガス、物理耐久の低めなドククラゲは、
あまり何度も後出しするとドリル嘴が痛手となるため、過信は禁物。
また、食べ残しに依存しているポケモンは、やはり泥棒にだけは注意したい。

・フーディン、バリヤード、キリンリキ、ゲンガー、ムウマ、カイリュー等
その他あらゆる特殊ポケモンは、電気技か炎技さえ持てば基本的にエアームドを簡単に2発で倒すことが出来るため、
それだけでキラーになれる。
フーディンは耐久が低いが、それでもドリル嘴ぐらいなら自己再生で回復が追い付く。

・カビゴン、ピクシー、ケンタロス、ガラガラ、ゴローニャ、プテラ等
物理ポケモンであっても、大文字や火炎放射を持てば、それだけでエアームドとの優劣関係が丸っきり逆転することがある。
特に、それらのポケモンに眠るさえ持たせてあれば、
エアームド側からの突破力は失われるため、逆にエアームドを起点にすら出来るようになる。
特にガラガラは、エアームドに受けられやすいが、眠る+寝言+火炎放射を持った型なら、
完全にエアームドを返り討ちにした上で、そのまま起点にして全抜きまで狙えることがある。


<一撃ありの場合>

Lv.50 ドリル嘴/どくどく/吹き飛ばし/眠る@薄荷の実

一撃環境におけるエアームドは「地割れには強い」「角ドリルには弱い」という強弱関係がハッキリしており、一長一短と言える。
偉い点としては、地割れを持ったカビゴンやガルーラやダグトリオに対して、一撃の圧力を全く気にせずに、
一撃無しルールと同様に受けることが出来るという点。
これが出来るのは、全ポケモンで見てもエアームドしか存在しない。
また、猛威を振るうケンタロスに隙を見せないために、
低レベルでカイリキー、ガラガラ、ナッシーと言ったポケモンが比較的多く使われるが、
それらに対して軒並み強く、シンプルにドリル嘴が一貫しやすいというのも追い風と言える。
一方で、角ドリルやハサミギロチンには、自慢の耐久力も全く意味を成さずワンパンされてしまうので、
特にその耐久を活かしてどくどくでジワジワと展開するのが得意なエアームドにとっては致命的と言わざるを得ない。
特に、ケンタロスやグライガーと言った物理ポケモンが、
無理矢理特殊攻撃を持ったりすること無く、シンプルに一貫する技でエアームドも片手間で倒して来るというのが痛い。
しかも、ドリル嘴が非力であるせいで、ケンタロスには身代わりを貼られてしまい、
これを1発では壊せないため、対面から起点にまでされてしまう危険性がある。
それでも、吹き飛ばしがあるため、身代わりごと退場させることは出来る。
また、ムウマと併用することで、角ドリルと地震の一貫をお互い切り合うことが出来たりするため、
このように味方との連携で、何とかケンタロスに対して一矢報いることが出来なくはない。
パーティ … カビゴンプテラWA(2023)
ログ … 地割れカビゴン受け性能
ログ … ガルーラ受け性能


Lv.50 ドリル嘴/どくどく/砂嵐/眠る@薄荷の実

ケンタロスの身代わりに対して、砂嵐で本体に直接ダメージを与えてしまうという方法がある。
砂嵐だけだと1ターンに1/8ダメージしか削れない上、4ターンの間しかダメージを与えられないが、
相手が身代わりでHPを削った前提であれば、1ターン目にいきなり3/8のHPを削れる計算になる。
次のターンにはたちまち、ケンタロスのHPは半分まで減ることになる。
ケンタロスも何度も場に出して起点を作ることは難しいので、このHP減少はかなりの痛手となるだろう。
ケンタロスに限らず、一撃環境においては、一撃技を対策するためと、一撃技を打つ起点を作るための2つの理由で、
身代わりの所持率が一気に増えるため、そこに対する汎用的なダメージソースとして砂嵐が機能する。
吹き飛ばしと併用しても良いが、身代わりに対して砂嵐で咎められれば、それを吹き飛ばす必要性は薄れる。
また、吹き飛ばしが無いと、カビゴン等にひたすら鈍いを積まれてしまった際に受からなくなるが、
そこは定数ダメージで眠りに追い込んでから、一撃技を持ったエースで突破を狙うことが出来る。
一撃無しルールでは、既に鈍いを何回か積んだカビゴンをエースの起点にするのは難しいため、
この動きは一撃ありならではと言える。
黒い眼差し等は対策出来ない点には注意。
砂嵐の恩恵を受ける、ダグトリオ等のエースと組ませることで、真価を発揮する型だろう。
眠る+薄荷の実の代わりに、守る+食べ残しにすると、なおケンタロスに強くなるかも知れない。
守るは定数ダメージ稼ぎもあるが、一撃ありルールにおいては敵の角ドリルのPPを削れる点が何より優秀。
パーティ … ダグトリオSA(2023)
ログ … 定数ダメージで相手を眠りに追い込んでエースの起点
ログ … ケンタロスの身代わりを貫通
ログ … 砂嵐を全体の決定力として扱う
ログ … 砂嵐を全体の決定力として扱う2
ログ … エースの身代わりと併用して定数ダメージ稼ぎ


Lv.50 ドリル嘴/どくどく/砂かけ/泥棒@黄金の実

起点作成型の一例。一撃無しに比べて命中操作が大事になって来るので、砂かけがそれなりに有効になる。
敵の一撃技から身を守るために使っても良いし、
逆に敵の命中率を下げることで、味方の一撃ポケモンの起点を作りやすくする使い方も出来る。
他の技はご自由に。


<実機育成のススメ>

個体値は比較的妥協しやすい部類。
ドリル嘴は弱点を突いてもギリギリ2発で倒せないことの方が多いので、
それだったら初めから3発かかるものとして考えて、攻撃個体値が9やBでも十分。
黄金の実を持っていないLv.50カイリキーや、目覚めるパワー草ナッシーへのダメージが変わって来ることはある。
素早さも同速勝負に勝つメリットが少ないので、そこまで最速に拘らなくても良い。
最低限、Lv.55カイリキーは抜いておきたいので、個体値Bが妥協ラインか。
特殊攻撃も、ギリギリ耐えたことによって何かが変わって来るというシチュエーションは滅多に無いので、
個体値7でもほとんど問題無く使えるだろう。
また、そもそもノーマルポケモン等のメロメロを対策したい場合、♀を厳選する手もある。
性別がどちらでも良いなら、両親の防御・特殊個体値をそれぞれFFとFDなどで産ませれば、
良個体値を引ける確率が上がる。

技は基本的に必要なドリル嘴と吹き飛ばしは遺伝が必要なので、まず親に覚えさせておく必要がある。
吹き飛ばしを自力で覚えるピジョットからはドリル嘴を両立出来るルートが無いので、
オニドリルやドードリオに初代技マシンで吹き飛ばしを覚えさせる必要がある点に注意。
この際についでにどくどくや眠るあたりも一緒に遺伝させると楽。
ただしその場合、生まれた時点から技スペースがいっぱいになってしまい、
努力値稼ぎにはドリル嘴しか使えなくなってしまう点に注意。
技マシンをケチる必要が無ければ、技スペースを空けておくと、PP35のつつくが役に立つだろう。
レベルが上がればスピードスターや鋼の翼も使えて、PPには困らない。
耐性が優秀なので、どくどく+眠るがあれば、四天王のポケモンをある程度自力で倒すことも出来る。

ポイントアップは、鈍い+眠るでカビゴンをガン受けするような型ならば、当然すべて最大値にする必要がある。
どくどく+吹き飛ばし型ならば、最低限どくどくと眠るは増やしておきたいところ。


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