最終更新日:'25/5/28  最終チェック日:'25/5/28
我流・個別分析 <パルシェン>

変態ポケモン図鑑はこちら


<概論>

2000ルールで使えるポケモン中では総合3位の物理耐久と、撒き菱・大爆発による便利さが特長のポケモン。
特に物理耐久が上であるハガネール・サイドンと違ってガラガラの地震を弱点とせず、
先制出来る上にメイン技で弱点まで突けるので、猛威を奮うガラガラの最強のストッパーとしても君臨している。
リフレクター+黄金の実まで持てば、Lv.55ガラガラに対して、Lv.50で後出しからでも勝てる非常に稀有な存在になる。
その優秀な物理耐久と大爆発の圧力により、カビゴンに対して受け出し出来るのもポイント。
物理耐性は何ひとつとして持っておらず、数値による耐久だけでこれだけの物理受けが出来るので、
物理に関しては、いわゆる「数値受け」の筆頭とも言える。
また大爆発使いとしては岩や鋼に強いため完封されにくく、
素早さもブラッキーより上である数少ない爆破使いであるため、先制甘えるで阻止されないのが貴重。
無論撒き菱でパーティ全体の火力を底上げすることも出来るため、種族値に反して攻撃的なポケモンと言えるだろう。
特殊耐久は最終進化形態の中ではデリバードに次いで2番目に低く、アンノーンにすら劣るため、
強力な特殊技は等倍でも一撃で倒れてしまうこともあったりと、
得手不得手が極端なポケモンであるので、使い所は間違えないようにしたい。
撒き菱と素早い大爆発により、とにかく突破口を開く力はかなり秀でているポケモンで、
一撃無し2000ルールの3強にこれを数えるプレイヤーも少なくない。


<実戦的ステータス>

タイマン性能■■■□□□□□□□ 出番の多さ■■■■■■■■■■
複数対決性能■■■■■■■■■■ 使い方の多様性■■■□□□□□□□
対カビゴン性能■■■■■■■■■■ 不利な相手への対抗力■■■■■■■■■■
対その他の一線級■■■■■■■□□□ 個人的総合評価■■■■■■■■■■


<優劣関係>

格好の餌ガラガラ ハガネール サイドン
割と有利エアームド カビゴン ポリゴン2 ケンタロス
場合によるヘラクロス ブラッキー ナッシー ハピナス ミルタンク
割と不利ゲンガー ムウマ バクフーン ファイヤー カイリキー フシギバナ
天敵ライコウ サンダー スターミー フーディン バンギラス スイクン


<レベルごとのざっくり性能>

Lv.攻撃面防御面素早さ
50 ・冷凍ビームで50フシギバナを確定2発
・波乗りで55ファイヤーを高確率2発
・大爆発で50ナッシー・カイリキーを
 確定一撃
・55ガラガラの地震を超高確率2耐え(黄金の実)
・55ケンタロスの破壊の遺伝子+破壊光線を高確率耐え
・50ゴローニャの大爆発を超高確率耐え
・55バンギラスの岩雪崩・大文字を高確率2耐え(黄金の実)
・55リザードン・バクフーンの大文字を高確率耐え
・55ケンタロス(-1)に先制
51 ・大爆発で55ライコウを高確率一撃 ・55ケンタロスの破壊の遺伝子+破壊光線を確定耐え
・HPが8n-1
・50パルシェン・エアームドに先制
・55ポリゴン2・ピクシーに先制
・55バンギラスと同速
52 ・冷凍ビームで55サンダーを高確率2発 ・物理耐久が55カビゴン・55ミルタンク超え
・食べ残し回復量が増加
・55バンギラスに先制
・50ドーブルと同速
53 ・大爆発で50カビゴン・55サンダーを
 高確率一撃
・55ガラガラの剣の舞+地震を高確率耐え
・55ファイヤーの大文字を高確率耐え
・55ハッサム・シャワーズに先制
・50ドーブルに先制
54 ・50カビゴンの自爆を高確率耐え
55 ・波乗りで55バンギラスを高確率2発 ・50カビゴンの自爆を確定耐え
・55バンギラスの岩雪崩・大文字を高確率2耐え
・50フシギバナ・ギャラドスに先制
・55プテラ(-1)に先制


<技候補>

冷凍ビーム
吹雪
属性一致メイン技1。サンダーやナッシーという上位ポケモンに効くのと、追加効果のお陰で、
波乗りよりこちらの方が人気。ほとんどの場合安定性を取って冷凍ビーム。
波乗り一致メイン技2。バンギラスやハガネール、同種対決等を意識する場合こちら。
大爆発上記のメイン技と非常に相性の良い切り札。これのお陰でとにかく腐りにくい。
撒き菱パーティによってはメイン技と言えるほど重要な技。パルシェンの株を大きく上げている。
リフレクターガラガラや相手の爆破速攻に非常に強くなれる技。
鈍い鈍いを積んだカビゴンも爆破出来るように相手にコレを合わせて使う。
ガラガラよりもカビゴン対策に重きを置いた技。
どくどくリフレクターや鈍いが特に必要というわけでもなければ、撒き菱と同時にあると便利。
眠るこれがあればどくどくやハガネールの地震などを永久に受けられるようになる。技枠との相談
嫌な音鈍いを積む相手も確実に爆破出来るようになる他、物理のサポートにも。
凍える風素早さ逆転サポート。属性一致なので地味にそこそこ火力も出る。
殻で挟む相手をロックすることで、当てたい相手に確実に大爆発を当てられるようになる。
高速スピン相手の撒き菱だけ一方的に駆除することが出来る。大爆発と両立不可なのが残念
雨乞いどうせ雷には弱いし、スペースさえあれば意外と悪くない気がする。
自身の波乗り強化の他、これを残して爆破して雨の恩恵を受けるキャラに繋いだり。
威張る
身代わり
エースで使うと意外と冷凍ビーム+波乗りが止まりづらかったりする。
相手の電気ポケモンもメイン技が雷なら、身代わりに期待することが出来る。
メロメロ威張るの代わりにこちらでも可。併用でも可。ライコウやサンダーには効かないが。
バリアー場に居座るよりはサイクルするので、リフレクターに劣りがち。
寝言2000年代初期はスイクンのようにコレで粘る型が多かったらしい。今だとどうか・・・。
捨て身タックル
恩返し
エース等で無理矢理決定力を出す場合に嫌な音と併用して使われることがある。
HPが低いパルシェンにとって反動はかなり痛いので、恩返しの方が無難か?
めざ地一応冷凍ビームと相性が良く、電気にささやかな抵抗が出来る。
めざ電これも一応メイン技と相性が良く、水にささやかな抵抗が出来る。
トライアタック冷凍ビームと違って氷ポケモンを凍らせられる可能性があり、嫌な音で火力を伸ばせるが…


<型サンプル>

Lv.50 冷凍ビーム/撒き菱/リフレクター/大爆発@黄金の実

ガラガラに対して最も強く、汎用性も高い、オーソドックスなパルシェン。
Lv55ガラガラの地震に対して、素の状態だと確定2発だが、黄金の実があることによって、これをほぼ2耐え出来るようになる。
剣の舞+地震を食らうと、黄金の実が発動せずに一気に一撃で倒されてしまうが、
そこに対してリフレクターを貼ることでチャラになり、素の状態と同じになるので、やはり黄金の実で耐えられるようになる。
ということは、ガラガラに対して後出しし、剣の舞を積まれたらリフレクターを貼ることで、
あとは冷凍ビームで、後出しからでも55ガラガラを倒せるということになる。
大半の水ポケモンはLv.50ではこれが出来ず、剣の舞+地震で一発で倒されてしまうため、
全ポケモンで見てもこれはパルシェンのかなり重要なアイデンティティと言える。
また、後出しから勝てるということは、対面から光の壁が貼ってある55ガラガラにも同様に勝てるということになる。
これも同じく、Lv.50で勝てる水ポケモンというのはほとんど居ない。
更に、対Lv.50ガラガラに至っては、素の地震を2回喰らって黄金の実が発動した後、
リフレクターを貼れば、更にもう1回地震を耐えることが出来るという恐ろしい耐久力を持つ。
そして、ガラガラというのは回復技を持っておらず場に出すのが難しいことが多いので、
一度ガラガラを引っ込ませて、その隙に撒き菱を撒いてしまえば、それだけで敵のガラガラをかなり追い込むことが出来る。
このように、パルシェン1匹居るだけで、ガラガラに対するかなり精度の高い特効薬となることが出来る。
また、爆破+爆破+破壊の遺伝子ケンタロスのような戦法への攻略としても重要なカギを握ることになる。
マルマイン等と同様に、リフレクターを残して爆破することで有利に試合を運ぶことも狙いやすい。
カビゴン相手でも物理耐久を活かして撒き菱を撒いたり、大爆発の圧力をかけられるが、
のしかかりの麻痺は治せなかったり、鈍いを積まれると大爆発でも倒せなくなってしまう点には注意。
カビゴンに対してはあまり何度も受けるイメージではなく、あくまで大爆発で道連れするぞという圧力を活かして、
引っ込ませてサイクルを回すような使い方になる。
持ち物は、ガラガラをきっちり対策したいなら黄金の実がベストだが、
大爆発でギリギリ届かない相手を倒しやすくなることが多い水玉リボンや、
ナッシーの眠り粉やカビゴンののしかかり等との対面に強くなる奇跡の実などの選択肢もある。
またこの型に限らず、以下サンプルで黄金の実を持たせているパルシェンは、多くの場合木の実ジュースでも代用可能なので、
同じパーティに黄金の実が欲しいポケモンが他にも居る場合は譲ってあげよう。
パーティ … エース追加型(2022)
パーティ … ケンタロスSA(2020)
パーティ … 53ポリゴン2HA(2019)
パーティ … フーディンヘラクロスWA(2012)
ログ … リフレクター+大爆発の強さ
ログ … リフレクター+大爆発の強さ2
ログ … リフレクター+大爆発の強さ3
ログ … リフレクター+大爆発の強さ4
ログ … 対破壊の遺伝子ケンタロスの強さ
ログ … パルシェン+ムウマの驚異的な粘り
ログ … 誰を爆破しても勝てるという状況
ログ … パルシェンをエースのように扱うパターン


Lv.50 波乗り/撒き菱/リフレクター/大爆発@黄金の実

メイン技は冷凍ビームの代わりに波乗りの場合もある。
例えばLv.55カビゴンのサポートで使うパルシェンは、サンダーやナッシーを釘付けするために冷凍ビームが多いが、
サンダーやライコウのサポートでは、ハガネールやバンギラス、炎などを意識した波乗りが採用されることもある。
このあたりは対戦環境や流行による部分も大きく、
例えばバンギラスやハガネールが流行っていれば、どのパーティにおいても波乗りの方が一般的になる、という場合もある。
波乗りはパルシェン同士のミラーマッチにおいて明確に有利を取れるようになるのもかなり大きく、
相手のパルシェンを追い込んで、大爆発される前にリフレクターを貼って耐えたりすることも出来る。
バランス編成などでパルシェンにLv.51振れる場合は、確実に上を取れるので特に有効になりやすい。
持ち物は上記の型と同様。
ログ … 試合の中でフレキシブルに役割変更が出来る
ログ … 波乗りだとハッサムに強くなる


Lv.50 冷凍ビーム/撒き菱/鈍い/大爆発@黄金の実

ガラガラよりもカビゴンに出して流すことに重点を置いた型。
リフレクター型だとカビゴンに鈍いを積まれた場合大爆発の圧力がかかりにくくなってしまうばかりか、
どんどん鈍いを積まれたら大爆発でも半分程度のダメージしか与えられず、
全く対策にならずにそのままカビゴンに全抜きされてしまうという危険性まである。
そこに対する有効な対策が鈍いで、お互いこれを積むことで、常に素の状態の大爆発の圧力をかけることが出来る。
また、サンダーの吹き飛ばしやライコウの吠えるによる昆布への対策として、
カビゴン側はそれが効かないように、カビゴン1匹だけを残して鈍いをどんどん積んで行くという方法があるが、
ここに対しても、パルシェンが鈍いを持っていれば、鈍いに合わせて鈍いを積んで行き、大爆発で対策することが出来る。
(もちろんパルシェン以外に他のポケモンがもう1匹残っていることが前提。)
なお、鈍いに対して大爆破で倒せるようにするという意味では、鈍いの他に嫌な音にするという手もある。
パルシェン側の耐久は落ちるものの、カビゴンに鈍いを2回ほど積まれてしまってからでも一応間に合うという利点がある。
メイン技の冷凍ビームor波乗りの選択や、道具に関しては、ここまで挙げた型と同じことが言えるので省略。
パーティ … ライコウスターミーWA(2024)
パーティ … ライコウガラガラWA(2020)
パーティ … サンダーバンギラスWA(2014)
パーティ … ケンタロスガラガラサンダーTA(2013)
パーティ … ライコウSA(2011)
ログ … ガラガラ流しと撒き菱の重要性
ログ … 爆破速攻における撒き菱の強さ
ログ … サンダー昆布を作る
ログ … サンダー昆布を作る2
ログ … サンダー昆布を作る3
ログ … ライコウ昆布を作る
ログ … ライコウ昆布を作る2
ログ … 間接的役割破壊
ログ … ボロボロになろうがとにかく撒き菱を撒く
ログ … サンダーに読み勝てば大爆発で相打ちに持ち込める


Lv.50 冷凍ビーム/波乗り/撒き菱/大爆発@奇跡の実

特に鈍いもリフレクターも不要な場合、攻撃技を両刀にして攻撃範囲を広げることで、
相手の選出によってはパルシェン自らが決定力になるというケースも出て来る。
このような使い方の場合、パルシェンの体力というよりは機動力が大事なので、奇跡の実が有効であることが多い。
その他、技スペースが余った場合は、2ウェポンにせずとも、1ウェポン+どくどくや雨乞い、眠るなどの選択肢もある。
パーティ … どくどくパルシェンin51ライコウ逆A(2011)
パーティ … 雨乞いパルシェンinサンダースSA(2011)


Lv.52 波乗り/冷凍ビーム/撒き菱/大爆発@黄金の実

バランス編成のパーティの場合、レベルを52まで振ればバンギラスに先制出来るようになるのがかなり大きい。
これによって、波乗りがあれば、バンギラスとの対面からの優劣が丸っきり逆転する。
波乗り2発で倒すことは出来ないが、逆にこちらも黄金の実によって、
バンギラスの岩雪崩も大文字も噛み砕くもすべて高確率で2耐えすることが出来るため、打ち合いで勝てる。
レベルは51でも一応バンギラスと同速にはなるので、それでもタイマンで五分は取れる。
あとは両刀でなくともここまで挙げたようにリフレクターや鈍いを持たせても良い。
また、めざ蟲個体の55ガラガラの地震に関しては、黄金の実無しでもやや高確率で2耐え出来るようになるので、
黄金の実ではなく、眠る+薄荷の実にすることで受け出せる回数を増やせたりもする。
この他、眠るがあるとハガネールやエアームドあたりを永久にガン受け出来たり、
ブラッキーやムウマのどくどくに対しても怯えずに済むようになると言ったメリットもある。
ただし、肝心の対ガラガラの乱数が際どく、岩雪崩だと中乱数2発になってしまったり、
ガラガラがめざ蟲個体ではなく攻撃力最大だと地震でも中乱数だったりと、色々かなり怪しい。
因みに黄金の実を持たせたパルシェンが55ガラガラの地震を2耐えする確率は、
実はLv.52よりもLv.50の方が高く、50パルシェンの方が逆にガラガラへの勝率が高いということになる。
これは、Lv.52だと耐久力が下手に高いせいで、地震で絶妙にちょうど半分ぐらいのダメージを喰らい、
黄金の実が発動しない確率が高くなるからである。
50パルシェンだとほぼ確実にHPを半分以上削られるため、黄金の実が発動して耐えられるようになる。
とは言ってもLv.52でも9割程度では耐えられるので、あまり気にするような話でもない。
黄金の実の発動率を上げるために、敢えてHPの努力値を下げるという手も無くはないが・・・。
パーティ … 53ガラガラ変則編成(2011)


Lv.50 冷凍ビーム/殻で挟む/嫌な音/大爆発@麻痺治しの実

殻で挟むによって、爆破したい相手をロックした上で確実に大爆発を決められるようになる。
特にカビゴンは、通常鈍いを積んだりしてパルシェン相手に居座って来ることも多いが、
相手のカビゴンがパルシェンに爆破されたくない場合はこのような型にすることで大きな強制交換力を持つことが出来るようになる。
撒き菱読みで居座って来たガラガラなんかも美味しく頂くことが出来るだろう。
殻で挟むの命中率が75%なのが玉に瑕。
ログ … 殻で挟むで確実に大爆発を当てる


Lv.50 冷凍ビーム/撒き菱/眠る/寝言@解けない氷

受けゲー全盛期である、2000年代初期のパルシェンのデフォルトはこういうような型だったらしい。
大爆発でカビゴンを倒せないのがあまりに痛すぎるが、一応地面ポケモンを何度も受けることが出来るというメリットはある。
道具は特に固定でなく色々あったのだと思われるが、
例えば解けない氷なら、55サンダーを高確率2発で倒せるようになるのは少し美味しそう。
撒き菱は高速スピンでもされない限り、2度目以降は寝言で発動しても無駄になるだけなので、どうしても勿体ない感はある。
撒き菱に拘らず、スイクンのように地面受けとして使うだけならば、この枠は波乗りなりどくどくなりに変更する手もあるかも知れない。
特に波乗りの場合は、ガラガラに対して眠っていても寝言でどの技が出ても良いという有利な状況に持ち込める。


Lv.51 波乗り/撒き菱/高速スピン/眠る@薄荷の実

撒き菱が得意なポケモンだが、同時に相手の撒き菱を駆除する高速スピンを覚えることも出来る。
せっかく使うなら、レベルは相手の50パルシェンに先制出来る51は欲しい。
そうでないと、撒き菱を撒かれた上で先制で大爆発されたら駆除出来なくなってしまうからだ。
極めて重大な注意として、高速スピンは肝心の大爆発と両立出来ない。これがあまりにも痛すぎる。
同じく初代マシン技のリフレクター等とも両立出来ない。
もし使うならば、受けに徹するために眠るを持たせるのがせいぜいだろう。
ログ … 55高速スピンパルシェンで相手のパルシェンを完封


Lv.55 冷凍ビーム/波乗り/威張る/身代わり@食べ残し

エースで使う場合の一例。
冷凍ビーム+波乗りというのはそもそも普通に相性が良いので、両方を半減出来る水タイプ以外では意外と止まりづらい。
パルシェンでこれをやることの最も大きな点は、他の一般的ないばみがポケモンとは違って、物理耐久が極めて高いため、
低レベルのカビゴンののしかかりやハガネールの地震あたりに対しては、身代わりが余裕で耐えることが出来るし、
裸で威張るを打たざるを得なくなっても、そこまでリスクが大きくはないという点がある。
ピンクのリボンを持った55ミルタンクの恩返しですら、中乱数程度で身代わりが耐えることが出来る。
また、素早さの面では、Lv.55ならば50フシギバナに先制して、上から冷凍ビーム2発で倒せるのも大きい。
スイクンやヘラクロス等の85族はどうしても抜けないので注意。
特殊攻撃しか使わないため、威張るの代わりにメロメロで使うのもアリだろう。
この場合、ライコウやスターミー、ポリゴン2などの性別不明には極めて弱くなってしまう代わりに、
カビゴンを突破しやすくなることが出来る。バンギラスやカイリキー等への精度も上がる。
また、攻撃技は冷凍ビームの代わりに素早いポケモンを対策出来る凍える風にしたり、
逆に吹雪にすることで波乗りと威力の緩急を付けられるようにしたり、
そもそも攻撃技をどちらか1本だけにして、威張る+メロメロや、威張る+嫌な音のコンボにしたりとカスタムの仕方も色々ある。
ログ … 55いばみが型エース


Lv.55 冷凍ビーム/波乗り/高速スピン/雨乞い@食べ残し

雨乞いで決定力を出すタイプのエース。
Lv.55の雨乞い+波乗りで、50カビゴンを高確率3発で倒せる程度の火力は出る。
この型は下記にリンクを貼ったパーティで実際に管理人が使った型だが、
高速スピンは流石に変態すぎるので、ここは他の技に変えても良いだろう。
パーティ … パルシェンカビゴンWA(2020)
ログ … 55雨乞いエース
ログ … 55雨乞いエース2
ログ … 55雨乞いエース3


Lv.55 冷凍ビーム/トライアタック/嫌な音/大爆発@黄金の実

嫌な音+物理技を活かしたエース型を無理矢理作ったらこんなけったいな型に
トライアタックの追加効果では氷タイプも氷漬けになり、炎タイプも火傷になるらしい。
しかし追加効果を狙うなら試行回数を稼ぐ必要があるため、理に適っていない。
他にまともな物理技と言うと捨て身タックルがあるが、HPが低いパルシェンにとっては反動が非常に痛い。
パーティ … 54パルシェンゲンガーサンダーカビゴンQA(2010)
ログ … 54パルシェン驚異の粘り


<対策例>

・電気ポケモン全般
パルシェン単体は大した火力でも範囲でもないため、止めるのは難しくない。
問題は撒き菱を撒かれることで、これによって長期戦になると不利になる危険性があるため、
基本的にはパルシェンを起点にして逆に崩せるぐらいのパワーを持っているポケモンが望ましい。
電気ポケモンは最たる例で、ほとんどのポケモンがパルシェンを上からワンパン出来るので、
対面しただけでパルシェンは何も出来ず、引っ込むしか無い。
また、撒き菱はなるべく試合の序盤で撒いた方が得なので、パルシェンは初手で繰り出されやすいポケモンである。
そこを読んで、初手で電気ポケモンを当てて、パルシェンを引かせてすぐには撒き菱を撒かせないという手もある。
サンダーは冷凍ビームで抜群を食らう点に注意。
それでもLv.55なら高確率で2耐え出来るが、低レベルのサンダーだと2発で倒されてしまう。
その上で電気技が雷だったりすると、運が悪ければ対面から負けてしまう可能性も無くはない。
レアコイルはパルシェンと同速、ランターンはレベルによって後手、デンリュウは確実に後手なので注意。
パルシェンに上を取られると、大爆発で相打ちに持ち込まれてしまう危険性がある。
レアコイルは鋼タイプの耐性によって、大爆発されても耐えやすいのは利点。

・水ポケモン全般
電気ポケモンのように対面から大きな圧力はかけられないが、
身代わりから展開したり、剣の舞や腹太鼓などで展開出来るような水ポケモンは、
パルシェンを対面から起点にして崩しを図ることが出来る。
特に、上から身代わりを貼れるポケモンならば、パルシェンを完全に完封することが出来る。
ドククラゲやスターミー等が代表的。
そうでないポケモンは、対面から大爆発されてしまうことに注意が必要。

・スターミー、ドククラゲ、カメックス、サワムラー等
高速スピンによって、撒き菱を駆除出来るポケモンの代表例。
特にスターミー・ドククラゲ・カメックスは上記の水ポケモンにも該当し、
パルシェンの通常攻撃も物ともしないため、何度も高速スピンし続けてパルシェンを詰ますことが出来る。
逆にサワムラー等の格闘ポケモンは、パルシェンの攻撃を何度も受けることは出来ないが、
敵のパルシェンの後ろがカビゴンだったりした場合、格闘技の範囲で全体に圧力をかけることが出来る。
55カビゴンエースなど、撒き菱を使った昆布戦術に弱いような構築では、
これらのポケモンで高速スピンでがっちりと撒き菱を対策しておきたい。

・ゲンガー、ムウマ
ゴーストポケモンはパルシェンの大爆発を完全に無効化出来る上、電気技で致命傷を与えることも出来る。
特にゲンガーは同レベルなら雷、レベル差最大なら10万ボルトでパルシェンを確1で倒すことが出来る。
ムウマはそこまでの火力は無いものの、電磁砲を当てれば麻痺まで入るので機能停止に追いやれる。
電気技が無かったとしても、黒い眼差し+滅びの歌で倒したり、どくどく+怪しい光で追い込むなどが出来る。
また、他のポケモンでパルシェンを相手しておいて、大爆発しそうなターンを読んで繰り出すことも。
とにかく、大爆発無効というのはかなり美味しいので、常にチャンスを狙って行きたい。

・バンギラス、フーディン等
パルシェン単体に強い上、パルシェンと一緒に居ることが多い電気ポケモンもまとめて刺しやすいポケモン。
特にバンギラスはパルシェンが大爆発しても余裕で耐えることが出来る。
波乗りを打たれると安定しないが、冷凍ビーム相手なら余裕で後出しまで出来る。
その上で、岩雪崩や地震で、サンダーやライコウにも同時に打点を持てる。
ただし、バンギラスに仕事を押し付け過ぎると、パルシェンの大爆発でHPを削られ、
それが痛手となってサンダーやライコウを相手出来なくなって本末転倒となるため注意。
あくまで他のポケモンと連携して行こう。
フーディンはバンギラスと違って大爆発で倒されてしまうが、身代わりで防ぐことは出来る。
また、リフレクターや鈍いのターンを読んで後出しして、アンコールで封じることも。

・炎ポケモン全般
基本的にはバンギラスと似ている。
波乗りは痛いが、パルシェンが冷凍ビームだった場合に余裕で受け出しができ、
その上で高火力の大文字によってパルシェンだけでなく後ろのポケモンまで突破を狙える。
ただし、バンギラスと違って大爆発への耐性が無い点に注意。
その代わりバンギラスよりも火力があるため、少し削ってあれば大文字でワンパン出来る場合も多い。
最大打点の55ファイヤーは素の大文字でも50パルシェンを7割の確率で一撃、木炭を持てば確1。
バクフーンやリザードンは、木炭を持てば、素のファイヤーと同じ7割で一撃になる。
また、このラインは、パルシェンに撒き菱を踏ませることで、超高確率一撃にもなる。
例えばパルシェン同士でお互い撒き菱を撒き合って、その後1回サイクルを回して、炎ポケモンを繰り出せば、
相手のパルシェンは撒き菱を1回踏み、もう大文字を耐えられないことになる。
55エンテイは火力的には足りないが、逆に耐久があるため、大爆発を耐えることが出来る。

・草ポケモン全般
逆に、パルシェンが冷凍ビームでなく波乗りだった場合は草ポケモンで受けることが出来る。
ただし、これまた大爆発への耐性が無いのはもちろん、足が遅くてパルシェンに後手のポケモンも多く、
対面からでも余裕で1-1交換されてしまったり、
そもそも敵の技構成を読み違えて冷凍ビームを持っていた場合、普通に打ち負けてしまったりする点に注意。
特に氷4倍弱点のワタッコでは死活問題となる。
これらに注意した上では、パルシェンを起点にして眠り粉などの補助技で展開して行くことが出来る。
また、ギガドレインがあれば、パルシェンに大ダメージを与えた上、ゴッソリHPを回復することも出来る。

・ルージュラ、ニューラ
氷ポケモンも、水ポケモンと似ていて、冷凍ビームは受けられる上に凍結の心配も無い。
波乗りを等倍で食らってしまうが、致命傷を受けるほどではない。
ルージュラは上からの身代わりでパルシェンを完封して起点にしたり、
ニューラは爆裂パンチなどで崩しを狙える。
イノムーは波乗りはおろか、冷凍ビームでも等倍で食らってしまうため、受けにならない。

・ハッサム、フォレトス、レアコイル
鋼ポケモンも氷ポケモンと同じく、冷凍ビームは半減出来て、波乗りは等倍となる。
ハガネールやエアームドは冷凍ビームも等倍となってしまうため、受けにならない。
いずれも特殊耐久が低いため、パルシェンが波乗りを持っていたら痛いが、
逆に耐性によって大爆発を耐えられるというのは優秀。
特にハッサムとレアコイルは、レベル差があれば先制出来る上、身代わりを貼れるので、
対面からパルシェンを完封して起点に出来ることがある。
フォレトスはパルシェンに対する決定打は無いが、どくどくや鈍い+目覚めるパワー蟲によって、
ジリ貧に追いやれる可能性はある。
ただし、眠るを持っていないと、冷凍ビーム連打からの大爆発で、結局相打ちになる可能性も高い。

・オムスター、カブトプス、サニーゴ
水+岩タイプも鋼タイプと似ていて、冷凍ビームと大爆発を半減、波乗りを等倍。
特にサニーゴは、自己再生があるのでパルシェンが波乗りを持っていたとしてもガン受けが出来る。
カブトプスは対面から上を取って、剣の舞の起点に出来る。

・カイリュー
草と同じで、冷凍ビームには弱いが、パルシェンが波乗りならば受けられる。
また、耐久が高いため、対面からのいきなりの大爆発は耐えることが出来る。
氷4倍弱点と言っても、耐久が高く1発は耐えるため、
カイリューが電気技を持っていれば対面から勝つことは出来る。
特に、雷ならばLv.52までのパルシェンをワンパン出来るため、1回は後出しした上で殴り勝つことが出来る。

・カイリキー、ヘラクロス、オコリザル等
格闘ポケモンはパルシェンの攻撃への耐性こそ無いものの、圧力をかけることは出来る。
特にクロスチョップは、急所に当たればパルシェンをワンパン出来る。
ただし、カイリキーはパルシェンに後手なので、対面から大爆発で相打ちを狙われる。
それどころか、クロスチョップが急所に入らなければ1発は耐えられるので、
最悪カイリキーに後出しされた上で大爆発されてしまうことすらある。
カイリキーが対パルシェン以外にも役割を持っていると、それを狙われることがあるので注意。
ヘラクロスは上を取れるため多少は動きやすいが、火力は落ちる。
同レベルのメガホーンは黄金の実を持ったパルシェンに3耐えまでされてしまい、
目覚めるパワー格闘を持ってようやく3発で倒せる。
レベル差最大の目覚めるパワー格闘でも、ようやく低確率2発である。
その代わり、特殊耐久が高く、冷凍ビームでも波乗りでも、眠る+寝言で誤魔化すことが出来る。
また、堪える+起死回生型ならば、大爆発を読んで堪えればパルシェンを倒した上でHP1の状況を作れるし、
逆に既にHP1の状況ならば、起死回生でパルシェンをワンパンすることが出来る。
これはサワムラーやオコリザルでも同様。
ただし、既に撒き菱が撒かれている場合、HP1になったら二度と引けなくなる点には注意。

・カビゴン、ハピナス、ポリゴン2等
特殊耐久の高いノーマルポケモンでもパルシェン単体を受けることは出来る。
その上で、電気技やプレゼント(GB/VC環境に限る)と言った有効打があれば、大きな圧力にもなる。
また、直接的なダメージソースは乏しくても、パルシェンがガラガラ受け等の役割を担っている場合、
麻痺は絶対に喰らえないので、電磁波を持っているだけでも大きな圧力になる。
カビゴンは、パルシェンに受けられることも多いが、逆にカビゴンがパルシェンを受けることも出来るため、
そこはお互いの役割設定次第と言える。

・ミルタンク
特殊耐久が高くはないが、上からミルク飲みで回復出来るため、パルシェンに単体で倒される心配はまず無い。
しかも、物理耐久が高く、大爆発を耐えられるため、
上から大爆発を耐えた上でミルク飲みでゴッソリ回復して復活することが出来たり、
上から鈍いで更に大爆発のダメージを軽減させたりすることも出来る。
ミルタンク側からの打点は、プレゼントや電磁砲を持っていないと大したものではないが、
逆にパルシェンに大爆発を打たせにくいというプレッシャーを与えられる点が大きい。

・バリヤード、スリーパー、ピクシー、モルフォン、アーボック、ノコッチ等
その他、電磁波・痺れ粉・蛇睨みを使えるポケモンも、同じようにパルシェンに麻痺の圧力をかけることが出来る。
ついでに催眠術や眠り粉を打てるポケモンは、眠りの圧力もかけることが出来る。

・ハピナス、ミルタンク、ピクシー、プクリン、グランブル、ドーブル、トゲピー等
GB/VC環境限定だが、プレゼントを打てるノーマルポケモンは、
それでパルシェンに致命傷か、上振れればいきなり一撃で倒すことが出来る。
特にミルタンクやドーブルは先制も出来るため、パルシェンに何もさせず出オチさせられる可能性も。

・メタモン
パルシェンに変身した上で、撒き菱を撒いたり大爆発で仕事が出来る。
更に、メタルパウダーで耐久が上がるため、敵のパルシェンの大爆発は余裕で耐えられる。

・ソーナンス
食べ残しを持っていれば、基本的な型のパルシェンには、Lv.50でも完全タイマンでなら勝てる。
波乗りや冷凍ビームをミラーコートで跳ね返せば基本的に一撃で倒せる。
物理技を打って来ることがまず無いため、カウンターかミラーコートかを読む必要も無い。
これを防ぐためにパルシェン側は撒き菱やリフレクターのPPを無駄に使って時間稼ぎをするのがせいぜいだが、
ソーナンス側もPPの多い神秘の守りやカウンターで応戦出来るため問題無い。
ランダムに技を打ち分け、どこかのタイミングで一度でも読み当ててミラーコートを決めればその瞬間勝ちなので、
ガン有利と言える。
ついでに、神秘の守りによって冷凍ビームの凍結まで予防することが出来る。


<その他ルールの場合>

Lv.50 冷凍ビーム/撒き菱/リフレクター/大爆発@黄金の実
<対応ルール:一撃あり2000、城杯、2006、ヒストリア2024等>

パルシェンは基本的には他のルールでもやることは変わらない。
耐久を活かして、撒き菱を撒いて大爆発しているだけで一定の強さが保証されていると言える。
強いて言えば、城杯ルールにおいては、環境トップにミルタンクやリザードンと言った不利なポケモンが多いため、
やや向かい風といったところか。
ヒストリア2024においても、ライコウやニョロトノ、バンギラスといった苦手なポケモンが上位には居るが、
ライコウが強いということは、常にその隣で仕事の場があるということでもある。
実際、ライコウへの対策としてカビゴンやハガネール、ガラガラと言ったポケモンは健在なので、
そこから一撃無し2000ルールと同じように撒き菱で展開することが出来る。
2006ルールではAランクのコストがかかってしまうが、
電気ポケモンの昆布を受けるのが極めて難しいため、同じAランクのサンダーやライコウと併用する価値が大いにある。
冷凍ビームor波乗り、リフレクターor鈍いあたりの選択も、
基本的には一撃無し2000で紹介したことと同じように考えて、
あとは環境やパーティにおけるパルシェンの役割と相談して決めると良いだろう。
パーティ … 【ヒストリア2024】グライガーライコウWA(2024)
ログ … 【ヒストリア2024】撒き菱+鈍いでカビゴンを確実に仕留める


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