藝術道場

53ポリゴン２捨て身タックル鈍い電磁波自己再生食べ残しFFFF
51ガラガラホネブーメラン岩雪崩目覚めるパワー
飛行		剣の舞太いホネCDFF
51カビゴン恩返し地震腹太鼓眠る薄荷の実FFFF
51パルシェン冷凍ビームリフレクター撒き菱大爆発黄金の実FFFF
51ライコウ10万ボルト目覚めるパワー
氷		吠える眠る奇跡の実BDFF
51サワムラー身代わり起死回生ヨガのポーズ目覚めるパワー
蟲		光の粉DDFF

'19/12/19構築、12/23改良
速さ★★★★
硬さ★★★
コンビネーション★★★★★
変態度★★★
煮詰め度★★★★
総合的満足度★★★★★

そっちの道は蛇の道を使っていて、ふと思った。
「このパ、アーボック以外めちゃくちゃ強くね？負け試合ほとんどアーボックじゃね？？」
「アーボック以外が強いということは、アーボックの枠をもっとガチなポケモンにすれば、かなり強いガチパになるのでは？？」

ということで、麻痺撒きポケモンを再考。出来ればアーボックのように自ら決定力も出せるポケモンが望ましい。
真っ先に浮かんだ案は、あやみが電磁波スターミー。
バランスパやHA編成で、食べ残しが使えて、カビゴン＋ガラガラと組ませると言えば、やっぱりこれ。
しかも、レベルも51で十分なので、他のポケモンにレベルを割くことが出来る。
これでまず、数戦してみた。しかし、フシギバナにかなり弱いのが気になるのと、
カビゴン相手にクソゲーするか引くかしか出来ないのが少々心許ない。
この枠はやはり、アーボックのように物理決定力が欲しいという気がした。
次に、アーボックと同じヘドロ爆弾使いであり、痺れ粉で麻痺を撒けるウツボットを思い付いた。
これは悪くない手応えだったが、この直後に、もっと良い案を思い付いてしまった。
それが電磁波ポリゴン２である。
ここまでのポケモンとは全く違う耐久力を誇り、鈍いで自ら決定力を出して行くという、
このパーティにおいて欠けていた部分をちょうどぴったり補える無二の存在。
これでしばらく回してみたところ、かなりの手応えを感じたため、一旦これを完成形とする。
実際、この枠は他にもマイナーチェンジが色々利くと思うので、アレンジのしがいもありそう。

●ポリゴン２
そんなわけで、自ら物理決定力を出せる麻痺撒き枠。
アーボックがこれに進化した形となったが、逆に弱くなった面としては、対カイリキーやフシギバナ等が挙げられる。
食べ残しを持っているお陰で耐久力があり、カビゴンやライコウ等に張り合えるのが最大の強み。
もちろん電磁波＋鈍いで個人技も可能。食べ残しが渡るので捨て身タックルを持たせることが出来たのが美味しいところ。
Lv.53は一応、50ブラッキーや55カイリキーに先制出来る数字である。50パルシェンは抜けない。
因みにウツボットの場合はヘドロ爆弾・ギガドレイン・痺れ粉まで確定で、残りは眠り粉かアンコールか剣の舞、どれにも良さがある。
また、53ウツボットは、カイリキーやフシギバナに強く、このパーティの弱点のひとつである55ハッサムに先制出来るという点も大きい。
その代わり、サンダーやライコウ等のエースにあまり強くなく、カビゴンやライコウに負担がかかりがちという欠点がある。

●ガラガラ
そっちの道は蛇の道から、地震をホネブーメランに、目覚めるパワー蟲を飛行に変更。
ホネブーメランにしたのは、素早い身代わり持ちに苦戦する試合があったためだが、地震でも大差はなく、微々たる差だと思う。
目覚めるパワーも、ヘラクロスが少々気になったので飛行にしたが、例によって個体値減少による弊害は色々あるので、蟲でも良いかも知れない。
組み合わせによって様々な顔を持つポケモンで、
サワムラーと併用した際にはサワムラーの天敵であるゴーストをド起点に出来るポケモンとなり、
ライコウと併用した際には敵の純電気やハガネールに対する頼れる決定力となる。

●カビゴン
型も使い方も変更無し。Lv.51の腹太鼓が強くて、50カビゴンにも50ハガネールにも先制一撃なので、
特殊ポケモンの前で腹太鼓を決めてしまえばパルシェン以外にかなり流されにくいという強みがある。
現在バランスパやHA編成を組む際、Lv.51腹太鼓カビゴンというのはかなりキーになるのではないか？と感じている。
ガラガラと同様にゴーストを起点にする枠でもあり、
また腹太鼓を決めることによって敵のパルシェンの大爆発やゴーストの道連れを誘い、
自爆を持たないながらも1-1交換を間接的に狙うことが出来るため、
パルシェンと併用することによって爆破速攻のような使い方も出来たりする。

●パルシェン
このパーティにおいて全てのポケモンと共存しやすい潤滑油のような役割。
ライコウやカビゴンとの相性の良さは言わずもがな。ライコウとの併用はもちろん昆布も狙える。
リフレクターからのポリゴン２やガラガラ、大爆発からのサワムラー無償降臨にも使える万能キャラ。
Lv.51なのでバンギラスと同速で、冷凍ビームを1発分多く入れたり、リフレクターで岩雪崩の軽減も狙える。
また、50パルシェンと向き合った時にこちら側から爆破するタイミングをリード出来るのがかなり美味しい。
リフレクターのお陰で敵の大爆発のカットも狙える。
因みに55めざ蟲ガラガラの剣の舞＋地震は、リフレクターを貼らずとも中乱数で耐えたりする。

●ライコウ
パルシェンとの併用で昆布を狙うのはもちろんだが、このパーティは物理決定力が豊富なので、
相手がそれに気を取られた選出をすると案外ライコウ単体が刺さるということもある。
パルシェンのリフレクターによってサイクル出来る回数を増やすことが出来て、
サイクル回数が増えるということは敵に踏ませる撒き菱によるダメージを増やすことが出来るということになる。
アーボックの時は、アーボックとライコウを同時選出することは一度も無かったが、
ポリゴン２にしてから、役割の都合上同時選出する機会が増えた。
どちらも回復技を持っており、この2匹によって意外と防御的な立ち回りもすることが可能になっている。
このパーティにおいて眠る持ちはカビゴンとライコウの2匹居て、
カビゴンの方が他の状態異常を喰らいやすいため誤作動しないように薄荷の実を持たせており、
結果的にライコウに奇跡の実が渡っているのだが、
このパーティにおけるライコウは先述したように単体で高速な決定力となる場合があるため、
そういう使い方をする際に、炎エースやバンギラスのような感覚で奇跡の実が役に立つ場合が意外とあったりする。

●サワムラー
このパーティにおけるダークホース。そっちの道は蛇の道に書いたように、
ライコウ＋パルシェンと相性が良く、Lv.51という数字を生かせる格闘ポケモンというきっかけで半ば趣味採用したが、
このサワムラーが刺さる試合というのが極めて多く、結果的にガチとして残留した。
50めざ蟲ガラガラや50カイリキーは、撒き菱を1回積むことによって最大威力の起死回生で一撃、
ヨガのポーズを1回積めば50スイクンや55めざ格エンテイのようなポケモンまで一撃という火力を持つ。
カビゴンやパルシェンやハガネールと同時に、ナッシーまで倒せることに価値があると思うので、
残りの技はヨガのポーズ1回でナッシーを一撃で倒せる目覚めるパワー蟲にしている。
ナッシーを無視するなら、威張るが第一候補か？と言ったところ。
サワムラーの対策法や使い方についてはこちらの記事も参照されたい。

以下、代表的な選出例と、その使い方。
ログがポリゴン２だったりアーボックだったりスターミーだったりウツボットだったりするので、
この枠は便宜上「麻痺撒き」と表現する。

●麻痺撒き＋「ガラガラorカビゴンorサワムラーから2匹」
オーソドックスな麻痺＋物理決定力。
サワムラーは比較的素早いが、自分より早い相手に起死回生を狙いたい時に電磁波を活用することが出来る。
ログ：５，７，１２　蛇の道ログ：６，８

●麻痺撒き＋パルシェン＋「ガラガラorカビゴンorサワムラーから1匹」
上記の麻痺＋物理決定力に、リフレクター＋大爆発を絡めたい場合の選出。
相手も物理火力が高い場合や、爆破により枚数を削りたい場合に。
リフレクターからポリゴン２で決定力を出して行くような立ち回りも狙える。
ログ：１　蛇の道ログ：４

●ライコウ＋パルシェン＋「ガラガラorカビゴンorサワムラーから1匹」
ライコウが動きやすい場合に、撒き菱を撒いてライコウ＋パルシェンのサイクルをメインとする使い方。
この2匹で極力回し、後ろに物理決定力を温存しておくのがポイント。
純電気や炎エースにはガラガラ、バンギラスやカビゴンにはサワムラーを後ろに控えさせておく動きが強い。
ログ：６，９　蛇の道ログ：９，１０，１１，１２

●サワムラー＋パルシェン＋誰か
サワムラーが刺さる場合の基本選出。
初手で繰り出し、対面のカビゴンやパルシェン等を身代わりの起点にして起死回生の準備をし、
一旦パルシェンの大爆発で場を整え、最後に再度サワムラーで全抜きを図る動きが基本となる。
ログ：１１　蛇の道ログ：３，５，７，１３

●ポリゴン２＋ライコウ＋誰か
この2匹が回復技を持っているため、意外と防御的な立ち回りも出来たりする。
ライコウが決定力となる場合、負担を軽減するためにポリゴン２の電磁波も意外と役に立つことがある。
フシギバナに対して麻痺をかけ、目覚めるパワー氷での事故を狙いやすくする等。
ログ：１０，１３

●カビゴン＋パルシェン＋誰か
先述したように擬似爆破速攻が可能。
鈍いポリゴン２・ガラガラ・ライコウ・サワムラーの全てに勝てるポケモンはそうそう居ないため、
あまり積極的に狙いたくはないものの、択ゲーに持ち込むことが出来なくはない。
ログ：１４

例によって趣味から始まり、思いのほか強いことに気付いてしまったためそれがガチに昇華した形となったが、
個人的に満足出来る形でガチパが完成したのはCH流セキチクジムあたり以来で、約5年ぶり。
しかも、55-50以外の編成としては牛骨以来の完成度だと思っている。
構成がだんだん割れながらも、このパーティのみを使って20連戦するという試みをし、
結果15勝5敗(ポリゴン２に確定した後のみをカウントすると10勝3敗)という数字を出すことが出来た。
エース5強＋三銃士系で固定化しつつある対戦環境に一石を投じることが出来るのではないか、
というぐらいには自己評価の高いパーティとなった。
ただ、初めに書いたように、このパーティは完成形とは思っておらず、カスタマイズの幅がかなり広いと思うので、
ここから何か新しい可能性が広がってくれるといいな、といったところである。


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