最終更新日:'22/3/5  最終チェック日:'22/3/5
我流・個別分析 <ハガネール>

変態ポケモン図鑑はこちら


<概論>

物理耐久ランキングを見て頂ければ分かるように、金銀の全ポケモンの中で、2位以下を大きく突き放して物理耐久1位を誇るポケモン。
耐性も無効2タイプを含む11タイプと非常に多く、それだけ多くの攻撃を耐えることが出来る硬いポケモンである。
レベル差を付けられたガラガラの地震を、弱点としながらも確実に1回は耐えられる唯一のポケモンでもある。
特殊面でも、耐久は高くないもののエスパーなど有効な耐性を持っており、
特に電気技を無効化しつつ氷技を弱点としない数少ないポケモンであるので、
これらを攻撃範囲に持つサンダーやライコウ、ゲンガーと言ったポケモンを比較的安全に受けることが出来るのは大きな長所。
カビゴンとサンダーに同時にそれなりに強いというのは、一撃無し2000ルールにおいては非常に大きなステータスとなる。
また状態異常に関しても、どくどくと電磁波の双方(オマケに砂嵐も)を無効化出来る貴重なポケモンであるため、
眠るを持たせず食べ残しだけで回復させるのに非常に向いているポケモンである。
攻撃手段は決して器用な方ではないが、嫌な音で火力を伸ばしたり、吠えるでコンボ封じを担当したりと小細工が利き、
最後には大爆発も決められるという、便利屋的な存在。


<実戦的ステータス>

タイマン性能■■■□□□□□□□ 出番の多さ■■■■■■■■■□
複数対決性能■■■■■■■■■■ 使い方の多様性■■■■■□□□□□
対カビゴン性能■■■■■■■■■□ 不利な相手への対抗力■■■■■■■■□□
対その他の一線級■■■■■■■■■□ 個人的総合評価■■■■■■■■■■


<優劣関係>

格好の餌マルマイン サンダース ブラッキー ムウマ ライコウ
割と有利ハピナス フーディン ゲンガー ケンタロス ミルタンク カビゴン
場合によるバンギラス ヘラクロス エアームド サイドン サンダー
割と不利スターミー カイリキー ナッシー パルシェン
天敵ガラガラ スイクン ファイヤー バクフーン フシギバナ マリルリ


<レベルごとのざっくり性能>

Lv.攻撃面防御面素早さ
50 ・嫌な音+地震で50カビゴン・50ミルタンク・
 55ケンタロスを超高確率2発

・嫌な音+岩雪崩で55サンダーを超高確率2発
・地震で50フーディンを確定2発
・大爆発で50フシギバナを確定一撃
 50サンダー・55スターミーを高確率一撃
・55ガラガラの地震を確定耐え
・50カイリキーのクロスチョップを
 超高確率2耐え(食べ残し)
・55カビゴンの地震を確定3耐え(黄金の実)
・50カビゴンの地震を確定3耐え
・55サンダーのめざ氷を確定3耐え
・55サンダーのめざ氷を高確率4耐え(食べ残し)

・50ゲンガーの炎のパンチを高確率2耐え(黄金の実)
・物理耐久が55サイドン超え
・50ゲンガーに先制(+2)
51 ・大爆発で55スターミーを高確率一撃 ・50パルシェンの冷凍ビームを
 高確率3耐え(黄金の実)
・防御力が255超え(6積みでオーバーフロー)
・50カビゴン・ハガネールに先制
・55サンダー・50スターミーと同速(+2)
・55バンギラス(-1)に先制
52 ・大爆発で50ナッシーを高確率一撃 ・50カビゴンの地震を高確率4耐え(食べ残し)
・50ヘラクロスの起死回生(200)を確定耐え
・55サンダー・50スターミーに先制(+2)
53 ・嫌な音+地震で50スイクンを超高確率2発 ・HPが8n-1
・50ゲンガーの炎のパンチを高確率2耐え
・50ヌオーと同速
・50フーディンに先制(+2)
54 ・地震で50ムウマを高確率2発 ・食べ残し回復量が増加
・50スターミーのハイドロポンプを確定耐え
・50ヌオーに先制
55 ・地震で55バンギラスを高確率2発
 55フーディンを確定2発、50ゲンガーを確定一撃
・嫌な音+地震で55カビゴン・55ミルタンクを
 超高確率2発
・大爆発で50カビゴン・55サンダーを高確率一撃
・55カイリキーのクロスチョップを
 高確率2耐え(食べ残し)
・55ケンタロスに先制(+2)


<技候補>

地震属性一致メイン技。火力は微妙ながら、有効範囲は広い。大爆発との相性も良い。
吠える鈍いカビゴン、ロックバトンブラッキー、ムウマ等、幅広い対策が出来る便利技。
特にブラッキーやムウマに対しては、コレ1本で完封出来ることも多いためコスパが良い。
どくどく微妙な火力を補える便利な補助技。地震・吠えるとの相性も良い。
大爆発便利な最終手段。地震との相性も抜群。硬さを生かした使い方をしたい。
嫌な音決定力の源1。地震の火力が一気に伸びる。ハガネールから思わぬ決定力を出せるようになる。
鈍い決定力の源2。元々遅いし、硬さを生かして場に居座りやすいので相性が良い。
吠えると併用してのコンボも可能。
砂嵐決定力の源3。どくどくと違って眠っている相手にも有効。地震との相性も良い。
アイアンテール属性一致メイン技その2。攻撃範囲は地震の方がずっと優秀だが、無効化されないという強みがある。
地震との相性は悪くないので両方持たせても良いが、地震を持たせずコレをメイン技にすることも。
岩雪崩サブ技候補。地震との相性は抜群。嫌な音と併用すれば、サンダーも簡単に倒せるようになる。
のしかかりサブ技候補。硬さを生かして試行回数を稼ぎ、麻痺を狙える。自身の遅い素早さもカバー出来る。
捨て身タックルサブ技候補。地震との相性が良く、威力が高いので等倍相手でもそれなりの火力。
食べ残し持ちならば反動も気になりにくい?
守る食べ残しを回しやすく、どくどくや砂嵐を持つことも多いので、攻守共に役に立つ相性の良い技。
眠る回復は食べ残しに依存するのが基本だが、余らなかった場合にコレで回復する手も。
日本晴れ大爆発と併用出来るため、炎エースのサポートとして使う場合に候補に挙がる技。
締め付ける目の前の相手に逃げられず大爆発や嫌な音を打てるというコンボが出来る。
泥かけ水や地面ポケモンに対する起点回避、かつこちらのエースの起点作りとして使えるかも知れない。
めざ蟲何かと厄介なナッシーへのピンポイント役割破壊。
めざ炎何かと厄介なエアームドへのピンポイント役割破壊。一応特攻種族値は55はある…。
転がる耐久を活かして全抜きワンチャン??
じたばたすばやさェ・・・
噛み砕く特防ダウンから味方の特殊ポケモンに繋ぐか…?
地割れ一撃アリ用。硬いので試行回数はそれなりに稼げそう。
遅いので、先制の身代わり対策に吠えるを併用すると良いかも。


<型サンプル>

Lv.50 地震/どくどく/吠える/大爆発@食べ残し

ハガネールのオーソドックスな型。
優秀な物理耐久と耐性により、ノーマルや電気を中心に幅広い相手を食べ残しで誤魔化しながら、
毒を撒いたり、吠えるで積み技や黒い眼差しを解除しつつ、ここぞと言う時には大爆発も出来る、色々と便利な型。
ハガネールは、特に黒い眼差しを絡めたコンボを狙って来るブラッキーやムウマのほとんどの攻撃を物ともしないので、
吠えるをひとつ持っているというだけで、それらに対するかなり盤石な対策となることができ、コスパが良い。
どくどく+吠えるも地味にコンボになっていて、自ら毒昆布を狙うことも出来なくない。
また、攻撃技が地震+大爆発だと、サンダーに対しては、
せっかく電気技を無効化しながら受け出し出来るのに、身代わりを貼られると手も足も出なくなってしまう。
しかし、吠えるによってこれを退場させることが出来るのが便利。
ただし、サンダーが敵に残った最後の1匹だった場合、吠えるは無効化されてしまうため、身代わりに完封されてしまう点に要注意。
同様に、カビゴン1匹残しに対しても、鈍いをどんどん積まれてしまうと対策出来なくなってしまう。
持ち物は、食べ残しが圧倒的に強力だが、パーティによっては他のポケモンに取られてしまうことも少なくない。
他の候補としては、シンプルに耐久力を上げる黄金の実や、カビゴンと同様に低い素早さを活かせる(?)先制のツメ、
大爆発で倒せる範囲が広がる水玉リボン、草ポケモンの眠り粉をカットしながら大爆発を狙える薄荷の実、
初動で上手く行けば崩しが狙える破壊の遺伝子、などがある。
パーティ … モンジャラバンギラスWA(2020)
パーティ … ゴルダックライコウWA(2020)
パーティ … リングマカイリキーWA(2017)
パーティ … エレブーバンギラスWA(2015)
ログ … どくどく吠えるでロックコンボ完封
ログ … 食べ残し+吠えるで要塞化
ログ … 吠える+爆破性能
ログ … 吠える+爆破性能2
ログ … 先制のツメ+大爆発の強さ


Lv.50 地震/砂嵐/吠える/大爆発@水玉リボン

砂嵐搭載型。砂嵐+吠えるで、毒と同じように昆布のようなものが狙える。
毒と違って砂嵐は、吠えた際に「引きずり出されたポケモン」の方にダメージが入るため、
撒き菱と似た感覚で、控えのポケモンに強制的にダメージを蓄積させて行くということが狙える。
また水玉リボンを持たせたこの型は、55サンダーに対しては、砂嵐ダメージ1回分+大爆発で確実に倒せるというのが強みのひとつ。
どくどくの場合はサンダーに眠られるとこれを耐えられてしまうが、砂嵐ならば必ずダメージが入るため、倒し損ねる心配が無い。
持ち物は、これに拘らなければ、上記と同様に色々選択肢がある。
パーティ … サンダーバンギラスWA(2014)
ログ … マルマイン+ケンタロスへのキラー性能
ログ … 砂嵐でミルタンクキラー
ログ … サンダー昆布の相棒


Lv.50 地震/のしかかり/嫌な音/大爆発@食べ残し

のしかかりで麻痺を狙える型。
ハガネールは硬さを生かして場に居座りやすいため、その分のしかかりの試行回数を稼いで麻痺を撒きやすい。
ぬるい地震程度では物ともしなかった、スターミーやパルシェン、ナッシー等に対して、麻痺という圧力をかけられるのが強み。
以下省略するが、この枠にサブ技として、岩雪崩やアイアンテール等を持たせるのもアリ。
また、嫌な音の枠も、吠えるや鈍いあたりにする手もある。持ち物も同様。
パーティ … ファイヤーリザードンWA(2012)
ログ … サンダーを受けながらのしかかりで麻痺を撒く
ログ … カビゴン+ゲンガーを受ける


Lv.50 地震/どくどく/嫌な音/吠える@食べ残し

大爆発を抜いて、硬さを生かして戦い続けるような型の一例。
特に、嫌な音を持たせることによって、微妙だった火力を伸ばすことができ、ハガネールから決定力を出せるようになる。
特に大きいのは対50カビゴンで、元々地震で倒すには4発かかるため、かなり際どい関係性だったが、
嫌な音+地震ならばこれを2発で倒すことが出来るため、かなりの圧力をかけることが出来る。
この型の解説はこちらの記事にも書かれている。
粘りながら戦うことが前提であるため、持ち物は食べ残しがほぼ必須と考えた方が良さそうだ。


Lv.55 地震/岩雪崩/のしかかり/嫌な音@食べ残し

上記のように嫌な音から決定力を出す使い方ならば、このようにレベルを割いてエースとして使っても良い。
55ハガネールが食べ残しまで持っていれば、それはもうとんでもない要塞と化す。
55カビゴンの捨て身タックル程度では、眠るを持たずしてほぼ受け切れると思って良いだろう。
何度も何度も繰り返されると当然永久には受けられないが、その間にこちらは嫌な音+地震の圧力でカビゴンを引かせることが出来る。
また、50どころか55カイリキーのクロスチョップすら高確率で2耐えする。
ガラガラの地震は流石にLv.50であっても確定2発で倒れてしまうものの、サイクルを繰り返し食べ残し回復を数回挟めば、耐えるようになる。
逆にハガネール側の火力としては、嫌な音+地震で、50ムウマ・55フーディン確1、55バンギラス中乱数一撃、
50パルシェン他ほとんどの等倍相手は確2、55食べ残しカビゴン高確率2発、
嫌な音2回+地震で、50ポリゴン2・52フシギバナ・52カイリキー・55スターミー確1、
50カビゴン中乱数一撃、50ナッシー・54ヘラクロス確2。
嫌な音+岩雪崩で、弱点を突ける飛行ポケモンは全員確2以内、
嫌な音2回+岩雪崩で、51サンダー・51ギャラドス確1、全レベルのエアームドほぼ確3。
ヘラクロスやナッシーに対する岩雪崩の火力は、地震とほぼ同じ。
地震+岩雪崩+嫌な音でほぼ完結している型なので、残りの技には自由度がある。
サンプルののしかかりでは、受けに来たポケモンに麻痺が入れば、そこから嫌な音から強行突破しやすくなるという利点がある。
また、のしかかりは地味に威力が85なので、普通に岩雪崩よりも威力が高く、等倍相手にはこちらの方がダメージが大きい。
例えば50めざ格ヘラクロスに対しては、嫌な音+のしかかりで超高確率2発で倒せたり、
55サンダーに対しては岩雪崩を使わずとも、嫌な音2回+のしかかりで超高確率2発で倒せたりする。
他の候補としては、サポートと同じように、どくどく、吠える、砂嵐、大爆発あたりが有力。
なお、レベルは50でも、嫌な音+地震で50カビゴンや55カイリキー等をほぼ2発、
嫌な音+岩雪崩で55サンダーを超高確率2発というちょうど良い火力を持っているので、
この技構成は低レベルでも地味に決定力を発揮出来るかも知れない。
パーティ … 52ハガネールサンダーバランス編成(2022)
パーティ … ハガネールドククラゲWA(2019)
ログ … 55嫌な音ハガネール
ログ … 55嫌な音ハガネール2
ログ … 55嫌な音ハガネール3
ログ … 55嫌な音ハガネール4
ログ … 55嫌な音ハガネール5
ログ … 中レベルでも嫌な音ハガネール
ログ … 貧弱な転がるは食べ残しだけで受かってしまう


Lv.55 地震/岩雪崩/鈍い/吠える@食べ残し

嫌な音の他、鈍い+吠えるのコンボで決定力を出すという手もある。
水や炎などの圧倒的にハガネールに強いポケモンが相手に居ないと、牛蒡抜き出来てしまう可能性がある。
嫌な音型と比べて、自分の防御力も上がるというのが強みで、
何と、1回鈍いを積むだけで、55ガラガラの地震を超高確率で2耐え出来るようになってしまうという恐ろしい物理耐久になる。
尚且つ、低レベルのガラガラに対しては、鈍い1回の地震で確定もしくは高確率2発で倒せるため、
何と後出しのガラガラに対して殴り勝ててしまうという性能を持つ。
これも、低〜中レベルのハガネールでやってみても悪くないかも知れない。
重要な注意点としては、ハガネールは防御力が高すぎて、あまり積みすぎると実数値が1000を超える場合がある。
ポケスタ環境だと、999でカンストになるだけだが、GB・VC環境においては、実数値が1023を超えるとオーバーフローを起こし、
防御力が異常に低い値になってしまう危険性がある。
50ハガネールの場合、鈍いを6回積み切ってもギリギリこれを超えないため問題無いが、
ハガネールがLv.51以上だった場合、5回目までは問題無いが6回目の鈍いによって防御力がオーバーフローしてしまう。
そこまで積み続けることは稀かも知れないが、リフレクターと併用した場合にも「防御力が2倍になる」という計算なので注意。
つまり、リフレクターを貼っている状態で、鈍いを2回積むだけで、オーバーフローを起こしてしまう。
パーティ … 51ツボツボヘラクロスバランス編成(2021)
ログ … 中レベル鈍い吠えるハガネール


Lv.50 地震/嫌な音/砂嵐/守る@食べ残し

砂嵐+守るで相手にダメージを蓄積させ、こちらは食べ残しで回復を図る型。
ただでさえ硬い食べ残しを持ったハガネールが、守るによって更に硬くなる。
サンプルではそのまま決定力も出せるように嫌な音も持たせているが、この枠はご自由に。
例えば吠えるを持たせて砂嵐昆布を出来るようにしたり、鈍いを持たせて守るで粘りながら積めるようにしたり、
どくどくを持たせて砂嵐とダブルで定数ダメージを狙ったり、などなど。
パーティ … 地面QA(2020)
ログ … エスパーの壁になりながらどくどく+守るで倒す
ログ … どくどく+守るでパルシェンも倒せる


Lv.50 地震/締め付ける/嫌な音/大爆発@水玉リボン

締め付けるで相手をロックすることによって、その相手を大爆発で確実に仕留めることが出来るというコンボ。
束縛技+爆発が出来るのは、この他に殻で挟む+大爆発が出来るパルシェンだけである。
場合によっては、締め付けたあと嫌な音+地震で普通に倒すことも狙えるかも。
ログ … 締め付ける+大爆発コンボ
ログ … 締め付ける+大爆発コンボ2


<相棒>

・サンダー
ハガネールの相棒と言えばこれ。
どちらか片方をエースにして、片方をサポートにしても良いし、WAにしても良い。
サンダーに吹き飛ばしを持たせて昆布が出来るようにするとより良く、
この2匹を両方対処するのは相手にとってはかなり難しくなる。

・スターミー、スイクン、シャワーズ、ドククラゲ
ハガネールの「水・炎・地面・格闘」という弱点を考えると、まず間違いなく水ポケモンとは相性が良い。
逆に水ポケモンの苦手な電気やカビゴンを、ハガネールが受けることが出来るのもある。
スターミーやドククラゲは特に、水ポケモン同士のミラーにも強い。
スイクンやシャワーズと組ませる場合、ぬるい組み合わせになりがちなので、起点を作られ続けると脆い。

・パルシェン
上記の水ポケモンとは違って、炎や格闘は受けられないため、防御面の相性はそこまで良くないが、
2匹揃って大爆発が出来るため、速攻的な動きが出来る。
特にマルマイン絡みの速攻に対しては、この2匹でキラー的な強さを発揮出来ることが多い。
「カビパルネール」「バンギパルネール」「サンダーパルネール」など様々なエースと組み合わせることが出来る。

・カイリュー、キングドラ
更に属性的な相性補完を追求するならば、ドラゴンポケモンが最も良い。
水ポケモンと違って、草に弱くないという利点もある。
逆に、氷に弱くなりやすいが、氷技を属性一致でメイン技として打って来るポケモンはあまり多くない。


<対策例>

・ギャラドス、マンタイン
メイン技の地震を無効化しつつ、アイアンテールにも耐性を持ちつつ、岩雪崩でも致命傷を負わず、
属性一致の水技でハガネールに致命傷を与えられる水・飛行ポケモンは、最も高精度なハガネールキラーと言えるかも知れない。
特に、ハガネールが地震と大爆発しか攻撃技を持っていないような場合、完封することが出来る。
万が一岩雪崩を持っていたとしても、嫌な音と併用されないと大きなダメージにはならないため、ハガネール側は時間がかかる。
岩雪崩を2倍弱点で食らっても、地震を等倍で食らうのとダメージは同じなのだ。

・グライガー
同じく、地震を無効化しつつ、岩雪崩も等倍に抑えられ、ポケスタ環境ならば属性一致の地震で弱点を突けるキラー級のポケモン。
ただし、地震の火力はあまり高くないため、嫌な音と併用しないと強い圧力にはなりにくい。
逆にハガネールが鈍い+アイアンテールなんかをして来た場合は、強行突破されかねない点に注意。

・カイリュー
同じく、地震を無効化しつつ、岩雪崩でも致命傷を負わず、属性一致ではないものの、大文字や波乗りで致命傷を与えられる。
物理耐久が高いため、岩雪崩やのしかかりもあまり痛くない。

・ファイヤー、リザードン
岩雪崩で4倍弱点を食らってしまうものの、地震は無効化でき、大文字で一撃でハガネールを倒せる。
また、アイアンテールにも耐性を持っている。

・フリーザー、デリバード
同じく、岩雪崩で4倍弱点を食らってしまうものの、地震は無効化でき、
弱点は突けないものの、属性一致の冷凍ビームでハガネールに圧力をかけることが出来る。
炎ポケモンと違って大きな圧力が無いため、ハガネールが岩雪崩を持っていたら基本的に無理。
また、アイアンテールに至っては属性一致で打たれてしまうので、むしろ完全に不利になってしまう。
あくまでハガネールが地震+大爆発しか持っていないような場合に、受けとなることが出来る。

・ワタッコ
地震を無効化しつつ、岩雪崩やアイアンテールやノーマル技にはあまり強くないものの、
上から眠り粉や宿木のタネ、アンコールと言った搦め手によって誤魔化すことが出来る。

・クロバット
ハガネールに圧力はかけられないが、地震とどくどくを同時に無効化出来る貴重なポケモン。
ここまでに挙げた飛行ポケモンは、ハガネールが地震しか持っていなければガン受けが可能だが、
ハガネールがどくどくを持っていた場合、眠るを持たないとサイクルでいずれ倒されてしまう危険性がある。
しかしクロバットは、毒も食らわないため、眠るを持たずとも完全にガン受け出来る場合がある。
ただしこちらもハガネールに対する決定打があるわけではないため、あくまで地震+どくどくに対する受けであり、
ハガネールが岩雪崩やアイアンテールを持っていた場合は無理だと思った方が良いだろう。

・エアームド
同じくハガネールに圧力はかけられないが、地震とどくどくを無効化でき、岩雪崩も等倍に抑えられ、
他の攻撃技もほとんど怖くないどころか、大爆発すら耐えられるので1-1交換さえ回避出来る可能性があるポケモン。
場合によっては最強のハガネールキラーになり得る。
ハガネール側に決定打が無い場合、ガン受けしつつドリル嘴でチマチマ削ることが何よりの対策になることがある。
ただし、ハガネールが嫌な音+岩雪崩やノーマル技を持っている場合、
エアームドが時間をかけている間に強行突破されてしまう結果となり、ハガネールが有利となってしまう。

・ヨルノズク、カモネギ、トゲチック、バタフリー、ヤンヤンマ、ネイティオ、ヤミカラス等
ハガネールが地震と大爆発しか攻撃技を持っていない場合、
極端な話、飛行タイプさえ持っていれば事足りるためこのようなマイナーなポケモンでも起点にすることが出来る。

・スイクン、シャワーズ、ニョロボン、キングドラ、オーダイル、カメックス等
地震を無効化出来ずとも、物理耐久が高めで、眠るで回復出来る水ポケモンは、かなり盤石な対策。
飛行ポケモンと違って役割破壊で弱点を突かれることも無く、ついでにアイアンテールにも耐性を持っている。
素眠りに追い込まれてしまうと地震で急所待ちされてしまったり、嫌な音から崩される危険性はあるものの、
実際には水技による圧力もあるため、かなりの回数流し続けることが出来る。
高火力のハイドロポンプで一撃で倒せるポケモンや、眠る+寝言を持っているポケモンならば更に安全。
ただし、大爆発を防ぐことは出来ないため、相打ちに持ち込まれる覚悟はしておいた方が良いだろう。

・スターミー、パルシェン
上記の水ポケモンより精度は落ちるものの、これらのポケモンでも十分対策に値する。
スターミーは自己再生による回復のため、どくどくやのしかかりの麻痺を治せず、物理耐久も高くないが、
リフレクターや、高火力ハイドロポンプの圧力によって流すことが出来る。
パルシェンは、眠るを持たない場合、受け続けることは不可能だが、
逆に撒き菱を撒くことで、ハガネール側にもサイクルに負荷をかけることが出来る。

・キングラー、マリルリ、アズマオウ、オクタン等
その他、単水ポケモンならば基本的にハガネールを対面から起点に出来るため、マイナーなポケモンを活躍させるチャンス。
どれだけ遅くとも、ハガネールには先制出来るポケモンがほとんどというのもある。

・ナッシー、フシギバナ、メガニウム等
草ポケモンも基本的にはハガネールに強い。
メインの地震を半減することができ、草技で弱点こそ突けないものの、
属性一致の特殊技を等倍で食らうとなると、ハガネールの特殊耐久ではあまり長い間受け続けることは出来ない。
更に、上から眠り粉や宿木のタネと言った搦め手も使えるので、実際には属性相性や数値以上に有利が取れる場合が多い。
フシギバナ等、毒タイプを併用したポケモンは、地震を等倍で食らってしまうものの、
ハガネールも攻撃力が高いわけではないため、宿木のタネや光合成で十分誤魔化すことが出来る。
むしろ、どくどくを無効化出来るため、却って他の草ポケモンよりも有利となる場合すらある。

・バクフーン、エンテイ等
単炎ポケモンは、属性一致の地震を食らうと致命傷を負ってしまうものの、
それを食らう前に上から自慢の高火力大文字で一撃でハガネールを焼き払ってしまえば何ら問題は無い。
したがって、受け出しすることは不可能だが、対面からならハガネールを起点にすることが可能。

・ガラガラ、ドンファン、サンドパン、ヌオー、イノムー等
地面ポケモンは物理耐久の高いものが多いため、ハガネールに受け出しして、ぬるい地震を受け止めた上で、
こちらは地震でハガネールの弱点を突いて倒すことが出来るため、基本的に後出しからでも勝てるポケモンが多い。
特に、これらの地面ポケモンは、元々素早さが低いことがネックになりがちだが、
ハガネールはそれよりも更に遅いため、上から地震を打つことが出来る。
ヌオーは、地震の他に波乗りでも弱点を突けるが、レベル差を付けられるとハガネールに先制されてしまう点に注意。
また、イノムーはアイアンテールを打たれると弱点を突かれて2発で倒されてしまう。

・カイリキー、ヘラクロス、サワムラー等
同様に、格闘ポケモンもハガネールに有利を取れるが、地面ポケモンと違って物理耐久が高いわけではないので、
後出しでハガネールの地震を受けに行くのは少し危険。
ヘラクロスは、唯一地震を半減することが出来るため、気にせず後出しすることが出来るが、
メイン技が格闘技でなくメガホーンであるため、ハガネールに致命傷を与えられる格闘技や地震を持っていないと、
逆に倒せないという事態になってしまうため注意。
サワムラーは、対面から身代わり+起死回生コンボの起点にすることが出来る。
ただし、砂嵐+吠えるで、定数ダメージを食らいつつ退場させられてしまうと上手く行かないため注意。

・サンダー
サンダーは、ハガネールに受けられてしまうポケモンの代表格であるが、
飛行タイプを持っているため、逆にハガネール側もサンダーに対する決定打を持たない場合が少なくない。
この場合、逆にサンダーに「ハガネール受け」の役割を与えることも出来る。
目覚めるパワー氷で弱点を突けないものの、数ターンかければ倒せるため、
ハガネールが嫌な音+岩雪崩のような対抗手段を持っていない場合は、単純な殴り合いでは有利と言える。
身代わりがあれば、大爆発もカットすることが出来るものの、吠えるで退場させられてしまうこともあるので注意。

・バンギラス、ニドキング、デンリュウ等
その他、ハガネールの攻撃を受かるわけではないというポケモンでも、
対面から炎技や地面技などで致命傷を与え、有利を取れるという場合は、対面からハガネールを起点に出来ると言える。
当然、完全タイマンに持ち込めば勝てる。

・カビゴン、ケンタロス、ガルーラ、リングマ、ミルタンク、ピクシー、ハピナス等
鈍い+地震や、大文字を打てるノーマルポケモンは、ハガネールにタイマンで有利を取れる場合が多い。
複数対決の場合、吠えるで退場させられたり、大爆発で相打ちに持ち込まれてしまう場合もあるが、
タイマンならば、これらの技があれば有利となる。

・ソーナンス
「地震/どくどく/吠える/大爆発」という技構成のハガネールには、タイマンで勝つことが出来る。
ソーナンスはハガネールに先制出来るため、常に先制で神秘の守りを貼っておけば、どくどくを食らう心配が無く、
あとは吠えるのPPを切らせば、地震をカウンターして倒すことが出来る。


<一撃ありの場合>

Lv.50 地震/地割れ/吠える/大爆発@食べ残し

ハガネールは地割れを打つことが出来る。特に大爆発と併用出来る点が貴重で、
これが出来るのは他にカビゴンとゴローニャしか居ない。
Lv.50で打つ地割れは、Lv.51以上のポケモンに無効化されてしまうが、
その際に格上相手に1-1交換を狙える大爆発との相性が良い。
どちらも身代わりには極めて弱いため、吠えるはほぼ必須と考えて良いだろう。
地割れに決定力を一任するならば、地震を抜いて、のしかかり等でサポート出来るようにする手も。
道具は食べ残しが勿体なければ、ワンチャン目当てで先制のツメなどもアリか。


Lv.55 地震/岩雪崩/地割れ/嫌な音@食べ残し

エース仕様のハガネールに地割れを仕込んだ型。
対55カビゴン・55サンダー・55ミルタンク等の従来の役割を果たしつつ、
サイクルで出て来る水ポケモン等に対して、地割れで圧力をかけることが出来る。
ただし、ハガネール自身も遅いため、一撃技持ち同士の打ち合いになると不利になりがち。
また、一撃ありルールでは、ケンタロス対策に強いガラガラがやや増えるというのも、ハガネールにとっては向かい風。


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