最終更新日:'24/7/31  最終チェック日:'24/7/31
我流・個別分析 <モルフォン>

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<概論>

蟲ポケモンの中では、中堅クラスに位置するポケモン。
眠り粉や痺れ粉、もしくはバトンタッチといったサポートが出来る蟲ポケモンは多いが、
その中では素早さ・特攻を筆頭に、それなりにマシな数値を持っている。
地味に特攻種族値は蟲ポケモン単独1位なのだが、それでも90であり、属性も不一致なので、火力は出しづらい。
サイコキネシスやギガドレイン・目覚めるパワーを使って弱点を突けば、それなりに削れるという程度。
それよりも素早さ種族値が90であり、ムウマ・ヘラクロス・スイクンと言った激戦区を抜けて、
そこから眠り粉や嫌な音といった補助技を使えるというのが最大の特長だろうか。
物理攻撃力は高くないが、眠り粉+嫌な音のコンボで、タイマンにおいてはそれなりに突破力も発揮出来る。
また、バトンタッチを覚えるものの、これと言って独自性のある積み技を覚えるわけではなく、
誰にでも出来る鈍いや影分身を使える程度だが、それを眠り粉と絡められるというのは面白い。
耐久力は低いが、耐性としては、毒無効や、格闘1/4耐性といった光る部分があるので、
それらを起点にして、お得意の粉技や嫌な音から展開させて行きたい。


<実戦的ステータス>

タイマン性能■■■■□□□□□□ 出番の多さ■■■■■■■■□□
複数対決性能■■■■■■■■□□ 使い方の多様性■■■■■■□□□□
対カビゴン性能■■■■■□□□□□ 不利な相手への対抗力■■■□□□□□□□
対その他の一線級■■■■□□□□□□ 個人的総合評価■■■■■□□□□□


<優劣関係>

格好の餌ブラッキー カイリキー ヘラクロス フシギバナ ムウマ ハピナス
割と有利パルシェン スイクン ガラガラ
場合によるナッシー ミルタンク ハガネール
割と不利エアームド ライコウ サンダー スターミー カビゴン ケンタロス
天敵バクフーン ファイヤー ゲンガー バンギラス フーディン


<防御面>

55食べ残し5550黄金の実50
50ヘラクロスのメガホーン低確率4発確4確4微低確率3発
55めざ蟲カイリキーの地震中乱数3発確3確3確3
55カイリキーの大文字微低確率2発高確率2発超高確率2発確2
50ハガネールの地震低確率3発超高確率3発確3確3
50カビゴンののしかかり低確率3発超高確率3発確3確3
50カビゴンの大文字確3確3低確率2発高確率2発
50パルシェンの冷凍ビーム高確率4発確4超低確率3発確3
50スターミーの波乗り確4中乱数3発超高確率3発確3
51ライコウの10万ボルト中乱数3発確3確3確3


<技候補>

ヘドロ爆弾属性一致メイン技。非力だが嫌な音や眠り粉のサポートのお陰で、突破力は悪くない。
サポート運用の場合、必ずしも必要な技ではない。
眠り粉重要補助技。素早さ種族値90からこれを打てるのはかなり優秀。サポートでもエースでも。
嫌な音重要補助技。自身のヘドロ爆弾の火力アップと共に、味方の物理ポケモンの補助にもなる。
眠り粉と共に、素早さを活かしやすい技。
痺れ粉補助技候補。低速高火力ポケモンのサポートをしたい場合はこちら。
吹き飛ばし補助技候補。ブラッキーやムウマ受けとしても使えるようになる。毒無効が偉い。
リフレクター補助技候補。短期決戦や敵の大爆発対策として使えるかも。
泥棒補助技候補(攻撃技だが)。粉技に気を取られている相手への奇襲になるかも。
サイコキネシス攻撃技候補。サポート運用で、ヘドロ爆弾の代わりにメイン技としても。
弱点を突かないと火力は無いが、ヘラクロスやフシギバナあたりに有効。
ギガドレイン攻撃技候補。パルシェンやガラガラに対して。回復も美味しい。
めざ炎エース運用のサブ技候補。ヘドロ爆弾の効かない鋼への役割破壊。
めざ水エース運用のサブ技候補。こちらは地面や岩に対して。
身代わりエースで使う場合の起点作成として。眠り粉との相性も抜群。
威張る
メロメロ
身代わりを使う際に、ついでにこれらも持たせてクソゲーを狙う手もありか。
バトンタッチ積み技が乏しいのが惜しい。身代わりや吹き飛ばしとも両立不可
鈍い
影分身
バトンタッチ出来る数少ない技。誰でも出来るので、別の技で差別化したい。
破壊の遺伝子を持たせるという手も・・・?
どくどくヘドロ爆弾を採用しない場合、補助技として使えるかも。
フラッシュ自主退場してエースを無償降臨させるような場合に、起点作成として使えるかも。
金縛り眠り粉や身代わりと併用して、相手を封印している間に倒せるか・・・?
眠るせっかく毒は効かないし、技スペース的に勿体ないかも。
日本晴れ
ソーラービーム
一応、モルフォンが打てる最強の特殊攻撃。
Lv.50で55ガラガラをほぼ2発で倒せるぐらいの火力はある。


<型サンプル>

Lv.50 ヘドロ爆弾/眠り粉/痺れ粉/嫌な音@黄金の実

サポートとしてお手軽に色々な仕事が出来る型。
眠り粉と痺れ粉を両方持っておくことによって、味方や敵に応じて状態異常を打ち分けることが出来る。
場に出しにくい低耐久のポケモンと組ませるなら眠り粉での起点作成が強いし、
鈍足の高火力ポケモンと組ませる場合には痺れ粉での麻痺サポートが相性が良い。
また、回復出来ないような相手には眠り粉が効くし、
眠る+寝言持ちの相手には、痺れ粉で麻痺させた上で、ダメージを与えず眠るを使わせない動きが強い。
もちろん、必要無ければ片方だけでも可。
また、嫌な音をかけたら、相手は防御ダウンを解除するために交代したくなるので、
その交代先に対してどちらかの粉技を狙うという動きも出来る。
サポート役と見せかけてタイマン性能も地味にそこそこ備えており、
シンプルに眠り粉+嫌な音+ヘドロ爆弾のコンボはなかなかに止めづらい。
素の火力は大したことはないが、嫌な音1回のヘドロ爆弾で50ヘラクロスや50スターミー程度の耐久を2発、
嫌な音2回なら中レベルぐらいのカビゴンまで2発で倒すに至る。
そのため、上を取れて、相手が寝言や奇跡の実を持っていなければ、
眠り粉をかけて相手が何も出来ないうちに嫌な音+ヘドロ爆弾で倒せてしまったりする。
素早さは90族なので、85族のムウマ・スイクン・ヘラクロスと言った激戦区にはLv.50で先制出来る。
これらに対して上から眠り粉+嫌な音で崩しを図れるのはなかなか偉い。
格闘1/4耐性や蟲半減を利用して、カイリキーやヘラクロスに対して受け出したり、
上からの眠り粉の圧力を利用して、ガラガラやパルシェン等に対面させたりすることで起点作成を狙おう。
状態異常が気になるならば、奇跡の実や麻痺治しの実、薄荷の実あたりを持たせるのも手。
パーティ … モルフォン逆A(2019)
ログ … ダブル粉&嫌な音サポート
ログ … ダブル粉&嫌な音サポート2
ログ … ダブル粉&嫌な音サポート3
ログ … ダブル粉&嫌な音サポート4


Lv.50 サイコキネシス/眠り粉/泥棒/吹き飛ばし@ -

その他のサポートの一例。
この型は2010年頃に某氏が記事に書いていたもの(記録残っておらず)。
ヘドロ爆弾はそこまで大した火力でもないため、このようにメイン技をそもそも変えてしまうのも手。
属性不一致になるとなおさら非力になってしまうものの、弱点を突ける相手に対しては役割を持ちやすくなる。
サイコキネシスの場合、ヘラクロスやフシギバナに対してやや繰り出しやすくなる。
この他パルシェンに強いギガドレインや、鋼ポケモンに強い目覚めるパワー炎なども候補か。
サポート技は一例で、この他にリフレクターやフラッシュなど。
吹き飛ばしは面白く、モルフォン自身がどくどくを無効化出来るため、
型によってはブラッキーやムウマを完封出来る可能性がある。


Lv.55 ヘドロ爆弾/眠り粉/嫌な音/身代わり@食べ残し

モルフォンをエース運用する場合の、昔からよくあったテンプレ型。
眠り粉+嫌な音+ヘドロ爆弾のタイマン性能の強さは上記のサポート型の説明でも書いた通りで、
レベルを振ることによってその火力に更に磨きがかかっている。
嫌な音1回のヘドロ爆弾で55スターミー・55ヘラクロス・52サンダー・52カイリキー確2、
55ライコウ高確率2発、50カビゴン中乱数2発、
嫌な音2回のヘドロ爆弾で55カビゴン・55ミルタンク・55スイクン確2、55ガラガラほぼ3発。
また、素早さはLv.55で、Lv.51までのサンダーには先制出来る。
例えば55カビゴン+50サンダーのような組み合わせを崩せる可能性を秘めているということになる。
眠り粉を使う際に、身代わりが保険として効果があり、
相手の起きがけの攻撃を身代わりで受けることで、次のターン再度上から眠り粉をかけ直すことが出来る。
大会で使用され、活躍した実績もある。ログはこちら


Lv.55 ヘドロ爆弾/目覚めるパワー水/眠り粉/嫌な音@食べ残し

ヘドロ爆弾1本では、鋼ポケモンに対して完全に無抵抗になってしまうため、サブ技を持たせる手もある。
その場合、保険としての身代わりを手放すことになるだろう。
ヘドロ爆弾と相性の良いサブ技というのは色々あり、モルフォンの場合地味な特攻の高さも活かすことが出来る。
特に相性が良いのは目覚めるパワー炎や水で、鋼ポケモンにはめざ炎、地面や岩ポケモンにはめざ水が有効。
他にも、めざ水と有効範囲が似ており、回復も狙えるギガドレインや、
逆に嫌な音を活かすために物理攻撃として、目覚めるパワー格闘や地面なんかも相性が良い。
攻撃範囲に関しては、ウツボットやベトベトンをイメージすると良いだろう。
ログ … サイコキネシス持ち
ログ … めざ水持ち
ログ … めざ水持ち2


Lv.50 ギガドレイン/眠り粉/影分身/バトンタッチ@光の粉

バトンタッチを使う場合の一例。
モルフォンがバトンタッチ出来る技としては、誰にでも出来る鈍いと影分身しか無い。
身代わりとは残念ながら両立不可で、吹き飛ばしとも両立不可なのでコンボも出来ない。
しかし、眠り粉を併用出来るというのがなかなか面白く、
相手の動きを止めているうちに積み技を積んで行くというコンボが狙える。
これが出来るのは他に、ドーブルを除けば催眠術バリヤードぐらいしか存在しない。
サンプルでは一例として、パルシェンやガラガラに強くなるギガドレインをメイン技としているが、
この枠は例によってご自由に。
パーティ … バランス編成(2024)
パーティ … ガルーラニョロゾWA(2021)
ログ … 影分身+バトンタッチサポート
ログ … 影分身+バトンタッチサポート2
ログ … 影分身+バトンタッチサポート3


Lv.50 ヘドロ爆弾/痺れ粉/鈍い/バトンタッチ@黄金の実

鈍い+バトンタッチを狙う場合、流石に自分自身もヘドロ爆弾を打てるようにはしておいた方が良いだろう。
サンプルでは鈍いと相性の良い痺れ粉を持たせてみたが、ここも眠り粉などご自由に。
この他、道具に破壊の遺伝子を持たせ、その攻撃力上昇をバトンタッチするというコンボも出来る。


Lv.50 ヘドロ爆弾/痺れ粉/威張る/身代わり@食べ残し

いばみがや、メロみがをしながら眠り粉や痺れ粉で状態異常を撒くという例。
レベルを振って司令塔エース的な動きをするのもありだが、
モルフォンにレベルを振っても素早さ的な恩恵はあまり無く、
むしろLv.50でも激戦区を抜けるという旨味があるので、こうして低レベルで使った方が効率は良いかも知れない。
ログ … 55いばみが+痺れ粉


Lv.55 ヘドロ爆弾/嫌な音/メロメロ/身代わり@食べ残し

カビゴンに強くした例。♀でメロメロをするために、個体値は7FFFで使うことになる。
♀や性別不明の相手には効かないが、そのような相手には軒並みヘドロ爆弾自体の通りが良い。


<一撃ありの場合>

Lv.50 ヘドロ爆弾/眠り粉/影分身/バトンタッチ@光の粉

一撃ありルールでわざわざモルフォンを使うシチュエーションがあるかは不明だが、
身代わり持ちが増える環境にあるので、得意の粉技や嫌な音が通用しにくいのがネック。
しかも、Lv.50のヘドロ爆弾は非力で、55ケンタロスの身代わりに耐えられてしまうため、ド起点にされてしまう。
ここは、影分身に物を言わせて、一撃技を避ける作戦が一番良いかも知れない。
バトンタッチ先のエースに一撃技を持たせておけば、敵からの攻撃を避けつつ、自分だけ試行回数が稼げるようになる。
例によってメイン技はヘドロ爆弾に拘らず、目覚めるパワー等で特定のポケモンを狙うのも可。


Lv.50 ヘドロ爆弾/眠り粉/吹き飛ばし/嫌な音@黄金の実

一応、身代わり対策としては吹き飛ばしという策がある。
相手の1枚残しには対応出来ないが、複数対決なら身代わりごと退場させ、相手のHPを丸損させることが出来る。
それで身代わりを持っていないポケモンを引きずり出すことに成功すれば、眠り粉や嫌な音も通るというもの。
味方に合わせて、痺れ粉で麻痺を狙えるようにしたりしても良いだろう。
食べ残し持ちに対して泥棒を狙う手も?


<その他ルールのログ>

・2006ルール
ログ … 眠り粉+痺れ粉で55カビゴンをサポート


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