最終更新日:'24/9/12  最終チェック日:'24/9/12
我流・個別分析 <イノムー>

変態ポケモン図鑑はこちら


<概論>

種族値はパッとせず合計も低めだが、地面+氷という属性の組み合わせによって個性を発揮し続けているポケモン。
耐性は数で見ると悲惨で、電気無効と毒半減のたった2つしか無い上に、弱点が5個もあるのだが、
「電気技を無効化しつつ、氷技で弱点を突かれない」という条件を満たすポケモンは希少であり、
これによって環境で猛威を振るうサンダーやライコウへの高精度な受けとして機能するというのが特筆すべき点。
この「電気+氷」という攻撃範囲は、電気ポケモンのみならずゲンガーやハピナス等にも見られる、
金銀におけるテンプレ的な攻撃範囲のひとつなので、ここに強いという点は評価に値する。
同じ条件を満たすポケモンとして、他にヌオーとハガネールが存在するが、
それらに比べると攻撃性能で秀でていると言える。
まず、地震のみならず、冷凍ビームを属性一致で打てるため、ライコウだけでなくサンダーにも打点を持てる。
また、地面技+氷技というのは、金銀において無差別破壊コンビネーションであり、極めて広い攻撃範囲を持つ。
これによって、ライコウやサンダーと言った役割対象のみならず、
ガラガラ、ナッシー、フシギバナ、バンギラス、ハガネール、ゲンガー、バクフーン等、
環境で活躍している多くのポケモンの弱点を突くことが出来るため、
「電気受け」としてだけでなく、アタッカーとしても機能する場合がある。
HPが高めで、素早さが低めという配分の種族値をしているので、
合計の低さの割には体感的に数値が高く感じられることもあるだろう。
技のバリエーションは極めて少ないため、基本的にどのレベルにおいても、
良くも悪くも地震と冷凍ビームをひたすら打つポケモンになるだろう。


<実戦的ステータス>

タイマン性能■■■■■■□□□□ 出番の多さ■■■■■■■■□□
複数対決性能■■■■■■■■□□ 使い方の多様性■■□□□□□□□□
対カビゴン性能■■□□□□□□□□ 不利な相手への対抗力■■■■■□□□□□
対その他の一線級■■■■■■■■■□ 個人的総合評価■■■■■■■□□□


<優劣関係>

格好の餌エアームド ハピナス ライコウ マルマイン ハガネール
割と有利サンダー サイドン ゲンガー ベトベトン
場合によるガラガラ ナッシー フーディン バンギラス ムウマ
割と不利パルシェン カビゴン カイリキー スターミー バクフーン フシギバナ
天敵ヘラクロス ギャラドス ファイヤー スイクン ケンタロス ミルタンク


<防御面>

55食べ残し5553食べ残し50
55サンダーのめざ氷乱数6-7発確5乱数5-6発超高確率4発
50ガラガラの地震超低確率2発微低確率2発高確率2発確2
50パルシェンの冷凍ビーム微低確率4発確4超高確率4発超高確率3発
50ナッシーのサイコキネシス超低確率3発超高確率3発高確率3発確3
50カビゴンののしかかり乱数5-6発超高確率4発超低確率4発超低確率3発
バンギラスの岩雪崩超高確率4発超低確率3発確4確3
バンギラスの噛み砕く超高確率4発超低確率3発確4確3


<技候補>

地震属性一致メイン技・物理版。攻撃種族値100なのでそれなりの火力はある。有効範囲も広い。
冷凍ビーム
吹雪
属性一致メイン技・特殊版。地震との相性も抜群。凍結狙いも出来る。
受け気味になることが多いのでPPの多い冷凍ビームが採用されがち。
眠る電気を受け続けるには必須の技。
寝言地震+冷凍ビームで基本的に足りているので、あとはこれだけでも十分戦える。
吠えるそれなりに有利対面も取れるので、起点を作って昆布を狙うのもアリ。
どくどくパルシェンやカビゴンに対して有効。吠えると組み合わせるとなお良し。
砂嵐を覚えれば面白そうだったのに、何故か覚えない・・・。
鈍いエースで地震の火力を出したい場合に。吠えるとのコンボもアリか。
岩雪崩ファイヤー・リザードン・フリーザーへの役割破壊。2倍弱点程度だとイマイチだが、
冷凍ビームと違って、威張るを打って来るサンダーへの対策にもなる。
原始の力眠る+寝言で試行回数を稼ぎやすいので、追加効果を狙えるかも!?
のしかかりスターミーやパルシェンで受けて来た相手に、麻痺から突破を狙えるかも知れない
めざ飛ヘラクロスへのピンポイント役割破壊。
めざ電ギャラドスへのピンポイント役割破壊。マンタインにはめざ岩の方が効く…!?
粉雪ガン受けが成立して長期戦になる場合、冷凍ビームより多いPPによって凍結狙いが期待出来る!?
凍える風
泥かけ
不器用なりに、無理矢理サポートをさせるならこのあたりが候補。
いずれも無駄に属性一致ではあるが、ダメージは期待出来ない。
メロメロ高レベルのカビゴンには受けられてしまう場合があるので、そこへの対策に。
ド忘れ水ポケモンで流そうとして来る相手への役割破壊としてワンチャンあるかも。


<型サンプル>

Lv.50 地震/冷凍ビーム/眠る/寝言@ピントレンズ

これを書いている2024年現在、20年間以上不動の地位を守り続けている、紛うことなきイノムーのテンプレ型。
属性一致の地震と冷凍ビームを覚え、それらが無差別破壊コンビネーションで極めて相性が良く、
役割対象であるサンダーにもライコウにも弱点を突ける役割遂行技として必要であり、
不器用なので他にろくな技をほとんど覚えず、
電気を受けると言ってもギリギリなので眠る+寝言で何とか誤魔化したい、
となると、このような型になるのはもはや必然の運命とも言えるだろう。
概論に書いたように、攻撃範囲も優秀なので、このイノムーから相手を崩せる場合もある。
ただし、地震は同レベルのカビゴン・スイクン・パルシェンを倒すのも4発以上かかってしまうため、
そのあたりの硬いポケモンには数値受けされてしまう点に注意。
パルシェンは眠るを持っていない場合が多いため、サイクルから突破出来なくもないが、
撒き菱を撒かれてしまうと逆にこちらがサイクルするのが怪しくなる。
撒き菱が無くても、高レベルのサンダーやライコウの目覚めるパワー氷は、
等倍に抑えられるとは言え、高確率4発で落とされてしまう程度ではあるので、
眠る+寝言で必死に抵抗することになる。
特にサンダーに対しては、特殊技である冷凍ビームでしか打点が無いので、
威張るをフリーで打たせてしまう点に注意が必要。
特攻種族値は60しか無いので冷凍ビームの火力も控えめで、Lv.55サンダーを倒すには3発かかる。
イノムー1匹で受けようとするのは無理で、他での釘付けも必要になる。
また、当然ながらサンダーやライコウが突然目覚めるパワー水や草などを使って来たら、
あっさり高確率2発で倒されてしまう。
受け性能を過信せず、無差別破壊コンビネーションによる攻撃性能も買っての採用にすると良いだろう。
なお、素早さ種族値は50族という絶妙なラインで、
Lv.50ではLv.53ガラガラと同速、それより上のガラガラには先制されてしまう。
イノムーとガラガラは、お互い攻撃2発で倒し合う関係なので、
素早さ関係によってタイマンの優劣が丸っきり逆転する点に注意しよう。
パーティ … スターミーSA(2010)
ログ … イノムー受けが居ないとこうなる


Lv.53 地震/冷凍ビーム/眠る/寝言@ピントレンズ

↑の型と全く同じで、レベルを53に上げただけだが、大幅に性能が変わって来る。
イノムーのLv.53というのは素早さの面で極めて重要なラインで、
Lv.55ガラガラと、Lv.50ナッシー・ハピナス・カイリキーといった重要な層に一気に先制出来るようになる。
特に、55ガラガラや、50ナッシーに対して、上から冷凍ビーム2発で勝てるようになるのは極めて大きい。
カイリキーに対しても、タイマンでは勝てないものの、上から地震を1発入れられるというのは大違い。
火力面では、50カビゴンを地震で6割程度の確率で3発で倒せるようになったりする。
柔らかい砂を持たせると、ここを確定3発で倒せるようになる。
この他、50スターミーや、黄金の実を持った50ムウマを2発で倒せる確率も、柔らかい砂によって大きく変わるので、
これを持たせるのもアリだろう。
また、冷凍ビームでは、50エアームドをほぼ3発で倒せるようになる。
エアームド側も、鋼の翼を持っていない限り、イノムーに対する打点はほとんど無いため、
基本的にイノムーはLv.50であってもエアームドに強い駒として扱うことが出来るが、
冷凍ビーム3発で倒せないと、眠るで粘られてしまってPPが痛手を負うことがある。
そこをサクッと3発で倒せるようになるのは大きい。
更にはLv.50では冷凍ビームでフシギバナに高確率で2耐えされてしまったところを、
Lv.53ならば高確率2発で倒せるようになる。
対面からだと、眠り粉や宿木のタネによって厳しくなるが、
フシギバナを後出しさえるのに対してはリスクをかけられるようになる。
Lv.53の恩恵が大きいのでLv.53で紹介したが、当然普通にLv.55で使っても良い。
この場合、素の地震でも50カビゴンを確定3発である他、
50スターミーや黄金の実ムウマに対しても、上記のLv.53柔らかい砂持ちと同程度の火力になる。
逆に冷凍ビームでは、Lv.55をもってしても55サンダーをほとんど2発で倒せないが、
溶けない氷を持たせることでこれが高確率2発になるので、Lv.55の場合はこちらを持たせるのもアリか。
パーティ … イノムーレアコイルマグカルゴダグトリオQA(2020)
パーティ … 54エレブー変則編成(2017)
ログ … 砂嵐サポートを受けた55イノムー
ログ … 砂嵐サポートを受けた55イノムー2


Lv.50 地震/岩雪崩/眠る/寝言@苦い木の実

属性一致の地震+冷凍ビームの影に隠れがちだが、
他の多くの地面ポケモンと同じように岩雪崩も覚えるため、こちらを採用しても良い。
冷凍ビームと同じく、地震+岩雪崩は無差別破壊コンビネーションであり、属性相性は極めて良い。
ただし、属性不一致であり、積み技を使うわけでもないため、素の火力はかなりぬるく、
飛行ポケモンに対して2倍弱点を突いた程度では役割破壊として機能しない場合が多い。
例えば、肝心の55サンダーに対しては、50イノムーの岩雪崩だと4発かかってしまい、
Lv.55まで振ってようやくギリギリ3発になるという程度。
しかし、最大のメリットとして、威張るへの対策になるという点が見逃せない。
前述したように、冷凍ビーム型のイノムーは、サンダーにノーリスクで威張るを打たせてしまうという弱点があったが、
物理攻撃である岩雪崩があればその限りではなく、威張るに対して大きなリスクをかけることが出来る。
素の岩雪崩でサンダーを4発ということは、当然威張るを1回食らうと、サンダーを2発で倒せるようになる。
この他、地震+冷凍ビーム型は、「氷弱点を持たない飛行ポケモン」でガン受けされてしまうことがある。
このうちリザードン・ファイヤー・フリーザーあたりに対しては、岩雪崩で4倍弱点を突くことが出来るので、
もし相手がこれらでイノムーを受けようとして来た場合に、強力な役割破壊になるという、ささやかなメリットもある。
ただし逆に、エアームドに関しては、特殊耐久が低い上、岩雪崩も等倍になってしまうので、
冷凍ビームの方が遥かにダメージが入り、逆に岩雪崩だと倒し切れないというデメリットがある。
この他、ガラガラやナッシーに明確に弱くなる点も痛いので、
あくまで汎用性は狭く、対サンダーに特化した型と考えた方が良いだろう。
なお、更にサンダーに最大限に抵抗するなら、地震を抜いて、岩雪崩+冷凍ビームの両刀という手も無くはないが、
当然ライコウやカビゴンに対する打点を大きく失うため、汎用性は更に落ちる。
持ち物は、威張るを食らうことを前提としているため、苦い木の実(※PBSでは設定ミスにより凍った木の実)にしているが、
ここはピントレンズなど他の道具にしても良い。


Lv.55 地震/原始の力/眠る/寝言@不思議な木の実

どうせ用途の狭い岩雪崩を持つぐらいなら、いっそ原始の力にして、
1割の確率で追加効果ワンチャンを狙うといった型。
眠る+寝言で受けながら戦うポケモンなので、試行回数は稼ぎやすく、相性は良いと言える。
ただし威力が低すぎて、Lv.50だと、55サンダーを4発ですら倒せないので、使うならLv.53以上か。
Lv.55で追加効果が発動すると、奇しくも55サンダー・ミルタンク、50スターミー等の激戦区と同速になる。
Lv.53だと、55サンダーや50ゲンガーあたりは抜けないので注意。
Lv.55で1回発動後の地震で55ライコウ・55バクフーン確1、55めざ格エンテイ中乱数1発、
50カビゴン・55カイリキー確2、55ガラガラ・50ミルタンク高確率2発、50スイクン中乱数2発、
50ヘラクロス超高確率3発、50ナッシー確4。
1回発動後の原始の力でほとんどの飛行ポケモンを確3、4倍弱点を確2。
サンダーに対しては、せっかく追加効果が発動した後も、
なお原始の力を打たないと突破出来ないため、PPが厳しい点に注意。
寝言での発動や、不思議な木の実によって最大限引き延ばしたい。
また耐久面は、1回発動後、全ての大爆発・自爆を確定耐え、全ての大文字・ハイドロポンプを確定耐え、
52スターミー・53スイクンの波乗りを2耐え、50カイリキーのクロスチョップをほぼ2耐え、
55カビゴンの捨て身タックルを3耐え、50ガラガラの地震・55ヘラクロスのメガホーンを高確率3耐え、
50ナッシーのサイコキネシスを高確率4耐え。
ログ … 原始の力イノムー


Lv.50 地震/のしかかり/眠る/寝言@ピントレンズ

冷凍ビームの影に隠れている岩雪崩の影にも更に隠れがちだが、地味にのしかかりを覚える。
イノムーを受けて来るポケモンは、スターミーやパルシェンと言った、麻痺に弱いポケモンも居るため、
そこには刺さる可能性がある。
特に、地震+冷凍ビームや、地震+岩雪崩は、スターミーにはほぼガン受けされてしまうのだが、
麻痺さえかければそこを一気に突破しやすくなるというのは美味しい。
単純に、鈍足のエースの隣で麻痺撒きサポートとして使っても良い。
冷凍ビーム+のしかかりで、状態異常を狙いまくるのもアリか・・・!?


Lv.53 地震/冷凍ビーム/どくどく/吠える@食べ残し

眠る+寝言から脱却した例。
不器用ながらも、吠えるを覚えることが出来るため、対面有利を利用して昆布を狙うことも出来る。
撒き菱の効かない飛行ポケモンの多くに対しては、冷凍ビームが有効打となる。
撒き菱役のパルシェンとは氷タイプが被っているものの、役割対象が全く異なるため、同時選出は現実的に可能。
もちろんフォレトスでも良いだろう。
炎には極端に弱くなるため、そこへのカバーは忘れずに。
残りの枠はどくどくを持たせて、カビゴンやパルシェン等に対し、毒昆布が狙えるようにすると更に突破力が上がる。
ヌオーのように砂嵐を覚えればかなり面白そうなのだが、残念ながら覚えない・・・。
また、眠るを持たせる手もある。
寝言が無いため、素眠りになってしまうが、イノムーが高レベルで食べ残しを持っていると、
55サンダーの目覚めるパワー氷を急所でも受かるようになったりする。
撒き菱や威張るを絡められるとそれでもなお厳しいが、
撒き菱は高速スピンを持ったポケモンと併用することでガン受けが可能になるし、
威張る+身代わりに対して、吠えるで身代わりごと退場させるという対策法もある。
パーティ … スターミーイノムーWA(2023)
パーティ … イノムーギャラドスWA(2008)
ログ … どくどく+吠える型エース
ログ … どくどく+吠える型エース2
ログ … イノムー受けが居ないとこうなる
ログ … イノムー昆布


Lv.53 地震/冷凍ビーム/吠える/鈍い@食べ残し

素の地震の火力は、悪くはないものの55カビゴンには受けられてしまう程度ではあるので、
鈍いを積んで火力を伸ばすという手がある。
イノムーの耐久力は微妙と言えば微妙だが、この微妙は鈍いで防御力が上がるとたちまち硬くなるため、
吠えると併用したコンボによって、要塞となってそのまま全抜き出来る可能性もある。
せっかく鈍いを積むなら、サブ技も物理攻撃である岩雪崩などにする手もあるかも知れない。
パーティ … スターミーイノムーWA(2016)
ログ … 鈍い+吠えるコンボ


Lv.55 地震/冷凍ビーム/ド忘れ/眠る@食べ残し

55イノムーは、地震で50スターミーを中乱数2発だったり、50スイクンを中乱数3発だったりするので、
辛抱強くサイクルを続ければこれらを突破出来る可能性が無くはないが、
実際は水技による圧力で何度も流されてしまうため、突破出来ないことが多い。
しかし、イノムーはド忘れを覚えることが出来る。
これによって、水技で倒されなくなるため、スイクンやスターミーが受けに来ても、イノムーは引く必要が無くなる。
そうなると、防御面は気にせず、心置きなく地震を連打出来るようになるため、
急所や乱数などでこれらを突破するのが現実的となって来る。
1回ド忘れを積むだけで、これらの波乗りを大体3耐え出来るようになるので、2回目3回目もすぐ積むことが出来る。
ただし、急所を1回でも食らうとその時点で問答無用でワンパンされてしまうので、
あまり相手に攻撃回数を稼がせないことも大事。


Lv.50 地震/凍える風/泥かけ/どくどく@黄金の実

「イノムーなりに出来る鬱陶しそうなサポートを詰め込んでみたらこうなりました」みたいな型。
他にのしかかり、吠えるあたり。以上


Lv.55 地震/凍える風/噛み付く/どくどく@食べ残し

凍える風で素早さを逆転させ、どくどくを仕込み、上から噛み付くで怯ませることで、
猛毒ダメージを加算させて無理矢理相手を倒す。半分ネタです()
ひとつ面白い点としては、55イノムーは原始の力で素早さが1段階上がっても55サンダーや50スターミーとは同速だが、
逆に凍える風で相手の素早さを1段階下げると、切り捨ての計算によってこれらより1だけ速くなり、確実に先制出来る。
例えば55ミルタンクなんかにも先制出来るようになるので、
毒を回復出来ないミルタンクに対して、どくどく+噛み付くコンボが刺さる場合があるかも知れない。
55バクフーンや55エンテイに対して上から地震を打てるようになる恩恵も計り知れない。


<対策例>

・ヘラクロス
イノムー受けの最強格その1。
地震に耐性を持ち、冷凍ビームも高い特殊耐久により、同レベルならほぼ4耐え、
レベル差最大でも3耐えは出来る上、メガホーンでレベル差最大でも3発で倒せる。
たまに採用される岩雪崩にも動じない。
しかもヘラクロスは眠る+寝言で採用する場合が多いため、
これだけで自然とイノムー対策が出来ており、何も意識する必要は無い。
眠る+寝言ならば冷凍ビームの凍結対策になるのも嬉しい。
唯一、鈍いを積んで来た場合に少し不安。

・ギャラドス、マンタイン
イノムー受けの最強格その2。
地震を完全に無効化でき、冷凍ビームも等倍と高い特殊耐久により余裕で受かり、
岩雪崩には抜群を突かれるものの2倍に抑えられる。
その上で、属性一致の水技によってイノムーを楽に倒すことも出来るため、圧力で流すことも可能。
マンタインはレベル差を付けられると岩雪崩2発で倒されてしまうので注意。素早さは抜かれない。

・フリーザー、リザードン、ファイヤー
岩雪崩だけは無理だが、それ以外のイノムーなら受けることが出来る。
ギャラドス・マンタインと同じく、地震を無効化かつ冷凍ビームも痛手とならない。
フリーザーは冷凍ビームで凍らず、リザードン・ファイヤーは大文字で一撃もしくは致命傷を与えられるという利点がある。
フリーザーと属性が同じデリバードは、残念ながら特殊耐久が低すぎて冷凍ビームを受からない。

・スイクン
現実的な高精度のイノムー受け筆頭候補その1。
レベル差最大でも地震を中乱数3発にまで抑えることが出来る上、
上からの波乗りで安定して2発で倒せるため、眠る+寝言ならばかなり高精度な受けになる。
レベルによっては地震を3耐え出来るため、その場合はかなり盤石。

・スターミー
現実的な高精度のイノムー受け筆頭候補その2。
レベル差最大でも地震を中乱数2発に抑えられる上、自己再生で回復が出来る。
イノムーがピントレンズを持っている場合が多いため、
受け続けると急所により突破されてしまう危険性がある点少しスイクンより精度が落ちる。
その代わり打点は高く、特にハイドロポンプなら同レベルのイノムーを乱数一撃で倒すに至る。

・パルシェン
眠るを持たないとイノムーを受け続けることは出来ないものの、
撒き菱を撒いて圧力でイノムーを引かせることで、
逆にイノムー側にそれ以上のリスクを与えることが出来る。
波乗りがあればもちろん楽に倒せるが、冷凍ビームでも、同レベルならば3発で倒せる。
もちろんパルシェンがイノムー受けの役割を担っているならば、大爆発を狙っても良い。

・オーダイル、カメックス、ゴルダック、ニョロボン、ニョロトノ、キングラー等
その他、ややマイナーな水ポケモンでも、イノムーに大きな圧力をかけられるので、
対面有利を利用したり、冷凍ビームに対する受け出しから、起点にして展開して行くことが出来る。
物理耐久の高いポケモンならば、最悪、地震に対する受け出しもある程度可能。
それでなくとも、イノムーよりも素早く、地震を弱点としなければ基本的に成立すると考えて良いだろう。

・カビゴン
何だかんだでイノムーはカビゴンを簡単には突破出来ない。
レベル差最大の地震でようやく3発で倒せる程度なので、
同レベルなら眠るで受かってしまう場合があり、眠る+寝言ならば更に起点にまで出来る。
50カビゴンは50カビゴンで、自爆の圧力によってイノムーを引かせたりも出来る。

・ミルタンク、ポリゴン2
カビゴンと同様、数値でイノムーを受けながら、鈍いで反転攻勢を取ることも出来る。
冷凍ビームによる凍結にさえ気を付ければ、実質的にほぼイノムーを起点に出来ると考えて良いぐらいだろう。
ポリゴン2は唯一、レベル差最大だとイノムーと同速になってしまうので注意。
逆にミルタンクは、レベルが1つ下のイノムーまでに対しては、鈍いを1回積んでも先制することが出来る。

・バクフーン、ヘルガー
リザードンやファイヤーのように地震耐性が無くても、
特攻の高い炎ポケモンならば上から大文字で高確率一撃でイノムーを倒すことが出来るため、
受け出しこそ出来ないものの、対面から起点にすることは出来る。
大文字を外してしまうと、地震の反撃が痛いので注意。
逆に、地震でなく冷凍ビームを打って来そうなターンなら、半減を利用して受け出しも可能。
これより特攻が低いポケモンの大文字は、高確率や確定で耐えられてしまう。

・カイリキー
イノムーを受けるには至らないが、抜群のクロスチョップの圧力で流すことが出来る。
カイリキー側がレベル差最大を付けていると、イノムーを中乱数一撃で倒すことが出来る。
その他は基本的に2発。
また、イノムーのレベルが3以上高いと、先制されてしまう点に注意。


<一撃ありの場合>

Lv.50 地震/冷凍ビーム/眠る/寝言@ピントレンズ

イノムーは一撃ありだからどうこうするポケモンでもない。
地面タイプではあるが地割れも覚えないため、大人しく一撃無しルールと同じことをするしか無い。
基本的には搦手が無く、殴るだけのタイプのポケモンなので、
シンプルに一撃技を連打して来る動きに対して、確率上不利を取ってしまうことが多いという肩身の狭さがある。
一方、環境的には受けよりも前のめりな構築が増えるため、
相手も相手で、イノムーが受からないというようなケースが、一撃無しルールに比べると増える。
結局のところ一長一短で、ある意味動じないポケモンと言っても良いだろう。
レベルも一撃無しと同様、Lv.53や55でも可。
Lv.55なら、55食べ残しカビゴンも地震で急所待ち出来るようになる。
一撃無しルールでは眠る+寝言カビゴンも多く、突破は難しかったが、
一撃ありでは地割れを持つ関係上、カビゴンは素眠りになりがちなので、急所待ちでの突破が現実的となる。
地震はLv.50でもしっかり55ケンタロスの身代わりを割ることが出来るため、
最低限ケンタロスにド起点にされてしまうようなことは無い。
パーティ … 氷QA(2024)
パーティ … アズマオウイワークウインディTA(2023)
ログ … 55イノムーで55カビゴンを突破
ログ … 食べ残しの無い55カビゴンならLv.50でも突破可能
ログ … 地震+冷凍ビームの両刀が刺さる


<その他ルールのログ>

・2012ルール
パーティ … イノムールージュラWA(2012)
ログ … マルマインを完封して眠りも受ける
ログ … 地震+冷凍ビームの攻撃範囲
ログ … 寝言を駆使してルージュラとタイマン


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