城杯ファントム

55ミルタンク恩返しプレゼント鈍いミルク飲みピンクのリボンFFFF
55リザ−ドン大文字地震破壊光線腹太鼓先制のツメFFFF
50フシギバナ葉っぱカッタ−宿り木のタネ眠り粉光合成麻痺治しの実3FFF
50パルシェン冷凍ビ−ム撒き菱リフレクタ−大爆発黄金の実FFFF
50ゴロ−ニャ地震岩雪崩鈍い大爆発薄荷の実FFFF
50マルマイン10万ボルトリフレクタ−光の壁大爆発奇跡の実FFFF

'20/1/22構築、2/9改良
速さ★★★★
硬さ★★★
コンビネーション★★★★
変態度★★★
煮詰め度★★★
総合的満足度★★★★★

「一撃無し2000用のパーティだが、城杯にもそのまま使えるパーティ」

ジムリーダーの城ではかつて、城杯(キャッスルカップ)という独自のローカルルールも遊ばれていた。
ルールはこちらで、ざっくり言うと2001〜2002年当時に強いとされていたポケモンは軒並み禁止されており、
技では一撃の他に目覚めるパワーと寝言、道具は食べ残しが禁止されているルール。
その他、ヌオーの腹太鼓など、配布タマゴ技も禁止されている。
禁止されているポケモンや技は、あくまで「当時強かったもの」であるので、今はその限りではない。
現に、今ではとても一線級とは言えないメガニウムやドンファン、エーフィ、ウインディと言ったポケモンが禁止されている一方で、
現在の対戦環境で頻繁に目にするフシギバナやミルタンク、パルシェン、ハガネールといったポケモンが使えてしまうのである。
約20年も経っているので当たり前ではあるが、こういった話題は今でもたまに挙がることがある。
そこで管理人はインスピレーションを受けた。「城杯の出場可能ポケモンのみで、一撃無し2000でまともなパーティを組めないものか」と。
これは恐らく、古くから挑戦して来た人はいると思われる。
使用可能ポケモンの中でもパルシェンやハガネールなどは早い段階から強さが知られていたし、
フリーザーやリザードンと言った種族値の高いポケモンもある程度居る。
しかし、ここ数年で強さが見直されたポケモンもたくさんいる。フシギバナやミルタンクはその筆頭だ。
特に、近年有名な「三銃士」「エース5強」の合計8種類のうち、3種類が使えてしまうというのは見逃せない。
今でこそ、このレギュレーションの中でかなりまともに戦えるパーティが組めてしまうのではないか!?と思い立ったのだった。

まずはメンツを考える。ミルタンクとリザードン。城杯でも最前線のエースだったが、
今では一撃無し2000ルールでも全く遜色なく使えるWAなのではないだろうか。相性補完も悪くない。
サポメンは更に豪華で、まずパルシェンとフシギバナが使える。ハガネールもマルマインも使える。
もうこの4匹で良いじゃないか。と思ったが、ちょっと炎があまりにも重すぎて気になった。
待てよ。ゴローニャも使える。てかほんとに爆弾なんでもアリじゃねえか。ベトベトンもフォレトスも使えるぞ。
いかに当時大爆発が強いとされていなかったかがよく分かる。
というわけで、炎を重く見てハガネールをやめ、ゴローニャを採用。
この爆弾連中の中に、いつも居るカビゴンが居ないのが何とも不思議な感じだが、
対特殊はマルマインに頑張ってもらおう。一応補欠にベトベトンも居るが、もうどのポケモンも大事で抜けるポケモンが居ない現状。

こういう事情なので特に型に捻りがあるわけでもなく、ただただレギュレーションを満たしながら極力ガチな方向へと組んでいたのだが、
ここでとんでもないことに気付いてしまった。
ここまではまだ、あくまで城杯で「使用可能なポケモン」のみで組む、という縛りしか課していなかった。
が、待って欲しい。これは下手したら、城杯のルールそのものを満たしながら組むことさえ可能なのではないか??
つまり、使用ポケモンの他、技や道具までも城杯のレギュレーションに従うというわけだ。
このメンツを見てみよ。寝言や目覚めるパワーなど要るはずも無かろう。配布タマゴ技も無い。技に関しては全く差し支えない。
残る条件はただひとつ。食べ残しの禁止である。
これは流石に・・・と、思いきや。むしろこれ、誰に食べ残しを持たせろと言うのか。
エースがどちらも食べ残しを必要としていない。かと言って、50も爆発するポケモンばかりだし、
その中に肝心なカビゴンもハガネールも居ない。もはや道具は完全に足りてしまっている。
以上の要素が奇跡的に重なった結果、使用ポケモンのみならず、パーティ全体が完全に、
城杯のレギュレーションを満たしながら一撃無し2000で十分に戦えそうなパーティを組むことが出来た。

ここで注意すべきは、「一撃無し2000ルールで使えてしまうのだから城杯ルールで使えばクソ強いのではないか」というと、
必ずしもそうとは限らないという点。(もはや城杯ルールで対戦しようとする人など皆無だとは思うが…)
一撃無し2000ルールはあくまで、そのルールの中で強いポケモンが中心に回っており、
それらに対してミルタンクやフシギバナ等と言ったポケモンが動けるからこそ、これらのポケモンが強いと言えるのである。
実際に城杯ルールは、炎やドククラゲと言ったエースが比較的メジャーであるので、
例えばフシギバナ等は一撃無し2000ルールに比べて相対的に動きづらくなる、といったことが起こるのだ。
なのでこのパーティはあくまで、一撃無し2000ルールで使ってこそのパーティだと思っている。

リザードンの持ち物について。奇跡の実が余っていたらそれを持たせていただろうが、
マルマインから奇跡の実を奪ってしまうとマルマインの持ち物に果てしなく困ることになる。
気合のハチマキを持たせることで、55カビゴンとのタイマン勝率が5割をギリギリ超えることが出来るという話もあったが、
それよりもリザードンをよく使っていた身としては、特に55だと同速勝負となるシーンが多かった。
対55サンダーや他の炎、たまにドククラゲ、50スターミーなど。現在では55ミルタンクも居るから尚更だ。
そこで、同速勝負の勝率を上げるために先制のツメを持たせるのはどうかと考えた。
これによって数値上同速でも、6割を超える確率で先制が出来るようになる。理論上有利というのは、精神的にはかなり大きい。
腹太鼓のターンに50スターミーを後出しされても6割以上の確率で先制の地震一撃で倒せるし、
55サンダーを後出しされても6割以上の確率で先制の破壊光線一撃で倒せるし、
光の壁を貼った状態ならば後出しの55サンダーには大文字3発でそのまま突破出来る確率も上がるし、
55ドククラゲとのタイマンでは6割以上の確率で2ターン目に先制地震で倒せる。
55ミルタンクに対しても、大文字で3割ぐらいの確率で2発であり、同速による事故を狙いやすいほか、
実は腹太鼓+破壊光線で55カビゴンのみならず55ミルタンクも9割を超える確率で一撃で倒せる。
これらを総合すると、かなり大きな効果になるのではと期待して先制のツメを持たせるに至った。

しかし実戦していると更に大きな効果を持たらすことに気付いた。
大文字をフーディンで受けられ、自己再生連打で粘られ、外れやPP切れ待ちをされるような展開となった場合、
途中で先制のツメが発動すればその瞬間フーディンを倒せてしまうことが出来る。
こんなことが出来てしまうのは先制のツメの他にピントレンズぐらいしか無い。
奇跡の実も安定性があり強いが、リザードンの先制のツメというのはかなり強いと確信した。
実戦していると、この他にも予想通り、対サンダー、ミルタンク、ドククラゲ、バクフーンなど、
ことごとく同速勝負の場面が頻発し、先制のツメを持たせたのは大正解だった。
リザードン自体、2012〜14年頃は頻繁に使っていたが、ここ5年ぐらいはあまり積極的には採用していなかったのだが、
こうして改めて使うと異様な強さを発揮していた。
昔は腹太鼓を簡単に決められるような「ぬるい立ち回り」に対して刺すことが多かったが、
最近はそのようなぬるい立ち回りはされない一方、今度は「構築」自体にリザードンが刺さるということが増えていた。
エースは予想外にリザードンを選出する試合ばかりで、しかもかなりの勝率を維持することが出来た。
この頃、他のパーティでもレベル問わずリザードンを採用しているパーティが合計4個ほど手元にあり、
「リザードンを選出した試合では必ず勝てる」というほど調子が良かった。
技構成に関してはこのようなテンプレリザードンの型に対し疑問を投げかける動きもあるようだが、
他の選択肢も考慮した上で、管理人はやはりこの型こそが55リザードンの最強の型だと思ったし、
それは対戦ログを見ていただければ伝わるはず。

因みにミルタンクは滅多に選出しなかったので、途中地震、爆裂パンチ、まるころ+光の粉など色々変更していた。
プレゼント型だと岩や鋼では完全に止まってしまうが、パルシェン、ナッシー、ブラッキー等を上から瞬殺出来る可能性があり、
バンギラスにもそれなりのダメージが入るためタイマンで十分に渡り合える。
とは言え地震や爆裂パンチあたりの相性の良さには敵わないため、奇襲と軽いお遊び的な面が強い。
どうせ選出率が低かったので、これぐらいした方が返って良いかなと。
ゴローニャは眠り粉対策で薄荷の実を持たせたが、せっかく薄荷の実があるならということで途中一瞬だけ鈍いを眠るに変更したが、
当然のように鈍いカビゴン相手に困ることになってしまったため、鈍いに即戻した。
久しぶりにマルマインが生き生きとしたパーティを組んだ気がする。
特に光の壁をこんなにガッツリ使うのは破壊の遺伝子ケンタロス全盛期以来ぐらいかも知れない。


ログ壱 …対バランス、フシギバナ刺さる
ログ弐 …対55エース抜き、役割設定をしっかり守る
ログ参 …対55シャワーズ、破壊光線の強さ
ログ肆 …対バランス、選出誘導からのエース抜き選出
ログ伍 …対55フーディン、ツメ強すぎワロタ
ログ陸 …対55ミルタンク、同速事故狙い
ログ漆 …対55カビゴン、太鼓にはタイマンで勝てる
ログ捌 …対55サンダー、リザードンサイクル狙い
ログ玖 …対55ドククラゲ、ツメ頼りの同速勝負
  ログ拾 …対55ハガネール、壁のターンシミュレーション
ログ拾壱 …対55サンダー、大文字で削るパターン
ログ拾弐 …対55カビゴン、ゴローニャの強さ
ログ拾参 …対53カビゴン、ミルタンクでサイクル
ログ拾肆 …対55カイリュー、相手の壁を切らす
ログ拾伍 …対55リザードン、マルマインで流しながら
ログ拾陸 …対55サンダース、ミルタンクのプレゼント炸裂
ログ拾漆 …対55ヘラクロス、リザードンサイクルコース
ログ拾捌 …対バランスパ、必死のフシギバナ

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