ハイドロポンプ

水タイプの最高威力技。
他の高威力特殊技と違って追加効果が無いが、雨乞いによってパワーアップができ、属性的な通りも良い。
威力を取るか命中率とPPを取るかは完全にケースバイケースなので、
この技と波乗りのどちらを採用するかはほとんどのポケモンは決まっていない。
エースでもサポートでも、どちらの採用も大いにあり得る。

この技を覚えるポケモンは必ず波乗りも覚えるため、「波乗りを覚えないので仕方無く使う」ということは無い。
この技を覚えない水ポケモンはヤドン族、ジュゴン族、パルシェン族、キングラー族、ヌオー族、オクタン族、サニーゴ。
逆に水ポケモン以外でこの技を覚えるのはルギアだけである。2000では関係の無い話だ。

・オムスター
この技を最高火力で打てるポケモン。ライコウの雷やルージュラの吹雪と同じ火力だが、
雨乞いとの併用によりここから更に1.5倍ダメージを叩き出すというのが、それらには真似出来ない。
レベル次第では、急所に当たればスターミーを一撃で倒すに至る。
オムスター:メイン技(いばみがと併用)

・スターミー
この技を最速で打てるポケモン。特攻も高いため火力も優秀。
雨乞いと併用すればカビゴン突破も現実的になって来る。
スターミー:波乗りと違って低レベルでもバンギラスを2発
スターミー:電磁波と併用で低レベルカビゴンに対して意外な決定力
スターミー:サイコキネシスの特防ダウンと併用で50カビゴンを倒せてしまう
スターミー:セミフル型のメイン技として
スターミー:波乗りと併用して威力差を利用する

・ゴルダック、オーダイル、ドククラゲ、ニョロボン、ニョロトノ、カメックス、ランターン、マンタイン等
エースで使う場合、火力のために波乗りでなくこちらを採用する場合が多い。
ドククラゲ:物理+特殊の属性一致技両刀
キングドラ:スイクンと同じ寝言型で火力で差を付ける
カメックス:ミラーコート警戒で電気技を打って来ないライコウをこの技で倒す
カメックス:高速スピンしつつフォレトスに圧力
ニョロトノ:メイン技(腹太鼓と両刀)
オーダイル:メイン技(フルアタ)
ゴルダック:メイン技(フルアタ)
ランターン:メイン技(怪しい光+電磁波と絡めてストコン)
マンタイン:メイン技(雨乞いで強化)

・ギャラドス、ハリーセン
これぐらい特攻が低いポケモンになって来ると、
最低限の役割を遂行するのにも波乗りでは威力不足になり必然的にこの技を採用せざるを得なくなることが多い。
ギャラドス:物理+特殊の属性一致技両刀

・カブトプス
初代ではこの技をレベルアップで覚えたが金銀では覚えなくなってしまったため、
特殊な両立不可パターンがある点に注意。
カブトプス:物理+特殊の属性一致技両刀

・アズマオウ
逆に初代ではこの技を覚えなかったが金銀で覚えるようになったという唯一のポケモン。
両立不可などは特に無いので気にしなくて良い。
【ドラフト対戦】アズマオウ:急所で特殊耐久の低いポケモンを一撃

・シャワーズ
この技を使えるのはLv.52からなので要注意。
シャワーズ:並の耐久のポケモンは等倍でも2発

・スイクン
この技を覚えるのはLv.71であるため、2000ルールでは使えない点に注意。

はかいこうせん

威力150という超火力と、90%という悪くない命中率を持つ代わりに、
命中したら次のターンは反動で動けないという効果を持つ、ハイリスクハイリターンな技。
自らが戦闘不能になる自爆・大爆発と、威力が変動する技を除いた全ての攻撃技の中で最高威力を誇る。
この技をただ連打するだけでは、恩返しどころかのしかかりを連打するよりもダメージ総量は少ないため、
反動で動けないターンのデメリットをいかに打ち消すかの工夫が非常に重要となる。
具体的には、「これを当てれば相手を倒せる」という状況での使用が主となるだろう。
最後のトドメとして使うか、破壊の遺伝子や腹太鼓などと組み合わせて相手を一撃で倒せるようにすることで、
この技は真価を発揮出来るようになる。
初代ではバージョンによって反動が起こる条件が異なりプレイヤーが混乱しがちだったが、
金銀ではシンプルに「敵を倒したかどうかに関係無く、命中すれば反動あり、外れたら反動無し」となっているため、
攻撃を外してしまったらすぐにもう一度打ち直すことは可能。
因みに寝言でも普通に発動し、反動の条件も同じとなっている。
この技の大きな特徴として、初代でも金銀でも技マシンが無限に手に入るが、
ほとんどの未進化ポケモンは覚えることが出来ず、ほとんどの進化後のポケモンは覚えることが出来るという点がある。
詳細は後述の「小ネタ」で記載することにする。
また、この技を持たせる際の注意として、威力の高さを過信しないという点がある。
威力150という火力は、鈍いを1回積んだ状態での恩返し(102×1.5)未満であり、
地面や格闘ポケモンにとっては属性一致の地震やクロスチョップ(100×1.5)と全く同じであり、
弱点を突ける場合は岩雪崩(75×2)と全く同じでありドリル嘴(80×2)やヘドロ爆弾(90×2)には及ばない。
他の攻撃技を撃った時との火力の比較には十分注意しよう。

・ケンタロス、リングマ、ドードリオ
この技を属性一致、すなわち1.5倍のダメージで打てるポケモンが、
破壊の遺伝子を持たせてこの技を打つことで恐ろしい火力のダメージを叩き出すことが出来る。
Lv.55ケンタロスがこれをすることで、55サンダーや50カビゴン等の水準を高確率一撃で倒すことができ、
この技を最強の火力で打つことが出来るリングマに至っては、Lv.55で55カビゴンを確定一撃で倒すに至る。
属性一致のこの技は150×1.5で実質威力225相当となるため、
弱点を突ける場合であっても地震(100×2)より多いダメージを与えることが出来る。
マルマイン等で壁を残して爆破からタイマンに繋いだり、
相手を眠らせる等して隙を作ってから場に出すことで効果を発揮することが出来る。
ケンタロス:破壊の遺伝子を使った典型的な強さ
ケンタロス:50カビゴン+55サンダーを2タテ
ケンタロス:反動を受けながら2回打つ
ケンタロス:電気ポケモン相手でも地震より強い
ケンタロス:エアームドに受けられても大文字圏内まで削れる
ケンタロス:倒せなくてもとりあえず死に際に打って大ダメージを与える
ケンタロス:破壊の遺伝子を解除した後も十分な決定力
ドードリオ:破壊の遺伝子で55ガラガラも一撃で葬り去る
オニドリル:破壊の遺伝子+睨み付けるで威力3倍
グランブル:恩返しとの威力差を利用

・リザードン
この技を腹太鼓と併用出来るポケモンの代表格。
リザードンの腹太鼓+この技の火力は、リングマの破壊の遺伝子+この技の火力とほぼ同等であり、
Lv.55ならば55カビゴンを確定一撃で倒すことができ、Lv.50でも50カビゴンや55サンダー水準を高確率一撃。
因みに先述した通り、サンダー等に対しては岩雪崩を打つのと同じ火力になる。
基本的に腹太鼓型で使うなら他の技はメインの大文字と、攻撃範囲の広い地震はほぼ確定となるため、
残りはサンダー等の飛行ポケモンを意識するなら岩雪崩、カビゴンを意識するならこの技、という選択になる場合が多い。
リザードン:腹太鼓から55カビゴンを一撃
リザードン:腹太鼓から55シャワーズを一撃
リザードン:反動のターンを考慮して打つ
リザードン:サンダーに対する最も命中率が安定した技
ニョロボン:中レベルでも腹太鼓から並の耐久の相手を一撃

・ハッサム
この技を剣の舞+バトンタッチと併用出来るポケモン。
このコンボを決めようとする際に、吠えるや吹き飛ばしで対策されることがあるが、
それを読んでこの技を打つことが出来れば、大ダメージを与えることが出来る上に自らは即時に退場するため、
反動で動けないターンを完全にカットすることが出来るというカウンター戦術である。
しかも、ハッサム自身元々攻撃力が高い上に剣の舞で攻撃力が上がった状態で打てるため尚更ダメージは強く、
場合によってはそのまま相手を倒せてしまう場合もある。

・ガラガラ
太い骨を持つことによって、属性不一致ではこの技の最強の使い手となる。
先述した通り火力は属性一致の地震と同じであり、弱点を突ける場合岩雪崩とも同じだが、
地震に耐性を持ち岩雪崩でも弱点を突けない、草ポケモンやヘラクロスに対して有効となる。
剣の舞を1回積めば、それらのポケモンを余裕で一撃で倒せるようになる。
ただ、それぞれに対して目覚めるパワーで弱点を突くこともでき、
交代読みを外した時のリスクも大きいため、積極的に採用される技ではない。

・バンギラス
道具を考慮しない場合、属性不一致ではカイリューと並んでこの技の最強の使い手。
カイリューは属性不一致でありながら威力120の捨て身タックルという高火力の物理技を覚えることが出来るため、
それをメイン技として使いやすいが、
バンギラスは岩雪崩(75×1.5)がせいぜいであり、安定した高火力の物理技を持てない。
そのため、威力のかけ離れたこの技の有難みがある。
具体的な使い所として、低レベルのカイリキーに対して嫌な音+この技を使えば高確率一撃で倒すに至る。
カイリキーには先制出来るため、後出しされた際に嫌な音を打つことが出来れば、完全に出オチさせられるということである。
バンギラスが出来る、天敵カイリキーに対する明確な役割破壊は目覚めるパワー飛行とこの技ぐらいである。

・ラッタ
この技を、怒りの前歯と併用出来るポケモン。
耐久力が並以下のポケモンは、ラッタのこの技で先制で半分以上の体力を削ることが出来るため、
同じくHPの半分を削れる怒りの前歯と併用することで、相手を2ターンで倒すことができ、タイマンで勝てる相手がそれなりに居る。
ラッタ:怒りの前歯で削った後トドメ

・小ネタ
初代の時点での「未進化ポケモン」は、自力でこの技を覚えるミニリュウ・ハクリューを除き誰も覚えることが出来ず、
「自らの進化前が存在する最終進化形態」は全員もれなく覚えることが出来る。
「無進化ポケモン」の場合はまちまちだが、多くのポケモンはこの技を覚えることが出来る。
具体的にはカモネギ・イワーク・サワムラー・エビワラー・メタモンのみ覚えず、他のポケモンは全員習得可能である。
金銀ではこれらの習得の可否は据え置きで、そこに追加された進化系はカポエラー以外全員この技を覚えることが出来る。
すなわちクロバットやキングドラは当然この技を覚えることが出来るが、
その進化前のゴルバットやシードラも、金銀では「未進化ポケモン」でありながらも、
初代の時点では「自らの進化前が存在する最終進化形態」だったので、やはりこの技を使うことが出来る。
「無進化ポケモン」だったのが金銀になって「未進化ポケモン」になったラッキーやポリゴンも同様である。
逆に、サワムラーとエビワラーは、金銀でバルキーという進化前のポケモンが追加されたことにより、
「無進化ポケモン」だったのが金銀になって「自らの進化前が存在する最終進化形態」にはなったものの、
この技の習得の可否は初代から据え置きであるため、依然としてこの技を覚えることは出来ない。
そして、初代とは関係の無い、金銀で追加されたポケモンは、初代と同じ法則により、
「未進化ポケモン」は自力でこの技を覚えることが出来るテッポウオ・ヨーギラス・サナギラス以外は覚えず、
「自らの進化前が存在する最終進化形態」は全員この技を覚えることが出来る。
唯一の例外としてカポエラーは、金銀で追加された「自らの進化前が存在する最終進化形態」であるにも関わらず、
自らの進化前であるバルキーの分岐進化先として初代から存在するサワムラー・エビワラーがこの技を覚えないので、
恐らくその巻き添えとしてカポエラーもこの技を覚えないという設定にされてしまった。
「自らの進化前が存在する最終進化形態」でこの技を覚えることが出来ないのはこの一族だけである。
また、金銀で追加された「無進化ポケモン」は初代とは打って変わってほとんどのポケモンがこの技を覚えない。
覚えることが出来るのは伝説・準伝説のポケモン全てと、ケンタロスと対の存在と考えられるミルタンク、
そして例外的に技マシンでは覚えないがスケッチで覚えることが出来るドーブルのみである。
「無進化ポケモン」に関しては初代でも金銀でも、
基本的に小型のポケモンはこの技を覚えず、大型のポケモンは覚えるというざっくりとした法則があるが、
金銀で追加されたポケモンはマンタインやヘラクロス等、
小型とは言い難いようなポケモンでもこの技を覚えることが出来ないので注意。
因みに、以上の法則から、金銀の時点での「未進化ポケモン」しか参加出来ないリトルカップにおいては、
この技を自力で覚えるミニリュウ・ヨーギラス・テッポウオの他は、
初代では「無進化ポケモン」であったラッキー・ストライク・ポリゴンしかこの技を使うことが出来ない。
なお、ここまで挙げて来たミニリュウ等、この技を自力で覚える「未進化ポケモン」は、
初代でも金銀でも、技マシンではこの技を覚えることが出来ず、レベルアップで覚えるか遺伝させる必要がある。

はがねのつばさ

鋼タイプの中威力技。威力は目覚めるパワーと同じだが、命中率が90%であり劣っている代わりに、
攻撃個体値を落とす必要が無かったり、他の目覚めるパワーと併用出来るという点で秀でている。
アイアンテールに比べ命中率で上回っているものの、威力の差は大きく、
両方覚えるポケモンならばまず間違いなくアイアンテールが採用されるため、性能としては劣りがち。
アイアンテールを覚えずこの技を覚えるポケモンが、属性一致技として使用したり、
岩に対する役割破壊としてサブ技に持たせるといった使い方が主となる。
10%の確率で自らの防御力を上げるという個性的な追加効果があるが、わざわざ狙うほどのものでもない。

・エアームド
ドリル嘴の代わりにこの技が、属性一致メイン技として使われることがある。
ドリル嘴に比べて威力が落ち、草や格闘ポケモンに有効でなくなるため汎用性は落ちるが、
岩ポケモンに有効打が欲しい場合に採用の価値があり、特にバンギラス等が多い環境下では、ドリル嘴よりも有用である可能性もある。
ドリル嘴と併せて両刀で使うのもアリ。
エアームド:バンギラスに打点のあるメイン技
【2012ルール】エアームド:このルールでは岩や氷が多いのでメイン技となる

・ハッサム
この技の最強の使い手。属性一致でこの技を使えるのはエアームドとハッサムだけ。
しかしながら属性一致でも威力は105相当であり、不一致の捨て身タックルに及ばない。
そのため、寧ろメイン技である捨て身タックルに耐性を持つ岩やゴーストへの対策として、サブ技としての意味合いが強い。
サブ技として目覚めるパワー格闘が使われることも多く、その場合この技が第2のサブ技として使われることもある。
バトンタッチ型などで攻撃技が1つしか持てないような場合、攻撃技にこの技を採用する場合もある。
捨て身タックルはバトンタッチとは両立出来ず、恩返しよりはほんの僅かに威力が高く無効化される属性も無い。
この技でなく目覚めるパワー蟲などが使われることも多い。
ハッサム:捨て身タックルと違って反動が無い

・ドードリオ、ストライク
ハッサムと同じく、メイン技がノーマル技であり、地震や格闘技を覚えないため、
岩とゴーストに有効なこの技をサブ技として採用する価値がある。

・小ネタ
まともな翼を持っているポケモンならばほとんどがこの技を技マシンで覚えることが出来る。
レベルアップでこの技を覚えるのは実はエアームドのみであり、遺伝技として覚えるのはネイティのみ。
そしてそんなネイティとネイティオは、実は技マシンではこの技を覚えられないという不思議な仕組みになっている。
何故か、ストーリー中に技マシンが2個手に入る。

ばくれつパンチ

50%という低い命中率と引き換えに、命中すれば必ず混乱の追加効果が付いて来る、博打要素の強い技。
格闘技で威力も100と、火力そのものもクロスチョップと同等にある。
カビゴンやバンギラスと言ったメジャーどころに対して非常に有効であるため、
不安定な技ではあるものの命中した時のリターンは非常に大きく、詰み解消の目的で持たせることも非常に多い。
交代読みだったり、相手が眠るターンを読んだりと、立ち回りの中で外れのリスクを抑えることも出来る。
攻撃範囲を広げるタイプのエースにとっては、カビゴンや、弱点が少なく耐久力の高いポケモンを倒すのに骨が折れるが、
この技を持たせるだけで戦いやすさが大幅に変わることも少なくない。
また、PPが少ない上に試行回数を稼ぎたい技なので、寝言と併用して使うと相性が良い。
この技への対策として奇跡の実や苦い木の実(※PBSでは凍った木の実)を持たせることもあり、
打つ際には相手の持ち物を考慮する必要も出て来る。
まともな腕を持つポケモンの多くがこの技を覚えることが出来る。
その不安定さからメイン技にはしづらく、多くの格闘ポケモンにとってはもっと安定した属性一致メイン技が存在するため、
この技は属性不一致のポケモンがサブ技として使うことがほとんど。

・バンギラス、カイリュー、ゲンガー、バクフーン、ニドキング、オーダイル、ベトベトン
攻撃技を3つ以上持たせて攻撃範囲を広げたポケモンが、第二もしくは第三のサブ技としてこの技を持たせるケース。
この技が無いと鈍いカビゴンを突破するのが難しいというポケモンが多く、
逆にこの技さえあれば、運悪く外れ過ぎない限りは鈍いカビゴンとも渡り合うことが出来るようになる。
補助技として鈍いや嫌な音を併用した場合は更に火力に磨きをかけることが出来る。
嫌な音の場合はダメージそのものの他、混乱ダメージを増幅させることも可能。
バンギラスとカイリューは属性不一致ではこの技の最強の使い手であり、カビゴンの体力を半分前後削ることが出来る。
カビゴンの他にもちろんブラッキーやバンギラス、ハピナス等に対してもとても有効。
バンギラス:カビゴンを簡単に倒す
バンギラス:ヒット+自滅でバンギラスを1ターンキル
バンギラス:混乱自滅に砂嵐ダメージを加算
カイリュー:急所でカビゴン即死
バクフーン:相手が眠るを使う瞬間に打ち、奇跡の実を奪う
ゲンガー:フルアタの一環
ニドキング:フルアタの一環
オーダイル:嫌な音と併用でカビゴンを楽々突破
カメックス:ライコウを混乱させてハイドロポンプで突破
ベトベトン:硬い相手を突破する補佐

・デンリュウ、ライチュウ、ピカチュウ、ヤドラン、ヌオー、マリルリ、ウソッキー、リザードン
広範囲型とは限らないが、やはりカビゴンやバンギラスを中心とした相手に対する打点と詰み解消性能のために、
サブ技で採用することが少なくないポケモンの代表例。
電気ポケモンにとっては、メインの電気技ともそれなりに相性が良い。
ヤドラン:特殊ポケモンによるカビゴン突破手段
デンリュウ:特殊ポケモンによるカビゴン突破手段
ライチュウ:特殊ポケモンによるハピナス突破手段
ライチュウ:いざという時の最終手段
ヌオー:混乱自滅に砂嵐ダメージを加算
ウソッキー:混乱自滅に砂嵐ダメージを加算
マリルリ:硬い相手を突破する補佐

・カビゴン、ミルタンク、オオタチ、リングマ、グランブル
ノーマルポケモンが、属性一致メイン技が効きづらい岩・鋼ポケモンへの役割破壊としてサブ技に持たせるケース。
もちろん追加効果の混乱も美味しいが、「威力の高い格闘技」としてダメージそのものを期待する場合が多い。
カビゴンやミルタンク等の場合は同族意識の意味合いもある。
鈍いと併用することが多いが、カビゴンは高い耐久力を活かして眠る+寝言と併用することもある。
カビゴン:寝言で試行回数を稼いで事故らせる&バンギラスを一瞬で削る
ミルタンク:鈍いと併用してノーマル耐性を崩す
ミルタンク:メロメロ+のしかかりと併用でストコン
ガルーラ:鈍いと併用して積み合いを制す
オオタチ:鈍いとの併用

・ニョロボン
まともな属性一致技を覚えない格闘ポケモンが、格闘の属性一致技としてこの技を使うケース。
と言っても、ニョロボンだけの話である。
属性一致である分、火力はかなり高いが、不安定であるのでサブ技的な扱いにはなりがち。
攻撃範囲を広げる場合もあるし、眠る+寝言と併用する場合もある。
ニョロボン:スイクンを受けつつ事故らせる

・サワムラー、エビワラー
跳び膝蹴りというまともな属性一致技を覚えるが、他に覚える技のバリエーションが少ないため、
サブ技のような感覚でこの技を持たせることがあるというケース。
サブ技として覚えるのはせいぜいノーマル技と目覚めるパワーぐらいなので技枠は余りがちであり、
詰み解消の意味合いも兼ねてこの技を持たせることがある。
また、仮にも威力だけ見れば100はあるので、跳び膝蹴りよりも単純にダメージが大きいため、
跳び膝蹴りでは倒せないがこの技なら命中さえすれば相手を倒せる、というようなシーンで使うのも有効。
バルキーとカポエラーはこの技を覚えないので注意。他に格闘ポケモンとしてはヘラクロスも覚えない。

・フーディン
いばみがもしくはメロみが型で使う際に、サイコキネシスが全く効かない悪ポケモンや、
カビゴンを突破しやすくするためにサブ技として持たせることがある。
特にいばみが型の場合、相手の攻撃ランクを最大まで上げてしまったらもう威張るは無効になってしまうが、
この技を当てることによって再度混乱させることができ、大量の自滅ダメージを期待出来るようになる。
ダメージそのものよりも追加効果の混乱に重きを置いているため、
メロみが型の場合でも♀にするために攻撃個体値を3まで下げてでもこの技を持たせる場合が少なくない。
スリーパー:メロメロと併用して命中率の低さをカバー

・ガラガラ
パルシェンとバンギラスを強く意識する際に、この技を持たせることがある。
対パルシェンは、地震+この技によって黄金の実を持っていようが2発で倒すことが出来るようになり、
対バンギラスは、地震では低めの乱数で一撃だが、この技なら確定一撃なので勝率が上がる。
この他、既に自分の残りHPが少ない状態でのカビゴンとのタイマン等、不利な状態で勝率を確保するという効果もある。

・スリーパー、ニューラ、エイパム、レディアン
サポート型だったり、まともな属性一致技が無かったりと言った理由で、
この技をほぼメインのような使い方をする場合があるポケモン。
当然、安定性はかなり低い。
ニューラ:硬い相手を突破する補佐
ニューラ:ロックオンサポートを受けることで必中になるので圧力になる

・エレブー、ブーバー、ゴルダック
クロスチョップという、より安定した格闘技を覚えるため基本的にはそちらを採用されるが、
クロスチョップは遺伝技であるため、初代マシン技や、一部の他の遺伝技とは両立出来ない。
それらの技(ほとんどの場合は身代わり)をどうしても使いたくて、尚且つ格闘技を持たせたいという場合に、
クロスチョップの代わりとしてこの技を持たせることがある。

・小ネタ
ジムリーダーに貰えるマシン技なので、自力で覚えるポケモンは存在しない。

ハサミギロチン

一撃必殺技。ここでは基本的に一撃無しの2000ルールについてのみ考察しているため、深くは考察しない。
ただひとつ言えるのは、金銀のニンテンドウカップ2000ルールは、
他世代の代表的な公式ルールと比べて、全体的に耐久力が非常に高く硬いゲームであるので、
一撃技というのはどれも極めて強力な性能を持つ。
一撃無しルールにおいても、爆裂パンチや電磁砲と言ったハイリスクハイリターン技が積極的に使用されることからも明らかだろう。
このような技が強力であり、飛び交うのが当たり前になって来ると、あまりにクソゲー過ぎるため、
これらの技の使用を禁止するルールが一般的に広まったという次第である。
なお、一撃無しルールにおいても、指を振るで一撃技を繰り出すことは特に制限されていないため、発動すればラッキーだと思おう。
2017年にVC版の金銀が発売されてからは、一撃ありの、元来のニンテンドウカップ2000ルールも少しずつ考察されている。
一撃技の有無だけで対戦環境は大きく変わるので、試合の際は必ずどちらのルールで行うかを取り決めることを強く推奨する。

この技は、キングラー族とカイロス、グライガーのみが覚える。
ポケスタ金銀/PBS環境においては、この技は技の効果・技タイプ・命中率・PPすべて角ドリルと全く同じ性能であるが、
VC/GB版の通信対戦では、角ドリル・地割れは外れたのに対しカウンターを決めると一撃で倒せてしまうという仕様がある。
一撃技の中で、この技には唯一そのような仕様は無く、技が外れたのに対してカウンターを打っても普通に失敗するため、
VC/GB版においては、この技は実質的に最強の一撃技であり、角ドリルの上位互換技とも言える。
角ドリル・地割れは初代に技マシンが存在し、それなりの種類のポケモンが覚えることが出来るが、
この技は上記の限られたポケモンにしか許されていないだけのことはある。

・グライガー
ポケスタ金銀/PBS環境においては、地震を覚えることが出来るが、
この技を使いたい場合、Lv.52以上でないと両立不可なので要注意。
【一撃あり2000】グライガー:起点を作ってスイクンを瞬殺
【一撃あり2000】グライガー:ガラガラ相手に3回も打てる

・ドーブル
この技をロックオンor心の眼と併用出来る唯一のポケモン。
2ターンかければ目の前の相手を100%一撃で倒せるようになるわけだが、
相手が交代したとしても交代先のポケモンを30%の確率で出オチさせることが出来るという、なかなか強力なコンボである。
更にはキノコの胞子まで絡めることが出来るため、有用性は非常に高い。
ドーブルが決定力を出して来るというだけでも恐ろしい話である。
【一撃あり2000】ドーブル:キノコの胞子から試行回数を稼ぐ
【一撃あり2000】ドーブル:高速移動+バトンタッチを狙いつつ決定力も出す
【一撃あり2000】ドーブル:普通にサイクルの中で決定力として機能する

・キングラー、カイロス
その他、この技を覚える貴重なポケモン。
極めて強力な技なので、この技を覚えるというだけで数段の価値が上がると言える。
【一撃あり2000】キングラー:絶妙な素早さを生かして振り回す

はさむ

ノーマルタイプの小技のひとつ。キングラー族とカイロスだけが覚える技。
すなわち属性一致でこれを使えるのはドーブルのみ。
威力は55と地味に高めであり、実は居合切りの上位互換技だったりするのだが、
それでもPP以外はもっと優秀なノーマル技はたくさんあるので、実戦での採用はまず無い。

はたく

ノーマルタイプの小技のひとつ。PPがある分、特定の技の劣化にはならないが、
PP戦のためにわざわざここまで威力が低く追加効果も無いこの技を採用する価値も無いため、実戦での採用はまず無い。
因みに引っ掻くと全く同じ性能である。


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