最終更新日:'17/11/12  最終チェック日:'17/11/12
我流・個別分析 <ケンタロス>

変態ポケモン図鑑はこちら


<概論>

赤緑時代に、その素早さと属性一致破壊光線の破壊力によってその暴れ屋としての性能を遺憾無く発揮したポケモン。
金銀では急所率の変更や耐久力のあるポケモンの増加等によって、暴れっぷりを幾分か抑えられることとなったが、
新たに登場したアイテム・破壊の遺伝子を装備することによってまた違った強さを身に付けた。
運要素の大きいアイテムだが、適切なサポートの仕方をすればただの運ゲーでは済まなくなる。
その破壊の遺伝子型が強さの8割がたを占めていると言っても過言ではなく、対策が必須のキャラのひとつ。
キャラ性能で言えば、2000ではサンダーに先制でき、レベル差でスターミーやフーディン等にも先制出来るのが大きい。
ノーマルとしては、サブ技に相性の良い地震も大文字も覚えるという点も優秀。
耐久は物理・特殊共にイマイチで、対面でカビゴンにさほど有利というわけでもないので、
そのあたりはサポートによるカバーが必要になるだろう。
破壊の遺伝子型ばかりを対策していると他の型に壊滅させられることもあり、敵に回すとかなり対策が難しいポケモンのひとつ。
なお、当コンテンツは一撃無しのルールを扱っているが、
一撃アリのルールでは角ドリルによってますます歯止めが利かない存在となる。


<実戦的ステータス>

タイマン性能■■■■■■■■■■ 出番の多さ■■■■■■■■□□
複数対決性能■■■■□□□□□□ 使い方の多様性■■■■□□□□□□
対カビゴン性能■■■■■■□□□□ 不利な相手への対抗力■■■■■■■■■■
対その他の一線級■■■■■■■■■■ 個人的総合評価■■■■■■■■■■


<優劣関係>

格好の餌バンギラス ゲンガー ハピナス フォレトス スイクン ヘラクロス
割と有利サンダー ガラガラ ライコウ ファイヤー リザードン
場合によるパルシェン ムウマ カイリキー エアームド
割と不利スターミー ミルタンク カビゴン ハガネール ブラッキー カイリュー ナッシー
天敵プテラ ツボツボ サイドン フーディン サンダース


<防御面>

55食べ残し555250
55カビゴンの捨て身タックル確3確3微高確率2発超高確率2発
50カビゴンののしかかり乱数5-6発超高確率4発確4低確率3発
50カビゴンの爆裂パンチ確3確3超低確率2発微高確率2発
バンギラスの岩雪崩確4低確率3発確3確3
バンギラスの噛み砕く確4中乱数3発確3確3
50ヘラクロスのめざ格確3低確率2発超高確率2発確2
53ベトベトンのヘドロ爆弾高確率4発超低確率3発微高確率3発確3
50エアームドのドリル嘴乱数6-7発乱数5-6発超低確率4発中乱数4発
52ゲンガーの10万ボルト超低確率4発確4超低確率3発中乱数3発
55サンダーの10万ボルト確3低確率2発超高確率2発確2
50スターミーの波乗り確4微高確率3発確3確3
50パルシェンの冷凍ビーム高確率4発超低確率3発高確率3発確3
50ハピナスの雷乱数5-6発超低確率4発超高確率4発確4


<技候補>

破壊光線圧倒的に強いのが破壊の遺伝子型と考えると、コレがメイン技と言っても過言ではない。
場合によっては他のノーマル技を抜くことすらある。
捨て身タックル
恩返し
無難に使える半メイン技。破壊光線ほどの威力が必要無い場合はこちら。
破壊の遺伝子型以外の場合はメイン技となる。
地震ノーマル技と相性の良い安定サブ技。どの型にしても大抵持たせることになるだろう
大文字
火炎放射
ここまでだとエアームドで止まってしまうので、
ここまで持たせてセミフルorフルアタとすることが多い。
アイアンテール地震の代わりに持たせることがある。ツボツボ・プテラへのピンポイントキラーだが、
それらはケンタロスにとって天敵なので、流行次第では持たせる価値が大いにある。
炎技の代わりに持たせることがある。エアームドと同時に、
厄介なリフレクターパルシェンへの対策となる技。プテラは3発。
鈍いコレを持つとガラガラにタイマンで勝てるようになる。カビゴンにも強めになる。
威張る身代わりと併用もあるが、破壊の遺伝子型でコレを単独で持たせることで、
不利な相手への勝率を上げるという効果もある。
身代わり威張ると併用もあるが、素早いので起点作りのために単独で持たせる手も。
眠る回復しない方が一般的なので、ある種の役割破壊的な使い方が出来るかも知れない。
特に、どくどくエアームドに倒されないようになるのは美味しい。
睨み付ける
尻尾を振る
素早いので、相手の防御を下げる技もそれなりに有効。
これら2つの技はどちらも性能が全く同じなので、お好みで。
頭突きこの速さと火力からの3割怯みは伊達じゃない。
破壊の遺伝子型で、捨て身タックルの代わりに持たせることも。
のしかかり麻痺はそこまで美味しくないので威力を取った方が良い場合が多い。
冷凍ビーム試行回数を稼ぐのは難しいだろう。
寝言破壊の遺伝子と組み合わせたり、鈍いでカビゴンのような使い方をしたり。
影分身闇の世界へようこそ。詳しくは型サンプルにて。
角ドリル一撃アリ用。全ポケモン中最も注意されるべき一撃技。
ケンタロスは地割れ以外の(飛行で無効化されない)一撃技を最速で打てるポケモンで、
一撃アリルールの対戦バランスを大きく揺るがしている。
コレが効かないのはゴーストだけなので、地割れは要らないだろう。
サブ技は自分より素早い身代わり持ちのプテラ対策でアイアンテールが有効。


<型サンプル>

Lv.55 捨て身タックル/地震/大文字/破壊光線@破壊の遺伝子

一撃無し2000ルールにおける速攻の代表格であり、且つクソゲーの代表格でもある重要な存在。
こちらの記事のようにメインで使ってもかなりの強さを発揮出来るが、
むしろ別のLv.55エースが立っているパーティで、不利なパーティに当った時にクソゲーに持ち込むための最終手段として、
WAの相方として組ませ、爆破+爆破+この破壊の遺伝子ケンタロスでワンチャンに賭けるという使い方が余りにも恐ろしい。
55寝言サンダーが跋扈していた頃は、それに対するキラーとしての側面が強かった。
55サンダーには遺伝子状態の破壊光線で一撃で、こちらは雷で確2なので2ターンは動く猶予がある。
これに加えて雷の命中率の問題もあるため、最終的にはケンタロス側がかなり有利であり、ほぼキラーと言える。
このように、ケンタロスが何ターン行動の猶予があるかで勝率は大きく変わって来るので、
それを引き延ばすことが出来るリフレクターor光の壁によるサポートが極めて相性が良い。
更に、途中で吹き飛ばされてしまうと破壊の遺伝子の意味が無くなってしまうため、大爆発からの1匹残し向きである。
これらから、壁を残して大爆発出来るポケモンととても相性が良い。パルシェンやマルマイン等。
壁+大爆発と言うとガラガラも代表的だが、ガラガラは例えば守るや身代わり等で粘られて壁を切らされると弱体化するのに対し、
このケンタロスは「壁が切れた頃には混乱が解けて強くなっている」という性質が非常に厄介であり、優秀とも言える。
遺伝子状態の破壊光線で55サンダー・55カイリキー・50カビゴン超高確率一撃、55ガラガラ・50ブラッキー高確率一撃、
捨て身タックルで52スターミー・53ハピナス・55フーディン確1、
地震で53ライコウ・55ゲンガー確1、ムウマ・ほとんどの岩・鋼を確2、
大文字で50エアームド・50ハガネール高確率2発、50フォレトス超高確率一撃。
↑に貼った記事にあるように、撒き菱と組み合わせれば更に倒せる範囲が広がる。
捨て身タックルと破壊光線は、複数の相手を倒す際に使い分けたいが、
爆破+爆破からのタイマンに話を限ればノーマル技は破壊光線だけで良く、捨て身タックルを抜くという線もある。
また、大文字はほぼ対エアームドピンポイントのようなものなので、エアームドが少ない環境ならばこれを抜く選択肢もある。
これらの代わりの技候補としては、後攻で甘えるや状態異常を狙って来る相手に強くなる身代わりや、
どくどく等でチマチマHPを削って来る戦法に対して負けが無くなる眠る、
不利とされる相手を強制的に運ゲーに持ち込ませる(=勝率を少しでも上げる)ための威張る、等が挙がる。
また、同じく不利な相手に対してワンチャンを作るために、
捨て身タックルの代わりに3割怯みを狙える頭突きが使われることも稀にある。オマケ
パーティ … ケンタロスエレブーWA(2021)
パーティ … ケンタロスSA(2020)
パーティ … プテラケンタロスWA(2020)
パーティ … ポリゴン2リザードンケンタロスTA(2014)
パーティ … ケンタロスガラガラサンダーTA(2013)
ログ … 爆破速攻からの破壊の遺伝子ケンタロス
ログ … 爆破速攻からの破壊の遺伝子ケンタロス2
ログ … サイクルからの破壊の遺伝子ケンタロス
ログ … サイクルからの破壊の遺伝子ケンタロス2
ログ … サイクルからの破壊の遺伝子ケンタロス3
ログ … サイクルからの破壊の遺伝子ケンタロス4
ログ … サイクルからの破壊の遺伝子ケンタロス5
ログ … 破壊の遺伝子を解除してからの動き
ログ … 破壊の遺伝子を解除してからの動き2
ログ … 破壊の遺伝子を解除してからの動き3
ログ … 破壊の遺伝子を解除してからの動き4
ログ … 破壊の遺伝子を解除してからの動き5
ログ … 破壊の遺伝子を解除してからの動き6
ログ … ゴースト技無効を活かして場に出す
ログ … 苦い木の実を持って破壊の遺伝子持ちからバトンタッチしてもらう
ログ … 身代わりが初見殺しになる
ログ … 頭突きケンタロス


Lv.55 捨て身タックル/アイアンテール/大文字/破壊光線@破壊の遺伝子

↑の型のケンタロスの天敵として、ツボツボとプテラが居る。
それを対策するために、地震をアイアンテールに変更した型。
これによって遺伝子状態のアイアンテールで、全レベルのプテラを確1、全レベルのツボツボを確2となる。
命中率の問題はもちろんあるが、当然ながらバンギラスやサイドン、ムウマ等へのダメージは地震と同じ。
最も注意すべき点は、低レベルゲンガーを一撃で倒せないため、大爆発される危険があるという点。
その他に、高レベルライコウに対して破壊光線しか打てなくなったり、
オムスターを一撃で倒せないため反撃を喰らったり下手したら黒い霧で止められてしまうというデメリットもある。
採用するかどうかは、ケンタロス対策にツボツボやプテラが多いかという、環境次第だろう。


Lv.55 恩返し/地震/大文字/鈍い@奇跡の実

一転してこちらは安定性のあるケンタロス。とは言ってもこれでも充分暴れ牛。
55ケンタロスは鈍いを1回積んで51ブラッキー等と同速であり、55カイリキーあたりまでには先制出来る。
更には2回積んでも51ヌオーと同速、54までのカビゴンやハガネールには先制出来る。
素早さが逆転してしまう相手には出来るだけ素の状態で殴りたいが、
これらの先制出来るポケモンの前では鈍いを積めば物理面は攻防共に強化することが出来る。
特筆すべきは55ガラガラに対して鈍い+恩返し2発で倒すことができ、こちらは素の地震2発は耐えるので、
ガラガラに対してタイマンで勝てるという点。
他にも、鈍い+恩返しで50カビゴンや55カイリキーと美味しいところが確2になる。
鈍い+地震では55サイドンを高確率2発、先制出来ないがバンギラスは確2で倒せる。
恩返しはもちろん捨て身タックルにして火力に磨きをかけても良いが、回復手段が無いため反動には要注意。
因みにパルシェンを強く意識するなら大文字を雷にする手もある。
ケンタロスとしては、アイアンテールを持たずしてツボツボに強くなれる貴重な型。
パーティ … ミルタンクケンタロスWA(2011)
ログ … 鈍いケンタロス
ログ … 鈍いケンタロス2


Lv.55 捨て身タックル/地震/威張る/身代わり@食べ残し

破壊の遺伝子とは違う方向のクソゲーを仕掛けるケンタロス。
サンダーに先制で身代わりを貼れるのが嬉しい。
しかも55サンダーのめざ氷を高確率で身代わりが耐えるため、雷サンダーに対しては身代わりが安定する。
エアームドを突破するのは厳しいが、岩を捨てるなら地震を大文字にする手もある。
因みにここまでに挙げた3種類が主にケンタロスの代表的な型だが、それぞれかなり対応が変わって来るため、
型がバレていなければ見せ合いの段階で択ゲーに持ち込めるというのもケンタロスの大きな強みのひとつ。


Lv.55 捨て身タックル/地震/大文字/身代わり@食べ残し

素早いので威張るまでせずに身代わりを貼るだけでも有効。
特に前述のように対雷サンダー、他ブラッキーあたりにも効果覿面。
攻撃技はやはりこの3つが広くて便利。ただそれ以上の突破力は持たないので、鈍いを積んで来るカビゴン等には注意。
因みにこの3つの攻撃技を残せば、他には普通に眠る+薄荷or奇跡の実なんかでも使える。
パーティ … ケンタロスSA(2022)
ログ … 身代わりでブラッキーを起点にして全抜き
ログ … 身代わりでブラッキーを起点にして全抜き2
ログ … 身代わりでナッシーを起点にして全抜き
ログ … 身代わりでムウマを完封しながら突破
ログ … 攻撃範囲を活かして全抜き


Lv.55 捨て身タックル/睨み付ける/影分身/身代わり@食べ残し

その素早さからの身代わりを、影分身と併用することで耐久を上げて行く型。
影分身を積み切ったら、あとは睨み付けるによってじっくりと全抜きを狙うことが出来る。
鈍いだと、同じく鈍いを積んで来るエアームドやサイドンを倒すことが出来ないが、
睨み付けるならば鈍いをPPで大幅に上回るため、いずれ相手の防御ランクをマイナスにして突破することが可能。
因みに尻尾を振るも、睨み付けると全く同じ性能なのでお好みでどちらでも可。
見ての通り、攻撃技は1本になってしまうためゴーストには完封されてしまう。


Lv.55 影分身/鈍い/身代わり/眠る@食べ残し

某氏が考案した、闇の世界のガルーラを模倣した、全く同じ型のケンタロス。
型そのものの解説はガルーラのページを参照されたい。
ケンタロスはガルーラに比べて耐久面で落ちる代わりに、素早さと攻撃力が高いという利点を持つ。


<大体どれにでも通用する対策>

非常に対策が難しいポケモンのひとつ。ノーマル技+地震+大文字を標準装備とするとまず言えることは、
型サンプルに書いたようにツボツボとプテラが二大ケンタロス受けであるということ。
プテラは全ての技を半減以下に抑えられる上に先制で身代わりなりリフレクターなりを貼れるため、
破壊の遺伝子やいばみがにも動じない。1匹残しでない破壊の遺伝子や鈍いに対しては吹き飛ばしという策もある。
ただ大ダメージを与えられるわけではないので眠るがあると倒せないという場合も生じるが、
眠ると鈍いまで併用している型は滅多に無いためプテラが突破される心配も少ないだろう。
ツボツボも遺伝子状態での破壊光線や地震を平気で2発耐えるため圧倒的に信頼出来るストッパー。
威張るによる混乱自滅ダメージもほとんど無視出来るレベル。
ただ唯一、鈍い型に関しては鈍いを3回積まれても先制されるほか、
鈍い1回の地震で急所待ちになってしまうため受け続けることは難しいので、早めにどくどく等で対処しておきたい。
型サンプルに書いたように、アイアンテールを持たれるとどちらも受けられなくなるので注意。

この2匹以外の話をすると、破壊の遺伝子型に対してはリフレクターが非常に有効。
ケンタロス自体の攻撃のほか、その前の爆破を予防することも出来るためパーティ全体の攻略のためのカギとなる。
遺伝子状態の破壊光線を50でも高確率で耐えるパルシェンは特に、リフレクターのほか爆破で処理も出来て優秀。
他には身代わりも有効で、特に先手で貼ることが出来れば実質的ないばみが状態になる。
ケンタロスが混乱自滅して身代わりが残った時が大きなチャンス。
55ケンタロスに先制で身代わりを貼れるポケモンは、54以上のスターミー、52以上のフーディン、サンダース等限られるが、
後手でも1ターン目に混乱自滅してくれればかなり有利になる。
また、状態異常を治せないので麻痺や眠りも非常に有効。
毒では少々遅いが、守るや身代わりで時間稼ぎが出来るならそれでも良いだろう。
代表例として、どくどく+守る型のエアームドは、破壊の遺伝子ケンタロスにタイマンで有利を付けることが出来る。
守る+食べ残しによって、大文字を2発耐えられるようになるというのが美味しい。
なお、いばみが型に関しては、大文字を持たない場合も多いため、普通にエアームドで受けられることが多い。
その他破壊の遺伝子ケンタロス対策として、こちらの記事も参照されたい。

破壊の遺伝子型に限らず全般的に言えることは、
とにかく暴れキャラなので出来るだけ起点を作らせずに釘付けをすることや、
眠らないことが多いので出来れば状態異常を狙ってみること、
また力任せで攻めて来ることが多いためリフレクターで足止めするのが非常に有効、というあたり。


戻る