最終更新日:'25/10/27  最終チェック日:'25/10/27
我流・個別分析 <ヘルガー>

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<概論>

追い打ちさせたら右に出るものは居ない、狩りのスペシャリスト。地獄の番犬と呼ばれることもある。
最強の追い打ち使いであり、ブラッキーのそれは火力が低いため、読まれて居座られたりするリスクがあったが、
こちらは居座る択に対してはしっかりと、高火力の大文字や噛み砕くで咎めることが出来る。
エスパーやゴーストを苦手とするポケモンの隣に是非とも欲しい存在のひとつと言える。
追い打ちの印象が強いが、シンプルに高火力の特殊技の組み合わせが止めづらく、特殊アタッカーとして扱うことも出来る。
お馴染みの大文字+噛み砕くの攻撃範囲だけでも意外と止めづらく、
噛み砕くの特防ダウンも考慮すると、Lv.50でも裏決定力として機能出来る場合がある。
噛み砕くの使い手としては最強、大文字もファイヤーに次いで高火力で打てる。
更には金銀の炎ポケモンとしては珍しくソーラービームを覚えるため、
エースではエンテイと同様の日本晴れ+ソーラービームコンボで水ポケモンを軽々突破することもでき、
スイクンに対面から勝つことも可能。
また、耐久に関しては、特に防御が低く打たれ弱いが、属性による耐性は極めて優秀である。
実は耐性を持つ属性の数は7タイプと、全ポケモンで見てもトップレベルの多さであり、
エスパー無効を中心に、氷・炎・草をまとめて半減出来る上、電気も等倍に抑えられるので、
これらの攻撃範囲を持つフーディン、ナッシー、ルージュラ、ゲンガーと言った、
一般にはなかなか受けづらい場合が多いポケモンを1枚でガッチリ封じることが出来る。
この範囲を止められるのは全ポケモンで見てもヘルガーぐらいしか存在せず、
受け役割を持たせた防御的な運用も可能というわけだ。
カビゴンやバンギラス等、メジャーな苦手も多いが、
カウンターや起死回生といった裏択もあり、何だかんだで抵抗出来る相手はかなり広い。
とかくアタッカーに偏りがちな炎ポケモンの中では、かなり器用に小回りが利くポケモンと言えるだろう。


<実戦的ステータス>

タイマン性能■■■■■■■□□□ 出番の多さ■■■■■■■□□□
複数対決性能■■■■■■■■■□ 使い方の多様性■■■■■■■□□□
対カビゴン性能■■■■■□□□□□□ 不利な相手への対抗力■■■■■■■■□□
対その他の一線級■■■■■■■■□□ 個人的総合評価■■■■■■■■□□


<優劣関係>

格好の餌ナッシー ルージュラ ムウマ エアームド フシギバナ
割と有利フーディン ゲンガー ヘラクロス ハガネール パルシェン
場合によるブラッキー ファイヤー ポリゴン2
割と不利カビゴン ガラガラ スターミー スイクン ハピナス ミルタンク
天敵バンギラス カイリキー リザードン ドククラゲ ケンタロス


<防御面>

555250黄金の実50
55ライコウの10万ボルト確3超低確率2発低確率2発微低確率2発
55ルージュラの冷凍ビーム乱数5-6発超低確率4発乱数5-6発低確率4発
55ファイヤーの日本晴れ+大文字確3確3低確率2発微低確率2発
55ゲンガーの10万ボルト確4中乱数3発超低確率3発超高確率3発
55フーディンの爆裂パンチ超低確率2発微高確率2発低確率2発確2
55フーディンの雷パンチ微低確率4発確4微高確率4発確4
50エアームドのドリル嘴確4微低確率3発確4超高確率3発
52カビゴンの恩返し低確率2発超高確率2発中乱数2発確2
50ハピナスの雷確5低確率4発確5超高確率4発


<技候補>

大文字
火炎放射
属性一致メイン技。火力・範囲ともに優秀で、流石にこれは抜けない。
他の炎ポケモンの例に漏れず、火力重視で基本的には大文字が採用される。
噛み砕く属性一致技。実質大文字のサブ技のような扱いで、相性も非常に良い。
特防ダウンが優秀で、そこからの大文字ではカビゴンの突破を狙えるほど。
下記の追い打ちと併用することもあるが、選択でこちらは持たせない場合も。
追い打ちこれをするためにヘルガーが採用されるという場合も少なくない。
エスパー・ゴーストはもちろん、特防の低いパルシェンなんかにも有効。
噛み砕くと併用しても良いが、大文字だけでも十分圧力になる。
眠る受け役割を持たせたい場合も多いので、欲しいことが多い。
寝言これで受け役割を果たしながら、大文字+噛み砕くだけで決定力を出せることも少なくない。
吠えるサポートで余裕があれば欲しい。カモを無理矢理引きずり出して追い打ちというコンボがある。
日本晴れエースでソーラービームと併用するのはもちろん、単にLv.50で大文字だけでも裏決定力になる。
ソーラービームこれを打てる炎はエンテイとヘルガーだけ。大文字と相性抜群の最強のサブウェポン。
日本晴れと併用してエースで使えば、水ポケモンにもタイマンで勝てることが多い。
カウンター恐怖の裏択1。カビゴンに対する絶大な圧力になる。
物理耐久がかなり低いので、属性一致の地震やクロスチョップはあまり耐えられないので注意。
堪える
起死回生
恐怖の裏択2。決めればバンギラスもハピナスも一撃。
大文字との属性的な相性も良いし、無駄に高めな攻撃種族値90も活かせる。
めざ格普通に攻撃力を生かして格闘技として殴る場合。単に大文字や噛み砕くとの相性は良い
睨み付ける
鈍い
物理攻撃は単発で打っても微妙なので、それをパワーアップさせる手段。
Lv.55なら鈍い1回で55ガラガラに先制、50ナッシーと同速。Lv.50なら50ガラガラと同速
泥棒サポート技。ガラガラや食べ残しカビゴンが狙い目。地味に属性一致でダメージもそこそこ
どくどくサポート技。何だかんだで苦手なカビゴンに対して効果が大きい。
泥かけサポート技。身代わりを持ったエースの起点作成などに。一撃アリでも使える?
メロメロ♀で採用しやすいので、カビゴン等を倒しやすくなるかも。逆に♂でハピナスを狙う・・・?
悪夢眠るで受けて来るカビゴン等を倒しやすくなる。日本晴れ+大文字だけで頑張りたい気もする
夢喰い弱点を突いて嬉しい相手はあまり居ないので、回復用・・・?
恨み例えばプレゼント無しのハピナスのタマゴ産みのPPを枯らして突破を狙うとか?
噛み付くワンチャンひるみ狙い!どくどくと相性が良い。
炎の渦サイクルで偶発的に狙える場面はあるかも。相手だけ滅びカウント2の時とか。


<型サンプル>

Lv.50 大文字/噛み砕く/追い打ち/眠る@薄荷の実

地獄の番犬ということで、ゴースト・エスパーをしっかり狩るオーソドックスな型。
交代に対する追い打ちは、ブラッキーの火力だと相手のHPを半分も削れない場合もあったりしたが、
ヘルガーの火力ならば弱点を突けばほとんどのポケモンを半分以上は削れる。
特に、等倍でも特殊耐久が極端に低いパルシェンも半分以上削れるのが魅力で、
パルシェンが黄金の実を持っていても、その瞬間には発動せずに引っ込んで行くことになるため、
次のサイクルでガラガラの地震を受けられなくすることが出来たりする。
ブラッキーと違って素早さも高めであり、特にムウマに先制出来るというのが大きく、
道連れを狙われずに上から一方的に倒しやすいという点も優秀。
概論に書いたように、追い打ちに拘らず、単に大文字+噛み砕くの火力と範囲が止めづらいため、
低レベルからのさりげない裏決定力として扱うことも出来るし、独特な耐性によって受け役割を持つことも出来る。
特に噛み砕くの特防ダウンは優秀で、これによって大文字の火力が日本晴れ時と同等になり、
Lv.50からでも55サンダーをほぼ2発、食べ残しの無い55カビゴンをほぼ3発で倒せるほどの火力が出るようになる。
炎ポケモンとしては珍しく、スターミーに致命傷を与えられるのも見逃せない。
なお、レベルは52まで上げると50サンダーや55ヘラクロス等に同時に先制出来るようになる。
この型に限らず、追い打ちを使う場合における最大の注意点は、
追い打ちを決めたターンは後から出て来るポケモンを無傷で出させてしまうということ。
ガラガラなんかは大文字の圧力があるのでなかなか後出しはされにくいが、
カビゴンやバンギラスには後出しされやすいため、それらを無償で出されてしまうことに対する対策は不可欠。
ここはカビゴンに対して甘える等を打てるブラッキーと比べた際のヘルガーの弱点と言える。
バンギラスに対しても、Lv.50ならば岩雪崩で確1で倒されてしまう。


Lv.50 大文字/追い打ち/吠える/眠る@薄荷の実

追い打ちで狩る対象は、大文字があるだけで十分圧力になることも多いため、噛み砕くを抜く手もある。
その場合、吠えるを持たせると何かと便利。
黒い眼差しコンボへの対策になるのはもちろん、追い打ちともコンボになっていて、
苦手なポケモンの前でも1ターン我慢して吠えることによって、
ヘルガーの目の前にナッシーやムウマと言ったポケモンを強制的に引きずり出し、
そこを追い打ちで確実に仕留めるというコンボが成り立つ。
これは追い打ち+吠えるが併用出来るヘルガーならではの芸当であり、これによって受けサイクルの崩壊を狙える。
噛み砕くが無いことの弊害としては、フーディンやスターミーあたりにはガン受けされてしまうという点がある。
居座りに対する追い打ちぐらいなら自己再生で回復が間に合ってしまうため、
これらのポケモンはわざわざヘルガーから逃げて行く必要が無くなってしまう。
どちらかと言うとゴーストポケモンを強く意識した技構成と言えるだろう。
また、耐久力は落ちるが、眠るを抜いて黄金の実あたりで妥協することで、
噛み砕くと吠えるを両方持たせても良い。
ログ … まさかの火傷昆布


Lv.50 大文字/追い打ち/日本晴れ/眠る@薄荷の実

ヘルガーは炎ポケモンとして見てもファイヤーに次いで特攻が高いため、
低レベルであっても日本晴れ+大文字で十分な決定力を出すことが出来る。
前述した噛み砕くの特防ダウンからの大文字と同じく、
55サンダーを超高確率2発、食べ残しの無い55カビゴンを超高確率3発など。
パルシェンに至っては、Lv.52まで上から確1で倒すことが出来る。
しかもサンダーに対しては、メイン技が雷であれば、日本晴れの効果で命中率を下げられるので、
上振れればLv.50でありながら55サンダーに勝ててしまうこともある。
対面からはやや厳しいものの、サンダー側は少なくとも後出しするような余裕はとても無いと言ってしまって良い。
また、この型はガラガラと相性が良く、ガラガラの苦手なナッシーやパルシェンを追い打ちで狩れる他、
日本晴れによって水技を半減出来るようになるため、ガラガラにとって擬似的に光の壁のような効果ももたらすことが出来る。
ガラガラ+ヘルガーのコンビについては2011年に書いたこちらの記事も参照されたい。
サンプルでは眠る+薄荷の実としているが、ここも眠るを抜いて黄金の実を持たせ、
噛み砕くや吠える、泥棒、どくどくなどを持たせても良い。
パーティ … ガラガラガルーラWA(2020)
パーティ … サンダーエレブーWA(2012)
パーティ … ガラガラHA(2011)
ログ … 日本晴れから55サンダーを突破
ログ … 日本晴れから55サンダーを突破2
ログ … 大文字単発でもサンダー+パルシェンに刺せる
ログ … 日本晴れでガラガラをサポート
ログ … 唯一邪魔なナッシーを狩る
ログ … 唯一邪魔なナッシーを狩る2
ログ … 追い打ち泥棒ヘルガー


Lv.50 大文字/噛み砕く/眠る/寝言@ピントレンズ

概論に書いたように、追い打ちに拘らず、単に高い特攻と優秀な攻撃範囲を生かした、
大文字+噛み砕くだけで攻めても、十分裏から決定力を出せる場合がある。
あとは眠る+寝言で防御的に扱うことによって、ナッシーやムウマはもちろん、
フーディンやルージュラと言った地味に受けづらいところまでも完封してくれたりする。
パルシェンも冷凍ビームなら受け続けることが出来るし、
低レベルのファイヤーにも、大文字を半減しながら上から噛み砕くで押すことが出来るのでかなり流せる。
あとは寝言で試行回数を稼げば、例によって噛み砕くの特防ダウンからの超火力大文字で崩しが狙える。
完全にサポート役というわけでもないのでレベルも自由度があり、エースでこのような型を使ってもいぶし銀的な強さを出せる。
やはりバンギラスあたりにはド起点にされてしまう点には注意。
パーティ … ツボツボHA(2012)
パーティ …  バランス編成(2011)
パーティ … バランス編成(2010)
ログ … 寝言でフーディン+フシギバナをガン受け
ログ … 本気を出したヘルガー
ログ … パルシェン+サンダーを2タテ
ログ … 低レベルのファイヤーにも受け役割を持てる


Lv.55 大文字/ソーラービーム/日本晴れ/眠る@奇跡の実

金銀ではエンテイと共に、ソーラービームを覚える貴重な炎ポケモンでもある。
これをやるなら完全にアタッカーとしての運用になるため、基本的にレベルは55となるだろう。
エンテイより火力が高く、様々な水ポケモンを上から2発で倒せるほどの火力が出るため、
日本晴れと併用で、完全タイマンですら勝ててしまう水ポケモンはかなり多い。
特筆すべきは対スイクンで、Lv.55ならば、51スイクンまでも確2で倒せるため、タイマンで勝てる。
バンギラスも高確率2発で、流石にタイマンは無理だが、
Lv.55なら岩雪崩を高確率で耐えるようになるため、後出しに対しては高確率で殴り勝てることになる。
一応55スターミーぐらいなら、Lv.50でも確2で倒すことが出来るが、
自己再生を連打されて日本晴れを切らされるという動きを取られてしまう。
Lv.55なら自己再生2回に対して超高確率3発で倒せるので、日本晴れが切れる前に突破することが出来る。
また、Lv.50でメイン技が波乗りのスターミー相手には、ギリギリ対面からでも有利が取れて、
後攻にはなるが、日本晴れ→眠る→ソーラービーム連打の動きで勝つことが出来る。
ただし持ち物が奇跡の実の場合、上から電磁波でこれを誤作動させられてしまう危険性があるため、
ここをケアするなら敢えて薄荷の実にしておくという手もある。
日本晴れ+大文字の火力はバクフーンと同じで、55食べ残しカビゴンを確3、その他等倍のポケモンはほとんど確2。
注意点としては、悪技を持っていないため、他の炎ポケモンと同様、フーディンに受けられてしまう場合がある。
パーティ … ウインディグランブルヘルガーTA(2021)
パーティ … 炎QA(2020)
パーティ … 悪QA(2018)
ログ … 日本晴れ+ソーラービームで水に勝つ
ログ … 日本晴れ+大文字+ソーラービームでライコウにもスイクンにも勝てる


Lv.50 大文字/追い打ち/起死回生/堪える@気合のハチマキ

武闘派ヘルガーその1。攻撃種族値90からの堪える+起死回生は裏択と呼ぶにはあまりに強力で、
他の型ならほぼ完封されてしまうハピナスやバンギラスを上から確定でワンパンすることが出来てしまう。
他のポケモンは2倍弱点程度ではなかなか一撃では倒せないが、
一応黒帯を持たせれば同レベルのポリゴン2ぐらいなら倒せるようになる。
また、大文字で一発削りを入れておくことで、50カビゴンも起死回生で倒せるようになる。
起死回生は、シンプルに大文字や悪技との属性的な相性が良いので、
普段これらを止めて来るような相手に必然的に刺さりやすくなっている。
追い打ちの枠は噛み砕くなどでも可。
持ち物も先述した黒帯や、状態異常対策で奇跡の実などでも。
ログ … 起死回生でカビゴンやゴローニャを瞬殺


Lv.50 大文字/追い打ち/カウンター/吠える@黄金の実

武闘派ヘルガーその2。物理攻撃に弱いので、カウンターを覚えるというだけでも恐ろしい。
物理耐久が低いとは言え、55カビゴンの捨て身タックル一撃で倒れてしまうほどではないため、
そこにいきなりカウンターを決めれば、耐えられてもそのまま大文字でトドメを刺して勝つことが出来てしまう。
50カビゴンののしかかり程度になると弱すぎて、カウンターしても大文字を耐えられ、眠るで復活されてしまうので注意。
逆に属性一致で弱点を突いて来るような技は強すぎて耐えられないことが多い。
ハガネールの地震程度でようやく、超高確率でギリギリ耐えることが出来る。
(そもそもハガネールには直接大文字を打てば良いが。)
バンギラスの岩雪崩でも確定で倒されてしまうので注意。どちらかと言うと対カビゴン的な側面が強い。
他の技は自由で、サンプルではカウンターを読まれて鈍いを積まれた際の対策として吠えるを持たせたが、
カウンターを決める際にゴッソリHPを削られることを利用して、上記の堪える+起死回生と併用するという手もある。
ログ … カウンターでケンタロスを瞬殺


Lv.55 大文字/噛み砕く/どくどく/吠える@食べ残し

昆布なんかをする場合の一例。正直適当。
連打しやすい噛み砕くがあるおかげで、メイン技をPPの少ない大文字で採用出来るのは利点と言えるかも。
これに限らず、カビゴンに受けられやすいポケモンなので、どくどくの通りは良さそうだ。


<対策例>

・カビゴン
色々とセールスポイントを並べたが、それでもヘルガーが一線級にまでは躍り出られない要因としては、
第一に、そもそもカビゴンに弱いという点がある。
火力は炎ポケモンの中ではファイヤーに次いで高いが、そのファイヤーですらカビゴンの突破には苦労ぐらいなので、
いわんやヘルガーをや、である。
カビゴン側からしたら、噛み砕くの特防ダウンと、カウンター、起死回生といった隠し球に注意したい。
55カビゴンでいきなり捨て身タックルや地震を打ってしまうとカウンターでマズいので、
鈍いを1回積んで様子見するなどしておくと万全。
また、カウンターは寝言で発動した技には無効なので、眠る+寝言で戦うのも有効。
50カビゴンののしかかり程度なら、1回カウンターされたぐらいでは大文字圏内に入らないので、
のしかかり→地震という動きなら安全に倒せる。ただし、堪える+起死回生を決められると無理なので、
鈍いを持っていたら1回積んでおいたり、序盤にサイクルしながら技構成を炙り出すなどしたい。

・ハピナス
ヘルガー単体を止めるにはカビゴン以上に安全。
ヘルガーがハピナスを倒すとしたら、起死回生か、プレゼントに対するカウンターぐらいである。
プレゼントは大ダメージを与えられるが、ギリギリ耐えられることもあるため、そこへのカウンターには注意。
また、カビゴンと違ってHP満タンでも起死回生で一撃で倒されるため、これも技構成をある程度炙り出したい。
なお、ハピナス側もプレゼントを持っていないとヘルガーへの打点には乏しい場合が多い。
先制のツメ+地球投げならいずれ突破出来るが、それも無いような場合、
ヘルガーが眠るを持っているとPP戦になり、最悪PPで負けてしまうという危険性がある点に注意。

・バンギラス
ここまでにも何度も名前を挙げて来たが、基本的な炎技+悪技の組み合わせを完封することが出来る。
何度も受けようとする場合は、火傷に注意というぐらいか。
ヘルガーがLv.50なら、岩雪崩で確1で倒せるため、カウンターすら警戒する必要が無い。
レベルが高くて、岩雪崩をギリギリ耐えられそうなら、念のため冷凍ビーム等で少しだけ削って圏内に入れれば安全だろう。
最も注意すべきは堪える+起死回生で、ハピナスと同じく確1で倒されるばかりか、
バンギラスがフルアタの場合、堪えるを使われるのを分かっていても止められない危険性がある。
対処法のひとつとして、爆裂パンチを打つという手があって、
ヘルガーが奇跡の実や苦い木の実を持っていない限り、
堪えるが成功しても混乱して、次のターン50%の確率で起死回生を失敗して自傷で倒せるようになる。
また、バンギラスの後ろにヘルガーに先制出来るポケモンを1匹用意しておくことで、
万が一堪えるを決められてしまった場合でも対処が可能。
ヘルガーが高レベルだった場合、日本晴れ+ソーラービームを打って来る可能性が高いので注意。
バンギラスの特殊耐久をもってしても、上から高確率2発で倒されてしまうため、後出しが間に合わない。
基本的には、低レベルのヘルガーを封じる役と考えておいた方が良いだろう。

・キングドラ、カイリュー、ドククラゲ、ギャラドス、マンタイン
マイナーではあるが、ヘルガーに対するキラー性能が極めて高いポケモンたち。
まず、大文字への耐性はもちろん、エースで使われるソーラービームも等倍以下に抑えることができ、
噛み砕くは等倍で食らってしまうものの、いずれも特殊耐久が高いため、簡単には倒されない。
その上で、水技なり高火力の物理技なりで致命傷を与えることが出来る。
意識して入れるようなことはそうそう無いが、たまたまパーティにこれらのポケモンが居たら、
相手のヘルガーは怖くないと思って良いだろう。
なお、ドククラゲと同じ属性にハリーセンも居るが、特殊耐久が低すぎて普通に日本晴れ+大文字に勝てない。

・リザードン、バクフーン、エンテイ、ウインディ、ブーバー等
地震や格闘技を持った炎ポケモンも、ヘルガーにかなり強く出ることが出来る。
やはり大文字+ソーラービームはいずれも半減することができ、返しの物理技で致命傷を与えられる。
特殊耐久は高くなく、眠るを持っていないポケモンも多いと思うが、
これらのポケモンは相手からしても受けづらいはずなので、そこは速度勝ちを狙おう。
ここに挙げた中では、リザードン・バクフーン・エンテイは同レベルならヘルガーに先制も取れる。
ブーバーはヘルガーより遅いので、上からの噛み砕くに注意。

・プテラ
上記の水+飛行や、炎+飛行ポケモンと同じ条件。
やはり大文字半減、ソーラービーム等倍で、上から目覚めるパワー岩などで致命傷を与えることが出来る。
カウンターに注意というのと、上記の炎ポケモンたちよりも更に特殊耐久は低いので、
何度もサイクルして噛み砕くを当て逃げされる流れにも注意。

・スイクン、シャワーズ
ソーラービームこそ抜群で食らってしまうものの、その他には基本的に盤石な水ポケモン。
特殊耐久が高いため、噛み砕くも基本的に特防ダウンを引かないと受け切られてしまう。
また、いずれも同レベルであれば、ソーラービームすらほぼ2耐えすることが出来る。
素眠りならそれでも3発食らって突破されてしまうが、眠る+寝言なら誤魔化すことが出来る。

・ニョロボン
同じくソーラービームは2発だが、大文字の他、噛み砕くも半減することが出来るため、特防ダウンが少々出ても平気。
あとは、水技だけでなく格闘技でも弱点を突けるため、ヘルガーを倒すのは簡単。カウンターだけ気を付けよう。

・スターミー
噛み砕くが怖いものの、対面から圧力をかけることぐらいは出来る。
また、型サンプルに紹介したように、噛み砕くを持っておらず、追い打ちしか持っていないようなケースもあるため、
そのような場合は自己再生で完封することが出来る。
他の炎ポケモンと違って命中安定のサイコキネシスを無効化されてしまうため、
ハイドロポンプ+サイコキネシスのような技構成の場合、
ハイドロポンプを2連で当てないと噛み砕くで対面からでも負けてしまう確率がそこそこある点には注意。
確実に上を取れるので、堪える+起死回生のような型には刺すことが出来る。
しかも半減出来るため、起死回生に対しては、堪えるでHP1になったのを見てから後出しですら間に合う。
お互いLv.50だとすると、最大威力の起死回生ですらたったの46ダメージしか喰らわない。

・ゴローニャ、サイドン、オムスター
ソーラービームは4倍弱点で言うまでもなく確1なので、それ以外に対する対策。
特殊耐久も低いため、噛み砕くも受からないが、メイン技の大文字に1/4耐性を持っているため、
ヘルガーの一貫を切ったり、追い打ちしか持っていないような場合に受けることが出来る。
ちゃんとした受けにはならずとも、これらのポケモンは攻撃性能が優秀で、
ゴローニャ・サイドンの地震は同レベルのヘルガーなら確1、
オムスターのハイドロポンプも同レベルなら高確率一撃。
また、いずれも起死回生で弱点を突かれるものの、物理耐久が高くて1発は耐えることが出来るため、
対面から堪えるを決められてもそのまま負けには直結しない。
ついでに言うと、サポートにヘルガーを採用しているようなパーティは、
エースがノーマル技1本で、ゴーストに完封されるのを防ぐためという目的であることも多い。
したがって、そのエースのノーマル技に耐性を持ちつつ、同時にヘルガーに対しても強く出られる、
このような岩ポケモンは、パーティや選出単位で刺すことが出来る可能性もある。

・サニーゴ
オムスターと同タイプだが、自己再生を持っているため噛み砕くもある程度耐えることが出来る。
同レベルならば1回特防ダウンが出ただけで確2となり、自己再生が間に合わなくなってしまうが、
ド忘れを持っていればそれも予防することができ、かなり盤石な受けとなれる可能性がある。
なお、噛み砕くに対してミラーコートを狙っても、ミラーコートはエスパー技なので地味に無効化されてしまう。
大人しくド忘れで受ける方向になるだろう。
火力が低く、目覚めるパワー岩で同レベルのヘルガーでも中乱数2発だが、受けに徹していればあまり気にならなさそうだ。

・ブラッキー
Lv.52以上ならば月の光によってヘルガーに対する壁となることが出来る。
同レベルの日本晴れ+大文字は乱数2発で倒れてしまうが、日本晴れ状態ならば月の光で全回復することが出来るため、
大文字のPPを枯らすことを狙える。
ただし、それを読まれてソーラービームや噛み砕くを挟まれることで、逆にこちらの月の光のPPを切らされる危険性もあるので注意。
受けに徹するのではなく、あくまで起点にして黒い眼差し+バトンタッチを狙うなどの動きになるだろう。
どくどくをかけてから月の光で粘って、相手が弱るのを待つという手もある。

・カイリキー
シンプルにクロスチョップでヘルガーを余裕でワンパンすることが出来る。
特殊耐久も高めで、同レベルならば大文字を2耐えすることが出来るため、最低2回は後出し出来る計算となる。
サブ技の噛み砕くを半減出来るため、相手の一貫を切ることも可能。
上記のような「ノーマル技1本のエース+ヘルガー」の組み合わせにも刺せる可能性がある。

・サンダー、ライコウ
何だかんだで上から高火力の電気技を打てるメジャーな電気ポケモンで有利を取れる場合も多い。
ただしサンダーは 単純に10万ボルトでもヘルガーを上から3発で倒せるし、雷ならば2発。
ヘルガー側としては日本晴れで雷の命中率を下げて来た上で、眠る+薄荷の実で10万ボルトを耐えて来て、
日本晴れ状態の大文字2発でこれらを倒すことによって対面から打ち勝つことを狙えるが、
10万ボルトの急所or麻痺、大文字外しなどでそれなりに紛れはある。
また、ヘルガーとしてはタイマンでこのような流れに持ち込むことが狙いであるため、
それよりもサイクル戦が得意な電気ポケモンとしては、なるべくタイマンに持ち込ませずにサイクルを狙うのも有効。
ついでに、上を取れるということは、スターミーと同じように、起死回生に対する退避場としても使える。
特にサンダーは耐性を持っているため、スターミーと同様、後出しで余裕で起死回生を完封することが出来る。
ただしレベル差には注意で、サンダーはヘルガーのレベルが2以上高いと先制されてしまう。
55ヘルガーvs50サンダーまでになると、そもそも上から大文字高確率2発で倒されるため、
サンダーにヘルガーを後出しされた上で負けるというほどである。
その点、ライコウならばどのレベルでも上を取ることは出来る。
ただし、やはり数値が低いので火力負けする危険性はある点に注意。

・ケンタロス、ミルタンク
ヘルガーの攻撃を全く受けられるわけではないが、上から2発で倒すことで、対面からなら対策出来る。
ミルタンクはサンダーと同様、レベルが2以上高いヘルガーには先制されるため無理。
地震ではいずれも確2、ケンタロスの捨て身タックルでも確2、
ミルタンクのリボン+恩返しは、同レベルならばやや高確率で2耐えされてしまうが、
ヘルガーのレベルが少し低ければ確2となる。
やはり、カウンターだけには要注意。逆に堪える+起死回生に対しては、先制出来るため問題無い。
ミルタンクのサブ技が地震の場合、恩返し→地震と動けばカウンターにすら動じなくなる。
リボン恩返しをカウンターされても、同レベルなら確定耐え、ヘルガーがLv.50であっても高確率で耐えた上、
次の地震で確実に倒すことが出来る。
ケンタロスは火力が高すぎる上にHPが低いためこのような動きは出来ないが、
逆に破壊の遺伝子型なら一撃で倒せる上、最低1回は混乱自傷しても打ち勝てるため、75%以上の有利を取れる。

・ガラガラ、ドンファン、ニドクイン等
地面ポケモンvsヘルガーは、際どい場合が多い。
ヘルガーは物理耐久が低いと言えども、同レベルの地面ポケモンの地震なら乱数で耐える場合が多く、
地面ポケモンも特殊耐久が低いので、大文字で上から2発で倒せるという場合も多い。
そんな中、ガラガラやドンファンぐらいの攻撃力があれば、地震でワンパンして確実に勝つことが出来る。
ドンファンは、ヘルガーにレベル差を付けられてしまうと2耐えされる場合が出て来るので注意。
逆に地面ポケモン側のレベルが高ければ、ヘルガーの大文字を2耐え出来る線も出て来るため、
その場合は1回なら後出しする余裕がある。
ニドクインは、今書いたことすべてが逆で、地震の火力はぬるくヘルガーに確定耐えされてしまうが、
逆に特殊耐久が高いため、同レベルであっても大文字を確定で2耐えすることが出来るため、結果的に対面から打ち勝てる。
その他の、ニドキングやサンドパン等の中途半端な数値を持った地面ポケモンはもれなく怪しいため、
しっかりと計算して優劣を弁えておいた方が良いだろう。

・ゲンガー
「ゴーストに無抵抗なエース+追い打ちヘルガー」という組み合わせに対して、
ゴーストポケモン2枚の、いわゆる「ダブルゴースト」で対策するという方法が古来から開拓されている。
ゲンガーに対して出て来るヘルガーに大爆発を当てて1-1交換を決めた後、
相手のエースには今度はムウマで完封するというギミックである。
こちらのパーティの下の方にも解説を書いたので参照されたい。


<その他ルールの場合>

Lv.50 大文字/追い打ち/泥かけ/カウンター@黄金の実
<対応ルール:一撃あり2000>

一撃あり環境においては、ヘルガーはケンタロスやサンダーと言った上位ポケモンの勢いに丸め込まれがち。
セールスポイントがあるとすれば、角ドリルやハサミギロチンを無効化するため、ゴーストタイプの需要が増えるため、
そこを追い打ちで狩れるという点だろうか。
したがって、それらの一撃技をメインとしたエースのサポートとして、ゴースト狩り役としての役割は需要がありそうだ。
ただし、追い打ちは裏を返すと相手の控えポケモンを無償で降臨させてしまうので、
逆にヘルガーをそのポケモンの起点にされかねない。
一応、一撃技への対策としては、命中低下の泥かけ、GB/VC環境において有効なカウンターがある。
基本的には一撃技を打って来るポケモンは、ヘルガーに対してはわざわざ一撃技を打たずとも、
通常攻撃で倒せてしまうことも多いが、
例えばケンタロスの捨て身タックルや地震なら耐えることが出来るため、カウンターはむしろそこに対して役に立つ。
択ゲーにはなるが、身代わりを貼られるのに対しては大文字で余裕で壊すことが出来る。
ケンタロスに対して択ゲーに持ち込めるだけでも十分だろう。
他にはカビゴンと対面した際に、どうせヘルガーは逃げて行くだろうと踏んで、
控えに通る地割れを選択して来た場合なんかにも刺すことが出来たりはする。


Lv.55 大文字/ソーラービーム/日本晴れ/眠る@奇跡の実
<対応ルール:ヒストリア2024>

ヘルガーは一撃無し2000ルールにおいて、最上位クラスではないがその下ぐらいには位置するポジションであるため、
ローカルルールでは禁止されてしまうことの方が多い。
そんな中、ヒストリア2024ルールでは、エースとして採用することが出来る。
エアームドやナッシー、セレビィ、ヘラクロスと言った有力なサポートに対する対面性能が高く、
日本晴れ+大文字は55ライコウでも雨乞いを持っていないと受け切れない。
特筆すべきはソーラービームの火力で、環境に多い55ニョロトノを上からほぼ2発で倒せるため、対面からでも五分を取ることが出来る。
この火力はエンテイには真似出来ない。
ニョロトノ側はハイドロポンプを連打しても日本晴れ状態のヘルガーには勝てないので、地割れを打つことになる。
2発は打てるため、ヘルガー側からしたら結局ほぼ5割を取られてしまうことになるが、
ここにもっと有利を付けたいならば、光の粉を持たせたり、
GB/VC環境において地割れの外しに対して一発で倒すことが出来るカウンターを持たせる選択肢もある。
パーティ … 【ヒストリア2024】ヘルガーヘラクロスWA(2024)
ログ … 【ヒストリア2024】ソーラービームでニョロトノ2発


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