のしかかり

30%の確率で麻痺させる追加効果が非常に強力なノーマル技。
威力85というのはノーマル技の中ではそこまで高いわけではなく、
捨て身タックルや恩返しに比べると威力を抑えた代わりに麻痺狙いとして使うという用法になるのだが、
それでも他の属性の技と比較すると十分な威力である。
ドリル嘴やシャドーボール、地獄車などは威力80なのでそれよりも強い。
その威力と強力な追加効果の両立により、メイン技にもサブ技にもなり得る。
ただし、捨て身タックルと同じくこの技を覚えるポケモンは初代マシン技で覚えるというケースがほとんどであるため、
金銀の遺伝技とは両立不可であるケースも多いので注意。

・カビゴン
自身の十分に高い物理攻撃力と、この技の十分に高い威力により、
捨て身タックルや恩返し・八つ当たりを差し置いてメイン技として使われることがある。
特に、火力そのものよりも追加効果が重要となる低レベルのサポートで使用する際は、
他に比べて圧倒的に持たせることが多いメイン技である。
眠る+寝言と併用して試行回数を稼ぐこともあれば、麻痺を撒きつつ自爆することもある。
Lv.50でこの技を持っているカビゴンが居ないパーティの方が少ないというほどの勢いであり、
これを対策するために奇跡の実や麻痺治しの実を持たせるポケモンも存在する。
腹太鼓と併用する場合は、エースでも十分な決定力が出るためこの技をメイン技とすることがある。
カビゴン:3割麻痺の強さ
カビゴン:寝言で試行回数を稼ぎ麻痺を撒きまくる
カビゴン:麻痺を利用して一方的に倒して自爆で詰める
カビゴン:腹太鼓との併用で十分な火力

・ミルタンク
カビゴンと同じく属性一致メイン技として持たせることがあるが、
こちらは鈍いで決定力を出すことは少なく、単体で使って麻痺撒きサポートとしての意味合いがより強い。
ミルタンク:メロメロと併用でストコン
【城杯ルール】ミルタンク:サポートで麻痺撒き
【リトルカップ】ドードー:麻痺を撒く

・プクリン
この技を自力で覚えるため、甘えると両立出来るという点が、ピクシーとの差別点のひとつになる。
プクリン:ガラガラのサポート

・ブラッキー、メガニウム、フシギバナ
ろくな属性一致技を覚えないポケモンが、不一致でもメイン技として使うケース。
恩返し・八つ当たり等も覚えることが出来るが、麻痺を利用したい場合にこの技が候補に挙がる。
この威力でも剣の舞や嫌な音と併用すればそれなりの決定力を出すことが出来る。
ブラッキー:鈍いを積んで決定力&麻痺

・カイリキー、ギャラドス、ドンファン、ヌオー
サブ技として使われるケース。それぞれ、属性一致メイン技と相性の良いポケモンが、麻痺撒きを兼ねて使う。
試行回数を稼ぐため、眠る+寝言と併用することが多いが、鈍いとの併用でも密かに決定力を出せる。
因みにドンファンとヌオーは遺伝技であるため、期間限定の配布タマゴ技であるアンコールや腹太鼓とは両立不可。
カイリキー:寝言と併用でスターミーを突破
ギャラドス:寝言と併用であやみがスターミー+ガラガラ対策

・ハガネール、ブースター、サワムラー、エビワラー
上記のように眠る+寝言で使われることは少ないが、これもサブ技として使われることがある。
サワムラーとエビワラーは特に、追加効果を期待出来る貴重な技である。初代マシン技であるためカポエラーは覚えない。
ハガネールはメイン技の地震との相性自体も良いが、麻痺を撒きつつ爆破の機会を窺うことも出来る。
ハガネール:サンダーを受けつつ麻痺で形勢逆転
ハガネール:岩雪崩と併用で麻痺からの怯み事故狙い
ブースター:鈍い+バトンタッチと併用
エビワラー:破壊の遺伝子と併用でフシギバナを2発

・ニョロボン、ニョロトノ、キングラー
水ポケモンが、無差別破壊コンビネーションであるこの技をサブ技に持ち、腹太鼓や剣の舞で物理決定力を出すケース。
火力を出すために捨て身タックルや恩返しor八つ当たりの方が採用率が高いが、麻痺を利用したい際にはこの技を使う手もある。
序盤ではサイクル戦で苦手なポケモンに対してこの技で麻痺を狙い、
麻痺を引いたら次のサイクルで腹太鼓や剣の舞で一気に畳み掛けるという戦術が採れる。

のろい

使用するポケモンの属性によって効果が全く変わるという、極めて特殊な技。
また、悪足掻きを除けば、技タイプすら設定されていない唯一の技である。
技タイプが無いため、この技に対してテクスチャー2を使った場合は失敗する。
この技はどくどくや眠る等のように、例外系以外の全てのポケモンが技マシンで覚えることが出来る。

ゴーストタイプのポケモンがこの技を使った場合、
自分の体力を半分削る代わりに相手を呪い状態にするという効果がある。
呪いのダメージは「自分のターンの最後」に発動するため、
後攻でかけたり、交代際の相手にかけてもそのターンにはダメージが発動しない点に注意。
つまり、この技を打っているだけでは、交代するだけで無効化されてしまうため、相手が居座る際を狙って使う必要がある。
また、同じく体力の半分を削る腹太鼓と違って、削った結果自らが瀕死になる場合でも使うことが出来る。
すなわち、大爆発などと同様に、自主退場技として使うことも可能。
この場合、先制で身代わりを貼れるポケモンを後続に控えさせておけば、起点を作りやすくなるだろう。

ゴーストタイプ以外のポケモンがこの技を使った場合、自分の攻撃・防御の2つの能力を上げ、素早さを下げる技になる。
後の世代では、このように複数の能力を上げたり下げたりする補助技は決して珍しくないが、
金銀ではそのような性能を持つのはこの技と、原始の力の追加効果だけである。
攻守一体となるため非常に優れた積み技であり、影分身と共に誰でも使うことが出来る積み技でもあるため、
決定力を出すためにこの技を使うポケモンはかなり多く、
2000(一撃無し)ルール全体においても非常に重要となる技のひとつ。

・カビゴン、サイドン、ベトベトン
元々の素早さが遅いため、この技による素早さダウンをあまり気にせず使うことが出来るポケモンの例。
単純に攻撃力と防御力が上がるだけの技として使えるため、非常に強力な積み技となる。
特に攻撃力の高いポケモンは、この技を1回積むだけでメイン技で多くのポケモンを2発で倒せるようになることも多い。
カビゴンは特に、ミラーマッチにおいていかにこの技を相手より先に多く積み、ダメージを与えるかが非常に重要なカギとなる。
カビゴン:積んで行くだけでフルアタを完封出来る
カビゴン:並のポケモンの剣の舞には打ち勝てる
カビゴン:麻痺サポートを受けて上から積む
カビゴン:低レベルでも十分に全抜きが可能
カビゴン:大爆発も耐えながらの全抜きが可能
カビゴン:自爆で岩ポケモンと1-1交換出来るようにする
カビゴン:剣の舞+バトンタッチ対策になることがある
カビゴン:すぐ殴らずに積んで時間を稼ぐことによって敵のリフレクターを切らす
カビゴン:わざと積むことで相手をビビらせて早く自爆させる
カビゴン:わざと積むことで相手にも鈍いを積ませて別のポケモンで先手を取れるようにする
サイドン:相手との積み合いの中で交代しアンコールを決める
サイドン:カウンターと併用してカビゴンを突破
サイドン:先制のツメと併用で事故らせる
ベトベトン:大文字でエアームドを撃退出来るので吹き飛ばされずに積める

・ミルタンク、ガルーラ、プテラ、ケンタロス、ヘラクロス、ピジョット、キリンリキ、オドシシ
元々の素早さが高いため、この技を1回使って1段階素早さが下がっても、
ある程度遅いポケモンには先制出来るというポケモンの例。
1回積んでも先制出来る相手との交戦の際は、上記の元々遅いポケモンと同じく、素早さダウンのデメリットを受けないため、
これもやはり、攻撃力と防御力が上がるだけの非常に強力な積み技として使うことが出来る。
ここに挙げたポケモンは少なくとも全員、1回積んで55カビゴンには先制が可能。
ミルタンクやケンタロスは、この技によって同レベルのガラガラにタイマンで勝てるようになる。
ガルーラやプテラはこの技を吠えるor吹き飛ばしと併用することが出来る。
お互いが吠えるor吹き飛ばしを選んだ場合は後攻になったポケモンが成功するため、
この技で素早さが下がった状態で使うことで、相手のエアームド等の吹き飛ばしを阻止することが出来るというコンボが成り立つ。
ミルタンク:ミルク飲みで回復しながら積んで全抜き
ミルタンク:防御UPにより大爆発を耐えながら攻撃UPを活かして後続まで牛蒡抜き
ミルタンク:防御UPにより破壊の遺伝子ケンタロスも止めながら起点に出来る
ケンタロス:攻撃力・防御力・素早さの全てのステータスを活かしてガラガラにタイマンで勝てるようになる
ガルーラ:吠えると併用して積み合いの末に相手だけを一方的に退場させるコンボ
ガルーラ:1回積んで50ガラガラや55カビゴンに先制しつつ倒す
ガルーラ:1回積むことで身代わりが相手の物理技を耐えるようになる
ヘラクロス:1回積めば目覚めるパワー岩で55サンダーを2発
ヘラクロス:リフレクター対策になる
ヘラクロス:わざと後手になりつつ最終ターンの火力を増すことで判定勝ち狙い
プテラ:1回積んでバンギラスに先制しつつ地震2発で倒せる
キリンリキ:雷で麻痺させてから積んで先制で倒す
オドシシ:怪しい光と併用で積み合いを有利にして突破
ピジョット:1回積んでカビゴンに先制かつ身代わりがのしかかりを耐えるようになるかつ捨て身タックル2発で倒せるようになる
オオタチ:ド忘れと併用して守りを固めてから積んで倒す
オオタチ:気合溜めと併用で急所に当てて超火力を出す

・カイリキー、リングマ、ポリゴン2、バンギラス、カイリュー、ブラッキー、メガニウム、ハピナス等
その他、物理技をメインとするポケモンで、この技によって火力を出すことがあるポケモン。
ポリゴン2・ブラッキー・メガニウム・ハピナスはこの技を再生回復と両立することができ、
手軽に回復しながら積んで行き決定力を出すことが出来る。上記のミルタンクも同様。
ポリゴン2はこの技をテクスチャー・テクスチャー2と併用することが出来る。
すなわち、この技をゴーストタイプとその他のタイプの両方の使い方が出来る唯一のポケモンである。
更に、ゴーストタイプの使い方をした場合、半分削った体力を自己再生で回復出来る唯一のポケモンでもある。
テクスチャーでゴーストタイプになるには、悪夢を持たせておくことで可能となる。
ハピナスは、素の攻撃力は極めて低いが、それでもこの技を使うことで捨て身タックルなどで決定力を出せるようになる上、
弱点である物理攻撃も耐えられるようになるため、思わぬ決定力を発揮出来ることがある。
ポリゴン2:電磁波と併用することで積んでも先制&2回積めば恩返しで多くの相手を2発で倒せる
ポリゴン2:1枚残しの際に大爆発で処理されないよう防御を上げる
ポリゴン2:テクスチャー2と併用で2通りの使い方をする
リングマ:相手がこの技を持っていなければエアームドすら起点にして全抜き出来る
ハピナス:ハピナスの攻撃力でも積めば全抜きが可能になる
ラッキー:ラッキーパンチと併用して捨て身タックルの火力を出す
カイリキー:麻痺サポートを受けることで積んでも先制が出来る
カイリキー:麻痺サポートを受けることで積んでも先制&更に大爆発も耐えるようになる
カイリキー:先制のツメと併用でスターミーとフシギバナを強行突破
カイリキー:高速移動サポートを受けることで1回積んでも先制
ブラッキー:のしかかりとの相性の良さ
メガニウム:宿木のタネと併用してカビゴンに対する要塞と化す
バンギラス:ピントレンズを持たせて急所で超火力
サニーゴ:ド忘れと併用して守りを固めてから全抜き
カポエラー:あまり素早くなく耐久力のあるポケモンにはこの技が向いている
ヤドキング:耐久力を活かしてPPを切らし相手のアンコールを無効化して全抜き
【リトルカップ】ラッキー:耐久力を活かし捨て身タックルで全抜き
【ドラフト対戦】スリーパー:耐久力を活かし捨て身タックルで全抜き
【ドラフト対戦】スリープ:耐久力を活かし恩返しで全抜き

・パルシェン、フォレトス、ゴローニャ
相手のカビゴンに対し、大爆発の圧力を利用して流すポケモンは、
カビゴンがこの技を使ったらこちらも攻撃・防御ランクともに追い付くためこの技を使う必要がある。
そうでないと、大爆発で倒せなくなってしまい、圧力にならず、居座られて一方的にこの技を積まれてしまうからである。
パルシェンはたとえ物理技が大爆発だけでも、カビゴンのこの技に合わせるためだけにこの技を持たせる場合が少なくない。
パルシェン:相手のカビゴンとこの技を積み合っていつでも大爆発出来るようにする
フォレトス:寝言カビゴンをガン受けしつつ最後に爆破で処理
ゴローニャ:吠えるとのコンボ&最後に大爆発で詰ます

・エアームド
その他、カビゴンを受け続けるために、攻撃・防御ランクを合わせるため上記と同様この技を持たせることがあるポケモン。
上記の吹き飛ばしとのコンボも可能であるため、微力ながら相手によっては脅威となる場合もある。
エアームド:地震カビゴンをガン受け
エアームド:不思議な木の実でPPを増やせば寝言+鈍いにも対応

・フリーザー、スイクン、ライコウ、エンテイ、ウインディ、キングドラ
特殊技をメインとするポケモンが、サブ技に物理技を持たせ、この技で火力を出すというケース。
ここの挙げたポケモンは全体的に素早さも高く、1回積んで少なくとも55カビゴンには先制することが出来る。
また、キングドラ以外は吠えるとのコンボも可能。
ウインディは、この技を神速と併用することが出来る。
下がってしまった素早さを完全に無視して、先制攻撃が出来るという、攻略本にも載っているような基礎的なコンボのひとつ。
フーディンに対しては、この技を後攻で使った次のターンに先制で神速が打てるため、
アンコールを回避して攻撃するという攻略が出来る。
ウインディ:神速と併用でフーディンにアンコールされず突破&そのままカビゴンを倒す
ウインディ:捨て身タックル+神速と併用で麻痺しながら決定力を出せる
エンテイ:吠えるとのコンボでカビゴンを起点にして全抜き
エンテイ:2回積むと50ガラガラの剣の舞+地震を耐える&引っ込めることで素早さダウンを解除
エンテイ:1回積んで50ナッシーにも先制
フリーザー:吹き飛ばしとのコンボでミルタンクを起点にして全抜き
フリーザー:攻撃UPで敵を倒せるようになると同時に防御UPで敵の攻撃も耐えるようになる

・ドンファン、ピクシー
この技を、アンコールと併用出来るポケモンの例。ドンファンは期間限定の配布タマゴ技でのみアンコールを使用可能。
上記のように、この技を使うポケモンを受ける際は、同じくこの技を持たせるという対策法があるが、
それに対しアンコールを持つことで相手を一方的に詰ませることが出来る。
結果、相手はこの技を使うことは出来ず、自分だけが攻撃・防御ランクを上げて行くことが出来る。
ピクシー:アンコールと併用で相手の動きを縛りながら積む
ドンファン:アンコールと併用で相手の動きを縛りながら積む

・オドシシ、オオタチ、グランブル
その他、マイナーなポケモンでもこの技を持てば手軽に決定力を出せるようになる。

・ゲンガー、ムウマ
ゴーストタイプとしてこの技を使うポケモン。
相手が居座らないと効果が発揮出来ない割に、HPを半分も削るというリスクが大きいため、積極的に採用されることは少ない。
また、自主退場技として見た場合も、元々これらは滅びの歌や道連れといった技を得意としているため、間に合っている。
どちらも黒い眼差しと併用することが出来るため、相手を逃げられなくして確実に体力を削れるようにしたり、
どちらも悪夢と併用することが出来るため、眠るで粘って来る相手に更に悪夢をかけて1ターンに体力を1/2も削るといったコンボが可能。
ムウマはこの技を痛み分けと両立することが出来る唯一のポケモンであり、
カビゴン等のHPが高いポケモンを狙えば、この技で減った体力を一気に回復出来て何度も使うことが出来るようになる。
ゲンガー:食べ残しと併用で複数回使う&最後に残ったポケモンを詰ませる
ムウマ:眠ると併用で削った体力回復


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