最終更新日:'25/2/2  最終チェック日:'25/2/2
我流・個別分析 <プクリン>

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<概論>

合計種族値の約1/3をHPが占めているという、極端なステータスを持つポケモン。
一般に防御や特防よりもHPの種族値が高いほうが耐久効率は良いため、合計種族値425という割には体感的には高さが感じられる。
とは言えど、実際には防御45、特防50。結局はせいぜい、どちらもリザードンあたりと同等の耐久力であり、そこまで高いとも言えない。
何よりも痛いのが、HPが高い以外は耐久力含め全ての面でピクシーに負けてしまっているということ。
更には覚える技も、せっかく全ポケモン中7位に入るほどの豊富さでありながら、悲しいほどピクシーと被っており、
その点でもピクシーとの差別化が難しい。
そんなピクシーと差別化する方法は主に3つ。1つ目は、単純にピクシーには使えない技を使うこと。
これはかなり限られ、全ての技を洗い出しても滅びの歌・騙し討ち・金縛りのたった3つしか無いのだが、
滅びの歌と金縛りは有効な用途もあるので、型サンプルを参照されたい。
2つ目は、「ピクシーには両立出来ない技を両立させる」という方法。
捨て身タックルとのしかかりは、ピクシーは初代技マシンで覚えるため、金銀の遺伝技等とは両立が出来ない。
それに対し、プクリンはこれらの技を自力で覚えるため、ピクシーには出来ない甘えるやプレゼント、天使のキッス等との両立が可能。
3つ目は、「耐久は低いがHPは高い」という点を生かし、
反動ダメージを惜しまず捨て身タックルを連射したり、ピクシーよりも反射ダメージを期待出来るカウンターや我慢を使うこと。
ただし宿木のタネに対しては、HPが高いと相手の回復量が増えてしまい、逆に不利になるというデメリットも孕んでいる。
因みに、♂:♀比率が1:3であるため、BFFFという個体値で♀で使えるという点はピクシーと同じ。
上記のようなピクシーとの差別化さえ出来ていれば、技は豊富であり、攻撃面の数値も最低限あるので仕事には困らない。
攻撃種族値70というのは、鈍い+捨て身タックルまですれば決定力を出せる数字だし、
特攻種族値75というのも、大文字や雷で弱点を突けば役割破壊に足る数字である。
ガラガラと同速という素早さの低さに気を付けて使えば、メジャーポケモンとの戦いもある程度こなせるだろう。
なお、ピクシーと違って指を振るは覚えない。間違って指振りルールにエントリーしてしまわないよう要注意だ。(?)


<実戦的ステータス>

タイマン性能■■■□□□□□□□ 出番の多さ■■■■□□□□□□
複数対決性能■■■□□□□□□□ 使い方の多様性■■■■■□□□□□
対カビゴン性能■■■■■□□□□□ 不利な相手への対抗力■■■■□□□□□□
対その他の一線級■■■□□□□□□□ 個人的総合評価■■■□□□□□□□


<優劣関係>

格好の餌ハピナス パルシェン
割と有利ミルタンク カビゴン エアームド フォレトス ムウマ
場合によるハガネール スイクン ライコウ ケンタロス ナッシー フーディン
割と不利ガラガラ スターミー サンダー ファイヤー ゲンガー ゴローニャ ヘラクロス
天敵カイリキー バンギラス フシギバナ


<防御面>

55食べ残し5550黄金の実50
55サンダーの雷微低確率2発高確率2発確2確2
55ライコウの10万ボルト超高確率3発確3確3超低確率2発
50パルシェンの冷凍ビーム確5超高確率4発確4低確率3発
50スターミーの波乗り微高確率4発確4低確率3発超高確率3発
55フーディンのサイコキネシス確3確3超低確率2発中乱数2発
50ナッシーのサイコキネシス確4微低確率3発超高確率3発確3
55ゲンガーの10万ボルト超低確率4発確4確4高確率3発
50ハピナスの冷凍ビーム乱数8-11発乱数6-7発乱数6-8発乱数5-6発
バンギラスの噛み砕く微低確率4発確4超低確率3発超高確率3発
バンギラスの岩雪崩低確率3発確3確3確3
55カビゴンの捨て身タックル低確率2発微高確率2発確2確2
50カビゴンののしかかり高確率4発確4低確率3発超高確率3発
50ヘラクロスのメガホーン確3超低確率2発高確率2発確2
50エアームドのドリル嘴乱数5-7発確5超低確率4発確4


<技候補>

捨て身タックル
のしかかり
属性一致メイン技。鈍いを積めばそれなりの火力。特に捨て身タックルは、
反動への耐性でHPの高さを活かせるという点でピクシーとの差別化を図れる。
また、これらの技は甘えるやプレゼント等と両立出来るという点でも、ピクシーと差別化可能。
もちろん恩返しも覚えるが、せっかくプクリンを使うからにはこのどちらかを利用したい。
ピクシーやハピナスと同じく、サポートに徹する場合はこれらの一致技を全く持たせない場合も。
鈍い上記の属性一致技を強化するために、エースなら欠かせない技。
滅びの歌ピクシーが覚えない貴重な技。拘束技は覚えないが、交代促進や1匹残し対策などに使える。
甘えるサポートの意味合いが強いが、エースでも物理とのタイマンにおいて役に立つ。
ピクシーと違って捨て身タックルやのしかかりと両立出来るという点で、プクリンにとっては重要な技。
カウンター
我慢
ピクシーより低い防御・特防と高いHPを活かせるので、技以外で差別化を図れる貴重な手段。
どちらも、甘えるや滅びの歌などの遺伝技とは両立不可なので注意。
天使のキッス甘えると同じく、捨て身タックルやのしかかりとの両立でピクシーとの差別化が可能。
マイナーな技だが命中率は75%と眠り粉と同じだけある。
身代わりや電磁波など初代マシン技とは両立不可なので注意。
メロメロ攻撃個体値を4下げるだけで♀で使えるため、この技を使いながら物理技で攻めることも可能。
ただしピクシーにも全く同じことが出来るため、差別化にはならない。
金縛りピクシーが覚えない貴重な技。使うとすれば電磁波とのコンボが有力。詳しくは型サンプルにて
プレゼントメイン技としてもサブ技としても。一部の敵に通る強力な技。
後手にはなるものの、ナッシーやパルシェン、ブラッキーあたりを一撃で倒せる可能性があるのは大きい。
これも捨て身タックルやのしかかりと両立出来るのがピクシーとの差別点になる。
大文字
火炎放射
サブ技候補。特殊型のメイン技としても。鋼、ヘラクロス、ナッシーなど幅広い相手に通る。
特攻はハピナスと同じでカビゴン等より高く、ヘラクロスを2発で倒したり出来るのがポイント。
爆裂パンチサブ技候補。カビゴンやミルタンク等のノーマルや、バンギラスを意識したい場合に。

電磁砲
サブ技候補。エアームドやパルシェン対策の他、麻痺を狙える。
電磁砲は、麻痺を撒きたいが両立の関係で電磁波を使えないという場合に。
冷凍ビーム
吹雪
サブ技というよりは特殊型のメイン技候補。劣化ハピナスのようになってしまわないよう注意。
シャドーボール
サイコキネシス
夢喰い
バブル光線
花弁の舞
その他、ニッチなサブ技候補たち。
攻撃種族値は70、特攻種族値は75あるので、弱点を突けばそれなりのダメージ。
バブル光線や花弁の舞は流石に威力が低いので4倍弱点狙いか。
凍える風何故かププリンの時にしか技マシンで覚えないため、遺伝技と同様の両立不可の弊害がある。
逆に言えば、これを捨て身タックルやのしかかりと両立出来るのが、ピクシーとの差別点になる。
のしかかりとは追加効果の方向性が被っているので、両立したところで効果は薄そうだが…。
日本晴れ
ソーラービーム
晴れパのサポートとして。もちろん大文字との併用も可。
滅びの歌と併用出来る貴重なポケモンで、晴れを残しながら自主退場するという芸当が出来る。
眠る技枠が足りないが、そこをグッと我慢して回復するのも大事。
特にプクリンは相手が捨て身タックル等の反動技を使って来た場合に大きな反動ダメージを与えられるので、
一度全回復することによってそれを更に倍増させられるのは、相手にとってかなり響く場合がある。
寝言寝ながらのしかかりや甘える、プレゼントあたりを振りまくのもアリかも。
電磁波
リフレクター
かなり便利な補助技で、ぜひ持たせたいのだが、これを持たせると滅びの歌や甘える、
天使のキッス等が両立出来なくなってしまい、一気にピクシーとの差別化が難しくなる。
歌うこれも便利な補助技だが、ピクシーにも出来る。
上記の技と違って甘えるやプレゼントと両立出来るが、残念ながらそれはピクシーにも出来る。
どくどく
まもる
同じくだが、滅びの歌との相性が良いというのが注目ポイント。
滅びの歌をメインで使う場合に逆にこれらの技が候補に挙がる。
騙し討ちピクシーが覚えない貴重な技。レベル関係にもよるが、
小さくなるを積んだスターミーの身代わりを確定で割れたりする…というぐらいか。


<型サンプル>

Lv.50 大文字/どくどく/守る/滅びの歌@食べ残し

まずは分かりやすく、ピクシーは覚えない技による差別化の例。
滅びの歌は特に有力で、黒い眼差しなど拘束する技こそ覚えないが、
積み技を使った相手を退場させたり、相手の最後の1匹を詰ませるのにかなり強力。
その際に、ムウマでやるように守ると併用すると更に精度が高くなる。
更にどくどく・食べ残しと併用すると相性が良い。
どくどく+守るのコンボはもちろん、滅びの歌は相手を交代に追い込む効果があるので、
どくどくを複数のポケモンにばら蒔きやすくなる。
ムウマで同様のコンボが有名だが、プクリンはムウマのように強力な無効化耐性は無い代わりに、
弱点の少なさにより、「広く浅く」戦えるという特徴がある。
また、残りの1枠で自由に攻撃技を持たせられるのも特長で、
中でもどくどくの効かない鋼ポケモンを撃退出来る大文字を持つというのはムウマには逆立ちしても真似出来ない。
この枠はこの他、冷凍ビームやシャドーボール、捨て身タックル等、物理特殊問わず、
意識したい相手に合わせてセレクトすると良いだろう。
守るの枠を、代わりに甘えるや天使のキッスにしたりする手もある。
甘える+滅びの歌はアンチシナジーではあるが、
滅びの歌を打ってもカビゴンに鈍いを積まれて強行突破されてしまう恐れはあるため、
甘えるはそこを予防することが出来る。
また、天使のキッスがあると、ムウマで有名などくどく+怪しい光のようなコンボを狙える。
運が良ければ突破力を発揮してくれる可能性もあるので侮れない。
なお、滅びの歌は遺伝技であるため、初代マシン技である電磁波やカウンター等とは両立出来ない点に注意。
また、遺伝経路の関係でプレゼントとも両立不可。
ただし、概論にも書いたように、捨て身タックルやのしかかりは、自力で覚えるため両立が出来る。
パーティ … フーディンプテラWA(2024)
ログ … どくどく+守る+滅びの歌コンボ
ログ … どくどく+守る+滅びの歌コンボ2
ログ … どくどく+守る+滅びの歌コンボ3
ログ … どくどく+天使のキッスコンボ
ログ … 大文字+滅びの歌の貴重な使い手


Lv.50 大文字/ソーラービーム/日本晴れ/滅びの歌@先制の爪

滅びの歌を活かした型その2。
リフレクターを残しながら滅びの歌で自主退場し後続を無償降臨させる、というようなコンボが出来れば良かったのだが、
残念ながらリフレクターは滅びの歌と両立不可、光の壁もそもそも覚えない。
ただ、代わりに場に5ターン残る技として、雨乞いと日本晴れなら併用することが出来る。
よって、滅び際に日本晴れを残し、後続の炎ポケモン等に繋ぐというようなコンボなら可能である。
これ自体は他にも出来るポケモンは幾らでも居るが、プクリンはそこに自ら大文字やソーラービームを絡めることも出来る。
ここまで出来るポケモンはプクリンぐらいである(滅びの歌は、水や氷系の使い手が多いので、日本晴れでなく雨乞いしか覚えないことが多い)。
大文字はLv.50でも50ハッサム確1、50ナッシー超高確率2発というぐらいの火力はある。
ソーラービームで53サイドン・52ゴローニャ・52オムスター確1、51ガラガラ確2。
なお、素早さはガラガラやゴローニャと同速という点に注意で、
例えば今書いた「52ゴローニャ」やら「51ガラガラ」には、Lv.50では先制出来ない。
持ち物は適当に、遅いポケモンであるためワンチャン性能を持つ先制の爪にしているが、基本的には何でも良いだろう。


Lv.50 冷凍ビーム/電磁砲/甘える/滅びの歌@先制の爪

滅びの歌のその他の使い方の例。
このように攻撃技を複数持たせて、攻撃範囲を広げながら、1匹残しに対して滅びの歌を狙うのもアリだろう。
電磁波は両立出来ないが、電磁砲なら出来るので、これで麻痺撒きを狙ったり。
他にも歌うや天使のキッスを持たせる等、カスタムはご自由に。
ログ … 滅びの歌+甘えるサポート型


Lv.53 捨て身タックル/電磁波/金縛り/鈍い@食べ残し

ピクシーは覚えない技による差別化その2。金縛りを使った一例。
滅びの歌とは違って自力で覚えるため、全ての技と両立可能なのが利点。
命中率が55%しか無いためかなりの博打になりがちだが、
命中さえすれば、相手の特定の技を使えなくするというのは、かなり強力な効果を持つ。
特に、先制で成功させれば、後攻の相手が縛られた技を選択していた場合、
そのターンは技が失敗し、無駄に1ターン過ごさせることが出来る(金銀ではこのとき悪足掻きは発動しない)。
プクリンは元が遅いため、電磁波と併用するのが良いだろう。
サンプルでは、更に鈍い+捨て身タックルと併用することにより、麻痺撒き司令塔エース的な使い方が出来る他、
金縛りで敵の鈍いや回復技を封じ、その間に鈍いを積んで捨て身タックルで倒すというコンボも狙えるが、
このあたりは拘る必要は無い。
パーティ … 53プクリンHA(2023)
ログ … 電磁波+金縛りコンボ
ログ … 電磁波+金縛りコンボ2


Lv.50 冷凍ビーム/電磁波/金縛り/眠る@薄荷の実

電磁波+金縛りコンボだけでも独自性があるので、その他は大人しくこのようにサポートに徹しても良い。
敵の強力な技を封じながら倒され、エースの起点を作るという起点作成的な使い方も出来なくはない。


Lv.55 捨て身タックル/大文字/天使のキッス/鈍い@食べ残し

ここからは、概論に書いたうち、「技の両立によってピクシーと差別化する」という手段を取った型を紹介。
まずは天使のキッスを活かした型。これを捨て身タックルと併用出来るという点が、ピクシーとの差別化になっている。
天使のキッスはあまり対戦でよく見る技ではないが、命中率75%で相手を混乱させるという効果は、
命中率90%で相手の攻撃力を上げるリスクも伴う威張るや、
同じ命中率75%で不確定持続ターンを持つ眠り粉が使われていることを考えると、悪くない性能なのではないだろうか。
相手が混乱しているうちに鈍いを積んで、捨て身タックルで押し潰すという作戦である。
また、プクリンの特攻種族値はハピナスと同じ75あり、
大文字で50ナッシー・50ヘラクロス確2、50フシギバナまでも超高確率2発、50パルシェンは等倍でありながら中乱数2発という火力を持つ。
特に対50ヘラクロスに関しては、メガホーンを2発耐えながら大文字2発で倒せるため、タイマンで有利という点は見逃せない。
同様に雷ならば50パルシェン中乱数一撃、55スターミー確2。
麻痺を狙える電磁砲、ゴースト意識のシャドーボール等もアリか。
ログ … 天使のキッス持ちエース型
ログ … 天使のキッス持ちエース型2


Lv.55 捨て身タックル/鈍い/天使のキッス/メロメロ@食べ残し

天使のキッスの混乱に、更にメロメロまで絡めることで、ストコンを狙いながら鈍いで火力も上げるという型。
特攻は活かしていないが、天使のキッス+捨て身タックルの時点で独自性は十分。
メロメロを持ちながら物理攻撃で戦うことになるが、プクリンは攻撃個体値を4だけ下げてBFFFという個体値で♀になるため、
あまり攻撃力を落とさずに♀でメロメロをかけながら物理技を打つことが出来る。
メロメロの枠はこの他、歌うなどの補助技も候補。


Lv.55 捨て身タックル/鈍い/甘える/眠る@食べ残し

天使のキッス同様、甘えるも、捨て身タックルとの併用がピクシーとの差別化になる。
甘えるを持った時点で、ピクシーだと恩返し/八つ当たりしか使えなくなってしまう。
実は、そもそも甘える+捨て身タックルを両立出来るポケモン自体、ドーブルを除けば他にはトゲチック族だけである。
カビゴン等とのタイマンにおいて、まず甘える+眠るで倒されない状況にしておいてから、
じっくり鈍いを積んで決定力を出して行くような動きが可能。
プクリンはHP以外でピクシーに負けていると書いたが、攻撃種族値は同じであるため、
ピクシーの恩返しとプクリンの捨て身タックルの火力の差は、単純にそれらの威力の差だけあるということになる。
鈍いを同じ回数だけ積めば、55食べ残しカビゴンもギリギリ急所待ちに追い込むことが出来る。
その他、鈍い1回の捨て身タックルで55ライコウ確2、55めざ氷サンダー・55カイリキー・55めざ蟲ガラガラ、50カビゴン等を高確率2発、
鈍い3回の捨て身タックルで50エアームドや50フォレトスを確3に持ち込める。
注意点として、この型は実はグランブルとの差別化が難しかったりする。
グランブルは捨て身タックルを覚えないが、攻撃種族値が圧倒的に高いため、恩返しでもプクリンの捨て身タックルの火力を上回る。
素早さはプクリンと同じであり、物理耐久でも上回る。
唯一、特殊耐久ではプクリンが秀でており、サンダーやライコウを捨て身タックルで突破しようとする際に活かせる場合があるが、
それ以外ではグランブルの方が基本的に秀でているという点に注意。
サンプルでは甘えるによって攻撃力を下げた相手を受け切れるよう、眠るを持たせているが、
ここを抜いて大文字などのサブ技や、天使のキッス、歌う等を持たせることで、グランブルとの差別化は容易になる。


Lv.50 のしかかり/大文字/甘える/眠る@薄荷の実

捨て身タックルの他には、のしかかりも自力で覚えるため、一部の技との両立でピクシーと差別化することが可能。
特に甘える+のしかかりを併用出来るポケモンは、ドーブルを除くと他にはニドクインしか居ない。
これらは特にサポートとして使うと便利な組み合わせであるため、低レベルで使うと良いだろう。
自分より素早い物理ポケモンに対しては、のしかかりで麻痺を引いたあと甘えるで弱体化させる、というようなコンボも狙える。
サンプルでは更に、一部のポケモンに対面有利を取れるようになる大文字を持たせたが、この枠はご自由に。
ログ … のしかかり+甘えるサポート型


Lv.50 のしかかり/大文字/プレゼント/眠る/@薄荷の実

プレゼントを使った一例。これを捨て身タックルやのしかかりと併用するのも、ピクシーとの差別化になる。
ノーマルポケモンによるプレゼント+のしかかりの併用は、ドーブルを除けば他にミルタンクにしか出来ない。
一部のポケモンに対する決定力および麻痺サポート性能はこれだけで十分であり、
あとはどちらかと言うと試行回数を稼ぎたいため、いっそ眠る+寝言で使っても良いぐらいなのだが、
実はそのような型だと、今度はミルタンクとの差別化が難しくなる。
特殊耐久でしか勝っておらず、それもかなり際どい差であるため、これを活かすのはなかなか難しい。
ということでサンプルでは大文字を持たせている。特攻はミルタンクに大幅に勝っているため、これによって容易に差別化が可能。
この枠には他にも、ミルタンクには出来ない甘えるや天使のキッス、歌うなどを持たせても良いだろう。
プレゼントが特殊に強く、甘えるが物理に強い技なので、これらの相性が地味に良かったりもする。
なお、プレゼントは高レベルの鈍い+捨て身タックル型のサブ技として持たせる策も無くはないが、
捨て身タックルが効かない相手はほとんどプレゼントも効かないため、これらの技の相性はあまり良くはない。


Lv.55 捨て身タックル/鈍い/カウンター/眠る@食べ残し

ここからは、概論に書いたうち、「低耐久&高HPを活かして反射技を使う」という手段を取った型を紹介。
まずはカウンターで、Lv.55プクリンはLv.55カイリキーのクロスチョップも高確率で耐えるため、逆転を狙える。
ただし、これを警戒したカイリキーには岩雪崩+クロスチョップのような動きをされてしまい、それには残念ながら勝てない。
あくまで隠し持ちのような使い方をした方が良いかも知れない。
因みにこの型はピクシーの他にカビゴンやハピナスでも出来る。
ハピナスに比べれば物理攻撃力で大幅に勝っているため気にしなくても良いが、
カビゴンに対しては特攻と素早さでしか上回っていない。この型は特攻を全く活かしていないため、
素早さの違いを活かすしか無いということになる。
眠るを抜いて大文字などを持たせれば、特攻でもカビゴンと差別化出来るようにはなる。
カウンターを持った時点で、甘えるや天使のキッス、プレゼント等の特徴的な技はことごとく両立出来なくなってしまうので注意。
上記のグランブルやミルタンクもそうだが、
プクリンは型によってはピクシー以外のポケモンとの差別化も意識しないといけないのが厳しいところである。


Lv.50 大文字/シャドーボール/我慢/電磁波@気合のハチマキ

一応、我慢も反射ダメージという点でピクシーやその他のポケモンとの差別化が理論上可能ではある。
特に、上記のカビゴンやハピナスに対して、特殊耐久では大幅に劣るので、
特殊攻撃に対する反射ダメージという点では他のポケモンには真似出来ない。
ただしカウンターと違って、相手は我慢し始めたのを見てから攻撃をやめることが出来てしまうので、
本気で狙うなら、まずは電磁波と併用して、先手を取ることが最低条件となる。
これによって一応、カウンターと違って、サンダー等の特殊攻撃を跳ね返せるチャンスが無くはない。
実際には2-3ターン我慢している間に倒されてしまう危険性も十分あるため、かなり難しい狙いではあるだろう。
我慢もカウンター同様、初代技マシンで覚えるので、
やはり甘える・天使のキッス・プレゼント・滅びの歌などはことごとく両立不可。
プクリンはこのように、初代技マシンで覚える技を組み込んでしまうと、
ピクシーとの差別化手段が一気に狭くなってしまうのがネック。


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