最終更新日:'22/12/6  最終チェック日:'22/12/6
我流・個別分析 <プテラ>

変態ポケモン図鑑はこちら


<概論>

全ポケモン中2位という圧倒的な素早さと、独特なタイプの組み合わせが持ち味であるポケモン。
実戦でもこの2点をフルに活かして戦うこととなる。属性に関しては、
カビゴンやケンタロスに代表される「ノーマル+地面+炎」という非常に受け辛い攻撃範囲を全て止めることが出来たり、
炎耐性を持ちつつ、炎ポケモンがサブ技として使うことが多い草技や格闘技にも弱くないというのが大きな強み。
それに加えて自慢の素早さにより、並のポケモンではなかなか先制出来ないケンタロスや高レベルの炎ポケモンに先制出来るため、
これらに対して非常に強いキラーとなることが出来る。
炎ポケモンは一般に火力が高く、ファイヤーもバクフーンもリザードンも考えると完全な対策が極めて困難なのだが、
それらをほとんど一括して対策することが出来るのがプテラである。
この他に岩タイプにより爆破にも強めで、特に上記のように地震や大文字を持ったカビゴンに強く、
また高レベルで使えば低レベルのマルマインにまで先制することが出来るため、爆破速攻パーティの壁となることも出来る。
攻撃種族値はせっかく105あるものの、まともな威力の属性一致技を覚えないので、火力はかなりぬるく感じられる。
そのため、決定力を出すには鈍いを積んだり、威張るを絡めたり、砂嵐補助をしたりという搦手も必要となって来るだろう。
どちらかと言うと、ここまでに挙げた、ケンタロス、高火力炎ポケモン、爆破速攻といった、
他のポケモンではなかなか塞ぎ辛い厄介な穴を一手に引き受けることが出来る、ストッパーとして考えるのが良いかも知れない。


<実戦的ステータス>

タイマン性能■■■■■■■■□□ 出番の多さ■■■■■■■□□□
複数対決性能■■■■■■■□□□ 使い方の多様性■■■■■■□□□□
対カビゴン性能■■■■■■□□□□ 不利な相手への対抗力■■■■□□□□□□
対その他の一線級■■■■■■■■□□ 個人的総合評価■■■■■■■□□□


<優劣関係>

格好の餌リザードン ファイヤー ケンタロス フォレトス バクフーン
割と有利ヘラクロス カイリキー ライコウ ゲンガー フシギバナ
場合によるカビゴン ブラッキー サンダー ナッシー フーディン ハガネール エアームド
割と不利バンギラス パルシェン ミルタンク
天敵スイクン スターミー ガラガラ ゴローニャ


<防御面>

55食べ残しめざ岩55めざ岩50黄金の実めざ岩50めざ岩
55カビゴンの捨て身タックル微低確率4発確4確4超高確率3発
52カビゴンの雷確3確3低確率2発高確率2発
50カビゴンの爆裂パンチ超低確率4発確4確4低確率3発
55ケンタロスの捨て身タックル超低確率4発確4確4低確率3発
50ヘラクロスのメガホーン乱数5-6発超高確率4発確4超低確率3発
50ナッシーのサイコキネシス低確率3発超高確率3発確3確3
バンギラスの波乗り超低確率2発中乱数2発高確率2発確2
バンギラスの噛み砕く超高確率4発超低確率3発低確率3発確3
55ファイヤーのめざ草乱数6-7発確5超低確率4発超高確率4発
50リザードンの岩雪崩確4高確率3発超高確率3発確3
55ベトベトンの爆裂パンチ超高確率4発超低確率3発低確率3発確3
50ゲンガーの10万ボルト微低確率2発高確率2発超高確率2発確2


<技候補>

めざ岩
原始の力
属性一致メイン技。威力は低いが、エースでは攻撃範囲的に外せない。
Lv.55のめざ岩で55サンダーを高確率2発なのがあまりに大きい。
地震サブ技筆頭候補。岩技と最も相性が良い。同レベルライコウを先制高確率2発なのも大きい
翼で打つ
空を飛ぶ
めざ飛
ゴッドバード
属性一致技2。有効範囲は岩に比べて狭いので優先度は落ちるが、サブ技のような感覚でも使える。
特に飛行技があるか無いかで、対草やヘラクロスの優劣が逆転することもある。
目覚めるパワーは岩で使うか飛行で使うかはひとつの分かれ道。
ゴッドバードと空を飛ぶは、相手が眠るターンに使えば、溜めるターンが無駄にならなくなる。
大文字サブ技候補。厄介なエアームドへの役割破壊。飛行技の代わりにヘラクロスにも打てる。
捨て身タックルメインorサブ技候補。岩技とは相性最悪なので、使うとしたら岩技の代わりのメイン技か。
属性一致の岩技よりも威力が高い。岩技と同様、地震との相性も良い。
破壊光線サブ技候補。破壊の遺伝子を持たせた場合のトドメとして使えるかも。
アイアンテールサブ技候補。範囲は狭いが威力があるのと、防御ダウン狙いが主。
めざ格サブ技候補。カビゴンに対する有効打が欲しい時に。Lv.55で50カビゴン高確率3発。
他の目覚めるパワーが使えなくなってしまうのが一番痛い。
威張る
身代わり
自慢の素早さを活かし、混乱で足りない火力を補いたい。
同レベルカビゴンの恩返しなら、身代わりが耐えることが出来る。
鈍い足りない攻撃・防御力を同時に上げられる便利な技。1回積んでもフシギバナにまで先制出来る。
吹き飛ばし
吠える
鈍いとのコンボの他、ケンタロスの破壊の遺伝子やカビゴンの鈍い解除、コンボ封じ等に。
吹き飛ばしは一部の遺伝技と両立不可だが、吠えるなら全てと両立可能。
眠るノーマルや炎に対して受け役割を持つ場合、回復は欲しい。
リフレクター素の耐久だと対カビゴンやケンタロスも不安なので、サポートの際には欲しい。
砂嵐足りない決定力を補える技。地震や大文字と相性が良い。ガラガラには注意。
どくどくサポート用。火力が無いので色んな相手へのせめてもの抵抗。
メロメロ火力不足により突破しづらいカビゴンやガラガラを倒しやすくなるが、
♀にすると肝心の目覚めるパワーが使えなくなってしまうのが痛い…。
噛み付く
頭突き
速さを活かして怯み狙いを!砂嵐やどくどくと併用で効果倍増。
追い打ち交代際に当てればゲンガーを1/3以上削れる。吠えると組み合わせて滅び封じに?
怖い顔自分は速いので何の得もしないが、遅いポケモンと組ませるとサポートになるかも。
龍の息吹のしかかりも電気技も覚えないプテラが唯一麻痺を撒ける技。使い所は怖い顔と同じ。
岩砕き50%の防御ダウンにより火力不足を補える。アイアンテールとどちらを選ぶか。
雨乞い何故かこの技を覚えて、日本晴れを覚えない。
炎ポケモンを絶望させても良いが、使うとしたら雨パーティのサポートだろう。
超音波カビゴンやミルタンク等との交戦において役に立つことがある。詳しくは型サンプルにて


<型サンプル>

Lv.55 目覚めるパワー岩/地震/空を飛ぶ/破壊光線@破壊の遺伝子

概論に書いたように、攻撃種族値105ある割には、肝心の高威力の属性一致技を全く覚えないせいで、
火力はかなり微妙なキャラとなってしまっている。
破壊の遺伝子を持たせることで、そこを総合的に底上げし、様々な重要キャラを倒せるようになる。
遺伝子状態のめざ岩で55めざ氷サンダーを、地震で55めざ氷ライコウを、それぞれ約7割の確率で先制一撃で倒すことが出来る。
ここで大事なのが素早さで、ケンタロスと違って高レベルのライコウやスターミー、果てはLv.52までのマルマインにすら先制出来る。
マルマインに先制した上で一撃で出オチさせることが出来るのは、実質プテラだけと言ってしまって良いだろう。
(他にはLv.50マルマインに対して55クロバットの破壊の遺伝子+破壊光線でようやく7割の乱数と言った所である。)
更には、ノーマル耐性を持っているため、あらゆるポケモンの大爆発を耐えることが出来る。
これによって、破壊の遺伝子を活かすべく1枚残しした際に、枚数差を付けられても詰まないというのが特筆すべき点である。
また、ケンタロスと違って耐性が豊富であるため、破壊の遺伝子を失っても何度か受け役割を遂行することも出来る。
似たような内容だがこちらの記事にも纏めているので参照されたい。
その他の計算結果(破壊の遺伝子状態前提)を書くと、
めざ岩で55バクフーン・55プテラ(ミラー)・53ギャラドス確1、50フーディン・撒き菱を踏んだ50パルシェンやや高確率一撃、
55ヘラクロス・55スターミー・51ナッシー確2、50カビゴン高確率2発、55ケンタロス・50エアームド中乱数2発、
地震でほとんどの電気・55ドククラゲ・51ベトベトン・50ニドクイン確1、55ニドキング高確率一撃、ほとんどの岩を確2、
空を飛ぶで55フシギバナ・52ナッシー・51メガニウム・50ニョロボン確1、55めざ霊カイリキー超高確率一撃。
破壊光線はめざ岩よりも威力が出るので単純に等倍相手なら最も威力の高い攻撃技となるが、
これと言って有効な相手がいるわけでもないので、この枠は他の技に変更しても良い。
例えば大文字なら、55フォレトス・51ハッサム確1、50黄金の実エアームド・54ハガネール確2。
捨て身タックルなら、50スイクンを超高確率2発になるのがかなり大きい。
また、攻撃範囲は初めの3つでかなり足りているので、4枠目は火力を伸ばすため鈍いや砂嵐、状態異常対策の身代わり等も候補。
空を飛ぶの枠は他の飛行技も選択肢になるが、翼で打つだと肝心の55カイリキーや50ナッシーに対して威力不足となり、
めざ飛にするとめざ岩が使えなくなり、代わりに原始の力を持たせたとしてもサンダーを一撃で倒せなくなるのが痛い。
Lv.55サンダーを上から高確率一撃で撃ち落とせるのがこのプテラの大きなセールスポイントのひとつなので、
ここはなるべく譲りたくはなく、そうすると岩以外の目覚めるパワーは実質的に使えないことになる。
飛行技をゴッドバードにする手も無くはない。溜め技とは言え、他の技と比べて圧倒的な威力があるため、
例えば眠った状態の寝言カビゴン等に対する勝率が大幅に上昇する。
相手が眠るターンにゴッドバードを溜めれば、ターンを有効活用することが出来る。
パーティ … 岩QA(2018)
パーティ … ラッタムウマヌオープテラQA(2014)
ログ … 攻撃範囲を活かして3タテ
ログ … フーディンを起点にして3タテ
ログ … 55サンダーを上から一撃で倒せる強さ
ログ … リフレクターサポートから全抜き
ログ … 起点が居れば破壊の遺伝子が無くても崩せる


Lv.55 目覚めるパワー岩/地震/翼で打つ/大文字@奇跡の実

↑とほとんど同じ型だが、持ち物を変えるだけで大幅に性能が変わる。
破壊の遺伝子で一撃で倒せるようなポケモンはそもそも、それが無くても2発で倒せるということなので、決定力としては十分。
なので、破壊の遺伝子に頼らず、普通にフルアタとして奇跡の実でも持たせて使うことも出来る。
ただ、カビゴンやスターミー等、弱点を突けないポケモンに対しては急激に弱くなってしまい、
眠るなり自己再生なりでガン受けされてしまい、詰んでしまうことがあるため要注意。
破壊の遺伝子が無いと目覚めるパワー岩でエアームドを倒すのは難しくなる他、
この型の長所として、サイクルでハガネールを受けやすくなったりもするので、遂行技として大文字は優先度が上がる。
飛行技のチョイスに関しても、破壊の遺伝子型と同じことが言える。
なお、この型はこのまま使ってもある程度使えると思うが、
剣の舞+バトンタッチや、破壊の遺伝子+バトンタッチのサポートと組み合わせることで真価を発揮するとも言える。
剣の舞+バトンタッチが出来るハッサムとはプテラは属性的な相性補完が取れているし、
破壊の遺伝子+バトンタッチを受ければ、混乱を奇跡の実で治すことが出来る。
実で治さない限り破壊の遺伝子の混乱が永続してしまうVC環境においては、相対的に重要なコンボとなるだろう。
パーティ … プテラケンタロスWA(2019)
パーティ … プテラドククラゲバリヤードTA(2019)
パーティ … クロバットプテラWA(2011)
ログ … 腹太鼓+バトンタッチが決まるとこうなる
ログ … 剣の舞+バトンタッチでも十分
ログ … 破壊の遺伝子+バトンタッチが決まった場合
ログ … ド忘れ+バトンタッチが決まった場合
ログ … 嫌な音サポートと併用して火力を伸ばす


Lv.55 目覚めるパワー岩/地震/威張る/身代わり@食べ残し

攻撃範囲的には目覚めるパワー岩+地震が優秀なので、その2つは残しつつ、残り2枠は色々な選択肢がある。
まずは素早さを活かしたいばみが型。火力は乏しいが、素早さと耐性により起点は作りやすい。
プテラの特徴のひとつとして、ここまで速いポケモンの中では唯一ノーマル耐性を持っており、
それを活かして、Lv.53カビゴンの恩返しぐらいまでなら、身代わりが耐えることが出来る。
(プテラの次に速いノーマル耐性はゲンガー、次いでムウマ、その次はカブトプスまで下がる。
これが、一般に素早いポケモンはカビゴンに弱い傾向があるということの要因のひとつとなっている。)
ただし、サンダーやサンダース等のいばみがとは違って、物理技を使うため、
相手に鈍いを積まれてしまうと、攻撃のダメージは小さくなるわ、威張るも通らなくなるわで、一気に弱くなってしまう。
そこで、それを防ぐべく、地震の枠を吹き飛ばしに変更した型も存在する。
そもそも、古くは2000年代初期、某氏が使っていたいばみがプテラの原型はそのような型だった模様(こちら参照)。
こうすれば、攻撃力が上がり過ぎてしまった相手を一旦吹き飛ばしてリセットすることが出来る。
もちろん身代わりが残った状態で吹き飛ばせば、こちらに負担はかからない。
吹き飛ばしがある場合、サポートで撒き菱も撒ければより突破力が上がるだろう。
攻撃技に関しては、格闘に強くしたければ飛行技、カビゴン意識なら目覚めるパワー格闘などのチョイスもアリか。
単純に威力重視なら、捨て身タックルという線もある。属性不一致とは言え、目覚めるパワー岩よりも高い火力が出る。
他には、アイアンテールによって3割の防御ダウンを狙い、混乱自傷ダメージを増幅させるという手も。


Lv.55 目覚めるパワー岩/地震/鈍い/吹き飛ばし@食べ残し

素早くて非力ということは、鈍いでパワーアップするという手がある。
Lv.55プテラは鈍いを1回積んで50ギャラドスと同速で、50フシギバナ(80族)あたりまでに先制することが出来る。
ここまで出来るのは、ここまで素早さが高いプテラぐらいしか居ない。
火力は、鈍い+めざ岩で51カビゴン確3、50ハピナス・スターミー超高確率2発、51黄金の実パルシェン確2、
鈍い+地震でバンギラス確2、55サイドン・50ハガネール高確率2発、52サンダース・51マルマイン確1。
特に、バンギラスに対して、鈍いを1回積んでも先制しながら、地震2発で倒せるようになるというのはかなり大きい。
ここまでの型と圧倒的に違うのは、吹き飛ばしによる対カビゴンや対ミルタンク性能。
ここまでに挙げた型はすべて、これらのポケモンに鈍いをひたすら積まれると一生突破出来なくなり、詰んでしまう。
しかし、この型ならば、鈍いに対して鈍いを合わせに行き、最終的に吹き飛ばしで一方的に退場させるコンボを狙うことが出来る。
逆に、この型はワンチャン紛れ性能を持っていないため、スターミーやスイクンに対しては極めて弱い。
これらを突破したいならば、上記のいばみが型の方が適していると言える。ここは一長一短と言えるだろう。
一応、サポートで撒き菱を撒くことで、昆布によってそれらの突破を狙うことも出来なくはない。
攻撃技の選び方に関しては、いばみが型と同様。
ログ … どくどく+吹き飛ばし型
ログ … どくどく+吹き飛ばし型2
ログ … 吹き飛ばし+我慢型
ログ … 吹き飛ばし+我慢型2


Lv.55 目覚めるパワー岩/地震/鈍い/身代わり@食べ残し

相手にプテラをガン止めして来るようなポケモンが居なければ、このような型が最も刺さる場合がある。
サンダーバンギラスWAのような構造のパーティに比較的刺しやすい。
Lv.50のカビゴンやフシギバナ等に対して対面から身代わりが安定し、そこを起点に鈍いを積んで行くことが出来る。
前述した通り、55サンダーは素の目覚めるパワー岩で高確率2発だし、バンギラスは鈍いを積んでも先制しながら地震2発。
50カビゴンは、鈍いを持っていれば眠るを持っていない場合が多いため、
こちらも鈍いを合わせつつ、のしかかりで麻痺を喰らわないようにしっかり身代わりを盾にしながら、
目覚めるパワー岩を連打すれば押し勝つことが出来る。
逆に眠るを持っていたら、鈍いを持っていないことが多いため、こちらだけ鈍いを積んで、
パワーアップした目覚めるパワー岩で2発や3発で倒し切ることが出来る。
50カビゴンに対して、対面から身代わりがド安定となるポケモンが、そもそもかなり貴重なのだ。
ただし、威張るも吹き飛ばしも持っていないため、あくまでそれ以上の決定力は出せない点に注意。
スイクンやミルタンクのようなポケモンが居たら、それだけでほぼ詰んでしまう。使い所を見極めよう。
パーティ … プテラゲンガーWA(2020)
ログ … 身代わり+鈍い型
ログ … 身代わり+鈍い型2


Lv.55 目覚めるパワー岩/地震/鈍い/超音波@食べ残し

管理人も初めはネタのつもりで使っていたが、超音波が案外使えるところがあったため紹介。
上記のいばみが型の突破力に、鈍いの堅実性を併せ持ったような形。
もちろん、超音波の命中率55%という低さが際立つため、
スイクンやスターミーに対して対面からいきなりぶっ放すような使い方はあくまで最終手段。
この型が真価を発揮するのは、対55カビゴンやミルタンク等のノーマルポケモンとの交戦である。
これらのポケモンは普通、回復技を持っているため、鈍いとの併用によってプテラをガン受けさせてしまう。
しかし、プテラ側も鈍いがあれば、こちらも相手のノーマル攻撃をある程度耐えることが出来る。
サブ技も、電磁砲でさえなければ、地震も大文字も全く問題無い。(爆裂パンチはちょっと怖い…?)
よって、こちらが相手の攻撃を耐えている間、超音波が少々外れても、試行回数を稼げるのである。
そして、混乱さえさせれば、目覚めるパワー岩によって突破のチャンスが出て来る。
これは超音波でしか出来ず、威張るだと相手の攻撃力が上がってしまい、こちらの寿命が縮まるばかりか、
そもそも鈍いをお互い積み合う想定なのだから、威張るそのものが無効化されてしまうリスクが大きい。
(金銀では、攻撃ランクが最大まで上がったポケモンには威張るは無効化されてしまう仕様がある。)
また、カビゴンは普通は♂で使われ、ミルタンクは♀固定なので、両方を考慮するとメロメロも使えない。
そもそも、♀でメロメロしようとすると、目覚めるパワー岩が使えなくなってしまう。
よって、このように50%の確率で相手を動けなくさせる紛れを付けられる技は、超音波しか無いのである。
威力の無い爆裂パンチのような物だと思おう。
パーティ … エース追加型(2022)
ログ … 鈍い+超音波でミルタンクを突破
ログ … 鈍い+超音波でカビゴンを突破
ログ … 鈍い+超音波でガルーラを突破
ログ … 超音波のワンチャン性能


Lv.55 目覚めるパワー岩/吹き飛ばし/鈍い/眠る@食べ残し

散々カビゴンだのミルタンクだのの対策を考えているが、
そもそもこれらに対してジリ貧となってしまうのは、プテラに回復技が無いせいである。
それならば、プテラにも眠るを持たせてしまえば、お互いガン受けし合うことが出来る。
あとは、鈍いエアームド等と同様に、PP戦に負けないように吹き飛ばし等を持たせておくと良いだろう。
…とは言ったものの、実際のところLv.55カビゴンは残念ながら受け続けることが出来ない。
こちらの記事にも記したが、カビゴン側が適切な立ち回りをすれば、急所も無く突破されてしまう。
あくまで低レベルのカビゴンや、恩返しカビゴン、ミルタンク等を受けられるものと思って使おう。
もちろん、眠るがあることによって、その他にもエアームドやハガネール等にも気にせず受け出し出来るようになるし、
吹き飛ばしがあればブラッキーやムウマ等も受けられるようになるため、
実際にところ眠るがあることによって独特な受け役割を持てるようになることは間違い無い。
このように受けに徹する場合、メイン技はやはり選択の余地がある。PPはなるべく多い方が良いだろう。
例えば翼で打つだと、原始の力と同じ威力60でありながら、最大で56回も打つことが出来たりする。


Lv.55 目覚めるパワー岩/アイアンテール/砂嵐/身代わり@食べ残し

砂嵐を持たせた型の一例。これは某氏が使っていたことがある型を例として挙げてみた。
足りない火力を砂嵐で補うことにより、例えば目覚めるパワー岩で、50パルシェンを2発で倒せるようになったりする。
また、アイアンテールは岩技との属性相性は最悪だが、3割の防御ダウンによって決定力を伸ばせるようになるのが美味しい。
攻撃技のチョイスは自由で、もっと砂嵐と相性の良い、地震や大文字などにする手もある。
身代わりの枠も、鈍いを持たせて更に決定力を上げられるようにしたり、
吹き飛ばしを持たせて砂嵐昆布を狙えるようにする等の策も考えられる。


Lv.50 目覚めるパワー岩/どくどく/リフレクター/吹き飛ばし@黄金の実

概論に書いたプテラの役割のうち、マルマインに先制という条件以外は低レベルでも満たせるので、
炎ポケモンやケンタロス等の穴を埋めつつ、このようにサポート的に使う方法もある。
Lv.55破壊の遺伝子ケンタロスの捨て身タックルでは2発で倒れてしまうので、リフレクターは持っておきたい。
吹き飛ばしも持てば、複数対決の状態で無理矢理ケンタロスを引きずり出して破壊の遺伝子を誤作動させたり、
他にコンボ封じも担当出来るようになる。
ただ、これらの役割を遂行する際に回復が欲しい場合もあるので、どれかの技を抜いて眠る+薄荷の実としても良い。
また攻撃技も、ファイヤー等ではなく例えば格闘対策で使いたかったら飛行技にする等、柔軟に対応させたい。
Lv.50なら、55サンダーへの確定数は変わらないため、岩技は原始の力でも可。
攻撃技1本なら、それこそ捨て身タックルも候補。
パーティ … カビゴンSA(2012)
パーティ … ベトベトンHA(2012)
ログ … エアームド受け火炎放射プテラ


Lv.50 地震/追い打ち/吠える/眠る@薄荷の実

追い打ちを持たせた型の一例。ゲンガーやムウマに対して地震があれば対面有利を取れるので、
逃げて行くところに追い打ちを狙うことが出来る。
交代際の追い打ちで、これらの体力を1/3程度削ることが出来る。
滅びの歌+守るで強引に相打ちを狙って来る動きに対しても、吠えるまで持たせておけば盤石。
また、ムウマ等が控えに居る際に、吠えるで強引に目の前に引きずり出し、追い打ちで狩るというコンボも狙える。
なお、吹き飛ばしは追い打ちと両立不可なので注意。幸いプテラは吠えるも覚えるため、こちらで代用が可能。
地震の枠は他にも、例えば飛行技にすればナッシーに強くなるため、ナッシーを追い打ちで狩るのを狙えるようになる。
目覚めるパワーゴーストにすれば、幅広くゴースト・エスパーポケモンを対象に出来るかも知れないが、
プテラでここまでやる必要性があるかどうかは不明。
他にも、追い打ちが抜群でない相手に対しても、プテラはメイン技の選択によって対面有利を取れるポケモンが居るため、
そのような相手を追い打ちで少しずつ追い込むのも狙えるかも知れない。
眠るを抜いて攻撃技を増やし、対面性能を上げても良いだろう。


<対策例>

・スイクン
まず間違いの無い鉄壁のプテラ受け。基本的にどのような型であっても対面からはまず負けることは無い。
破壊の遺伝子+目覚めるパワー岩でも、レベル差を付けられていてもほぼ2発耐え、波乗り2発で打ち勝つことが出来る。
一応、破壊の遺伝子+捨て身タックルの場合、超高確率2発で倒されてしまうが、これも2連続で動かれなければ良い。
基本的には後出しでも十分対処可能で、威張るによる連続混乱自傷に気を付けるというぐらいか。

・スターミー
スイクンと違って破壊の遺伝子+目覚めるパワー岩では余裕で2発で倒されてしまうが、
やはり対面からなら2連続で動かれなければ良いという他、電磁波やリフレクターによっての対策も可能。
特に破壊の遺伝子や食べ残しを持ったプテラなら、電磁波による麻痺を治せることはほとんど無い。
素早さへの比重が極めて大きいプテラに麻痺が入れば、それはもうほぼ終了したようなものである。
破壊の遺伝子型でない場合、ほとんどの技を2発は耐えるため、後出しからでも自己再生で回復が追い付いてしまう。
先制はされるため、攻撃の被弾数が増え、急所事故には注意と言ったところか。

・キングドラ、ゴルダック等
素早さ85族以上の水ポケモンならば、スイクンと同様、プテラに鈍いを積まれると抜けるため、
後出しからでも基本的に波乗りで打ち勝つことが出来る。
レベル差があると目覚めるパワー岩で3発や4発で落ちてしまったりはするため、スイクンほど受けは安定しないが、
十分臨時の対策になることは出来る。

・パルシェン
目覚めるパワー岩で弱点を突かれてしまうが、基本的にはギリギリ2発耐えられるため、対面からなら勝てる。
後出しは無理なので注意。
サイクルにおいても、リフレクターで全体の耐久を底上げすることでプテラ対策をすることも可能。
撒き菱は効かないのと、大爆発で道連れを狙うのは難しいという点に注意。

・カビゴン、ミルタンク、ポリゴン2等
鈍い+回復が出来て、物理耐久が低すぎないノーマルポケモンは、基本的にプテラの壁となることが出来る。
素の火力は貧弱なので、眠るなり再生回復なりで受けることができ、
プテラが鈍いを積んで来ても、それに対して鈍いを合わせれば結局同じ。
ただし重要な注意点として、プテラが吹き飛ばしを持っている危険性は考慮する必要がある。
この場合、プテラと一緒に鈍いを積んでいては相手の思う壺で、
積み切った末に吹き飛ばされてしまい、相手の場だけに鈍いを積み切ったプテラが完成し、そこから全抜きされてしまう。
あくまで吹き飛ばしが無いという確証のもとで使うのが無難。
もしくは、1枚残しや、ラス1のタイマンならば、そのような心配も無い。

・ガラガラ、ドンファン、サンドパン等
地味に、物理耐久が高く、岩技を覚えた単地面ポケモンも、プテラの壁になることが出来る。
ノーマルや水ポケモンと同じく、プテラのどの技でも弱点を突かれない上、
メインの目覚めるパワー岩を半減出来るのがかなり大きい。
これらのポケモンには眠るを持たせることは少ないが、もし持っていればガン受け出来てしまう場合もあるだろう。
ただし、岩技を持っていないとこちらも倒すことは出来ないため、あくまで持っている前提の話である。

・ヌオー
ヌオーも上記の地面ポケモンと同じ耐性を満たしつつ、岩技を持っていなくても、波乗りがあればキラーとなることが出来る。
冷凍ビームでも足りる場合が多いが、レベル差最大で食べ残しを持たれると4発かかってしまうので注意。
上記の地面ポケモンと違って、眠る+寝言での運用がしやすいポケモンなので、受け性能は高いと言えるだろう。

・バンギラス、サイドン、ゴローニャ等
岩ポケモンは地震によって弱点を突かれてしまうが、いずれも物理耐久が高いため、
地震は基本的に2発耐えることができ、逆に属性一致の岩雪崩で2発で倒せるため、対面からは打ち勝てる。
後出しでは間に合わないことが多いが、目覚めるパワー岩を読んで受け出しする等、臨時の対策には十分なる。
鈍いを持っていればなお有効で、岩雪崩一撃でプテラを撃ち落とせるようになったりする。

・エアームド
プテラが大文字を持っていなければ、それなりの壁となることが出来る。
破壊の遺伝子型だと、目覚めるパワー岩で中乱数2発で倒れてしまうが、鈍いなり吹き飛ばしなりでの対策も可能。
それ以外の型ならば、砂嵐もどくどくも喰らわないため、基本的にプテラは目覚めるパワー岩ぐらいしか打つ術が無い。
エアームド側もプテラへの有効打を持てない場合が多いが、身代わりを持っていなければどくどくが決定力になる。
身代わりを貼って来ても、吹き飛ばしで退場させるという対処法もある。
どうしてもプテラを強めに対策したい場合は、鋼の翼を持たせると良いだろう。

・ブラッキー
プテラが身代わりを持っていない場合に限り、これも高い壁となることが出来る。
基本的に弱点を突かれず、高い物理耐久からの甘える+どくどくが極めて有効。
また、プテラが吹き飛ばしを持っていない場合は、黒い眼差し+バトンタッチの起点にすることも出来る。
いずれにせよ、身代わりなり吹き飛ばしなりを持っているだけで、全く通用しないどころか、
逆にド起点にまでされてしまうほどなので、特に注意が必要。
また、鈍いを積まれても先制されてしまうため、サイクルから崩されてしまう危険性も少しある。

・カイリキー、ニョロボン
プテラが飛行技を持っていない場合は、格闘ポケモンでも壁となることが出来る。
岩技は半減することができ、地震ぐらいならかなりの回数耐えることが出来る。
その間にカイリキーならクロスチョップや岩雪崩で、ニョロボンなら波乗りでダメージレースに勝つことが出来る。
カイリキーは鈍いを持っていたら起点にすることも可能。
ただし、いずれもプテラに鈍いを積まれても先制されてしまう点に注意。

・ナッシー
プテラが飛行技も大文字も持っていない場合に、受けとして機能する。
目覚めるパワー岩+地震のみの攻撃範囲のプテラに対して有効。
光合成があればかなりの回数受け出すことができ、無くても対面から眠り粉や宿木のタネの圧力をかけることが出来る。
身代わりに対しては、サイコキネシスで余裕で壊すことが出来る。

・ペルシアン、エイパム、ノコッチ等
「地震を覚えないがアイアンテールなら覚える」というノーマルポケモンの代表例。
アイアンテールは基本的に攻撃範囲としては地震に劣る部分が多いが、
有効となる数少ない相手として、プテラが居る。
そのため、アイアンテールを活かして活躍させたいという場合、対プテラは狙い目。


<一撃ありの場合>

Lv.55 目覚めるパワー岩/地震/どくどく/身代わり@食べ残し

ケンタロスが最強の一角となる一撃ありルールでは、それに強いプテラも付随する形で価値が上がる。
あくまで耐久は低いため、身代わりは捨て身タックルで確定で壊されてしまい、
裸で殴ると角ドリルを食らうリスクがあるため、安定して勝てるというわけではないが、有利な読み合いには持ち込める。
こちらの目覚めるパワー岩は、高確率4発で倒すことができ、ケンタロスの身代わりも7割の確率で壊すことが出来る。
不安なら、どくどくあたりを持たせるのがベターだろう。
対面からなら先制して打てるので、ケンタロスはこれを防ぐ術が無い。
あとは、多少読み外しても、身代わりで時間を稼げばケンタロスの体力を削って行くことが出来る。
対ケンタロスの他は、飛行タイプによって地割れを無効化出来るので、
型にもよるがカビゴンやカイリキー、リザードン等に強く出られる場合もある。
地割れカイリキーは岩雪崩も併用していることが多いため、しっかり有利を取りたいなら飛行技が欲しい。
パーティ … カビゴンプテラWA(2023)
ログ … 身代わりで角ドリル対策
ログ … どくどく+身代わりでカビゴン+ガラガラを追い込む


Lv.55 捨て身タックル/地震/メロメロ/身代わり@食べ残し

ケンタロスにより有利を取る他の方法としては、メロメロもある。
ケンタロスは性別が♂しか存在しないので、プテラを♀で使えば確実にメロメロを決めることが出来る。
ただし、プテラは♂:♀比率が7:1のポケモンなので、♀で使うには攻撃個体値を1まで下げないといけない。
目覚めるパワーがまともな威力で打てないのはもちろん、その他の物理技も火力が落ちてしまう。
この攻撃力でケンタロスの身代わりを破壊するには、捨て身タックルがあればギリギリ足りる。
もっとも、メロメロ+身代わり状態にさえなれば、ケンタロスの身代わりを必ずしも1発で破壊する必要は無いため、
これに拘る必要は無い。なお、他に身代わりへの対策としては、砂嵐という選択肢もある。
この型だとサンダーには弱くなってしまう点に注意。サンダーを意識するなら、原始の力を持たせるしか無い。


Lv.53 目覚めるパワー岩/地震/威張る/身代わり@食べ残し

別に普通にいばみがでも良い。攻撃範囲を変えたり、砂嵐を持たせる等もご自由に。
この型に限らずだが、レベルは53に落とすという手もある。これでもLv.50マルマインには先制出来る。
55サンダーや55ライコウを2発では倒せなくなってしまうという火力の低下が痛いものの、
他のポケモンをLv.51で使えるようになることにより、Lv.50の一撃技を一切受け付けなくなるという利点がある。
パーティ … プテラカイリキーHA(2022)
ログ … ケンタロスを完封


戻る