天才カビ

55カビゴン捨て身タックル地割れ電磁砲眠る食べ残し1FFF
50スターミーハイドロポンプサイコキネシス電磁波自己再生奇跡の実1FFF
50エアームドドリル嘴どくどく吹き飛ばし眠る薄荷の実7FFF
50ガラガラホネブーメラン岩雪崩目覚めるパワー
剣の舞太いホネDDFF
50ヘラクロスメガホーン地震眠る寝言ピントレンズ7FFF
55プテラ目覚めるパワー
地震どくどく身代わり光の粉DCFF

'23/2/12構築、6/20改良、7/8改良
速さ★★
硬さ★★★★
コンビネーション★★★
変態度★★★★
煮詰め度★★★★
総合的満足度★★★★

一撃無しルールで、地震+電磁砲のセミフルカビゴンのガチパ秀才カビ'23を使って気付いたことがあった。
「これ、一撃ありルールで、地震の代わりに地割れで使ったら強いのではないだろうか?」
ちょうど同時期、一撃ありで自分が55カビゴン構築を組むとしたらどうなるかなと考えていたのもあって、しっくり来た。
一撃無しだと、セミフルカビゴンの最大の弱点として、鈍い(特に寝言)カビゴンとのミラーマッチが挙げられたが、
地割れを使えるならば全く気にしなくて良く、むしろ相手が鈍いを積んで来るのなら、こちらが確実に先手を取れるので、
対面からならば少なくとも地割れを3回は試行することができ、明確に有利を取れてしまう。
したがって、相手側の最善行動も結局は捨て身タックルか地割れを連打することになり、鈍いはカビゴンミラーにおいて意味を成さない。
また、元々一撃無しのセミフルカビゴンも、セミフルというよりは電磁砲の麻痺自体が強力であるケースが多く、
地震を打つ相手はムウマやバンギラス等ある程度限られていた。
その枠を、地割れという汎用性のある技に進化させることで、むしろ一撃無しのセミフルカビゴンよりも強いかも知れないと感じた。

●カビゴン
ということでこのような型。一撃ありルールではメロメロ対策でカビゴンを♀にするのがメジャー化しているが、
決定力を発揮したい55カビゴンであっても構わず攻撃個体値を1に落とし、♀とした。
これによって、セミフルカビが弱点のひとつとしていた、特殊ポケモンによるメロみが戦術には動じなくなる。
肝心の捨て身タックルが弱くなってしまうものの、このカビゴンの決定力の軸は地割れであり、
捨て身タックルはスターミーやライコウ等、元々安定勝ち出来るような相手に対する詰めとしての使い方が多いため、気にならない。
立ち回りの中で難しいなと感じたのは、電磁砲か地割れ、どちらを打った方が勝率が上がるかという場面が結構多かったこと。
どうせ低命中率技を当てるのなら、わざわざ麻痺を撒く過程をすっ飛ばして地割れの回数を増やした方が良い場面も少なくないが、
電磁砲はムウマの道連れを掻い潜るために使えたり、ガラガラと併用する際の麻痺サポートとしても使える。
ただ、途中で他の人に使われて気付いたことは、この環境においては電磁砲でなく、「電気技」であることに意味があるかも知れない。
というのは、一撃無しルールでは、電磁砲はただエアームドやパルシェンの弱点を突くだけでなく、
ミルタンクやポリゴン2と言った相手の受けを突破する目的もある。
しかし、一撃ありならばこれらは地割れで粉砕してしまえば良いので、電磁砲の麻痺による有効範囲は狭まる。
結果的に、ただ電気技でエアームド等の弱点を突くだけの使い方になり、それだったら10万ボルトや雷の方がもしかしたら良いのかも知れない。
また、使っていて感じたことは、一撃無しだった秀才カビ'23と比べて明らかに試合の速度が早まるため、
もしかすると持ち物は薄荷の実で良いぐらいかも知れない。
そうすると捨て身タックルの反動が痛くなるのだが、恩返しにするとぬるいので、いっそのしかかりで麻痺を撒けるようにしたら面白いかも知れない。
以上を纏めると、「のしかかり/地割れ/10万ボルト/眠る@薄荷の実」のような型が、次への可能性を残しているかも。

●スターミー
秀才カビ'23で鉄板選出のひとつであった、スターミー+エアームドはそのままの型で流用。
スターミーは今まで一撃ありルールではあまり考えていなかったが、結局一撃無しでも強かったこの型を、そのまま流用出来そうだと感じた。
ケンタロスに対しても、身代わりにはサイコキネシスで十分壊せるし、裸には電磁波が刺さるため、択ゲーに持ち込めるだけで十分。
例によって、50カビゴンが居ない選出に対しては刺し役となることが出来る。
ただし、一撃あり環境では「スターミーを起点にして全抜きして来るポケモン」という存在がやや増える点に注意が必要。
ラプラスやカメックスと言ったポケモンである。これらはこのパーティの弱点と言えるかも知れない。

●エアームド
同上。エアームドも一撃あり環境でそのまま使えるポケモンで、特に相手の地割れカビゴンを流すことが出来るのが強力。
カビゴンミラーになった際、相手のカビゴンはこちらのエアームドで流しつつ、こちらのカビゴンは相手は受からない、という構図に持ち込むことが出来る。
その他、一撃あり環境ではLv.50のカイリキー、ガラガラ、ナッシー、ムウマあたりが増え、それによってエアームドはかなり動きやすくなると感じた。
ケンタロスにこそ不利を取られてしまうが、少なくとも複数対決においては、身代わりを吹き飛ばしたり、裸にはどくどくを入れると言った対抗策がある。
ケンタロスを使っている側からしても、エアームドというのは「ちょっと面倒な相手」ぐらいの存在にはなれる。
その他、研究が進みつつあるガルーラへの流し役としても使える。
性別は途中まで普通に♂だったが、ガルーラを初めとするメロメロ持ちが気になったため、攻撃個体値を7に落として♀に変更。
エアームドが仮想敵とする、カイリキーやナッシーあたりに対しては、どうせ元々ドリル嘴ではほぼ3発かかってしまうため、
攻撃個体値を落としても確定数は変わらないという判断。

●ガラガラ
上記の3匹から構築をスタートしたが、やはりガラガラも秀才カビ'23と同様、電磁砲カビゴンとのシナジーがあるということで採用。
何だかんだで、カビゴンからは決定力を出しづらい相手に対して決定力になってくれるのは偉大。
初めは対ナッシーよりも対エアームドを重視して大文字を持たせていたが、対エアームドは結局カビゴンの電磁砲で十分だったので、
やはりいつも通りの目覚めるパワー蟲に戻すことにした。
因みにVC環境ならば、この枠は色々跳ね返せるカウンターを持たせたいところである。

●ヘラクロス
最後に考えた枠。ここは初めはナッシーだった。後述のプテラが破壊の遺伝子だと、流石に大爆発で自主退場出来るポケモンが1匹は欲しかった。
そこで、プテラとの相性補完が最も優秀であり、眠り粉で起点作成もしやすいナッシーとなった。
プテラが身代わりを使うのと、逆に55カビゴンを選出した場合に、ある程度サイクルにも耐えられるようにするため、
サイコキネシスをやめて、宿木のタネを持たせ、半ばフシギバナに似たような動きも出来るようにした。
ナッシーは特攻が高いため、ケンタロスの身代わりも目覚めるパワー草で十分壊せるのが魅力的。
しかし、プテラから破壊の遺伝子が抜けたことにより、爆破による起点作成は必ずしも必要ではなくなった。
そもそもこの枠自体、選出率が低く、あまり活躍することも無かったため、ゲンガー・カイリキー・催眠対策の意味を込めて、ヘラクロスに変更。
ヘラクロスは元々秀才カビ'23でも使っていたポケモンであったが、55カビゴンミラー等に弱いことから解雇されてしまった。
しかしこのパーティならば、カビゴンミラーでは十分戦えるため、改めて相性補完として優秀なヘラクロスを復活させることが出来た。
こちらもやはり、メロメロ対策で攻撃個体値を7に落として♀に。
こちらはフーディンやサンダース等が打って来るメロメロに対して強くなれる。弱点を突けばメガホーンで大抵の相手を一撃なのは変わらず。

●プテラ
前述のスターミー+エアームドとほぼ同時に決まった枠。55カビゴンの苦手な相手への補完として、WAはプテラが良いと考えた。
シンプルに対面から不利を取られるケンタロスを初めとし、カイリキーや、
鈍いを持っていないことを突いて爆裂パンチを狙って来る広範囲型エース(バクフーン等)のような相手に対してプテラが強い。
出来れば食べ残し+身代わりのような型で使いたかったが、流石にカビゴンから食べ残しを奪うことは出来なかったので、破壊の遺伝子で妥協し、
目覚めるパワー岩+地震+空を飛ぶのセミフル、残りは角ドリル対策の身代わりという編成で使っていた。
食べ残しを持っていないにしても、角ドリルに対するリスクはかけたいため、やはり身代わりは欲しい。
対ケンタロスを考えると、破壊の遺伝子のおかげで目覚めるパワー岩で乱数2発で倒すことが出来るし、
また55カビゴンが不安であるサンダー昆布に対しても、破壊の遺伝子で上から一撃の圧力があるぐらいがちょうど良い…と思って使っていたのだが、
途中からだんだん、実機でも流用出来る編成にしたいという思いが出て来たため、混乱が永続してしまう破壊の遺伝子は一旦やめ。
特に空を飛ぶを使いたい場合、PBSではバグによりかなり強力になってしまうが、
実機では逆に、混乱を2連続で掻い潜らないと成功しないため、破壊の遺伝子+空を飛ぶというのは非現実的な組み合わせとなる。
では、それ以外で身代わりと組み合わせられる道具はと言うと、強いて言えば光の粉かな、ということで現状の型となった。
火力が無くなって、目覚めるパワー岩での圧力がかけられなくなったため、その代わりとしてどくどくを採用。
ケンタロスには上からどくどく+身代わりで圧力をかけられるし、これでガラガラ等にもある程度対抗出来るようになる。

●総評
全体としての感想は、上の4匹まではかなり安定かなという感じ。
がっちりしつつ隙も見せにくいサポメン+どこまででも突破出来るカビゴンの強さを実感出来たが、
同時に何となく一撃ありルールでの55カビゴン軸の限界も感じたような気がする。
やはり、型どうこうでなく、55カビゴン自体が一撃無しルールほど強くはなく、
どこからでも飛んで来る一撃技に対して常に怯えなければならないのは宿命。
その一撃技のうち、地割れを完全に無効化出来るエアームドの強さも再認識出来た。
そう考えると、やはり角ドリルも無効化出来る、ゴーストポケモンはパーティに欲しいのかも知れない。
今回一旦公開とするが、まだまだ改良の余地は感じており、特に下の2匹はもっと良い選択肢がある気がする。
カビゴンも、上記の薄荷の実型もいつか使ってみたい。誰か代わりにやってくれても良いです(チラッチラッ


ログ壱 …対55カビゴン、エアームドを電磁砲で突破
ログ弐 …対55ケンタロス、プテラで挑む
ログ参 …対55カビゴン、麻痺の強さ
ログ肆 …対55スターミー、カビゴンで受けつつ地割れの試行回数
ログ伍 …対55ケンタロス、スターミーからプテラの繋ぎ
ログ陸 …対55カビゴン、ナッシーで展開
ログ漆 …対55ガルーラ、エアームドでしっかり流す
ログ捌 …対55ケンタロス、スターミーで攻略
ログ玖 …対55ガルーラ、麻痺+ガラガラ狙い
ログ拾 …対55ケンタロス、身代わりの重要性
ログ拾壱 …対55サンダー、50ガラガラの恐怖
ログ拾弐 …対55ガラガラ、どくどくプテラの活躍


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