最終更新日：'24/9/10　　最終チェック日：'24/9/10
我流・個別分析 ＜ペルシアン＞

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＜概論＞

最速のノーマルポケモンであり、最速の眠らせ技使いでもあるポケモン。
素早さ以外は全ての種族値がほぼ65前後という、何とも言えない残念さがあるが、
スターミーやライコウに並ぶその素早さからの催眠術は脅威で、それだけ多くの相手を上から抑え込むことが出来るチャンスを秘めている。
また、嫌な音を覚えるため、中途半端な火力を補ってまともな決定力を出すことが出来る。
この他にも甘える等、数値的にほぼ唯一の取り柄である素早さをダイレクトに活かせる技が揃っているため、
種族値と技の組み合わせにはそれなりに恵まれたポケモンと言えよう。
サブ技もなかなか充実しており、エアームドには雷、岩にはアイアンテール、ゴーストにはシャドーボールと、
ノーマルポケモンにとって嬉しいものが一通り揃っている。
威張る＋身代わり＋自己暗示といった面白いコンボの使い手でもある。
いずれにしても、高い素早さからの、それを活かせる技で展開して行くことになるだろう。
素早さは激戦区の中に居るので、バランスパーティ等でレベルを決める際には慎重に考えよう。


＜実戦的ステータス＞

タイマン性能■■■■■■■■□□ 出番の多さ■■■□□□□□□□
複数対決性能■■■□□□□□□□ 使い方の多様性■■■■■□□□□□
対カビゴン性能■■■■■■■□□□ 不利な相手への対抗力■■■■■■■■□□
対その他の一線級■■■■□□□□□□ 個人的総合評価■■■■■□□□□□


＜優劣関係＞

格好の餌フシギバナ　ブラッキー　ミルタンク　ケンタロス　ハピナス
割と有利ムウマ　ゲンガー　パルシェン　スイクン　バクフーン
場合によるスターミー　サンダー　ナッシー　カビゴン　エアームド　フーディン
割と不利ガラガラ　カイリキー　ヘラクロス　ライコウ
天敵ハガネール　レアコイル　バンギラス　サイドン


＜防御面＞

55食べ残し555250
55ライコウの10万ボルト超低確率2発微低確率2発確２確２
53カビゴンの恩返し超低確率2発微低確率2発確２確２
52ゲンガーの10万ボルト超高確率4発超低確率3発超高確率3発確３
50エアームドのドリル嘴低確率4発確４微低確率3発高確率3発
50パルシェンの冷凍ビーム確４微高確率3発確３確３
50スイクンの波乗り超低確率3発超高確率3発確３確３
50ハピナスの雷乱数5-6発超高確率4発確４超低確率3発
50フーディンのサイコキネシス確３確３微低確率2発高確率2発
50めざ霊カイリキーのクロスチョップ微低確率1発微低確率1発確１確１
55ガラガラの地震確２確２微低確率1発高確率1発


＜技候補＞

捨て身タックル
恩返し
のしかかり		属性一致メイン技。一致でこれらを使えるポケモンの中では最速である。
火力を出したいので、主に捨て身タックルを使いたいところだが、
甘える等とは両立出来ないため、その場合恩返し一択になる。
嫌な音重要な決定力の源。微妙な火力を、高い素早さからのコレで補えるのがかなり大きい。
催眠術最速の眠らせ技使い！命中は安定しないものの、これを中心に展開することになるだろう。
雷サブ技候補。エアームドやパルシェンを楽に倒せるのが、ノーマルとしては偉い。
シャドーボールサブ技候補。これがあるだけでゴーストに強くなれるのが偉い。
アイアンテールサブ技候補。こちらは岩とゴーストに有効で、嫌な音との相乗効果もアリ。
威張る
身代わり		後述の自己暗示とのセットもあるが、
代わりに嫌な音やサブ技を絡めるのも手か。
自己暗示いばみがと組み合わせて厄介なコンボが出来る。詳しくは型サンプルにて。
メロメロ素早くて、嫌な音で火力も補えるのでメロみがもワンチャン。
甘える大半の物理ポケモンの上を取って弱体化させられる。嫌な音と併用出来るのもかなり貴重。
眠る技スペースさえ余れば、薄荷の実で一度回復出来るに越したことはない。
泥棒
泥かけ
どくどく		無難に上から色々掻き乱す技の候補たち。
電磁砲
凍える風		自身は元々素早いので、遅いポケモンのサポート用に。
頭突き素早さをダイレクトに活かして怯みを狙える技。破壊の遺伝子で使うとワンチャン？
破壊光線ほとんど先手で打てるので、トドメを狙いやすいのが強み。
やはり破壊の遺伝子や嫌な音と併用して一撃を狙いたい。
噛み付く基本的に頭突きで良さそうだが、ゴーストに効くという利点はある。
吠えるコンボ封じの他、いばみがと組み合わせる手もあるかも知れない。
悪夢突破力は嫌な音で充分出せるので、コレが役立つ機会は少なそう。
鈍い素早くて火力がイマイチなポケモンが火力を出すための常套手段。
嫌な音の影には隠れがちだが、防御も上がるので物理ポケモンとの戦いには強い。
恨みPPの低い大技を受けられる体力ではないので、眠るや光合成のPPが狙い目か？
甘えると同じく、身代わりと両立不可なのが惜しい。
ド忘れサンダーやライコウに対して上から1回積むことでタイマンでワンチャン？
バブル光線4倍弱点へのピンポイント役割破壊。ハガネールに抵抗出来るほぼ唯一の技でもある。
めざ水の方が威力が高いが、こちらは個体値が下がらないという利点がある。


＜型サンプル＞

Lv.55　捨て身タックル/威張る/身代わり/自己暗示＠食べ残し

ペルシアンの代表的なコンボ。威張る＋自己暗示で、上がった相手の攻撃力だけをいただくというのは、
攻略本にも載っているような基礎的なコンボのひとつだが、それではハイリスク過ぎるため、身代わりを併用すると良い。
いばみがだけで運用することも出来るし、隙が出来たら自己暗示で相手の攻撃力アップをコピー出来る。
自己暗示の代わりに嫌な音でも同じような決定力が出せるが、ペルシアンはとても素早いポケモンなので、
こちらの攻撃力を上昇させた方が、そのまま2タテ3タテを狙えて脅威となる。
まともな火力の物理技を打てるポケモンとしては、このコンボが出来るのはペルシアン以外にはオコリザルぐらいであり、極めて独自性が高い。
攻撃ランクが2段階上がった捨て身タックルで、55カビゴン・55ブラッキー確２、55スイクン高確率2発、すなわち等倍相手はほぼ2発。
4段階上がった捨て身タックルで、55ライコウ・55ヘラクロス・55リザードン等を確１、
50カビゴン・55めざ氷サンダー・55めざ蟲ガラガラ・55カイリキーのラインを、軒並み2/3程度の確率で一撃、50エアームド中乱数2発。
耐久力は低いため、身代わりで完全に起点を作るのは難しいが、
フシギバナ、ブラッキー、フォレトス、ハピナスあたりの前でなら比較的安全に身代わりを残せる。
また、特殊ポケモンの前ではリスクは無いので、身代わりを貼らずに堂々と威張るを打とう。
パーティ　…　カブトプスペルシアンWA（2016）
ログ　…　威張る＋身代わり＋自己暗示の3段コンボ
ログ　…　威張る＋身代わり＋自己暗示の3段コンボ２


Lv.55　捨て身タックル/雷/嫌な音/催眠術＠奇跡の実

得意な催眠術＋嫌な音を活かした型。どちらもこの素早さから打つことで脅威となる技。
55サンダーや55ミルタンク、55ケンタロス、54以下のライコウ、53以下のフーディンにまで先制出来るため、
特に催眠術は、それらのポケモンの更に上を取りながら、
薄荷の実や奇跡の実を持っていなければそのまま嫌な音＋捨て身タックルで何もさせずに勝てる可能性すら秘めている。
嫌な音＋捨て身タックルの火力に関しては、上記の自己暗示＋捨て身タックルと同じなので省略。
また、サブ技としては地震や炎技は覚えないものの、雷やアイアンテールを覚えるというのが特徴的。
雷で51黄金の実エアームドを確２、撒き菱を1回踏んだ50パルシェンを高確率一撃。
嫌な音＋アイアンテールで55サイドンやバンギラスもしっかり確２、55ゲンガーやムウマも超高確率2発となかなか美味しい。
更に、対ゴーストを特に強く意識する場合、サブ技をシャドーボールにしても良い。
50ゲンガー・ムウマ共にシャドーボールで高確率2発、すなわち嫌な音を1回かければ高確率一撃となるためかなり有効。
このあたりは環境の流行に合わせて使い分けるのが良いだろう。
ログ　…　催眠術＋嫌な音のコンボ


Lv.51　恩返し/シャドーボール/嫌な音/催眠術＠黄金の実

低レベルサポートの一例。環境によってはこちらの方が使いやすい場合もある。
やはりペルシアンを使うからには、催眠術や嫌な音は活かしたいところ。
低レベルでもこれらを使うことで、自ら決定力を出すことも狙える。
特に、催眠術＋嫌な音コンボは、タイマン性能も高いので、ラストの1枚に残すことで意外な決定力を発揮出来る場合も。
シャドーボールは、これさえ持たせておけばゲンガーやムウマに強くなることが出来るので、コスパが高い。
例によって、ここはエアームドやパルシェンを意識したければ雷にするなど、変更しても良いだろう。
素早さはスターミーやライコウと同じなので、Lv.51にすることで55サンダーや55ミルタンク等に先制することが出来る。
それだけでもレベルを振る価値は十分にあるが、Lv.50でもそれらと同速にはなるので、最悪それで妥協しよう。
パーティ　…　ベトベトンHA（2024）
ログ　…　催眠術＋嫌な音サポート
ログ　…　催眠術＋嫌な音はタイマン性能も高い


Lv.51　電磁砲/催眠術/吠える/甘える＠黄金の実

その他、ペルシアンが出来ることをテキトーに詰め合わせたサポート型の一例。
実際にこのような型を観測したこともある。
吠えるが地味に面白く、黒い眼差しを対策出来る他、鈍いを積んで来るカビゴンも退場させることが出来る。
あとは↑の型と組み合わせてカスタマイズして行くと良いだろう。
他には泥棒、泥かけなどもある。


Lv.55　恩返し/甘える/嫌な音/眠る＠薄荷の実

甘える＋嫌な音を併用した型。これが出来るのは地味に、ドーブルを除けば他にブラッキーしか存在しない！
物理ポケモンとの交戦において、まず甘えるで相手を弱体化させて眠るで受けられるようにした上で、
嫌な音でじっくり火力を出して行くことが出来る。
単純計算で甘えると嫌な音を1回ずつ当てても、その間に相手に鈍いを2回積まれたら攻撃・防御どちらもキャンセルされてしまうが、
甘えると嫌な音はどちらも鈍いより圧倒的にPPが多いため、これを繰り返しているといずれ敵の鈍いのPPが切れる。
鈍い＋物理技で殴って来る、カビゴンやミルタンク、ガルーラ、ポリゴン２等のような相手に極めて有効。
ただし、それなりの攻撃回数を与えてしまうため、急所事故をもらいやすいという点には注意。
なお、甘えるは初代マシン技の捨て身タックルやのしかかりとは両立不可なので、ノーマル技は恩返し一択となる。
身代わり等も併用出来ないので注意。
ログ　…　甘える＋嫌な音のコンボ


Lv.55　捨て身タックル/嫌な音/ド忘れ/眠る＠薄荷の実

逆にド忘れで特殊攻撃に強くなることも出来る。
特筆すべきは、サンダーやライコウの上を取りながらド忘れを積むことが出来るため、
眠るを併用すれば、対面からなら受け切ることができ、
そこから嫌な音＋捨て身タックルによって、対面から打ち勝つことが出来る。
55サンダーの雷でさえ、1回ド忘れを積むだけで、1/3程度のHPしか削られなくなる。
サンダーやライコウクラスの相手に対してそれが出来るので、その他の大半の特殊ポケモンは言わずもがな。
Lv.55ライコウだけは同速なので注意。また、Lv.54以上のフーディンには先制出来ない。


Lv.55　捨て身タックル/嫌な音/メロメロ/身代わり＠食べ残し

素早くて耐久が低いとなると、やはりメロメロ＋身代わりも候補に挙がる。
物理ポケモンなので、♀で使うとなると個体値が7FFFとなり、攻撃力が下がってしまうが、そこを嫌な音で補完出来るのが強み。
むしろ、わざわざ嫌な音をかけて攻撃に移るのには、ターンを要するので、
いばみが以上に相手を止められるメロみがだからこそ相性が良いとも言えるかも知れない。
そして何よりも、性別不明や♀のポケモンには、元々嫌な音＋捨て身タックルがそれなりに有効、というのが大きい。
ログ　…　メロみが＋嫌な音型


Lv.55　破壊光線/シャドーボール/アイアンテール/催眠術＠破壊の遺伝子

素早くて、素の火力が微妙となると、破壊の遺伝子を持たせるのも候補に上がる。
ケンタロスほどの火力は無いが、素早さはそれより更に高く、50サンダースにまで先制することが出来る。
破壊の遺伝子＋物理攻撃の火力は、これまた嫌な音や威張る＋自己暗示と同じなので省略。
破壊の遺伝子＋破壊光線で50ライコウ・50フシギバナ・51ヘラクロス・52スターミー確１、50めざ氷サンダー・50カイリキー高確率一撃。
残念ながら破壊光線の威力をもってしてようやくこの程度なので、捨て身タックルではほとんどのポケモンが一撃にならない。
そのため、サンプルのようにいっそノーマル技は破壊光線に完全に依存して、攻撃範囲を広げるのが良いかも知れない。
もしくは、頭突きを持たせて、足りないダメージを怯みで補えるようにするのもワンチャンか。
催眠術もダメージが足りない時にワンチャン狙えるようになる枠だが、ここもエアームド対策の雷や、意表を突いた泥棒なども面白そう。
パーティ　…　カイリューキュウコンペルシアンTA（2022）
ログ　…　破壊の遺伝子＋シャドーボールの強さ
ログ　…　破壊の遺伝子を解除して催眠術を活かす


Lv.55　捨て身タックル/吠える/威張る/身代わり＠食べ残し

吠えるを覚えるが、とても昆布させるような性能でもなければ、鈍い＋吠えるをさせるような性能でもない。
ここはひとつ、いばみが＋吠えるというコンボを採用してみよう。
今でこそ滅多に見ないが、2000年代初期ではプテラ等で使われることもあった、いにしえのコンボのひとつ。
金銀では、攻撃ランクがMAXまで上昇してしまった相手には、威張るは無効化されてしまう。
そこで、吠えるで退場させることにより、攻撃ランクをリセットさせて何度も威張るコンボを試行出来るようになる。
また、鈍いを持っている相手には、それを積んで防御力を上げることで、混乱自傷ダメージを軽減されてしまうが、
それを吠えるによって解除させることも出来る。
また、身代わりが残っている状態ならばいつでも吠えるにより安全に相手を退場させられるため、
身代わりの起点を作れる相手が居れば、半ば昆布に近い動きが可能となる。よって、撒き菱と併用するのが効果的。


＜一撃ありの場合＞

Lv.55　恩返し/シャドーボール/雷/催眠術＠食べ残し

一撃あり環境においては、「ケンタロスを上から眠らせる」という動きが出来る唯一のポケモンである。
更に、角ドリルを無効化出来るムウマ、地割れを無効化出来るエアームドに対し、
シャドーボール＋雷の攻撃範囲で、それぞれ上から2発で倒すことが出来るので、
一撃技をそれらで無効化して受け回すような編成に対しても刺すことが出来る。
ケンタロス中心に環境が回っている場合、その煽りを受けてペルシアンもチャンスが増えると思って良いだろう。
ログ　…　シャドーボール＋雷の攻撃範囲を刺す


Lv.50　恩返し/どくどく/甘える/恨み＠黄金の実

恨みという珍しい技を覚えるが、これが一撃技対策として使える場合がある。
金銀の恨みは、相手が最後に使った技のPPをランダムで2-5減らすので、
PPが8しか無い一撃技に対しては、運が良ければ致命傷を与えることが出来る。
ただし、残念ながら身代わりとは両立出来ないので、少なくとも一発は相手に一撃技を打たせてしまうことにはなる。
これを防ぎたいならば、守ると併用しても良いだろう。
ペルシアンはそもそも耐久力が無いので、向き合ってわざわざ一撃技を打って来るポケモンはあまり居ない。
そのため、対面でなく、相手が一撃技を打って来そうなターンを読んで受け出すような動きになるだろう。
その際に素早さの高さが活きて、多くのポケモンに対しては、次のターンに上から恨みを打つことが出来る。
ただし、肝心の55ケンタロスに対しては、こちらもLv.54以上でないと先制出来ない。
ここもケアしたい場合は、ペルシアンにレベルを振るしか無い。
恨みを言いたかっただけなので、他の技はご自由に。催眠術や泥かけなどを絡めても良いだろう。
一応、サンプルで持たせた甘えるは、物理ポケモンの攻撃力を下げることによって、
相手に一撃技を打たせやすくするという効果はあるかも知れない、という程度。


＜その他ルールのログ＞

・リトルカップ【ニャース】
ログ　…　乱れ引っ掻きを活かす
ログ　…　乱れ引っ掻きを活かす２
ログ　…　催眠術の強さ


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