最終更新日:'13/3/6  最終チェック日:'13/3/6
我流・個別分析 <キングドラ>

変態ポケモン図鑑はこちら


<概論>

御存知、ドラゴン技しか弱点を持たないポケモンで、
金銀ではドラゴン技が使われることは滅多に無いので実質「弱点が無い」と言ってしまって良いようなポケモン。
更に種族値も、飛び抜けたものは無いものの死角も無く、これまた「弱点が無い」と言える。
特筆すべきは水ポケモンとして見た時に電気技も草技も等倍に抑えられるという点で、
特に地面や岩に対しては他の並の水ポケモンに引けを取らない性能を持ちながら、
同時にゲンガーを受けられたり、相手が低レベルなら電気にすら居座って抵抗することが出来るというのが非常に大きい。
また、炎技1/4耐性を持つ他、水技にも1/4耐性を持つ唯一のポケモンであり、
天候で強化された威力120だろうが余裕で受け切る姿はまさに壁である。
特にファイヤーに対しては、めざ草も弱点にならないのでキラー中のキラーとなる。
攻撃面では竜の息吹が非常にマッチしており、その耐性で場に居座りながら、
のしかかりと同じ確率で麻痺を撒けるというのが素晴らしい。
これによって、自らは有効打を持たずともスターミーを引かせることが出来るのは水としては貴重。
カビゴンに非常に弱いというのが最も株を下げてしまう部分だが、
その他大勢の特殊ポケモンや地面、岩、エアームド等を起点にし、一味違ったスイクンのような使い方をするのが良いだろう。


<実戦的ステータス>

タイマン性能■■■■□□□□□□ 出番の多さ■■■■■■■□□□
複数対決性能■■■■■■■□□□ 使い方の多様性■■■■□□□□□□
対カビゴン性能■□□□□□□□□□ 不利な相手への対抗力■■■■■■□□□□
対その他の一線級■■■■■■■■□□ 個人的総合評価■■■■■■■□□□


<優劣関係>

格好の餌ファイヤー スターミー バンギラス ハガネール エアームド
割と有利ガラガラ ゲンガー パルシェン
場合によるスイクン ライコウ カイリキー
割と不利サンダー ヘラクロス ブラッキー フーディン
天敵カビゴン ナッシー


<防御面>

55食べ残し555350
55サンダーの雷超低確率2発微低確率2発超高確率2発確2
52ライコウの10万ボルト超高確率4発低確率3発高確率3発確3
52ゲンガーの10万ボルト乱数5-6発超低確率4発高確率4発確4
55ファイヤーのめざ草乱数7-9発乱数5-6発乱数5-6発超低確率4発
50パルシェンの冷凍ビーム乱数5-6発高確率4発確4確4
50ナッシーのサイコキネシス超高確率4発超低確率3発微高確率3発確3
55スターミーの雷超低確率4発確4超低確率3発高確率3発
55カビゴンの捨て身タックル確3確3微低確率2発超高確率2発
50カビゴンののしかかり乱数5-6発超高確率4発確4低確率3発
50ガラガラの地震低確率2発微高確率2発確2確2
バンギラスの岩雪崩確4低確率3発超高確率3発確3
バンギラスの噛み砕く超低確率4発確4確4中乱数3発
55ニドキングの地震確4微高確率3発超高確率3発確3


<技候補>

ハイドロポンプ
波乗り
属性一致メイン技。火力はスイクンより高く、スターミーより低いと言った所。
どちらも充分採用の価値があり、意識する相手によって変わる。
竜の息吹超重要サブウェポン。のしかかりと同じ確率で麻痺を撒ける上に、無効化属性が無い。
低レベルサポートで使う場合、寧ろこちらがメインのようになる可能性も。
眠る特殊に対しては特に幅広く役割を持てるため、回復は要るだろう。
寝言耐久がギリギリであることが多いし、持たせる攻撃技も2つぐらいで充分なので、コレが合う。
捨て身タックル
鈍い
エースで物理決定力を出す。物理攻撃力も特攻と同じだけあるし、水技との相性も抜群。
相手によっては非常に硬いポケモンなので、鈍いを積む隙もある。
冷凍ビーム竜の息吹の影に隠れがちだが、試行回数を稼げるので普通に相性が良い。
スイクンより少し高い火力で打つことができ、ナッシーを倒せるようになる。
雨乞い特殊決定力を出す。エースよりは低レベルで裏決定力として使うのが良いかも。
オクタン砲地味に見逃せない技。命中率を下げるというのは時として馬鹿にならない。
竜の息吹や冷凍ビームと絡めて更に厄介な存在にすると良いかも知れない。
凍える風状態異常に頼った竜の息吹では寝言相手に止まることがあるので、
そういう相手の素早さを別の方法で下げる技としてワンチャンあるかも。
堪える
じたばた
高速移動と両立出来るが、流石に威力不足。
高速移動こらじたとの併用もあるが、高速バトン+ガラガラのコンボに対して、
地味にこちらも高速移動することで対処出来る場合がある。
金縛り決定力が無くて場に居座れるキャラなので、実はワンチャンある技かも知れない!
煙幕オクタン砲と違って命中率100%。でもオクタン砲で良いか・・・
睨み付ける鈍いと違って素早さを下げずに物理決定力を伸ばす技。
別の物理ポケモンと組み合わせて使う時に候補に挙がるか。
めざ竜ミラー意識。竜の牙を持たせると同レベルキングドラ高確率2発。


<型サンプル>

Lv.50 ハイドロポンプ/竜の息吹/眠る/寝言@光の粉

その優秀な属性により、水・炎受けとしてはかなりの信頼が置ける。
サブ技として使われるスターミーの10万ボルトや、ファイヤーのめざ草にも動じないのが大きな強み。
水・炎の双方に1/4耐性を持っている唯一のポケモンで、雨乞いや日本晴れ強化された威力120技も平気で受けられるため、
ハピナスと並んで「天候受け」として使われることもある。
この型は、低レベルでそれらの受けの仕事をしつつ、麻痺撒きを狙った型である。
あやみがスターミー+ガラガラの組み合わせにも強く、
竜の息吹1発でスターミーの身代わりを壊すことは出来ないものの、身代わりが無いと3割麻痺の恐怖を与えることが出来る。
寝言によって、「状態異常を回避しつつ状態異常を撒ける」というのは、現代の対戦環境で非常に重要となる。
道具は自由度があるので、ピントレンズ等でも可。
また、水技はバンギラスを2発で倒せるハイドロポンプにしてあるが、波乗りでも良い。
波乗りの場合PPがあるので、眠っている低レベルのサンダーやライコウに対して連打して急所待ちが出来る。
この際、竜の息吹の麻痺を引いた場合に波乗りでの突破性能が上がる、王者の印を持たせるという手も。
電気が弱点でないのでゲンガーの属性不一致10万ボルト程度なら受けることが出来るし、
一致でも10万ボルトなら高レベル相手でも2発耐えるため、居座って波乗りで喧嘩を売れるのはかなり大きい。
更には、水としては対面のスターミーを引かせることが出来るというのも美味しい。
もちろん、それでいて他の水ポケモンのように地面や岩を圧力によりある程度流すことも出来る。
このようなキングドラに対する考察はこちらの記事でもかなり詳しく書かれているので参照すると良い。
パーティ … モンジャラバンギラスWA(2020)
パーティ … バンギラスゲンガーWA(2013)
ログ … 寝言で粘りながら麻痺でサンダーを突破
ログ … 寝言で粘りながら麻痺でマルマインを突破
ログ … 寝言で粘りながらスターミーを麻痺させて裏から突破
ログ … バクフーン受け性能


Lv.50 ハイドロポンプ/冷凍ビーム/眠る/寝言@ピントレンズ

耐性が独特なので、このように至って普通の水ポケモンのような型にしても個性を発揮出来る。
ぬるいと言えばぬるいが、最低限スイクンよりは火力がある。
裏決定力として、冷凍ビームの枠を雨乞いにする手も無くはないかも知れない。
この場合、一応食べ残しを持っていない52カビゴンあたりを3発で倒せるようになる。
逆に、水技には拘らずに、竜の息吹+冷凍ビームで追加効果を狙いまくるというのも無くはないか?
道具はこの型もご自由に。
パーティ … ライコウSA(2018)
ログ … 50カビゴンののしかかりを受けながら凍結で突破が出来る
ログ … バンギラスを流しながら凍結狙い
ログ … Lv.55で使えば電気ポケモンに打ち勝てることも


Lv.55 ハイドロポンプ/捨て身タックル/鈍い/眠る@食べ残し

昔それなりに使われていた(らしい)型。攻撃・特攻ともに高水準を保っており、弱点も少ないため、
このような型にすればぬるい相手が揃った時には牛蒡抜きを企むことが出来る。
水技+ノーマル技は無差別破壊コンビネーションであり、非常に相性が良い。
ハピナス、エアームド、スイクン、スターミー、鈍いの無いカビゴン、バンギラス、地面あたりを起点に出来る。
鈍い持ちのカビゴンとは素直に鈍いを積み合っても到底勝てないので、
こちらは鈍いを1回積んでも素の状態のカビゴンに先制出来るのを利用して、交代際に負担をかけて行きたい。
Lv.55ハイドロポンプで53ハガネール・52ガラガラ・51イノムー確1、50リザードン高確率一撃、
54フォレトス・53エアームド・53ゲンガー・51ムウマ確2、50黄金の実パルシェン確3。
鈍い+捨て身タックルで55サンダース・52ハピナス・51スターミー・50ヘラクロス確2、53カビゴン確3。
鈍い2回+捨て身タックルで51フーディン確1、55めざ氷サンダー・51カビゴン確2、50スイクン高確率2発。
耐久面では、食べ残しによって55サンダーの雷をほぼ2回耐えるのが大きい。
ただしめざ氷も等倍で喰らうので、雷+雷+めざ氷、とされるとほぼ倒れてしまうという点には注意。
現代の対戦環境では、悠長過ぎて使い勝手は良くないかも知れないが、刺さる相手にはいつでも刺さるはず。


Lv.55 ハイドロポンプ/捨て身タックル/雨乞い/鈍い@食べ残し

思い切って眠るを抜いて、雨乞いでハイドロポンプの火力まで高めてしまおうという型。
雨乞い+ハイドロポンプで55ファイヤー確1、バンギラス高確率一撃、50エアームド・フォレトス・ゲンガー低確率一撃、
55サンダー・55ライコウ・50黄金の実パルシェン確2、50ブラッキー超高確率2発、55カビゴン確3、
撒き菱を踏んだ50カビゴン高確率2発。見ての通り状態異常に非常に弱い点に注意。


Lv.50 オクタン砲/影分身/眠る/寝言@光の粉

自分がまだ初心者の頃に見かけ、かなり衝撃を受けた型。
2000における回復技の重要性を初心者に教えてあげるためには良いかも知れないが、
萎えさせてしまう可能性もあるため考え所である。
もちろん現代の常識ならば眠るで受けてしまえばそれで止まって終了なのだが、
回復技の無い速攻仕様のパーティなんかには意外と刺さる可能性が無くはないかも知れない。
回避率に拘り過ぎず、影分身の枠は竜の息吹なんかにしたら実は普通に使えたりするかも知れない。
パーティ … 53ポリゴン2HA(2010)
ログ … どくどく守るキングドラ(変態)


Lv.55 ハイドロポンプ/じたばた/堪える/高速移動@奇跡の実

地味に、高速移動とこらじたを両立出来る。これで堪えたあと先制でトドメを刺されるということは無くなる。
流石に素のじたばたでは最高威力でも50フーディンぐらいしか一撃で倒せないので、
場を整えて相手を一撃圏内にしてから仕掛けたり、剣の舞+バトンタッチと組み合わせたりする必要はあるだろう。


Lv.55 波乗り/捨て身タックル/威張る/身代わり@食べ残し

書いてみただけ
パーティ … 53カビゴンHA(2021)
ログ … メロみがキングドラ
ログ … メロみがキングドラ2


<大体どれにでも通用する対策>

初めに書いたように、普通の水ポケモンと違って電気技も草技も等倍なので、それらでは圧力になりにくい。
そんな中でも同レベルのサンダーの雷ぐらい行けば、乱数2発で倒せる。
50キングドラに対して53サンダーや51磁石サンダー、55ライコウの雷なら確2と言った所。
寝言なら竜の息吹の麻痺等の心配も無いので、余裕で封じ込めることが出来るだろう。
寝言サポート型で他に信頼出来るキラーとしては、やはりカビゴン。
攻撃面も防御面も全く心配無い。状態異常を受かる寝言なら尚更。
ハピナスも余裕で止めることが出来るが、ハピナス側も突破出来るわけではない。
また、これらのポケモンもエースの鈍い型は止めることが出来ないので注意。
エース型の場合はやはり圧力の大きい高レベル電気や、鈍い寝言カビゴンあたりが対策になる。
冷凍ビーム以外の攻撃をかなり耐え、状態異常や宿木のタネ+サイコキネシスで有効打を持つナッシーは、
比較的どの型のキングドラに対しても対策になり得る。
しかしナッシーが対カビゴンなど他の役割も兼任している場合、竜の息吹の麻痺は喰らえないので注意。


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