最終更新日:'22/7/4  最終チェック日:'22/7/4
我流・個別分析 ~ギャロップ~

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~概論~

炎ポケモンの中で素早さNo.1を誇るポケモン。
素早さ種族値100はリザードン・バクフーン・キュウコン・エンテイとゾロゾロ居るのだが、
それらを一歩高い105から見下ろせる。これによってサンダーや低レベルスターミー・ライコウに先制出来るのが非常に大きい。
特にレベルによっては「必ずスターミーに先制出来る唯一の炎ポケモン」となれる点は見逃せない。
他の種族値に関しては、大きな穴は無いものの目立った所も無く、合計種族値は500とまともなのだが、
活かしづらい攻撃種族値に100も振っているお陰で種族値に見合った活躍が難しいという、他の炎ポケモン同様の悩みを抱えている。
しかし技に関しては個性的なものが揃っており、中でも甘えると催眠術は、
自慢の素早さを活かしやすい技なので、ギャロップを使うからには是非活用したい。
素早さを活かすということで、身代わりや鈍いを絡めた戦術も一考の余地がありそうだ。
特攻種族値は80と、実は炎ポケモンの最終進化形態の中では、マグカルゴと並んで最も低いものの、
日本晴れ+大文字で同レベルのサンダーを超高確率2発で倒せるという、ギリギリの火力は保っている。
Lv.55サンダーやLv.51スターミー等に先制出来るLv.55のエースで使うか、
甘えるや催眠術と言った補助技を活かせる低レベルサポートで使うか、と言った所になるだろう。
なお、一撃アリルールの場合、ダグトリオ・ケンタロスに次いで3番目に速い一撃技使いであり、
飛行で無効化される地割れを除けば2番目に速い一撃技使いとなるので、一撃禁止ルールよりはかなりの出世が期待出来る。


~実戦的ステータス~

タイマン性能■■■■■□□□□□ 出番の多さ■■■■□□□□□□
複数対決性能■■■■■□□□□□ 使い方の多様性■■■■□□□□□□
対カビゴン性能■■■■■□□□□□ 不利な相手への対抗力■■■■■■■□□□
対その他の一線級■■■■■□□□□□ 個人的総合評価■■■■■□□□□□


~優劣関係~

格好の餌ナッシー エアームド フシギバナ フォレトス ハッサム ルージュラ
割と有利パルシェン ヘラクロス ハガネール ゲンガー ムウマ ミルタンク
場合によるファイヤー サンダー マルマイン ハピナス ブラッキー
割と不利カビゴン ガラガラ ライコウ ケンタロス バンギラス フーディン
天敵スターミー スイクン サイドン カイリュー プテラ


~防御面~

55食べ残し5550黄金の実50
55サンダーの10万ボルト確3超低確率2発超低確率2発確2
55ライコウの10万ボルト確3確3低確率2発高確率2発
52ゲンガーの10万ボルト超低確率4発確4確4微低確率3発
50エアームドのドリル嘴乱数5~6発超高確率4発確4低確率3発
50カビゴンののしかかり超低確率3発高確率3発超高確率3発確3
50カイリキーのクロスチョップ確3確3低確率2発超高確率2発
50ヘラクロスのメガホーン乱数5~6発超高確率4発超高確率4発超低確率3発
バンギラスの波乗り低確率2発高確率2発高確率2発確2
バンギラスの噛み砕く確4低確率3発微低確率3発確3
50ハピナスの雷乱数5~7発超低確率4発超低確率4発確4


~技候補~

大文字
火炎放射
属性一致メイン技。特攻が他の炎ポケモンより低いので、火力は控えめ。
甘える重要な補助技1。その素早さから先手で打つことで、色々な物理攻撃を誤魔化せる。
催眠術重要な補助技2。命中は悪いが、これも素早さを活かせて起点を作れる。
日本晴れ微妙な火力の炎技をパワーアップさせる。エースの場合出来れば欲しい。
捨て身タックル
のしかかり
物理サブ技候補。岩を除けば幅広い相手にそこそこのダメージが入る。
めざ格物理サブ技候補。バンギラスやカビゴン、ハピナス等を意識するならこちら。
アイアンテール物理サブ技候補。威力を維持しつつ、岩に有効打が入るのがなかなか侮れない。
めざ草サブ技候補。火力はイマイチだが、レベル差でスターミーに先制出来る点は見逃せない。
威張る
身代わり
中途半端な火力を誤魔化す手段のひとつ。サンダーに先制出来るため、
雷サンダーに対して強くなれるのが大きい。なお身代わりは甘えると両立不可なので注意。
眠る甘えると併用することで、物理ポケモンとのタイマンを有利に運べる。
どくどく炎と相性の良い定番補助技。ギャロップの場合甘えるとの併用が面白いかも。
リフレクター甘えると競合する技だが、両立不可が少ない点ではこちらの方が手軽に採用しやすい。
鈍い微妙な火力の物理技を強化する策。素早さ関連に関しては型サンプルにて
尻尾を振る自慢の素早さをそのままにしつつ、物理技の火力を伸ばす策。
二度蹴りめざ格に比べて威力が少し低いが、HPが下がらない・他の目覚めるパワーを持てるという利点アリ
炎の渦相手を束縛して催眠術を狙ったり、定数ダメージを利用したりとか。
角ドリル一撃アリ用。ダグトリオ・ケンタロスに次いで3番目に速い一撃使い!
そのフィールドでは種族値以上の活躍は見せてくれるだろう。


~型サンプル~

Lv.50 大文字/催眠術/甘える/日本晴れ@奇跡の実

まずはお得意の甘えると催眠術を活かしたサポート型を紹介。
ファイヤーやヘルガー等と違って、Lv.50ではナッシーやヘラクロスを大文字一撃では倒せず、
それどころかエアームドやハガネールにも高確率で耐えられてしまうのが惜しいところだが、
その代わり催眠術によって動きを封じ込めたり、甘えるによって大爆発を耐えると言った芸当が可能。
ギャロップのHPが満タンならば、1回甘えることで、50カビゴンの自爆もやや高確率で耐えることが出来る。
特にガラガラに対して、催眠術の運が良ければタイマンで勝てる可能性があるというのは、炎ポケモンとしては貴重。
日本晴れは炎ポケモンであるからには基本的に持たせ得で、微妙な火力の大文字をパワーアップさせる他、
サポートということで、地面や岩ポケモンエースと組ませることで、それらを水に強くするという効果もある。
日本晴れ+大文字で50ヘラクロス超高確率一撃、50フシギバナ高確率一撃、50パルシェン中乱数一撃、
55ガラガラ・55ゲンガー確2、51サンダー・52カイリキー高確率2発。
特にガラガラエース等と組ませて起点を作る際には、3つの補助技は全て役に立つだろう。
攻撃種族値100を無駄にしているのが少々勿体ないため、どれかを抜いて目覚めるパワー格闘などの物理技を持たせるのもアリか。
道具も、黄金の実あたりでケチっても良いだろう。
なお、同時に紹介するが、この型は全く同じものをLv.55でエースとして使うことも出来る。
この場合、Lv.55サンダーやミルタンク等の他、Lv.51ライコウやスターミーにまで先制が出来る。
特に日本晴れ+大文字でサンダーを上から超高確率2発で倒せる点と、
ミルタンクに対して上から甘える+催眠術で止めつつ大文字で倒せる点はかなり大きい。
低レベルのスターミーに対しても、やや厳しいものの、催眠術+日本晴れ+大文字で強行突破出来る可能性が一応ある。
パーティ … ストライクエレブーギャロップTA(2022)
ログ … 日本晴れによるガラガラサポート
ログ … 日本晴れ+催眠術+甘えるによるガラガラサポート
ログ … 同じ型をLv.55でも使える


Lv.55 大文字/目覚めるパワー格闘/催眠術/日本晴れ@奇跡の実

エースの基本的な例。Lv.55ギャロップの、55サンダーやミルタンク等への性能は上記の通り。
火力を書いておくと、日本晴れ+大文字で51パルシェン・53フシギバナ・54ヘラクロス・55ナッシー確1、
55カイリキー・52ライコウ確2、55サンダー・55ガルーラ超高確率2発、55カビゴン高確率3発。
ここに、物理攻撃力を活かしたサブ技まで持たせると、炎ポケモンらしい動きが出来るようになる。
代表例としては、目覚めるパワー格闘、アイアンテール、捨て身タックルあたりか。
目覚めるパワー格闘でバンギラスを高確率2発、撒き菱を踏んだ50ハピナスを超高確率2発、50カビゴンを中乱数3発。
アイアンテールで55プテラ確2、55バンギラス・54サイドン確3。防御が1段階下がった50ハピナス高確率2発。
捨て身タックルは50スイクンを超高確率2発なので、日本晴れで波乗りへの耐性を付けつつ、
催眠術での強行突破がワンチャンあるかも知れない。
普通に炎技+物理技で使ってしまうと他の炎ポケモンに劣る部分が多いので、
ギャロップを使うからには催眠術か甘えるあたりは欲しいと言ったところ。
変更する余地があるならむしろ日本晴れの枠で、ここを甘えるにしたり、素早さを活かした身代わりにする等か。
パーティ … 54ペルシアンギャロップWA(2022)
ログ … 催眠術+めざ格型エース
ログ … 催眠術+めざ格型エース2
ログ … 催眠術+めざ格型エース3


Lv.55 大文字/捨て身タックル/威張る/身代わり@食べ残し

催眠術も甘えるも無くても、ギャロップの個性を活かせるエースの例。
ズバリ、サンダーやミルタンクの上を取れる素早さからいばみがを仕掛けるという手がある。
炎ポケモンで確実にサンダーの上から身代わりを貼れるというのもギャロップにしか出来ない芸当で、
目覚めるパワー氷には耐性を持っているため、雷サンダーに対してスターミーと同じように身代わりを残しやすい。
また、この型ならば、催眠術+日本晴れ+大文字と比べて、低レベルスターミーやスイクンの突破も現実的となる。
大文字単発で55サンダーを超高確率3発、52ライコウ確3、50ガラガラ超高確率2発、50ナッシー中乱数一撃。
水ポケモンよりも対岩などを意識するならば、サブ技は↑の型と同様にめざ格やアイアンテール等も候補。
物理技を諦めて大文字1本にして、いばみがに更に催眠術も絡めて強行突破を狙うのもアリか・・・?
パーティ … オニドリルギャロップWA(2014)
ログ … 55いばみがギャロップ
ログ … 55いばみがギャロップ2


Lv.55 火炎放射/催眠術/メロメロ/身代わり@食べ残し

カビゴンを強行突破しやすくなる例。
メロみが+炎技だけではなかなか突破が難しいが、そこに催眠術を絡めればかなり突破もしやすくなるだろう。
相手が眠るで回復し続ける場合でも、起きたターンにメロメロで動けなければ、次のターンにこちらから催眠術をかけることが出来る。
ギャロップでこのような型をやれば、対カビゴンだけでなく、対サンダーやミルタンクの性能も維持出来るため、
ある程度の汎用性は保たれるだろう。
この他、ガラガラに対しても、初手の催眠術さえ成功すれば、あとは身代わりのおかげでかなり安全に勝てそうだ。
ただし、身代わりを貫通して来るホネブーメランには注意が必要。
催眠術の代わりに、威張るを持たせて、♂のポケモンが25%の確率でしか動けなくなるストコンを狙う手もあるが、
性能としては怪しい光を使えるキュウコンに劣りがち。
一応、キュウコンと比べて素早さが高いため、サンダーに確実に先制出来る等の利点はある。
ログ … メロメロ+二度蹴り型
ログ … メロメロ+二度蹴り型2


Lv.55 火炎放射/日本晴れ/甘える/眠る@薄荷の実

物理ポケモンに対して、甘える+眠るを併用すれば、急所が来ない限り受け続けられるという発想がある。
もちろんサイクルだと意味が無いため、タイマンに限った話である。
ただし、催眠術や威張ると言った事故要素が無いため、相手に回復技を連打されてしまうと、
大文字ではPPがすぐに切れてしまうという危険性がある。
そこで、メイン技を敢えて火炎放射にするという手がある。
ミルタンクに対しては、日本晴れ+火炎放射でも約半分のHPを削ることが出来るため、
連打によってそのうち火傷から突破したり、ミルク飲みのPPを切らすことが出来る。
55食べ残しカビゴンに対しては、残念ながら急所を引いても低確率でしか突破出来ないので、
薄荷の実カビゴンや、低レベルのカビゴンを相手するか、
もしくは甘えるでサポートに徹して、別のポケモンから決定力を出す等の必要がある。


Lv.55 大文字/目覚めるパワー格闘/催眠術/鈍い@食べ残し

一応、高い素早さを活かして、鈍いで物理火力を上げるという選択肢も。
鈍いを1回積んで、51ポリゴン2や53ナッシーカイリキー、55ドンファンイノムーベトベトンあたりにまで先制可能。
鈍い+目覚めるパワー格闘で、50カビゴンを中乱数2発、バンギラス確2。鈍いを積むとバンギラスには後手なので注意。
これもめざ格の枠は、他の物理技でも良いだろう。
素早さを落としたくない場合は、鈍いの代わりに尻尾を振るにする手も。


Lv.50 大文字/甘える/眠る/寝言@光の粉

回復出来るサポートの一例。
冷凍ビームパルシェン、エアームド、ナッシー、フシギバナ、ヘラクロス、ゲンガーあたりに当てるように使えば、
なかなか厄介な相手になれるかも知れない。
甘えるによって、大爆発を耐えられるかも知れないという圧力をかけられるのが強み。
甘えるの枠を催眠術にしても面白いかも知れない。


~一撃ありの場合~

Lv.55 大文字/角ドリル/催眠術/身代わり@奇跡の実

ギャロップは、一撃ありルールでかなり化けるポケモンのひとつ。
全ポケモン中、ダグトリオ・ケンタロスに次いで、3番目に高い素早さから一撃技を打てるポケモンである。
更に、多数存在する飛行ポケモンに無効化されてしまう地割れを除けば、ケンタロスに次いで2番目に素早い。
その素早さから、多くのポケモンの上から角ドリルを打つチャンスを得られるのはもちろんだが、
重要なのは、これを催眠術と絡めることが出来るという点である。
これによって、裸でいきなり角ドリルを打つと分が悪い場面でも、
催眠術で相手の行動を止めることで、角ドリルの試行回数を稼げるようになって有利になる場合がある。
この際に、保険となる身代わりを併用するとなお良いだろう。
角ドリルは、初代マシン技であるため、甘える等の遺伝技と併用出来ない点には注意。
もし防御力を上げたいならば、この代わりにリフレクターを持たせることは出来る。
道具は、身代わりで削った体力を回復したいならば食べ残し、
一撃技の打ち合いに強くしたり、身代わりで敵の攻撃を避けやすくしたいならば、光の粉あたりも有力候補。
パーティ … キングラーギャロップWA(2022)
ログ … 低レベルサンダーを上から一撃
ログ … 苦手な水ポケモンも一撃


Lv.55 大文字/角ドリル/催眠術/高速移動@奇跡の実

ギャロップはそのままでも十分素早い、というか素早さ自体が売りのポケモンではあるのだが、
どうしても目の上のたんこぶとなる存在が、それよりも更に素早い一撃使いである、ケンタロスである。
また、ケンタロスを対策するために、それよりも更に素早い、身代わり持ちのスターミーやフーディン等が使われることもある。
それらに対して先手を取るべく、高速移動を持たせるという手がある。
上さえ取ってしまえば、ケンタロスだろうがスターミーだろうが、催眠術で抑えつけて角ドリルを打つチャンスがある。
催眠術の枠は、身代わりにする手もあり、この場合、ケンタロスに対して上から択ゲーを押し付けることが出来る。
この型を使う際の注意は、身代わりスターミーに対して先手を取ったとしても、
1発目の角ドリルや催眠術が外れてしまった場合、後手で身代わりを貼られると弱いという点。
大文字では当然身代わりを壊せないし、角ドリルで無理矢理破壊するしか無くなってしまう。


Lv.55 大文字/角ドリル/影分身/身代わり@食べ残し

起点を作って場に居座ることが出来れば、自身が影分身を積むことで、
敵の攻撃をどんどん避けられるようになり、その隙に角ドリルの試行回数を稼ぐ、ということも狙えるかも知れない。
このような戦術は、滅びの歌を持つムウマに滅法弱くなりがちだが、
Lv.55ギャロップは、これを大文字で上から高確率2発で倒せるのが強みのひとつ。
ただし、ムウマが食べ残しや黄金の実を持っていると、低確率になってしまうため、注意が必要。


Lv.55 大文字/角ドリル/眠る/寝言@光の粉

大文字と角ドリルの2本だけで決定力は十分であるため、このように硬くするのもまた違った強さがある。
敵にエアームドやフシギバナのようなポケモンが居た場合、永久的に起点にし続けることが出来る。


Lv.50 大文字/角ドリル/催眠術/リフレクター@光の粉

一応低レベルでも、催眠術やリフレクターのサポートをしながら、Lv.50のポケモン相手に角ドリルを狙ったりは出来る。
前述の通り、甘えるは角ドリルと両立不可なので注意。


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