最終更新日:'22/3/12  最終チェック日:'22/3/12
我流・個別分析 <ゴローニャ>

変態ポケモン図鑑はこちら


<概論>

大爆発によって存在感を示している岩・地面ポケモン。
似た性能を持つサイドンと比べると、属性も合計種族値も全く同じであるが、
サイドンはHPや攻撃力と言った重要な数値が高いのに対し、
ゴローニャはあまり役に立たない特殊面に数値を割いてしまっている。
特に防御面に関しては、防御力はゴローニャが高いのだが、HPで大幅に劣るため、物理耐久ではサイドンを下回ってしまう。
その上、攻撃技の種類に関してもサイドンの方がよほど覚える技が多い。
このように、多くの面でサイドンより性能が劣っていると言わざるを得ないが、
サイドンには逆立ちしても真似出来ない、金銀対戦に於ける超重要技・大爆発を覚えることが出来る。
この技1つがあるだけで、実戦ではサイドンと同等かそれ以上の使用率を誇っている。
逆に言えば、それだけ金銀対戦において大爆発という技が強いということを証明しているポケモンとも言えよう。
この大爆発を持ちつつ、地面+岩という、相性の良い2つの属性一致技で広範囲に対応することが出来る。
特に、ノーマル半減、電気無効と言った耐性を活かし、カビゴンとサンダーに繰り出せるというのは大きな強み。
また、僅かながらサイドンより秀でている特攻からの大文字によりエアームドを倒しやすかったり、
僅かながらサイドンより秀でている素早さにより、ガラガラと同速で大爆発を狙えるという、密かに見逃せない利点はある。
爆破ポケモンとして見た時は、最強の大爆発使い、カビゴンに次いで強い爆破使いであり、
「あらゆる型のカビゴンに強い爆破使い」としては、パルシェンやフォレトスをも凌ぎトップと言って良いだろう。


<実戦的ステータス>

タイマン性能■■■■□□□□□□ 出番の多さ■■■■■■■■□□
複数対決性能■■■■■■■■■□ 使い方の多様性■■□□□□□□□□
対カビゴン性能■■■■■■■■■■ 不利な相手への対抗力■■■■■■■□□□
対その他の一線級■■■■■■■□□□ 個人的総合評価■■■■■■■■■□


<優劣関係>

格好の餌カビゴン ベトベトン フォレトス マルマイン サンダース バクフーン
割と有利ライコウ エアームド ゲンガー ケンタロス
場合によるバンギラス サンダー ムウマ ハガネール ファイヤー ミルタンク
割と不利ガラガラ ブラッキー カイリキー ヘラクロス ポリゴン2 フーディン
天敵スイクン スターミー ナッシー フシギバナ パルシェン


<防御面>

55食べ残し5550黄金の実50
55サンダーのめざ氷確3低確率2発低確率2発確2
52ゲンガーの冷凍パンチ確3確3超低確率2発確2
55めざ蟲ガラガラの地震低確率1発低確率1発確1確1
50ハガネールの地震確3確3低確率2発高確率2発
50ヘラクロスのメガホーン確4低確率3発微高確率3発確3
55カビゴンの鈍い+捨て身タックル乱数5-6発超高確率4発確4超低確率3発
50カビゴンの地震確4中乱数3発超高確率3発確3
55フーディンのサイコキネシス確3低確率2発微低確率2発確2
バンギラスの噛み砕く確4微高確率3発高確率3発確3


<技候補>

大爆発属性一致技を差し置いての必須技。ある意味メイン技!?
この技の最強の使い手。ほぼコレ1本のお陰でサイドンと同等以上の活躍が出来る。
地震属性一致技1。攻撃種族値110なので火力はそれなり。大爆発との相性も抜群。
他の技を優先したい場合は持たせない手もあるが、これが無いと岩に非常に弱い。
岩雪崩属性一致技2。地震との相性が良く、地震と両方持たせても良い。
こちらも必須というわけではないが、これが無いと飛行相手に大爆発しか出来なくなる。
大文字サブ技筆頭候補。大爆発の障壁となるエアームドに強いのが魅力。
爆裂パンチサブ技候補。これも属性的に大爆発と相性が良く、カビゴンにも大きな圧力。
鈍い敵に鈍いを積まれると大爆発で倒せなくなってしまうので、その対策として欲しい。
吠える敵の鈍いに対して、鈍いの代わりにコレで対策する手も。
カウンター弱点となる地面や格闘技の他、サンダーのめざ氷も返せるのが重要!
のしかかり麻痺狙い。大爆発とタイプが被って技スペース的に厳しいか。
砂嵐場を荒らして大爆発したり、後続のポケモンに繋ぐ。
どくどく狙えるポケモンは主に水。エアームドで止まらないよう大文字を併用したい
眠る一旦コレで回復出来れば、カビゴン等を流せる回数が増える。
地獄車格闘技が欲しいけど爆裂パンチは命中率が低くて嫌という場合に。
めざ蟲どうしても厄介なナッシーへのピンポイント役割破壊。
マグニチュード漢が使う技。
日本晴れこれを残しながら大爆発することで、炎ポケモンのサポートが可能。
丸くなる
転がる
大爆発以外でサイドン差別化出来る貴重なコンボ。サイドンは丸くなるを覚えない。
とは言え、4倍弱点があるのであまりこんなことをする余裕は無いかも…
地割れ一撃アリ用。Lv.50で使うと敵のエースに無効化されるのが難点だが、
ゴローニャはエースに大爆発の圧力をかけられるのが強み。


<型サンプル>

Lv.50 地震/岩雪崩/鈍い/大爆発@黄金の実

自爆カビゴンに次ぐ強さの爆弾であり、大爆発使いとしては最高の攻撃力を誇るゴローニャ。
大爆発によって主要ポケモンを一撃で倒せる確率は、こちらの記事を参照されたい。
特に、Lv.50の大爆発で、50カビゴンや55サンダーを高確率で倒せるというのは、
パルシェンやナッシーには真似出来ず、ゴローニャの極めて強力なセールスポイントとなっている。
流石にLv.55カビゴンともなると耐えられてしまうが、地震か岩雪崩を1発入れておけば十分倒し切ることが出来る。
Lv.55食べ残しカビゴンというのは本当に硬く、サイドンの攻撃力をもってしても、
Lv.50だと地震では崩し切れず、PPを切らされて負けてしまうことがある。
その点ゴローニャは、大爆発によって1-1交換するという手が打てるため、
最後のタイマンでは使えないものの、サイクルにおいては敵のカビゴンに大きな圧力をかけることが出来る。
ゴローニャと同じようにノーマル耐性を持ちながら大爆発出来るポケモンは、他にもハガネール、フォレトス、ゲンガー等が居るが、
鋼ポケモンは大文字に、ゲンガーは地震に滅法弱く、カビゴンに役割破壊であっさり倒されてしまう危険性もある。
ゴローニャも地震は弱点とするものの、レベル差最大でも高確率でこれを2耐え出来るので、
確実にLv.55カビゴンを流せる回数で差を付けることが出来る。
よって、波乗りなどよほど変態な型を除けば、カビゴンを流せる爆弾としては最強と言ってしまって差し支えないだろう。
大爆発以外の技は極めて普通に、相性の良い属性一致技2種類を持たせ、
あとは敵が鈍いを積んで来ても対応出来るように、こちらも鈍いを持たせておけば良いだろう。
この耐性と攻撃範囲によって、バクフーンやデンリュウ、ベトベトンと言った、地味に厄介なところも一部止めることが出来る。
また、マルマイン+破壊の遺伝子ケンタロスのコンボにも強く、マルマインの前で鈍いを積むことで起点にすることが出来る他、
Lv.55破壊の遺伝子ケンタロスの地震は、素の状態でも確定で耐えるため、そこから大爆発の圧力をかけられる。
撒き菱を踏むと、これが約64%の確率で一撃となってしまう点に注意。
火力面に関しては、攻撃種族値110からの属性一致技を打てるためそれなりにあるのだが、
Lv.55サンダーには岩雪崩を超高確率で2耐えされてしまったり、
バンギラスを地震で高確率2発で倒せるが、食べ残しを持たれるとこれが低確率になってしまう、と言った惜しい部分もある。
道具は黄金の実を持たせることで、様々な技に対して1回分耐える回数が増えるため、
それだけ大爆発のタイミングの選択肢を増やすことが出来る。
特にLv.55サンダーどころか、Lv.55ライコウの目覚めるパワー氷でも、素の状態だとほぼ2発で倒れてしまうが、
黄金の実によってこれを高確率で耐えられるようになる。
55サンダーに対しては、先述した通り岩雪崩の火力が足りないため、対面から岩雪崩で一方的に勝つことは出来ないものの、
後出ししながら大爆発で道連れする、と言った動きは出来るようになる。
また、55ライコウに対しては、地震2発で倒せるため、黄金の実の有無によって完全に優劣が逆転する。
この他の道具としては、麻痺治しの実も有力候補。
ゴローニャは電気技を無効化出来るため、発動機会が無さそうに思われるかも知れないが、
カビゴンを受けるという役割上、のしかかりを食らう機会が極めて多いため、そこへの重要な対策となる。
ゴローニャが麻痺をしてしまうと、それ以降カビゴンの地震が受からなくなるだけでなく、
上から鈍いまで積まれてしまうため、最悪の場合、大爆発で1-1交換すらままならなくなってしまう。
Lv.55カビゴンは、のしかかりを打って来ることが少ないため、ここはあまり気を付けなくても良いが、
Lv.50カビゴンを意識するならば、のしかかり対策は必須なので、むしろ黄金の実よりも麻痺治しの実が重要になり得る。
他の道具の候補としては、岩雪崩でサンダーを高確率2発で倒せるようになる硬い石や、
↑に貼った記事のように、一部のポケモンを大爆発一撃で倒せる確率が上がるピンクのリボンor水玉リボン、
ワンチャン性能を持たせられる先制のツメや破壊の遺伝子など。
レベルに関しては、爆弾として使う以上、基本的には低レベルで使うのが望ましいが、
注意すべきはガラガラと同速であり、地震一撃で倒される確率もレベルによって大きく変わって来る。
ガラガラよりレベルが1高ければ、先制が出来る上、基本的に地震を高確率から確定で1発耐えると思って良い。
パーティ … ウインディグランブルヘルガーTA(2021)
パーティ … カメックスカイリキーWA(2019)
ログ … 受け役割を全うしつつ最後に大爆発で詰める
ログ … 敵の大爆発を止めて自分は大爆発で1-2交換
ログ … 対マルマイン+ケンタロス性能
ログ … 対カビゴン+炎性能
ログ … 対ガルーラ+α性能
ログ … 地震+岩雪崩の範囲が刺さる例
ログ … ゴローニャで3タテ出来てしまう例


Lv.50 岩雪崩/大文字/鈍い/大爆発@黄金の実

地震+岩雪崩+大爆発は、ゴローニャのタイプを活かしつつ、属性相性も良い鉄板の組み合わせだが、
エアームドにはあまり強くないという側面を持つ。
しかし、ゴローニャは大文字を覚えることができ、同レベルならばこれを高確率2発で倒すことが可能。
しかも、エアームド側も、鋼の翼でも持っていない限り、ゴローニャに対して決定打が無い場合が多いため、
大文字さえあれば、むしろこちらから喜んで起点にしに行くことまで出来る。
また、物理耐久が極めて高いハガネールに対しても、地震よりも少しだけ強いダメージを与えることができ、
同レベルのハガネールに対して地震では2耐えされてしまったのが、大文字ならば高確率2発で倒せるようになる。
しかも、ゴローニャ側は、道具を考慮しなければハガネールの地震で高確率2発で倒されてしまうので、
大文字の有無でハガネールとの優劣関係が逆転することもある。
エアームドを始めとした鋼ポケモンが環境に多いメタならば、採用の余地が十分にあると言える。
ただし、これらの鋼ポケモンは、どくどくを打って来ることが多い。
ドリル嘴しか持っていないエアームドでも、あまりサイクルを回され過ぎると、毒ダメージに苦戦する可能性があるため、
そこを対策したいならば、毒消しの実を持たせる手もあるかも知れない。
技スペースとして、当然地震か岩雪崩のどちらかを抜かなければならないことになるが、
地震が無いと、バンギラスを始めとした岩ポケモンにほぼ完全に止められてしまう他、
ライコウにも目覚めるパワー氷で打ち負けてしまったり、ゲンガー等にも圧力がかからなくなる。
岩雪崩が無いと、サンダーに対して大爆発することしか出来ない上、身代わりを使われたら完封されてしまう。
大文字を持つ以上、これらの穴は妥協せざるを得ないだろう。
鈍いを抜いてフルアタにする手も無くはないが、当然、カビゴンに鈍いを積まれるとどうしようも無くなる危険性が伴う。
パーティ … 草QA(2018)
パーティ … ヌオーSA(2013)
ログ … 大爆発の強さ
ログ … 対カビゴン+サンダー性能


Lv.50 岩雪崩/爆裂パンチ/吠える/大爆発@黄金の実

鈍いを積んで来るカビゴンに対して、鈍いを合わせるのではなく、吠えるや爆裂パンチによって誤魔化すことも可能。
吠えるがあれば、黒い眼差しやバトンタッチ関連のコンボも、ついでに対策が出来る。
以下省略するが、この他に攻撃技の選択肢としては、麻痺を撒けるのしかかりや、
何かと厄介なナッシーへのピンポイント対策となる目覚めるパワー蟲あたりか。
また、大爆発以外の攻撃技を1本に絞り、鈍い+吠えるを両方持たせてコンボを狙う手もある。
ゴローニャの前で油断して鈍いを積んで来るカビゴン等が居たら、起点にして全抜き出来る可能性がある。
パーティ … ゲンガーフシギバナWA(2015)
パーティ … ウインディオーダイルWA(2014)
ログ … サポート鈍い吠え型
ログ … サポート鈍い吠え型2
ログ … サポート鈍い吠え型3


Lv.50 地震/鈍い/眠る/大爆発@薄荷の実

大爆発を持っているからと言って、何も使い捨てである必要は無い。
鈍い+眠るで、地震や爆裂パンチを持っていないカビゴンを受け続けることも出来るのだ。
その上で、必要な時に大爆発で相打ちを狙えば良い。
ラストの1vs1のタイマンでは使えないが、複数対決のうちならカビゴン受けとして運用することが可能。


Lv.50 岩雪崩/鈍い/カウンター/大爆発@硬い石

一発逆転カウンター型。弱点となる地震やクロスチョップ等に対してももちろん有効だが、
カウンターは属性によらず目覚めるパワーに対しても返すことが出来るため、
サンダーやライコウが打って来る目覚めるパワー氷を返せるという点が非常に大きい。
同様の理由でサイドンもカウンターを持たせた型が使われることがあるが、
ゴローニャはサイドンよりも防御・特防が高い上にHPが低いので、性能としてはカウンターにはやや不向きなのは否めない。
ただその代わり、カウンターする際に大ダメージを食らったとしても、そこから更に大爆発を狙えるという利点はある。
サイドンと違って、Lv.50の理想値では、55サンダーのめざ氷をカウンターで返しても一撃で倒せないことがあり、
これを超高確率一撃で倒せるようにするには、特殊努力レベルを43(実数値106)あたりまで下げる必要がある。
サンプルでは更に、55サンダーを岩雪崩で超高確率2発で倒せるようになる硬い石を持たせているが、
別にカウンターで倒すのならばこれは必要無いため、ここまでに紹介したように黄金の実や麻痺治しの実でも可。
パーティ … ガラガラSA(2011)
ログ … 一発逆転カウンターゴローニャ


Lv.50 地震/砂嵐/守る/大爆発@食べ残し

砂嵐でそれなりに場を荒らせる型。バンギラス等のように食べ残しだと更に耐久が上がるが、これは他の道具でも可。
砂嵐を撒いてから爆発し、後続の「砂嵐状態で有利になるポケモン」に繋ぐのも面白い。
また、サンプルでは砂嵐・食べ残しの双方と相性の良い守るを持たせているが、
ここは吠えるにして砂嵐昆布を狙ったり、サブ技で砂嵐と相性の良い爆裂パンチや大文字等を持たせても良さそうだ。


Lv.55 地震/岩雪崩/鈍い/大爆発@食べ残し

最終的に爆発してしまうゴローニャはエースには不向きだと思われるが、
Lv.55まで振って食べ残しまで持たせれば、55サンダーのめざ氷を確定で2耐え、かつ岩雪崩で確定2発で倒せる。
すなわち、カウンターなどせずとも、普通に殴り合いでサンダーにタイマンで勝つことが出来る。
地震の火力にも磨きがかかり、Lv.53ぐらいまでのカビゴンは3発、つまり鈍いを1回積めば2発で倒せるようになる。
ついでに、Lv.55カビゴンを大爆発で高確率一撃で倒せるようになる。
更には、Lv.54以下のガラガラには先制出来る上に、地震を確実に1回耐えるため、対面からは2ターンは行動出来る。
ガラガラがどのレベルであっても、55ゴローニャの地震では確定3発で倒せるので、
すなわちLv.55以外のガラガラは、55ゴローニャに対して後出しが出来なくなるということである。
タイマン性能が上がるということは、大爆発によって、1-2交換を狙いやすくなるとも言える。
ログ … 55ゴローニャ


Lv.55 地震/転がる/丸くなる/大爆発@食べ残し

ゴローニャは一応、転がるを全ポケモン中最強火力で打てるポケモンでもある。
より攻撃力が高いサイドンやカブトプスも転がるは覚えるものの、これらは丸くなるを覚えないため、
丸くなるで威力を2倍に出来るゴローニャの転がるが、結果的に最強火力となる。
この「丸くなったゴローニャの5発目の転がる」は、
PBS仕様により6発目以降も永続的に威力が倍増して行く連続斬りを除けば、
あらゆる条件を考慮した全てのポケモンの全ての技の中でも、最強の火力を出せる攻撃技でもある。
その火力は、たとえゴローニャがLv.50であっても、
転がるを半減し、物理耐久全ポケモン中3位であるサイドンを、レベルに依らず確定一撃で倒すに至る。
余談だが、丸くなったLv.100ゴローニャの5発目の転がるで、Lv.5のレディバを約5000匹分倒せる計算となる。
さて、実際は4倍弱点を持つゴローニャで、このように何ターンも居座って転がり続けるのは難しいだろう。
一応、丸くなった上で転がれば、2ターン目の時点で既に威力120相当になり、岩雪崩よりも強くなるため、
サイクルの中でも、相手の対応が遅れると崩せるという可能性はある。
そのため、他のポケモンのように影分身などを併用した転がる特化型よりは、
このサンプルのように、普通の型の中に仕込んだ方が有効となるかも知れない。


<相棒>

・カビゴン、パルシェン、ナッシー等
ゴローニャは、パーティを組んでいて、後半に何かしらに対する「対策」として採用されることが多いので、
「ゴローニャと相性の良い相棒」というのを考えるのはなかなか難しい。
強いて言えば、同じく爆破を持った、ゴローニャと速度感を合わせられるポケモンと併用するのが良いだろう。
ゴローニャの天敵である水ポケモンを起点に出来るカビゴン、
弱点のひとつである地面に対してサイクル出来るパルシェンやナッシー等。
マルマインやゲンガーあたりは、流石に対地面が少し怖すぎる。

・バクフーン、オーダイル、エレブー、デンリュウ、ブーバー等
広範囲型のエースを使う場合に、ゴローニャの採用価値は上がる。
こう言ったポケモンは、カビゴンに対して、対面からだと厳しいが、サイクルではいずれ倒せる、という場合が多い。
また、回復技を持たず、あまり長期的にサイクルすると体力が持たなくなってしまうこともほとんど。
したがって、サイクルでより確実にカビゴンを流すことが出来て、
かつ大爆発によってある程度試合の速度を速められる、というポケモンと組ませると相性が良い。
その要望を満たしてくれるポケモンとしての筆頭が、このゴローニャとなる。


<対策例>

・水・草ポケモン全般
基本的には地震+岩雪崩の対策が出来ていれば良い。
火力もやや高めとは言え、サイドンほどではないため、
物理耐久の低いポケモンでなければ、圧力でかなりの回数流すことが出来る。
特に草ポケモンならば、光合成があればほぼガン受けが成立すると言える。
地震を等倍で食らう水ポケモンであっても、これを3耐え出来るスイクンや、
自己再生が出来るスターミーならば、ガン受けが成立する。
強いて言えば、爆裂パンチやのしかかりを打って来る場合に注意、と言った程度。
草ポケモンは大文字を打たれると効果抜群ではあるが、ゴローニャの特攻はさほど高くないため、さほど致命傷にはならない。
地震を等倍で食らうフシギバナにとっては、大文字より地震の方が痛いというほどである。
火力面は気にする必要は無く、特攻の低いギャラドスの波乗りでさえ、ゴローニャは一撃で倒せる。
フシギバナの葉っぱカッターは、急所に当たらないとやや高確率で耐えられてしまうので注意。
最も気を付けなければならないのは、これらのポケモンとて、大爆発をされるとほぼ道連れされてしまうという点。
ゴローニャを受けるポケモンが、他のポケモンへの受けも兼任しているとマズい。
そこは別々の役割設定をしておく必要がある。
一応、スイクンならば同レベルのゴローニャの大爆発をやや高確率で耐える。
特に、50ゴローニャに対して52スイクンならば、大爆発を確定で耐えられるようになる。
リフレクターや眠り粉を持ったポケモンならば、それにより大爆発自体を阻止するのを狙うと良いだろう。

・ポリゴン2、ミルタンク、ハピナス等
地震や岩雪崩を弱点とせず、ゴローニャより素早く、再生回復が出来るポケモンも、ゴローニャをガン受け出来ることがある。
特にポリゴン2は、冷凍ビームを持っていればゴローニャを上から2発で倒すことが出来る。
更にリフレクターまで持っていれば、大爆発をも阻止出来る可能性がある。
ミルタンクも、地震や爆裂パンチがあれば楽にゴローニャを倒せる上、
レベル差を付ければ、素の状態でも大爆発を確定で耐え、更には鈍いを1回積んでも先制することまで出来る。
大爆発で1-1交換を狙いたいゴローニャにとっては地獄のような要塞と化すことができ、
地震や爆裂パンチと言った決定打が無くとも、鈍いからの恩返しで圧殺出来ることもある。
ハピナスも、意外と地震を確定で2耐えするので、実はタマゴ産みで回復が追い付く。
冷凍ビームで倒すには3発かかるものの、シンプルに対面からの打ち合いで勝つことが出来る。
地震を2耐えするとは言っても、ギリギリではあるため、出来ればリフレクターと併用したい。

・ブラッキー
同レベルのゴローニャの地震を超高確率で3耐えするため、眠るで受けが利き、更には甘えるによって誤魔化すことも可能。
また、Lv.52以上なら月の光が使えるため、上記のポケモンと同じように、ほぼガン受けが出来るようになる。
その上で、どくどくを仕込めば、大抵のゴローニャは回復が出来ないため、ジリ貧に追いやることが出来る。

・ヘラクロス
ガラガラやサイドンを受ける際と同様に、地震+岩雪崩に強いヘラクロスも有効な対策。
同レベルのヘラクロスでも、ゴローニャの岩雪崩はやや高確率3耐え出来るため、
眠る+寝言型ならば、かなりの回数流し続けることが出来るだろう。
大文字には弱点を突かれてしまうが、これも2耐えまでは可能。
倒すには、メガホーン、地震、目覚めるパワー格闘、どれを使っても3発はかかる。
これもやはり大爆発には一撃で倒されてしまうが、堪える+起死回生を狙うという手があり、
これを成功すれば、1-1交換を阻止出来るどころか、そこから全抜きのチャンスも掴むことが出来る。

・グライガー
ゴローニャの、大爆発以外のあらゆる技を3発以上耐えることが出来る貴重なポケモン。
しかも、地震に関しては無効化まで出来る。
ただし、悠長に受け続けていると、鈍いからの岩雪崩に圧殺される危険性はあるので、
こちらも地震(VCでは使用不可)やどくどく等ゴローニャへの対策技は持っておきたい。

・エアームド
大文字を持っていないゴローニャに対しては、壁となることが出来る。
岩雪崩はほぼ4耐えすることが出来るため、ブラッキーと同様に、どくどくを仕込めばジリ貧に追いやれる。
特に、地震無効化+大爆発まで耐えられるのはかなり大きい。

・サンダー、ファイヤー、プテラ等
岩雪崩を持っていないゴローニャに対しては、その他の飛行ポケモンでも受けが利く。
大爆発では1-1交換されてしまうが、これらのポケモンはエアームドと違って大文字も平気。
更に、大爆発に対しても、身代わりを持っていれば完封することが出来る。プテラは裸でもこれを耐えられる。
大文字と違って岩雪崩は所持率が高いため、信用は出来ないが、
岩雪崩を持っていたとしても、地震は無効化出来るため、ゴローニャの技の一貫性を切ることは出来る。
また、Lv.55サンダーは、岩雪崩を2耐えしつつ目覚めるパワー氷によって打ち合いで勝つことが出来る。
Lv.55ファイヤーは、目覚めるパワー草があればゴローニャを上から一撃で出オチさせることが出来る。

・バンギラス、サイドン、カイリキー等
地震を持っていないゴローニャに対しては、岩や格闘ポケモンで受けることが出来る。
特に岩ポケモンは、大爆発まで受けることが出来るため、ほぼ完封出来ると言えるだろう。
これらのポケモンも、ゴローニャがもし地震を持っていたとしても、
それぞれ地震やクロスチョップで致命傷を与えることが出来るため、対策にはなる。

・ガラガラ
型サンプルに記した通り、ゴローニャと同レベルならば同速であり、地震一撃で倒すことが出来る。
ガラガラ側はゴローニャの地震を2発は耐えるため、少なくとも1回は後出しから流すことが可能。
ガラガラのレベルがゴローニャより上なら、2回後出し出来るようになる。
逆にガラガラのレベルが下だと、先制される上に地震もほぼ1発耐えられるので注意。

・ドンファン、サンドパン等
ガラガラ以外でも、多くの地面ポケモンは物理耐久が高く、ゴローニャの地震をある程度耐えられる上、
ゴローニャに対しては地震で弱点を突けるため、ある程度流すことが出来る。


<一撃ありの場合>

Lv.50 地震/岩雪崩/地割れ/大爆発@黄金の実

ゴローニャは地割れによって一撃を狙うことが出来る。
低レベルで使う一撃技は、高レベルのポケモンには無効化されてしまうものの、
大爆発と併用出来る点が強みで、逆に格上相手には大爆発の圧力をかけることが出来る。
他の地面ポケモンと比べるとややぬるめで、ガン受けされてしまう場合もあるゴローニャにとっては、
地割れという技は強力な武器になり得る。
ただし逆に、自身もカビゴン等を受ける際に地割れは食らってしまう立場なので要注意。
鈍いを持たせたいなら、攻撃範囲的には岩雪崩を残して、地震を抜いた方が良さそうだ。


Lv.50 地震/岩雪崩/カウンター/大爆発@光の粉

逆に、VC環境ならば、カウンターによって敵の一撃を対策することも出来る。
ポケスタやPBS環境だと一撃技に対するカウンターは無効なので注意。
身代わりを貼られると弱いので、更にその対策として、吠えるを併用する手もある。


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