ニ軍団
| 55 | ニョロトノ | 地割れ | 冷凍ビーム | 眠る | 寝言 | 溶けない氷 | 9FFF |
| 50 | ニョロボン | 地割れ | のしかかり | 催眠術 | 眠る | 薄荷の実 | FFFF |
| 50 | ニョロゾ | 地割れ | 地球投げ | メロメロ | 身代わり | 食べ残し | 1FFF |
| 50 | ニドクイン | 角ドリル | 地震 | 冷凍ビーム | 雷 | 光の粉 | FFFF |
| 50 | ニドキング | 角ドリル | 地震 | 大文字 | カウンター | 黄金の実 | FFFF |
| 50 | ニューラ | 吹雪 | シャドーボール | 爆裂パンチ | 眠る | 奇跡の実 | FFFF |
'22/4/20構築、'24/8/9再構築、9/1改良、9/26改良
速さ | ★★★★ |
硬さ | ★ |
コンビネーション | ★★ |
変態度 | ★★★★ |
煮詰め度 | ★★★★ |
総合的満足度 | ★★★ |
ヒストリアカップ2024ルール用構築。
頭文字統一シリーズのひとつで、復刻版ではなく、完全に今回初めて組んだコンセプト。
「ニ」から始まるポケモンは、素早さにより自身の進化後と差別化出来るニョロゾを採用すれば、ギリギリ6匹に足りる。
(一応、ニドリーナやニドリーノも同様に、タイプによって自身の進化後と理論上差別化出来てはいるが。)
初めは2022年、一撃あり2000ルール用の構築として組んでいた。
キ軍団と同じく、頭数は足りているものの、一撃無しルールだとまともに組めそうではなかったが、
6匹中5匹が一撃技を覚えるため、一撃ありルールならばまだ戦えそうと感じたため。
・・・がしかし、それでも道は険しすぎた。
タイプの偏りが酷すぎる上、肝心なケンタロスに対して特別戦えるわけでもない。
大量に破棄したが、ログ3のように目も当てられないような悲惨な負け方をした試合がほとんどだった。
流石に一旦使うのをやめ、そのまましばらく2年間ほど放置していた。
時を経て2024年、新しく「ヒストリアカップ2024」というローカルルールが誕生し、
そこでニョロトノが環境トップクラスのエースとして大活躍しているのを見たのと、
そのニョロトノ対策として、上から身代わりで地割れを対策出来るニョロゾがワンチャン…という話をネタでしていた時に、
遂に管理人の脳に閃光が走った。
「このルールこそ、ニ軍団のフィールドだ・・・!!!」
●ニョロトノ
普遍的エース。始めは眠る+薄荷の実で、目覚めるパワー電気や岩を持たせたりもしていたが、
対戦しているうちに「ニョロトノにはまずサンダーで受ける」というムーヴが定着し、
このパーティ自体明確なサンダー受けもおらずそこから崩されてしまうため、
じゃあ溶けない氷を持たせてLv.50サンダーを冷凍ビーム2発で倒せるようにしよう、という型になった。
このようにメイン技を抜いてしまうと、多くの場合は本来勝てるはずだった相手に勝てなくなってしまう弊害が付き物だが、
(参考記事:メイン技を持たせる意義、メイン技を持たせる意義 その2)
この環境におけるニョロトノの場合、波乗りを打ちたいような相手にはそもそも地割れでも構わない場合が多く、
また波乗りが通る相手が身代わりを貼って来るケースもかなり少ないため、このような型でも問題無いと判断した。
性別は目覚めるパワーや腹太鼓の可能性を残すため♂にしてあるが、
そこまで効果があるわけでもなさそうなので普通に個体値1FFFで♀でも良い。
●ニョロボン
迷走枠。結局これと言った型が決まらなかった。
最初は、mothさんが使っていた「爆裂パンチ/地割れ/眠る/寝言@不思議な木の実」という型に魅力を感じ、パクらせていただいた。
相手のエースがニョロボンに直接対決で弱いような場合に、全破壊出来る可能性を秘めているのだが、
そもそもこのパーティ全体のバランスを考えると、ニョロボンで有利を取れるような相手は、大概他のポケモンでも十分有利を取れており、
わざわざニョロボンを出す必要性がほとんど無いことに気付いてしまった。
ということは、この場におけるニョロボンが何をすべきかと言うと、
ズバリ「厄介な相手に対して茶々を入れる」ということになる。
こうして、積極的に眠りや麻痺の状態異常を狙わせることにした。
ただ、結局ニョロボンを選出する必要性自体が薄い試合がほとんどであり、なかなか選出自体出来なかった。
もっと尖らせて、ド忘れ+影分身ぐらいにするべきだったかも知れない。
●ニョロゾ
このパーティにおける裏エース。こいつに可能性を感じたのが、そもそもこのパーティを組み始めた動機である。
冒頭に書いたように、♂のニョロトノに対して上からメロみがで封じ込んだ上で地球投げで突破まで出来るのだが、
これが他の♂エースだった場合でも(バンギラスやバクフーン等)、同様に全抜きの可能性を秘めている。
エースにはメロメロ+地球投げで殴り、Lv.50のポケモンにはメロメロ+地割れを仕掛ける。
パーティ闇の鎌鼬の解説のエアームドの項で紹介した、メロみがガルーラと同じ理屈である。
ライコウやサンダーには全く刺さらないので、出さなくて良い。
●ニドクイン
ニドキングと力を合わせて、必死に電気ポケモンを止める枠。
このルールではLv.50でも地震+角ドリルの攻撃範囲だけで十分価値がある。
カウンターを持たせることを考えた際に、後述のニドキングの方が相性が良いため、
消去法でニドクインは特殊技の攻撃範囲を広げることとなった。
冷凍ビームでLv.50サンダーを倒す確定数も特にニドキングと変わらない。
●ニドキング
ニドクインと力を合わせて、必死に電気ポケモンを止める枠。
カウンターで目覚めるパワー氷を跳ね返せるのが目玉。
HP満タンからいきなりカウンターを決めてもサンダーには耐えられてしまうが、
まず一発大文字で削りを入れてからカウンターすることで、倒すことが出来る。
ニドキングは目覚めるパワー氷を2耐えは出来るので、その猶予はある。
あとはニドクインと異なった攻撃範囲を持たせた。
実戦では意外とこのニドクイン&ニドキングを同時選出する機会がかなり多かった。
構築全体が電気に対してあまりにも必死すぎるので、2枚がかりでちょうど良いぐらいで、
攻撃範囲が広いおかげで、片方は別のポケモンに対して役割を割いたりすることも出来た。
結果的にここまでの5匹が全員一撃技を持つという、かなりヤバいパーティになった。
●ニューラ
何気に他の面々との相性補完が取れており、構築全体を救っている影の功労者。
始めはLv.55で、ニョロトノとWAとして使っていた。
特にサンダーに対して、上から吹雪2発で倒せるというのはこのパーティにおいてはあまりにも大きく。
その他同じようにパーティ全体がヤバいエーフィやセレビィ、ゲンガーあたりにも強いのがかなり優秀。
このパーティで唯一の一撃技を打てないポケモンだが、上からの爆裂パンチがあるためワンチャン性能は高い。
4つ目の技は、嫌な音とカウンターを気まぐれで使い分けており、眠るは持っていなかった。
初めのうち、ニョロトノがまだ溶けない氷を持っておらず、よくサンダーに止められていた頃は、
むしろニューラを選出する機会の方が多く、こちらが表のエースかと思うほどだった。
しかし、使っているうちにやはり数値の低さが響き、エースがニューラでは全体的に力不足になる試合が多く感じて来た。
ニョロトノとの相性補完も取れているがゆえ、同時選出したい機会が多く、
また属性的に一見エーフィに強そうなのに、実際はどくどく+甘えるで対面からでも負けてしまうのもいただけなかった。
そこで、最終的にレベルを50に下げ、ニョロトノとの同時選出を可能にし、
更に眠るを持たせることによって、Lv.50でありながらエーフィを受けられるというポジションにした。
無理に突破を任せることなく、確実に受けたいところを受けてもらう方向にした。
もちろん隙あらば爆裂パンチで事故は狙って行く。
因みにLv.50だと吹雪ですら足りないことが多いので、冷凍ビームでも良いかも知れない。
●総括
結局のところ足りないところは足りないままで、勝率も全然良くはないが、
少なくとも一撃あり2000で使っていた頃よりはよほどマシな戦いは出来るようになった。
パーティ全体との相談の結果、最終的にはLv.50に下げてしまったが、Lv.55ニューラもなかなか面白い性能をしていた。
ニドクイン・ニドキングはこのパーティにおいてかなり無理難題を押し付けられていたが、
もっと適切な場所に組み込んでやれば、Lv.50でかなり活躍出来るポケモンではないかと思う。
並べてみるとニョロ族の色のグラデーションが面白い。
ログ壱(一撃あり2000) …対55キングドラ、ニョロボンで受け切る
ログ弐(一撃あり2000) …対55グライガー、ニドキングで刺す
ログ参(一撃あり2000) …対55スターミー、この世の終わりみたいなログ
ログ肆 …対55ハガネール、ニューラの攻撃範囲が活きる
ログ伍 …対55メガニウム、トリプル一撃地獄
ログ陸 …対55ネイティオ、ニューラからニョロゾの繋ぎ
ログ漆 …対55ニョロトノ、ニョロゾで受ける!?
ログ捌 …対バランス編成、ニド夫婦の使い分け
ログ玖 …対55ニョロトノ、ニョロゾでタイマン!
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