じこあんじ

相手の能力ランク変動をコピーして自分に貼り付けるという、独特な効果を持つ技。
直接的なランク変動技以外で、自分の能力ランクを変化させることが出来る技は、この他に変身と黒い霧ぐらいである。
敵のバフ状態を一瞬でコピー出来るため、例えば鈍いを6回積んだ相手に対しても、
この技を使えば1ターンで鈍い6回分を使えるという利点がある。
もちろん、鈍いによる素早さなど、下がってしまった能力変化までコピーしてしまう点には注意が必要。
相手依存になってしまうため、能動的に使いやすい技ではないが、影分身に対する強力な対策としては使える。
影分身を使うようなポケモンは、自分に攻撃が当たらなくなり、その間に全抜きするのが目的なので、
自分の攻撃も相手に当たらなくなることはあまり想定されていない場合が多い。
特に、転がるや連続斬りといった技は、攻撃が外れると威力の倍増がストップしてしまうため、かなり弱体化させることが出来る。
ただし、攻撃が当たらなくなるのはお互い様なので、逆にこちらも何らかの突破手段を用意しておく必要はある。

他には、攻撃力の上昇をコピー出来たら、一気に全抜きがしやすくなって夢が広がるのだが、
そのためには、既に攻撃力が上がっているポケモンの目の前で、この技で1ターン無防備にならないといけないということになる。
これを成功させるのはなかなか難しい。
しかし、鈍いに対してはその限りではない。攻撃力だけでなく防御力も上がるので、
先制でこの技を決めれば、相手の攻撃ランク上昇と同じだけの防御ランク上昇をいただくことができ、
ランク変動が無い通常の場合と同じ関係性に戻るだけになる。
鈍いを積むポケモンに対して、鈍いを合わせて受けに行くという対策法はよくあるが、
この技ならば、鈍いの回数差を2回、3回とつけられても、1ターンで一気に追い付くことが出来るという強みがある。

・ペルシアン、オコリザル
この技を、威張る+身代わりと併用することがあるポケモンの代表例。
特に、威張る+この技は、攻略本にも載っているような初歩的なコンボのひとつで、
2段階上昇させた敵の攻撃力を、混乱だけ無視して自分もいただけるというもの。
しかし、特殊ポケモン相手ならまだしも、物理ポケモン相手にそれをしようとすると、上記のように、甚だしい博打となってしまう。
そこで、威張るだけでなく、「いばみが」とこの技を併用することで、リスクを減らすことが出来る。
敵が混乱自傷して身代わりが残れば、そのターンに安全にこの技を使うことが出来るという仕組みだ。
威張る+身代わりは、初代から居るポケモンならば、例外系以外は誰でも技マシンで覚えることが出来るため、
あとはこの技を覚えて、攻撃力と素早さが高めというポケモンが、この3段コンボの使い手として候補に挙がる。
それが出来るのが、これらのポケモンとなる。
重要な注意点としては、このコンボに技枠を割くと、攻撃技を持たせるスペースが1個しか無くなってしまう。
そのため、ペルシアンは捨て身タックルか恩返し、オコリザルはクロスチョップ1本で妥協することになる。
特にクロスチョップはPPが少なくシビアなので、なるべく攻撃力を上昇させて、一撃で相手を倒せるぐらいにしたい。
既に混乱している相手に対しても、そこから更に威張るをかけ、
無駄に攻撃力を上昇させてからこの技を使うという手もある。
これによって、一気に攻撃ランクを+4や+6まで上昇させることが出来る。
ペルシアン:いばみがと併用したコンボ
ペルシアン:威張るを3回かけて使うことで一気に攻撃ランクMAX

・エーフィ、ブラッキー、バリヤード、カモネギ
この技を、バトンタッチと併用出来るポケモン。
敵からいただいた能力変動は、自分で使う必要は無く、味方にバトンタッチで継承するという手もある。
例えば鈍いを積み切ったカビゴンに対して、エーフィでこの技を使って捨て身タックルを耐え、
次のターンにミルタンクやカイリキー等の、カビゴンに有利なポケモンにバトンタッチすれば、
そのまま全抜き出来るという可能性もある。
また、エーフィ・ブラッキー・バリヤードは、上記の威張る+身代わりとの併用も出来るため、
攻撃技を完全に捨てることによって、威張る+身代わり+この技+バトンタッチという4段コンボを組み立てることも可能。
ブラッキー:いばみがと併用してバトンタッチ
ブラッキー:腹太鼓をコピーしてバトンタッチ

・ライコウ
身代わりを使えないポケモンでも、威張る+この技のコンボは使えないわけではない。
物理ポケモンに対するリスクは大きくなるが、その分のリターンを見込めるならば使う価値はある。
例えばライコウならば、攻撃ランクが+2になるだけで、恩返しで並の耐久のポケモンを2発で倒せるぐらいの火力は出せる。
もちろん、特殊ポケモンに対してならノーリスクで威張るを打てるので、
身代わり持ちと比べても遜色なく使うことが出来る。

・ウソッキー
この技が、ゴローニャとの差別点のひとつになる。
カビゴンを受けたり流す際、鈍いを複数回積まれていても、この技1回で能力変化が追い付くことが出来る。
そこから爆裂パンチ+岩雪崩で崩しを狙ったり、自爆で相打ちを狙うことが出来るようになる。

じごくぐるま

格闘タイプの主力技のひとつ。威力はドリル嘴などと同じ80しか無い上、
命中率もハイドロポンプやクロスチョップと同じ80%しか無く、オマケに捨て身タックルと同様に1/4の反動ダメージを受けるという、
お世辞にも性能が良いとは言い難い技ではあるが、
これより優秀なクロスチョップや飛び膝蹴りは使えるポケモンが限られ、爆裂パンチは更に命中率が不安定なので、
格闘技を使いたい場合にこの技が仕方なく採用されることがある。
PPが無駄に25(最大40)もある点は長所と言えば長所だが、そこまで必要になることはまず無いだろう。
この技は初代に技マシンが存在したため、手足が自由に使えるポケモンは、
同じく初代マシン技である、カウンター・地球投げと3点セットでこの技を覚えられるポケモンが多い。
更に、この技の技マシンはデパートで自由に購入出来るため、手軽に覚えさせられる技のひとつ。

・カイロス、カブトプス
この技を剣の舞と併用出来るポケモンの代表例。
カイロスは捨て身タックルや恩返しと言ったノーマル技をメインとし、
カブトプスは属性一致のハイドロポンプ+目覚めるパワー岩をメインとし、
どちらもこの技はサブ技としてのポジションになるが、
カビゴンやバンギラス、ブラッキー等に大ダメージを与えられる重要な技として採用される。
特にこれらのポケモンは、他にまともな格闘技を覚えないため、この技の利用価値は高い。
カイロス:剣の舞と併用して全抜き
カイロス:目覚めるパワー霊との相性の良さ
カイロス:急所でカビゴンに致命傷を与える&反動によるターンカットを利用

・ニョロボン、ニョロトノ、ニョロゾ
この技を、腹太鼓と併用出来るポケモンの代表例。
上記のカブトプスと似ていて、攻撃範囲としてはメインの水技と、威力の高いノーマル技を持たせた上で、
更にカビゴン等を強く意識した第三の攻撃技として、この技を採用することがある。
特に格闘タイプを持つニョロボンにとっては、爆裂パンチに次いで強い属性一致技となり、
腹太鼓を持たずとも、鈍いなどと併用してメイン技のように使われることもある。
ニョロトノは、腹太鼓からこの技を使うことで、同レベルのカビゴンを一撃で倒せるようになるのがかなり大きい。
ただでさえ腹太鼓でHPを削るため、この技による反動ダメージはかなり痛く、HP管理は慎重に行う必要がある。
HPの負担を軽減するため、ノーマル技を捨て身タックルの代わりにメガトンキックで妥協することも。
ニョロゾ:腹太鼓を叩いてメガトンキックと併用して全抜き

・ガラガラ
バンギラスとのタイマンにおいて、Lv.55であっても地震をやや高確率で耐えられるため、
バンギラスが冷凍ビームや波乗りを持っているとタイマンで不利を取ってしまう。
そこで、この技を持たせることで、地震よりほんの少し強くなり、バンギラスを高確率一撃で倒すことができ、優劣が逆転する。
ついでに、55カビゴン等に対してもほんの少しダメージが大きくなるため、倒せる確率が上がる。

・バクフーン、オーダイル、スリーパー等
その他、カビゴン等の対策として格闘技を持たせたいが、爆裂パンチには頼りたくないという場合に、この技が候補に挙がる。
ただし、あくまで威力は80しか無く、目覚めるパワーと比べて10の違いしか無い点に留意したい。
なお、オーダイルは期間限定の配布タマゴでのみこの技を覚えるため、他の噛み砕く・岩雪崩などの遺伝技とは両立不可。
スリーパー:鈍いを積んでシャドーボールと併用して全抜き

・小ネタ
初代においては、これより威力の高い格闘技は飛び膝蹴りしか無く、それもサワムラーの専用技であったため、
実質的にこの技が最強の格闘技のようなポジションだった。
初代における内部データでは、技名は「じごくぐるま 」と、最後にスペースが入るものだったが、金銀で修正された。
したがって、初代から金銀で、データ上では技名が変更された唯一の技とも言える。

じこさいせい

回復技の頂点に君臨する、非常に高性能な技。
同じくHPの半分を回復出来る技は他にも複数存在するが、
タマゴ産み・ミルク飲みと比べたら単純にPPが倍も多いため完全上位互換であり、
朝の陽射し・光合成・月の光と比べたら、日本晴れ中に全回復出来るような効果が無いという点では唯一劣るものの、
逆に雨乞いや砂嵐で回復が半減されることも無く、PPもこちらに対しては4倍もあるため、ほぼ上位技と言ってしまって良い。
また、HPを全回復出来る眠るは、例外系以外全てのポケモンが技マシンで習得することが出来るが、
この技を覚えるポケモンは、ほとんど眠るを使わずこちらを採用するということから、
眠るに比べても性能が優れている技と見なして良いだろう。
もちろん、眠るに比べて回復量が少ないことと、状態異常を回復出来ない点がデメリットとなるが、
回復量に関しては、全回復した代わりに2ターン動けなくなってしまう眠るよりも、
半分しか回復出来ずとも毎ターン連続で使うことが出来るこの技の方が、トータルの回復量は上回る。
実際、眠るで回復するポケモンは、3発で倒される技を受け続けることが出来ないが、
この技ならば、それを受け続けることが出来る。
それどころか、PPも多いため、こちらのHPの半分程度を削って来る技に対しても、
PPが切れたり攻撃が外れたりするまでこの技をしつこく使い続けることが出来る。
それだけに、この技を覚えるポケモンにギリギリの受けを任せるようなシチュエーションも少なくないが、
あまりこの技による回復に頼っていると、急所や状態異常の事故で崩されやすいという弱点を持つので注意が必要。

・フーディン、スターミー
耐久力の低いポケモンだが、この技ひとつ覚えるために、かなり硬くなり、受け役割を持てるようになる。
どちらも素早さが高いのが利点であり、敵の攻撃を食らったのを確認してから、確実に回復することが出来る。
特にスターミーは、優秀な耐性と相まって、この技ひとつで多くの水・炎・格闘・エスパーポケモン、
また場合によっては地面やバンギラスも受け続けることが出来るようになる。
攻撃技を連打されて防戦一方になると急所が怖いが、リフレクターや電磁波によってそれを防止することも可能。
フーディンはスターミーほどの耐久も耐性も持っていないが、
スイクンの波乗り程度の火力ならばこの技で回復が追い付き、
また大文字やハイドロポンプと言った高火力技にも、PP切れや外れ待ちをすることが出来る。
また、アンコールと併用出来るため、敵は鈍いや日本晴れ等で火力を上げて強行突破しようとすることが出来ない。
フーディンもスターミーも、この技を持った型か、身代わり+食べ残しで戦う型かの2通りにほぼ分かれる。
フーディン:半分喰らわない技ならサイクルで受け続けることが出来る
フーディン:ブラッキーの追い打ちぐらいなら余裕で受かる
フーディン:毒を喰らおうがぬるい相手には回復しながら戦える
フーディン:連打で粘りながら相手に毒が回るのを待つ
フーディン:身代わりで削ったHPを回復しながら戦う
フーディン:相手のHPを減らさないよう無駄技として連打する
スターミー:電磁波と併用してカイリキーを誤魔化す&噛み砕くの無いバンギラスも受ける
スターミー:目覚めるパワーを持たないカイリキーを受け続ける
スターミー:55ファイヤーの日本晴れ+大文字も受け切れる
スターミー:時間を稼いで相手の日本晴れを切らす
【一撃あり2000】スターミー:電磁波と併用すればケンタロスは角ドリルを打たざるを得ない
【一撃あり2000】スターミー:電磁波と併用で50恩返しカビゴンも受けられる

・ポリゴン2
フーディンやスターミーと比べて大幅に遅い代わりに、弱点が少なく耐久力が高い。
そのため、この技で回復しながら鈍いを積んで行くことにより、全抜きを期待することが出来る。
同じく回復しながら鈍いを積んで全抜き出来るポケモンとしてはカビゴン等が居るが、
回復が眠るでなくこの技であるため、状態異常に弱い代わりに、フレキシブルに動けるという長所を持つ。
特にポリゴン2は、カビゴンほど素の耐久は高くなく、可もなく不可もない、かなり丸い種族値をしているため、
眠るで大きく隙を見せると呆気なく崩れてしまう。
それだけに、この技はポリゴン2にとっては生命線とも言える。
鈍いを積む型でなく、電磁波やリフレクターによってサポートする場合であっても、
場に居座って長く仕事をするために、この技はほぼ必要不可欠となる。
ポリゴン2:回復しながら鈍いを積んで全抜き
ポリゴン2:宿木を喰らいながらも回復しながら鈍いと影分身を積んで全抜き
ポリゴン2:リフレクターと併用で物理ポケモンを受ける
ポリゴン2:光の粉と併用で外れガン待ちしてから攻めに転じる
ポリゴン2:PPが多く影分身と併用で判定勝ちに持ち込む
ポリゴン2:テクスチャーで電気タイプになり、サンダーへの鉄壁になる

・サニーゴ
サニーゴは種族値ではほとんどの面でオムスターに劣っているが、
この技をひとつ覚えるというだけで、大幅に差別化することが出来ている。
ポリゴン2よりも更に耐久は低く、弱点も多い上に素早さも低いため使い所は限られるものの、
ノーマル耐性を持っているポケモンの中では唯一のこの技の使い手であり、カビゴンを受ける際に真価を発揮する。
地震や電磁砲などの役割破壊を持っているカビゴンを受けることは出来ないが、
カビゴンが眠る+寝言型などで、攻撃技が捨て身タックル1本だった場合、急所を考慮しても確実に受け切ることが可能。
サニーゴが同レベルのカビゴンの捨て身タックルで食らうダメージは1/4程度であるため、
急所に当たったとしてもちょうど半分削られる程度に留まる。
したがって、急所に当たったとしても、この技で回復が追い付き、
なおかつ捨て身タックルのPPはこの技のPPよりも少ないため、カビゴンは絶対にサニーゴを突破することが出来ない。
その他、この技のおかげで水ポケモンもあまり高火力でなければ受けることが出来るため、
カビゴン+スターミーや、カビゴン+スイクンと言った組み合わせを一手に受けられる可能性がある、
極めて独自性のあるポケモンとなることが出来ている。
サニーゴ:回復しながらド忘れと鈍いを積んで全抜き
サニーゴ:ド忘れと併用でライコウも受け切れるようになる
サニーゴ:55カビゴンの捨て身タックルが急所に当たっても余裕でガン受け出来る

・ミュウツー、ホウオウ、ルギア、セレビィ
2000ルールでは使用が禁止されている伝説のポケモンも、ミュウ以外は全てこの技をレベルアップで覚えることが出来る。
ミュウも、この技の代わりに同じ性能であるタマゴ産みを技マシンで覚えるため、
実質的に禁伝ポケモンは全員が再生回復技を使えるようになっている。
そのため、ウルトラカップはこの技を持った禁伝ポケモンを突破するための対策が不可欠となる。
特に、全ポケモンでも屈指の硬さを誇るルギアは、この技によって絶望的な要塞と化す。
【一撃無しウルトラカップ】ルギア:驚異的な耐久力を活かす

じしん

地面タイプの主力技。追加効果こそ無いが、威力100・命中率100%・PP10(最大16)という破格の安定性であり、
地面という技タイプ自体も、無効化される属性こそあるものの、全17タイプ中5タイプに弱点を突けるという攻撃範囲を持つ。
更には、純電気ポケモンの弱点を突ける唯一の技タイプでもある。
そのため、地面ポケモンにとってのメイン技・その他のポケモンにとってのサブ技問わず、この技は幅広く使用されている。
この技は、全ての地面ポケモンが習得することが出来る。
地面技でこれより高い威力を出せるものはマグニチュードがあるが、威力は確率によって変動し、期待値はこの技を下回る。
また、ガラガラの専用技であるホネブーメランは、威力50の2連続攻撃であるため、実質この技と同威力と見なせる。
ホネブーメランは命中率が低い代わりに、連続攻撃であるため、
身代わりに強かったり、最低1発分を急所に当てやすいといったメリットがあるため、一長一短と言える。
それ以外の地面ポケモンにとっては、この技が唯一にして圧倒的最強の属性一致技となるため、
ほとんどの場合まず間違い無く採用することになる。
ただし、グライガーだけは、この技の習得方法がポケスタ金銀の景品のみとなるため、
VC版ではこの技を覚えることが出来ない唯一の地面ポケモンとなっている。
初代においては、技マシンでこの技を覚えるポケモンは、もれなく全員、同時に地割れも覚えることが出来る。

この技が持つ特殊な効果として、穴を掘って地中に潜っている相手にも命中し、なおかつダメージが2倍になるというものがあるが、
穴を掘るが対戦で滅多に使われる技ではないため、この恩恵を受けることはほぼ無い。
また、追加効果の無い技であるものの、何故か王者の印が適用外となっているため、要注意。

・地面ポケモン全員
上記の通り、地面ポケモンならばまず問答無用でこの技をメイン技として間違い無い。
攻撃範囲は広いものの、飛行ポケモンには完全に無効化されてしまうため、そこに対する対策は不可欠となる。
幸い、ほとんどの地面ポケモンは、飛行の弱点を突ける岩雪崩か冷凍ビームのいずれかを併用することが出来るため、
それらがサブ技として採用されることが多い。
地面+岩、地面+氷は、どちらも無差別破壊コンビネーションである。
注意点としては、地面ポケモンがこの技を打つと、属性一致で実質威力150相当となる。
これは、威力75の岩雪崩で効果抜群を与えた際の実質威力と全く同じである。
したがって、この技で等倍となるが、岩雪崩で2倍弱点を突けるという相手や、
この技を半減されるが、岩雪崩で等倍を与えることが出来るという相手に対しては、
どちらを打ってもほとんど同じダメージとなる。パルシェンやナッシー、ヘラクロス等のメジャーポケモンが該当する。
ダメージはほぼ同じだが、岩雪崩の方が命中率が低いため、属性相性の悪いこの技を打った方が基本的には良いということになる。
上記の通り、VC版ではグライガーはこの技を覚えない。
ポケスタ金銀環境ならば使うことが出来るが、一撃ありルールで使う場合、
この技とハサミギロチンの両立はLv.52以上からなので注意。
ガラガラ:剣の舞を積んでカビゴンを余裕の一撃
ガラガラ:55ライコウを問答無用で一撃
ハガネール:嫌な音と併用してカビゴン+ゲンガーを受けながら倒す
ゴローニャ:大爆発の圧力をかけつつ鈍いを積んで自ら決定力を出す
サイドン:鈍いを積んでカビゴンを2発
ニドキング:メイン技(フルアタ)
ドンファン:どくどくと併用してスターミーを倒す
ヌオー:砂嵐と併用してスイクンを突破
ヌオー:腹太鼓と併用してカビゴンをほぼ一撃
イノムー:冷凍ビームとの相性の良さ
グライガー:地面・岩受けの際の遂行技
サンドパン:メイン技(剣の舞と併用)
ダグトリオ:メイン技(嫌な音と併用)
サナギラス:メイン技(嫌な音と併用)
【一撃あり2000】ニドキング:ムウマを楽々倒せるので角ドリルと相性が良い
【一撃あり2000】グライガー:ハサミギロチンと打ち分ける
【一撃あり2000】ダグトリオ:ライコウを上からゴッソリ削れるのは貴重
【一撃あり2000】サイドン:レベル差でガラガラを上から半分削れる

・バンギラス、プテラ、ウソッキー
地面ポケモンの多くが岩雪崩を覚えるのと同様に、岩ポケモンも、この技を覚えられるポケモンは多い。
やはりこちらも、属性一致の岩技をメインとする場合、相性の良いこの技がサブ技として採用されやすい。
ただし、この技は元々、「攻撃範囲が広いが無効化される属性がある」という性質を持つため、
そこの弱点を補う形で、岩雪崩や冷凍ビーム等のサブ技が採用される形だった。
それに対し、これらのポケモンがメインで使う岩技は、広く浅くダメージを与えられるという性質を持つため、
補完としてこの技の重要度がそこまで高いというわけではない。
ウソッキーは、他に覚えられるまともな攻撃技が少ないため、優先的にこの技を採用しやすいが、
バンギラスは他にも優秀な攻撃技をたくさん覚えられるため、
岩雪崩がメイン技であっても、この技を持たせないことは少なくない。
ただし、威力の高い攻撃技ばかりを採用していると、命中率が低いものばかりになってしまい、安定性に欠けることがある。
そこで、この技をひとつ持っておけば、いざと言う時に確実にトドメを刺せる技として重宝する場合がある。
プテラは、初代ではこの技を覚えなかったが金銀から覚えるようになったという唯一のポケモン。
バンギラス:ライコウを楽々倒す
バンギラス:カイリキーに最もダメージが入る技
バンギラス:広範囲型の中で命中率100%を活かす
プテラ:破壊の遺伝子+フルアタの一環として
プテラ:鈍いを1回積めばバンギラスに先制しながら2発

・カビゴン、ケンタロス、ミルタンク、ガルーラ、リングマ、オドシシ、ベロリンガ
この技は、岩・鋼・ゲンガーの弱点を突ける上、ムウマにもそれなりのダメージを与えられるため、
ノーマル技をメインとした時のサブ技として極めて優秀である。
そのため、この技を覚えるノーマルポケモンは、サブ技としてこの技を採用されやすい。
それどころか、この技を覚えるということ自体が、ノーマルポケモンにとってのステータスとすら言える。
ノーマルポケモンのサブ技としてはこの他に、鋼の弱点を突ける炎技も人気があるが、
この技は物理攻撃であるため、攻撃力の高さや、鈍いによる攻撃ランク上昇を活かせると言った利点がある。
特に、ゴーストポケモンを相手にした際は、この技の有無によって優劣が完全に逆転することも少なくない。
カビゴン:ノーマル技が効かない相手にことごとく有効
カビゴン:広範囲型の一環として
カビゴン:腹太鼓と併用でハガネールを一撃
カビゴン:ムウマが麻痺さえすれば上から余裕で倒せる
ケンタロス:破壊の遺伝子を使ってゴローニャを一撃
ケンタロス:バクフーンを上から2発なので破壊の遺伝子必要無い
ミルタンク:カウンターサイドンに対して八つ当たりと打ち分けて突破
ガルーラ:ゴーストを倒すのに重要なサブ技
ガルーラ:広範囲型の一環として
リングマ:広範囲型の一環として
オドシシ:鈍い+恩返しのサブ技として
ベロリンガ:剣の舞+捨て身タックルと併用して全抜き

・ヘラクロス、カイリキー
格闘や蟲ポケモンのサブ技としても優秀。
どちらも半減される毒ポケモンの弱点を突ける他、ヘラクロスにとっては鋼や炎ポケモンへの打点にもなる。
また、これらのポケモンがメイン技とするメガホーンやクロスチョップは命中率が低いため、
これも確実にダメージを与えられる安定技として役に立つことが少なくない。
ヘラクロスは、メガホーンとこの技だけあれば、飛行ポケモン以外にはかなり満遍なく打点を持てるので、
残りを眠る+寝言で採用されることも多い。
カイリキーは、クロスチョップとこの技だけではあまり相性補完が出来ていないため、
あくまで広範囲型で使う際の範囲のひとつとして、他の攻撃技と併用されることが多い。
ヘラクロス:単純にこの技が刺さる例
ヘラクロス:ムウマを上から楽に倒す
ゴーリキー:低種族値でもマルマインぐらいは流せるようになる

・リザードン、アーボック、メガニウム
属性不一致であっても、この技を実質メイン技のような使い方をすることがある例。
リザードンは大文字というれっきとした属性一致メイン技があるものの、
腹太鼓を決めてからは、威力・攻撃範囲・命中率の安定したこの技がメインのような扱いになる。
アーボックは、属性一致でヘドロ爆弾を覚えながら、この技をサブ技として使うことが出来る唯一のポケモン。
ヘドロ爆弾との相性も非常に良く、この2つを攻撃範囲として採用される場合も多いが、
持たせたい補助技が多い場合、ヘドロ爆弾を差し置いて、この技がメインとなる場合もある。
リザードンとアーボックは岩雪崩も覚えるため、地面ポケモンと同様に、それをサブ技として採用することもある。
メガニウムは、剣の舞を使った物理型で採用する場合、メイン技の恩返しのサブ技としてこの技を使うこともあれば、
この技をメインとして使うことも稀にある。
リザードン:腹太鼓を決めてハピナスもサイドンも瞬殺
リザードン:腹太鼓で並の耐久のポケモンは一撃
リザードン:ドククラゲとのタイマンを同速勝負に持ち込める
アーボック:蛇睨みが効かないゲンガーに致命傷を与えられる

・オーダイル、ニョロボン、カメックス、ヤドラン等
水ポケモンがこの技を使うことで、苦手な電気ポケモンに一矢報いることが出来るようになる。
特に、素の攻撃力が高いオーダイルは単発でこの技を打ってもそれなりの致命傷を与えることが出来る。
その他のポケモンは、ライコウぐらい硬いポケモンになると3発かかってしまうこともあるため、優先度は低め。
オーダイル:嫌な音と併用でカビゴンを突破
オーダイル:ライコウを楽々倒せる
オーダイル:命中安定の削り技として

したでなめる

ゴーストタイプの小技。地味に3割という、のしかかりと同じ確率で麻痺させられる追加効果によって独自性を持っているが、
威力20というのは流石に低すぎて実戦に耐え得る技ではない。
一部ノーマルポケモンがこの技を覚えられるため、これによってゴーストの弱点は突けるものの、
流石に威力が低すぎるので目覚めるパワーゴーストでも使った方が良いだろう。
一応、「相手を麻痺させる唯一の手段がこの技」というポケモンは一部存在するため、
そのような場合に需要が無いわけではない。

・カビゴン
この技を、腹太鼓と併用することによって、ゲンガーやムウマを2発で倒せるようになる。
シャドーボールと違って1発で倒さないというのは却って好都合で、
これによって1発目に麻痺を入れることが出来れば、次のターンに先制で倒すことが出来る。
これは、相手が道連れを選択していたとしても、相打ちされずに一方的に倒せるということを意味する。
セミフル型の電磁砲+地震で同じようなことが出来るのは有名だが、
それを技枠1つで出来るという利点が一応ある。
もちろん、対ゴーストのダメージソースだけでなく、電磁砲のような感覚で麻痺撒き技として使うことも出来る。
ただし、地味な落とし穴として、この技はゴーストタイプなので、ノーマルポケモンには無効なので注意。
ミルタンクやポリゴン2等に麻痺を狙うことは出来ない。
カビゴン:ムウマへの役割破壊として
カビゴン:ゴローニャを麻痺させて大爆発を封じる

・ジュゴン
ジュゴンにとっては、アンコールと併用出来る、唯一の麻痺技がこの技となる。
のしかかりを覚えるが、アンコールとは両立不可なので、麻痺を撒きたい場合はこの技を使う価値が出て来る。
自分よりも素早い相手を麻痺させて、素早さ逆転からそのままアンコールで縛っても良いし、
シンプルに麻痺撒きサポートとしても使えるようになる。
ジュゴン:アンコールと併用した麻痺サポート

・小ネタ
初代においては、この技は唯一の、威力を持ったゴーストタイプの攻撃技だった。
威力の無い固定ダメージであるナイトヘッドは、属性相性の影響を受けず、ノーマルポケモンにも効果があった。
そのため、ゴースト技の相性関係が影響するのは、この技を使う時のみであった。
なめまわしポケモンのベロリンガは、何故か初代ではこの技を覚えなかったことで有名。

じたばた

ノーマルタイプの威力変動技。打つ瞬間の、自らの最大HPに対する残りHPの割合が低いほど、威力が高くなる。
格闘技の起死回生と比べて、技タイプが異なるだけであり、他は全く同じ性能を持つ。
詳しい仕様や使い方に関しては、起死回生の項で触れているため、そちらを参照されたい。
起死回生の項にある「こらきし」「みがきし」と同様に、
この技に関しても「こらじた」「みがじた」と呼ばれるコンボが存在する。
ただし、金銀で「みがじた」コンボが出来るのは、アズマオウ族とドーブルのみに留まる。
他にこの技を覚えるポケモンは、ほとんどが遺伝技であるため、初代マシン技である身代わりとは両立出来ず、
他にも捨て身タックル等と両立出来なくなる点に注意が必要。
格闘技である起死回生に比べると、こちらはノーマル技なので、弱点を突けない代わりに、
等倍以上を与えられる相手は多いため、広く浅い範囲と言える。
ただし、最大威力の起死回生でさえ、攻撃力の高いポケモンが、弱点を突いてようやく一撃で倒せるかどうかというラインなので、
この技では、たとえ最大威力を出せる状況を作ったとしても、それだけでは並のポケモンを一撃で倒すようなことはまず無理。
何らかの方法で攻撃力を上げる工夫が不可欠だと思った方が良いだろう。

・アズマオウ
万能なドーブルを除けば、金銀で「みがじた」コンボが出来る唯一のポケモン。
角ドリルを封じられた一撃無し2000ルールでアズマオウを使うからには、ほぼマストとなるコンボだろう。
更に、高速移動とも併用出来るため、せっかくHP1の状況を作っても、上からあっさり倒されてしまうという状況を防止出来る。
ただし、属性不一致である上、攻撃力もやや高めとは言えそこまでではないため、
たとえ最大威力でも、この技で一撃で倒せるようなポケモンはまず居ない。
レベル差最大のフーディンにすら耐えられてしまい、ルージュラぐらいでやっとである。
そのため、破壊の遺伝子や剣の舞+バトンタッチによってあらかじめ攻撃力を上げておく、
しっぽを振ると併用して敵の防御を下げられるようにする、
威張るやメロメロと併用して敵の行動を止め、この技を2発打てるチャンスを作る、と言ったような工夫が不可欠。
アズマオウ:身代わりとのコンボで全抜き

・ドードリオ
この技の最強の使い手。属性一致の1.5倍は伊達じゃなく、ピンクのリボンor水玉リボンを持たせれば、
最大威力ならば同レベルのスターミーやヘラクロス、レベル差を付ければサンダーやナッシーあたりを一撃で倒せる火力になる。
素早さも高いため、身代わりとの併用こそ出来ないが、堪えるとの併用によって全抜きを視野に入れられるレベルだろう。
一応、アズマオウと同様に高速移動も覚えるため、これより更に素早いポケモンの対策も出来なくはない。
ドードリオ:破壊の遺伝子と併用して55ガラガラを一撃

・カイロス、カモネギ
この技を、剣の舞と併用出来る貴重なポケモン。ドーブルを除けばこの2種のみ。
この技と剣の舞をどちらも覚えるポケモンは複数居るものの、他のポケモンは両立が出来ない。
カイロスは属性不一致ではあるものの、攻撃力が高いため、剣の舞を1回積むだけで、
最大威力のこの技によって55カビゴンクラスを一撃で倒せるようになるのはかなり大きい。
ただしドードリオほど素早くはなく、高速移動も覚えないため、先制は取れる状況を作っておきたい。
カモネギは逆に、攻撃力は低いものの、属性一致で使えるためそれなりの火力を出すことが出来る。
火力はカイロスよりほんの少し低く、惜しくも55カビゴンには1だけ残して耐えられてしまう。
素早さもカイロスより更に遅いが、幸い高速移動を覚えることが出来る。
カイロス:剣の舞と併用して全抜き

・ドーブル
この技を、腹太鼓と併用出来る唯一のポケモン。
いくらドーブルの低い攻撃力とは言えど、属性一致で、腹太鼓を使って威力200の技を打てば超火力になり、
等倍のポケモンは全て容赦無く一撃で叩き落とすことが出来る。
流石に岩や鋼ポケモンには止められてしまうため、更にそこにも刺せる起死回生と併用した型もある。
決定力は申し分無いのだが、何より大変なのは、耐久力が絶望的に低いドーブルでその状況を作り出すこと。
素早さも、そこまで高くはないため、先手を打って来る相手への対策も不可欠である。
キノコの胞子やアンコールによる行動規制、高速移動による素早さUP等を活かそう。
身代わりを2回、腹太鼓を1回それぞれ使うことで、残りHP1〜3の状況を作り出すことが出来る。

・ブースター、ギャラドス、キングラー等
その他、高い攻撃力からこの技を打てるポケモンは、上手くタイミングを読んで堪えるを使うことで、大逆転を狙うことが出来る。
ただし、初めに書いたように火力は知れているので要注意。
弱点も突けないため、起死回生に比べると用途は大幅に狭まる。

・コイキング
218ルールにおいてはコイキングに参戦権があるが、技を4つしか覚えないため、自動的にこの技を持たせることになる。
コイキングの攻撃種族値は全ポケモン中でラッキーの次に低いほどだが、
一応最大威力ならば、218ルール参戦ポケモンの多くに対しては、龍の怒りよりも僅かに大きなダメージを与えられるため、
最後っ屁として使う機会はあるかも知れない。

しっぽをふる

技タイプ、命中率、PP、相手の防御を1段階下げるという効果、全てにおいて睨み付けると全く同じ性能を持つ技。
防御を2段階下げる嫌な音を覚えるポケモンは基本的にそちらを採用することになるが、
命中率では勝っているため、完全な下位互換技というわけではない。
また、嫌な音・睨み付けるを覚えずこの技だけを覚えるというポケモンはかなり多いため、
そのようなポケモンが相手の防御力を下げる戦術を使いたい際には採用の価値がある。
自分の攻撃力を上げる鈍いと比べて、居座り続ける相手に有効であり逆にこちらがチェンジしても有効であるという点、
自分の素早さが下がらない点、混乱自傷ダメージを増加させられる点、
相手の防御力が上がった状態をキャンセルさせられる点などで秀でている。

・ケンタロス、ガルーラ、ニドクイン、ブースター、アズマオウ等
物理決定力を出したいが、嫌な音を覚えず、攻撃力を上げる技も鈍いしか覚えず、
素早さがそこそこ高いため鈍いで素早さを落としたくないというポケモンの例。
このようなポケモンが、攻撃範囲を広げるわけでなくダメージを増幅させたい場合にこの技が候補に挙がる。
ケンタロス・ガルーラ・ブースターは睨み付けるも覚えるため、どちらでも良い。
ただし、ブースターはLv.47未満で使用する際、睨み付けるだと、甘える・じたばた・バトンタッチと両立不可。
それに対して、この技ならば問題無くこれらを両立させることが出来る。
2000ルールでは関係の無い話だが、ローカルルール等で低レベルで使用する際、
睨み付けるよりもこちらを使った方が無難となる。
アズマオウは、この技を身代わり+じたばたコンボと併用することにより、一撃で倒せる相手が増える。
アズマオウ:みがじたと併用して全抜き

・サイドン
カビゴンをガン受けする際、PP戦に持ち込みたくない場合はこの技を持たせることによって、
カビゴンが鈍いで上がった防御力をキャンセルさせ、PPに訴えることなく突破することが出来る。
睨み付けるも覚えるが、全く同じ性能であるためどちらを使うかは完全に好みで選んでしまって良い。
ただし、睨み付けるは追い打ち・噛み砕く・起死回生・マグニチュードとは両立不可であるため、
その点、この技の方が上位互換と言っても良いのかも知れない。
特に、このような型を使う際は、この技+鈍い+眠るまで確定し、攻撃技が1本になってしまう。
そのため、地震ではなく敢えてPPの多いマグニチュードを採用する余地が無くはない。
そのような場合は、睨み付けるではなくこの技一択となる。

じばく

威力400相当という、破壊光線の2.5倍を超える圧倒的超火力と引き換えに、自らが瀕死状態になるという、諸刃の剣。
大爆発とは全く同じ効果であり、威力だけが低いため、基本的には完全下位互換技と言える。
しかし、それでも十分に強力な技であるため、この技のみを覚え、大爆発を覚えないポケモンは、
大爆発の代わりにこの技を採用することがしばしばある。
逆に、大爆発を覚えるポケモンは、もれなくこちらの技も覚えることが出来る。
細かい仕様や、使い方に関しては大爆発の項に記したので、そちらを参照されたい。
大爆発と同様、この技は金銀ではスケッチが不可であるため、ドーブルはこの技を使うことが出来ない。
また、この技は厳密には威力200であり、それが計算上ほぼ倍の火力になるため、実質威力400相当として計算出来る点、
混乱中にこの技を使用する際の注意点に関しても、大爆発と同じである。

・カビゴン、ウソッキー
大爆発を覚えないため、この技を採用するポケモン。
大爆発は属性一致で使えるポケモンは存在しなかったが、カビゴンはこの技を属性一致で使うことが出来る。
この技の威力は実質400なので、属性一致を加味すると実質威力600相当になり、これは大爆発をも上回る。
カビゴン自身の攻撃力も高いため、カビゴンが使うこの技は、どのポケモンが使う大爆発よりも強く、
積み技などを使わない単発の攻撃としては、金銀の中でも最強の火力を誇る。
その火力は、Lv.50であっても等倍ならばほとんどのLv.55のポケモンを一撃でなぎ倒し、
鈍いを2回でも積めば岩や鋼ポケモンすら一撃で倒せるようになるというほどである。
したがって、カビゴンがこの技を使うということは、実質的にほとんど敵と相打ちするようなものと考えて良い。
普通に戦って1匹倒すことが出来れば、最後にこの技を使ってもう1匹倒すという、1-2交換まで出来てしまう。
ただでさえ硬く、タイマン性能が高いカビゴンが、こんな技を使えてしまうことが、
一撃無し2000ルールにおいてカビゴンを1強たらしめている要因のひとつと言って間違いない。
カビゴンのこの技を止めることが出来る岩・鋼・ゴーストポケモンや、
身代わり・リフレクター・甘えると言った対策が対戦環境の中で極めて重要になっているというほど、その影響力は大きい。
ウソッキーはカビゴンほどではないが、これも素の攻撃力が高いため、
ゲンガーの大爆発よりほんの僅かに強い程度の火力を出すことが出来る。
カビゴン:1匹倒した上でもう1匹連れて行く
カビゴン:誰に当たっても良いからとりあえず適当に使う
カビゴン:たとえ不利な相手だろうと全てを無かったことにする
カビゴン:Lv.50でも55カビゴンを余裕の一撃
カビゴン:鈍いを積んで岩ポケモンも強行突破
カビゴン:鈍いを積んだ相手も吹っ飛ばす
カビゴン:滅び際に使うことで実質1-1交換する
カビゴン:サンダー昆布の詰めとして使う
ウソッキー:1匹倒した上でもう1匹連れて行く
ウソッキー:散々荒らしたあとカビゴンと共倒れする
【一撃あり2000】カビゴン:地割れと併用することで格上に当てやすくなる

・ナッシー
大爆発を覚えるポケモンでも、それを差し置いて、下位互換技であるはずのこの技を使うのが有効なケースが存在する。
大爆発やこの技は、与えるダメージ自体には重きを置かず、起点を作って自主退場するために使うという使い方がある。
例えば眠り粉などで相手を眠らせた場合、そのポケモンにこの技を当てて倒していては、
せっかく眠らせた意味が無くなってしまう。
そこで、敢えてギリギリ相手を倒し切らないダメージを与えながら自分だけ倒れることで、
眠った相手を目の前に残しながらこちらのエースを無償降臨させることが出来る。
無償降臨したエースは、眠ったままの相手を起点にして展開しやすくなるということである。
金銀でこの使い方をする際に、極めて重要となるのが「ターンカット」という仕様である。
これは、お互いのポケモンのうちどちらかが瀕死になったら、その瞬間そのターンは強制終了されるというものである。
これによって、先攻がこの技によって瀕死になり、次のポケモンを繰り出した場合、
後攻のポケモンが選択していた技は実行されず、先攻が新たに繰り出したポケモンは技を受けずに無償で繰り出せることになる。
詳しい処理順に関してはこちらのコラムで解説しているため、参照されたい。
ナッシーは特に、眠り粉や痺れ粉、宿木のタネと言ったデバフ技から、リフレクターや日本晴れと言ったバフ技まで、
味方を有利にする様々な技を残しながら、この技によって自主退場するのが得意なポケモンであるため、
上記のような用途で、威力の高い大爆発よりも、ギリギリ敵を倒さないためにこの技を採用する価値がある。
ナッシー:敢えて相手を倒さないことで後続の起点を作る

・ミュウツー
ミュウツーもまた、大爆発を覚えずこの技のみを覚えるポケモンなので、
ミュウツーが使用出来るウルトラカップ等においては、この技を使う機会がある。
特攻に目を奪われがちだが、攻撃種族値も130もあるため、ウソッキーより更に少し強く、
ハガネールの大爆発に少し及ばないという程度の火力を出すことは出来る。
補助技としては、電磁波やリフレクターあたりを場に残すことが可能。
【一撃無しウルトラカップ】ミュウツー:1枚残しのため爆ぜる

・小ネタ
実機においては、この技のみを覚えたミュウツーを6匹用意し、トキワシティのトレーナーハウスに登録させ、
1日1回試合することで、効率良く経験値を稼ぐという方法が知られており、「自爆ミュウツー道場」などと呼ばれている。


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