最終更新日:'14/4/30  最終チェック日:'14/4/30
我流・個別分析 ~ヤドラン~

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~概論~

スターミーと同じ属性を持ち合わせながら、素早さが自慢のスターミーとは打って変わってカビゴンと同速というほど遅いポケモン。
その代わり自慢のHPと防御力により耐久が秀でていたり、手足が使えるため攻撃技も豊富だったりという長所を持つ。
特に物理耐久に関してはブラッキーと同じであり、
水ポケモンではパルシェン・スイクンに次いで3位、エスパーポケモンではソーナンスに次いで2位である。
その自慢の物理耐久では、Lv.50でも55カビゴンの捨て身タックルを確実に2回耐えたり、
Lv.54以上ならば55破壊の遺伝子ケンタロスの破壊光線を確定で耐えることが出来たり、
Lv.55で食べ残し持ちなら55ガラガラの地震を高確率で2回耐えたりと様々な利点がある。
その他にも水・エスパーという属性上、格闘や地面、岩あたりを相手にすることも多いため、
特殊耐久よりも物理耐久を活かす場面が多く、そのため特殊耐久の高いヤドキングよりも使われることは圧倒的に多い。
覚える技の種類も物凄く豊富で、2000ルールで使える最終進化形態の中では、
ドーブル、ピクシー、ニドクイン、ニドキングに次いで実に全ポケモン中5番目に多い。
物理技はノーマル技や格闘技の他にアイアンテールやシャドーボールまで備えており、
特殊技は水ポケモン・エスパーポケモンとしては珍しく炎技を打つことができ、
補助技はお得意の電磁波を筆頭に、悪夢、神秘の守り、腹太鼓など特徴ある技が色々揃っている。
素早くて自己再生が使いやすいスターミーと比べると出番は少なくなりがちだが、
同じ電磁波が使える水ポケモンとしては、その耐久と豊富な技で全く違った生き方をして行くことが容易に出来る。
爆裂パンチでカビゴンを殴ったり、鈍いや腹太鼓で物理火力を出したり、火を噴いて草を撃退したりと、かなり自由度の高いポケモンだ。


~実戦的ステータス~

タイマン性能■■■■■□□□□□ 出番の多さ■■■■■■■■■□
複数対決性能■■■■■■■■■□ 使い方の多様性■■■■■■■■■■
対カビゴン性能■■■■■■□□□□ 不利な相手への対抗力■■■■■■■■□□
対その他の一線級■■■■■□□□□□ 個人的総合評価■■■■■■□□□□


~優劣関係~

格好の餌パルシェン エアームド リザードン ハガネール プテラ
割と有利カイリキー ファイヤー スイクン スターミー フーディン
場合によるカビゴン ガラガラ フシギバナ ナッシー ゲンガー バンギラス ハピナス
割と不利ヘラクロス マルマイン ムウマ ブラッキー
天敵サンダー ライコウ


~防御面~

55食べ残し5550黄金の実50
50カビゴンののしかかり乱数6~7発確5超低確率4発超高確率4発
50パルシェンの大爆発確2確2超低確率1発超低確率1発
55カイリキーのめざ霊確4低確率3発中乱数3発確3
55めざ蟲ガラガラの地震超低確率2発微低確率2発高確率2発確2
50めざ蟲ガラガラの地震確3確3低確率2発中乱数2発
50サイドンの地震低確率4発確4確4超高確率3発
バンギラスの岩雪崩乱数5~6発超高確率4発確4低確率3発
55ケンタロスの破壊の遺伝子+破壊光線確2確2微高確率1発微高確率1発
50マルマインの10万ボルト低確率2発中乱数2発微高確率2発確2
50ゲンガーの10万ボルト確3確3低確率2発超高確率2発
50ナッシーのめざ草確3低確率2発微高確率2発確2
55フーディンの雷パンチ確3確3低確率2発超高確率2発
55フーディンのサイコキネシス乱数7~8発乱数5~6発乱数5~6発超低確率4発
55ファイヤーのめざ草超高確率3発確3超低確率2発超低確率2発


~技候補~

波乗り属性一致メイン技1。攻撃範囲が広く、威力・PP共に優秀であるため採用率は最も高い。目安として、
特攻はスターミーと同じなので、スターミーの波乗りと同じ火力。ハイドロポンプは覚えないので注意。
サイコキネシス属性一致メイン技2。と言っても、波乗りと併用してサブ的な使い方になることが多い。
これは波乗りほど必須ではないが、フシギバナ、ヘラクロス、ゲンガー等有効範囲は広い。
また、レアケースながら波乗りを抜いてこちらをメインとすることも無くはない。
爆裂パンチサブ技筆頭候補。同じく波乗り+電磁波を使うスターミーやランターンと違って、
コレでカビゴンに抵抗出来るというのが最大の強み。もちろんハピナスにも。
電磁波実質波乗りの次ぐらいに採用率の高い技。波乗りとの相性は言わずもがな。
電磁砲ヤドラン唯一の電気技。麻痺に加えて、水ポケモンへのダメージソースが欲しい場合に需要がある。
また、初代マシン技である電磁波と両立が出来ない遺伝技とも両立可能である。
眠るせっかく耐久があるポケモンなので、持っているに越したことはない。
リフレクタースターミーやハピナス同様、電磁波と併せて便利な補助技。
大文字
火炎放射
サブ技候補。水でコレを覚えるのが珍しい。波乗りとの相性は良くないのでまず併用はされないが、
コレの存在のお陰で、波乗りを切ってサイコキネシスをメイン技に採用することも出来る。
地震サブ技候補。基本的に波乗りかサイコキネシスが通用するため、実質ほぼ電気への役割破壊。
シャドーボールサブ技候補。属性的にエスパーを受ける機会もそこそこあるため、そのエスパーへの有効打として。
地味に波乗りとの無差別破壊コンビネーションなのだが、流石に弱点を突かないとまともな火力にはならない。
冷凍ビーム
吹雪
サブ技候補。多くの草にはサイコキネシスが有効なので、実質ナッシーへの役割破壊。
…というより、耐久が高めなので試行回数を稼いで凍結を狙う方がメインかも知れない。
神秘の守り電磁波と両立不可なのが残念なのだが、状態異常が重要となる環境では侮れない補助技。
自身が混乱を喰らわなくなることにより、眠ると併用してあやみがスターミーの受けになったりもする。
鈍い物理攻撃種族値も75とそこそこあるので、エースでコレを持って物理火力を出すのも手。
元々遅いので素早さを気にせず使えるのが良い。
腹太鼓もうひとつの物理火力ソース。鈍いより一瞬で火力を出せるが、
遅いためHPの管理が難しい。また、電磁波や捨て身タックルと両立不可なので注意。
捨て身タックル
恩返し
上記の物理エース型で使う場合、メイン技の筆頭候補。
波乗りとも無差別破壊コンビネーションで相性抜群。捨て身タックルは腹太鼓と両立不可。
アイアンテール一応物理技としてこういうのもあるが…、いつ使うのか不明。
悪夢火力を伸ばすことが出来るが、やはり遅さがアダとなって使い所は難しい。
カウンター物理攻撃は軒並み耐えるので、かなり使い所がある予感。
ヘラクロスとの対面で逆転出来たり、鈍いと併用してカビゴンにも勝てるかも?
凍える風眠って電磁波が効かなくなった相手への素早さダウン補助。
地味にガラガラの素早さを下げたりして相手の戦術を狂わすことも出来る。
寝言あくまで特定のポケモンに対する「受け」を重視したい場合に。
せっかくだから冷凍ビームや爆裂パンチと言った技をサブ技にして試行回数を稼ぎたい。
どくどく他のポケモン同様普通に使えるサポート技だが、ヤドランでやる必要があるかは不明。
雨乞いこれも一応普通の水ポケモンの技として。
日本晴れヤドランの目玉は寧ろこちらだろう。しかも炎技と併用出来る。
ド忘れ後出しの電気に殴り勝てるようになったりするかも知れない。
殻に籠る鈍い持ちの格闘等に対して、鈍いで素早さを下げずに受け役割を遂行したい時に候補に挙がる。
金縛りうーむ(◠‿◠)
地割れ一撃アリ用。耐久があるので試行回数は稼げるが、遅いので身代わりで対策されやすい点に注意。


~型サンプル~

Lv.50 波乗り/サイコキネシス/電磁波/眠る@薄荷の実

普通に属性一致技と得意の電磁波でサポートするオーソドックスな型。
スターミーと同様、波乗り+電磁波の相性が良く、ヤドランはスターミーと違って自身も遅いので自分のためにもなる。
属性の都合上、地面や岩、格闘あたりを相手にすることが多いため、特防が高いヤドキングよりも採用されることが多い。
その物理耐久はブラッキーと同じで、Lv.50で55カビゴンの捨て身タックルを確定で2発耐えたり、
ヘラクロスのメガホーンを効果抜群でありながら耐えることが出来たりする。
また、ガラガラを下回る素早さなのでタイマンで負けそうだが、
その耐久により同レベルのガラガラの地震は中乱数で2発耐えられるため、勝ち目はある。
食べ残しや黄金の実があったり、ガラガラのレベルが下だったりしたらもっと高確率で耐えられる。
サイコキネシスが無いと水やフシギバナ等で止まってしまうが、電磁波を入れるだけで良ければ必ずしも必要ではない。
他に攻撃技の候補としては地震や爆裂パンチ、補助技はリフレクターあたりか。
神秘の守りも良いが、残念ながら電磁波とは両立不可。代わりに電磁砲なら使える。
10万ボルトなど他の電気技は覚えないので注意。
パーティ … ケンタロスエレブーWA(2021)
ログ … 低レベル電磁波サポート
ログ … 低レベル電磁波サポート2
ログ … 麻痺と特防ダウンにより事故も狙える
ログ … 麻痺と特防ダウンにより事故も狙える2
ログ … スイクンを起点にしつつ麻痺撒き
ログ … 電磁波+リフレクターでサイドンのサポート


Lv.53 波乗り/サイコキネシス/爆裂パンチ/電磁波@食べ残し

↑の型を司令塔エースにして、カビゴンやガラガラ等をサポートしつつ、自らも少し暴れられるようにした型。
同じ電磁波を撒ける水であるスターミーやランターンと比べて、爆裂パンチでカビゴンを殴れるのが最大の特長。
遅いと爆裂パンチは使いづらいが、電磁波との相性が抜群。
パーティ … ミルタンクピクシーWA(2022)
パーティ … 53ヤドランHA(2011)
ログ … セミフル電磁波司令塔エース
ログ … セミフル電磁波司令塔エース2
ログ … セミフル電磁波司令塔エース3
ログ … セミフル電磁波司令塔エース4
ログ … スターミー+エアームドの組み合わせに刺す
ログ … バクフーンを受けつつ麻痺サポート


Lv.55 波乗り/恩返し/腹太鼓/眠る@薄荷の実

地味に腹太鼓を覚え、攻撃種族値も75とそこそこはあるので、このようにエースで決定力を出す手もある。
しかしこの素早さで、しかもカビゴンのような万能的な硬さも無いため相当使いにくい。
せっかく電磁波を覚えるが、残念ながら腹太鼓とは両立不可。代わりに電磁砲を持たせる手はあるかも知れない。
腹太鼓+恩返しで55サンダース・52ハピナス・51スターミー・50ヘラクロス確1、50フシギバナやや高確率一撃。
サンプルでは持たせていないが参考までに、腹太鼓+地震で弱点を突けば51以上のハガネール以外全て確1、55ムウマ確1。
捨て身タックルは腹太鼓と両立不可なので、ノーマル技は恩返しで妥協することになる。
因みに一応、その他に物理技はアイアンテールやシャドーボールも覚えるが、
流石に攻撃範囲的にかなりピンポイントなキラーと言わざるを得ない。


Lv.55 波乗り/捨て身タックル/鈍い/眠る@食べ残し

遅いのでカビゴンのように鈍いを積んで物理決定力を出すタイプ。
速度は無いが、腹太鼓より安定性はあり、どの技とも両立出来るというメリットがある。
サンプルでは属性一致技の波乗りをメインとして、無差別破壊コンビネーションとなるノーマル技を持たせたが、
この他にメイン技をサイコキネシスにしたり、物理技を地震にしたりするのもアリかも知れない。
また、眠るを抜いてせっかくなので電磁波を持たせて麻痺をかけて鈍いの起点に出来るようにしたり、
爆裂パンチ等で更に攻撃範囲を広げるのも面白そうだ。
鈍い2回+捨て身タックルで51サンダー・50ガラガラ確2、55食べ残しカビゴン確3。


Lv.55 サイコキネシス/大文字/シャドーボール/爆裂パンチ@食べ残し

ここまで全て波乗りで書いて来たが、サイコキネシスをメイン技にした例をひとつ。
エスパーポケモンとして見ると珍しく大文字を覚えるため、
これによってサイコキネシスに耐性を持つ鋼やナッシー、ルージュラを焼けるのが貴重。
更にこれらを止める悪やカビゴン、ハピナスに強い爆裂パンチを持たせれば、なかなか止め辛い攻撃範囲となる。
サンプルでは更にシャドーボールまで持たせてフルアタにしてあるが、
これは対スターミー用ぐらいでしか使わないので電磁波や眠る等に換えても良いだろう。


Lv.50 冷凍ビーム/地震/神秘の守り/眠る@薄荷の実

いや実際こんなヤドラン居ないと思うけど、技の紹介程度に((


~大体どれにでも通用する対策~

どのレベルでも電磁波を持っていることが多いため、麻痺してはいけないポケモンは基本的にぶつけてはいけない。
攻撃手段は基本的に波乗りとサイコキネシスがほとんどで、次いで爆裂パンチが多いと見て良いだろう。
これら全てを半減出来るポケモンとして、スターミーやナッシーが居るが、結局これらは麻痺を喰らいたくない。
寝言めざ草ナッシーなんかなら、かなりのキラーになれるだろう。
また、スターミーも身代わりがあれば、後出しは出来ないが対面からなら身代わりで完全にシャットアウトすることが出来る。
爆裂パンチの無い型なら、寝言カビゴンも優秀な対策となる。
爆裂パンチがあっても、Lv.55の鈍い持ちまで行けばヤドラン自身に突破される可能性は少ない。
もちろん、後ろに控えている大物には注意しなければならない。
サイコキネシスを持っていない場合もあり、その場合ヘラクロスやフシギバナでも対策可能。
ただし、あまり多くはないが稀に大文字を持っている場合もあるため一応注意したい。
サイコキネシスが致命傷とならない、特殊耐久の高めな水でもストッパーにはなれる。
ヤドランが眠るを持っていない場合、どくどくが特に有効。
電気技を持ったラプラスやランターンなんかはかなり刺さるだろう。もちろん出来れば寝言が望ましい。
あとは非常に遅いのを活かして、上から殴ったり眠らせて足止めするのが妥当な対策。
ヤドランのどの攻撃でも致命傷を受けず、電気技で致命傷を与えられるサンダーやライコウ等はもちろん有効な対策となる。
地震や冷凍ビームと言った役割破壊を持っていない可能性が無くもないが、どちらもそこまで痛くはない。


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