最終更新日:'12/12/16  最終チェック日:'12/12/16
我流・個別分析 <ツボツボ>

変態ポケモン図鑑はこちら


<概論>

全ポケモン中最も種族値が極端なポケモン。攻略本等のグラフを見て笑ってしまった人も多いだろう。
何と言っても防御力・特防は共に全ポケモン中No.1でありつつ、特攻・素早さは共に最下位、
そしてHPと攻撃力も下から2番目という堂々たるバラけっぷりである。
防御・特防が高くても低過ぎるHPのために耐久自体はそこまでではないのではと疑われることもあるが、
2000では物理耐久4位、特殊耐久5位で、総合順位では何とトップに躍り出るため、
実戦でもその硬さは保障されていると言って良いだろう。
特に、ノーマル耐性を持つ他、弱点が少ないため、ほとんどの型のカビゴンの壁になれるというのは非常に大きい。
カビゴンと言えばサブ技次第で受けが変わるため、通常2枚以上対策が必要になることが多いが、
それをかなり多くの型に対して自分一人だけで受け切ってしまうというのがツボツボの何よりの武器である。
他にもケンタロスやポリゴン2と言った非常に受けづらいキャラも楽に止めることが出来る。
耐久力もさることながら、他の岩や鋼と違って、ノーマルのサブ技として使われることが多い、
地震、大文字、雷といった技で弱点を突かれない貴重な属性の組み合わせが効いているのである。
耐性も相まって物理耐久に目を取られがちだが、もちろん特殊耐久も全く同じぶん備えており、
55磁石サンダーの雷をもLv.50の食べ残しや黄金の実無しで高確率で2回耐えるほど。
この総合的な硬さにより、積み技等を使わず広い攻撃範囲で攻めるタイプのポケモンの壁にもなれる。
火力や圧力に関してはまるで無いので、高火力のポケモンの起点にされやすいという短所も持つが、
特定のポケモンを赤子の手を捻るかのように完封しつつ、どくどく等のサポートからエースの出動機会を伺ったり、
転がるでゆっくり決定力を出すのが適した戦い方となるだろう。


<実戦的ステータス>

タイマン性能■■■■■■■■■□ 出番の多さ■■■■■■■□□□
複数対決性能■■■■■■■■□□ 使い方の多様性■■□□□□□□□□
対カビゴン性能■■■■■■■■■■ 不利な相手への対抗力■■□□□□□□□□
対その他の一線級■■■■□□□□□□ 個人的総合評価■■■■■■■■□□


<優劣関係>

格好の餌ケンタロス カビゴン ポリゴン2
割と有利カイリキー ベトベトン エレブー
場合によるライコウ ヘラクロス ゲンガー ブラッキー パルシェン
割と不利ハピナス バンギラス サンダー ナッシー ファイヤー エアームド フーディン
天敵ガラガラ スターミー スイクン サイドン ハガネール ムウマ


<防御面>

55食べ残し5550食べ残し50
55磁石サンダーの雷超高確率3発確3確3低確率2発
55ライコウの10万ボルト超低確率4発確4確4中乱数3発
55カビゴンの鈍い+地震低確率4発確4超低確率3発高確率3発
50カビゴンの腹太鼓+のしかかり超高確率3発確3確3低確率2発
55ポリゴン2の鈍い+捨て身タックル乱数6-8発乱数5-6発乱数5-6発微低確率4発
55ケンタロスの破壊の遺伝子+地震超低確率3発超高確率3発確3確3
55カイリキーのクロスチョップ超高確率4発超低確率3発微高確率3発確3
50パルシェンの冷凍ビーム乱数6-8発乱数5-6発乱数5-6発超低確率4発
バンギラスの岩雪崩超低確率2発微低確率2発確2確2
バンギラスの噛み砕く乱数6-8発乱数5-6発乱数5-6発微低確率4発
55フーディンのサイコキネシス高確率4発確4低確率3発超高確率3発
55ゲンガーの雷乱数5-6発微高確率4発超高確率4発超低確率3発
55めざ蟲ガラガラの剣の舞+地震確2確2超高確率1発超高確率1発


<技候補>

眠る硬さが取り柄なので真っ先にコレ。コレが無いツボツボは見たことが無い
どくどく決定力が無さ過ぎるので真っ先にコレ。弱らせてからエースに繋ごう
丸くなる鈍いを積んで来るポケモンに突破されないために必要。PP戦も非常に強い
アンコールどくどくと併用して弱らせたり、相手の行動を縛ってエースの起点にしたい。
寝言素眠りだとガラガラ等の起点になるのが痛いため、
コレを持たせて↑の3つのうちどれか2つを持たせることもある。
影分身
転がる
自ら決定力を出せる唯一の型。ただ転がるだけでは途中ですぐ倒されてしまうため、
影分身がほぼ必須。あとは型サンプルを参照。
砂嵐寝ているポケモンや毒ポケモンにダメージを与えたい場合、どくどくの代わりに採用する手も。
神秘の守り状態異常に弱いエースと組ませる場合、サポート技として役に立つかも。
巻き付く相手を束縛した上で猛毒を浴びせたりアンコールで縛ったりすると強いが、
命中が悪い点と、数ターンしたらすぐ解けてしまう点に注意。
泥かけ
フラッシュ
命中率を下げる。これもエースのサポートとして使いたい。
フラッシュは技自体の命中率が低いが、飛行にも当たるのが泥かけには無い利点。
日本晴れやはりエースのサポートか。自分も弱点である水に少し粘れるようになる。
地震ゲンガーへの役割破壊!?一応4発で倒せる。
甘い香り居座って来るカビゴンにコレをかけ、毒で眠らせてから雷サンダーにチェンジしてだな…(無理矢理


<型サンプル>

Lv.50 どくどく/アンコール/丸くなる/眠る@食べ残し

概論に書いたように、最も多くの型のカビゴンを受け切れるポケモン、だと個人的には思う。
腹太鼓、岩雪崩、波乗りあたりは流石に無理だが、他はあらゆるサブ技に対応することが出来る。
爆裂パンチを食らっても平気で、混乱自滅ダメージも2などという次元。
もちろんこの型では相手を倒し切ることは出来ないが、丸くなるのPPが鬼なのでPP戦で勝つことが出来る。
眠るが切れた相手にはどくどくを仕込めば終了。
また、タイマンならば鈍いを積んで来たらアンコールをかけてどくどくを仕込んでも詰ませることが出来る。
ただ、重要な注意点として、中レベル以下だと鈍いを1回積んだ55回積んだ55カビゴンに先制される上に地震で急所待ちとなるので、
55鈍い地震カビゴンは厳密には受け続けることが出来ない。
(因みに食べ残しが無い場合、急所待ちにすらならず高確率3発で倒れてしまう。)
ツボツボをLv.54まで上げれば鈍いを積んだ55カビゴンには先制出来るようになる(53で同速)ため、これらの問題も無くなるが、
流石にこのようなサポートキャラにそこまでレベルを割くのも勿体ない場合が多いため、
55鈍い地震カビゴンに関してはもう1枚少し対策出来るもの(例えばナッシー等)を用意したり、
鈍いを読んでアンコールする等といった立ち回りの工夫をする方が現実的か。
因みにカビゴンの他、普通では非常に受けづらいケンタロスをほぼ1枚で受かるというのも非常に貴重。
これは鈍いを3回積まれても先制されるので注意。アイアンテールは流石に無理。
破壊の遺伝子や、いばみがのような型には完全に壁となることが出来るだろう。
概論にも書いたが特殊耐久も同じだけ備えており、広範囲型のポケモンの壁にもなる。
岩雪崩や波乗りの無い砂嵐バンギラス、フルアタカイリキー、フルアタカイリュー、エレブー、
他にもポリゴン2、冷凍ビームパルシェン、サンダースなど中途半端な火力のポケモンの壁となることが出来る。
ただ受けているだけではガラガラ等の起点にされてしまうので、
出来るだけどくどくとアンコールで色々な相手に嫌がらせをしたい。
意外な弱点として、地球投げではあっさり3発で倒れてしまうので、ハピナス等には要注意。
パーティ … 53ツボツボHA(2012)
ログ … カビゴンをガン受け


Lv.50 丸くなる/転がる/影分身/眠る@食べ残し

ツボツボで決定力を出せる、唯一とも言える型。
回復技が眠るなので、再生回復出来るミルタンクやハピナスでのまるころ型と比べたら積み辛くはあるが、
物理・特殊両方の耐久が優秀であるためそこそこ幅広い相手に対して積み始めることが出来る。
また回復技が眠るということは、1匹残しからのどくどくが問題にならなかったり、
カビゴンを何度もガン受けする際にのしかかりの麻痺が気にならなかったりと「状態異常に強い」という点は、
逆にミルタンクとハピナスに対する大きな利点と言える。
実際に、実戦でその2匹と同じぐらいまるころが強いポケモンだと個人的に思っている。
因みに転がるのダメージは、ミルタンクとハピナスの中間ぐらいと言ったところ。
食べ残しが余らなければ、ミルタンク等と同様に光の粉にする手もあるが、
↑に書いたように55鈍い地震カビゴンにはくれぐれも注意したい。
この型に関する解説はこちらにも。
パーティ … 岩QA(2018)
パーティ … サンダーエレブーWA(2012)
ログ … カビゴン+ベトベトンを止め、転がるで全抜き
ログ … カビゴン+ケンタロスを止め、転がるで全抜き
ログ … ケンタロスを後出しから起点にし、転がるで全抜き
ログ … ニョロボンと戦わせる


Lv.50 どくどく/アンコール/眠る/寝言@光の粉

一番上の型のように、素眠りでは色んなポケモンに対して大きく隙を見せて起点にされやすいため、
寝言で常に何かしらの抵抗を出来るようにしておいた型。
丸くなるが無いため鈍いを積んで来るカビゴンに対してガン受けするようなことは出来なくなるが、
鈍いに対してはアンコールが出来るので、それによってかなり誤魔化すことは出来る。
ただし寝言で出た技はアンコール出来ないため、寝言カビゴンにはくれぐれも注意。
あくまでガン受けしたいと言うなら、どちらかを抜いて丸くなるを。
因みにこの型に限らず言えることだが、どくどくは身代わりでシャットアウトされてしまうので、
それを防ぐためには砂嵐という手もある。
パーティ … 51ツボツボヘラクロスバランス編成(2021)
ログ … どくどく+アンコールの高い誤魔化し性能
ログ … 50カビゴンのサブ技に左右されない安定した受け
ログ … 寝言で粘りながら毒撒き
ログ … 寝言で粘りながら毒撒き2
ログ … 属性不一致で攻撃範囲を広げているようなポケモンをガン受け出来る
ログ … 後攻でもアンコールで起点作り


<大体どれにでも通用する対策>

まるころ型を除けば完全な受けキャラなので、突破する、もしくは起点にすることを考えたい。
倒すにはやはり弱点を突くのが手っ取り早く、波乗りや岩雪崩を属性一致で打てれば基本的に2-3発で倒せる。
理想的なのは寝言キャラで、どくどくもアンコールも防止出来るためツボツボはほとんど手も足も出なくなってしまう。
回復技が無かったりする不安定なキャラを当てると、ガッチリ受けられて毒を仕込まれて相手の思う壺(ツボだけに…ウププッ)なので、
そのようなキャラはあくまでツボツボを一切相手にせずに後ろに温存しておきたい。
ただしツボツボを起点にして相手を崩せる可能性があるというならもちろん別。
代表的なのはガラガラで、レベル差最大なら剣の舞+地震で一撃なので完全に起点に出来る。
ただし剣の舞を読んで後手アンコールをかけた上、どくどくまで浴びせるという対抗手段がツボツボにもあるため、
起点にしたからと言って剣の舞が積み放題というわけではないので注意。
岩雪崩2発で倒せるバンギラスでもツボツボを起点にして暴走を狙える。
また、多くの場合攻撃技が無く、ダメージ源がせいぜいどくどくぐらいなので、
それを無効化出来る毒や鋼ポケモンもツボツボを完全に起点に出来ることが多い。
剣の舞を持ったハッサムやドククラゲ、ウツボット等なら完全にカモに出来る。ゲンガーも良い。
他には一番上の型の解説で書いたように地球投げに非常に弱いため、それを持ったハピナス等も対策になる。

まるころ型の場合、眠るのでミルタンクのように毒では対策出来ない。
しかし眠ってしまったら大きく隙を見せるため、影分身をあまり積んでいないうちに猛攻を仕掛けたい。
1匹残しでない場合は普通に吠えてしまえば良い。逆に1匹残しならアンコールで行動を縛ってしまうのも有効。
転がるミルタンク同様、必中技であるカウンターや滅びの歌も大きな対策になる。
また、どくどくを持っていないので、ガラガラで完全に好き勝手することが出来る。

どのような型にせよ、ツボツボは低レベルのカビゴン受けとして選出されることが多いので、
カビゴンに腹太鼓を仕込んでおけばキラーとなることが出来る。


<その他ルールのログ>

・ヒストリアカップ2024
ログ … ケンタロスを受けつつアンコールで起点作成


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