最終更新日:'25/3/5  最終チェック日:'25/3/5
我流・個別分析 <タマタマ>

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<概論>

ご存知、2000ルールで一線級で使われているナッシーの進化前の姿。
ただの進化前なので、ナッシーを差し置いてわざわざタマタマを採用する理由は無いが、
ローカルルールにおいては、その強さゆえナッシーが禁止されることが多いので、
「眠り粉や痺れ粉を撒きながら大爆発で起点作成が出来る唯一のポケモン」として、多少数値が低くても需要がある。
また、2006や1000のようなコスト制のルールにおいても、ナッシーより手軽に扱うことが出来る。
ナッシーと同じタイプにより、耐性も優秀なので、ある程度のサイクル戦にも耐えうる。
また、ナッシーはやりたいことが多すぎて技スペースが足りない場合が多いため、
ナッシーが使用出来るルールですら、ナッシーと同時採用して仕事を分担することで、活躍出来る見込みがある。
攻撃手段としてはナッシーとほとんど同じ技を扱うことが出来るが、
種族値が攻撃40、特攻60と大幅に下がる点に注意。
特に特攻の低さは痛く、数値の高いポケモンはサイコキネシスで弱点を突いても2発で倒せないこともある。
その分、お得意の宿木のタネや眠り粉といった搦手が、ナッシー以上に重要になるだろう。
未進化ポケモンしか参戦出来ないリトルカップにおいては、数値の低さは気にならず、
普通に便利な草/エスパーポケモンとして扱うことが出来る。
対策が薄くなりがちな状態異常を振り撒ける他、泥棒で相手の木の実を奪えるのも便利。
基本的にはナッシーと似た感覚になるが、火力が低く、耐久寄りの数値だと知っておくと良いだろう。


<技候補>

宿木のタネLv.50のルールではほぼ必須の超強力補助技。火力の低さを補ってくれる
眠り粉いずれのルールにおいても強力な補助技。宿木のタネとのコンボも鉄板
大爆発ナッシーと同じように色々掻き乱しながら自主退場が出来る便利な技。
サイコキネシス属性一致メイン技。火力はイマイチだが、とりあえずこれが無いと感もある。
めざ草
ギガドレイン
属性一致サブ技。サイコキネシスを抜いてメインにするのもアリか。
サイコキネシスより更にぬるいため、低レベル戦用かな。
痺れ粉補助技候補。ナッシーと同様に麻痺サポートをしたい場合に。
リフレクター補助技候補。これを残して大爆発で自主退場が出来る。
フラッシュ補助技候補。リフレクターよりも更に起点作成の色が強い。
身代わり宿木のタネと相性抜群。これでカビゴンを倒せる可能性もある
メロメロ宿木のタネと併用したストコンが凶悪。対カビゴンが更に強くなる
泥棒ほぼリトルカップ専用か。状態異常を撒きつつ木の実を奪う厄介な存在になれる。
光合成相手も未進化ならば、ナッシーと同じように地面や格闘などを受けられる。
火力が低い反面、物理耐久が高めの配分になっているのがポイント。
めざ炎サブ技候補。草ポケモンやコイルがエントリーされるルールにおいて有効
めざ蟲サブ技候補。タマタマミラー対策。ナッシーに対して下剋上も可能!?
ヘドロ爆弾サブ技候補。追加効果の毒狙い。リトルでは毒自体が弱いのでイマイチ
原始の力サブ技候補。ほぼリトル専用か。ストライクへの最大打点。対ムチュールにも。
大爆発と両立出来ないので注意。
サイコウェーブ数値の高いポケモンもエントリー出来るルールにおいて無理矢理タマタマを使う場合、
火力の低さを補える可能性がある技。サイコキネシスを差し置いてメイン技の使い方か。
念力もはや火力は諦めて混乱+メロメロのストコンで突破を狙う。サイケ光線は覚えない。
日本晴れ
ソーラービーム
一応タマタマの最大打点にはなるが、やはり火力はイマイチ
影分身
転がる
宿木のタネ+身代わりと併用しながら積むことが出来れば、下剋上も夢じゃない。
悪夢ナッシーでは宿木のタネで十分だったが、火力が低いタマタマなら、
眠り粉と併用してこれで突破力を上げるのもアリかも。


<型サンプル>

Lv.50 サイコキネシス/宿木のタネ/眠り粉/身代わり@食べ残し
<対応ルール:2000、2006、1000等>

ナッシーが使えるルールにおいて、ナッシーと併用してタマタマを使う場合の一例。
ナッシーは大きく分けて、光合成や宿木のタネ+身代わりで粘りながら決定力を出して行く型と、
場を荒らしながら最終的に大爆発してエースに繋ぐサポート型の2種類に分けられる。
その中でも特に補助技の選択肢は多いため、
タマタマとナッシーをパーティに同時に入れ、異なった仕事を任せるというのは比較的実現させやすい。
タマタマを使う際に気を付けなければならないのは、他のポケモンと比べて、進化後よりも大幅に種族値が落ちるという点。
特に、ナッシーは準伝であるサンダーやファイヤーと同じ125という特攻種族値を持つが、
タマタマの特攻は60と全く高くなく、実は防御種族値が80と最も高いという配分になっている。
幸いにも、草ポケモン特有の、種族値に依らない優秀な補助技を覚えるため、それに頼って行くことになる。
やはり優秀なのは、フシギバナやワタッコでも使われる宿木のタネ+眠り粉のコンボ。
これさえあれば、寝言などを持っていないポケモンを、一方的に倒せるチャンスが常にある。
ここで未進化ポケモンであるタマタマならではなのが、HPが低いため、宿木回復量が相対的に大きくなるという点。
特に55カビゴンに対して宿木のタネを植えることで、宿木+食べ残し回復量が、身代わりによるHP消費量を上回るため、
宿木のタネさえ植えてしまえば、あとは身代わりを連打してもHPは減るどころか回復する一方であり、
そのうちカビゴンを倒すか、素眠りに追い込むことが出来る。
この動きによって、未進化ポケモン、しかもLv.50でありながら、55カビゴンにタイマンで勝てる可能性がある。
ただしサイコキネシスの火力は貧弱なので、あくまで眠り粉を絡めての突破となる。
そのため、カビゴンが寝言を持っていると粘られて、PPが切れてしまう危険性がある。
あくまで、サブ技持ちの素眠りカビゴンと戦うことを考えた方が良いだろう。
またついでに、一般的な型のフシギバナにもタイマンで勝つことが出来る。
対面からだと一旦上から眠り粉をかけられてしまうものの、葉っぱカッターのみではそうそう倒されず、
起きたターンに身代わりを貼れば、あとは眠り粉+サイコキネシスで押すことが出来る。
素眠りの55カビゴンと、フシギバナに同時にタイマンで勝てるとなれば、それなりのセールスポイントになるだろう。
サイコキネシスの火力は本当にアテにしない方が良く、50カイリキーにすら乱数で2耐えされてしまう。
素早さも、ガラガラより遅く、サイドンとようやく同速である。
普通の草やエスパーポケモンだと思って扱わない方が良い。
攻撃技を電気技しか持っていないゲンガーぐらいなら撃退することが出来そうだ。
なお、この型自体にそれなりの汎用性があるので、他のローカルルールでそのまま使うのもアリ。
特に、タマタマよりも種族値が高いポケモンが多く参戦するルールであるほど、宿木のタネは強力になる。


Lv.50 念力/宿木のタネ/メロメロ/身代わり@食べ残し
<対応ルール:一撃無し2000>

では寝言を持ったカビゴンを突破するにはどうすれば良いか、という課題のひとつの解決策がこれ。
メロメロを絡めることで、相手が動けない間に宿木ダメージで弱らせることが出来る。
攻撃技は、サイコキネシスではどうせPPが足りないため、威力を落としてでもPPが多い技を採用した方が良い。
攻撃技の直接的なダメージよりも、宿木で与えるダメージの方がよっぽど大きいからである。
これは、フシギバナが威力55しか無い貧弱な葉っぱカッターだけでも十分カビゴンを押せることから想像出来ることだろう。
威力とPPのバランスのひとつの落とし所として、念力という選択肢がある。
威力50、PP25(最大40)のエスパー技だが、10%の確率で混乱させる追加効果が魅力。
これが発動すれば、メロメロ+混乱で、相手は25%の確率でしか行動出来なくなる。倒し切る絶好のチャンスというわけだ。
最大40発これを打てるということは、期待値では4回混乱を引けるという計算になる。
この他、特攻の低さが影響しない攻撃技として、サイコウェーブという選択肢もある。
ダメージは極めて不安定であり、そもそも外れる可能性も低くないが、サイコキネシスより大きなダメージを出せる可能性もある。
これらの技を使っても決して確実に突破出来るというわけではないため、もっと確度を上げるには、
防御面が不安定になるものの、身代わりを切って眠り粉を持たせるという手もあるかも知れない。
また、レベルは55まで上げてしまっても良い。これによって少しは突破力がマシにはなる。
流石に対カビゴンに特化しすぎているので、カビゴンが一線級である一撃無し2000ルール専用の型と言えるだろう。
ログ … メロメロ+念力型


Lv.50 サイコキネシス/宿木のタネ/眠り粉/大爆発@黄金の実
<対応ルール:2000、2006、2012等>

至って普通のサポートナッシーと全く同じ仕事をタマタマにやらせても良い。
ナッシーがエントリー出来ないローカルルールや、タマタマの方がコストが軽いコスト制のルールはもちろん、
ナッシーが使える2000等のルールでも、別々の仕事をさせれば良い。
ナッシーには痺れ粉やリフレクターなどを持たせたり、光合成で長期的に戦えるようにしても良いだろう。
やはりHPの低さによる、宿木のタネの相対的な回復量によって、50カビゴン相手には十分仕事が出来そうだ。
ナッシーと役割分担さえ出来ていれば良いので、あとはご自由に。
パーティ … オコリザルドードリオWA(2012)
パーティ … ラッタドードリオWA(2015)
ログ … ゴースト受けの役割を果たす
ログ … 眠り粉+リフレクターサポート


Lv.50 宿木のタネ/影分身/転がる/身代わり@食べ残し
<対応ルール:2000、2006、1000等>

宿木で回復しながら影分身を積み、最終的に転がるで全抜きするコンボ。
ナッシーでも同様のことが出来るが、ナッシーはサイコキネシスの火力が十分過ぎるので、わざわざそんなことをする必要が無かった。
タマタマの場合は火力不足なので、このような型で使う価値が相対的に大きくなる。
やはり、カビゴンの前で宿木のタネ+身代わりモードに入ることで起点を作りたい。レベルはご自由に。


Lv.25 サイコキネシス/ギガドレイン/眠り粉/大爆発@黄金の実
<対応ルール:金銀ファンシー>

金銀ファンシーやアラフォー等、レベルがやや低めなローカルルールにおいてタマタマを採用する場合の一例。
Lv.50帯のルールとの違いとしては、全体的に耐久力が落ちるため、タマタマの火力の低さが気にならなくなる一方、
宿木のタネの定数ダメージの旨味が相対的に弱くなるという点が大きい。
そのため、宿木のタネには頼らず、普通に役割遂行としての攻撃技を持たせるのが良い場合が増える。
眠り粉や大爆発は依然として強力なので、このあたりはキープしておくのが良さそうだ。
攻撃技のチョイスは、環境に応じて、適宜目覚めるパワー等を持たせても良い。


Lv.37 サイコキネシス/原始の力/眠り粉/光合成@黄金の実
<対応ルール:アラフォー>

アラフォールールにおいては、蟲や飛行ポケモンが比較的多いため、サブ技に原始の力を持たせるのも有効。
ただし重要な注意点として、原始の力は大爆発とは両立出来ない。
そのため、光合成で回復出来るようにしておくか、リフレクターや痺れ粉などを持たせることになる。
光合成のメリットとしては、ゴローンをガン受け出来るようになる。
ゴローンには先制出来る上、物理耐久は高めなので岩雪崩も余裕で耐え、
草技が無くてもサイコキネシスで十分押すことが出来る。
なお、一応触れておくと、原始の力+光合成は両立出来るが、原始の力+月の光は両立出来ないので注意。
趣味以外でわざわざ月の光を採用する理由は1つも無い。


Lv.5 サイコキネシス/泥棒/眠り粉/大爆発@木の実
<対応ルール:リトルカップ>

タマタマはリトルカップにおいてはAクラスの活躍をすることが出来る。
一線級のポケモンに対してタイマンで勝てるというわけではないが、
眠り粉や泥棒、リフレクターと言った便利な技と大爆発により、複数対決で真価を発揮する。
サイコキネシスに耐性を持つポケモンも少ないため、これ1本でも一貫しやすい。
また、道具の比重が高いルールにおいて泥棒は無条件に強い技だが、
リトルカップでは威力40の悪技という攻撃面も活かすことができ、
サイコキネシスに耐性を持つタマタマミラーやムチュール等に対する密かな打点となる。
それぞれをほぼ3発で倒すことが出来る。
また、ほとんどのポケモンは眠る+薄荷の実で回復するような余裕は無いため、
薄荷の実を持たせていないパーティも少なくなく、その分眠り粉も通りやすい。
大爆発は等倍ならすべてのポケモンを確実に倒すことが出来る。
パーティ … カラカラエース編成(2023)
ログ … 眠り粉で起点作成


Lv.5 サイコキネシス/ギガドレイン/原始の力/眠り粉@木の実ジュース
<対応ルール:リトルカップ>

環境の頂点にいるストライクへの役割破壊として、原始の力を持たせた型。
ただし、一撃で倒すことは出来ず、逆にこちらも翼で打つで2発で倒されてしまうので、シンプルな殴り合いでは勝てない。
ストライクが身代わりや奇跡の実を持っていなかったら、初手眠り粉から勝てる見込みはある。
リフレクターと併用する手もあるが、剣の舞を積まれると結局チャラになってしまう。
例によって大爆発とは両立不可なので、その分カラカラやチョンチーへの打点となるギガドレインで攻撃範囲を広げるなど。
もちろん泥棒やリフレクター、痺れ粉などでもOK。
追加効果は気にせず、単なるストライクへの役割破壊をしたいだけなら、そもそも原始の力ではなく目覚めるパワー岩でも良い。
この場合、当然大爆発も問題無く使えるようになる。


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