最終更新日:'24/6/17  最終チェック日:'24/6/17
我流・個別分析 <カイロス>

変態ポケモン図鑑はこちら


<概論>

ヘラクロス・ハッサム・ストライクと同じく、合計種族値500の蟲ポケモンのひとつ。
得意技のひとつであるハサミギロチンを封印されてしまった一撃無しルールでは、
ヘラクロスやハッサムほどの活躍は難しいが、それらの中間的な良さは持っている。
攻撃・素早さの種族値はヘラクロスと同じで、レベル差でヘルガーやルージュラぐらいまで先制出来る。
ヘラクロスと違ってまともな属性一致技が全く無いのが大きな欠点だが、
ハッサムと同様に剣の舞を覚えるため、決定力は申し分無い。
ハッサムに比べると攻撃力が僅かに落ちるものの、地獄車を覚えるという点が偉く、
これによってハッサムの目覚めるパワー格闘よりも高火力を出せる他、
他のタイプの目覚めるパワーを更に持たせて、攻撃範囲を広げられるのが魅力。
また、単独の蟲タイプというのは、最終進化形態では唯一であり、
ヘラクロスやハッサムほどの優秀な耐性があるわけではないものの、逆に4倍弱点も持たないため、
突然の役割破壊であっさり出オチさせられるということがあまり無いというのも利点。
基本的には、技が似ているハッサムとストライクの中間のような感覚で使って行くことになるだろう。
なお、一撃ありルールにおいては、封印を解き放ち、ハサミギロチンで存分に暴れることが出来る。


<実戦的ステータス>

タイマン性能■■■■■□□□□□ 出番の多さ■■■■□□□□□□
複数対決性能■■■■■■□□□□ 使い方の多様性■■■□□□□□□□
対カビゴン性能■■■■■■■□□□ 不利な相手への対抗力■■■■■■■■□□
対その他の一線級■■□□□□□□□□ 個人的総合評価■■■■■□□□□□


<優劣関係>

格好の餌フシギバナ パルシェン バンギラス ブラッキー カイリキー イノムー
割と有利カビゴン スイクン ハピナス ハガネール
場合によるナッシー フーディン スターミー ムウマ ヘラクロス ゲンガー
割と不利ファイヤー ライコウ サイドン ケンタロス ミルタンク
天敵エアームド サンダー バクフーン プテラ


<防御面>

55食べ残し5550黄金の実50
55ライコウの10万ボルト確3超低確率2発低確率2発確2
52サンダーの10万ボルト確3確3低確率2発高確率2発
50ゲンガーの炎のパンチ確3確3超低確率2発確2
50パルシェンの冷凍ビーム確4低確率3発微低確率3発確3
50スターミーの波乗り低確率3発超高確率3発確3確3
50エアームドのドリル嘴確3確3低確率2発高確率2発
55カビゴンの捨て身タックル確3超低確率2発超低確率2発確2
50カビゴンののしかかり超低確率4発確4確4微低確率3発
55カイリキーのクロスチョップ乱数6-7発乱数5-6発乱数5-6発高確率4発
55めざ霊カイリキーの岩雪崩確3確3低確率2発高確率2発
50ヘラクロスのメガホーン確3確3低確率2発微高確率2発
55ガラガラの地震超高確率4発超低確率3発低確率3発確3


<技候補>

剣の舞決定力の源で、ほぼ必須技。これのお陰で完全な受けが存在しない
捨て身タックル
恩返し
のしかかり
メイン技筆頭候補。まともな属性一致技が無いため、
基本的にはこれらいずれかのノーマル技をメイン技にせざるを得ない。
めざ蟲メイン技候補。唯一のまともな属性一致技。不一致の恩返しとほぼ同火力。
ノーマル技との相性は最悪なので、どちらか片方を選ぶことになるだろう。
ただし、当然他の目覚めるパワーを使えなくなってしまうのが最大の難点。
地獄車
めざ格
サブ技筆頭候補。ノーマルのメイン技と相性抜群。
地獄車は威力が高い他、更に他の目覚めるパワーと併用出来るという利点がある。
めざ霊サブ技候補。ムウマに対してレベル差で上から2発なので効果覿面!
めざ岩サブ技候補。苦手な飛行に強くなる。ファイヤーやリザードンを意識したい時に。
眠る反動技が多いので、何かと体力は気になることが多い。
寝言地味に50カビゴンや50ハガネールをこれで受けながら戦う手も?
守る眠るの代わりにコレ+食べ残しで回復する手もある。
めざ地ニッチなサブ技候補。地獄車+めざ霊を1枠に圧縮したような範囲。地震カビゴンと同様。
めざ飛ニッチなサブ技候補。格闘受けとして使う際の遂行技になるかも。ナッシーへの打点も。
切り裂く完全に急所を狙った技。もちろん剣の舞と併用で効果倍増。
気合溜め切り裂くの急所率を更に上げる。使う暇があるかどうかは知らない
堪える
じたばた
剣の舞とコレを併用出来るポケモンとしては攻撃力も素早さも最強。
同様に起死回生が出来るハッサムよりも速く、ストライクよりも攻撃力が高い。
鈍い速度がある剣の舞の方が便利だが、こちらは防御も上がるという利点がある。
1回積んでも55カビゴンや、レベル差を付けたガラガラに先制出来る。
泥棒これは低レベルで荒らす用の技か。
締め付ける一応拘束も出来る。ゴーストには無効なので注意。
ハサミギロチン一撃アリ用。元々剣の舞で火力を出せるが、独特の耐性を持つので、
不利な相手にサイクルしながらワンチャン狙うことが出来たりする。


<型サンプル>

Lv.55 捨て身タックル/地獄車/目覚めるパワー霊/剣の舞@奇跡の実

剣の舞から、相性の良い3種の攻撃技を組み合わせたセミフル型。
概論に書いたように、基本的にはハッサムと似たような使い方になる。
地獄車のおかげで、もう1個別の目覚めるパワーを持てるのが他には無い魅力のひとつ。
ここに目覚めるパワーゴーストを持たせるのが特に有効で、低レベルのムウマに対して、
先制した上で2発、すなわち剣の舞を積んで一撃で倒せるため、道連れにも動じず一方的に倒すことが出来る。
剣の舞+捨て身タックルで50ヘルガー確1、55カビゴン・55ミルタンク・52スイクン確2。
剣の舞+地獄車でバンギラス確1、50ポリゴン2高確率一撃、55ブラッキー・52黄金の実パルシェン・51食べ残しハガネール確2、
更には52エアームドや52フォレトスでも確3なので、眠るで受け続けることは不可能。
剣の舞+めざ霊で55ゲンガー・ムウマ・フーディン確1、50スターミー高確率2発。
ここまで挙げた中で、ゲンガー・フーディン・スターミー以外にはすべて先制することも出来る。
これは剣の舞使いにとっては非常に大きく、継戦能力が優れているということになる。
なお、捨て身タックルと地獄車はどちらも反動ダメージがある上、カイロスはHPも高くないため、
これを何度も打っていると現実的に反動ダメージがかなり響くことになる。
そこを気にするなら、メイン技は恩返しor八つ当たりで妥協する場合も。
もしくは、持ち物を食べ残しにして頑張るぐらいだろう。
耐久面に関しても、防御力はそれなりにあり、50エアームドのドリル嘴をギリギリ2発耐えたりするのだが、
これも反動が常に付き纏うので計算の際は注意。
概論に書いたように、優秀な耐性は無い代わりに致命的な4倍弱点も持たないため、幅広く丸く戦えるという特徴を持つが、
高火力の炎ポケモンの大文字などは流石に一撃で倒されてしまう上、大抵は先制もされてしまうため、
そのような相手にはどうしてもサイクルで捨て身タックルを打ち逃げするぐらいしか無い。
パーティ … カイロスSA(2014)
ログ … 地獄車+めざ霊の攻撃範囲の強み
ログ … リフレクターサポートから剣の舞で全抜き
ログ … ムウマに後出しから起点にする
ログ … 地獄車の強さ
ログ … めざ霊のパワーの強さ


Lv.55 捨て身タックル/地獄車/剣の舞/眠る@奇跡の実

反動ダメージが気になるため、眠る+薄荷or奇跡の実を持たせても良い。
ただし、当然攻撃範囲が狭まるため、どこかを妥協することになる。
サンプルでは目覚めるパワーゴーストを抜いたため、ゴーストには無抵抗。
追い打ちなどでのサポートが必須となるだろう。
幅広く丸く対応するには、サブ技を目覚めるパワー地面にするという手もある。
剣の舞+めざ地で55ゲンガー確1、50ムウマ・55バンギラス・55サイドン確2、50ハガネールほぼ2発。


Lv.55 恩返し/目覚めるパワー岩/剣の舞/守る@食べ残し

カイロスガチ勢の彼に訊いてみましょう
守る+食べ残しによって色々と硬くなっているのが面白い。反動も無いので50エアームドのドリル嘴は2耐え出来る。
剣の舞+めざ岩でも50エアームドは確3で、守る+食べ残し回復を利用すれば50めざ飛ギャラドスにもタイマンで勝てる。
この他、素のめざ岩で55サンダーを確3、またLv.52までのファイヤーに対しては、
先制した上で剣の舞+めざ岩で一撃なので、低レベルのファイヤーに後出しを許さない。
しかもファイヤーの技が大文字でなく火炎放射の場合は1発耐えるので、そうなるとタイマンですら勝つことが出来る。
めざ岩については某氏もこちらこちらで語っている。
なお、目覚めるパワー岩とゴーストはどちらもHPの個体値減少が同じなので、
ポケスタ金銀など相手のHPを見られる環境においても、この2つは見た目で判別出来ないのが地味な利点。
守る+食べ残しによる耐久性能と、目覚めるパワー岩の利点について書きたかっただけなので、
これらを組み合わせる必要は特になく、適宜ここまで挙げた型と混ぜ合わせると良いだろう。


Lv.50 のしかかり/剣の舞/眠る/寝言@ピントレンズ

単独の蟲タイプというのは、未進化のキャタピー・トランセルを除けば金銀では他におらず、
それだけに独特な耐性による受け役割を持てる場合がある。
ヘラクロスほど耐性が優秀ではないが、フシギバナ・ハガネール・カイリキー・イノムー・ハピナスあたりは受けられるだろう。
また、目覚めるパワーで個体値が下がっていなければ、50カビゴンののしかかりもやや高確率で3耐え出来る。
受け役割さえ持てれば、低レベルでこのように密かに決定力を見せつつ、麻痺も撒けたりすると面白いかも知れない。
蟲ポケモンでのしかかりを打てるというのが地味に貴重。
剣の舞の枠は、地獄車や各種目覚めるパワー等で攻撃範囲を広げてみるのも手。
ただし、目覚めるパワーによる個体値減少や、地獄車の反動によって、
50カビゴンののしかかりはたちまち3耐えは出来なくなるので注意。
ログ … 低レベルねむねご+地獄車型


Lv.50 目覚めるパワー蟲/剣の舞/眠る/寝言@ピントレンズ

目覚めるパワー蟲をメイン技とした例をひとつ。
カイロスにとっては唯一のまともな属性一致技で、火力は不一致の恩返しと同程度。
捨て身タックルには及ばない程度だが、蟲技の攻撃範囲には独自性がある。
例えば、50ナッシーには有無を言わさずいきなり一撃で倒せたり、
スターミーはレベル差が最大であっても確定2発、つまり剣の舞を積めば1発で倒すことが出来たり、
バンギラスにも素の状態で3発で倒せるのはなかなか強い。
その他、剣の舞+めざ蟲で55ハピナス・53ライコウ・フシギバナ確2、55食べ残しカビゴン・54パルシェン・53ムウマ確3。
これらの火力を、Lv.50で出すことが出来る。
サンプルでは寝言型にしたが、これに拘らず眠る+薄荷の実にして、サブ技を持たせたりしても良い。
ただし、肝心の目覚めるパワーを蟲で使ってしまっているため、
有効な物理攻撃技は地獄車ぐらいしか残っていないというのが難点。
薄荷の実を消費した後に泥棒なんかを狙ってみるのはアリか。


Lv.55 目覚めるパワー格闘/じたばた/剣の舞/堪える@奇跡の実

ストライクやハッサムの剣の舞+こらきしと同様、剣の舞+こらじたコンボが使える。
ハッサムに比べると火力で、ストライクに比べると素早さで劣るものの、
起死回生でなくノーマル技のじたばたなので、攻撃範囲という点で独自性がある。
剣の舞+最大威力のじたばたで55カビゴン・ミルタンク・54ブラッキー・52スイクン・50パルシェンあたりを一撃。
水玉リボンorピンクのリボンを持たせれば、55スイクンや53パルシェンまで倒せるようになる。
問題はじたばた以外の技で、地獄車は反動があるのでHP1の状態では使えないので、
何かしらの目覚めるパワーに頼るのが関の山だろう。
例えばサンプルのように目覚めるパワー格闘ならば、剣の舞を1回積むことで、
バンギラス一撃、50ハガネール高確率2発なので、ノーマル耐性に対してそれなりに対応出来るようになり、
幸いめざ格で攻撃個体値が下がっても、上記の55ミルタンク以外は全員上から一撃据え置きなので大きな影響は出ない。
55ミルタンクのみ、ギリギリ耐えられるようになってしまうが、元々先制されてしまうため、厳しいのは変わりない。
サブ技に関しては、対ゴーストを重視するなら、目覚めるパワーゴーストをチョイスしても良いだろう。
目覚めるパワー蟲でも悪くないが、じたばたとの属性的な相性は悪い。
あとはカイロスで先制出来ない相手への対処を、サポメンで工夫することになる。
なお、じたばたは遺伝技なので、初代マシン技とは両立不可なので注意。
もっとも、じたばたと併用したい技は身代わりぐらいしか無さそうだが…。
パーティ … カイリューカイロスWA(2021)
ログ … 55こらじたカイロス


<一撃ありの場合>

Lv.55 ハサミギロチン/地獄車/目覚めるパワー霊/剣の舞@奇跡の実

一撃ありルールにおいては、ハサミギロチンを解禁されることによって全く異なった使い方が出来る。
元々攻撃力が高い上、剣の舞で決定力も十分であるカイロスに、一撃技は不向きにも見えるが、
一方で1ターンも居座ることが許されず、対面したら即引かなければならないほどの天敵も存在する。
炎タイプを筆頭とした、高火力の特殊ポケモンが主にそれである。
一撃無しでは、そういう相手に対しては、剣の舞を積む猶予が無いため、
交代際に捨て身タックルを当て逃げするだけが精一杯だったが、
カイロス自身にハッサムほどの耐久性能があるわけでもないため、何度もサイクルすることは出来ないという弱点があった。
そこに、炎ポケモンだろうが一撃で粉砕出来るハサミギロチンがあれば、
回数の少ないサイクルにおいても、相手に大きな圧力をかけることが出来るようになる。
地獄車や目覚めるパワーゴーストで倒せるような相手には、元々有利である場合が多いため、
それらの技は安定勝ちするために残しておき、
ノーマル技の枠をハサミギロチンで運用するのが、最も効率が良さそうだ。
ハサミギロチンは、角ドリルと違って、VC実機環境においても、カウンターで返されないというメリットもある。


Lv.55 ハサミギロチン/目覚めるパワー霊/眠る/寝言@光の粉

一撃特化型。ゴーストへの唯一の打点であるめざ霊だけは外せないので、それをサブ技に。
身代わりに対しては滅法弱いが、例えばハピナス+エアームドのような相手に対するサイクルでは、
キラーレベルの強さを発揮することが出来るだろう。
低レベルのカイリキーやハガネールあたりも狙い目。


Lv.55 ハサミギロチン/地球投げ/メロメロ/身代わり@食べ残し

某氏が使用していた、カイロスの分際で物理攻撃力を完全に捨て、♀で運用する型。
ゴーストにこそ無抵抗だが、それ以外に対してはハサミギロチンが通る他、
身代わりに対してや、安定勝ちが狙えそうな場合は地味に地球投げの汎用的なダメージが役に立つことがある。
Lv.55の地球投げともなると、身代わりで防げるポケモンはそうそう居ない。
エアームド等に対しても、無理にハサミギロチンを狙わずとも、
メロメロ+地球投げだけで簡単に倒せてしまったりする。
変態チックだが、刺さるところにはかなり刺さりそうだ。


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