最終更新日:'12/12/17  最終チェック日:'12/12/17
我流・個別分析 <フォレトス>

変態ポケモン図鑑はこちら


<概論>

2000では5位という物理耐久と優秀な耐性、技では撒き菱と大爆発が大きな特徴であるポケモン。
炎という4倍弱点を抱えているが、弱点はそれひとつしか無いため、
炎技さえ持っていなければ得意なカビゴン等のノーマルのサブ技にも左右されず、
一撃で倒されることも少ないので撒き菱や大爆発による仕事を遂行しやすい。
特に撒き菱と組み合わせて昆布を狙うポケモンはサンダー、ライコウ、スイクン等の特殊ポケモンが主で、
これらはカビゴンに弱いが、そこをきっちり受けてくれるので昆布型のポケモンとの相性は抜群である。
長期間ガン受けし続けるのは難しいものの、地震カビゴンに強いというのは非常に重宝される。
他には受け辛い捨て身タックル+冷凍ビームのポリゴン2も属性的に止めることが出来たり、
エスパー耐性もあるので何かと厄介なナッシー、フーディン、ルージュラ等を受けてめざ蟲の圧力で流すことも出来る。
めざ蟲以外はほとんどまともな攻撃技は持てないため、
多くのポケモンにはほとんど抵抗出来なかったり起点にされてしまったりするが、
大爆発があるお陰で道連れを狙うという形で圧力をかけることが出来るのが大きな救い。
パルシェンに次いで人気の撒き菱要員で、対戦環境の頂点に居るカビゴンに強いため、
多少の流行り廃りはあれど常に重要なポジションに居続けることは間違い無いだろう。


<実戦的ステータス>

タイマン性能■■□□□□□□□□ 出番の多さ■■■■■■□□□□
複数対決性能■■■■■■■■■□ 使い方の多様性■■■■■□□□□□
対カビゴン性能■■■■■■■■■■ 不利な相手への対抗力■■□□□□□□□□
対その他の一線級■■□□□□□□□□ 個人的総合評価■■■■■■■■■□


<優劣関係>

格好の餌カビゴン
割と有利ヘラクロス ナッシー フーディン ポリゴン2 スターミー
場合によるブラッキー エアームド パルシェン
割と不利カイリキー ハガネール スイクン バンギラス
天敵ガラガラ ファイヤー サンダー ライコウ ゲンガー


<防御面>

52食べ残し5250黄金の実50
55カビゴンの地震乱数6-7発乱数5-6発乱数5-6発超低確率4発
55カビゴンの鈍い+捨て身タックル低確率4発確4超高確率4発超低確率3発
55ポリゴン2の鈍い+捨て身タックル乱数5-7発超低確率4発乱数5-6発微高確率4発
55ヘラクロスのめざ格乱数5-6発中乱数4発確5超高確率4発
55ヘラクロスの鈍い+メガホーン超高確率4発超低確率3発確4高確率3発
55めざ霊カイリキーのクロスチョップ低確率3発超高確率3発中乱数3発確3
50イノムーの地震乱数5-6発微高確率4発超低確率4発超高確率4発
55めざ蟲ガラガラの地震低確率2発高確率2発低確率2発確2
50ナッシーのサイコキネシス乱数6-7発確5乱数5-6発低確率4発
50パルシェンの冷凍ビーム乱数7-9発乱数5-6発乱数6-7発乱数5-6発


<技候補>

撒き菱フォレトスの重要な任務。昆布するポケモンと組ませつつ、カビゴンをある程度受かるのが偉い。
大爆発まともな攻撃が無いがコレがあるお陰でカビゴン等に圧力をかけられる。
パルシェンと同様、撒き菱を撒いた上で枚数を減らして昆布を決めやすくする役目も。
めざ蟲大爆発以外に通常の攻撃技を持つとしたらコレ。
高速スピンを狙って来るスターミーを返り討ちに出来るほか、ナッシーフーディン等にも有効。
鈍い鈍いを積んで来るカビゴンに対抗出来るように持たせる。
眠る大爆発で使い捨てでも良いが、コレを持たせて受け続けても良い。
丸くなる攻撃技を持たない場合、鈍いの代わりにコレを使った方が素早さ・PP面で安全。
どくどく大爆発以外にろくな抵抗が出来ない相手が多いので、
せめてもの抵抗として、技スペースが空いていたら持たせたい。
砂嵐これも面白い。岩や地面ポケモンと組ませる際のサポート等に。
守る毒を喰らわないので、エアームドのように食べ残しを持たせてコレで粘る手もある。
もちろんどくどくや砂嵐と併用すると更に効果的。
リフレクターパルシェンやマルマインと同様、コレを残して爆破ということが出来る。
転がる膠着状態を打開する技としてワンチャン。詳しくは型サンプルにて。
捨て身タックル仮にエースとして使うなら、メイン技は威力・範囲ともに優秀なコレか。
寝言素眠りを続けていたら急所等で事故死するパターンもあるので、更に安全策として持たせることも。
ミサイル針身代わり対策として、めざ蟲の代わりに使われることが極稀にある。
ただ、威力は5回全て当たってようやくめざ蟲と同じという点に注意。
めざ鋼サイドンやイノムー等へのピンポイント役割破壊の他、
めざ蟲より攻撃範囲は広いのでエース等で鈍いと併用して突破力を出したい時などに。
めざ格カビゴンを受ける際、昔はめざ蟲の代わりにコレを使うこともあったらしい。
ギガドレインパルシェンやサイドンあたりへのピンポイント役割破壊。回復も美味しい。
日本晴れ
めざ炎
ソーラービーム
コレも同速対決やパルシェンの他、ガラガラやエアームド等も攻められる。
あくまで炎エース等の裏で、晴れサポートとして使うぐらいが良さそう。
別の攻撃技2つは持たせず、日本晴れを残して大爆発するだけでも有効。
高速スピン自分だけ撒き菱を撒いて相手の撒き菱は解除する。
フォレトスミラーの他、冷凍ビームパルシェンもフォレトスを倒せないので有効。
ただし、後手なので相手が撒き菱を撒いて即大爆発してからサンダー等を出されると、
スピンせずにすぐ引かざるを得なくなったりするので注意。


<型サンプル>

Lv.50 撒き菱/鈍い/目覚めるパワー蟲/大爆発@食べ残し

撒き菱を撒きつつ、炎技を持っていないカビゴンを流しつつ、一応攻撃手段として属性一致のめざ蟲を打ちつつ、
最終的に大爆発を決めるという、そこそこオーソドックスな型。
もちろんエアームドを超える優秀な物理耐久と数多い耐性のお陰で、
カビゴン以外にも色々なポケモンに対してワンクッション置けて大爆発の圧力もかけられる。
めざ蟲は高速スピンをして来るスターミーへの対策という面が強い。
素のめざ蟲でもスターミーをしっかり2発で倒せるので、結果的にスターミーはほぼ高速スピンで撒き菱を解除出来ない。
他に副次的な効果としてナッシーフーディンを(どのレベルでも)確2で、
これらのサイコキネシスをある程度は耐えるので炎技を持っていなかったら流し・潰し役として使えたり、
バンギラスやブラッキーに対しても、上記のエスパーほどではないもののそれなりに削れるので威嚇になったりする。
特にブラッキーに対しては鈍い1回のめざ蟲で確定か超高確率2発になるので、
甘えるが無かったり寝言で甘えるが出にくくなっているブラッキーは突破出来る見込みがある。
バンギラスに対しては更にもう1発分かかるものの、
相手が噛み砕くや冷凍ビーム等でフォレトスに対する打点が薄ければ、鈍いから競り勝つチャンスはある。
因みに食べ残しは必須というわけではないので、勿体なければ黄金の実や大爆発の火力を上げるピンクのリボンも可。
ログ … 撒き菱を撒いて大爆発で崩す
ログ … めざ蟲が一貫する場合
ログ … 対フーディン性能
ログ … 撒き菱+どくどくサポート
ログ … 撒き菱+どくどくサポート2


Lv.50 撒き菱/鈍い/眠る/大爆発@ピンクのリボン

眠るも持たせることで、カビゴンを流すだけでなくある程度受け続けられるようにした型。
何処かのタイミングで大爆発を決めた上で(爆破だけでは倒せないので)後続がカビゴンを処理出来れば、
フォレトスはカビゴン受けとしての役割を遂行したことになる。
しかしこれを決める条件はなかなかシビア。
まずお互い最後の1匹同士のタイマンでは勝つことが出来ない。
たとえPPが勝っていてカビゴンが先に悪足掻き状態に入ったとしても、
フォレトスはその後カビゴンを殴る術が無く、カビゴンも悪足掻きの反動程度では倒れないため、
フォレトスもそれ以降結局PPを消費するハメになり、最後にこちらが大爆発を使わざるを得なくため負ける。
また、55地震カビゴンは長らく事故や相手の撒き菱さえ無ければ受けることが出来るとされて来たが、
実は受からないことが最近判明。これについてはこちらで詳しく触れているので参照されたい。
それ以外にも、フォレトスのレベルが50だと事故死する危険性も高い。
というのは、55カビゴンと50フォレトスがお互い6回鈍いを積み切ると小数点以下切り捨ての影響で同速になってしまい、
フォレトスは地震5発で倒れるので、眠っている間に1回急所を出された上に起きるターンで先制されたら倒れてしまう。
これはそこそこの確率である。かと言ってフォレトスが鈍いを5回で止めておくと、
6回積んだカビゴンの地震で4発なので、普通に急所待ちされてしまう。
よって、受け続けるのはリスキーであり、結局途中何処かで爆破するのが最善と思われる。
フォレトスにLv.51以上割けるなら素早さの問題は無くなる。
更には、先程書いたように爆破を決めたあともカビゴンの体力は少し残り、
その上食べ残しで回復されることも考慮して後続のポケモンできっちりトドメを刺せないと無駄死にになってしまう。
後続のポケモンが10万ボルトサンダー等だったら良いが、
スイクン等ぬるいポケモンだと耐えられて眠るでゴッソリ回復されてしまう危険性があるので、
55カビゴン対策をこのフォレトスに委ねているパーティではあらかじめその計算をぬかりなくしておきたい。
因みにカビゴンを受けたいだけならばそもそも撒き菱は必要無いため、
この枠をめざ蟲やどくどく、砂嵐等にする手もある。
道具も、大爆発の火力に拘らないなら光の粉や食べ残し等。
カビゴンの他にはヘラクロスやポリゴン2に対して受け役割を持てる。
ログ … 撒き菱を撒いてカビゴンをガン受け
ログ … 撒き菱を撒いてカビゴンをガン受け2


Lv.50 撒き菱/どくどく/丸くなる/眠る@光の粉

より受けを重視し、大爆発すらも放棄した型。
攻撃技を持たないので鈍いで攻撃力を上げる必要は無くなり、防御UP技は丸くなるで良い。
これで素早さの問題は完全に解消される上にPPも鬼のように多く、
更には技スペースに余裕が出来てどくどくまで入ったので眠るが切れたカビゴンに毒を入れれば勝ちであり、
結果的に↑の型と同じ条件のカビゴンに対してこの型なら勝てると言える。
(↑と同じく後出しで受け続けることは不可能。)
爆発が出来ないので非常にぬるくはあるが、逆にどくどくで複数のポケモンに対してアクションを起こせるとも言える。


Lv.50 目覚めるパワー蟲/鈍い/撒き菱/眠る@薄荷の実

今度は大爆発の代わりにめざ蟲で普通に攻撃出来るようにした型。
カビゴンを受つつ、一番上の型のようにエスパーや悪を殴ることが出来る。
これも55食べ残しカビゴンに対してのめざ蟲のダメージがかなりぬるいのでPP戦では勝てない可能性があるので注意。
これも撒き菱をどくどく等にする選択肢はある。
ログ … 撒き菱で昆布の準備をし、めざ蟲でスターミー+バンギラスを刺し、更に鈍いでヘラクロスをガン受け
ログ … 爆破をせずにPP戦でカビゴンを封じる
ログ … 爆破をせずにPP戦でカビゴンを封じる2


Lv.50 日本晴れ/ソーラービーム/目覚めるパワー炎/大爆発@黄金の実

このページはこの辺から急に雲行きが怪しくなります
私が昔使ったことのあるド変態フォレトス。特攻種族値は60、そこそこと言えばそこそこ。
ソーラービームの威力なら50ガラガラを高確率2発、50サイドン確1、52黄金の実パルシェン確2ぐらい行けます
フォレトスの分際でパルシェンに強いのが地味に面白い。
日本晴れ+めざ炎では50エアームドを低確率2発、50フォレトスを低確率一撃と言ったところ。
微妙と言えば微妙ですが他の型に比べれば打点が明らかに違いますね(
まあ何だかんだで自分で殴らずとも、日本晴れを残して爆破して、晴れと相性の良いポケモンに繋ぐとかも良いと思います
ログ … 晴れサポートフォレトス


Lv.50 丸くなる/転がる/どくどく/眠る@薄荷の実

ガン受けフォレトスはこれまでに書いたように色々な問題が生じるため、
フォレトス自身に決定力を持たせるということで某氏が考案した。詳しくはこちら
確かに丸くなる+眠るによって最低限ガン受けは出来るようになっており、
55サンダーは丸くなった状態の2発目の転がる+3発目の転がるで倒せるので、
フォレトスが雷を1発耐えるHPならばサンダーは転がるを見てからの後出しは出来ず、
大文字一撃で倒して来る55ファイヤーは丸くなる+2発目の転がるで高確率一撃なのでこれも途中の後出しは出来ない。
ワンチャンはありそうである。


Lv.50 撒き菱/どくどく/砂嵐/大爆発@食べ残し

どくどくと砂嵐の双方で場を荒らすタイプ。フォレトスにしてはそこそこ暴れることが出来そう。
状況によっては相手を、場に出しただけで3/8ダメージ喰らうというような状況も作れるかも・・?
割と砂嵐を言いたかっただけなので他は結構適当です(


Lv.50 砂嵐/鈍い/リフレクター/大爆発@黄金の実

個人的に55ガラガラパーティに入れる価値がありそうだと思っているフォレトス。
ガラガラパーティというのは大爆発やガラガラの高火力で誤魔化すことが多いため、
鈍いを積んで来るカビゴンの対策が疎かになりがちだが、
このフォレトスはそのカビゴンを数回流すことが出来て、
且つ砂嵐やリフレクターと言ったガラガラにとって嬉しい技を残して爆破を図ることが出来る無二の存在。
砂嵐を残して爆破してガラガラを出すことによって、相手のガラガラ受けの耐久を色々狂わせることが出来る。
定数ダメージなら撒き菱でも良いが、ガラガラパーティは短期戦になりがちなので、
4ターンの問答無用の定数ダメージの方が恩恵が大きそう。
更には同じく5ターン技としてリフレクターでガラガラの耐久を上げることも狙える。
他のサンプルには出て来なかったが、これに限らずリフレクターも色々なフォレトスの技の候補のひとつ。


Lv.55 捨て身タックル/目覚めるパワー格闘/鈍い/砂嵐@食べ残し

無理矢理エースにしたらこんな感じになった。
一応、金銀初登場キャラとしては捨て身タックルを使えるのはそこそこ貴重。
にしても火力がかなり乏しいので砂嵐で抵抗することにしましょうか
サブ技はハッサムとかで定番の、ノーマル技と相性の良いめざ格が良いかな。砂嵐とも相性が良い。
鈍いを2回積めば捨て身タックルで55サンダーを高確率2発、砂嵐中なら中レベルのスイクンあたりも2発で行けそうです
まあぬるいので巧く砂嵐絡めましょう(
ログ … 高レベルフォレトス


<大体どれにでも通用する対策>

なにぶんぬるいポケモンなので、ほとんど受けは考える必要が無い。
基本的に道連れとなる大爆発以外の攻撃技がめざ蟲しか無く、これは自己再生ドーブルですら受かるレベル。
弱点以外でこれを受からないのは本当にピカチュウぐらいと思って良い。
ただしこちらもフォレトスへの決定打が無いと、鈍いを積まれてそのめざ蟲がどんどん強くなる危険はある。
ログが残っていないのではっきりとした展開は覚えていないが、事実、私も鈍いめざ蟲フォレトスで、
鈍い無しカビゴン+スターミー+ピカチュウのような組み合わせを3タテしたことが一度だけある(超絶爆何
ここまでめざ蟲フォレトスに弱い組み合わせでも無ければそうそうこのような事件は無いだろう。

ということでここではフォレトスを「起点に出来る」ポケモンを挙げたい。
まずはやはり致命傷or一撃で倒せる炎ポケモン。
炎ポケモンは全般的に火力があるが受け役割が無く場に出しにくいということが多いので、是非起点にしたい。
それからガラガラも筆頭。同レベルだと地震を2発耐えられてしまうが、
レベルを3程度離せばほぼ2発、つまり剣の舞+地震なら一撃で倒せるようになる。
大文字があればそもそも同レベルでも高めの確率で一撃である。
その上ガラガラはフォレトスに先制も出来るので、完全にカモることが出来る。

この他キリが無いが、ドククラゲもケンタロスもエレブーも含め全抜きキャラは特に起点にするチャンスだが、
ノーマル耐性を持たない全てのポケモンに言えることは、大爆発で道連れにされてしまったらおしまいという点。
身代わりがあればその点も完璧になる。他にノーマル耐性としてはゲンガーやハッサム等。
バンギラスも何だかんだでめざ蟲ですぐ倒れるわけではないので、
炎技や嫌な音などで対抗策があれば充分フォレトスを起点にして展開することは期待出来る。
キリが無いほど多くのポケモンを出せるので、普段使いにくいマイナーなポケモンも起点にするチャンス。

因みにフォレトスの撒き菱を高速スピンで解除したい場合でも、色々なポケモンが候補に挙がる。
最も優秀なのは毒を喰らずめざ蟲も半減出来るドククラゲだが、
他カメックスやパルシェン、サワムラー、果てはエビワラーやサンドパンやデリバードですら高速スピンを狙える。
逆にパルシェンに対するスピン要員として筆頭だったスターミーは、
一番上の型の解説に書いたようにめざ蟲に弱いためここに名前を挙げることが出来ないというのが面白い。


<その他ルールのログ>

・ドラフト対戦【クヌギダマ】
ログ … リフレクター+大爆発をエースに繋ぐ


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