最終更新日:'22/3/5  最終チェック日:'22/3/5
我流・個別分析 <カイリュー>

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<概論>

Lv.55でしか使えないというハンデを背負いながらも、
ミュウに匹敵する非常に高い数値から、様々な種類の攻撃技を繰り出せるポケモン。
攻撃種族値もバンギラスと並んで全ポケモン中1位であるが、最強の属性一致物理技が威力75の空を飛ぶなので、
カビゴンの捨て身タックルや、ヘラクロスのメガホーンのような圧倒的メインウェポンを持てないのが玉に瑕。
結局メインの物理技は、破壊光線を除けば最も威力が高く、攻撃範囲も広い捨て身タックルとなりがち。
また特攻種族値に関しても100備えているが、こちらもやはり属性一致技は、
非常に使いづらい逆鱗か、威力不足の龍の息吹ぐらいしか無く、まともなものが無い。
このように圧倒的メイン技と呼べるものが無いが、代わりに、サブ技のバリエーションに関しては非常に豊富で、
物理攻撃に関しては、地震は覚えないが爆裂パンチやアイアンテール、
特殊攻撃に関しては、冷凍ビーム・雷・大文字・波乗りなどを、満足な火力で打つことが出来る。
やはりバンギラスと同様、多彩な攻撃技で攻撃範囲を広げる戦い方が向いていると言えるだろう。
一方で耐性も地面無効化を初めとし、格闘・蟲・水・炎・草と、幅広い受け役割を持たせることも出来る。
また、電磁波を初めとし、リフレクターや光の壁、神秘の守りなど、サポート技もそれなりに充実している。
氷というメジャーなタイプに4倍弱点を突かれてしまうのは非常に痛いため、
得意な相手を起点にし、苦手な相手には打ち逃げでサイクルを回して行くのが有効な扱い方になりそうだ。


<実戦的ステータス>

タイマン性能■■■■■■■■■□ 出番の多さ■■■■■■■■■□
複数対決性能■■■■■■■■■□ 使い方の多様性■■■■■■■■■■
対カビゴン性能■■■■■■■■□□ 不利な相手への対抗力■■■■■■■■□□
対その他の一線級■■■■■■■■■□ 個人的総合評価■■■■■■■■□□


<優劣関係>

格好の餌ファイヤー カイリキー ヘラクロス エアームド エンテイ フシギバナ
割と有利ハガネール スターミー パルシェン ナッシー ガラガラ ブラッキー
場合によるスイクン カビゴン フーディン バンギラス ミルタンク ケンタロス
割と不利ハピナス ムウマ ルージュラ ポリゴン2
天敵ライコウ サンダー ゲンガー


<防御面>

55食べ残し(壁あり)55(壁あり)55食べ残し55
55サンダーのめざ氷低確率3発超高確率3発確2確2
55サンダーの雷乱数6-7発確5確3確3
52パルシェンの冷凍ビーム確3低確率2発低確率1発低確率1発
55ファイヤーの日本晴れ+大文字乱数8-11発乱数6-7発確4低確率3発
55フーディンのサイコキネシス乱数7-10発乱数6-7発超低確率3発超高確率3発
55カビゴンの捨て身タックル乱数6-8発乱数5-6発確3確3
55めざ蟲ガラガラの岩雪崩超低確率4発確4高確率2発確2


<技候補>

捨て身タックル
恩返し
メイン技筆頭候補。属性不一致だが、下手な一致技より強く、範囲も広い。
特に捨て身タックルは、バンギラスの属性一致岩雪崩と比べても少し強い。
めざ飛
翼で打つ
メイン技候補。こちらは属性一致だが、捨て身タックルより火力も範囲も劣りがち。
カイリキーやゴーストにナメられたくない場合に採用の余地がある。
爆裂パンチサブ技筆頭候補。バンギラスと同じく、カビゴンへの打点として重要。
冷凍ビーム
吹雪
サブ技候補。サンダー、ナッシー、ガラガラなど有効範囲はとても広い。
吹雪にすると、Lv.55サンダーを超高確率2発で倒せる。

10万ボルト
サブ技候補。冷凍ビームと相性が良く、パルシェンやエアームド等に有効。
これのお陰でバンギラスと違って水ポケモンもサクッと倒せる。
大文字
火炎放射
サブ技候補。鋼に強いため捨て身タックルと相性が良い。
フシギバナやハガネールと言ったメジャーなサポートポケモンに軒並み有効。
波乗りサブ技候補。これもノーマル技と相性が良い。広範囲で攻めるなら候補になりにくいが、
捨て身タックルともう1本しか攻撃を持てないような場合に候補に挙がる。
アイアンテールサブ技候補。バンギラスと違って地震を覚えないため、
岩・ゴーストに打点のある物理技となると、この技が筆頭候補となる。
めざ霊サブ技候補。ゴーストを強く意識する場合、これ1個あるだけで大幅に倒しやすくなる。
めざ格サブ技候補。範囲は爆裂パンチと同じだが、より安定性を重視する場合に。
元々の物理攻撃力が非常に高いため、威力が低くてもそれなりの火力が出る。
めざ地サブ技候補。地震が無いため、純電気ポケモンに対抗するなら仕方なくこうなる。
神速サブ技候補。鈍いと組み合わせることで、思わぬ決定力になるかも知れない。
捨て身タックル等の初代マシン技や、遺伝技とは両立不可なので注意。
破壊光線サブ技候補。切り札の最強物理攻撃技。確実に相手を一撃で倒せる状況で決めたい。
鈍い強力なメインウェポンを持たないので、これで火力を伸ばすのも有効。
電磁波超重要補助技。味方のサポート用に使っても良いし、自らを動きやすくすることも。
眠る攻撃範囲を広げたくなりがちだが、耐性も非常に優秀なので、これで受けても良い。
リフレクター
光の壁
電磁波と同様、サポートでも、自らの耐久を上げる使い方でも使える。
神秘の守り
黒い霧
状態異常や影分身などを対策したい場合、これらも使える。
メロメロ素の攻撃力が高いため、物理技を持たせても♀で使えそう。
身代わりまでするとせっかくの攻撃範囲が勿体ないため、使うならこれ単体か。
逆鱗
寝言
逆鱗は属性一致であり、カイリューが打てる最強の特殊攻撃であり、攻撃範囲もダントツに広い。
しかし、使い勝手が悪過ぎる。寝言と併用すれば、単発で打つことが出来る。
龍の息吹
のしかかり
電磁砲
麻痺狙いなら電磁波があるので、
あくまでダメージを与えつつ麻痺を撒きたい時に、これらの技が候補に挙がる。
特に龍の息吹は、属性一致なので冷凍ビームと同じぐらいの火力は出る。
雨乞い
日本晴れ
砂嵐
全ての天気を操ることが出来る。雨乞いは波乗りや雷と、日本晴れは大文字と、
砂嵐は波乗りや爆裂パンチあたりと組み合わせると、刺さる所には刺さるかも。
睨み付ける鈍い以外で物理攻撃の火力を上げる唯一の手段。
黒い霧影分身対策の他、カビゴンに鈍いを積まれたくない時の対策にも?
影分身
連続斬り
他のポケモンとは一線を画した耐性を持っているため、
他のポケモンには出来ない意外な刺し方が出来るかも知れない。
巻き付く目の前の敵をロック出来ます。さあどうするか。
角ドリル
高速移動
一撃アリ用。優秀な耐久と、地割れ無効を活かして試行回数を稼げるためなかなか強力。
電磁波や高速移動と併用して、素早いポケモンの上を取ることも可能。


<型サンプル>

Lv.55 捨て身タックル/冷凍ビーム/雷/爆裂パンチ@食べ残し

カイリューの基本的なテンプレのひとつと言える、フルアタ型。
バンギラスと同じく、高い種族値をフルに活かすことが出来る。
バンギラスの岩雪崩のような使いやすい属性一致技は無いものの、威力120の捨て身タックルを覚えることができ、
これはむしろバンギラスの属性一致岩雪崩よりも火力は高い。
ノーマル技は攻撃範囲も優秀であるため、あとはサブ技で穴を埋めて行けば良い。
この際に非常に優秀なのが、氷技+電気技の攻撃範囲。
これは電気ポケモンのサンダーやライコウ、氷ポケモンのラプラスのみならず、
ゲンガーやハピナスと言った属性不一致のポケモンですらよく使う組み合わせの攻撃範囲で、非常に対応範囲が優秀。
特に、バンギラスと比べた時に、あちらは電気技を10万ボルトしか覚えないため、水ポケモンへの打点が不足しやすい。
水ポケモンというのは特殊耐久が高いため、属性不一致10万ボルト程度では刺し切れないことがあるのだ。
それに対し、特攻種族値100からの威力120の雷ならば、たとえLv.50スイクンであっても高確率2発、
パルシェンに至ってはLv.52までを確定一撃で倒せるため、水ポケモンへの打点も十分と言える。
氷技に関しては、基本的には冷凍ビームで威力が足りているが、
一応、吹雪まで威力を上げることで、Lv.55サンダーを超高確率2発で倒せるようになる。
しかし、正面から殴り合っても目覚めるパワー氷2発で倒されるだけなので、あくまで後出しに対して対策出来る程度。
爆裂パンチはバンギラスと同様、カビゴン対策として必須。
ただし、外しているうちに鈍いを積まれるとたちまち倒せなくなってしまうため、流せるポケモンは用意しておきたい。
カイリューの場合、素早さは低レベルのファイヤー等90族に先制出来るぐらいはあるため、
それだけ多くのポケモンに対して、上からクソゲーを狙うことも出来る。
耐久面に関しては、地面無効化を筆頭に、水・炎・草・格闘・蟲と優秀な耐性を持っており、
特に炎ポケモンに対しては、サブ技で役割破壊をされることもまず無いため、壁として立ちはだかれる。
その耐性を活かして、眠るを持たずとも食べ残しで回復しながらある程度サイクルを回すことが出来る。
ただ、広い攻撃範囲によって、対面性能も高いので、眠り粉やどくどくをカット出来る奇跡の実も有効。
パーティ … ニューラカイリューWA(2020)
パーティ … カイリューSA(2011)
ログ … フルアタカイリュー
ログ … フルアタカイリュー2
ログ … 爆裂パンチの威力


Lv.55 捨て身タックル/大文字/目覚めるパワー霊/爆裂パンチ@奇跡の実

例として、フルアタの違ったチョイスをもう1種類ほど。
冷凍ビーム+雷の裏側を突く攻撃範囲として、大文字も優秀。
これは特に、ナッシー、フシギバナ、ハガネール、エアームド、ヘラクロス等、
低レベルで使われるサポートポケモンに対して軒並み強く、バンギラスに似た使い方が出来るようになる。
対面構築的な色が強くなるため、上記の型よりも奇跡の実が向いているかも知れない。
また、バンギラスと違ってメイン技がノーマル技であるせいで、ゴーストに無効化されてしまうという弱点を持つ。
特に、カイリューに先制しながら冷凍パンチを持っていることが多いゲンガーは天敵のひとつ。
ムウマにも、滅びの歌からの守るなどで簡単に時間を稼がれ、滅ぼされてしまう危険性が高い。
そこで、目覚めるパワーゴーストをひとつ持っているだけで、それらを簡単に2発で倒すことが出来るようになる。
しかもムウマには、低レベル相手なら先制が出来るため、後出しから起点にまで出来るようになる。
あくまでフルアタのチョイスの一例なので、冷凍ビームなどを持たせたり、色々カスタマイズの余地はある。
ここまでに挙げなかった他の攻撃技としては、属性一致の目覚めるパワー飛行や翼で打つ、
地震を覚えない代わりに岩ポケモンに打点のあるアイアンテール、
メイン技の捨て身タックルと無難に相性の良い波乗り、
属性一致でありながら低火力だが、麻痺撒きの追加効果が美味しい龍の息吹、と言ったところか。
ログ … 大文字カイリュー
ログ … 龍の息吹持ちフルアタカイリュー
ログ … 龍の息吹持ちフルアタカイリュー2


Lv.55 捨て身タックル/アイアンテール/大文字/鈍い@食べ残し

カイリューは攻撃力は高いが、強力な属性一致技を持っているわけではないため、
鈍いによって火力を上げられるようにするのも有効な使い方。
防御力UPにより、優秀な耐性と耐久力も活かしていくことが出来る。
また、鈍いを1回積むことでLv.50ガラガラと同速となり、カビゴンには先制出来るため、
爆裂パンチを持たずにカビゴンを攻略出来る可能性があるところも利点のひとつ。
鈍い+捨て身タックルで、50カビゴン・55サンダー・カイリキー・ケンタロス・ガラガラ等の重要ラインを高確率2発なのが偉い。
サブ技のチョイスは完全に自由だが、せっかく鈍いを積むならば、サブ技も物理攻撃にした方が効率は良いと言える。
金銀のカイリューは、残念ながらノーマル技と非常に相性の良い地震は覚えないものの、アイアンテールなら覚えるため、
これによって岩やゴーストに打点を持つことは出来る。
素のアイアンテールで、50ゴローニャぐらいまでなら確定2発で倒せる。
鈍い+アイアンテールで、弱点を突ける岩ポケモンならば全て確2、55プテラに至っては超高確率一撃で倒せる。
このように捨て身タックル+アイアンテールを採用する場合、鋼への打点が無くなってしまうため、残りは大文字が有効となる。
ログ … 鈍いセミフルカイリュー


Lv.55 捨て身タックル/波乗り/鈍い/眠る@食べ残し

鈍いに加え、更に眠るまで持たせることによって、硬さを活かしたタイプ。
カイリューは優秀な耐性によって、一部の相手には受け役割を持てるようになるため、
眠るがひとつあるだけで、永久に場に出し続けられる場合がある。
特に、受けづらい炎ポケモンエースに対しては、鉄壁となれることが多い。
このような型になると、攻撃技は更に減って、2個しか持てなくなる。
メインはやはり、汎用性のある捨て身タックルが優秀だが、
サブ技に関しては、こうなるとここまでにあまり候補に挙がらなかった、波乗りが意外と有効になる。
冷凍ビームや雷、大文字と違って、メジャーなポケモンの弱点を突けることはあまり無いものの、
捨て身タックルとは無差別破壊コンビネーションであり、あらゆるポケモンに広く浅く対応することが出来る。
岩ポケモンの弱点を突けるのはもちろん、鋼やゴーストにも等倍以上のダメージが入り、
特に鋼ポケモンは特殊耐久の低いポケモンばかりであるため、等倍の波乗りでもダメージは十分。
例えば50エアームドや50ゲンガーに対しては、高確率3発で倒せる。
鈍い+捨て身タックルをメインとしながら、特攻種族値100からの波乗りを打てるポケモンというのが貴重で、
捨て身タックル+冷凍ビームのポリゴン2と似た感覚となる。
もちろん、特に対策したい相手が居るならば、そこに刺さるサブ技を選んでも良い。


Lv.55 捨て身タックル/冷凍ビーム/爆裂パンチ/電磁波@奇跡の実

電磁波という優秀な補助技を覚えるため、これを使わない手は無い。
残念ながらレベルは55でしか使えないため、別のエースのサポートに徹することは出来ないものの、
逆に高い火力と広い攻撃範囲を活かしながら麻痺を撒くという、エースならではの使い方が出来る。
特に、自分よりも素早くて、上から目覚めるパワーで4倍弱点を突いて来るサンダーやライコウに対して、
サイクルで電磁波の麻痺を入れることが出来れば、
次のサイクルで爆裂パンチ+捨て身タックル等で強行突破が出来るかも知れないというのは、他の型には出来ない魅力。
サポメンには是非とも、カビゴンやガラガラ等、麻痺を有効に活かせるポケモンと組ませてあげたい。
電磁波を言いたかっただけなので、攻撃範囲はお好みで。
地面ポケモンに無効化されることを考えると、波乗りや冷凍ビームが相性が良いが、
ハガネールを意識するなら大文字もアリだろう。
パーティ … ガルーラカイリューWA(2021)
パーティ … カイリューSA(2019)
ログ … 電磁波+セミフルカイリュー
ログ … 電磁波+セミフルカイリュー2
ログ … 電磁波+セミフルカイリュー3
ログ … 電磁波+セミフルカイリュー4
ログ … 電磁波+セミフルカイリュー5


Lv.55 捨て身タックル/電磁波/鈍い/眠る@食べ残し

そんな電磁波と鈍いを組み合わせても相性が良い。
電磁波で相手を麻痺させたら、鈍いを積んでも先制することが出来る。
ポリゴン2などで有名なコンボを、カイリューも真似することが出来る。
サンプルでは眠るで粘れるようにしたが、ここは攻撃範囲を広げても良いだろう。
また、更にリフレクターや光の壁、神秘の守りなどを持たせて、司令塔的な動きが出来るようにする手もある。
特に光の壁があると、サンダーやライコウの目覚めるパワー氷を耐えつつ、鈍いから強行突破出来るかも知れない。
神秘の守りも電磁波も、珍しく自力で覚えるため、問題無く他の技と両立させることが出来る。


Lv.55 目覚めるパワー飛行/波乗り/神速/鈍い@食べ残し

神速という珍しい技も覚えるため、例をひとつ。
使うなら定石通り、鈍いと組み合わせたコンボが有効だろう。
ただし神速は、ストーリー中に貰える特別な個体のみが覚えている技であるため、他の遺伝技や、初代マシン技とは両立不可。
特に、ここまで当然のようにメイン技として紹介して来た捨て身タックルを使えなくなる点に要注意。
ノーマル技をメインとするなら恩返しで妥協せざるを得なくなるのだが、
そもそも、神速自体がノーマル技であるため、技スペースが少し勿体なくはなる。
その代わりに他の技をメインとするならば、例えば属性一致の飛行技にするという手がある。
威力70の目覚めるパワー飛行か、威力60の翼で打つぐらいしか使えないものの、
一応属性不一致の恩返しと同程度の火力は出すことが出来る。
鈍い+めざ飛で、52フシギバナ・50カイリキー確1、50ナッシー高確率一撃、
54スターミー・55ゲンガー・50めざ蟲ガラガラ確2、55食べ残しカビゴン超高確率3発。
また、鈍い+めざ飛+神速で、50スターミーあたりは確定で倒せる。
鈍い+神速で、55フーディン確2なので、鈍いに対してアンコールしようとして来たフーディンをハメることも可能。
波乗りの枠はご自由に。めざ飛+神速は、岩にも鋼にも半減されてしまうため、少なくとも片方は対策しておきたい。
パーティ … カイリューバンギラスゲンガーTA(2021)
ログ … 波乗り+神速カイリュー
ログ … 翼で打つ持ちカイリュー


Lv.55 逆鱗/爆裂パンチ/眠る/寝言@ピントレンズ

一応、火力としては最強の特殊攻撃である、逆鱗を使った例をひとつ。
と言っても金銀の逆鱗は威力90しか無く、その上特殊攻撃なので、不一致の雷などよりは少し強いという程度。
特攻種族値100からの属性一致威力90というのは、例えて言えばスターミーのサイコキネシスと同火力であり、
一応Lv.51黄金の実パルシェンぐらいなら確2で倒せる程度の火力はある。
この他、50サンダー・50フシギバナ・50ヘラクロス・51カイリキー・55ガラガラ・55スターミーあたりは確3、
55ミルタンクや50ライコウを高確率3発という火力。
コンスタントに連発出来ればそれなりの火力になるのだが、
残念ながら逆鱗という技は、一度使い出したら行動を選択出来なくなる上に、自身が混乱してしまうリスクがあり、
とてもまともに使えたものではない。
しかし、寝言で発動させることによって、行動制限も混乱も無い、単発技として打つことが出来るという仕様がある。
したがって、眠る+寝言と併用することによって、ある程度自由に逆鱗を打つことが出来る。
とは言っても、寝言で打つという時点でガチャなので、連発出来るとは限らず、
しかも眠っている時でないとこのような使い方が出来ないというのは、結局不便であることには変わりない。
使うからにはもっと火力を伸ばすため、ドーブルの成長+バトンタッチでサポートをしてもらうと良いかも知れない。
特攻が1段階上がるだけで、上記の3発で倒せる相手が、全て2発で倒せることになるので、かなり変わって来る。
また、ドラゴン技という技タイプ自体、鋼タイプにしか半減されないため、非常に一貫性も高い。
サブ技としては、その鋼に強い、大文字・波乗り・爆裂パンチのいずれかが筆頭候補となるだろう。
これらはいずれも、ドラゴン技との組み合わせで無差別破壊コンビネーションとなる。
大文字や波乗りは、成長+バトンタッチの恩恵を受けることができ、
爆裂パンチはカイリューの物理攻撃力を活かすことが出来るという、それぞれ違った良さがある。
鋼対策を切る場合、攻撃を逆鱗1本にして、♀にしてメロメロで紛れを付けたり、
リフレクターや光の壁などで守りを固めるというのも視野か。


Lv.55 捨て身タックル/大文字/爆裂パンチ/メロメロ@食べ残し

カイリューは素の物理攻撃力が非常に高いため、
攻撃個体値を7に落として♀にしてしまっても、遜色ない物理火力を出すことが出来る。
したがって、7FFFという個体値でメロメロを持たせることによって、♂のポケモンに優位を取れるようになる。
そこに更に爆裂パンチの混乱まで絡めれば、敵は25%の確率でしか行動出来なくなる。
あとの技はご自由に。メロメロが効かない性別不明のポケモンは麻痺に弱い場合が多いため、
電磁波と併用してもかなり面白いかも知れない。


Lv.55 捨て身タックル/波乗り/雷/雨乞い@奇跡の実

属性不一致ではあるものの、特攻種族値100から波乗りと雷を打てるということで、雨乞いを持たせる手がある。
雨乞い+波乗りの1.5倍ダメージというのは、属性一致ボーナスと同じ倍率なので、
カイリューと特攻が等しいスターミーの、素の波乗りと同じ火力と見なすことが出来る。
これによってバンギラスを確2、Lv.50のハガネールやガラガラに至っては乱数一撃で倒せるようになる。
冷凍ビームを持ったスイクンに対しても、雷の外しにビビらずに堂々と打てるようになる。
攻撃範囲的に草ポケモンに弱いので、ここに関してはメイン技を飛行技にする手も無くはないかも知れない。
逆に、日本晴れ+大文字も可能。大文字の場合、波乗りより威力が高いので、更に高火力となり、
55ガラガラ・55ゲンガー・50カイリキーあたりまで高確率2発で倒せるようになるのが面白い。


Lv.55 捨て身タックル/波乗り/爆裂パンチ/砂嵐@食べ残し

ここまで書いたら一応責任を取って、砂嵐も載せておく。
自身もダメージを食らってしまうため諸刃の剣となるが、思わぬ決定力を出せることもあるかも知れない。
使うとしたら、混乱で動けない間に砂嵐ダメージを加算させられるため、爆裂パンチは是非併用したい。
また、砂嵐と非常に相性の良い波乗りもせっかく覚えるため、これも比較的優先度高めか。
♀にしてメロメロと併用すれば、カビゴンに強くなる・・・?のか・・・?


<相棒>

・ハガネール、ハッサム、フォレトス、レアコイル
ドラゴンと最も相性補完が取れているのは鋼タイプ。
ただしエアームドは流石に飛行タイプが被っているのでイマイチ。
他のポケモンは、どれも全く性能が異なるものの、概ねカイリューとの相性は良いと言える。
ハガネールは、カイリューの天敵の代表格である、めざ氷を打って来るサンダーやライコウに強いのが特筆すべき点。
ハッサムは、カイリューを保護しながら、剣の舞や光の壁でサポートすることが可能。
フォレトスは、カイリューにとって際どい相手であるカビゴンを確実に流しながら、撒き菱を撒いてサイクルを回せる。
レアコイルは、カイリューとWAを組むことによって、幅広い相手に圧力をかけることが出来る。
また一応、カイリュー+レアコイルの組み合わせで、17タイプ全ての攻撃技を、どちらかが半減出来るという小ネタもある。

・バンギラス
カイリューとWAを組ませるのは、絵面的にもカッコイイので昔から人気のある組み合わせだが、
カイリューの苦手な氷技持ちに軒並みバンギラスが強く、バンギラスの苦手な格闘技持ちに軒並みカイリューが強いため、
実戦的な面でも相性補完が取れており、優秀なWAと言える。
両者とも、攻撃範囲を広げるのが得意であるため、最大8個の攻撃技でかなりの範囲に睨みを利かせることが出来る。
また逆に、片方はフルアタ、片方は積み技持ち、というように緩急を付けるのもまた面白い。

・ヌオー、イノムー
カイリューの天敵である、めざ氷持ちのサンダーやライコウへのクッションとなれるポケモン。
ヌオーは、カイリューのもう1つの弱点である岩にもかなり強い。
必然的にレベルは50となってしまうため、安全に受け切るのは難しいので、眠る+寝言で対抗したい。
ヌオーの場合、期間限定配布タマゴ技である腹太鼓を使える環境ならば、
カイリューを盾にして、密かに裏決定力を出すのを狙っても良いかも知れない。

・カビゴン、ガラガラ
カイリューに電磁波を持たせる場合、せっかくなのでこれらのポケモンを併用することで、麻痺を活かしたい。
腹太鼓カビゴンやガラガラならば、Lv.50からでも十分な決定力を出せる。


<対策例>

・ライコウ、サンダー、サンダース、エレブー
氷技をサブ技に持った、カイリューより素早い電気ポケモンは、最強のカイリューキラーと言っても良い。
カイリューは地震を覚えないため、ほとんどの技で致命傷を受けず、なおかつ上から簡単に2発で倒すことが出来る。
エレブーや低レベルのサンダースまで物理耐久が落ちると、捨て身タックル2発で倒されてしまう可能性があるので注意。

・ゲンガー、ムウマ
カイリューが打って来る物理攻撃は、捨て身タックルと爆裂パンチがほとんど。
それ以外は特殊攻撃である場合が多いため、ゴーストポケモンで壁となることが出来る場合が多い。
ゲンガーは上記の電気ポケモンと同様に、冷凍パンチによって上から2発で倒せる。
ムウマは低レベルならばカイリューに先手を取られてしまうものの、カイリュー側にも有効打が無ければ、
黒い眼差しから滅びの歌で倒すことが出来る。

・スイクン、スターミー、ゴルダック、カメックス、シャワーズ、キングドラ、ヌオー等
冷凍ビームさえ持っていれば、水ポケモンでも対策が可能。
雷を打たれると50スイクンですら2発で倒されてしまうが、カイリュー側も外れが怖いため、圧力をかけることが出来る。
特にヌオーは、雷も無効化出来るため、カイリューの攻撃で致命傷を負うことが少なく、
眠る+寝言+冷凍ビーム型ならばかなりの高い壁となることが出来る。
キングドラも雷で弱点を突かれないため比較的安全で、冷凍ビームでなく龍の息吹でも弱点を突くことが出来る。
ただしキングドラ側も、カイリューが万が一ドラゴン技を打って来た場合あっさり倒されてしまうので注意。

・フーディン、ハピナス、ポリゴン2、ニドキング、ニドクイン等
その他、とにかく氷技を持ったポケモンならば、誰でも圧力をかけることが出来る。
別にカイリュー対策というわけでなくとも、これらのポケモンは元々自然と氷技を持たせることがあるため、
ついでに片手間でカイリューを対策してしまうことが出来る。
もちろん、攻撃面で圧力をかけられるというだけで、受けられるというわけではないため、サイクルをし過ぎるのは危険。

・氷ポケモン全般
氷ポケモンならば当然、属性一致の冷凍ビームでカイリューを一撃かそれに近い致命傷を与えることが出来るが、
防御面で言うとカイリューの攻撃にあまり強くない場合が多く、何度も受けを任せるのは危険である場合が多い。
そう言った点で、むしろライコウやゲンガー等の方が安定した対策と言えるのである。
ラプラスやフリーザーぐらいの耐久ならば、それなりに安心してカイリュー対策を任せることが出来る。

・カビゴン
広範囲型の場合、結局爆裂パンチを当てないとカビゴンを倒せない場合は多い。
対面からだと、1回外れてカビゴンに鈍いを1回積まれるだけでも、かなり厳しくなる。
また、特殊攻撃ならば余裕で受けることが出来るため、冷凍ビームや雷読みでカビゴンを出せば、
後出しから鈍いでカイリューを攻略出来る場合もある。

・カイリキー、ヘラクロス、オコリザル
格闘ポケモンは、一見属性的にカイリューには圧倒的に不利そうに見えるが、
カイリュー側も飛行技を持たない場合、格闘ポケモンに対して強力な有効打を持てないことが多い。
そこで、それらのポケモンで鈍いを積み、岩雪崩や目覚めるパワー岩などを持たせれば、
カイリューを対面から強行突破することも狙えたりする。
ただしヘラクロスは、大文字でも弱点を突かれてしまうので注意。
オコリザルは、レベルがいくつであっても確実にカイリューに先制でき、上から岩雪崩を打つことが出来る。
ただし耐久が低いため、低レベルだと捨て身タックルでも2発で倒れてしまうので注意。

・ブラッキー
甘えるによって、カイリューを弱体化させることが出来る。
特殊攻撃には元々強いので、捨て身タックルや爆裂パンチさえ弱体化させてしまえば、眠るで受け続けることが可能。
そこからロックバトンコンボの起点を作ったりすることも出来るかも知れない。
あくまでカイリューに先制はされてしまうので、甘えるを打つ前に爆裂パンチを食らってしまうと、
何も出来ず倒されてしまう危険性はある。

・ソーナンス
カイリューはフルアタで使われることが多いポケモンなので、ソーナンスが対策になり得る場合がある。
爆裂パンチで混乱させられると怖いが、それも神秘の守りで防止することが可能。


<一撃ありの場合>

Lv.55 角ドリル/目覚めるパワー霊/冷凍ビーム/電磁波@食べ残し

カイリューは角ドリルを打つことが出来る。
飛行タイプにより敵の地割れを無効化しつつ、一方的にこれを打てるという強みがある。
飛行ポケモンで一撃技を打てるのは、他に地割れリザードンとハサミギロチングライガーのみ。
一撃無しルールではカビゴンに対して爆裂パンチを当てないと厳しかったり、
目覚めるパワー氷を持ったサンダーやライコウにはあっさり流されてしまったりしまうが、
角ドリルがあれば常にサイクルにおいて敵に負荷をかけることが出来る。
敵のカビゴンの地割れを無効化しながら受け出し出来る点も大きい。
ゴーストタイプには無効化されてしまうが、低レベルのムウマに対してはせっかく先制出来るため、
目覚めるパワーゴーストを持っておくことによって、上からサクッと倒せるようにしておくと便利だろう。
また、実は麻痺技+角ドリルを併用出来る唯一のポケモンでもある。
地割れならば、他にヤドラン・ヤドキング・アーボックも麻痺技と併用が出来るのだが、
これを、より攻撃範囲の広い角ドリルで出来るというのはかなり強いアイデンティティと言える。
サイクルにおいて自分より素早いポケモンに対して電磁波をかけることが出来れば、
以降のサイクルにおいて角ドリルを打つ回数を1回増やせたり、有利に立ち回りやすくなる。
残りの枠はご自由に。角ドリルに頼りすぎないようにするために、捨て身タックルを持たせても良いだろう。
敵の影分身対策に、黒い霧を持たせる手もあるか?
ログ … 電磁波+角ドリルカイリュー


Lv.55 角ドリル/目覚めるパワー霊/光の壁/高速移動@食べ残し

角ドリルを、高速移動と併用出来るというのも見逃せない。
これによって、起点となるポケモンの前で1回高速移動を使えば、
ケンタロスやライコウに対しても上から角ドリルを打てるようになる。
サンプルでは更に光の壁を持たせることで、サンダーやライコウに対して角ドリルの試行回数を稼げるようにしたが、
例として紹介したかっただけなのでご自由に。
リフレクターや神秘の守りも、同様に併用することが出来る。
上記の型のように、攻撃技を増やしても良いし、せっかく先制を取るのならば、身代わりを持たせる手も。


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