最終更新日:'23/10/28  最終チェック日:'23/10/28
我流・個別分析 <ハクリュー>

変態ポケモン図鑑はこちら


<概論>

カイリューという、種族値が大幅にアップした進化後のポケモンが居ながら、
タイプが異なるという点と、Lv.55固定のカイリューと違ってレベルが自由に設定出来るという点から、差別化が出来るポケモン。
まず属性の違いに関して、進化後のカイリューに勝っているのは、
飛行タイプを持たないため電気技を半減に、岩技を等倍に、氷技を2倍弱点に抑えられるという点。
そもそも金銀で「単独ドラゴンタイプ」というのはミニリュウとハクリューしか存在しないため、
その括りで見れば必然的に最強の存在と言って良い。
しかし、種族値はカイリューに比べると大幅に落ちるため、これらを活かせるシーンはそう多いわけではない。
ハクリューを使う最大の利点は何と言っても、レベルを自由に設定でき、低レベルでも使えるという点だろう。
この一族は電磁波とリフレクター・光の壁・神秘の守りの3枚壁を中心とした豊富なサポート技を覚えるため、
低レベルでの運用は理に適っていると言える。
攻撃技はカイリューほど器用ではなく、物理攻撃力を活かしづらいのは残念だが、特殊攻撃に関しては幅広いため、
型としては電磁波と併用した、サポートのハピナスやポリゴン2等のような感覚で使うことになりそうだ。
なお、一撃ありルールに関しては、「Lv.50で麻痺技+角ドリルを併用出来る唯一のポケモン」という見逃せないアイデンティティがある。


<実戦的ステータス>

タイマン性能■■□□□□□□□□ 出番の多さ■■■□□□□□□□
複数対決性能■■■■■□□□□□ 使い方の多様性■■■■■■■□□□
対カビゴン性能■□□□□□□□□□ 不利な相手への対抗力■■□□□□□□□□
対その他の一線級■■■□□□□□□□ 個人的総合評価■■□□□□□□□□


<優劣関係>

格好の餌エアームド ナッシー ハガネール マルマイン
割と有利フシギバナ ムウマ ファイヤー
場合によるパルシェン ゲンガー ブラッキー ハピナス スターミー ミルタンク
割と不利スイクン ケンタロス ガラガラ フーディン カイリキー バンギラス
天敵カビゴン サンダー ライコウ ヘラクロス


<防御面>

52黄金の実5250黄金の実50
55サンダーの雷確4超高確率3発低確率3発確3
55ライコウの10万ボルト確5超高確率4発低確率4発確4
50マルマインの10万ボルト乱数7-8発乱数6-7発乱数6-7発乱数5-6発
50サンダースの10万ボルト乱数5-6発乱数5-6発乱数5-6発超低確率4発
55スターミーの雨乞い+ハイドロポンプ確3確3低確率2発中乱数2発
50スターミーのハイドロポンプ乱数5-6発高確率4発超低確率4発確4
50パルシェンの波乗り乱数6-7発乱数5-6発乱数6-7発乱数5-6発
55ファイヤーの日本晴れ+大文字低確率2発超高確率2発低確率2発確2
50ファイヤーの大文字微高確率4発確4超高確率4発超低確率3発
50ハピナスの冷凍ビーム確3確3低確率2発中乱数2発
50サンダーのめざ氷超低確率2発低確率2発低確率2発微高確率2発
バンギラスの岩雪崩低確率2発中乱数2発低確率2発超高確率2発
50エアームドのドリル嘴確4超低確率3発確4微高確率3発
50カイリキーのクロスチョップ低確率2発超高確率2発微低確率2発確2
55ガラガラの地震低確率1発低確率1発中乱数1発中乱数1発


<技候補>

電磁波ハクリューのメイン技(!?)。これがあるからこそ、低レベルで使えるという恩恵は大きい。
リフレクター
光の壁
神秘の守り
これらを全て覚えるというのが優秀。この中から2つぐらい持たせてしまっても良い。
光の壁を遺伝させ、初代技マシンでリフレクターを覚えさせ、
レベルアップで神秘の守りを覚えるという手順で、3つ全てを両立も可能。
冷凍ビーム
吹雪
攻撃技候補。ハピナスやポリゴン2のような感覚で選べば良いだろう。
電磁波とは相性抜群。火力はイマイチなので、低命中率の吹雪も候補に入る。
大文字
火炎放射
攻撃技候補。鋼など一部の相手に明確に有利対面を取れるようになるのが魅力。

10万ボルト
攻撃技候補。電磁波があるので優先度は落ちる。
波乗り攻撃技候補。これも電磁波と相性は良いが、冷凍ビームには劣りがち。
対ハガネールやゴローニャと、バンギラスへの牽制あたりか。
アイアンテール攻撃技候補。攻撃種族値84を活かす場合。打つ相手は不明。
めざ格攻撃技候補。一応同レベルのカビゴンを高確率4発ぐらいの火力はある。
神速最後のトドメとして使ったり、鈍いと併用して自ら決定力を出す手もあるが、流石に火力はかなり低い。
両立不可な技がいくつかあるため、要注意。
捨て身タックル鈍いや睨み付けると併用で決定力を出せなくはないが、ハクリューでやる必要性は謎。
鈍い
睨み付ける
一応、上記のような技を使う際に。
眠る耐性は多いため、10万ボルトや波乗り一本というキャラに対して受け役割を持てるようになるかも。
黒い霧影分身や腹太鼓に対する特効薬。
雨乞いサポートの他、自らの波乗りや雷と併用しても良い。
日本晴れこちらは大文字と併用可能。電磁波と併用出来るのがなかなかレア。
逆鱗最強の属性一致技。しかし火力は・・・・・・
竜の息吹
のしかかり
ダメージを与えつつ麻痺を期待出来るが、流石に電磁波を打てるポケモンでやることではなさそう。
しかも、電磁波はレベルアップで覚えるため、両立不可の弊害も無い。
凍える風こちらはダイレクトに素早さを下げるので、眠っている相手にも有効という利点がある。
巻き付く一応、相手に確実に電磁波を打てるようになったりはする。
角ドリル一撃アリ用。実は電磁波とコレを両立出来るのはカイリューの一族のみ、
更にそれを低レベルで出来るのはハクリューのみ!


<型サンプル>

Lv.50 大文字/電磁波/光の壁/神秘の守り@黄金の実

サポート型のほんの一例。電磁波も神秘の守りも、技マシンでも遺伝でもなく全て自力で覚えるため両立し放題というのがポイント。
特攻種族値は70とハピナスより低いが、大文字で鋼やナッシー、イノムーあたりを確定もしくは高確率2発で倒すぐらいのことは出来る。
特に、ハガネールやエアームドと言ったぬるめのポケモンをサクッと倒せるようにしておくことで、
対面で明確な有利を取って起点を作りやすくなるという利点が、大文字にはある。
なお、低レベルで使えることが重要であるためサンプルでは汎用性のあるLv.50としているが、
同速であるパルシェンやエアームドに先制出来るようになるLv.51にしたり、バンギラスに先制出来るLv.52にするのもアリだろう。
これでもカイリューとの差別化は十分出来ている。
耐久面について補足すると、概論でカイリューとの属性の違いについて触れたが、
具体的なものを挙げると、低レベルで黄金の実を持たせたりLv.53ぐらいで使えばバンギラスの岩雪崩を2発耐えたり(55カイリューだと確2)、
50サンダースの10万ボルトぐらいはLv.50でも超高確率で4発耐えたり(55カイリューだと超高確率4発)、
Lv.51ぐらいなら50ハピナスの冷凍ビームも2発耐えたり(55カイリューだと確2)、見逃せないものはいくつかある。
パーティ … ガラガラ予備校(2012)
ログ … 電磁波+光の壁+神秘の守り
ログ … 電磁波+光の壁+神秘の守り2


Lv.50 目覚めるパワー格闘/電磁波/黒い霧/リフレクター@黄金の実

サポートのサンプルその2。別にこの型に大した意味があるわけではなく、ただの紹介程度()
電磁波によるサポートに依存していると、カビゴンの鈍いの起点にされてしまう危険性があるので、そこを黒い霧+リフレクターで対策。
ついでに突然の影分身コンボなんかにも対応出来るかも知れない。
攻撃種族値はやや高めとは言え84なので、目覚めるパワー格闘の火力は知れているが、
一応同レベルのカビゴンを高確率4発で倒すぐらいのことは出来るため、
リフレクターを貼りつつ、鈍いを黒い霧で対策出来れば、Lv.50カビゴンにはそれなりに抵抗出来るかも知れない。
サンプルはただの一例なので、攻撃技のチョイスも御自由に。
冷凍ビームは意外と火力不足で、弱点を突いても3発かかることがほとんどなので、吹雪も選択肢に入って来る。
吹雪によって50ガラガラを確定2発、50ナッシーも高確率2発となる。
この他、雷を持つとLv.50スターミーを超高確率2発で倒したりも出来る。
この場合、せっかくパルシェンとエアームドに強くなるので、それらに先制出来るLv.51で使うのも良いかも知れない。
技スペースがとても足りないが、眠るを持たせるというのも案外アリで、
元々、草・炎・水・電気と非常に優秀な半減耐性を持っているため、
例えば10万ボルト一本のサンダースや、波乗り一本のスターミー等に対して受け役割を持つことが出来るようになる。
神速も覚えるが、クリスタル版のストーリー中に手に入る特別な個体が必要であるため、
初代マシン技であるリフレクターや、遺伝技である黒い霧などとは両立出来ない。


Lv.50 波乗り/雷/雨乞い/眠る@薄荷の実

何故ハクリューでわざわざこんなことをしなければいけないのかと思われそうだが、
実は水ポケモンでこのコンボをやるのとは大きな違いがあって、相手の雷を半減出来るという点がある。
雨乞いで強化されてしまう相手の水技や雷の全てに耐性を持っているため、水ポケモンでこのような型をするよりリスクが小さいのだ。
ただ、雨乞いで強化されたスターミーの波乗りなどは流石に受かるはずも無いため、
あくまでメインで使うよりは、雨乞いの恩恵を受けるエースのサポートとしての使い方となるだろう。


Lv.50 大文字/電磁波/日本晴れ/リフレクター@黄金の実

逆に日本晴れも覚えるため、炎エースのサポートとして起用する作戦もある。
特に、これを電磁波と併用出来るというのはなかなか面白い。
ハピナスやピクシーあたりでも同じことが出来てしまうが、そこは属性の違いを活かせば良い。


Lv.50 アイアンテール/大文字/神速/鈍い@食べ残し

スペック足りるわけねぇだろこちとらLv.50やぞ


Lv.55 吹雪/目覚めるパワー草/眠る/寝言@解けない氷

頭いいな〜


<一撃ありの場合>

Lv.50 冷凍ビーム/角ドリル/電磁波/リフレクター@黄金の実

ハクリューは一撃ありルールでこそ真価を発揮するかも知れない。
概要に書いたように、低レベルで角ドリル+麻痺技を併用出来る唯一無二のポケモンである。
角ドリルでなく地割れならば、他にもヤドラン・ヤドキング・アーボックで同じことが出来るのだが、
様々な種類が居る飛行ポケモンに無効化される地割れよりも、角ドリルの方がずっと攻撃範囲が広いため優秀。
唯一角ドリルが効かないゴーストタイプは、基本的に麻痺を受けたくないことが多いので、電磁波との相性は抜群。
当然、全く同じことを進化後のカイリューでも出来るが、
これをLv.55でなく、あくまでLv.50のサポートで出来るというのが偉いところ。
別のLv.55のエースを立てつつ、こちらは電磁波を中心としたサポートをしながら、
相手もLv.50のポケモンを出して来た時に、角ドリルでワンチャンを狙うという動きが採れる。
格上には電磁波、同格には角ドリル、と打ち分けることが出来るのだ。
一撃あり環境でよく使われるLv.50のカイリキーやガラガラ、ナッシーあたりに対して上を取れるため、
リフレクターを盾にしつつ角ドリルでそのあたりを粉砕するのを狙える。
地割れと違って、エアームドに効くのも極めて大きく、
エアームド側にはハクリューに対する大した打点は無いため、そのぶん角ドリルの試行回数を稼ぐことが出来る。
冷凍ビームは単純に電磁波との相性の良さもあるが、
Lv.55サンダーの身代わりに完封されるとマズいので、そこに対する回答とも言える。
ただし、55ケンタロスの身代わりはどうしても壊せないのがネック。
目覚めるパワー格闘を持ってようやく6割程度の確率でケンタロスの身代わりを割れるようになる。
リフレクターの枠は比較的自由度があるので、ここをめざ格にしたり、
光の壁など他のサポート技を持たせる等の選択肢がある。
パーティ … ケンタロスSA(2023)
ログ … 電磁波サポートしつつ角ドリルで決定力
ログ … 電磁波+リフレクターサポート


Lv.50 角ドリル/電磁波/メロメロ/身代わり@食べ残し

相手のLv.55エースが麻痺に弱い場合、こんな型が刺さることもあるかも知れない。
Lv.50のサポメンにはメロメロでストップをかけつつ、角ドリルの試行回数を稼げば良い。
想像に容易いことだが、相手に身代わりを貼られただけであっさり完封されてしまうので注意。


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