予備校物語
第53話 〜見慣れた顔〜

「お待たせしました!」
「おおプクリン君!待っておったぞ」
「おっ、久しぶり。どうしたんだい、今日は」
「あ、ヨルノズク君!えっもしかして、もしかして、、、まだ卒業してないの??wwwえっえっwww」
「」
「あっゴメンゴメン!つい…」
「ヨルノズクくん、この人はどなた?」
「ここの卒業生で、プクリン君というんだよ。」
「そうなんですね。私は初めましてだけど、ヨルノズクくんはそんな頃からずっとここにいるんだ・・・」
「(く、、くッ・・・!なんという屈辱的な・・・!!というかデリバードさんもなんでそんな言い方をッ・・・)」
「先輩が、ボクたちの試合を見に来てくれたんですか?」
「いや、そうではないんじゃ。実は・・・」
「ハリーセン君がいなくなってから、パーティの枠が空いちゃったでしょ?
  いま、入学しようとしている子もいなかったから、
  そこで卒業生のプクリン君に、アシスタントという形で試合を手伝ってもらうことにしたんだ。
  ちょうどプクリン君自身も、在学中とは違う型を試してみたかったみたいだしね。」
「そういうことじゃ。」
「おっ!相変わらずカビゴン先生が全部言ってますね!そんなわけなので、みんなよろしく!」
「そういうことだったんですね。先輩、よろしくお願いします!」
「・・・また、よろしく。」
「宜しくお願いしますね。・・・そっか、ヨルノズクくんにとっては、先輩じゃないんだ・・・。」
「(クソッ!クソッ!!なぜ卒業できなかった!僕のバカ!バカ!!)」
「早速プクリン君には、試合に出てもらおうかの。デリバードちゃんも一緒じゃ。」



「あーーっ・・・行けると思ったのになぁ〜・・・」
「これは、デリバードさんに負担がかかりすぎだね。プクリン君がもっとがんばるべきだった。アシスタントなんだから(メガネクイッ)」
「なに!言ってくれるじゃんか!・・・でも、悔しいけどヨルノズク君の言う通りだ。」
「さすが先輩・・・自分に厳しいんですね。」
「それにしても、ヨルノズクくん、そんなふうに言わなくてもいいのに」
「(ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ)」
「でもデリバードちゃん、ブラッキーをしっかり倒せたのは良かったね!」
「ワシが同速勝負さえ制していれば、デリバードちゃんで2タテ出来ていたことになるからのう・・・ワシも惜しいことをした。」
「運も味方につけられるよう、がんばりますね。」
「久しぶりに校長先生をサポート出来て楽しかった!僕も後輩の勢いに負けないよう、もっとがんばります!」
「(ダメだ・・・もう今日は何も言ってはいけない・・・)」

つづく