「はぁ・・・・」
「ヨルノズク君、元気出してよ・・!」
「そうだよ。まだ、終わったって決まったわけじゃないじゃん!」
「むしろ、始まってもいないぞ」
「これから自分をどう見せていくかで、全然チャンスあると思うよ!」
「ところで、そういうマリルリ君のほうは、最近どうなの?」
「うん。実は・・・ちょっと今日、思い切っていろいろ話してみようと思うんだ!」
「おーー、いいじゃん!」
「ほら!ヨルノズク君も、負けてられないね!」
「・・・・・」

予備校物語
第49話 〜自分との決別〜

「宅配便でーす!」
「ご苦労!」
「お!休学中のキレイハナ君からじゃないですか。」
「なになに・・・ほほう!復学のめどが立ったとな!」
「おー!よかった!戻って来れるんですね。」
「それと・・・もうひとつ、いい知らせが。」
「お。もしや・・・ピジョット君じゃな??」
「さ、さすが校長、、、よくお分かりで。遂にあいつが、先生方に見てほしい大舞台に立つそうですよ。来週だそうです!」
「おおーー!これは楽しみですね校長!」
「うむ!どんな試合を見せてくれるかのう・・・オニドリル君ありがとう、ご苦労じゃった!」
「朗報続きですね!なんだか今日はまだ、いいことありそうだ♪」

「せんせーーーーい!!」
「お。ハクリューちゃん、今日はいつもに増してハイテンションじゃな」
「今日の試合、あたしが出れるんでしょ?早くやりたいです!」
「おお、おお。わかったわかった。」



「やったーーーーっ!!最高!イェイ♪」
「いやーーーこれはお手柄だよハクリューちゃん!」
「電磁波と光の壁と神秘の守り・・・全ての補助技を総動員している・・・!!なんと美しい・・・」
「ハクリューちゃんすごいよ!輝いてたよ!なんだか、強くて、すごくキレイだった!」
「マリルリ君ありがとーーっ!あたしも今の試合、なんだかすごく自分に自信がついたんだー♪」
「・・・ゲフン。ハクリューさん、それからマリルリ君。君たちに話がある。」
「おっ!これは・・・!」
「2人とも、ここまでの努力とその成果を讃え、ガラガラ予備校からの卒業を認める!」
「!!!やったーーーーっ!!!」
「僕もですか!!ありがとうございます!!!」
「おおおお!!!おめでとう!!!」
「2人とも、おめでとう!」
「ありがとーーーっ!!マリルリ君、いっしょだね!イェーイ!」
「あっ、、イ、イェーーイ!!・・・ハクリューちゃん、あのさ」
「あーーー!これでやっとサナギラスくんに堂々とした顔で会える!」
「サナギラスくん・・・?って?」
「あっ、ウチの彼氏ねw すっごくがんばってて、カッコイイんだよ〜」



「彼ががんばってるのに、あたしったら全然怠けてて・・・それでね、これじゃいけない!って思って、予備校に通うことにしたの。
  サナギラスくんはウチに、そんなにがんばらなくてもいいんだよ、って言ってくれるんだけど、それじゃウチの気がすまなくて。」
「サナギラス君・・・か。見たことあるよ。確か、ハクリューちゃんと同じで、あそこも両親がすごく裕福なんだよね。」
「そうなんです。でも、いつまでも親の七光りでいちゃいけないと思って・・・
  何とかして、パパやママには出来ない、ウチなりのことがしたい。そういうところで、ウチら気が合って、仲良くなったんです!」
「・・・・・へー!そうだったんだ!」
「(マリルリ君・・・・)」
「よかったじゃん!じゃあこれからはハクリューちゃん自身も、自信を持ってその彼と一緒に歩んでいけるんだね!お幸せにね。」
「うん!ありがとー!マリルリ君も、これからもがんばってね!」
「うん!みんなもありがとう!予備校での生活、すっっっっごく楽しかった!!またみんなで遊ぼうね!」
「・・・うん!もちろんだよ!(マリルリ君・・・つよいなあ・・・カッコイイや・・・)」

「(ポンッ)」
「(・・・!)」

つづく