「こんちは、配達でーす」
「おう、ご苦労。」
「おや?彼はどちらさんですか?」
「ピジョット君の後任の配達係のオニドリル君だよ。」
「そうだったですね。お疲れ様でーす!」
「生徒のみなさん、元気そうにやってますなあ。校長、今日はひとつ、面白い話を持ってきましたよ」

予備校物語
第43話 〜それぞれの相性〜

「おおー!あのギャロップ君と!」
「そうなんです、俺とダブルエースでがんばってるところです。今度ぜひ、見に来て下さいよ」
「もちろんじゃよ!エースとなったギャロップ君がどういう活躍をしておるか、ワシも見てみたいぞ」
「ギャロップさんというのはどういう生徒だったんですかー?」
「非常に優秀な炎ポケモンだよ。ここを卒業したのも早かったんだ」
「この前会ったヤンヤンマ先輩もそうだけど、卒業してからエースで活躍できるのって、カッコイイなー!憧れちゃう」
「でもハクリューさん。君は、立派な実績のある親には出来ないことをしたいのだろう?
  君の親はエースにしか立ったことがないと言っていたよね。
  だったら君は、サポートを極めるべきなのではないかな(メガネクイッ)」
「・・・・・・」
「おいおいお前、また余計なことを・・・」
「ううん、いいのいいの。ヨルノズク君の言う通りだね!
  そうだよね。低レベルで立派なサポートをする姿を、パパに見せてあげたい・・・あたし、そう思ってがんばってるんだ」
「ハクリューちゃんならきっと、やれるよ!僕、ハクリューちゃんのこと応援してるからさ!」
「いろいろな道があるからの。卒業してからどうするか。それを考えるのもまた、勉強じゃよ」
「さ、今度の試合は前回に引き続き、ヨルノズク君とパラセクト君だよ。前回の勢いで行けるといいね!」



「ごめん。これは先生のミスだ・・・。先生のせいで試合には負けてしまったけど、
  ヨルノズク君とパラセクト君は何も間違ってなかったよ!」
「先生にも、そういうことがあるんですね。。」
「ハッハッハ、カビゴン君はまだエースには慣れておらんからのう、多めに見てやってくれ。
  このワシですら、間違いは往々にしてあるものじゃ」
「へえー。そうなんだー」
「僕は、役割を遂行したということでいいのかな・・・?」
「マルマインがいたら僕は働けないからね。パラセクト君のおかげだよ。どうやら君とは相性が良いようだ」
「僕も!ヨルノズク君とは何だか、やりやすいよ!」
「ケッ、意気投合しやがって・・・」

つづく