「おいギャロップ〜!先生たち連れてきたぞーー!」
「先生方!お久しぶりです!」
「おお〜ギャロップ君!久しいのう〜。オニドリル君から聞いたぞ!がんばっとるようで、何よりじゃ」
「今日はね、生徒も見学したいって言うから、連れてきちゃったよ。
  マリルリ君と、アリアドス君と、ヨルノズク君と、ハクリューちゃんね。」
「よろしくお願いします!」
「楽しみー!」

予備校物語
第44話 〜静かに燃える闘志〜

「さ、いよいよ試合が始まるみたいだね。」







「うむ!やはりいばみがか・・・!素早さと両刀の種族値を活かしていて、いいぞ!」
「バクフーンに確実に先手を取れるのは良かったですね!」
「あ〜、やっぱカッコイイなぁ〜。」
「ふむふむ・・・なるほど・・・・(メモメモ)」

「お疲れ様です。」
「おおギャロップ君!素晴らしい活躍だったではないか!!」
「ありがとうございます。実は、卒業してからずっとやりたかったことのひとつでした。
  オニドリルも手伝ってくれて、何とか上手く行きました!」
「エースを張る場合は、相方となるWAとの相性も大事ってわけか。。」
「僕もこんなふうに活躍できるようになりたいな!」
「先生、でもまだ、ボクに出来ることは他にもある気がしているんです。ここからまだまだ続けていきますよ!」
「なんと頼もしい!先生たちも応援してるよ!」
「また面白い試合が出来そうなときは、いつでも連絡よこしてくれ!」

「あ!先生たち帰ってきたー!」
「みなさん、おかえりなさい♪」
「今日はもう、すぐ試合の時間ですね、先生!」
「そうだね!アリアドス君、どう?良いものを見せてもらって、少しはみなぎって来てるんじゃない?」
「よし・・・やってみます」
「オイラも行くーーーー」



「おおおお!!アリアドス君もイワーク君も!どちらもいいじゃないか!」
「先生の天敵のムウマを捕まえてくれたのはかなりの大手柄だよ、アリアドス君!!」
「どうじゃアリアドス君!今のは、まぐれとは言わせんぞお」
「今のアリアドス君、すごかったよ!同じ蟲ポケモンとして、尊敬しちゃった」
「カッコ良かったよっ!」
「みんな・・・」
「オイラもアリアドス君のおかげで、対エアームドに専念できたぞーー!」
「やはり、カビゴン先生のサポートが正解だったようだね。
  パルシェンやナッシーを苦手とするガラガラ校長よりも、
  絶好のカモであるムウマやブラッキーを苦手とするカビゴン先生のサポートのほうが、君の能力を活かせる(メガネクイッ)」
「全くお前はいつも、どの立場で喋ってんだよ・・・だが・・・・・・・ありがとな。」
「アリアドス君、もしかしてそろそろ卒業秒読みなんじゃないの!?」
「そうだね、かなりの活躍をしてくれたし、校長、」

「待って下さい」
「・・・・・まだ、やると言うのだな?」
「まだ・・・やり残したことがあります。それを終えるまでは、卒業できません」
「・・・・そうか。」
「やり残したことって、なんだー?」
「それは言えねえな。だが、今の俺には出来そうな気がする」
「ふふ、よくわかんないけど、がんばって!」
「がんばってね。私も応援してる」
「アリアドス君って、ひねくれてるように見えるけど、意外とストイックなトコあるよね!そーゆーとこ、嫌いじゃないよ」
「そうそう。なんか、応援したくなるよね。」

「(なんか、アリアドス君、急にモテちゃって、ずるいなあ・・・)」
「(マリルリ君、ハクリューちゃんとはどうなの?)」
「(結構積極的に話しかけたりしてるんだけどね・・・
  ほら、あの子、誰にでも平等に接するところあるじゃん?良くも悪くも。)」
「(確かに・・・向こうの気持ちは気になるね。)」
「(ヨルノズク君のほうはどうなんだよー)」
「(は、はああ??ボ、ボクには、そんな話、ぜんっっぜん関係無いし!!)」
「(おいお前ら、聞こえてるぞ)」

つづく