「ワシは決めた!!今日から、予備校の新体制を創り上げる!!」
「ほほう。と、言いますと?」
「クラスをシャッフルします!今までずっと、入学してから卒業するまではほとんど固定のメンバーだったでしょ?
  誰かが卒業して、空いた席に、隣のクラスから編入してくることもあったけど。
  でも、これからは、クラス関係なく、予備校全員の生徒の試合を、先生たちが見ます!」
「そういうことじゃ。」
「でも、一度の試合に連れていける生徒は4人までだから、みんなでローテーションすることになります。
  先生たちもよりたくさんの生徒と試合に臨めるようになるし、
  みんなも今までとは違う仲間と一緒に試合が出来るようになるよ!」
「そういうことじゃ。」
「今日も安心と信頼の、何も言ってない校長だ」
「ほーーー。楽しみ。」
「なるほど・・・。マンネリ化してきたクラスの雰囲気を変えるというワケですね(メガネクイッ)」
「だからお前は一体どの立場でその発言をしてんだよ・・・」

予備校物語
第36話 〜輝ける未来のために・後篇〜

「こんちは!」
「おお、早速来たな!マリルリ君」
「今まで別のクラスだったマリルリ君も、みんなと一緒に試合に出ることがあるかもしれません。仲良くしてあげてね」
「マリルリ君はな、ヤドキング君以来の貴重な水ポケモンじゃ。ハクリューちゃんと同じ、光の壁が使えるんじゃぞ」
「そーなんだ!よろしくね♪」
「爆裂パンチも得意です!よろしくお願いします!」

「ちょっとーマリルリ君、行くの早いよ〜」
「パラセクト君が遅いんだよ!あ、コイツも向こうのクラスのヤツです!」
「パラセクト君は状態異常技も壁も大の得意技じゃからな。ワシのサポートにうってつけなんじゃ。」
「俺と同じ蟲ポケモンか。バランスが悪くなるから同じチームになることはあまり無さそうだな」
「そんなことは無いよ。タイプが違っても、サポートの仕方が全然違うから、君たちは共存できるはず。
  過去にも、飛行ポケモンが2匹いたりしたこともあったからね。」
「ま、とりあえずヨロシク」
「みなさん、よろしくです。」

「どうもーーー」
「おや?配達係のピジョット君。また誰かから招待状でも来てた?」
「おお、来たか!違うんじゃ。今日のピジョット君は、配達係ではないんじゃ。」
「?どういうことですか?」
「実は・・・僕もここの試合に、前々から興味がありまして。
  それで、一度体験入学という形で、生徒のみんなと一緒に試合させていただきたいなと。」
「そうだったんだ!じゃあ、ぜひ次の試合に入ってみてよ!」
「わー。賑やかになったなーーー」
「なんか、楽しくなってきちゃった!」
「(これそろそろキャラ設定がよくわかんなくなって来るぞ・・)」
「そういうわけで、これからは君たちの中から4名抜粋して、試合に臨むことになる。
  残りの者は、試合を見学しておってもよいぞ。」
「では早速いきましょう。隣から来たマリルリ君とパラセクト君、
  それからまだ入学してから日が浅いイワーク君と、体験入学のピジョット君!」
「今まで見たことのない生徒の試合が見れる・・・これは楽しみですね。研究させてもらおう(メガネクイッ)」



「やった!イイ感じ!どうですか先生?」
「うむ!流石じゃ。なかなかやるのう」
「我々の生徒としては珍しく、眠るを使えるところが活きましたね。」
「マリルリ君らしい試合だなあ」
「今までとは全く違った流れだ・・・これは参考になる(クイッ)」
「オイラは惜しかったなーー」
「ゴメン!イワーク君、僕がちょっと立ち回りミスっちゃったから、イワーク君にしわ寄せが行っちゃったんだ」
「モーマンタイ、モーマンターイ!」
「2人とも、初めての顔合わせにしては、なかなかいいチームワークだね。その調子!」

つづく