予備校物語
第29話 〜迫り来る不穏〜

「じゃ、あたし、次の試合があっちのクラスであるから、行ってきます!」
「行ってらっしゃーい!がんばってねー」
「さあアリアドス君、こっちの試合では君の出番じゃぞ!」



「クッ、これは惜しい!憎き凍結め・・・」
「悔しいけど、手応えは悪くなかったッスね!」
「うん。ウソッキー君もアリアドス君も、今の感じで全然悪くないよ!」
「でも、負けてちゃなあ・・・」
「アリアドス君の技構成に問題があるのでは?(メガネクイッ)」
「なに?」
「今のままだと君の能力を活かしきれていない。サポートをするにはもっと良い編成があるのではないかと思ってね。(クイッ)」
「(コイツ何様だよ・・・)何かいい案でもあるのか?」
「フッ、それを自分たちで考えるのが、僕たち生徒の使命なんじゃないか。僕だって日々、技構成は色々試しているのさ。」
「何だよそれ・・・・」
「ま、まぁまぁ・・・とにかく、お互い良いサポートができるようになるといいね!」
「プクリン君の言う通りだよ!(なんだか雰囲気があまりよろしくないですね・・・)」
「(放っておきなさい。あれでいいのじゃ)」

つづく