最終更新日:'25/12/1  最終チェック日:'25/12/1
我流・個別分析 <マグマラシ>

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<概論>

金銀御三家のバクフーンの進化前の姿。
バクフーンがリザードンと全く同じ種族値なのと同様、マグマラシもまたリザードと全く同じ種族値をしている。
リザードからリザードンへの進化は、飛行タイプが加わっており、それによるデメリットもあるため、
リザードは進化前でありながらリザードンと差別化することが辛うじて可能だったが、
マグマラシは進化後のバクフーンと全く同じタイプなので、こちらは完全劣化となってしまう。
したがって、バクフーンを使えるルールでわざわざマグマラシを採用する理由は無く、
使うとしたらバクフーンが既に入ったパーティで、2枚目として採用するか、
もしくはバクフーンの使用が禁止されているローカルルールで戦うことになる。
その上でも環境はかなり厳しく、リザードと同じ種族値ということは、リザードとの差別化も必要になるのだが、
技として圧倒的にリザードの方が豊富であるため、ここで大きな差が開いてしまっている。
リザードンに対するバクフーンは、タイプが異なる他、技も雷パンチを覚えるところが優秀であり、独自性があったが、
マグマラシは手を使えないため、雷パンチという差別化手段を奪われており、
しかも、他に使い勝手が良い爆裂パンチや地震も覚えることが出来ない。
更には、そもそも進化後のバクフーン以外にも全ての種族値で上回っている単炎ポケモンは数多く、
実にエンテイ・ウインディ・キュウコン・ギャロップ・ブーバーの5種類もの種族との差別化が必要となる。
堪える+起死回生がほぼ唯一とも言えるまともな差別点であり、次点で丸くなる+転がるなどというレベルである。
こうなって来ると流石に2000ルールでの採用は諦め、ローカルルールに逃げたくなるわけだが、
合計種族値405の中段進化ポケモンというのは、ローカルルールにおいても絶妙に救われていない。
未進化ポケモンが活躍出来るようなルールには出場出来ないし、
種族値で制限されているアラフォーにもギリギリ引っかかってしまっている。
コスト制の2006や1000においても中途半端な立ち位置で、もっと尖ったポケモンが採用される。
現在遊ばれているローカルルールの中で最も活躍が見込める場は2012だろうか。
最終進化形態の炎ポケモンがマグカルゴ以外全て使えないため、種族値としては全く問題無く、
リザードも同様にエントリー出来るが、リザードと差別化するだけで済むなら、技もいくつか有力なものはある。
あくまで単体性能として見たら決して性能の低いポケモンではないため、
例えばドラフト対戦で環境によっては最強のポケモンとなるぐらいのポテンシャルは秘めている。


<技候補>

大文字
火炎放射
一致メイン技。とにかくこれが無いと話は始まらない。
堪える
起死回生
他の炎とのほぼ唯一とも言えるまともな差別化手段。
それだけに、読まれやすいというリスクもある。
吠えるリザードとの差別点。実戦的にもあると便利。
煙幕リザードにも出来るが、他一部の炎との差別点。起点作成サポートに便利。
丸くなる
転がる
他の炎との差別点。耐久があるわけでもないので実際決めるのは難しい…
ハマればラッキー程度か。
影分身上記のコンボにこれを絡めても良いが、技スペースがどんどん圧迫される。
睨み付ける起死回生で同レベルのカビゴンをぴったり一撃になるのが地味に嬉しい。
日本晴れ他の技で独自性さえ出せていれば、何だかんだで炎ポケモンにとってのコレは正義。
めざ草他の技で独自性さえ出せていれば、これもサブ技として優秀な範囲。
どくどく他の技で(略)、便利な補助技。吠えると併用したり。
眠る2012ルール等で特に差別化にも困らない場合、一旦回復出来るようにしておいていも良い。
寝言同上。日本晴れ+大文字や、大文字+めざ草など。
アイアンテール物理サブ技候補。岩に抜群だが、耐久が高くてあまり効かないかも。
地獄車物理サブ技候補。炎と属性的な相性は良いが、これも威力不足・・・?
連続斬りこれやるならリザードでも出来るので転がるの方が良いかも
電光石火一応リザードと差別化出来る技。本当にHP残り僅かの相手しか倒せない。
見破る一応他のあらゆる炎と差別化出来る技。影分身対策にでも・・・?


<型サンプル>

Lv.50 大文字/起死回生/睨み付ける/堪える@黒帯
<対応ルール:2000、城杯、2006、2012、1000等>

マグマラシのほぼ唯一とも言える生命線が、堪える+起死回生。
これは進化後のバクフーンを除き、他の単炎ポケモンには真似出来ない。
ヘルガーが同様の技構成で使えるが、タイプが異なるため、格闘技や蟲技に対する耐性で差別化は可能。
例えばLv.50なら、55ヘラクロスのメガホーンも2耐えした上で下から大文字2発で倒せるため、
メガホーン1本の鈍い型の55ヘラクロスにタイマンで勝てたりする。
ヘルガーはこれを上から2発で倒されてしまうためタイマンで勝てず、ここの優劣が逆転する。
他には、50カイリキーのクロスチョップもヘルガーと違って1発は耐える上、
大文字ではしっかり3発で倒せる火力はあるため、後出しは許さないという点でも差別化出来る。
なお、防御力はヘルガーより少し高いが、物理耐久では逆に少し負けてしまっているため、数値での差別化はほぼ出来ない。
また、技では意外とヘルガーとの差別化が最も難しかったりするので、ここは属性を活かすことにしよう。
肝心の最大威力の起死回生の火力だが、4倍弱点のバンギラスはLv.50でも一撃で倒せる。
素早さはフシギバナと同じ80族なので、Lv.50でもバンギラスには十分先制出来る。
2倍弱点のポケモンはほとんどが1発では倒せないため、あらかじめ削りを入れておく必要があるが、
50ハピナスに関しては、黒帯を持たせることで倒せるようになるため、これを持たせておく恩恵は大きい。
もしくは、レベルを53以上に上げれば、黒帯無しでもハピナスを一撃で倒せるようになる。
Lv.55で黒帯まで持たせても、50ポリゴン2をギリギリ倒せないレベルなので、
いっそ低レベルで対ハピナスに特化するぐらいで良いだろう。
ただ、睨み付けるを絡めることが出来れば、色々倒せる相手は増える。
特に、Lv.50なら50カビゴン、Lv.55なら55カビゴンをそれぞれ、
睨み付ける1回分かけておけば、黒帯無しの起死回生でちょうどぴったり一撃で倒すことが出来るのが大きい。
サイクルだと交代で解除されてしまったら意味が無いし、睨み付けるを打たれた時点で警戒されてしまうが、
例えばラス1のタイマンにおいて、鈍いを積まずに地震や捨て身タックルを連打して来るカビゴンに対しては、
睨み付ける→堪える→起死回生の手順で勝てることになる。
わからん殺しや、地震に対してサポメンでアンコールを決めた後にカビゴンに勝つぐらいのポテンシャルはあると言える。
メイン技は、Lv.50の大文字で弱点を突いてもほとんど一撃では倒せないため、火炎放射もアリかも知れない。
一応、Lv.53あればエアームドやハガネール程度は高確率で倒せるようになる。
特に50ハガネールの地震は、Lv.50だと低確率ではあるが一撃で倒されてしまう危険性があるので注意。
Lv.51以上ならギリギリ確定耐え出来るようになる。
低確率一撃ということは、逆に言えばギリギリ耐えられる可能性が高いということなので、
わざと地震を食らうことで、堪えるを使わずに高威力の起死回生をいきなり振り回せるようになるチャンスとも言えるかも知れない。
睨み付けるの枠は、用途が狭いので、他に吠えるやサブ技の目覚めるパワー草なども候補。
起死回生に頼らずリザードとの差別化をしたいなら、吠えるが手軽。
また、属性面以外でヘルガーと差別化したいなら、煙幕という手もある。
ただし、堪えるとの相性が最悪というのと、ヘルガーは煙幕は覚えないが泥かけを覚えるという点に留意する必要がある。
以上の型は、種族値で完全に上回っている単炎のエンテイ・ウインディ・キュウコン・ギャロップ・ブーバーとは差別化出来ているため、
これらが出場出来るルールにおいても、進化後のバクフーンと同時採用することで、
2匹目のバクフーンとして独自性を見出すことが出来る。
これらの単炎ポケモンが使えなくなるローカルルールにおいてはそこまでする必要は無いが、
差別化云々関係無く、大文字のサブ技としての堪える+起死回生は攻撃範囲的にも優秀であるため、
ローカルルールでこのような型を使うのも全然アリ。
パーティ … 【一撃無し2000】フーディンバクフーンWA(2025)
ログ … 【一撃無し2000】堪える+起死回生でハピナスに勝つ


Lv.50 大文字/転がる/丸くなる/影分身@食べ残し
<対応ルール:2000、城杯、2006、2012、1000等>

炎ポケモンとしては転がるも、他にマグマッグ・マグカルゴしか覚えないため、理論上独自性を出すことが出来る。
マグカルゴに対してはタイプも異なり4倍弱点が無い上に数値でも素早さに大差があるため、
そもそも差別化を考えるような必要すら無い。
転がるのみならず、丸くなるも覚えるため、このコンボを展開することが出来る。
ただし、差別化は出来たとしても、逆にこのコンボを決めること自体がかなり難しいというのが最大の壁。
ツボツボやハピナスのような並外れた耐久があるわけでもなければ、
ライチュウやカメックスのように他の色々な型と誤認させつつ身代わりまで貼るようなことも出来ない。
例えば眠ったり混乱したりして動けない相手の前で数回影分身を積んだ上で、
更に上振れて連続で敵の攻撃を何度も避けることが出来ればワンチャンある、という程度だろう。
積み切ることさえ成功すれば、そこは転がるなので、突破力は申し分無い。
ただし、他の炎ポケモンとは差別化することが出来ても、
このコンボが本体みたいになってしまうと、逆にそれを炎ポケモンであるマグマラシでやる必要があるのかという疑問点が出て来る。
例えば敵の炎技を半減しながら影分身を積めると言っても、それならもっと数値の安定しているカメックスでやれば良い。
ハガネールの弱点を突いて一瞬で倒せると言うのも、水ポケモンのハイドロポンプで同様のことが出来る。
強いて言えば、草ポケモンを大文字で簡単に倒すことが出来るというのがせめてもの言い分だろうか。
特にフシギバナに対しては、同速であるので、例えばLv.51で使うことで確実に上を取ることが出来る。
素早さ種族値78のカメックスだと、Lv.51でようやく50フシギバナと同速。
もちろん、もっと厳密に見れば、電気技で弱点を突かれないなど色々あるにはあるが。


Lv.50 大文字/どくどく/煙幕/吠える@黄金の実
<対応ルール:2000、城杯、2006、2012、1000等>

非常に地味であるが、煙幕+吠えるの併用によっても、他のあらゆる炎ポケモンと差別化出来たりする。
煙幕を覚えるブーバーやリザードは、吠えるを覚えない。
ただし、エンテイは煙幕の代わりに、泥かけ+吠えるを覚えるので注意。
煙幕は泥かけと違って飛行ポケモンに命中するというメリットがあるが、逆に言うとそこでしか差別化出来ていない。
煙幕と吠えるは、どちらも敵の居座りを解除するという点で似ており、役目が被りがちではあるが、
例えば身代わりを持ったエースの起点作成や、1匹残し対策では煙幕が使え、
ムウマの黒い眼差しの解除や、毒昆布では吠えるが使える、と言った細かい使い分けは出来る。
吠えると併用しやすいためサンプルではどくどくを持たせたが、ここは他の技でも可。
例えば眠るを持たせておくことで、ムウマぐらいには受け役割を持てるようになる。
特攻はギャロップ並にはあるので、日本晴れで大文字を強化してもそれなりの火力になり、
同速の50フシギバナを高確率一撃、50パルシェンを上から4割程度で一撃になったりする。
煙幕と泥かけの違いだけではエンテイとの差別化として不満ならば、
たまたまHPが僅かに残った時のために、単発で起死回生を持たせたりするのも手か。
他には電光石火や見破るあたりでも差別化自体は出来るが、実用性は甚だ疑問。
ムウマを見破って起死回生を当てられるようにしたところで、倒せるほどの火力でもない。
なお、バクフーンもエンテイも出場出来ない城杯ルールにおいては、
この型が単独で立派なアイデンティティを持っている。
キュウコン・ギャロップ・ブーバー・リザードがエントリー出来るが、
キュウコンとギャロップは泥かけすら覚えず、ブーバーとリザードは吠えるを覚えない。


Lv.50 大文字/どくどく/吠える/眠る@薄荷の実
<対応ルール:2006、2012、1000等>

バクフーン・エンテイ・ウインディ・キュウコン・ギャロップ・ブーバーはいずれも種族値が高いため、
これらが全て禁止されていたりコストが高いようなローカルルールはいくつかあり、
そのようなルールにおいては、このような何の変哲もない至ってシンプルな型でも使える。
ただし、マグマラシが使えてリザードが使えないようなルールはほとんど無いので、
リザードだけは常にライバル視しないといけない。
幸い、吠えるという手軽で便利な技で差別化することが出来るので、これを中心にサポートすると良いだろう。
他の技でリザードと差別化しようとするとやはり、まともなのは起死回生と、せいぜい転がるぐらいで、
他には百歩譲っても電光石火・見破るぐらいしか無い。


Lv.55 大文字/目覚めるパワー草/吠える/眠る@奇跡の実
<対応ルール:2012>

ローカルルールで最も活躍出来る可能性があるのは2012で、
合計種族値490未満というレギュレーションの中で405というのはやや低くはあるのだが、
それでも炎ポケモンとして見ると、ポニータ・マグカルゴに次いで、リザードと並んで3位タイの高さを誇る。
したがって、やはり吠えるでリザードとさえ差別化出来ていれば良く、
単体性能としては特に素早さと特攻が高めで、エースで決定力を出すのに向いている。
エースで吠える持ちというと、撒き菱と併用した昆布戦術が思い当たる。
特に2012の環境は、鋼や氷ポケモンが上位に多く、炎技自体は刺さりやすい傾向にあるので、
対面有利を取って、相手に交代を促進させること自体は比較的狙いやすい。
ただし、サブ技の目覚めるパワー草は、サイドンやゴローニャをいきなりワンパン出来るほどの火力は無く、
返しの地震で一撃で倒されてしまうので、ある程度のサイクルは必要になる。
眠るの枠を日本晴れ等にして更に攻撃的にするのもアリか。


Lv.50 大文字/目覚めるパワー草/眠る/寝言@ピントレンズ
<対応ルール:2012等>

リザードに対しては、そもそも種族値で劣っているわけではなく、全く同値であるので、
別に差別化しなくても良いという考え方もある。
リザードの方が技の選択肢が圧倒的に多いため、紛れがあるという点は覆せないが、
どちらにでも出来る型で使う分には、あくまで性能自体は全く同じポケモンとなり、
ただの好みで決めてしまっても良いレベルと言える。
むしろ逆に、マグマラシの方が型の選択肢が少ない分、
「わざわざマグマラシを使って来るということは、あの技を覚えているはずだ」と、
相手に型を誤認させられるメリットがあると言えなくもない。
例えば、ハピナスやバンギラスが起死回生を警戒して引っ込んでくれる、など。


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