最終更新日:'20/10/15  最終チェック日:'22/1/11
我流・個別分析 <エイパム>

変態ポケモン図鑑はこちら


<概論>

合計種族値はモココやブビィにも劣る低さで、最終進化形態の中では下から6番目という小型ポケモン。
技のバリエーションはなかなか豊富ではあるものの、その低すぎる数値でまともに戦うためには、使える技は自ずと限られる。
具体的に言えば、破壊の遺伝子もしくは高速移動+バトンタッチに十中八九頼ることとなるだろう。
その上で、他のバトンタッチ要員には真似出来ない技をチョイスして行きたい。
嫌な音や爆裂パンチ等が有力候補となりそうだ。
特に破壊の遺伝子に関しては、攻撃力上昇のバトンタッチを狙いつつ、
自らもそれなりの攻撃力からの物理技で殴れるというのがアイデンティティのひとつとなる。
種族値が低すぎて、下手をするとドーブルが競合相手になりそうだが、一応全ての種族値でドーブルには勝っており、
特に55カビゴンの捨て身タックル、55サンダーの雷、55ヘラクロスのメガホーンあたりを、
Lv.50で確実に耐えるという耐久面の違いは大きい。
もちろん、破壊の遺伝子や嫌な音を活かす場合は物理攻撃力の高さも肝となる。
素早さに関しては、Lv.50だとスイクン、ムウマ、ヘラクロスなど同速相手が多いので注意。
また、「嫌な音から物理決定力を出せるそこそこ素早いノーマル」として見れば、バトンタッチに頼らず、
型サンプルに挙げたようなエース仕様で使えなくもないので、参照されたい。


<実戦的ステータス>

タイマン性能■■□□□□□□□□ 出番の多さ■■■□□□□□□□
複数対決性能■■■□□□□□□□ 使い方の多様性■■■□□□□□□□
対カビゴン性能■■■□□□□□□□ 不利な相手への対抗力■■■■□□□□□□
対その他の一線級■□□□□□□□□□ 個人的総合評価■■□□□□□□□□


<優劣関係>

格好の餌ハピナス フォレトス
割と有利パルシェン ヘラクロス バンギラス スイクン ポリゴン2
場合によるムウマ ゲンガー スターミー ミルタンク リザードン
割と不利サンダー ライコウ カビゴン ハガネール カイリキー フシギバナ
天敵ナッシー エアームド ブラッキー ガラガラ サイドン


<防御面>

55黄金の実5550黄金の実50
50サンダーの10万ボルト低確率2発微高確率2発高確率2発確2
50ゲンガーの10万ボルト確4超高確率3発超高確率3発確3
50パルシェンの冷凍ビーム微高確率3発確3超低確率2発超低確率2発
50スターミーの波乗り確3確3低確率2発高確率2発
50ナッシーのサイコキネシス低確率2発低確率2発低確率2発確2
50カビゴンののしかかり超高確率3発確3低確率2発中乱数2発
50エアームドのドリル嘴超高確率4発超低確率3発低確率3発確3
50サイドンの地震超低確率2発確2確2確2
バンギラスの岩雪崩低確率2発微高確率2発微高確率2発確2
バンギラスの噛み砕く超高確率3発確3低確率2発中乱数2発
バンギラスの爆裂パンチ確2確2高確率1発高確率1発
55めざ蟲ガラガラの地震確2確2確1確1


<技候補>

バトンタッチエイパムの生命線。とにかくほとんどの場合コレ前提で始まると思って良いだろう。
ここから更に、他のバトンタッチキャラとの差別化を考えて行くことになる。
高速移動バトンタッチで継承するのは、破壊の遺伝子か、この技かのほぼ二択となる。贅沢に両方狙う手も。
嫌な音補助技筆頭候補。味方のサポートと、自身の決定力の確保を兼ね備える超重要技。
恩返し属性一致メイン技。破壊の遺伝子型の場合、バトンタッチをチラ付かせながら自ら決定力を出せる。
高速移動+バトンタッチに専念する場合は、必ずしも必要ではない。
爆裂パンチサブ技筆頭候補。恩返しを持たせない場合、メイン技のように扱うことも。
シャドーボールバトンサポートの際のゴースト対策として使えるかも。
カウンター一発逆転狙いの他に、自分より速い吠える対策にも使える…?
砂かけ
泥棒
電磁砲
このあたりも吠える・吹き飛ばし対策として使える技。
しかし、他にも高速移動+バトンタッチと併用出来るポケモンは多く、差別点としては弱い
影分身
鈍い
丸くなる
一応、高速移動の他に継承出来る技たち。
他の技で他のバトンタッチ使いと差別化出来ていればアリか。
特攻はケンタロス等と同じ。Lv.55で50エアームドを超高確率2発。大文字は覚えない
悪夢エースで使う際に決定力補助として使えるかも知れない。嫌な音で十分かも知れない。
アイアンテールエースのサブ技として使えるが、これだけではペルシアンやラッタと差別化出来ない。
恨み守ると併用してPP8の技を削るぐらいしか使い道は無さそうだ


<型サンプル>

Lv.50 恩返し/爆裂パンチ/嫌な音/バトンタッチ@破壊の遺伝子

とりあえず自分で戦おうには種族値が低すぎるが、幸いバトンタッチを覚えるためそれに頼って行くことになる。
バトンタッチで継承出来る技は高速移動・鈍い・影分身のみ。
このうち鈍いと影分身はどのポケモンでも出来るため、実質的にほぼ高速移動一択となる。
しかし、継承するのに必要なのは"技"だけだろうか?ポケモンの能力ランクを上昇させる方法は"技"だけなのだろうか。
否!!"道具"を利用するという方法がまだ残っている。破壊の遺伝子を使えば、攻撃力の上昇をバトンタッチ出来る。
それこそ鈍いや影分身と同じく、誰でも出来るのだが、
エイパムはそこから属性一致の恩返しや、爆裂パンチと言った物理攻撃で自らも殴れるという点で、他のバトンタッチ使いと差別化が可能。
この使い方が、最もエイパムが他のバトンタッチ使いと手軽に差別化出来る方法ではないだろうか。
特に爆裂パンチを打てるのはバトンタッチ使いとしては珍しく、他にバリヤードやレディアンと、極めて非力なポケモンしか居ない。
破壊の遺伝子で混乱しながら更に爆裂パンチをヒットさせる確率は25%しか無く、あまりに非効率的な運ゲーだが、
何も破壊の遺伝子状態で爆裂パンチを振り回すだけではなく、
破壊の遺伝子をエースにバトンタッチで繋いだ後、残ったサポート要員として爆裂パンチの可能性を残すということが出来る。
更には嫌な音を覚えるのも極めて重要で、一度破壊の遺伝子を解除してからでも継続してエースのサポートを行うことが出来る。
破壊の遺伝子を継承するということは即ち物理攻撃で殴るポケモンと組ませるということなので、必然的に嫌な音との相性が良いのだ。
また、エースが倒されてしまった後、エイパム自らも嫌な音+物理技で決定力を残すことが出来るというのも見逃せない。
バトンタッチ要員というのは基本的にバトンタッチを決めた後は用済みになることが多いので、
エースが一通り暴れた後に残ったバトンタッチ要員が再度こうして決定力を出せるというのは重要なアイデンティティたりうる。
他には、破壊の遺伝子をバトンタッチする際に、鈍いを積んで防御力を上げて守って来そうな相手に対しては、
すぐバトンタッチせずに、一旦嫌な音をかけてからエースにバトンタッチする、と言った立ち回りも可能。
ただしこれは、混乱した状態で数ターン行動しなければならないため、かなり博打になりやすいので注意。
エイパムは混乱自滅しながら敵の攻撃を2発も3発も受けられるようなポケモンではないので、
場に出したらなるべく早くバトンタッチを決めないと危ない。
なお、破壊の遺伝子は混乱も同時にバトンタッチしてしまうという性質上、
バトンタッチ先のポケモンは奇跡の実もしくは苦い木の実(PBSでは凍った木の実)を持たせておいた方が良い。
また、バトンタッチ先のポケモンは当然、破壊の遺伝子と相性の良い、ケンタロスやプテラ等が適任となるだろう。
この型のエイパムを活かしたパーティとログはこちら
最後にエイパム自身の火力をまとめておくと、破壊の遺伝子状態もしくは嫌な音を1回かけた状態で、
恩返しで50フーディン中乱数一撃、55スターミー・55ヘラクロス・53フシギバナ・52カイリキー・51サンダー・51ガラガラ・50ナッシー確2、
55めざ飛ガラガラ・55めざ霊カイリキーやや高確率2発、55ライコウ高確率2発、50カビゴンやや低確率2発、
爆裂パンチでバンギラス中乱数一撃、52ゴローニャ・50サイドン確2、55カビゴン・55ミルタンク超高確率2発。
パーティ … プテラケンタロスWA(2019)
ログ … 破壊の遺伝子+バトンタッチを決めたあと更に嫌な音でサポート
ログ … バトンタッチ失敗しても嫌な音でサポート
ログ … エースが倒された後も単体で戦う
ログ … 爆裂パンチで混乱させてからバトンタッチ
ログ … 破壊の遺伝子+嫌な音で自ら4倍ダメージを叩き出す


Lv.50 爆裂パンチ/嫌な音/高速移動/バトンタッチ@黄金の実

エイパムの分かりやすい使い方としては、高速移動+バトンタッチもある。
こちらは言わずもがな、ガラガラや腹太鼓カビゴンと言った、鈍足の超火力ポケモンに繋ぐのが良いだろう。
ここでも爆裂パンチや嫌な音はエイパムのアイデンティティとして活躍する。
恩返しが無いと、嫌な音を自ら活かすのは難しいが、バトンタッチに対して吠えるや吹き飛ばしで対策して来る相手に対して、
嫌な音を置き土産した状態でエースを無償降臨させると言った立ち回りが狙える。
ガラガラやカビゴンにとってもやはり、嫌な音は美味しいサポートなのだ。
高速移動+バトンタッチに嫌な音を併用するだけでも、これを出来るポケモンは他にドーブルとアリアドスしか居ないため、
爆裂パンチに拘らずメイン技を恩返しにしても十分に個性は発揮出来る。
覚える技の種類はなかなかに豊富で、吠えるや吹き飛ばしに対して対抗出来る技としては他にも、電磁砲、すなかけ、泥棒などがあるが、
高速移動+バトンタッチ使いでこれらの技を覚えるポケモンは他にも居るため、
種族値の低いエイパムでわざわざこれらを使う必要性があるかは怪しい。
他に奇襲要素としては一応、カウンターなんかもワンチャン。
パーティ … ガラガラ予備校(2012)
ログ … 高速バトン+爆裂パンチ
ログ … 高速バトン+爆裂パンチ2
ログ … 高速バトン+カウンター


Lv.50 恩返し/爆裂パンチ/高速移動/バトンタッチ@破壊の遺伝子

実際のところ、高速移動+バトンタッチもなかなかに競合相手が多く、エイパムである必要性をなかなか見出せないこともあるだろう。
そこで、贅沢にも破壊の遺伝子と高速移動を両方持たせてしまおうという型。
両方をバトンタッチしても良いし、必要に応じて片方だけというのももちろんアリ。
ハッサムやストライク、カモネギの剣の舞+高速移動+バトンタッチでほとんど同じようなことが出来るが、
剣の舞と違って攻撃力上昇にターンをかけないためすぐにバトンタッチ出来る点や、
カモネギよりも強い属性一致恩返しと、爆裂パンチを使えるという点で差別化が出来ている。
攻撃力と素早さを両方上げて美味しいポケモンと言うと、バンギラスやカイリキーあたりだろうか。
当然、両方を継承しようとすると、破壊の遺伝子で混乱した状態で高速移動を決めないといけないため、かなり難度は上がる。
爆裂パンチの枠は、嫌な音でも良いかも知れない。


Lv.50 爆裂パンチ/雷/高速移動/バトンタッチ@黄金の実

その他、バトンタッチを狙いつつ適当に技を振り撒く一例。
例えば雷だと、吹き飛ばして来るエアームドに強くなったりする。
恩返し+雷でも悪くないが、キリンリキとの差別化が属性でしか出来なくなる。


Lv.55 恩返し/爆裂パンチ/嫌な音/悪夢@奇跡の実

エイパムと言えば兎にも角にもバトンタッチによるサポートが第一だが、
実はペルシアンとラッタに次いで速い嫌な音を撃てるノーマルポケモンであり、攻撃力もペルシアンと同じだけある。
ステータスでは全ての面でその両方のポケモンに負けてしまっているが、
それらに真似出来ない技さえ持たせれば、エースで嫌な音から決定力を出すという選択肢もあるのだ。
その筆頭としては、やはりメインのノーマル技との相性も良い爆裂パンチか。
アイアンテール、シャドーボール、雷あたりも相性補完的には優秀なサブ技だが、
皮肉なことにこれらは全てペルシアンもラッタも覚えてしまうので、これだけだと劣化になってしまう。
悪夢で決定力を伸ばせるのも特徴的だが、コレすらペルシアンに取られているため、
結局爆裂パンチもしくはカウンターあたりが実質ほぼ必須と言って良いだろう。
逆に言うと、爆裂パンチさえあれば、悪夢の枠は代わりにシャドーボールや雷などで攻撃範囲を広げるのもアリ。
嫌な音+恩返しで55サンダー・55ガラガラ・52カビゴン確2、50スイクン超高確率2発、55カビゴン中乱数2発。
嫌な音+爆裂パンチでバンギラス・50ハピナス・55ヘルガー確1、55カビゴン・55サイドン・55パルシェン確2、
50ハガネール超高確率2発、50エアームド確3、50フォレトス超高確率3発。
嫌な音+シャドーボールで50ゲンガー・50ムウマ・55フーディン高確率一撃(フーディンは恩返しだと中乱数)。
あとは爆裂パンチの混乱や、悪夢ダメージを絡めて突破力を上げたい。
素早さは、スイクンやヘラクロス等と同じで、Lv.55で53ファイヤー、51ルージュラ・ヘルガーあたりと同速。


Lv.50 恩返し/鈍い/カウンター/バトンタッチ@食べ残し

実はエイパムは、積み技+後攻技+バトンタッチというコンボが出来る数少ないポケモンでもある。
このコンボの有用性については、こちらの記事を参照されたい。
ただし、高速移動で素早さを上げてしまっては意味が無いので、実質積み技は鈍いほぼ一択だろう。
一応、素早さ努力値を下げてエアームドに後手を取れるようにしておくなら、影分身の選択肢も無くはないが。
記事を見れば分かるように、ノーマルポケモンでこのコンボが出来るのはエイパムとドーブルだけなので、
あとは属性一致の恩返しでも持たせておけば独自性を見出すことが出来る。
なお、鈍いを1回積めばエアームドに後手を取り、ハガネールには後手を取れないというのはどのレベルでも同じなので、
Lv.55で使って自らの鈍い+恩返しの火力に磨きをかけるという手もある。
Lv.50の鈍い+恩返しで50カビゴンに先制確3、Lv.55だと同じ条件で55カビゴンを確3になる。


Lv.50 丸くなる/影分身/砂かけ/バトンタッチ@黄金の実

その他に出来ることを詰め合わせた一例。
丸くなる+バトンタッチによって、鈍いと違って素早さを下げずに防御上昇を引き継ぐことが出来る。
これが出来るポケモンはそれなりに限られている。
また、吠えるや吹き飛ばし・大爆発による対策に対しては、影分身や砂かけによって抑止することが出来る。
影分身はもちろん丸くなると同時にバトンタッチと継承出来るという利点を持つが、
逆に砂かけは、継承出来ない代わりに、万一吠えられてエイパムが退場させられてしまったとしても、
敵に命中率ダウンのデバフ効果を残すことが出来るというメリットがある。
バトンタッチ一辺倒だと、対策されるだけで崩れてしまうリスクがあるため、そこに対する保険になるだろう。
ただの一例なので、恩返し、爆裂パンチ、カウンターを持たせる等、細部はご自由に。
パーティ … エレブーエンテイエビワラーTA(2021)
ログ … バトンタッチ+砂かけ併用型
ログ … バトンタッチ+砂かけ併用型2
ログ … バトンタッチ+砂かけ併用型3
ログ … バトンタッチ+砂かけ併用型4


<その他ルールのログ>

・金銀ファンシー
ログ … シンプルに数値で殴れる


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