はっぱカッター
草タイプの主力技。威力は55しか無いが、急所技であるため、期待値に換算すると68.75相当となる。
それでも目覚めるパワーに劣るほどの威力にしかならないのだが、
これより威力の高い草技は、ソーラービームは溜め技なので晴れ状態でないと使いづらく、
花弁の舞は行動制限がある上に混乱という反動まで付いて来るのでこれまた使いづらい。
ギガドレインは使い勝手は悪くなく回復のメリットも大きいのだが、
PPが最大でも8と威力に全く見合わず、何よりも身代わりに無効化されてしまうというのが痛過ぎる。
目覚めるパワー草は唯一技そのもののデメリットは無く威力もそこそこあって使いやすい技ではあるが、
HPが大幅に下がってしまうのが何よりのデメリットであり、
また攻撃範囲の狭くなりがちな草ポケモンにとっては他の目覚めるパワーを持たせたい場合も少なくない。
以上の理由から、この技を覚える草ポケモンは、ここまで威力が落ちてでもこの技をメイン技として採用することが多い。
また、威力の低さのせいかPPが25(最大40)と、メイン技とは思えないほど多く、
急所を狙うために連射するのに非常にマッチしている。
ただし、ここまで書いたのはあくまで草ポケモンが「属性一致である草技を使う場合」の話であり、
草技に拘らない場合、敢えて威力の低いこの技を採用する必要も無く、
他のタイプの目覚めるパワーや、剣の舞と併用した物理攻撃をメイン技とする場合も多い。
またナッシーのサイコキネシスやウツボットのヘドロ爆弾など、複合属性がある場合は、
もう一方の属性の一致技が使われることも多い。
この技はあくまで草技を採用したい時に筆頭候補に挙がる技。
なお、この技は草ポケモンしか覚えないため、他のポケモンがサブ技として使うようなことは無い。
命中率は95%であり、ほとんどは当たるのだが、ごく稀に外れる可能性もあるということは頭に入れておこう。
・フシギバナ
この技とは切っても切れない関係にあるポケモン。
宿木のタネ+眠り粉を駆使した長期戦を得意とするポケモンだが、それはこの技の功績が大きい。
この技のPPの多さのお陰で、粘って来る相手にも惜しみなく攻撃を連射することができ、
更には急所技でもあるので連射しているうちに相手を事故で突破するチャンスもかなり多い。
火力だけを取ったらのしかかりや他の目覚めるパワーの方が強い場合が多いのだが、
技の性能がフシギバナの戦術とこれ以上無いほどマッチしているのだ。
低レベルでパルシェンやバンギラスに先制出来るのも偉いため、
それらの弱点を突ける草技であるということも、この技の採用理由のひとつ。
フシギバナ:驚異的なPPの多さと急所率
フシギバナ:急所でパルシェンをワンパン&ハガネールにも大ダメージ
フシギバナ:眠り粉と併用して急所でフーディンを突破
フシギバナ:草技自体が一貫性を持てるケース
フシギバナ:王者の印を持たせてカビゴンを倒しやすくする
・ウツボット、メガニウム、ラフレシア、キレイハナ、キマワリ
その他、この技を覚える草ポケモン。
そもそも草技自体を持たないことも多いが、もし持たせる場合やはりこの技が最も採用されやすい。
ただ、メガニウム以外はどれもフシギバナほど長期戦向きではないため、
PPの低いギガドレインや、耐久力を犠牲にした目覚めるパワー草で代用されることもある。
キマワリはこの技の最強の使い手である。
メガニウム:草技の一貫性
キマワリ:成長を積み急所でカビゴン一撃
キマワリ:身代わりに強い草技
【リトルカップ】チコリータ:上振れを狙いやすいメイン技として
バトンタッチ
自分にかかっている能力ランクの変化や、一部の能力変化を味方に引き継ぐという、当時としてはかなり画期的な技。
これによって、第1世代ではほとんど無かった、味方のポケモン同士で連携したコンボを作ることが出来るようになった。
通常は積み技と組み合わせて使うことで、味方のポケモンを強化するために使われるが、
逆に相手に能力ランクを下げられていた場合、その負の効果も引き継いでしまうという点には注意。
その他の状態変化としては、気合溜め、白い霧、混乱、宿木、悪夢、呪い、猛毒などを引き継ぐ。
草ポケモンは通常、宿木状態にならないが、宿木状態のポケモンがこの技を草ポケモンに繋いだ場合、宿木状態が引き継がれる。
眠っていて悪夢状態のポケモンが、寝言によりこの技を発動し、別の眠っているポケモンに繋いだ場合、悪夢状態が引き継がれる。
どくどくを喰らい猛毒状態のポケモンが、この技を毒状態の控えポケモンに繋いだ場合、猛毒状態が引き継がれる。
混乱状態のポケモンが、この技を苦い木の実や奇跡の実を持ったポケモンに繋いだ場合、即時に実が発動して混乱が解除される。
これを利用して、この技を持ったポケモンに破壊の遺伝子を持たせ、苦い木の実を持ったエースに繋ぐというコンボが存在する。
黒い眼差しやクモの巣は、使った側も使われた側も、この技によって効果が引き継がれる。
これを利用して、黒い眼差しやクモの巣で相手を捕まえ、この技によって有利なポケモンを後出しし、
逃げられない相手を倒すというコンボ(通称ロックバトン)が存在する。これは第4世代以降では成り立たないコンボである。
メロメロはかけたポケモン・かけられたポケモンのどちらかが退場した瞬間効果が切れるので、引き継がれない。
身代わりも引き継ぐことができ、身代わりのHPは引き継ぎ先のポケモンには関係無く、
あくまで身代わりを貼ったポケモンのHPに依存する。
この技は能力ランクや状態変化を引き継ぐ他に、「ポケモンをチェンジ出来る」という効果自体も見逃せず、
例えば相手がチェンジしたターンにこの技を使うことで、
相手のチェンジ先のポケモンを見た上で、それに強いポケモンを対面させるという、後出しじゃんけんのようなことが出来る。
また、この技を使うポケモンが相手よりも素早さが遅い場合、後攻でチェンジ出来ることになるため、
交代先のポケモンにダメージを与えず無償光臨出来るというテクニックもある。
更に、通常のポケモンチェンジではないため、追い打ちを使われてもダメージが2倍にならず、防止策にもなる。
この技を覚えるポケモンは、蟲系のポケモンが多い。
サポートに徹することが出来るため、種族値が低くても活躍を見出すことが出来る。
この技で繋ぐことが出来る能力変化技のうち、鈍いや影分身は技マシンで誰でも覚えることが出来るが、
ほとんどのポケモンはそれ以外にも何らかの積み技を覚え、それを繋ぐことが出来る。これは制作側も意識してのことだろう。
なお、PPは無駄に40(最大64)もある。
・ブラッキー、アリアドス
この技を、黒い眼差しもしくはクモの巣と併用出来るポケモン。
上記のコンボにより、吠えるや吹き飛ばしなどの対策が無い相手には一方的に有利を取れる場合がある。
ブラッキーは特に、甘えるとの併用によって物理ポケモンを無力化してから、起点に繋ぐことも可能。
アリアドスはこの他、高速移動も同時に繋ぐことが出来る。
ブラッキー:黒い眼差しと併用した典型的なハメ技
ブラッキー:黒い眼差しとのコンボ&後攻でこの技を使うことの強み
ブラッキー:身代わりの硬さを活かして後続を無償光臨させる
ブラッキー:黒い眼差し+身代わりと併用し有利なポケモンに繋いで行く
ブラッキー:後攻で使い凍ったポケモンの無償光臨を繰り返すことで解凍の試行回数を稼ぐ
ブラッキー&ハッサム:黒い眼差し+影分身+高速移動+剣の舞を順番に積んで行ってエースに繋ぐ
アリアドス:クモの巣でムウマを捕まえて他のポケモンを道連れさせる
【ドラフト対戦】アリアドス:高速移動+影分身をベロリンガに繋いで全抜き
・サンダース
この技を高速移動や身代わりと併用することが出来る。
特にガラガラと組ませたコンボは古代から使われており、これを軸としたパーティは「キルパ」等と呼ばれていた。
決定力は一流だが素早さが遅いガラガラに高速移動を繋ぐことで、無双出来るようになる。
また、直接相性で見ても、サンダース自身がガラガラの苦手な水ポケモンやエアームドに強いため、相手は対策を出しにくい。
この他、身代わりや影分身も繋ぐことが出来るため、併用される場合もある。
サンダース:甘えるで相手のカビゴンを引かせつつ高速移動をカビゴンに繋いで全抜き
サンダース:身代わり+影分身を積んでサイドンに繋いで全抜き
サンダース:地面技読みで飛行ポケモンに繋ぐことで無償降臨&威張るを繋ぐことで実質剣の舞状態に
・ハッサム、ストライク、カモネギ
この技を、剣の舞および高速移動と併用することが出来るポケモン。
これらを両方持たせても良いし、どちらか片方だけを繋ぐ仕様にしても良い。
カモネギは、ポケスタ金銀の景品でのみこの技を使えるため、VC/GB版では使えない。
ハッサムは、ノーマル耐性を持つ唯一のこの技の使い手であり、
コンボを繋ごうとする際に大爆発で分離されてしまうのを防ぐことが出来る。
ハッサム・ストライクはこの技を遺伝で習得し、カモネギは景品であるため、
いずれも身代わりや捨て身タックル等の初代マシン技とは両立不可という点に注意。
なお、ハッサム・ストライクは気合溜めも併用することが可能。
ハッサム:吠えるポケモン全般に強いベトベトンに剣の舞を繋いで全抜き
ハッサム:剣の舞を両刀ライコウに繋いで全抜き
ハッサム:剣の舞+恩返しで殴りながら途中で控えに繋ぐ
ストライク:あわよくば剣の舞も狙いつつ高速移動をバンギラスに繋ぐ
カモネギ:剣の舞と高速移動を両方カイリキーに繋いで全抜き
カモネギ:剣の舞をサンダーに繋いでドリル嘴で全抜き
カモネギ:ムウマを起点にして黒い眼差しから自由に脱出出来る
【金銀ファンシーカップ】カモネギ:剣の舞をヤミカラスに繋いで全抜き
【リトルカップ】ストライク:高速移動をカラカラに繋いで全抜き
・シャワーズ、バリヤード
この技を、溶けるもしくはバリアーと併用出来るポケモン。
ハッサムと同じように、防御力を上げることで大爆発による対策を抑止出来るという利点がある。
どちらも身代わりとも併用可能で、特にシャワーズはこの技の使い手の中では最大のHPの高さを誇る。
シャワーズはこの他に吠えるとも併用可能であり、相手がコンボを吠えるや吹き飛ばしで阻止して来ようとする場合、
自分が相手よりも素早さが遅ければ、こちらの吠えるが打ち勝つため、相手の対策を防止することが出来る。
シャワーズは白い霧も覚えるが、残念ながらこの技との両立は不可。
バリヤードは他にヨガのポーズや催眠術との併用が可能。
催眠術も、相手のコンボ対策を阻止出来る技のひとつ。
バリヤード&ハッサム:バリアー+影分身+高速移動+剣の舞を順番に積んで行ってエースに繋ぐ
バリヤード:吠える持ちを催眠術で阻止しながら影分身を繋ぐ
バリヤード:破壊の遺伝子を苦い木の実プテラに繋いで全抜き
シャワーズ:相手の積み技を吠えるで阻止しつつ自分だけ溶けるを積んでドククラゲに繋いで全抜き
【2006ルール】バリヤード:バリアー+身代わりを両方カイリキーに繋いでガラガラに勝つ
【2006ルール】バリヤード:バリアーをミルタンクに繋いでカイリキーに勝つ
・キリンリキ
この技を、ド忘れと併用出来る唯一のポケモン。
ただし、2000(一撃無し)ルールでは基本的に物理決定力の方がメジャーであるため、
特防アップをわざわざこの技で繋ぐ有用性はあまり高いとは言えない。
高速移動も併用出来るため、どちらかというとこちらメインになるかも知れない。
なお、高速移動+この技を使えるポケモンの中で、
バンギラスのあらゆる技を、急所に当たらなければ確実に1発耐えることが出来る唯一のポケモンである。
キリンリキ:破壊の遺伝子とド忘れを同時にプテラに繋ぐ
キリンリキ:電磁砲で水ポケモンを阻止しながら高速移動をガラガラに繋ぐ
・レディアン、エイパム
その他、この技を高速移動と併用出来るポケモン。
種族値は低く、単体での活躍は難しいが、ガラガラや腹太鼓カビゴンに繋ぐことに成功さえすれば、あとの決定力は保証されているので、
そのようなポケモンと組み合わせることでサポートとしての活躍を見出すことが出来る。
相手の対策を阻止する技としては、レディアンはリフレクター、エイパムは爆裂パンチ等がある。
レディアン:高速移動を積んで相手が吠えて来る読みでリフレクターを残す
・エーフィ、ブースター、モルフォン
これと言った特別な積み技などは覚えないが、とりあえずこの技を覚えるというポケモンの代表例。
それぞれ影分身と鈍いは最低限使うことができ、モルフォン以外は身代わりとも併用が出来る。
また、破壊の遺伝子を持たせ、苦い木の実か奇跡の実を持ったポケモンに繋ぐコンボも使える。
エーフィは特に、素早さを活かして相手の補助技などを読み、身代わりを残すことが出来れば、この技で控えを無償光臨出来ることになる。
Lv.52以上なら55サンダーに先制出来るため、命中率の低い雷サンダーになら身代わりの起点に出来る可能性が高い。
そこから更に影分身を積んで行くコンボも可能。
ブースターは吠えるを覚えるため、上記のシャワーズと同じように自分より素早いポケモンの吠えるや吹き飛ばしを阻止出来る。
モルフォンは吹き飛ばしを覚えるものの、この技とは両立不可。エーフィは吠えるを覚えない。
モルフォンは眠り粉によって、相手の吠えるや吹き飛ばし、大爆発などによる対策を阻止出来るという強みがある。
ブラッキー&エーフィ:身代わり+影分身を2匹で交代しながら積んで最終的にツボツボに繋いで全抜き
エーフィ&エイパム:影分身+丸くなるをエレブーに繋いで全抜き
エーフィ:フーディンを受けながら後攻でエースを無償光臨させる
エーフィ:せっかく積み技を使ったのならチェンジでなくこの技を使うと良いことがある
ブースター:吠えるハガネールを圧力で引かせて影分身をドククラゲに繋いで全抜き
モルフォン:眠り粉を撒きながら影分身を繋いで全抜き
モルフォン:黒い眼差しから脱出&影分身を有利なポケモンに繋ぐ
・ドーブル
ここまで書いたあらゆる技を全て、この技と併用することが出来る。
この他、他に使い手が存在しない腹太鼓や成長、白い霧との併用によるコンボも使うことが出来る。
ドーブルの体力で決めるのは難しいが、腹太鼓はプテラやケンタロスに繋ぐことに成功すればその瞬間勝ったようなもの。
成長はサンダーやファイヤーに繋ぐことで、カビゴン等を楽に倒しやすくなる。
この他キノコの胞子やアンコールと言った搦め手を使うことが出来るため、
純粋に高速移動やクモの巣などと併用しても他のポケモンとは全く異なった動きが出来る。
特に、キノコの胞子で相手のコンボ対策を封じられるのが強力。
ドーブルがこの技で繋ぐのは腹太鼓、成長、高速移動、クモの巣(黒い眼差し)の4種がほとんどだろう。
ドーブル:アンコール+キノコの胞子で相手を足止めしながら高速移動をガラガラに繋ぐ
ドーブル:腹太鼓をプテラに繋いで全員一撃
ドーブル:成長をサンダーに繋いでライコウに勝つ
【一撃あり2000】ドーブル:高速移動をカビゴンに繋いで腹太鼓で全抜き
・セレビィ
ウルトラカップやその他ローカルルールでセレビィを使う際に有力候補となる技のひとつ。
ただし、特別な積み技は一切覚えないため、実質的に鈍いか影分身を繋ぐぐらいしかすることは無い。
原始の力と併用出来るため、運良く追加効果が発動すれば、それを繋ぐというコンボは出来なくはない。
【ヒストリア2024】セレビィ&ブラッキー:2匹がかりで自在に影分身や滅びの歌などのコンボを決める
・小ネタ
クリスタル発売前の金銀のみの環境では、イーブイ族はこの技を覚えなかった。
つまり、ロックバトン戦術が使えるのはアリアドスのみであった。
ドーブルは少し工夫すれば、正規の方法でこの技をスケッチにより習得することが可能だが、
制作側のミスで、ドーブルはこの技は覚えないことにされており、ポケモンスタジアム金銀で使用するとトレーナー名が赤くなってしまう。
はなびらのまい
2-5ターン攻撃を続けた後、自分が混乱状態になってしまう。
あらかじめ神秘の守りをかけておいたり、苦い木の実or奇跡の実を持たせておくことで予防出来るが、
それ以前に2-5ターン行動が縛られてしまうこと自体が大きなリスク。
威力も70と、目覚めるパワーと同じなので、これを覚えるポケモンでもわざわざ持たせることは少ない。
葉っぱカッターなど他の便利な草技を覚えず、
なおかつ草以外の目覚めるパワーを使いたかったり、目覚めるパワーによってHPが大幅に減少することを避けたい場合に限り、
採用の余地が出て来る。
寝言でこの技が発動した場合、単発の攻撃技となり、行動制限や混乱のリスクは無くなるため、
眠る+寝言と併用すれば多少使いやすくなる。
・ライチュウ、ピカチュウ
期間限定の配布タマゴによってこの技を習得出来た。
VC環境においては使用出来ず、また使用出来る環境であっても、アンコール等の遺伝技とは両立出来ない点に注意。
ヌオーやサイドン、ゴローニャ等の4倍弱点を突くことができ、目覚めるパワーと違ってHP減少が無いという利点がある。
とは言えサイドンやゴローニャに対しては波乗りが使えるため、実質ヌオーへのピンポイント役割破壊と言って良い。
【218ルール】ピチュー:ウパーに致命傷を与える
はねる
全く効果の無い、スカ技。PPだけは無駄に40もあるが、その観点から見ても、
同じノーマル技であり、PPが同じく40あり、また相手に下手な影響を与えるリスクも持たない、
成長や丸くなるの完全下位互換技と考えて良いだろう。
・小ネタ
金銀とは関係の無い話だが、第3世代ではソーナンスがこの技を覚えることが出来る。
これによって、ソーナンス同士が対面してお互い影踏みで逃げられない完全タイマンにおいて、
PPの多さにより何とこの技がPP戦のために役に立つことがある。
管理人はこの話を聞いた時いたく感銘を受けた。
バブルこうせん
水タイプの中威力技。追加効果の素早さダウンにより独自性を持っているが、
発動率は10%しか無いため、これを狙うために採用はしにくい。(※初代では33%だった。)
それよりもむしろ、純粋に水タイプの攻撃技としての採用価値がまれにある。
水タイプでないポケモンがこの技を使える場合、波乗りを覚えず、この技が最高威力の水技となることがある。
威力は65なので目覚めるパワーに僅かに劣るのだが、
目覚めるパワー水はHP減少があったり他の目覚めるパワーと併用出来ないというデメリットがある。
・ラッタ、ペルシアン、ピクシー、ハピナス
波乗りを覚えないノーマルポケモンが、岩に対する役割破壊として使える。
特にこの中でペルシアンは、冷凍ビームも覚えないため、岩・地面タイプのポケモンに対しては非常に重要な技となり得る。
【2012ルール】ラッタ:ゴローニャを楽々倒す
【2012ルール】ラッタ:ムウマやエアームドにも一貫性
・ルージュラ、フリーザー
氷ポケモンが、波乗りを覚えずこの技を覚える例。
ただ弱点を突くだけでは属性一致冷凍ビームの方が強いため、
冷凍ビームが効果今ひとつであり、なおかつこの技が効果抜群である、炎への役割破壊専用となる。
・小ネタ
初代ではジムリーダーから貰えるマシン技であるため、自力で覚えるポケモンは存在しなかったが、
金銀では自力で覚えるポケモンが居るほか、遺伝でこの技を習得出来るポケモンは多い。
初代マシン技で覚えるケースと遺伝で覚えるケースがあるため、両立不可に注意しよう。
はらだいこ
自らのHPを最大の半分(切り捨て)削ることにより攻撃ランクを最大化するという、「諸刃の剣」と呼ぶに相応しい技。
相手の攻撃を耐えることさえ出来れば瞬時に強烈な火力が手に入るため、そのまま3タテで勝利に結び付くことも少なくない。
この技があれば低レベルからでも十分な決定力を出せることも多い。
また、どの攻撃ランクからでも、この技を使えば必ず最大である+6まで上昇するため、
甘える等で攻撃力を下げられた際の対策にもなる。
削る体力は小数切り捨てなので、HPが奇数である場合は回復せずに2回この技を使うことが出来る。
それを狙いたい場合、HPが偶数のポケモンはわざと努力値を減らしてHPを奇数に調整するのも手。
また、黄金の実はHPが半分「未満」になった時に初めて発動するため、この技とのコンボとして使うことは出来ない。
呪いと違って、この技を使う時点で残りHPが既に最大の半分未満だった場合、技そのものが失敗するため、
自滅してターンカットするような使い方は出来ない。
ただし、GB(VC)版のみ、残りHPが足りなかった場合、見かけ上はこの技は失敗したように表示されるが、
何故か攻撃力が2段階だけ上昇しており、実質剣の舞と全く同じ効果を受けることが出来る。
なお、既に攻撃ランクが+6だった状態でも、技そのものが失敗する。
使い方としては、当然この技を使っても相手の攻撃を耐えることができ、
尚且つその後、後ろに控えているポケモンもそのまま牛蒡抜き出来るという状況で使うことが出来れば一番強い。
壁などを用意して相手の攻撃を耐えられるようにしておくのももちろん大事だが、
複数のポケモンを一気に倒そうとする場合は素早さがとても重要になる。
目の前のポケモンに勝つためだけに使うという方法もあるが、そうでない場合は、
相手の控えに誰が残っているか、それらを一撃で倒し切ることは出来るかをよくシミュレーションしておく必要があるため、
試合における大局観が試される技のひとつと言えるだろう。
・リザードン
この技の最速の使い手。先制出来る相手が多いということは、
この技が決まればそのまま有無を言わさず上から倒せる相手も多いということである。
フシギバナやヘラクロス等、明確に起点に出来るポケモンも存在するため、この技を決めやすいポケモンでもある。
メイン技の大文字によって一撃で倒せるナッシーやエアームド、ハガネール等も、
大爆発や吹き飛ばし等で阻止される危険性があるとは言え、実質起点に出来ると言える。
この技を決めた後は地震+岩雪崩や、地震+破壊光線によって多くのポケモンを一撃で倒すことが出来る。
特に破壊光線では、同レベルのカビゴンをほぼ一撃で倒すことが出来るのが偉い。
リザードン:バンギラス+エアームドを刺す
リザードン:カビゴンを起点にして全抜き
リザードン:破壊光線で55カビゴンが一撃になる
リザードン:全員一撃で倒せるようになるので滅びの歌にも動じない
リザードン:日本晴れ中ならスイクンすら起点に出来る
リザードン:壁のターンを考慮してどのタイミングでこの技を使うか考える
・ピクシー
この技を再生回復と併用出来る唯一のポケモン。
自らの体力を半分減らすというのは当然かなりの痛手であり、
一度この技を使ったからにはそのまま居座って戦い続ける覚悟が必要であることがほとんどなのだが、
ピクシーだけはこの技で減った体力を月の光によってまるまる回復することが出来るので、
突破が難しそうなら無理せず、一度回復して引っ込ませ、再度繰り出してからこの技を使うと言った柔軟な立ち回りが可能。
また、この技をアンコールと併用出来る唯一のポケモンでもあり、
アンコールによって相手の行動を制限させることでこの技の起点を作ったり、
この技に対して鈍い等で受けて来ようとする相手を詰ませると言ったコンボが出来る。
攻撃力はさほど高くなく、威力の高い捨て身タックルやメガトンキックはこの技と両立出来ないが、
恩返しでも属性一致の威力102なので十分の火力である。
ピクシー:アンコールと併用&減った体力を月の光で回復
・カビゴン
非常に遅いながらも、並外れた耐久力と攻撃力の両立により、非常にこの技を決めやすいポケモン。
2011年頃まではカビゴンがこの技を使うことを禁止するローカルルールが主流であり、それ以前の資料を読み解く際には注意したい。
この技を使った状態での攻撃種族値110からの属性一致ノーマル技や、弱点となる相手に対する地震の火力は手に負えない。
捨て身タックルではオーバーキルになるというほどで、
同レベルカビゴンに対しても恩返しどころかのしかかりですら一撃で倒せるほどである。
並々ならぬ耐久力を持っているため、たとえ後手であってもこの技を決めた上で動けることが多い。
また、多くの特殊ポケモンに対しては強制交換力が強いため、相手が逃げて行く隙にこの技を決め込むことも狙いやすい。
低レベルでも十分な決定力を出すことが可能であり、
自爆との併用により岩や鋼ポケモンも問答無用で道連れにするという使い方も出来る。
エースで使う場合は、多くの特殊攻撃を耐えることが出来る身代わりと併用するコンボがある。
カビゴン:高速移動+バトンタッチから繋いで全抜き
カビゴン:身代わりを貼ってから安全に使う
カビゴン:低レベルから決定力を出す
カビゴン:初手で使っていきなり枚数差を付ける
カビゴン:麻痺サポートを受けて上からバンギラスを瞬殺
カビゴン:Lv.51なら50カビゴンと50ハガネールに先制一撃
カビゴン:自爆がリフレクターパルシェンを一撃で倒せる火力に
カビゴン:圧力を利用して相手に大爆発させる
【一撃あり2000】カビゴン:一撃技に頼らず安定した決定力を出せる貴重な存在
【ヒストリア2024】カビゴン:55セレビィの目の前で使ってもHPが足りる
・ガラガラ
基本的には剣の舞で火力は十分過ぎるほどであり、この技ではオーバーキルになるほどだが、
甘えるの対策として使うことが出来たり、
レベル差を付けたエアームドを岩雪崩で一撃で倒せるようになるといった利点がある。
特にエアームドに対しては、剣の舞+岩雪崩で半分程度のダメージを与えたところで、
黄金の実+泥棒を狙われてしまったり、どくどく+守るで粘られたりしてしまう危険性があるため、
「一撃で倒すことが出来る」という恩恵はかなり大きい。
・ヌオー
期間限定の配布タマゴによってこの技を習得出来たポケモン。
VC環境においては使用出来ず、また使用出来る環境であっても、のしかかり等の遺伝技とは両立出来ない点に注意。
カビゴン等と同じくかなり遅いが、電気など一部のポケモンに対して強制交換力を持っているため、
そこを起点にしてこの技から決定力を出して行くことが出来る。
攻撃力はさほど高くはないものの、属性一致で威力100の地震を使えるというのは大きく、
同レベルのカビゴンをぴったり一撃で倒せるというのはかなり大きい。
カビゴンののしかかりも捨て身タックルも2発以上耐えるため、対面からでもこの技を決めることが可能。
特にLv.50ののしかかりカビゴンに対しては、こちらもLv.50でタイマンで勝つことが出来る。
全抜きを狙う場合はサブ技に目覚めるパワー岩を持たせると相性が良い。
ヌオー:低レベルから決定力を出す
・ニョロボン、ニョロトノ
属性一致のハイドロポンプと、威力の高いノーマル技や属性一致の格闘技と併用した使い方。
ニョロトノでもLv.55でこの技+地獄車によって55カビゴンを一撃で倒すことができ、
Lv.55ニョロボンに至っては黒帯を持たせることによって50エアームドまで一撃で倒すに至る。
また、ニョロボンは恩返しで、ニョロトノは捨て身タックルやメガトンキックで、
それぞれフシギバナ程度の耐久のポケモンは一撃で倒すことが出来る。
元々持っている水という属性を活かし、地面や岩ポケモンを起点に出来るほか、
催眠術と併用出来るため、相手を眠らせることでこの技の起点を作るというコンボも狙うことが出来る。
素早さはLv.55ならば低レベルのフシギバナぐらいにまで先制出来るのは美味しい。
この技と併用した物理技の火力はニョロボンが高く、属性一致の水技の火力はニョロトノの方が高い。
因みに、この技を遺伝でなく自力で覚えるため、捨て身タックル等の初代マシン技と併用出来る数少ない種族である。
ニョロボン:目覚めるパワー格闘で全抜き
ニョロボン:中レベルでも破壊光線で並の耐久の相手を一撃
ニョロトノ:催眠術と併用で全抜き
ニョロトノ:リフレクターサポートを受ける&フシギバナを先制一撃
・ニョロゾ
ニョロボン・ニョロトノよりも高い素早さでこの技を使うことが出来る。
全ポケモンで見ても、リザードンの次に高い素早さでこの技を使うことが出来るポケモンである。
素早さ以外のスペックは進化後に大幅に劣るものの、
この技を使うからには先制さえしてしまえば勝ち、というような場面も決して少なくないため、
下手をすれば進化後よりも使える、ということもあり得る。
もちろん、高い素早さからの催眠術と併用することも可能。
Lv.55で黒帯を持たせればこの技+地獄車で55カビゴンを一撃で倒すことができ、
捨て身タックルorメガトンキックや地震で、Lv.50のヘラクロスやムウマをそれぞれ先制した上で一撃で倒せる。
50サンダーに先制し高確率一撃で倒すことまででき、
この辺りを先制一撃で倒すというのは進化後には出来ないことである。
ニョロゾ:催眠術と併用
・ドーブル
この技を、バトンタッチや、みがじた・みがきしコンボと併用出来る唯一のポケモン。
これをプテラやケンタロスと言った、素早くて最低限の火力がある物理ポケモンにバトンすれば、その瞬間勝ったも同然。
ドーブルの耐久力でこの技を決めるのは決して容易なことではないが、
相手をキノコの胞子で眠らせたり、アンコールで行動を縛ったりと、この技を使うための準備は色々出来る。
自己再生を持たせ、ピクシーのようにHPが減っても使えるようにすることも出来る。
また、バトンタッチと違って個人技として、身代わりと併用してHPを調整し、残りHP1の状態を作ることが出来れば、
たとえドーブルと言えどもじたばたや起死回生であらゆるポケモンを一撃で倒すことが出来る。
ドーブルが自ら決定力を出せる数少ない戦法である。
最終進化形態だけで言えば、実はドーブルはリザードンの次に素早いこの技の使い手だったりもする。
ドーブル:プテラにバトンタッチして全抜き
・マリルリ
この技が、カメックスとの差別化のひとつになる。
金銀初登場ポケモンでありながら、捨て身タックルを遺伝で覚えるため、この技と併用することが可能。
同じくこの技+捨て身タックルを使えるニョロトノが競合相手となるが、物理耐久で少し秀でている。
・リザード
進化後のリザードンとは属性が異なるため、それだけで差別化出来ているのだが、
逆に他のほとんどの純炎ポケモンに、全ての種族値で負けてしまっているため、
それらとの差別化のために、リザードン以上にこの技が必須となる。
ただし、リザードの体力でこの技を使うのはかなりリスキーであり、両立不可の技も多いため、代わりに剣の舞を使うこともある。
リザードンと違って地震も破壊光線も覚えないため、岩雪崩やアイアンテール、爆裂パンチあたりで妥協することになる。
リザードン、ニョロゾ・ニョロモに次いで4番目に素早いこの技の使い手である。
・ベロリンガ
腹太鼓カビゴン禁止のルールにおいては、この技がカビゴンとの差別点になる。
ただし、ピクシーとは差別化出来ていないため、地震などの技が必須となる。
ベロリンガ:削った体力を守る+食べ残しで回復する
・ヤドラン、ヤドキング
この技を覚えるポケモンの中で、エスパー耐性を持っているのはこれらのみ。
すなわち、ナッシー等を起点に出来る可能性がある。
耐久もそれぞれ優秀なので、他に水や氷、格闘などの耐性を利用しても良い。
電磁波や捨て身タックル等の初代マシン技とは両立不可で、物理技としては地震やシャドーボール、破壊光線などが候補。
カビゴンと同速であり、物理攻撃力も高くはないため使いやすいとは言えないが、
覚える技が豊富なポケモンなので、この技を警戒されにくくはある。
ヤドキング:低レベルから決定力を出す
・小ネタ
この技を自力で覚えることが出来るのはカビゴンとニョロモ族のみであり、
それ以外の種族は遺伝で覚えるため、捨て身タックル等の初代マシン技とは両立不可であることが多いので注意。
バリアー
防御力を2段階上げる、守りに徹した技。
全く同じ効果を持つ溶けるに比べると、技タイプが違うものの、PPが少ないのでほぼ下位互換と言って良いが、
覚えるポケモンは全く異なり、PPが少ないと言っても30と十分過ぎるほどあるので採用価値は十分にある。
むしろ、こちらの方が他の技と絡めたコンボが出来るポケモンが使えるため、恵まれているのかも知れない。
・フーディン
アンコールと併用した型は「バリアンコ」の名で有名。
カビゴンを始めとした物理ポケモン相手に特化した型であり、
圧倒的とは言えないもののカビゴンとのタイマンで有利を取ることが出来る貴重な型。
防御力を上げておくことで捨て身タックル等の物理技が自己再生で回復が追い付くようになり、
あとはサイコキネシスで殴り倒す。
こちらが防御力を上げたからと言って相手は合わせて攻撃力を上げようと鈍いを使うと、
アンコールで完全に詰ませることが出来るというギミックである。
フーディン:アンコールと併用でカビゴンに勝つ
フーディン:防御を固めてから攻める
フーディン:いつ物理ポケモンに出て来られても良いように先に積んでおく
・バリヤード
この技をバトンタッチで継承することが出来る唯一のポケモン。
更にこれに加え、身代わりや影分身などの防御的な効果をバトンタッチすることも出来る。
また、フーディンと同じくアンコールとも併用出来るため、タイマン性能を上げることも可能。
バリヤード:影分身と併用してバトンタッチ先が倒されなくなる
【2006ルール】バリヤード:カイリキーにバトンタッチしてガラガラに勝つ
【2006ルール】バリヤード:ミルタンクにバトンタッチしてカイリキーに勝つ
・パルシェン
場全体に残るリフレクターを覚えるため、わざわざ敢えてこの技を採用することは少ないが、
剣の舞や鈍いをとことん積んで来るポケモンに対して、この技があればワンマーカーの受けとして使うことが出来る。
また、リフレクターと違って高速スピンと両立出来るという利点も一応はある。
・ドククラゲ
剣の舞から高い決定力を出せるポケモンだが、物理耐久面に不安があるため、
先にこの技で耐久力を上げておいてから、剣の舞で決定力を出すという方法もある。
ただ、そこまでの時間があるかは怪しい。
・ケーシィ
リトルカップではこの技を非常に有効活用出来るポケモンのひとつ。
一撃で倒されてしまう強力な物理攻撃に対し、黄金の実か木の実ジュースを持たせて先制でこの技を使えば、
ダメージをHPの半分以上喰らったあと道具が発動して体力を全回復でき、
防御力だけが2段階上がった状態で次のターンを迎えることが出来るというコンボである。
この方法を使ってカラカラ等にタイマンで勝つことが出来るようになる。
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