トライアタック

20%の確率で、凍結・麻痺・火傷のいずれかの状態異常にするという、特殊な追加効果のために使用される技。
これら3つの発生確率は均等なので、それぞれ約6.7%の確率で発生すると捉えて良い。通常の技の急所率とほぼ同じだ。
麻痺や火傷も十分に有効な状態異常なのだが、やはり最も強いのは凍結で、
基本的には他の状態異常よりもこれを引くのが一番ラッキーと思って良いだろう。
凍結を狙いたいならば基本的に冷凍ビームや冷凍パンチを打てば良い話なのだが、
ノーマルタイプの威力80という物理攻撃でこの追加効果を出せるという点がこの技の独自性でもある。
氷技以外で凍結、炎技以外で火傷させることの出来る唯一の技でもある。
また、滅多に狙って出来ることではないが、
氷ポケモンを凍結させることができ、炎ポケモンを火傷させることが出来るという極めて特殊な性能を持つ技でもある。
更に、この技で敵の凍結を溶かしてしまうという可能性もある。
金銀では凍結が解凍されるのは、炎技ではなく「火傷の追加効果を持つ技」である。
そのため、炎の渦や目覚めるパワー炎では解凍されない。
この技は、あらかじめ「20%で凍結させる技」「20%で麻痺させる技」「20%で火傷させる技」に1/3ずつの確率で分けられるため、
結果としてこの技を打つだけで1/3の確率で凍った敵を解凍してしまうことになる。
なお、追加効果以外の面では恩返しor八つ当たりの下位互換技であり、あくまで追加効果を狙うのが主な目的であるため、
試行回数を稼げる、耐久力のあるポケモンの方が相性が良い。

・ドードリオ、ポリゴン2、ピクシー
この技を属性一致で使うことが出来るため、そこそこの火力を出しつつ、追加効果を狙うことが出来る。
ポリゴン2やピクシーはノーマルメイン技と冷凍ビームの枠を圧縮したような使い方になるだろうか。
ドードリオはそれらと比べると耐久力が大幅に低いため試行回数は稼ぎづらいものの、
技の火力自体は最も高く、氷技や炎技を元々覚えないため追加効果の恩恵はかなり大きい。
因みにピクシーがこの技を覚える手段は初代技マシンであるため、遺伝技の腹太鼓等とは両立不可なので注意。
ドードリオ:凍結の追加効果で一気に優勢に
ドードリオ:麻痺の追加効果でガラガラとのコンビネーション
ドードリオ:フシギバナを起点にして寝言で試行回数を稼ぐ

・ヤドラン、スリーパー、ハピナス、パルシェン
その他、耐久力が高くこの技の試行回数を稼げるポケモンの例。
どれも冷凍ビームか冷凍パンチを覚えるため、やはりこの技のダメージ自体を活かすべく、鈍い等と併用したいところ。
・小ネタ
この技を自力で覚えるポケモンは金銀までドードリオ族とポリゴン2族のみだったが、
クリスタル版から新たに、ダグトリオとレアコイルという、
ドードリオと同じように頭が3つあるポケモンが自力で覚えるようになった。ただしナッシーだけはこの技を覚えない。

トリプルキック

カポエラーの専用技。威力が10→20→30と変化する3連続攻撃だが、全てヒットしても実質威力はたったの60相当、
挙句90%の命中判定が1回ごとにあり、途中で外れてしまうとその時点で攻撃終了。
これを加味すると合計威力の期待値はたったの約47でしかない。
威力30の2連続攻撃で命中率100%、すなわち確実に合計威力60相当のダメージを出せてPPまで多い、
二度蹴りのほぼ劣化と言ってしまって良い。
なお、威力が10→20→30というのは正確には誤りで、
実際は威力10のダメージ計算をして、ダメージ自体を2倍、3倍としているため、
威力20や30のそれよりは少し大きなダメージが出るようにはなっている。
二度蹴りに対して唯一秀でている点は、急所判定が3回あるので、
「1発分だけ急所に当たる確率」に関してはこの技の方が高い。
特に3発目を急所に当てることが出来れば、実質威力10+20+60=90と、それなりの威力を叩き出すことが出来る。
また、身代わりを貼った相手に対し、万一何かの間違いで1発目で相手の身代わりを破壊することが出来た場合、
実質威力20+30=50ぶんのダメージが本体に入るため、この点も二度蹴りには理論上勝っている。

・カポエラー
この技の唯一の使い手だが、普通に使うならば、飛び膝蹴りの方がずっとマシ。
一応、破壊の遺伝子を持たせた上で、弱点を突けばようやく1発目+2発目で身代わりを壊して、3発目を本体に入れられる。
カポエラーは二度蹴りを覚えないため、この技で弱点を突ける身代わり持ちに対しては奇襲を仕掛けられるかも知れない。
例えば、一撃ありルールにおいてはケンタロスが身代わりを持つのがテンプレとなっている。
こちらの破壊の遺伝子が発動したのを見たケンタロスは、普通は身代わりを貼りたくなるため、そこに刺せる可能性がある。
それでも、破壊の遺伝子前提であるため混乱を掻い潜る必要がある上、3発分全てを命中させないといけない。
この確率は約36%にしかならず、あくまでワンチャン程度と思った方が良い。
他には、気合溜めと併用が出来るため、急所判定回数の多さを利用して無理矢理急所に期待する使い道も無くはない。
【一撃あり2000】カポエラー:破壊の遺伝子と併用でケンタロスの身代わりを貫通して勝つ

ドリルくちばし

威力・命中率・PPともに安定した、飛行タイプの主力技のひとつ。
ゴッドバード、エアロブラストに次いで威力の高い飛行技だが、
ゴッドバードは溜め技であるため使い勝手が悪く、
エアロブラストはルギアの専用技なので一般の飛行ポケモンにとっては無縁な技。
したがってこの技を覚える飛行ポケモンは、この技をメインの属性一致技として使うことが多い。
ただ、飛行ポケモンというのは必ず第一に他の属性を持っており、飛行タイプはそれに付属した第二の属性であるため、
この技は属性一致でありながらサブ技としての採用だったり、そもそも持たせない場合も少なくない。
因みに、同じ飛行タイプの通常攻撃技である翼で打つやつつくと比較すると威力が高く、
PPで負けているだけだが、そのPPも20(最大32)と十分にあるので、ほぼ上位互換技と見て良い。
逆にエアロブラストに対しては、命中率とPPでは勝っているものの、
エアロブラストの威力の高さと急所率のメリットが大きいため、技そのものの性能としては劣りがち。

・エアームド、ヤミカラス
この技をメイン技とする数少ないポケモン。
もう一方の属性の一致技が非力だったり通りが悪かったりするため、両方持たせてもこちらがメインのような使い方になる。
格闘や草ポケモンに対する役割遂行技としても安定する。
エアームド:時として飛行技が刺さる場合もある
エアームド:鈍いを積んで全抜き
ヤミカラス:破壊の遺伝子を使って全抜き
ヤミカラス:圧力を利用してナッシーを追い打ちで狩る&ハピナスも倒す
【金銀ファンシーカップ】ヤミカラス:強力なメイン技

・サンダー、ネイティオ、ドードリオ、オニドリル
もう一方の属性の一致技をメインとし、サブ技のような形でこの技を採用するポケモン。
先述の通り、この技は必須というわけではなく持たせない場合もあるが、
格闘や草ポケモンを特に意識したい場合、役割遂行技として需要がある。
ドードリオはこの技の最強の使い手でもある。
サンダー:草や格闘ポケモンを楽々倒す
サンダー:身代わりスターミーへの命中安定技として
サンダー:剣の舞+バトンタッチサポートを受けて全抜き
サンダー:岩砕きの防御ダウンと併用して55カビゴン突破
ドードリオ:草ポケモンへの遂行技として
ドードリオ:レベル差でムウマを上から高確率2発
ネイティオ:サイコキネシスとの両刀
【2012ルール】ドードリオ:破壊の遺伝子と併用でオコリザルを先制一撃

・小ネタ
この技を属性不一致で覚えるポケモンは存在しない。
この技を翼で打つと両立出来るポケモンは、実は存在しない。

どろかけ

必ず相手の命中率を下げることの出来る追加効果を持つ地面技。
威力は20とかなり低く、そのダメージのために地面技として採用出来ることは滅多に無いため、
基本的にはその追加効果のために使うこととなる。
砂かけと比較すると、僅かながらダメージを相手に与えられるという点で秀でているが、
砂かけは補助技なので全てのポケモンに対して効果があるのに対し、
この技は攻撃技なので属性相性の影響を受けるため、飛行ポケモンに無効というデメリットがある。
ダメージもあって無いようなものなので、砂かけを覚えるポケモンは基本的にそちらの方が優先的に採用される。
鈍い等で攻撃力を上げられるポケモンが、地面弱点を持ち物理耐久も低いポケモンを相手にした時に、
初めてその威力は少しは有効になって来ると言ったところか。
ただし、砂かけ等の命中率を下げる補助技を覚えずこの技のみを覚えるというポケモンはかなり多数存在する。
四足歩行ポケモン、手足のあるポケモン、地面系、鳥系を中心に多くのポケモンがこの技を習得出来るため、
サポート等で相手の命中率を下げたい場合は手軽に持たせることが出来る技のひとつである。

・ハピナス、ツボツボ、ハガネール、ミルタンク、スイクン、フリーザー、メガニウム、ヌオー
耐久力は高く受け役割を持てるが決定力が低い、というサポートポケモンが、
起点にされないように抵抗するため、また味方のエースの起点作成のためにこの技を持たせるというケース。
スイクン&ハガネール:どくどくと併用しながら起点作成
スイクン:どくどくと併用しながら起点作成

・サワムラー、エビワラー、カポエラー
サポートで高速スピン型で使う場合、起点にされないように抵抗としてこの技を持たせるという手がある。
目の前のパルシェンやフォレトスが大爆発を使うのにリスクを与えることも出来る。
カモネギ:鈍いや自爆対策として使う
デリバード:1枚残し対策になる
【龍の怒り解禁リトルカップ】エレキッド:ゴースにはとりあえず上から打ち得

・小ネタ
ジムリーダーに貰えるマシン技なので、自力で覚えるポケモンは存在しない。

どろぼう

相手の道具を奪うという、唯一無二の性能を持つ技。
後の世代では相手の道具を消したり、無理やり自分の道具と入れ替えるといった効果を持つ技も登場したが、
道具に関わる技は金銀ではこの技のみである。
当然、食べ残しや奇跡の実と言った強力な持ち物を奪ったり、
太い骨などの専用アイテムを奪うことで相手を無力化する、と言った使い方が主。

よくある典型的な使い方がいくつかある。
まずは、眠るを使って自らの薄荷の実や奇跡の実を消費した後、
相手の薄荷の実や奇跡の実を奪うことで、もう一度眠るで一瞬で体力回復を行うというもの。
そこから更にこの技を使えるので、場合によっては相手の3匹全員の持ち物を奪うというようなこともありうる。
薄荷の実や奇跡の実に限らず、体力が減って黄金の実が発動した後にこの技を使うという立ち回りも多い。
次に、初めから持ち物を持たせずに、いきなりこの技で相手の持ち物を奪うという使い方。
ポケモンスタジアム金銀やジムリーダーの城では、6匹の選出画面の時点でお互いの持ち物の有無が確認出来るため、
初めから道具を持っていないということは、この技を持っているということを晒しているようなものだが、
敢えて大っぴらに晒すことによって相手に圧力を与え、
奪われたくない持ち物を持っているポケモンに対する強制交換力を高めると言った効果もある。
そしてもうひとつは、破壊の遺伝子と併用した使い方。
破壊の遺伝子は場に出した瞬間効果が発動し、初めから道具が無くなるので、
持ち物無しと同様に、すぐさまこの技を使えるようになる。
混乱自滅せずに動けるかどうかという不確定性があるものの、奇襲のひとつとして使うことが出来る。

なお、この技で木の実を奪った場合、奪ったポケモンが発動対象となるような状況ならば即時に木の実が発動する。
例えば残りHPが半分未満のポケモンが黄金の実・木の実ジュース・木の実を奪ったり、
状態異常を食らっているポケモンが奇跡の実を奪ったりしたら、その瞬間に木の実が発動し、
HPや状態異常を回復することが出来る。
リトルカップではポケモンのHPが低いため、HPを回復出来る木の実が極めて強力なので、
ダメージを与えつつ相手の道具を奪うことが出来るこの技は非常に強力な技のひとつである。
この技への対策として、光の粉やピントレンズ等、一度奪ったら二度と消費出来ない上に、
奪われた際のデメリットもさほど大きくないような持ち物を持たせているポケモンで受けるという手法がある。

・エアームド、グライガー、ムウマ
特定の相手を受けたり流したり出来るポケモンが、交代先への圧力として持たせたり、
流す際の強制交換力を高めたりするために持たせるケース。
特にエアームドとグライガーはガラガラを流すことが多いが、不安定であるため、
この技を持たせることで確実にガラガラの無力化を狙えるようになる。言わば「役割遂行」の使い方である。
逆にムウマは、カビゴン等を受けることが出来るがガラガラに完全に起点にされてしまうことが多いため、
それを防止するためにガラガラへの「役割破壊」としての使い方が可能。
カビゴンが食べ残しを持っていれば、それに対する圧力にもなる。
どのポケモンも、眠る+薄荷の実と併用したり、黄金の実と併用したり、
場合によっては持ち物無しや破壊の遺伝子(ムウマは使わないが)と組み合わせる使い方もある。
グライガー:太い骨を奪うことでガラガラ受け役割を完遂
エアームド:1ターン間違えてもガラガラに勝てるほどの性能になる

・ナッシー、オムスター、ルージュラ、ゲンガー
この技を覚える、特攻が非常に高いポケモンの代表例。全て特攻種族値が115以上ある。
この技は相手の持ち物を奪うと言った効果がメインだが、威力40の悪技であるということも決して忘れてはならず、
弱点を突けばそれなりのダメージを与えることが出来るのである。
特に一時期流行っていた戦術として、Lv.51のあやみがスターミーが大流行していた頃、
裸のスターミーには食べ残しを奪うと言った圧力をかけつつ、
身代わりに対しても弱点を突くことで一発で壊すことが出来る上、
更にはあやみがスターミーの相棒として使われるガラガラに対しても大きな圧力になると言った点から、
この技を持たせたナッシーが注目されたことがあった。
ゲンガー:エアームドの薄荷の実を奪いつつ場を荒らす

・ヘルガー、ヤミカラス、ニューラ
この技を属性一致で使うことが出来るポケモン。
ヘルガーは上記のポケモンと同じように特攻種族値が115あり、弱点を突けば馬鹿にならないダメージとなる。
ニューラは特攻が極めて低いためダメージには期待出来ないものの、
素早さが高いため先制であらゆるポケモンの道具を狙うことが出来る。
どのポケモンも耐久力が低いため、黄金の実を持たせるか持ち物無しで使うと言った短期的な使い方が主となるだろう。
ヘルガー:ファイヤーの奇跡の実を奪う

・ハッサム、ストライク、キリンリキ、エイパム、モルフォン、バリヤード等
バトンタッチ戦術を使うポケモンはこの技を覚えられる場合が多く、
相手がコンボ対策に気を取られている隙に奇襲としてこの技を使ったり、
逆にこの技をチラつかせることで特定の相手に対する流し圧力を得たりすることが出来る。
ハッサム:ハガネールの食べ残しを奪う

・アーボック、ダグトリオ、オコリザル、サワムラー、クロバット、モンジャラ
その他、低レベルのサポートで場を荒らしたい場合にこの技を持たせる場合もある。
持っているだけで、食べ残しを持ったポケモンやガラガラ等に対する対面圧力を得られるというのは大きい。
モンジャラは、ガラガラを受ける際、他の多くの草ポケモンと違って光合成を使えないが、
この技の圧力を利用してガラガラを対策することが出来る。
アーボック:パルシェンの黄金の実を奪いつつ蛇睨みでサポート
ダグトリオ:奇跡の実を奪って麻痺を治したあと薄荷の実を奪う

・ウソッキー、エビワラー、ヨルノズク、ノコッチ、ヤンヤンマ、ネイティオ
持っているだけでワンチャンある技なので、このようなマイナーなポケモンでも、
覚える場合は持たせておけば何かしらの役に立つチャンスは多い。
ヤンヤンマ:黄金の実を奪って回復したあと太い骨を奪う
ウソッキー:パルシェンの黄金の実を奪う
ヨルノズク:カビゴンの薄荷の実を奪う

・ヘラクロス、リングマ、フーディン、ポリゴン2、エレブー、カイリキー、ニドキング等
逆に、普段から対戦でよく使われるようなポケモンは、この技を警戒されにくいため、
初見殺しの奇襲として使うことが出来る。
ニドキング:イノムーのピントレンズを奪って後続で安全に処理する

・デリバード、オオタチ、オクタン
この技によって、特定のポケモンと差別化が出来る、というポケモンも一部存在する。
デリバードはフリーザーと、オオタチはガルーラと、オクタンは他の多くの水ポケモンと、それぞれ差別化が可能。
デリバード:破壊の遺伝子を持たせ解除後に使う
デリバード:フリーザーとの差別化&ラプラスの食べ残しを奪う

・ポリゴン、エレキッド、ストライク、ケーシィ、ディグダ、ドードー、デルビル、タマタマ、ゴース他多数
前述の通り、リトルカップでは道具に対する依存度が高いため、極めて強力な技のひとつとなる。
更に、ダメージ計算式の都合上、威力が低くても相対的に与えられるダメージが多く、
泥棒のダメージ自体が有効に働く場合も少なくない。
特に、弱点を突けるエスパーポケモンやゴースに対しては、普通に有効打となる。
以上のように極めて強力な技なので、これを覚えられるポケモンならば全員採用の余地があるというほどである。
【リトルカップ】ポリゴン:持ち物を奪って2回回復&エスパーポケモンへのダメージソース
【リトルカップ】ポリゴン:持ち物を奪って2回回復
【リトルカップ】ポリゴン:奪われた道具を奪い返す&エスパーポケモンへのダメージソース
【リトルカップ】ドードー:ラッキーの食べ残しを奪って突破しやすくする
【リトルカップ】タマタマ:敢えて道具を持たせないことでいきなりカラカラの太い骨を奪える
【リトルカップ】デルビル:敢えて道具を持たせないことでいつでも相手の回復阻止を狙える

・小ネタ
この技を自力で覚えるポケモンは存在せず、技マシンを使わないと覚えられない。
また、ストーリープレイ上でこの技を使って来るトレーナーは存在せず、指を振るでも発動しない。
これは、万が一ポケモンにレアアイテムを持たせていた場合、理不尽な悲劇が発生してしまうことへの防止策だと考えられる。
また、トキワシティのトレーナーハウスではお互いの持ち物は無しの状態で対戦されるため、
レアアイテムを持たせた相手を登録しておいて無限にこの技で奪う、と言った作戦は通用しないようになっている。
ストーリープレイ上において、対戦の外にまで影響を及ぼす数少ない技のひとつである。

ドわすれ

初代では特殊、すなわち金銀で言う特攻と特防の両方を同時に2段階上げる恐ろしい技だったが、
金銀では特防のみを2段階上げるに留まった。
ただ、補助技にしても攻撃技の追加効果にしても、相手の特攻を下げる技は金銀には存在せず、
原始の力の追加効果を除けば自らの特防を上げる技も他に無いため、
相手から受ける特殊攻撃全般のダメージを軽減することが出来るのは光の壁とこの技ぐらいしか存在しない。
考え方は防御力を2段階上げる溶けるやバリアーと全く同じで、
自らが場に長く居座りたい場合や、バトンタッチで継承したい場合に採用の価値が出て来る。
PPは20、最大32であり、溶けるやバリアーほど多くはないもののPP戦でもそれなりに粘ることが可能。

・キリンリキ
この技をバトンタッチと併用することが出来る唯一のポケモン。
火力が高いが特殊攻撃で攻められやすく体力が心配、というポケモンに繋ぐと相性が良い。
ガラガラ等が適任と言ったところか。
ついでに高速移動とも併用することが出来るため一緒に継承しても良いだろう。
キリンリキ:破壊の遺伝子と共にプテラにバトンタッチ
キリンリキ:高速移動と共にベロリンガにバトンタッチして全抜き

・ピクシー、サニーゴ、ワタッコ
この技を、再生回復と併用出来るポケモン。
ピクシーは腹太鼓や鈍いによって決定力を出す際に、
あらかじめ1回だけこの技で耐久力を上げておくことで事故のリスクをグッと減らすことが出来る。
サニーゴはこの技によって水技や、上手く行けば弱点である電気技すら耐えながら、
鈍いや砂嵐、嫌な音、丸くなる+転がる等を利用して攻めに転ずることが出来る。
ワタッコは、レベルにもよるが、炎ポケモンや目覚めるパワー氷で4倍弱点を突いて来るサンダーに先制出来るため、
この技と光合成で粘りながら、宿木のタネを植えれば何とタイマンで勝てる可能性がある。
ワタッコ:宿木のタネと併用して炎ポケモンにタイマンで勝つ
サニーゴ:守りを固めて鈍いで全抜き
サニーゴ:ライコウにも勝てるようになる

・オオタチ
この技が、ガルーラと差別化出来る貴重な技のひとつとなる。
鈍い+捨て身タックル、もしくは丸くなる+転がると併用することで、
物理・特殊双方の守りを固めつつ攻めに転ずることが出来る、オオタチにとってはなかなか有用な技。
オオタチ:守りを固めて鈍いで全抜き

・ニドキング
特殊ポケモンとの交戦の際、初めにこの技を1回使っておくことにより優劣が逆転することがある。
お互い弱点を突き合うことになる水ポケモンやサンダー等と戦う際に特に有効。
ニドキング:守りを固めて砂嵐で崩す

・ヌオー
ピクシーと同様、腹太鼓(※配布タマゴ限定技によりVCでは使用不可)との併用が可能。
等倍で喰らってしまう水技や氷技はそれなりに痛いため、それらに耐性を付けつつ腹太鼓を狙うことが出来る。
また、水ポケモン等に対し場に居座ることになりやすくなる砂嵐と併用するのも手。
ヌオー:守りを固めて腹太鼓で全抜き
ヌオー:守りを固めて水ポケモンに競り勝つ

・ニョロボン、ニョロトノ
この技を、影分身+鈍い+眠ると併用することにより、悪足掻きで全抜き出来る場合がある(いわゆる闇型)。
ニョロボン:ライコウの10万ボルトを耐え続ける

・キングラー、モンジャラ
元々特殊耐久が極端に低いポケモンに持たせることで、保険として使うことも出来る。
ただ、やはり場に居座るターンが長くないと効果を発揮しづらいので、闇雲に使って良い技ではない。

・マグカルゴ
この技を、防御を2段階上げる技と併用することが出来る唯一のポケモン。
と言ったところで4倍弱点技を眠るで耐え続けるほどには至らないため、
等倍で喰らう電気技やエスパー技などに対する耐性を付けつつ、日本晴れや転がるで決定力を出すという使い方か。

・小ネタ
ニョロモ族はこの技を初代ではレベルアップで覚えたが、金銀では覚えなくなってしまった。
よって、初代マシン技と同じく、ニョロモ・ニョロゾ・ニョロトノは遺伝技である心の眼と両立出来ない。
ニョロボンだけは、その心の眼を自力で覚えるが、覚えるのがLv.51であるため、Lv.50までは両立不可。
初代ではミュウツーがLv.81でこの技を覚えるが、これは初代において、全ポケモン中最も遅いレベルで覚える技である。


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