サイケこうせん

エスパータイプの中威力技。1割の確率で相手を混乱させる追加効果が個性的な技だが、
実戦で考えるとどうしても威力不足であり、混乱を狙うにしても1割では現実的ではないため、滅多に使われない。
ただしサイコキネシスを覚えず、覚えるエスパー技はこの技が最強というポケモンが一部存在し、
そのようなポケモンにエスパー技を持たせたい場合には候補に挙がる。
目覚めるパワーエスパーの方が威力が5高いが、個体値が減少し、特にHPでバレるというデメリットがあるため、
この技ならば所持がバレないという点で優れている。もちろんあわよくば混乱も狙える。

・マタドガス、パラセクト、アズマオウ、オクタン、レディアン
サイコキネシスを覚えないため、最強のエスパー技がこの技であるというポケモン。
カイリキー、ヘラクロス、ゲンガー、フシギバナ、ついでにニョロボンやドククラゲ等に同時に打点が欲しい場合には候補に挙がる。
威力は知れているが、他の技を使うよりはマシなダメージを与えられるという場合が多い。
混乱は1割なので、オマケ程度に考えた方が良いだろう。
オクタンは属性不一致ではこの技の最強の使い手である。

サイコウェーブ

最小値1、最大値「自分のレベル×1.5」の間でランダムでダメージが変動する技。
すなわちLv.50で使うとダメージが1から75の間でランダムとなり、平均値は38となる。
更には命中率が80%しか無いため、これも加味するとLv.50で与えるダメージの期待値は僅か30.4にしか満たない。
いくら貧弱な攻撃でも、多くの場合はもっと普通な攻撃技を使った方がマシだが、あくまで最大値は75ダメージであり、
理論上は攻撃力に関係無く地球投げやナイトヘッドよりも大きなダメージを与えられる可能性を秘めている。
よほど素の攻撃力が無いポケモンが、ワンチャンを得るためだけに使う技と言ってしまって良いだろう。

・ムウマ、バタフリー
攻撃力が低く、まともな属性一致技も打てず、地球投げやナイトヘッドも覚えないため、
幅広い相手に対してそこそこのダメージを期待してこの技を持たせる選択肢が、一応無いわけではないポケモン。
なおムウマはこの技を自力で覚えることが出来る唯一のポケモンで、初期技の段階で覚えている。
ムウマ:どくどくの効かないエアームドへの打点
ムウマ:乱数によってはカビゴンに対して何よりのダメージソース

・小ネタ
初代ではジムリーダーから貰えるマシン技であるため、自力で覚えるポケモンは存在しなかった。
金銀でも自力で覚えるポケモンはムウマのみであり、他はゴースとドガースが遺伝で覚えるのみに留まった上、
技マシンも無くなってしまったため、いっそう地味な技となってしまった。
「ェ」が付く唯一の技である。

サイコキネシス

エスパータイプの主力技。エスパー技にはこれより威力が10高い夢喰いが存在するが、
眠っている相手にしか効かないという用途の限られた技であるため、
実質的にこの技が最強のエスパー技と言ってしまって差し支えない。
威力の割にPPは少なめだが、命中率が安定しており、1割の確率で相手の特防をダウンさせる追加効果もなかなか強力。
エスパーポケモンは例外系以外全員もれなくこの技を自力もしくは技マシンで覚えることが出来るため、
多くの場合はエスパーポケモンにとっての頼れるメイン技となる。
逆に、この技で弱点を突ける属性は格闘・毒と2種類しか無く、威力も特殊技の中では低めであるため、
他の属性のメイン技を持つポケモンがサブ技として採用することは少ない。

・フーディン、エーフィ
この技をメイン技とすることがほぼ必須である、純エスパーポケモンの代表格。
特にこの2匹は非常に高い特攻からこの技を繰り出すことができ、
耐性を持たない相手も多いため、ただひたすらこの技を乱射しているだけで十分に強いという場合すらある。
また、耐性を持つポケモンも特殊耐久が低いものがそこそこ居るため、
自慢の特攻を活かした各種パンチや目覚めるパワー等のサブ技で役割破壊もしやすい。
フーディンはこの技の最強の使い手であり、サンダーの10万ボルトとほぼ同等の火力となる。
フーディン:55サンダー+50スイクンを1人で相手に出来る火力
フーディン:特防ダウン待ちでそのうち倒せる
フーディン:低レベルからでも刺さるパターン
エーフィ:高い素早さからの強力な一貫性
ユンゲラー:特防ダウン+急所で物凄い火力
【ドラフト対戦】エーフィ:Lv.55からの高火力

・ナッシー、スターミー、ルージュラ、ヤドラン、ヤドキング、キリンリキ、ネイティオ
複合属性を持つエスパーポケモンは、基本的にもう一方の属性の一致技をメインとする場合があり、
この技の所持率はまちまちである。
ここに挙げたポケモンのうち、ナッシーとネイティオに関してはこの技がメイン技になることも多いが、
それ以外のポケモンは、この技を持たせたとしても、あくまでメインはもう一方の属性の一致技であり、
それを持たせずこの技のみを持たせるということはほとんど無い。
このことから、この技はあくまで、上記のフーディンやエーフィのような非常に特攻の高いポケモンが、
属性一致で使うことで初めてメイン技たりうる技と考えることも出来る。
この技の追加効果で特防をダウンさせてから、もう一方の特殊技で攻めると言った使い分けをすることも出来る。
スターミー:ハイドロポンプとの相性が良く止まりづらい
スターミー:カイリキーへの遂行技として
スターミー:特防ダウンを活かせばカビゴンも突破出来てしまう
ナッシー:宿木のタネと併用して55食べ残しカビゴン+エアームドを突破
ルージュラ:パルシェンを楽々倒す
ヤドラン:エスパー技が刺さる例
ヤドラン:電磁波の麻痺と特防ダウンの合せ技でカビゴンを突破
キリンリキ:圧力でゲンガーを起点にする
ネイティオ:怪しい光を絡めてライコウを倒す

・バリヤード、スリーパー
これらのポケモンは非常に補助技が豊富で器用なポケモンである代わりに、
特攻はさほど高くないため、この技に拘る必要は無い。
バリヤード:アンコールと併用して特防ダウン待ちからカビゴンを突破
スリーパー:シャドーボールと両刀でフーディン+カイリキー対策

・ゲンガー、エレブー
この技がサブ技として使われることは滅多に無いが、フルアタの一環として使われることは時々ある。
主に電気+氷の攻撃範囲をメインとするポケモンで、
そこの穴となりやすい格闘ポケモンや、冷凍パンチでは威力不足になりがちなフシギバナへの対策として、
この技が有効となることがある。
ゲンガー:ヘラクロスへの打点として
ゲンガー:リフレクター状態のライコウに対して最もダメージが入る技
エレブー:フシギバナとのタイマンで勝ちやすくなる
ゴルダック:カイリキーを楽々倒せる

・モルフォン、バタフリー、トゲチック
やや特攻が高めであり、補助技をメインとしたサポートポケモン。
何か攻撃技をひとつだけ持たせる場合、特殊技の中で特に安定して使いやすいこの技が採用されることがある。
バタフリー:微力ながらメイン技として使う
【2006ルール】モルフォン:微力ながらメイン技として使う

・ポリゴン2、ピクシー、オドシシ
特攻の高いノーマルポケモンが、格闘ポケモンとゲンガーを同時に対策するために持たせる価値がある。
とは言っても、格闘ポケモンは特殊耐久の高いポケモンが多いため、
捨て身タックルを撃った方がダメージが大きい等という可能性もあるため計算はしておいた方が良い。
ポリゴン2はこの技を持ってテクスチャーを使うことで、エスパータイプになり、
格闘技を半減しつつこの技を特攻種族値105から属性一致で打てるようになる。
ポリゴン2:特防ダウンを引いてから他の技で突破
ポリゴン2:テクスチャーでエスパータイプになる

・ミュウツー
ウルトラカップでは、この技の最強の使い手となり、カビゴンを4発で倒すに至る。
一撃技が飛び交う環境であっても、全ての一撃技使いに先制することができ、
上から確実に強力なこの技をお見舞い出来るのは非常に強い。

・ゴースト、ゴース
一撃無し2000ルールのゲンガーはこの技を使うことはあまり多くはないが、
ゲンガーを使えないルールで、進化前のゴーストやゴースを使う場合、
手が無いことにより冷凍パンチや炎のパンチ、爆裂パンチを覚えないため、
威力の高い特殊攻撃であるこの技の価値が相対的に上がり、採用されることがそれなりにある。
ゴーストは2012や城杯、ゴースはリトルカップや金銀ファンシー等。

・小ネタ
初代ではエスパー技に耐性を持つ属性が同じエスパーしか無い上に、追加効果の発動率が約33%もあり、
更には特攻と特防を一括した能力である「特殊」をダウンさせるという効果だったため、
たとえ属性不一致だったり弱点を突けなくてもこれを覚えるポケモンには採用されることが多いというほど強力な技だった。
この技の技マシンは初代では一度のプレイにつき1個しか手に入らなかったが、
金銀ではスロットの景品で無限に入手出来るようになり、手軽に覚えさせることが出来るようになった。

さいみんじゅつ

低命中率の眠らせ技。命中率は60%と非常に不安定であり、
これより命中率の高い眠らせ技は複数存在するものの、PPが最も多いため完全劣化とはならない。
ただし、実際にPPはそこまで必要でないことがほとんどであり、それよりも命中率の方がよほど重要であるため、
実質的には眠り粉や悪魔のキッス、キノコの胞子のほぼ劣化技と言ってしまって差し支えない。
しかし、この技は眠らせ技の中では最も覚えるポケモンが多く、他の眠らせ技を覚えないポケモンがほとんどであり、
またいくら命中率が低いとは言え相手を眠らせるという効果自体は非常に強力であるため、
この技を覚えるポケモンはそれなりに所持率が高い場合が多い。

・ゲンガー
様々な使い方が出来る。黒い眼差し+滅びの歌のコンボと絡めて、相手を眠らせている間に一方的に滅ぼしたり、
相手を眠らせて大爆発で自主退場することで後続の起点を作ったり、
広範囲攻撃型の場合は苦手な相手を眠らせることで強行突破しやすくしたり、悪夢や夢喰いと併用したり、等。
ゲンガー:眠らせて大爆発で後続の起点を作る

・ペルシアン、ギャロップ、キュウコン
素早さ種族値100以上でこの技を使えるポケモン。上記のゲンガーも該当する。
先制で相手を眠らせることで、運が良ければノーダメージで相手を倒したり、後続の起点にすることが出来る。
また、いつ目が覚めても良いように、保険として身代わりを貼っておくというコンボもある。
ペルシアンはこの技の最速の使い手であり、嫌な音と併用して火力を伸ばすことも可能。
ギャロップ:甘えると併用でガラガラのサポート
ギャロップ:ノーダメージで相手を倒せる可能性がある
ギャロップ:甘えると併用してカビゴンを攻略
ペルシアン:嫌な音と併用してカビゴンを突破
【一撃あり2000】ギャロップ:眠らせて角ドリルの試行回数を稼ぐ
【リトルカップ】ニャース:リトルカップでは薄荷の実や寝言持ちが少ないので通りやすい
【ドラフト対戦】ポニータ:リフレクターと併用でサポート

・ニョロボン、ニョロトノ、ニョロゾ
この技を、腹太鼓と併用出来るポケモン。
腹太鼓はHPを大幅に消費するため、ただの有利対面を作るだけでは起点を作りづらい場合も多い。
そこで、この技で相手を完全に行動不能にすることで、安全に腹太鼓を使えるようにするというコンボが使える。
ニョロトノ:相手が複数居ても1匹ずつ当てれば良い
ニョロトノ:ターンを引き延ばすことによって食べ残し回復を稼ぐ
ニョロトノ:眠らせて腹太鼓を決める
ニョロゾ:眠らせて腹太鼓を決める

・バリヤード
この技を、バトンタッチと併用出来るポケモン。
ヨガのポーズやバリアー等をバトンタッチで繋ぐ際、吠えるや吹き飛ばし、後攻の大爆発などで対策して来そうな相手には、
先制でこの技を当てることによって相手を行動不能にし、安全にバトンタッチを決めやすくなる。
バリヤード:吠える持ちを眠らせることでバトンコンボを決める

・ゴルダック、スリーパー、ヨルノズク、オドシシ
不安定ではあるものの、効果自体は強力な技なので、この技を覚えるポケモンは誰にでも持たせる価値がある。
特に、マイナーなポケモンであるほど、無理矢理ワンチャンを作るために持たせる価値が相対的に大きくなる。
ゴルダック:殴り合ったら勝てない場合にチャンスを作る
ゴルダック:嫌な音と併用でクロスチョップでミルタンクに勝つ
オドシシ:怪しい光と併用して相手が動けない隙に鈍いを積む
ヨルノズク:悪夢と併用して55サンダーを突破
ヨルノズク:味方の苦手な相手を眠らせて高速移動+バトンタッチを決められるようにする
ヨルノズク:相手の転がるを強制的にストップさせる


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