・ルージュラ
ドーブルを除くこの技の唯一の使い手。
眠らせ技使いの中では素早さがかなり高い方で、この技を絡めつつ高い特殊火力で攻めることが出来る。
上から殴れるポケモンや、眠らせ技に対する対策が無いと壊滅させられることもある。
ルージュラ:サンダーを眠らせて突破
ルージュラ:ガラガラのサポート
ルージュラ:眠らせて身代わりを残した状態で倒す
・小ネタ
進化前のムチュールは金銀版のみ、システム上この技を遺伝するよう設定されているが、
♂でこの技を覚えるポケモンが存在しないため遺伝経路が無く、覚えることが出来ない。
クリスタル版では正式に遺伝技から削除された。
結果として、ムチュールはこの技を使うことは出来ないため誤ってリトルカップ等で使ってしまわないよう注意。
あくむ
眠るによって粘り続けて来る、耐久力の高いポケモンを突破しやすくなる技。
眠りに追い込んだポケモンにこの技をかけたところで、他のポケモンにチェンジされたり、
そもそもこの技で1ターン消費するよりも攻撃し続けた方が効率が良い場合も多いが、
相手の控えに受けがおらず迂闊に交代することが出来なかったり、
相手の耐久力が高く、悪夢ダメージが通常攻撃に比べ相対的に大きいという場合に効果を発揮する。
具体的には、倒すのに4発かかるため急所待ちになる技の場合、この技を絡めるとその必要無く倒せたり、
倒すのに6発かかるため急所待ちにもならないような技でも、この技を絡めると急所待ちに持ち込めるようになる。
目が覚めたターンに眠り直した場合、悪夢の効果が切れるため、再びかけ直さないといけないが、
寝言で眠るが発動した場合は目を覚ましていないため悪夢の効果が継続する。
そのため、寝言持ちのポケモンに対する効果はかなり大きい。
また、仕様として、悪夢状態のポケモンが寝言でバトンタッチを発動させ、
眠っている控えポケモンにバトンタッチした場合でも、悪夢状態が継続する。
ダメージが発動するタイミングは「自分のターンの最後」であるため、
後攻で使った場合、次のターンにチェンジされると一度もダメージが入らない点に注意。
実は隠れた必中技であるため、影分身+眠るのような戦術に対して有効だったりもする。
・覚えるポケモン
・スターミー
普段なかなか倒せないカビゴンを、この技を持てばほとんどの場合波乗りで急所待ちになり、格段に倒しやすくなる。
相手のスターミー受けがカビゴンのみだった場合、相手は居座らざるを得ないため、ことさら有効。
スターミー:あやみがと絡めて55寝言カビゴンを突破
スターミー:素眠り55カビゴンをストレートに倒す
スターミー:波乗りを半減されるギャラドスも楽々突破
・フーディン、ルージュラ、エーフィ
その他、通常の攻撃だけではカビゴンを倒しづらい特殊ポケモンに、突破ソースとして持たせることがある。
ルージュラはこの技を悪魔のキッスと併用することにより、
眠らない相手でもこちらからコンボを仕掛けることが出来る。
【2012ルール】ルージュラ:特殊耐久の高いポケモンを楽々倒せるようになる
【ドラフト対戦】エーフィ:特殊耐久の高いポケモンを楽々倒せるようになる
・ゲンガー、ムウマ
滅びの歌、道連れ、大爆発などで相打ち狙いが多いポケモンだが、
この技を持たせることによって一方的な突破を狙いやすくなる。
特に、呪いと二重でかけることによって、攻撃技無しで定数ダメージのみで相手を倒すことが出来る。
黒い眼差しや、ゲンガーの場合催眠術との組み合わせも有効。
・バタフリー、ヨルノズク
バタフリーにとっては、属性以外でモルフォンとの差別化を図れる貴重な技。
眠って来るポケモンに対して使っても良いが、せっかく自分でも眠り粉を覚えるため、組み合わせて利用したい。
これによって再生回復のポケモンに対しても突破の芽が出て来る。
ヨルノズクも同様に、催眠術と併用することが可能。
バタフリー:メロメロ+眠り粉と併用して55カビゴンを倒す
バタフリー:再生回復相手でも眠り粉で無理矢理ダメージを与える
ヨルノズク:ナイトヘッドを絡めて55寝言サンダーを倒す
・オドシシ、ペルシアン
鈍いや嫌な音+属性一致ノーマル技で殴りつつ、硬い相手には催眠術とこの技を組み合わせて突破しやすくなる。
オドシシは物理攻撃力が、ペルシアンは素早さが、それぞれまとも。
・ポリゴン2
テクスチャーでゴーストタイプになることが出来る唯一の技。
ポリゴン2がゴーストタイプになると、カビゴンのノーマル技を全て無効化できるようになる。
更に、のろいを持っている場合、鈍いではなく呪いとして使えるようになる。
ただしここまでの技を全て併用する場合、攻撃技か自己再生のどちらかを抜かざるを得なくなる。
また、ノーマルタイプ以外の技を他に持つと、テクスチャーでゴーストタイプになれる確率が下がるので注意。
・小ネタ
この技を自力もしくは遺伝で覚えるポケモンは存在しない。
ジムリーダーからもらえる技マシンの技ではないが、技マシンでしか覚えられない技のひとつ。
あさのひざし
再生回復技。ストーリープレイ上では月の光および光合成と効果が異なるが、対戦では同じ。
PPが圧倒的に少なく、雨乞いや砂嵐中では効果が半減してしまう点で自己再生やタマゴ産み・ミルク飲みに劣るが、
唯一、日本晴れ中には効果が倍増し1ターンで全回復できるという点で秀でている。
この技と対を成す月の光は、ブラッキーの他に一部の草ポケモンも覚えるのだが、
こちらは何故か完全にエーフィの専用技となっている。
・覚えるポケモン
・エーフィ
ドーブルを除くこの技の唯一の使い手。ただしLv.52以上でしか使えないので要注意。
便利な回復技なので、採用率も高い技。
自己再生を使えるフーディンと比べて、甘えるとの併用によって物理ポケモン相手に粘りやすくなる。
また、日本晴れ+大文字の超火力連打で攻めて来る炎ポケモンに対し、
この技で完全回復できるため受け切れるというのがフーディンに対する差別点にもなる。
エーフィ:フーディンよりも高い耐久を活かして粘る
エーフィ:日本晴れ中では全回復なのを利用してファイヤーをガン受け
【ドラフト対戦】エーフィ:甘えると併用して物理技を受ける
あてみなげ
後攻技であり、なおかつ必中技であるという、2つの性能を持つ変わった技。
金銀では後攻技の優先度は一律なので、相手も吠えるやカウンター等の後攻技を使って来た場合は通常の素早さ判定が行われる。
これによって、自分より素早い相手のカウンターを失敗させたり、
自分より素早い相手の吠えるや吹き飛ばしを阻止しながら一方的にダメージだけ与えることが出来る。
吠えると同じく、鈍いと組み合わせて自らの素早さを下げることによって、
相手の吠えるや吹き飛ばしを阻止するというコンボも可能。
また、必中技でもあるので影分身や泥かけなどへの対策にもなる。
威力も70とさほど低くはないが、肝心の使い手がカイリキー族しか存在しない。
メイン技のクロスチョップがある上に、攻撃範囲が大事なポケモンであるため、
技タイプが被るこの技を敢えて採用することはほとんど無い。
・覚えるポケモン
・カイリキー
ドーブルを除くこの技の唯一の使い手。
影分身+転がる戦術を狙って来るノーマルポケモンへの対策や、
吠える・吹き飛ばし対策として鈍いとのコンボで使うと言った使い方がせいぜいと言ったところだろう。
一応、一撃ありルールにおいて、光の粉を持ったケンタロスの身代わりを確実に割る手段として使えなくはない。
・小ネタ
一応、王者の印が適用される技ではあるが、・・・・・・・。
あなをほる
1ターン目で地中に潜って2ターン目に攻撃。
初代では威力が地震と同じ100もあったので、地震を覚えずこの技だけを覚えるポケモンに持たせる価値が充分にあった。
しかし金銀では威力が60と目覚めるパワーを下回るほど下がり、
更に地中にいる間も地割れは通常の命中率でヒットする可能性があり、
地震とマグニチュードに至っては通常の2倍ダメージで受けてしまうというデメリットまで追加されたせいで、
利用価値が大幅に下がったと言わざるを得ない。
そんな金銀でのこの技の使い所は大きく分けて3つ。
1つ目は、自爆・大爆発の回避。これらは非常によく使われる技であり、
回避することさえ出来れば相手を一方的に倒すという途轍も無く大きなメリットを得られるため、狙う価値は大いにある。
2つ目は、相手の毒ダメージや自分の食べ残し回復の加算。
これは守ると同じ考え方で、無敵状態の1ターンを稼ぐことにより、これらを2回分稼ぐという狙いである。
3つ目は、眠る+寝言との併用。この技に限らず2ターン技は寝言では発動しないという性質がある。
これを利用して、この技+眠る+寝言+「出したい攻撃技」という技構成にすることによって、
寝言で「出したい攻撃技」が発動する確率を上げることが出来る。
以上3つが主な使い方だが、実際はそれだけのために採用するのも憚られるため、
この中から2つ以上の目的がある場合にワンチャンあるという程度か。
・覚えるポケモン
・カイリキー、スイクン
上記の3つ目の使い方により、寝言型で使う際にメイン技と眠るの発動率を上げたい時に需要がある。
受けがギリギリで、なるべく寝言で無駄な技が出て欲しくないという場合に。
・カポエラー
この技が、サワムラーやエビワラーとの差別化になる。
高速スピンと併用することで、パルシェンやフォレトスに対してしつこく出して行き、
相手が大爆発を使いそうなところを読んでこの技で回避することが出来れば完璧だが…
エンテイ:毒ダメージを稼ぐ
カポエラー:守る+食べ残しと併用で粘りながらライコウを倒す
あばれる
威力・命中率・PP・技タイプで見ても、最大威力の恩返しor八つ当たりの完全下位互換技で、
更にそこに混乱という反動まで付くため対戦で使うことはまず無い。
唯一、2-3ターンの攻撃により消費するPPは1だけである上、
自ら混乱状態になることによってターンを引き延ばすことが出来るため、
長期的に見ると恩返しor八つ当たりに比べてPP戦には強いという利点はある。
なお、混乱状態になるのを回避したければ、
あらかじめ神秘の守りをかけておくか、苦い木の実(PBSの場合凍った木の実)or奇跡の実を持たせておけば良い。
また、寝言でこの技が発動した場合1ターンの通常攻撃となり、行動が制限されたり混乱状態になることは無い。
・覚えるポケモン
・ケンタロス
鈍い+影分身+眠ると組み合わせることによって、防御を固めつつ火力を出し、
鈍いエアームドなど突破し切れない相手には高いPP戦性能で粘り勝つという戦術が狙えなくはない。
ケンタロス:影分身+鈍いと併用で高いPP性能を発揮
・小ネタ
一度のPPで複数回攻撃出来るため、実機においては高レベルのポケモンで複数のポケモンを牛蒡抜きするために、
周回プレイのNPC戦において重宝することがある。
あまいかおり
「相手の回避率を下げる」という効果を持つ唯一の技。
影分身などの対策になる…と思いきや、実はこの技自体に命中判定があるので、
既に相手の回避率が上がっている場合、そもそもこの技自体が外れてしまうことがある。
ようやく命中させても1段階下げるだけで、再度影分身を使われてしまうのがオチである。
相手の上がった回避率を下げたいのなら、
問答無用で能力昇降をリセットさせる黒い霧の方がずっと使い勝手が良く、
例え黒い霧を覚えずこの技だけを覚えるポケモンでも、敢えて影分身対策に採用するほどの需要はまず無い。
この技を使う場面があるとするなら、強いて言えば回避率が上がっていない通常の状態の相手にかけることによって、
元の命中率が低い技の命中率を上げ、当てやすくするという使い方だろうか。
それでもわざわざそのために1ターンを費やすよりは、
攻撃を打ち続けて試行回数を稼いだ方が効率が良い場合が多いが、
相手が居座り続けるような場面だったり、攻撃技のPPが少なくなるべく連射したくないのならばその限りではない。
因みに相手の回避率を1段階下げるごとの命中率の変化は、以下の通りである。
命中率75%以上→100%(1段階ダウン)
命中率70%→93%→100%(2段階ダウン)
命中率60%→80%→100%(2段階ダウン)
命中率55%→73%→92%→100%(3段階ダウン)
命中率50%→67%→83%→100%(3段階ダウン)
命中率30%→40%→50%→60%→70%→80%→90%(6段階ダウン)
また、自分の命中率の下がった回数と相手の回避率の下がった回数が同じである場合、
技の命中率は打ち消し合って元の命中率に戻る。
・覚えるポケモン
・ルージュラ
上記の使い方が出来る代表的なポケモンのひとつ。
相手の受けが1枚であり、居座って粘って来るような場合、この技をかけてから吹雪を連打するという手がある。
相手の回避率を1段階下げただけで、吹雪の命中率は70%だったのが約93%まで跳ね上がるのである。
これは光の粉を持っているポケモンに命中率100%の技を当てるよりも高い確率となる。
ついでに悪魔のキッスの命中率は100%となり、キノコの胞子と同様に使えるようになる。
黒い眼差しと併用することで交代による回避率ダウン解除を阻止することまで出来るが、そこまで徹底する必要性は不明。
・ミルタンク
この技を爆裂パンチ・電磁砲・雷・吹雪と両立出来る。特に電磁砲・雷と両立出来るのはミルタンクだけである。
爆裂パンチと電磁砲の命中率は、回避率を1段階下げると約67%、2段階下げると約83%まで上がる。雷は上記の吹雪と同じ。
どれにしてもルージュラの吹雪と違ってサブ技になってしまうので、技スペースは厳しい。
・モルフォン
この技を金縛りと両立出来る唯一のポケモン。
金縛りは非常に美味しい効果を持った技だが命中率が55%なのが非常に痛い。
これが相手の回避率を1段階下げると約73%、2段階下げると約92%に上がる。
ついでに眠り粉や痺れ粉の命中率は1回で100%になる。
ミルタンク:爆裂パンチを当てやすくする
ミルタンク:爆裂パンチが当たりやすくなる圧力で相手を早期に自爆させる
・草ポケモン全般
ほとんどの草ポケモンはこの技を覚えることが出来るが、
これまで挙げた技のようにハイリスクハイリターンな技を覚えるポケモンが少ないため、使い所は少ない。
一応、モルフォンやルージュラと同様に眠り粉を確実に当てられるようにはなる。
・小ネタ
フィールド上で効果を発揮する技のひとつ。
あまえる
金銀で初登場した、相手の攻撃力を2段階下げる技。
金銀では特殊攻撃よりも物理攻撃の方が使い手が多く、決定力として機能することも多いため、この効果はかなり強力。
リフレクターと違って重ねがけ出来るところがかなり大きく、この技を覚えるポケモンならば採用率もかなり高い。
また、防御的な効果を持つ技なので自然と長期戦になりがちだが、
この技自体のPPも20(最大で32)とかなり高く、オマケに悪足掻きのダメージまで軽減することが出来るため、
この技を持っているだけでPP戦にもかなり強くなることが出来る。
・覚えるポケモン