水考察


水ポケモン・相性一覧(未進化形態および伝説は除いてあります。全27種)
種族名一覧複合属性タイプ相性(弱点および耐性)
スイクン
カメックス
オーダイル
シャワーズ
ゴルダック
ニョロトノ
オクタン
キングラー
アズマオウ
マリルリ
-
ニョロボン格闘
ギャラドス マンタイン飛行 ×
ドククラゲ ハリーセン
ヌオー地面 ×
オムスター
カブトプス
サニーゴ
ランターン電気
スターミー ヤドラン
ヤドキング
エスパー
ラプラス
パルシェン
ジュゴン
キングドラドラゴン
●:4倍弱点  ○:2倍弱点  ・:等倍(1倍)  △:1/2耐性  ▲:1/4耐性  ×:無効化(0倍)耐性


主な長所・短所
長所短所
水属性を
持つこと
・物理の弱点を持たない ・雨乞いは、雷が怖いため炎タイプと日本晴れほど相性は良くない
・耐性は意外と少ないため、耐久力の低いポケモンは場に出しにくい
水技 ・抵抗力を持つ属性が少なく、多くのポケモンに
  等倍以上のダメージを与えることが出来る
・雨乞いで全ての技が強化出来る
・他の特殊技と違い、追加効果が無い技が多い(特に120技と95技)
・日本晴れで全ての技が弱体化する
水ポケモン
の傾向
・耐久力の高いポケモンが多く、抵抗力を
  持たない地面や岩技も受かることが多い
・種類が多い
・複合属性が多彩
・ぬるめのポケモンが多く、カビゴンなどの起点にされやすい
・他の特殊タイプと比べ、120の一致技(ハイドロポンプ)
  を覚えないポケモンが多め
・遅めのポケモンが多い


種族値の特徴(未進化形態および伝説は除いてあります)
種族値HP攻撃防御 特攻特防素早さ合計
平均848289 818768491
平均に近い
ポケモン
オーダイルゴルダックスターミー
ヌオー
サニーゴ
ドククラゲ
マンタイン
スターミー
サニーゴ
アズマオウ ヤドラン
ヤドキング
(※全体的に
最も近いのは
ニョロボン)
平均から遠い
ポケモン
ラプラス
シャワーズ
キングラーパルシェン オムスターマンタインスターミー スイクン
(※全体的に
最も遠いのは
パルシェン)


能力ランキング(未進化形態および伝説は除いてあります)
順位/27種HP種族値 攻撃種族値物理耐久 特攻種族値特殊耐久 素早さ種族値合計種族値
1位ラプラス
シャワーズ
(130)
キングラー
(130)
パルシェン
(36036)
オムスター
(115)
ラプラス
シャワーズ
(34456)
スターミー
(115)
スイクン
(580)
2位 ギャラドス
(125)
スイクン
(34196)
シャワーズ
(110)
ドククラゲ
(100)
ギャラドス
キングドラ
(540)
3位ランターン
(125)
カブトプス
(115)
ヤドラン
(32361)
オクタン
(105)
スイクン
(34196)
スイクン
キングドラ
ゴルダック
ハリーセン
(85)

※「物理(特殊)耐久」は、ここでは「Lv.50での最大防御(特防)の実数値×最大HPの実数値」と定義します。


その他のランキング(未進化形態および伝説は除いてあります)
順位/27種使える技の多さ使える技の少なさ 模範ポケ(※1)異端ポケ(※2)個人的に好き
1位ヤドラン (73)ランターン (33) ニョロボンキングラーパルシェン
2位ヤドキング (67)オクタン (34) カメックスパルシェンオクタン
3位ゴルダック (65)マンタイン (35) キングドラマンタインキングラー

※1…「模範ポケ」とは、その属性の種族値平均グラフ(上に載せた六角形)と最も種族値グラフの形が似ているポケモンを指します。
※2…「異端ポケ」は、模範ポケの逆で、最もグラフの形が違うポケモンを指します。


攻撃面・サブウェポンとの相性

まず、メインウェポン
候補…波乗り ハイドロポンプ クラブハンマー
技の短所にも書いたが、メイン技となり得る水技には、追加効果が一切無い。
(追加効果のあるバブル光線やオクタン砲は、非力過ぎてメインにはならない)
それゆえ、単純に火力での勝負となる。
幸い攻撃範囲は比較的広い方で、雨乞いという技もあるため水技単体でもそれなりに戦うことは出来る。
因みに上に挙げた3つの候補技は、どれもメインとしては優秀な技だが、
命中・急所も考慮したダメージの期待値では、ハイドロポンプ>波乗り>クラブハンマー、となる。

水技で抜群となる属性は地面、岩、炎の3タイプで、ゴローニャ、サイドン、マグカルゴには4倍ダメージが入る。
水耐性を持つ属性は、スイクン等の水、ナッシー等の草、カイリュー等のドラゴンと、同じく3タイプだが、
このうちドラゴンは滅多にお目にかかることは無いので無視することも出来る。
また、草ポケモンもそもそも草技を持っていないことも多く、
持っていたとしても身代わりでシャットアウト出来たり、
状態異常に弱いことが多いため電磁波やどくどくで充分苦しめることも可能である。
となると残る問題は同族である水対策だけとも思えるが、
実際には特殊耐久の高いカビゴンやらハピナスやらに容易に止められてしまう。
サブウェポンはそのあたりを突破出来るものが好ましいだろう。

因みに水タイプを持つポケモンは、複合属性があっても「水」色が強く出ている傾向にあるので、
水技を使わずに戦うということはほとんど無い。
例外の例…パルシェン(冷凍ビーム+大爆発) ヌオー(地震+めざ岩)
また、水ポケモン以外でハイドロポンプなどを覚えるポケモンは皆無で、
波乗りを覚える場合でも、同時に覚えることが出来る冷凍ビーム+10万ボルト等を採用されることが多いので、
水タイプを持たないポケモンが水技をメインとすることも滅多に無いだろう。

+ノーマル
無差別破壊コンビネーションだが、そのままの波乗り+恩返しなどではぬる過ぎて簡単に受けられてしまう。
故にノーマル技の方を剣の舞、腹太鼓、鈍いなどでパワーアップしながら使うのが普通。
こうなると簡単に受けが利かなくなるので、電気で潰しに来られたりすることが多い。
例…スイクン・ニョロトノ・オクタン(波乗り+恩返し) ギャラドス・キングドラ(ハイドロポンプ+捨て身タックル)
キングラー(クラブハンマー+捨て身タックル) パルシェン(波乗り+大爆発)
対策…スターミー スイクン パルシェン ナッシー メガニウム ライコウ サンダー カビゴン

+格闘
水耐性の弱点を突くことは出来ないが、半減されることも少なく、そこそこに相性は良い。
特に、特殊耐久の高さを利用して受けられるカビゴン、ハピナス、ブラッキーあたりを潰すのは重要な役目。
ただしスターミーやナッシーには尋常でない止まり方をするので、覚悟が必要である。
例…ニョロボン(波乗りorハイドロポンプ+爆裂パンチorめざ格or地獄車)
ゴルダック(ハイドロポンプ+クロスチョップ) オーダイル(ハイドロポンプ+爆裂パンチ)
対策…スターミー ナッシー ギャラドス ドククラゲ フシギバナ スイクン カイリュー

+飛行
属性の観点から、相性は悪くない(実は双方を半減出来るのはランターン族だけである)が、
水技をメインとしてまともな飛行技を使えるポケモンが皆無なので、
実際には属性一致を活かしたギャラドスぐらいにしか使われることの無い組み合わせ。
例…ギャラドス(ハイドロポンプor波乗り+めざ飛)
対策…ランターン スターミー スイクン パルシェン カビゴン ライコウ サンダー

+毒
まず断っておくと、この組み合わせを使うのはまずドククラゲとハリーセンだけだと思って良いのだが、
ヘドロ爆弾とどっちをメイン技と見なすかは、判断が非常に難しい。
双方とも属性一致を活かしているので、両方同時にメイン技と見なすことも出来る。
ただ、属性の組み合わせだけで考えると、水技メインのポケモンが毒技を持った時の恩恵よりも、
その逆パターンの恩恵の方が大きいということは間違い無い。
従って、詳しい解説は毒+水の項を参照されたい。
例…ドククラゲ・ハリーセン(ハイドロポンプor波乗り+ヘドロ爆弾)
対策…ドククラゲ ハリーセン スターミー スイクン パルシェン カビゴン ライコウ

+地面
これも水耐性の弱点を突くことは全く出来ないが、水ポケモンが弱点とする電気ポケモンへの逆襲が出来る所が大きなポイント。
ただし当然、電気のボスであるサンダーには全く意味を成さない。
因みにヌオー(地震+波乗り)は、地震の方をメインと見なした。
例…オーダイル・カメックス(ハイドロポンプ+地震) ヤドラン(波乗り+地震)
対策…ナッシー メガニウム ギャラドス パルシェン スターミー スイクン サンダー

+岩
これも飛行と同じく、まともな技が無いのでカブトプスが属性一致を活かすのに使う程度であるが、
これまた双方を半減出来るのがニョロボンただ一種という範囲の広さを持つ。
カブトプスの場合は特に剣の舞で岩技をパワーアップして来るのが普通なので、下手をすると止められなくなる。
例…カブトプス(ハイドロポンプ+めざ岩)
対策…ニョロボン スターミー スイクン ナッシー メガニウム ライコウ

+ゴースト
一応無差別破壊コンビネーションではあるのだが、飛行や岩と同じく使い手が居ないどころか、
属性一致すら無い(水+ゴースト属性を持つポケモンが居ない)ため、この組み合わせはまず見られない。
水技メインにとって、スターミーとナッシーの弱点を同時に突くことが出来るのは面白いかも知れないが、
弱点を突いただけで終りで、実際には鈍いなどを使わないと突破に至るのは困難であるだろう。
例…シャワーズ(ハイドロポンプor波乗り+シャドーボール)
対策…スイクン パルシェン メガニウム カビゴン ハピナス ブラッキー フシギバナ

+電気
対草、ドラゴン、カビゴン、ハピナスなどの解決にはまるでなっていないが、
水技メインにとって一番厄介な水ポケモンの弱点を突けるという点はあまりにも大きい。
特に雨乞いと併用すれば、水技と雷の双方をパワーアップ出来て、とても止めづらくなる。
また、この項目に書くのもどうかと思うが、電気技は攻撃でなく電磁波でも大いに威力を発揮する。
電磁波が無効化される地面ポケモンは軒並み水技に弱く、水技を受けに来るポケモンにはもれなく電磁波が通るからである。
特に水耐性のうち草ポケモンは状態異常に弱いことが多いため、これで麻痺を入れるだけで事実上の機能停止に追い込むことも出来る。
(ただし当然草ポケモンも眠るを持っていたりしたらその限りではないので、過信は禁物である。)
因みにランターン(10万ボルトor雷+波乗りorハイドロポンプ)は、判別が難しい所だが電気技の方をメインと見なした。
例…スターミー(波乗りorハイドロポンプ+10万ボルトor雷) オムスター(ハイドロポンプ+めざ電)
対策…カビゴン ハピナス ナッシー メガニウム ライコウ サンダー

+氷
草・ドラゴンと、水耐性のうち2つの弱点を突くことができ、
放置しがちなカイリューにも致命傷を与えることが出来るのは美味しい。
当然、属性的には水で呆気無く受けられるが、常に凍結を期待出来るのはやはり氷技の特権と言えよう。
カビゴンやハピナスも、これには一切油断出来ない。
また、寝言と併用して、対策の難しい地面ポケモン(主にガラガラ)を相手に、
寝言でどの技が出ても良いようにするという効果もある。
更に、水ポケモンの天敵のひとつであるサンダーに抜群を上げることが出来るのもポイント。
例…スターミー・シャワーズ・オムスター(ハイドロポンプ+冷凍ビーム)
スイクン(波乗り+冷凍ビーム) ジュゴン(波乗り+凍える風)
対策…パルシェン ラプラス スイクン スターミー カビゴン ハピナス ライコウ

+ドラゴン
一応無差別破壊コンビネーションではあるが、ゴーストと同じく全く使い手が居ない。
…と言うと嘘になるが、ドラゴン技の範囲を活かすというよりは竜の息吹の追加効果に期待していると云った方が正しいだろう。
例…キングドラ(ハイドロポンプor波乗り+竜の息吹)
対策…カビゴン ハピナス スイクン ギャラドス ライコウ サンダー


防御面・役割

耐性4タイプのうち鋼技はあまり見かけない(あっても鋼技を受けられるポケモンは他にも沢山居る)ため、
ほとんど特殊技への耐性しか持たないと言える。
水耐性を持ちながら、草やドラゴンの弱点を突いて来る氷技をも半減してしまう唯一の属性であり、
水技をメイン技とする多くのポケモンは、この同属性である水ポケモン対策を必要とする。
サブ技が氷技か、せいぜいぬるいノーマルor格闘技程度と見られる水ポケモンは受けることが出来るだろう。
炎に関しては、水対策としてサブ技に草や電気技を持たせているポケモンが多いので、
それらをある程度耐えられる特殊耐久を必要とされる。

この他には耐性(特に物理)は無いので、基本的に属性を活かした受け性能は低いと思って良い。
ただし、これは属性そのものではなく水ポケモン全体としての傾向であるが、
種族値平均のグラフを見てもらえば分かるように、HP・防御・特防と耐久能力に優れているポケモンが多く、
それを活かして中途半端な物理技を受けることが出来るポケモンが多い。
特に、地面や岩タイプのポケモンには、攻撃面の利もあって、たとえ属性一致の地震を受けようとも後出し出来る場合が多い。
水ポケモンの役割としては特にこの面が強く出ているため、
半減出来るのは特殊ばかりだが何故か物理耐性の方が優れているという不思議な錯覚に陥る。
しかしこれらはあくまで水ポケモンにこのようなポケモンが多いというだけの話であり、
一方では耐久力に優れないポケモンも居る。
そのようなポケモンは、前述の水タイプそのものの防御性能の低さから、かなり場に出しにくいと言えるだろう。


多くのポケモンが覚える技

なみのり れいとうビーム あまごい くろいきり ハイドロポンプ こごえるかぜ etc.


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