最終更新日:'25/4/7  最終チェック日:'25/4/7
我流・個別分析 <サンド>

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<概論>

サンドパンの進化前の姿。サンドパンを使えるルールでわざわざ登用する理由はまず無いので、
リトルカップや金銀ファンシーなどの未進化ポケモンが活躍出来るルールでの採用が基本となる。
進化後のサンドパンは、2000ルールにおいてはガラガラに立場を奪われがちだったが、
素早さが激戦区を抜いていて秀でているのと、太いホネに依存するガラガラと違って道具が自由という利点があった。
一方のサンドは、素早さに関してはカラカラより種族値が5高いだけであり、
特にリトルカップにおいては数値が丸め込まれて実数値としてはカラカラと同速になってしまう。
技もカラカラの方が幅広いため、差別化するには道具を自由に選べるという点を活かすことがほぼ不可欠となる。
幸い、リトルカップではHP回復出来る木の実が極めて強力であり、
黄金の実や木の実ジュースを持たせられるというだけでも十分カラカラとの差別化になる。
特に、カラカラで同じことをやろうとして太いホネを手放すと岩雪崩でストライクを倒せなかったりするが、
サンドはカラカラに比べて素の攻撃力が高いため、これを確定一撃で倒すに至る。
エレキッドも地震で余裕の一撃なので、木の実で回復しながらこれらを牛蒡抜きすることが狙えたりする。
リトルカップにおけるこのような使い方が比較的有用なので、
以下技候補の解説も基本的にはリトルカップの前提で解説をする。


<技候補>

地震一致メイン技。素の攻撃力はカラカラより強く、弱点を突けば多くのポケモンを一撃。
岩雪崩必須のサブ技。素でストライク一撃があまりに大きい。めざ岩では足りない。
剣の舞リフレクターを貼られた場合や、鈍いを積んで来るラッキー対策などに。
泥棒木の実で回復した後に更にこれを狙えるのもカラカラとの違い。
堪える木の実ジュースと併用で、相手の攻撃を耐えればほぼ全回復出来る。
めざ蟲タマタマやチコリータへの役割破壊。タマタマは7割程度で一撃。
のしかかり有利対面を活かして、交代読みで麻痺を狙う。
地割れ有利対面を活かして、交代読みでワンパンを狙う。
泥かけ起点作成と見せかけて、実は泥棒と同じようにダメージもそこそこ入る。
身代わり地震+岩雪崩の一貫を切ろうとして来る相手に中間択として刺さることがある。
日本晴れ水技に耐性を付けて1発は耐えるようになる。上を取りにくいのが難点。
砂嵐リトルカップでは活かしづらいが、定数ダメージが偶発的に役に立つことがあるかも。
カウンター「これがあるからこそ勝てる」というシチュエーションが意外と無さそう。


<型サンプル>

Lv.5 地震/岩雪崩/泥棒/剣の舞@木の実ジュース
<対応ルール:リトルカップ>

概論に書いたように、カラカラと違って持ち物でHPを回復しつつ、
カラカラよりも強い素の攻撃力で、エレキッドもストライクも一撃で倒せるというのが最大の強み。
地震はこの他、イシツブテやオムナイトまで高確率一撃。弱点でこれを耐えるのはサイホーンとイワークのみ。
岩雪崩は流石に2倍弱点には耐えられてしまうが、ストライクを一撃で倒せるというだけで十分。
2発かかる相手には、木の実を発動させないよう、剣の舞を1回積んでからワンパンを狙うと良いだろう。
なお、カラカラの場合は岩技は目覚めるパワー岩でも火力が変わらなかったが、
サンドの場合攻撃個体値が落ちてしまう関係で、一気に倒せなくなってしまうので、岩雪崩であることが必須。
耐久は物理・特殊ともにカラカラより低いが、ストライクの剣の舞+捨て身タックルを確定で耐えられるため、
カラカラと同様にストライクに対して後出しから殴り勝てるのが極めて優秀。
しかも、カラカラと違って殴られても持ち物で回復出来てしまうというわけである。
持ち物は黄金の実でも良いが、HPは24しか無いので木の実ジュースで十分。
逆に木の実まで落とすと、残念ながらエレキッドの冷凍パンチを2耐え出来なくなってしまう。
木の実ジュースがサンドにとっては過不足無いベストマッチな道具と言えるだろう。
基本的に技スペースはここまでで足りているが、せっかく回復アイテムを活かせるのなら、
残りは泥棒にしておけば、偶発的に2回回復出来て美味しい場面もあるかも知れない。


Lv.5 地震/岩雪崩/剣の舞/堪える@木の実ジュース
<対応ルール:リトルカップ>

木の実ジュースを活かしてストライクとエレキッドを2タテしようとするには実は穴があり、
初めにストライクに捨て身タックルで削られた後、エレキッドを出されると、道具が発動せずに冷凍パンチで上から倒されてしまう。
これを防ぐために、堪えるを持たせるという手がある。
HPが半分以上残っており、まだ木の実ジュースを残しているが、上からワンパンされてしまうという場合、
堪えるを使うことで、HP1でそれを耐えて木の実ジュースが発動し、HP21まで回復することが出来る。
これで、めでたくエレキッドの冷凍パンチも確定耐え出来るようになり、2タテが成立する。
エレキッド以外にも、サンドを上から1発では倒せないが半分以上は削れるというポケモンは多いので、
そういったポケモンが相手でも同様に役に立つ。
ログ … 【リトルカップ】カラカラと違って木の実を持てるのでエレキッドに後出し可能
ログ … 【リトルカップ】ストライクを岩雪崩でワンパンしつつ木の実で回復


Lv.5 地震/岩雪崩/のしかかり/剣の舞@木の実ジュース
<対応ルール:リトルカップ>

その他、色々なサブ技を持たせて攻撃範囲を広げる手もある。
読みのリスクはあるが、有利対面を作って相手がチェンジして来そうな場合に、
後続に負荷をかけられるのしかかりや地割れあたりを持たせるのが有力か。
また、泥かけも馬鹿にならず、ただの後続への嫌がらせと思いきや、
高い攻撃力からの属性一致により、エレキッドを半分弱程度も削ることが出来てしまう。
ゴースに至っては3割以上の乱数で2発で倒すことが出来る。
泥棒でもあるように、リトルカップではこのような威力の低い技でも意外とダメージが馬鹿にならない。
この他、草ポケモンが気になるならば目覚めるパワー蟲も候補で、
タマタマを7割程度で一撃、チコリータを超高確率2発となる。
ただしチコリータも木の実ジュースを持っていることが多いため、2発というのはあまりアテにならない。
また、剣の舞を積んでも、ダメージは目減りしてしまうため、一撃で倒すことが出来ない。


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