最終更新日:'25/4/19  最終チェック日:'25/4/19
我流・個別分析 <サナギラス>

変態ポケモン図鑑はこちら


<概論>

バンギラスという、一線級で活躍しているポケモンの進化前だが、
タイプが異なるという点と、レベルを自由に設定出来るという点から、バンギラスとは容易に差別化が出来るポケモン。
特に属性の違いは大きく、地面タイプによって電気技を無効化出来るという点がバンギラスと比べた時の大きな利点。
これによって、目覚めるパワー等のサブ技を持たないマルマインやサンダースを完封出来るという強みがある。
バンギラスも電気ポケモンには十分強いが、電磁波すら喰らう心配も無いというのが大きい。
電磁砲や雷を持ったカビゴン・ミルタンク等に対しても同じことが言える。
また、バンギラスへの打点を格闘技に頼った炎ポケモンに対しても、バンギラスより強く出ることが出来る。
攻撃力が大幅に落ちるものの、属性一致で打てる地震もバンギラスより少しだけ火力が高い。
逆に大きな欠点としては、全体的な種族値の低さはもちろんだが、
バンギラスと違って強力な特殊攻撃をほとんど覚えないため、ほぼ完全に物理ポケモンとして使わなければならないという点がある。
これらの性質から、バンギラスよりもむしろサイドンやゴローニャと言った、他の岩/地面ポケモンとの差別化を考える必要がある。
これらと比べるとまず種族値としては、素早さが勝っている。
ゴローニャとは僅かな差だが、これが極めて大きく、Lv.53まで振ることによって、
Lv.50のナッシー・ハピナス・カイリキー、Lv.55のガラガラと言った超重要ラインにことごとく先制出来るようになる。
これはサイドンやゴローニャには逆立ちしても真似出来ない。
また、技としては嫌な音と原始の力が大きなアイデンティティで、これが他の岩/地面ポケモンとの貴重な差別点となる。
嫌な音はイワークも覚えるが、攻撃力でも特殊耐久でも大きく勝っている。
これらの特長を活かし、一部の型の電気ポケモンやカビゴン等の一線級のポケモンを起点にして行けば、
最終進化形態顔負けの活躍が期待出来るだろう。


<実戦的ステータス>

タイマン性能■■■□□□□□□□ 出番の多さ■■■■■□□□□□
複数対決性能■■■□□□□□□□ 使い方の多様性■■□□□□□□□□
対カビゴン性能■■■■■■■□□□ 不利な相手への対抗力■■□□□□□□□□
対その他の一線級■■■■□□□□□□ 個人的総合評価■■■□□□□□□□


<優劣関係>

格好の餌マルマイン バクフーン デンリュウ ベトベトン
割と有利カビゴン エアームド リザードン ヘルガー ライコウ
場合によるゲンガー ムウマ ファイヤー フーディン ブラッキー ミルタンク
割と不利ハガネール ケンタロス ナッシー バンギラス サンダー
天敵スイクン フシギバナ ヘラクロス パルシェン スターミー ガラガラ


<防御面>

55食べ残し555350
55サンダーのめざ氷確3低確率2発高確率2発確2
55ライコウのめざ氷確3確3低確率2発確2
50ハピナスの冷凍ビーム超高確率3発確3確3超低確率2発
50ゲンガーの冷凍パンチ確3確3低確率2発超高確率2発
55ファイヤーの大文字微高確率4発確4低確率3発超高確率3発
50ヘルガーの噛み砕く超高確率4発超低確率3発高確率3発確3
50ナッシーのサイコキネシス高確率3発確3確3超低確率2発
55カビゴンの捨て身タックル超低確率4発確4確4中乱数3発
50カビゴンの爆裂パンチ微低確率2発高確率2発確2確2
50ヘラクロスのメガホーン低確率2発微高確率2発確2確2
50サイドンの地震確2確2低確率1発高確率1発


<技候補>

地震属性一致メイン技1。一致なのでバンギラスより少し強い。流石に必須だろう
原始の力属性一致メイン技2。実質サブ技。サイドン・ゴローニャとの貴重な差別点。
岩雪崩サイドン・ゴローニャと他で差別化出来ていれば、岩技は普通にこちらでも良い。
嫌な音サイドン・ゴローニャとの超重要な差別技。決定力にもなる。
めざ蟲サブ技候補。高レベルならば嫌な音と併用でナッシーを上から一撃!
めざ飛サブ技候補。ガラガラと同様、ヘラクロスへの役割破壊。対ナッシーはあまり期待出来ない。
眠る薄荷の実との併用で、バクフーンやデンリュウのようなポケモンをある程度流せる。
寝言主に原始の力の試行回数を稼ぐ用か?
砂嵐地震と相性が良い、決定力補助。嫌な音を巧く絡めて、交代を誘ってダメージを加算したりしたい。
どくどくサナギラスでやる必要があるかは謎だが、補助技。
守る上記の砂嵐やどくどくと一応相性が良い。食べ残しとも。
鈍い基本的に嫌な音や原始の力で差別化することになりそうなので、これの出番はほぼ無いかも。
噛み砕くバンギラスと違って不一致な上に特攻も低いためまともなダメージにならない。
使うなら特防ダウン狙いで、味方の特殊ポケモンのサポートをするぐらいか。
噛み付くこちらは一応怯み狙いという名目で使えるが、岩雪崩で良さそうだ。
追い打ち一応交代際の追い打ちで、同レベルのゲンガーやムウマを3発にはなる。
怖い顔自分より速い相手に打って岩雪崩の怯みを狙ったり、味方のサポートをしたり。
雨乞いド変態サポート。どうせ水技では即死だし雷は無効だしで、意外と日本晴れより向いてる!?


<型サンプル>

Lv.53 地震/岩雪崩/目覚めるパワー蟲/嫌な音@食べ残し

まずはサナギラスの独自性である素早さと嫌な音を活かした型。
嫌な音+目覚めるパワー蟲で、ナッシーを上から一撃で出オチさせられるというのは非常に大きい。
これはサイドンやゴローニャには一生真似出来ない。
イワークはサナギラスより更に素早く、嫌な音も覚えるが、
攻撃力が低すぎて、同じことをしてもナッシーに耐えられてしまう。
Lv.53の嫌な音+地震で55ライコウ・55オムスター・50ゴローニャ確1、50サイドン高確率一撃、
53ブラッキー・52スイクン・52カビゴン・50パルシェン確2。
嫌な音+岩雪崩で50めざ飛ギャラドス確1、50サンダー高確率一撃、52ヘラクロス・全レベルパルシェン確2、50黄金の実エアームド確3。
なお防御面に関しては、50カビゴンの爆裂パンチ2発で倒れてしまう程度なので、
他の岩と比べて「カビゴン受け」というようなしっかりした役割は持たせない方が良い。
55サンダーのめざ氷は2発耐えることが出来るが、嫌な音+岩雪崩をギリギリ耐えられてしまうのでタイマンでは勝てない。
バンギラスと差別化が必須というわけではないので、レベルは55に上げてしまっても良いだろう。
Lv.55だと嫌な音+地震でバンギラスを中乱数一撃、55カビゴンを超高確率2発になるのが大きい。
ログ … ナッシーを倒す
ログ … マルマインを起点にする


Lv.55 地震/原始の力/眠る/寝言@不思議な木の実

嫌な音の他には、原始の力でも、サイドンやゴローニャやイワークと差別化することが出来る。
岩/地面タイプでこれが出来るのはサナギラスだけ。
面白いのは、素早さ種族値50のイノムーやドンファンで原始の力を使うと、
追加効果が発動して素早さが上がっても、55サンダーや50スターミーと言った激戦区と惜しくも同速となってしまうが、
サナギラスはそれより1速い51族なので、Lv.55ならば、素早さが上がればこれらを抜くことが出来る。
更には、イノムーやドンファンは、攻撃力が1段階上がってからの原始の力でも55サンダーには2耐えされてしまうが、
サナギラスの場合は属性一致の恩恵があって、これを上から確定2発で倒せるのがあまりにも大きい。
55サンダーと同速である55バクフーンも、攻撃力アップの地震で上から高確率一撃になる。
55ライコウには素早さでは抜けないが、これも地震でやや高確率一撃になる。
このあたりに対する確度を上げるならば、持ち物を柔らかい砂にしても良いかも知れない。
50スターミーには先制出来るが、地震一撃では倒せない。
サナギラスのHPが満タンならば、50スターミーの波乗りは高確率でギリギリ耐えられる。ただしハイドロポンプは一撃。
低レベルのガラガラに対しては、防御力アップにより地震を確定で耐えられるようになる上、
こちらの地震で高確率2発で倒せるようになるため、何と対面から殴り勝てるようになる。
このように、1回追加効果が発動すれば基本的に地震+原始の力だけで足りているため、
残りは眠る+寝言で試行回数を稼げるようにしておくと良いだろう。


Lv.55 地震/原始の力/目覚めるパワー蟲/嫌な音@食べ残し

原始の力の追加効果がせっかく発動しても、ナッシーを倒すのは難しい。
そこを重く見る場合は、やはり目覚めるパワー蟲を持たせることになる。
嫌な音が無くとも、攻撃力1段階アップだけで、50ナッシーは高確率一撃で倒せるようになる。
あとはサンプルのように、追加効果に頼らないために普通に嫌な音を持たせる他、
一旦回復するために眠る+薄荷の実を持たせたり、
素早さが上がった時に上から怯みを狙うために、岩雪崩か噛み付くを持たせておくのもアリかも知れない。


Lv.50 地震/岩雪崩/嫌な音/眠る@薄荷の実

一応、素早さと嫌な音によって、こんな普通の型でも誰の劣化にもならない。
眠るがあるだけで、どくどくぐらいしか打点の無いエアームドやブラッキーのポケモンは受けられるようになるし、
そこから嫌な音で突破も狙えるというのが鈍いとの違い。
のしかかり+大文字しか打てない50カビゴンなんかに対しても、ガン受けしつつ突破を狙える。
サイドンやゴローニャと同じ属性で、電気+炎のような攻撃範囲には滅法強いため、
バクフーンやデンリュウといったポケモンにもかなり強く出られるのも見逃せない。
Lv.50だとナッシー等には先制出来ず、目覚めるパワー蟲の旨味もあまり無いため、無くても良いだろう。
また、原始の力は、追加効果が発動しても50サンダーぐらいしか抜けなくなる。
ログ … 55バクフーンに危なげなく勝つ


Lv.55 地震/嫌な音/眠る/寝言@ピントレンズ

その昔、某氏が頑張って使っていた型。カビゴンやライコウ、ハピナスあたりにはやや強く出られる。
寝言だと属性強化アイテムも持たせやすい。柔らかい砂だと、55食べ残しカビゴンも嫌な音+地震で確2になる。
また、メイン技を地震ではなく岩雪崩に変更して硬い石を持たせると、
55サンダーを嫌な音+岩雪崩で高確率一撃となるため、タイマンで勝てるようになったり、
エアームドに強いポケモンとして使えるようになるという利点がある。ただし言わずもがな対カビゴンはイマイチ。
また、そもそもLv.55で使う場合、自身の進化後の姿であるバンギラスも競合相手となる。
タイプが異なるため、受け性能だけで差別化は可能だが、
属性一致の地震を持たせない場合、攻撃面では劣化バンギラスということになってしまうため注意。


Lv.50 地震/岩雪崩/嫌な音/雨乞い@黄金の実

カイリューの一族と同じで、天候技はすべて操ることが出来るため、タイプに反して雨乞いを使うことも出来る。
サナギラス自身はどうせ水技は食らったら一撃で倒されるし、逆に雷は無効化出来るため、案外シナジーがある。
水ポケモンや雷を持ったエースの横で、サポートとして使えるかも知れない。


Lv.50 地震/嫌な音/追い打ち/眠る@薄荷の実

いや、だって50追い打ちバンギラス使いたいって言ってたじゃんアンタ
交代際追い打ちでゲンガームウマ3発


戻る