最終更新日:'22/11/11  最終チェック日:'22/11/11
我流・個別分析 <キングラー>

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<概論>

水ポケモンの中で最強の物理攻撃力を持ち、剣の舞と捨て身タックルも覚えるので、
特殊タイプのポケモンの中ではトップクラスの物理火力を持つ。
肝心な水技の火力はイマイチだが、同レベルのガラガラをギリギリ2発で倒せる程度はあり、ノーマル技との属性相性も抜群。
そして面白いのは素早さで、75族なので激戦区を一気に上から見下ろすことが出来る。
Lv.50でもバンギラスに先制でき、Lv.55だとLv.50の85族(ムウマ、ヘラクロス、スイクン等)に先制出来るというのが特徴的で、
見た目に反して素早さを活かした起点作りが望めるだろう。
最大の弱点は致命的に低い特殊耐久で、レベル下の電気ポケモンの10万ボルトでさえ一撃で倒されてしまうこともあるため、
サポートで麻痺や光の壁などで場を整えてやるか、戦う相手を限定して使うことになるだろう。
また、物理攻撃力は高いものの、肝心の物理攻撃がノーマル技以外はほとんど無く、目覚めるパワーに頼らざるを得ないため、
攻撃範囲を広げづらいという問題も抱えている。
属性的に有利な地面・岩ポケモンや、半減しながら受けることが出来るスイクンやパルシェン等を起点にしつつ、
とにかく剣の舞からの超火力に期待する使い方をしたい。
一撃技が使えるルールならば、ハサミギロチンを存分に振り回そう。


<実戦的ステータス>

タイマン性能■■■■□□□□□□ 出番の多さ■■■□□□□□□□
複数対決性能■■■■□□□□□□ 使い方の多様性■■□□□□□□□□
対カビゴン性能■■■■■■■■□□ 不利な相手への対抗力■□□□□□□□□□
対その他の一線級■■■□□□□□□□ 個人的総合評価■■■■□□□□□□


<優劣関係>

格好の餌ハガネール ガラガラ サイドン エアームド パルシェン スイクン
割と有利バンギラス カビゴン カイリキー ブラッキー ヘラクロス
場合によるスターミー ファイヤー ハピナス
割と不利ムウマ ナッシー フーディン フシギバナ ミルタンク バクフーン
天敵ライコウ サンダー ゲンガー


<防御面>

55食べ残し555250
50ガラガラの地震低確率2発微高確率2発確2確2
50ハガネールの地震乱数5-6発超高確率4発確4低確率3発
バンギラスの岩雪崩確4微低確率3発確3確3
バンギラスの噛み砕く確3確3中乱数2発超高確率2発
55カビゴンの捨て身タックル確3確3中乱数2発超高確率2発
50カビゴンののしかかり確5確4確4低確率3発
50ヘラクロスのメガホーン確3確3超低確率2発低確率2発
50ナッシーのサイコキネシス超低確率2発中乱数2発確2確2
50スターミーの波乗り乱数6-7発確5微高確率4発超高確率4発
50パルシェンの大爆発低確率1発低確率1発微高確率1発確1


<技候補>

クラブハンマー
波乗り
属性一致メイン技。特攻はかなり低いが、並の地面ポケモンは2発で倒せるため持たせたい。
安定性重視なら波乗り、急所の上振れ期待ならクラブハンマーを。
剣の舞物理決定力を出すために必須の積み技。
捨て身タックル
恩返し
のしかかり
サブ技筆頭候補。むしろこれらがメイン技のような扱いになるかも。水技との相性抜群。
ハッサムと並んで、最強の剣の舞+捨て身タックル使いでもある。
低レベルで使うなら、のしかかりで麻痺撒きサポートを兼ねても良いかも。
めざ地サブ技候補。純電気やゲンガーへの役割破壊。ゲンガーを2発で倒せるのは美味しい。
めざ霊サブ技候補。ムウマを2発、剣の舞を積めば一撃。レベル差で先制出来るのが大きい。
めざ岩サブ技候補。サンダーへのピンポイント役割破壊という面が強い。
眠る薄荷の実と組み合わせて回復しながら剣の舞を積んで殴る、というぐらいの速度が動きやすい。
守る眠るの代わりに食べ残しを持たせて、これと組み合わせて回復するという方法も。
寝言これを使えば、ぬるい地面や水、エアームドあたりには受け役割を持てるかも。
ピントレンズを持たせて、クラブハンマーの急所試行回数を稼ぎたいところ。
威張る
メロメロ
身代わり
一応選択肢として。素の物理攻撃力が高いので、
攻撃個体値を7に下げて♀でメロメロするのはアリ…なのか……??
泥棒奇襲の一発。水ポケモンでこれを使えるのは珍しい。眠る+薄荷の実を消費してからか?
凍える風素早さダウンサポート。のしかかりの麻痺で良い感はある。
冷凍ビーム一応覚えるが、火力は無いし、凍結を狙うほどの試行回数を稼ぐのも難しい。
ド忘れ元の特防が低すぎて、積んでもなお電気ポケモンとは張り合えないかも・・・。
堪える
じたばた
剣の舞と両立出来ないのが何より残念。素の火力だと一撃で倒すのはまず無理。
破壊光線剣の舞と併用して、一撃で倒せるような場面を狙えばアリだろうか。
穴を掘る電気ポケモンへの役割破壊…にしては使いづらい。先制で使って大爆発を避けるとか。
連続斬りそういうことをするタイプのポケモンではないかも知れない。
ハサミギロチン一撃アリ用。エースで使って、憎き電気ポケモンを返り討ちだ!


<型サンプル>

Lv.55 クラブハンマー/捨て身タックル/剣の舞/眠る@薄荷の実

昔から使われている、キングラーの超オーソドックスな型。
自慢の攻撃力を活かした剣の舞+捨て身タックルは外せず、
いくら特攻が低いと言えども、同レベルのガラガラをギリギリ2発で倒せるぐらいの水技も何だかんだで欲しい。
逆にこれが無いと、ハガネールやバンギラス、エアームド等に対して困るという情けないことになってしまう。
捨て身タックルは反動ダメージが手痛く、キングラーはHPも低めなので、これを回復する眠る+薄荷の実で、技枠が埋まる。
剣の舞+捨て身タックルの火力は、これを併用出来る全ポケモン中でハッサムと並んで最も高く、
55食べ残しカビゴンや55ミルタンクを確定2発で倒せるというのはかなり偉い。
他、55ブラッキー・54スイクンあたりも確2で、50黄金の実パルシェンを65%程度で2発で倒すことが出来る。
この火力がオーバーキルであり、それよりも反動ダメージが痛いという判断ならば、恩返しでも十分なぐらいである。
上記のような対55カビゴンやパルシェンへの性能は無くなってしまうものの、
低レベルのカビゴンを始め、ほとんどのポケモンは剣の舞+恩返しで十分確定2発で倒せる。
メイン技のクラブハンマーに関しては、第2世代においてはまだ特殊攻撃なので、残念ながら大した火力は出ない。
急所率は高いのだが、それ以上に15%の確率で外れてしまうのが足枷となり、ダメージ期待値で言えば波乗りを下回る。
ただ、威力に関しては波乗りより5低いだけなので、役割対象に対する確定数は変わらないことがほとんど。
それならば、いっそ急所でハガネールやガラガラ等を一撃で倒せる確率が高いクラブハンマーで良いだろう。
キングラーというマイナーなポケモンを使う以上、それぐらいの上振れに期待するぐらいがちょうど良い。
素早さはLv.55で、低レベルのヘラクロスやスイクンを抜けるのが偉い。
このあたりに対しては、物理耐久や水技耐性によって対面有利を取れるので、ぜひ剣の舞の起点にしたいところ。
フシギバナには不利だが、これもレベル差で先制出来るため、剣の舞からの捨て身タックルで強行突破を狙いたい。
水技+ノーマル技は無差別破壊コンビネーションであり、攻撃範囲は広いと言えば広いのだが、
注意すべきは、ゴーストポケモンには火力の低い水技しか打てないという点。
低レベルのムウマにはせっかく先制出来るが打点が無く、ゲンガーに至っては先制されてしまうため、天敵のひとつ。
ログ … ハピナスを起点にして全抜き


Lv.55 クラブハンマー/捨て身タックル/剣の舞/身代わり@食べ残し

回復を食べ残しに依存し、身代わりを持たせることで、起点を作りやすくした型。
身代わりがあれば、対面の低レベルスイクンやパルシェンを完全に起点に出来るのはもちろんだが、
相手が電気ポケモンを後出しして来た際、もしメイン技が雷だったら、外しを期待することも出来るようになる。
ただし、ただでさえ捨て身タックルの反動があるので、身代わりを使う際は慎重なHP管理が必要となる。
身代わりの代わりに、守るを持たせて、食べ残し回復を稼げるようにするのも手か。


Lv.55 クラブハンマー/捨て身タックル/目覚めるパワー霊/剣の舞@食べ残し

天敵のゴーストポケモンにも対抗すべく、ノーマル技以外の物理攻撃も持たせた例。
特に目覚めるパワーゴーストなら、剣の舞を1回積めばゲンガーもムウマも一撃。
しかも、低レベルのムウマには先制出来るので、対面から起点にすることまで出来るのはかなり美味しい。
ついでに、なかなか厄介なスターミーやナッシーあたりへの打点にもなる。
この他、純電気ポケモン対策の目覚めるパワー地面や、サンダー対策の目覚めるパワー岩あたりも候補か。
眠るを持たせられなくなるので、捨て身タックルの反動は食べ残しで回復するしか無い。もしくは恩返しにするか。
パーティ … エース追加型(2022)
ログ … ムウマを起点にして全抜き
ログ … パルシェンを起点にして全抜き
ログ … 高い対バンギラス性能
ログ … 剣の舞+めざ地型


Lv.55 捨て身タックル/目覚めるパワー地面/剣の舞/眠る@薄荷の実

いっそ属性一致の水技を抜いてしまうという大胆な手もある。
言うて、剣の舞+捨て身タックルがあれば、別にこれでも地面ポケモンを倒すぐらいは出来る。
流石に岩と鋼ポケモンはどうにかしたいので、そこはカビゴンが捨て身タックルのサブ技に地震を持つことを思い出せば、
目覚めるパワー地面が必然的にサブ技の筆頭候補となるだろう。
捨て身タックルとの相性の良さもあるし、ついでに純電気ポケモンも対策することが出来る。
ゴーストポケモンを諦めて、目覚めるパワー格闘というのもアリか。
ログ … 水技無し型


Lv.55 クラブハンマー/捨て身タックル/威張る/身代わり@食べ残し

キングラーは物理ポケモン相手には比較的強く、天敵は特殊ポケモンであることが多いため、
威張る+身代わりのコンボでそこを事故らせて突破を狙うという手もアリか。
剣の舞を持たせる技スペースが無いのが残念。これもいっそ、水技抜きでも良いかも知れない。
また、キングラーの天敵は自分より素早いポケモンがほとんどなので、
捨て身タックルの代わりに麻痺を狙えるのしかかりも候補。
低レベルのスイクンやパルシェンに対面したら、身代わりのド起点にするチャンスだ。


Lv.55 捨て身タックル/剣の舞/メロメロ/身代わり@食べ残し

キングラーは素の攻撃力が非常に高いので、少々攻撃個体値が低くても、十分な物理火力を出すことが出来る。
そこで、攻撃個体値7で使うことで、♀でメロメロを使い、♂のポケモンを倒しやすくするという作戦。
剣の舞を持たせるかはご自由に。↑の型のように、水技との両刀でも良い。


Lv.50 クラブハンマー/のしかかり/眠る/寝言@ピントレンズ

低レベルで使う場合の一例。
やはり、水技+ノーマル技の両刀の攻撃範囲を活かしたい。
ピントレンズがあれば、クラブハンマーの急所率も約1/3になり、急所狙いがかなり現実的になる。
Lv.50でも、バンギラスや低レベルのパルシェン、エアームド等に先制出来るのがかなり優秀。
パルシェンやエアームドにはほぼ受け役割を持てるようになるが、
バンギラスに対しては、岩雪崩でも3発で倒れるが、噛み砕くだと何と2発で倒されてしまうので注意。
しかも、こちらのクラブハンマーは、あろうことかほぼ3耐えまでされてしまう。
威力が5だけ高い波乗りを使っても、低確率3発でしか倒せないことに変わりはない。
対バンギラス性能はあくまでついで程度に見ておいた方が良いだろう。


<一撃ありの場合>

Lv.55 ハサミギロチン/クラブハンマー/目覚めるパワー霊/眠る@薄荷の実

ハサミギロチンを許されたキングラーは、一撃無しルールとは全く違った動きが展開出来る。
Lv.55で使えば、後出しして来るライコウやサンダーに対しては常に30%のリスクをかけることが出来る。
55カビゴンの捨て身タックルもちょうど2耐え出来る耐久を持っているので、
カビゴンとの対面でもハサミギロチンを堂々と振り回せば、対面有利を取ることが出来る。
ハサミギロチンを完全に無効化して来るポケモンは、ゲンガーとムウマのみ。
ここを対策するために、目覚めるパワーゴーストが、一撃無しルール以上に重要となるだろう。
クラブハンマーの枠は、代わりに捨て身タックルにしてしまうのも手。
体力が減った相手に対して、ハサミギロチンに頼らず確実に通常攻撃で倒したいという場面は多いと思うが、
その際にクラブハンマーよりも、むしろ捨て身タックルの方が手広くダメージを与えられる。
もちろん、ガラガラやハガネール等への役割遂行性能を重視するなら、水技を持たせておけば良いだろう。
一応、肝心な55ケンタロスの身代わりは、クラブハンマーでも9割以上の確率で破壊することが出来る。
パーティ … キングラーギャロップWA(2022)
ログ … ハサミギロチン+めざ霊型
ログ … 捨て身タックルの火力


Lv.55 ハサミギロチン/目覚めるパワー霊/威張る/身代わり@食べ残し

身代わりで起点を作り、威張るでストップさせながら、ハサミギロチンの試行回数を稼ぐ。
威張るの代わりにメロメロでも良いが、その場合目覚めるパワーの威力は50に落ちてしまう。
サブ技を水技にしたりするのも手だが、せっかくの物理攻撃力を全く活かせないことになるのは少々勿体ないか。


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