最終更新日:'25/6/3  最終チェック日:'25/6/3
我流・個別分析 <ゴローン>

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<概論>

元祖・通信進化ポケモンの1種であるゴローニャの、進化前の姿。
進化後のゴローニャを差し置いてゴローンを採用する理由はまず無いので、
基本的にはゴローニャが禁止されていたりコストがかかるローカルルール等で使うことになるが、
大爆発するという性質上、ゴローニャと同時採用し、2匹目のゴローニャとして活用する道も無くはない。
ノーマル耐性が優秀である反面、水・草と4倍弱点を2種類持つという、得手不得手が極端な一族なので、
2匹も同時採用するとパーティの制約がかなり厳しくはなるが、
2000ルールにおいては肝心のカビゴンに強いという点で常に活躍のチャンスはある。
また、ゴローニャと同様カウンターを覚えるため、
逆にゴローニャより低い耐久を利用して一発逆転で相手をハメたりするチャンスもあったりする。
進化後のゴローニャだけでなく、大爆発以外の大抵のことは同タイプのサイドンでも出来てしまうので、
それらがエントリー出来るルールでゴローンを使うからにはやはり、大爆発は必須となるだろう。
ゴローニャやサイドンが使えないローカルルールとしては、アラフォーが主な舞台となる。
こちらでは合計種族値が全体2位タイであり、イワークと並んでノーマル・電気・炎耐性を活かしながら、
地震+岩雪崩の強力な火力&攻撃範囲によって、環境上位に来る活躍を見込める。


<技候補>

大爆発ゴローニャと同様、ゴローンを使うからにはそもそもこれ前提みたいな技。パルシェンと同火力
地震一致メイン技1。まともな火力なのでほぼ必須だろう。
岩雪崩
めざ岩
一致メイン技2。こちらも地震とセットでほぼ必須?実質そのサブ技のような感覚で。
岩雪崩ではオーバーキルという場合、命中安定のめざ岩になるか。
鈍い上記3つの技すべてをパワーアップ出来る積み技。防御にも。
大文字
火炎放射
ゴローンを使うようなルールではエアームドが居ないことが多いので、
ゴローニャに比べて優先度は落ちる。草へのささやかな抵抗ぐらい?
爆裂パンチサイクルで色んなポケモンを崩したい場合に。
のしかかり
どくどく
同上。ここまで来るとかなりサポート色が強くなる。
カウンター敵の地面や格闘技、目覚めるパワー等を狙いやすい。
眠る何度も受けて使い回したい場合に。
砂嵐決定力補助にもなるし、大爆発で後続に繋いでもOK
日本晴れ炎ポケモン等と組ませる場合はこちらを大爆発に繋ぐコンボも出来る。
マグニチュード地震では物足りず、上振れが欲しい人向け。PPも多いが、そこまで打てるか…?
転がるメジャー弱点が多いので相性が良くはないが、一度始まったら受かりづらくはある。
指を振るノーマルを受けながら何度も試行回数を稼げそうならワンチャンあるかも。
地割れ一撃アリ用。サイクルで1匹倒した後大爆発で更にもう1匹倒せれば理想。


<型サンプル>

Lv.37 地震/岩雪崩/鈍い/大爆発@黄金の実
<対応ルール:アラフォー>

まずはゴローン最大の活躍舞台である、アラフォールールでの一例を紹介。
と言ってもこの一族はどのルールでも、2000におけるゴローニャのように、
結局このような型がオーソドックスになるだろう。
大爆発は強力だし、属性一致の地震+岩雪崩はまともな火力がある上、相性も抜群なのでいずれも抜けず、
攻撃範囲としてはこれだけで十分足りているので、あとは火力を伸ばす鈍い、で十分完成されている。
ベロリンガやエイパム等のノーマルポケモン、エレキッドやビリリダマ等の電気ポケモン、
ブビィやデルビル等の炎ポケモン、スピアーやアリアドス等の蟲ポケモン、
と様々な相手に対して繰り出し性能があり、役割破壊を打たれても最悪大爆発で相打ちには持ち込める。
同タイプとしてイワークも居るが、種族値の傾向が全く異なる上、そもそも合計ではこちらが上。
素早さと物理耐久ではイワークに劣るが、攻撃力と特殊耐久ではゴローンが上回る。
イワークとまとめてギガドレインや4倍弱点の目覚めるパワーで狙われてしまうこともあるが、
イワークがワンパンされてしまうのに対しゴローンはギリギリ耐える、というケースもある。
ただし逆にイワークでは先制出来るが、ゴローンでは後手となる相手も多いので注意。
火力面は、地震で電気や炎はほとんど確1、唯一モココのみ超高確率で耐えられる。
毒や岩ポケモンは大抵2発かかる。等倍のポケモンは大抵3発だが、
エイパムぐらいの耐久なら高確率2発で倒せる。
岩雪崩は4倍弱点は確1、他の飛行や蟲ポケモンはことごとく確2。
持ち物は黄金の実が無難だが、先制のツメも強力。余っていれば食べ残しでも。
パーティ … 【アラフォー】ピジョンエース編成(2025)
ログ … 【アラフォー】対面有利と大爆発で2匹倒す


Lv.37 地震/岩雪崩/鈍い/眠る@薄荷の実
<対応ルール:アラフォー>

そもそもこのルールのゴローンは必ずしも大爆発する必要性があるわけでもない。
この数値とタイプ・攻撃範囲だけで孤高の存在となっているので、
シンプルに地震+岩雪崩で決定力を出すエースのように扱う手もある。
鈍いを抜いて眠る+寝言もアリ?


Lv.50 地震/岩雪崩/鈍い/大爆発@黄金の実
<対応ルール:2000、2006、1000等>

概論に書いたように、ゴローニャではコストがかかる2006や1000といったローカルルールで、
ジェネリックゴローニャとして採用する場合や、
ゴローニャが使えるルールでも2匹目のゴローニャとして採用する場合の例。
特に2006ルールでは、Cランクの中では攻撃力も合計種族値も最も高い大爆発の使い手となっており、
現実的に採用されることもちらほらあるというぐらいである。
やはり型は全く同じようになるが、
第二のゴローニャとして使う場合は、全ての数値で負けているサイドンと差別化するため他以上に大爆発は必須となるだろう。
これを、タイプが被っているゴローニャと併用することで、自然と間接的役割破壊を狙えることにもなる。
大爆発するという性質上、レベルを振るのは流石に勿体ないため、基本的には低レベルの採用になるだろう。
ただし重要な注意点がひとつあり、ゴローンは素早さ種族値が35しか無いため、
Lv.50だとLv.53カビゴンと同速となり、Lv.55カビゴンには先制されてしまう。
そのため、55カビゴンはゴローニャに任せて、ゴローンは他の電気ポケモンやゲンガー等を相手にするのが良いだろう。
また、低レベルのカビゴンには問題無く先制出来るため、ゴローンでも流すことが出来る。
攻撃種族値は95あり、これはちょうどパルシェンとナッシーと同じ数値であるため、大爆発の火力はそれらと同じ。
これは、50カビゴンや55サンダーと言った重要なラインに満タンからだとギリギリ高確率で耐えられてしまうため、
その確度を上げるために道具は水玉リボンを持たせるのも手。
黄金の実は、50カビゴンの地震を高確率で2耐え出来るようになる。
特殊耐久はゴローニャに比べてかなり落ちるので、55サンダーの目覚めるパワー氷を2耐えしたりすることは出来ない。
50ライコウの目覚めるパワー氷すら、黄金の実をもってしても超高確率2発で倒れてしまう。
このように、50カビゴンの地震以外ではそこまで大きな恩恵があるわけでもないため、
ワンチャン目当てで先制のツメを持たせたりするのも良さそうだ。
なお、技に関してはゴローニャとほぼ同じものを覚えるが、
有用なものとしては吠えるを覚えないため、ブラッキーやムウマの黒い眼差し対策として使うことは出来ない。
大文字は覚えられるが、50エアームドには超高確率で2耐えされてしまうので、恩恵は少ない。
やはり、行き着く先は大体このような技構成になりそうである。


Lv.50 岩雪崩/カウンター/鈍い/大爆発@水玉リボン
<対応ルール:2000、2006、1000等>

カウンターを覚えるため、ゴローニャより耐久が落ちることを逆利用することが出来る。
特に、サンダーやライコウに対しては、目覚めるパワー氷に対してカウンターを決めれば一撃で倒すことが出来る。
これを避けるために10万ボルトなど無駄な技を打ってPPを稼いで来た場合は、その隙に鈍いを積んで、
岩雪崩で倒してしまえば良い、というのはゴローニャやサイドンと同じことが言える。
岩雪崩で55サンダーを2発で倒すことは出来ないが、流石に鈍いを1回でも積めば余裕の2発で倒せるようになる。
因みに、50サンダーならば素の岩雪崩でも高確率2発で倒すことが出来る。
技スペース的に地震か岩雪崩のどちらか一方になってしまうが、
岩雪崩が無いと肝心のサンダーに手も足も出なくなってしまうので、流石にここは譲れない。
55ライコウに対しては、鈍いを3回積むことで、岩雪崩で確定2発で倒せるようになる。
その他にも、カビゴンやミルタンク、バンギラス等が打って来る地震、カイリキーが打って来るクロスチョップ等にもカウンターは有効。
ただし足が遅いので、カウンターを決めても倒し切れなかったら、回復されてしまったり、そのまま殴り負けてしまう恐れがある。
敢えて防御の努力値を下げたりして、一撃で倒せるように耐久を調整するのも手だろう。
55カイリキーのクロスチョップぐらいまで行くと、理想値でも中乱数で一撃で倒されてしまうので注意。
また、一撃ありルールにおいて、GB/VC環境ならば、角ドリル・地割れの外しに対してもカウンターを狙うことが出来る。
ただし、肝心の55ケンタロスの身代わりに対して、岩雪崩では耐えられてしまう。
ここが地震ならばしっかり壊すことが出来るため、対ケンタロスを重視するなら岩雪崩の代わりに地震になるか。
もしくは、対ケンタロスはゴローニャに任せてしまって、こちらはやはりサンダー等を見ておいた方が良いかも知れない。
この型の面白いところは、大爆発と併用しているので、爆破要員としても使えるし、
逆に最後の1枚にゴローンを残して、電気ポケモン等とのタイマン要員としても使えるという点である。
パーティ … 【一撃無し2000】フーディンヘラクロスWA(2020)(下部)
ログ … 【一撃無し2000】ゴローニャと同時使用


Lv.55 地震/鈍い/眠る/大爆発@食べ残し
<対応ルール:2000等>

ゴローニャをLv.50で使用し、大爆発で間接的役割破壊を狙い、エースにゴローンを残すという使い方もある。
55ゴローンの火力は50ゴローニャより少し強く、例えば地震で50カビゴンを高確率3発で倒せたり、
岩雪崩で55サンダーを高確率2発で倒せるという点はかなり大きい。
また、耐久面でも55カビゴンの捨て身タックルで確定5発、食べ残しを持たせれば乱数6-7発と、
岩/地面ポケモンとしての性能をそれなりに発揮出来るようになって来る。
急所は怖いが、食べ残しを持たせれば地震や爆裂パンチを持たない55カビゴンを何とか受かるぐらいになるため、
眠るを持たせて受けに徹するという使い方も出来たりする。
ただし重要な注意点があり、ゴローンはゴローニャだけでなく、種族値としてはサイドンにも全て劣っている。
そのため、サイドンに出来る技構成で使ってしまうと、サイドンの下位互換となってしまう。
ではサイドンに出来ない技は何があるかと言うと、結局ほぼ大爆発に頼らざるを得ないということになる。
すべての技を洗っても、サイドンに出来ない技は、
岩落とし・大爆発・自爆・体当たり・指を振る・硬くなる・丸くなるの7種のみ。
そうすると、技構成はサンプルのようになり、地震か岩雪崩のどちらか片方は妥協せざるを得なくなる。
地震+岩雪崩というのはせっかく相性が良い組み合わせなだけに、何とも惜しいところがある。
この他、一応Lv.55ならば大文字で50エアームドを確定2発で倒すことが出来たりするが、
やはりサイドンとの差別化にはなっておらず、技スペースを割く余裕がなかなか無い。


Lv.55 丸くなる/影分身/転がる/身代わり@食べ残し
<対応ルール:2000等>

上記に挙げたように、一応、大爆発以外にサイドンが覚えない技として、例えば丸くなるがある。
サイドンは転がる単体は覚えるものの、丸くなるで威力を2倍に出来ないため、
これらを併用出来るゴローンの方が、転がるの火力を高くすることが出来る。
一応、地震を持たない55カビゴンに対して、大爆発に頼らず一方的に倒せる型としては価値がある…のか…??


Lv.55 地震/指を振る/鈍い/大爆発@食べ残し
<対応ルール:2000等>

ということはつまり、こういうようなことも出来る。


Lv.50 指を振る/大爆発/眠る/寝言@破壊の遺伝子
<対応ルール:2000、2006、1000等>

マジモンの爆弾じゃねえか



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