最終更新日:'22/5/18  最終チェック日:'22/5/18
我流・個別分析 ~アズマオウ~

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~概論~

必殺技・角ドリルを封じられた一撃禁止の2000では、キングドラやキングラーとの差別化が困難を極めるポケモン。
物理攻撃力がやや高めという種族値だが、それがその両方に負けている上、特徴的であるじたばたすら被っている。
キングラーに対しては特攻・特防の差を活かそう。威力の高いハイドロポンプを覚えるので差別化は難しくない。
厄介なのはキングドラで、全ての種族値で負けている上に技もなかなかの被り具合である。
そんな中、アズマオウだけに許された秘奥儀が、身代わり+じたばたというコンボである。
これらを両立出来るポケモンは、金銀では実にドーブルとアズマオウ族しか存在せず、更には高速移動まで併用が出来る。
他に技で差別化を図ろうとすると、黒い霧や超音波、サイケ光線ぐらいしか無いのだが、
キングドラとは属性の違いを活かし、身代わりがパルシェンの冷凍ビームを耐えるという点でも差別化が可能。
これを活かせばじたばたに頼らず、水技+物理技の両刀等で辛うじて生きて行くことも出来なくはない。
非常に苦しい茨の道だが、これらのポイントを活かして何とか頑張るしか無いだろう。
一撃ありルールでは、得意の角ドリルを、高速移動と併用することで、
まさに水を得た魚かのように、一気に中堅クラス程度の活躍が出来るようになる。


~実戦的ステータス~

タイマン性能■■■□□□□□□□ 出番の多さ■■□□□□□□□□
複数対決性能■■□□□□□□□□ 使い方の多様性■□□□□□□□□□
対カビゴン性能■■■□□□□□□□ 不利な相手への対抗力■□□□□□□□□□
対その他の一線級■■□□□□□□□□ 個人的総合評価■□□□□□□□□□


~優劣関係~

格好の餌ハガネール ガラガラ パルシェン フォレトス
割と有利バンギラス ブラッキー ハピナス リザードン
場合によるナッシー スターミー エアームド カイリキー スイクン
割と不利ムウマ ヘラクロス カビゴン フーディン ケンタロス ポリゴン2
天敵サンダー ライコウ フシギバナ ゲンガー マルマイン ミルタンク


~防御面~

55食べ残し5550黄金の実50
55カビゴンの恩返し確3低確率2発低確率2発確2
50カビゴンののしかかり確4微低確率3発微高確率3発確3
55ポリゴン2の捨て身タックル確3確3低確率2発超高確率2発
50サイドンの地震確3確3高確率2発低確率2発
50エアームドのドリル嘴乱数5~6発高確率4発超高確率4発確4
50ヘラクロスのメガホーン低確率2発微高確率2発高確率2発確2
50ナッシーのサイコキネシス確4微高確率3発超高確率3発確3
50ハピナスの雷確3確3高確率2発低確率2発


~技候補~

じたばたアズマオウの生命線。角ドリルを禁止されたルールでは、ほとんどコレしかやることが無い。
身代わりじたばたと併用出来る唯一のポケモン(ドーブルを除く)。威張るとの併用もアリ。
高速移動みがじたコンボに特化する場合に重要な技。一撃ありルールでも重要。
ハイドロポンプ
波乗り
属性一致メイン技。だが、みがじたの場合寧ろサブ技扱いだろうか。
特攻は低いが、威力の高いハイドロポンプを覚えるのは救い。
捨て身タックルじたばたに拘らず、やや高めの攻撃力を普通に活かしたい場合に。
黒い霧キングドラやキングラーとの貴重な差別技。腹太鼓カビゴンや影分身戦術の対策に使える。
眠るみがじたで使う場合はまず必要無いが、水技+物理技などで使う場合に。
威張る身代わりと併用して両刀、もしくはじたばたとの併用もアリ。詳しくは型サンプルにて。
メロメロみがじたに威張るの代わりにコレを絡めるのも手か。
尻尾を振る物理技の火力を上げることが出来る。みがじたを使う際の鈍い対策として使える。
めざ蟲高めの攻撃力を活かした物理サブ技候補。ナッシーやフーディン等に。
めざ霊サブ技候補。高速移動と併用することで、ムウマの道連れを回避しつつ倒せる…!?
めざ飛サブ技候補。草へのダメージは知れているので、ほぼヘラクロスピンポイントか。
つつくを覚えるのは有名だが、流石にこちらの方がまだマシ。
めざ格サブ技候補。尻尾を振ると併用すればカビゴンやハピナスを倒しやすくなるので、この中ではマシな選択肢かも。
サイケ光線フシギバナやドククラゲへの役割破壊と言ってもダメージは知れているので、ほぼ混乱狙いだろう。
冷凍ビーム水ポケモンなので普通に使えるが、アズマオウでやる必要性は考えた方が良い。
超音波キングドラ等との差別技。威張ると違って攻撃力MAXの相手にも効くが、流石に命中率が…。
雨乞い物理技と混ぜつつ、敢えて水技の火力を伸ばす。不意打ちの要素が強い。
角ドリル一撃アリ用。コレさえあればアズマオウ自体の性能が一気に跳ね上がる。
高速移動と併用して、上からこれを打てるようになるとなお強い。


~型サンプル~

Lv.55 ハイドロポンプ/じたばた/高速移動/身代わり@気合の鉢巻

概論に書いた高速移動+みがじた主体の、オーソドックス(?)な型。
とは言え、非常に残念ながら、たとえ最大威力だとしても、アズマオウの攻撃力のじたばたではほとんどのポケモンを一撃では倒せない。
Lv.55の最大威力のじたばたで、50フーディンすら水玉リボンを持たせないと倒せない。
ここは、単純にタイマンを狙うのではなく、サポートで削ったりして準備を整えたり、
剣の舞+バトンタッチから繋ぐ等という工夫をするしか無さそうだ。
破壊の遺伝子で威力を倍増させる手もあるが、一度でも自傷すると身代わりによるHP調整が困難になってしまうためクソゲー極まりない。
一応火力を書いておくと、遺伝子状態(もしくは剣の舞サポート)の最大威力のじたばたで、
55ライコウ・55ヘラクロス・55めざ霊カイリキー・53サンダー・53ベトベトン・52ナッシーあたりを一撃で倒せる。
因みにハイドロポンプでは50めざ飛ガラガラ・50ハガネールを中乱数一撃、バンギラス確2、
50フォレトス・50エアームド・50ゲンガー中乱数~やや高確率2発、51ヘラクロス・50サンダー確3。
なお非常に重要な注意点として、Lv.55のアズマオウはそのまま使うとHPが4の倍数になってしまうため、身代わりを4回貼ることが出来ない。
努力値調整をしてHPを1だけ下げるか、めざパフェイクにするか、レベル自体を落としてしまう等の必要がある。
まあ、そもそも一撃無しルールでアズマオウを使う時点でみがじたは半分バレているようなものなので、隠す必要は無いと思われる。
むしろ他の型でも、みがじたフェイクでHP調整をして良いレベルかも知れない。
素早さは激戦区の渦中で、55バンギラスや50パルシェン等にはLv.52から先制することが出来る。
その更に上の、50フシギバナには残念ながらLv.55振っても先制出来ないため、
アズマオウにレベルを振るのが勿体なければ、バランス編成でLv.52で使うのも手かも知れない。


Lv.55 波乗り/じたばた/威張る/身代わり@王者の印

某氏考案の型。じたばた一撃で倒せないのなら、威張るを絡めて突破しようという算段。
HPが無くなるまでは、いばみが+波乗りという型で普通に運用することが出来る。
波乗りを↑の型のように高速移動にする手もあるが、使い勝手はこちらの方が良いだろう。
ハイドロポンプでも良いが、いばみがするならPP的に波乗りと言った所か。


Lv.55 身代わり/じたばた/高速移動/尻尾を振る@奇跡の実

自分一人で戦うのは諦めて、剣の舞+バトンタッチから繋ぐことを考えた型。
攻撃力さえ上げればみがじたで無双することができ、
あとは相手が鈍い等で防御を上げて来た時の対策として、尻尾を振るを持たせる。
高速移動の枠は、じたばたのサブ技として目覚めるパワー地面や目覚めるパワーゴースト、ハイドロポンプ等もアリ。
ログ … 尻尾を振る+みがじた型


Lv.55 目覚めるパワー地面/じたばた/高速移動/身代わり@水玉リボン

管理人が考えた究極的な型。都合よく剣の舞3回+バトンタッチ、もしくは腹太鼓+バトンタッチが決まったとする。
そうすると、水玉リボン持ちの攻撃ランクMAXの最大威力じたばたで、何と50エアームドを一撃!!!!!!!!!
そして目覚めるパワー地面では50ゴローニャ確1、バンギラス3割程度で一撃。
同じく目覚めるパワー地面で55食べ残しカビゴンを中乱数2発なので、後出しを許さない。
ゴーストやバンギラスは切って、めざ地の代わりに尻尾を振るにする手もある。
この場合、鈍いを積んで来るカビゴンにも確実に勝てるのはかなり偉い。
なお撒き菱を踏ませれば、51サイドンまでじたばたで一撃になるので、実際はバンギラスやハガネールやゴーストが無理なぐらい。
パルシェンでも入れて、こうするのが現実的なのかも知れない。
因みにだが、水玉リボンを持っていると剣の舞1回からのバトンタッチでも、50ブラッキーぐらいまでは一撃になる。


Lv.55 ハイドロポンプ/捨て身タックル/威張る/身代わり@食べ残し

夢を語るのはこれぐらいにしておいて、現実を考える。
キングドラとの差別化手段は他にもある。氷技を半減出来るため、身代わりがパルシェンの冷凍ビームを耐えるのだ。
また、ニッチなところではあるが、キングドラに比べてHPだけは高いので、
身代わりの体力が少しだけ多く、Lv.55だと50ハピナスの地球投げを確定で耐えられるという点でも差別化が可能。
キングドラはこれらの技によって一発で身代わりを割られてしまう。
この差別点を活かせば、使いにくいじたばたという技に頼る必要は無くなって来る。
じたばたを使わない場合、ゴルダックも競合相手になったりするが、物理攻撃力で勝っている。
この型は身代わりでキングドラに差を付け、ハイドロポンプと特殊耐久でキングラーに差を付け、
捨て身タックルの火力で他の単水ポケモンと差を付けることが出来る。
捨て身タックルの枠は、攻撃範囲をピンポイントに絞って目覚めるパワー格闘や蟲などにするのも大アリだろう。
いばみがする際に攻撃技を連発する必要があるかも知れないので、水技は波乗りでも可。
ログ … いばみが両刀型


Lv.55 捨て身タックル/高速移動/威張る/身代わり@食べ残し

いばみがを、高速移動と併用することでも独自性を見出すことが出来る。
サンダーやライコウの上を取ることによって、相手のメイン技が雷だった場合、身代わりでチャンスを得ることが出来る。
また、スターミーの上を取ることで、相手が水技1本だった場合に起点を作ることが出来る。
型だけ見ると、高速移動さえ覚えれば誰でも出来そうに見えるが、水タイプでこれをやることに意味があって、
上記の対サンダー・ライコウ・スターミーあたりの性能は、他のタイプでは真似出来ない。
攻撃技はどうしても1本になってしまうが、
アズマオウを活かすならば、ここで波乗りなどよりも、物理技の捨て身タックル等が良いだろう。
攻撃範囲を絞って各種目覚めるパワー等にする手もあるが、
せっかくライコウにもサンダーにも先手を取れるようになるならば、やはりそれらは殴れるようにしておきたいか。


Lv.55 ハイドロポンプ/捨て身タックル/超音波/鈍い@食べ残し

一応、超音波がキングドラには出来ないので・・・・・・。


Lv.50 ハイドロポンプ/捨て身タックル/黒い霧/眠る@薄荷の実

実は地味に、黒い霧でもそのあたりのキャラと差別化することが出来る。
かなり受動的な技なので、腹太鼓や影分身を使う相手と当たればラッキー、と言ったところか。


~一撃ありの場合~

Lv.55 波乗り/角ドリル/目覚めるパワー霊/高速移動@食べ残し

角ドリルさえ解禁されれば怖いものは無い。
ハサミギロチンを使えるキングラーが競合相手にはなるものの、やはり特攻と特防で差を付けられる他、
ここでアズマオウにしか出来ない高速移動が活きて来る。
一撃ありルールにおいては、如何に先手で動くかがかなり重要になって来るため、高速移動+一撃技を併用出来るだけでも価値がある。
また、角ドリルを無効化して来るゴーストポケモンに対しては、目覚めるパワー霊が有効な対策となる。
ここでアズマオウのやや高めの物理攻撃力も活きて来て、Lv.50のゲンガーとムウマを、共に超高確率2発で倒すことが出来る。
しかも、ここにも高速移動の恩恵が絡んで来る。
ゲンガーにもムウマにも、先手を取られてしまうため、2発で倒せるとは言っても、上から道連れを狙われてしまうのだが、
高速移動で素早さを逆転させることによって、道連れを掻い潜りながら一方的に倒せるようになる。
金銀の道連れは、技を使った直後の相手の行動にしか効果を持たないため、
道連れを使われたターンに後攻で高速移動をし、次のターンに先制めざ霊で倒せば、道連れを回避することが出来る。
水技はハイドロポンプでも良いが、角ドリルの命中率を補うため、安定性のある波乗りが役に立つことが多い。
道具には自由度がある。奇跡の実でも良いし、一撃対策の光の粉などでも。
パーティ … アズマオウニドキングWA(2022)
ログ … 高速移動+めざ霊の強さ
ログ … 高速移動+めざ霊の強さ2
ログ … 一撃持ちに対する高速移動の強さ
ログ … ぬるい相手を起点にして角ドリルで崩す


Lv.55 波乗り/角ドリル/高速移動/身代わり@食べ残し

高速移動で上を取れるようになるのなら、身代わりもあると、より起点を作りやすくなる。
特にケンタロスとの戦いにおいて、本来は身代わりを持ったケンタロスに不利な択ゲーを強いられてしまうが、
素早さを逆転することで、逆にこちらから身代わりで相手に択ゲーを強要することが出来るようになる。
上記の型と比べて、ゴーストへの打点が乏しいのが弱点。
目覚めるパワー霊を持たせる代わりに、波乗りを抜いてしまう手も無くはないか。


Lv.55 波乗り/角ドリル/メロメロ/身代わり@食べ残し

いばみがやメロみがで起点を作りながら、角ドリルの試行回数を稼ぐのもアリ。
水ポケモンで他に一撃技を使えるポケモンは多数存在するが、
地割れを使えるカメックスやニョロトノ等に比べたら、飛行ポケモンに無効化されない点で差別化出来ており、
同じ角ドリルを使えるラプラスやオムスター等に比べたら、素早さで勝っている他、
複合属性によって余計な弱点を持たないという利点もある。
ハサミギロチンを使えるキングラーには、特攻と特防の高さで差別化を図れるため、
結果的にこのような型でアズマオウを使っても、誰の劣化にもならない。
物理攻撃力を活かしたければ、波乗りの代わりに目覚めるパワー等を持たせても良いかも知れない。
ただしその場合♀では使えなくなるため、やるならメロメロの代わりに威張る+身代わりか。


Lv.55 波乗り/角ドリル/眠る/寝言@光の粉

ならば、こんな型でも全然使える。


Lv.55 波乗り/角ドリル/黒い霧/眠る@薄荷の実

VC環境においては、角ドリル対策として影分身や砂かけが有効手段のひとつとなるが、
それに対して一応、黒い霧で対策するという手がある。
それを言いたかっただけの型。


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