第5話 〜暗躍の幕開け〜



雪春は、洗脳砲の件をDATEに伝えた。

DATE「ソイツは面白そうだ…!」

雪春「どうだ、それであわよくばわたちゃんあたりを洗脳出来れば…」

DATE「それが、どうも様子がおかしいんですよ」

雪春「ん?」

DATE「そのわたちゃんを、最近一向に見かけないんで。」

雪春「他の奴らは?」

DATE「どういうわけか、代わりにCigaretteの奴が一緒に居るようなんです。
   しかも、何やら『隊長』だとか…」

雪春「何と…!わたちゃんは隊長を辞めたというのか」

DATE「詳しくは知りませんが、Cigaretteが奴らをまとめているように見えます」

雪春わたちゃんは……死んだのか?」

DATE「それは…どうでしょう?」

雪春「流石に無いか。何にせよ、奴も歳を食ってきたから、世代交代というわけかも知れん」



一方で、クラークスCigaretteは一旦島に戻り、
新たにわたちゃん軍の隊長となったCigaretteは、雷神掌たちが居る小屋に本拠地を移した。




それから1ヶ月ほどが過ぎ、Cigaretteもそのポジションにようやく慣れ始めていた頃だった。


子分親分!」

雪春DATEの元に、子分が2人飛び込んで来た。

DATE「どうした」

子分「洗脳砲が完成しましたよ!」

DATE「おお出来たか!」

子分「最終調整も済ませたようで。警備も、我々の敵じゃ御座いません」

雪春「よし…乗り込め!!」

DATE「了解。行くぞ!」

子分「はっ!」

DATE雪春を残し、子分2人を連れて研究所に急いだ。



〜研究所〜


博士「よし、ひとまず保管所にしまっておきなさい」

助手「はい。」

助手の一人が洗脳砲を保管所に持って行こうとした、その時。


ザッ!

助手「うわぁ!」

助手が思わず手を離してしまった洗脳砲を、DATEの子分がキャッチした。

博士「何者じゃ!」

DATE「フ……これは頂いて行くぜ!」

博士「ぐぬぬッ……貴様何処からこの部屋へ……!」

DATE「ああ、そういえば可愛い可愛い用心棒ちゃんが3人ぐらい居たな。
   少し眠っといてもらったよ」

博士「ぐッッ………貴様………!!」


バシンッ

博士「ぐあぁ」

助手博士!!」

グリップ博士DATEの子分に喰らい付いたが、突き飛ばされた。


博士「ケッ……それで何を企んどるのは知らんがな、あいにく弾は2発しか入っとらんぞい」

DATE「なに…!」

がしッ

DATEグリップ博士の胸倉を掴んだ。

博士「おおっと……ワシに何をしても無駄だぞ。ここに弾は無いし、作る気も無いわ」

DATE「それならテメェを…!」

DATEグリップ博士を抱え込んだ。

博士「何をする…!」

DATE「行くぞ!」

子分「はっ!」

助手博士!!!」

子分「どけ」

助手「ぐあッ」

子分の一人は、邪魔をする助手を蹴り飛ばした。
DATEグリップ博士を抱え、子分のもう一人は洗脳砲を持ち、逃げた。


助手1はかせええええええ!!!!!」

助手2「ど……どどどどうすれば…………」

助手3「はっ!こういう時は………あれだ、あの人達だ!」

助手1「………わたちゃん軍!!」

助手2「そ、それだ!!」


助手たちはわたちゃん軍の小屋があると思われる場所の近くまで走った。