第4話 〜重すぎる役目〜



ガチャッ!!

伊達「おお?!2人揃ってどうしました、急に」

雷神掌たちの小屋に、クラークスCigaretteが飛び込んで来た。


クラわたちゃんから、コレを……」

クラークスは封筒を差し出した。


雷神「なに、隊長から!?」

小屋の奥から、みんな一斉に集まって来た。


Ciga「昨日は、月に一回俺たちが集まる日だったんだが、わたちゃんが持ってってくれと」

クラ「中身は見ずに渡してくれと言われたが……、一体どうなっているんだ??」

みみ「それが、実は……」


彼らは、わたちゃんが失踪した夜のことを打ち明けた。




クラグリが・・・・・・、か・・・・・・・・・」


Ciga「まじか。。。。。」


龍御「……マズい予感がする。早く封筒を開けるぞ!」

バッ!



中には、手紙のようなものが入っていた。

そこには、大まかに、こんなことが記されていた。




  私は当分の間一人旅に出る。
  これはコブロンのような単なる気ままな放浪の旅であって、
  自棄を起こしたりはしないので心配はしないで欲しい。

  Cigaretteへ。
  わたちゃん軍の次期隊長を、お前に務めて欲しい。
  先頭に立って何人もの人間を動かす力を、お前は持っているはずだ。
  長年の付き合いのある者からの頼みとして、どうか快く引き受けて欲しい。

  クラークスへ。
  わたちゃん軍次期隊長は、Cigaretteに任せることにした。
  ただ、彼はまだ若いし経験も浅い。
  そこで、お前にはCigaretteをサポートしてもらいたい。
  陰からそっと見守っていてもらいたい。どうか宜しく頼む。

  雷神掌、伊達じゃない!!へ。
  お前達には、先輩として、龍御たちを引っ張ってもらって欲しい。
  そして全力でCigaretteに仕えてくれ。

  龍御TRYSTEYみみみーへ。
  軍に入った直後に隊長が変わってしまうという大変な思いをさせてすまない。
  これからは先輩である雷神掌、伊達じゃない!!と共に、
  Cigarette隊長に全力で仕えて欲しい。





Ciga「ば、馬鹿な……」


Cigaretteは苦笑した。

クラークスは黙り込んでいる。



TRY隊長……………………………」


龍御「……何てこった」


雷神「やっぱり、グリのことが………………」


みみ「そんなに応えてたのか。。」



Ciga「じょ、冗談だろ……?」


伊達Cigaさん………」




暫くしてクラークスがようやく口を開いた。


クラCigarette、やるんだ」


Ciga「え………」

クラわたちゃんは本気なんだ!」



龍御「俺も、そう思いますよ」


雷神「こうなったら、もう……!」


伊達Cigaさん!!」



Cigaretteは目を瞑って腕を組み、黙り込んでしまった。

確かに彼にはそれ相応の腕と統率力がある。

しかし余りに突然のことで、しかも自らが尊敬していたわたちゃんの後任ということである。

安易に首を縦に振れるはずがなかった。



TRY「どうか俺たちの、これからを………!」


クラわたちゃんはお前を一番信用している。だからお前に頼んだんだよ。
   言われた通り、俺も助成する」


みみ隊長がああなっちまったのは残念ですが、今頼れるのはCigaretteさんしか……!」








止まったままのCigaretteの首は、やがて動き出した。








縦に。