第6部前編 ~弾丸の嵐~
雪春「ちょっと腕を試させてもらったが…、流石だ。」
レンド「じゃあ、そいつらも、仲間ってわけですね!」
雪春「改めて紹介する。紅獣、蒼竜、金鬼、そして…足を負傷しているが、コイツが翠魔だ。」
奥で休んでいた翠魔も出て来た。
紅獣「それにしても強かった。。。これで本当に目が見えていないとは…」
レンド「視覚を失ったことによって、逆にそれ以外の四感が冴えるんだ。目では後ろは見えないが、
俺には誰が何処に居るかを感じ取ることが出来る。皮肉なもんさ」
蒼竜「本業がスナイパーということだが…、剣の腕も相当なものだったぞ」
レンド「普通のスナイパーは遠距離戦しか出来ない。俺はただの普通のスナイパーで居たくはなかったんだ」
金鬼「なるほど。急に目の前で銃を出されたときはヒヤッとしたぜ…」
レンド「これはただの銃じゃないぞ。壁や床に当ったら跳ね返るようになってる」
雪春「これで、建物の中なんかでは直接見えないところに居る敵も狙えるってわけだな」
レンド「そういうわけです。」
翠魔「ほー、コイツは凄そうだ。」
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さて、わたちゃん軍の小屋の方では、気を失っていた伊達じゃない!!も再び目を覚まし、
コブロンとヤッホー=トマトの介抱により徐々に体力を回復していた。
コブ「助手2人を守れなかったのは本当に悔しいが…」
ヤホ「もうここに俺達が残る必要も無いということだ。」
コブ「2人の死を無駄にしない為にも、必ず…!」
ヤホ「今度は3人で島へ乗り込むぞ!なあ、伊達!」
伊達「ああ・・・・・」
ヤホ「ん?どうかしたのか」
伊達「俺・・・・・・」
伊達「もうダメだ。わたちゃん軍隊員として失格だ」
コブ「え!?」
ヤホ「おい、突然何を」
伊達「元隊長は俺のせいであんなことに…
それに、こんな一般の人(2人の助手)にまで助けてもらって…
やってることがまるで逆だよ…。だから俺…、」
伊達「わたちゃん軍を抜けることにする」
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島では。
金鬼「ボス!奴らが現れましたぜ!」
レンドを仲間に加え、密会を開いていた雪春たちの元に、わたちゃん軍の一行が現れようとしていた。
雪春「来たなわたちゃん軍!よし、全員準備にかかれ!」
全員「はっ!」
紅獣と蒼竜は素早く物陰に隠れ、レンドは銃弾をセットし、金鬼は目の見えないレンドの補助をした。
雪春「よし…やれ!」
レンド「(ガチャッ…)」
見る!