「先生ー!お久しぶりでーす!!」
「おお!エイパム君ではないか!」
「お久しぶりです!」
「ヤンヤンマ君も!どうしたの?」
「実は・・・ヤンヤンマ君がぜひやってみたい内容の試合があるらしくて。」
「そうなんです。ぼく、卒業してから考えたんです。もっと自分に出来ることがあるんじゃないか、って。
  そしたら、ひとつ答えが見えた気がして・・・
  それでその、よろしければぜひ、もう一度、
  校長先生にエースとして立ってもらって、サポートをしたいと思うのですが・・・」
「おお!すごいじゃんヤンヤンマ君!そういうことなら校長も大歓迎ですよね!」
「もちろんじゃとも!!」
「ちょうど僕も一緒にトレーニングしていたので、その試合、ぜひ見させてもらいたいと思って。
  それと、今の生徒たちがどんな様子なのかも、ちょっと気になって、ついて来ちゃいましたw」
「おうおう。見て行くがよいぞ〜」

予備校物語
第41話 〜起死回生の一手・前篇〜

「・・・と、いうことなんだ。みんなも見学して行くといいよ!」
「はい!楽しみです!!」
「卒業した先輩の試合なんて・・・きっとすごいんだろうなぁ、わくわく♪」
「楽しみーー!」
「へーーー!随分と生徒が増えたんですね!すごい賑やかだ!」
「そうなんだよ。エイパム君たちが卒業したあとも、いろいろと紆余曲折あってね。この体制になったんだ」
「それでは先生、、お願いします!!」



「やったあああああああ!!!!!!」
「ウオオオオオオオオオオすごい!素晴らしい!!!完璧じゃ!!100点・・いや120点じゃよヤンヤンマ君!!!」
「ブラボーーーーーーー!!!!!!!」
「・・・・・・・。」
「きゃーー>< すごーーーーい!!!カッコイイーーーー!!!」
「な・・・なんだこれは・・・!絶妙な体力からの嫌な音+起死回生で難敵・55カビゴンをいとも簡単になぎ倒し、
  その上後続のパルシェンにまで・・・さすがすぎる・・・まるで格が違う・・・!!」
「ヤンヤンマ君・・・ここまでやるとは!!僕もびっくりだよ!!すごいじゃん!!」
「先生、ありがとうございました!!おかげで、新境地を開拓することができました・・!」
「いやはや、これは驚いた・・・実を言うとな、ワシはお前さんには期待しとったんじゃ。
  卒業後、なにかやってくれるとな。しかし・・・ハッキリ言って完全にワシの期待を超えよった・・!!」
「ヤンヤンマ君、すごい・・・立派になったね・・・(号泣)」
「すごいなぁ。僕もいつか、こんなふうになれるかなぁ」
「なれるよ!あのね、僕、恥ずかしながら入学した最初の頃は、本当に何も出来なかったんだ・・・。
  人見知りでね、みんなの輪にもなかなか入れなかったし、試合で思うように動くことも出来なかった。
  でも、先生たちに色々と教えてもらって、仲間たちにもたくさん助けてもらって、成長できたんだよ。
  だから君たちも、あきらめずに続ければ絶対もっと強くなれるから!」
「そう。僕なんかね、入学してから卒業までに一番時間がかかっちゃった、落ちこぼれだったんだよw
  でもね、この予備校でたくさんのことを学べて、今に活かせてるんだ。
  みんな、ガラガラ校長と、カビゴン先生のことを信じて付いていけば、必ず道は開けるよ!」
「・・・・・・・。」
「さすが・・・先輩の言葉は重みが違いますね。すごく励みになりました。ありがとうございます♪」
「僕たちもガンバります!ありがとうございます!!」
「いやあ・・・本当にいいことを言うようになったなああああ(大号泣)」

つづく